JP4409761B2 - 高圧流体ポンプ用の付勢式シール組立体 - Google Patents

高圧流体ポンプ用の付勢式シール組立体 Download PDF

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Description

【0001】
〔関連出願の説明〕
本願は、1997年9月18日に出願され、現在係属中の米国特許出願第08/932,690号の一部継続出願である。
【0002】
〔技術分野〕
本発明は、往復動プランジャを有する高圧流体ポンプのシールに関する。
【0003】
〔発明の背景〕
往復動プランジャを有する高圧流体ポンプでは、高圧流体の漏れを防止するためにプランジャの周りにシールを設けることが必要である。かかるポンプでは、 シールは、68947 572.9 パスカル(10,000psi)を越えて344737864.5〜482633010.3パスカル(50,000〜70,000psiまで、さらにこれを越える圧力に耐えて高圧環境中で使えなければならない。
【0004】
かかる環境用に現在利用できる設計のシールは、プランジャに密着し、バックアップリングによって支持された押出しに対して耐性のあるシールを含む。バックアップリング及びシールは、シールキャリヤによって支持され、プランジャを包囲しているコイルばねでシールキャリヤに向かって付勢されるものであるのがよい。ばねは、プランジャの通るボアを有し、ばねの一端を包囲するフランジを備えたカラーでシールに定位置で密着保持できる。
【0005】
現行設計のシールに関する一つの問題は、プランジャとバックアップリングとの間の隙間の許容差を達成維持するのが非常に困難な場合があるということである。したがって、非常に典型的な例として、プランジャとバックアップリングは互いに接触してシールを損傷させる場合のある摩擦熱を生じさせる。現行設計のシールに関するもう一つの問題は、シールの構成部品が経時的に摩耗して流体がプランジャの周りで漏れるということである。
【0006】
〔発明の概要〕
本発明は、往復動プランジャを備えた高圧ポンプの構成部品を密封する方法及び装置に関する。本装置は、少なくとも1つの開口部が設けられたシリンダ壁を備えるシリンダと、この開口部を貫通して延びる細長いプランジャと、プランジャの周りに設けられたばねとを有する。ばねは、プランジャに向いた内面及び該内面と反対側の外面を備えるのがよい。本装置は、プランジャに密着する密封面及びプランジャに対するばねの横方向運動を制限するようばねの内面と外面のうち少なくとも一方に係合する係合面を備えたシールを更に有するのがよい。
【0007】
シールは幾つかの形状を取ることができる。たとえば、シールは、ばねの周囲に周りにぐるりと延びる連続フランジであるのがよい。変形例として、シールは、ばねに係合する複数の間隔を置いて設けられた突起から成っていてもよい。別の実施形態では、フランジは、ばねの内面に隣接した第1の係合面及びばねの外面に隣接した第2の係合面を有する。
【0008】
また、本発明は、高圧ポンプのプランジャの周りに設けられたばねの運動を制限する方法に関する。本方法は、シールとプランジャを密封自在に係合させる段階と、シールとばねの内面と外面のうち少なくとも一方をばねの第1の端部に向かう方向において係合させる段階とを有し、プランジャに対するばねの横方向運動を制限する段階を更に有する。変形例として、本方法は、シールとばねの内面と外面の両方を係合させる段階を有し、シールをばねの反対側の端部に係合させる段階を更に有するのがよい。ばねがコイルばねの場合、本方法は、シールと、ばねを構成するフィラメントの直径の半分に相当するばねの一コイルの一部に係合させる段階を更に有し、又はばねの2以上のコイルに係合させる段階を更に有するのがよい。
【0009】
〔発明の詳細な説明〕
図1に示すように本発明の一実施形態としての高圧流体シール組立体10が提供されている。シール組立体10は、駆動機構26に結合された往復動プランジャ14を有する高圧ポンプ組立体22に用いられる。プランジャ14は、高圧シリンダ24内を往復動する。シール組立体10は、高圧シリンダ24内の高圧領域23からの高圧流体の漏れを制限すると共に(又は)防止するためにシリンダ24の一端のところでプランジャ14に隣接して配置されている。シリンダ24の反対側の端部のところに設けられた逆止弁30が、複数の入口ポート31、出口ポート32、及び入口ポートを密封するポペット33を有している。逆止弁30は、プランジャ14が吸込みストロークの際、シリンダから部分的に出ると、流体が入口ポート31からシリンダ24内へ差し向けられる。逆止弁30は、プランジャ14が加圧ストロークの際にシリンダの中へ動くと、加圧された流体をシリンダ24から出口ポート32へ差し向ける。
【0010】
シリンダ内の容積を減少させ、それによりプランジャ14の各加圧ストロークで生じる圧力を増大させるために、カラー又はリテーナ50をシール組立体10と逆止弁30との間でシリンダ24内に設けるのがよい。カラー50はまた、付勢力をポペット用ばね34を介してポペット33に及ぼすと共にシール用ばね60を介してシール組立体10の構成部品に及ぼす。これについては以下に詳細に説明する。
【0011】
図2に示すように、シール組立体10は、往復動プランジャ14が挿通するボア13を備えたシールキャリヤ12を有している。シールキャリヤ12は、環状シール17が嵌め込まれた第1の環状溝15を有している。環状シール17は、プランジャ14に密着する密封面55を有している。環状エラストマーシール25が、環状シール17の外周の周りにぐるりと設けられていて、加圧ストロークの開始の際に環状シール17を付勢する。シール用ばね60は、環状シール17に係合してこれを第1の環状溝15に向かって押圧し、それによりシールキャリヤ12から遠ざかる環状シール17の動作を制限する。シールキャリヤ12は、ボア13内に設けられた第2の環状溝16に嵌め込まれた一体の環状案内軸受19を有している。第2の環状溝16及びこの中に配置された案内軸受19は、第1の環状溝15及びこの中に設けられた環状シール17から軸方向に間隔を置いて位置している。
【0012】
図3は、図2に示すシールキャリヤ12及び案内軸受19の拡大断面図を示している。図3に示すように、案内軸受19の内径20は、シール17(図2)と案内軸受19との間の領域11内ではシールキャリヤのボア13の内径21よりも小さい。例えば、一実施形態では、内径20は、内径21よりも0.0005〜0.0015インチ(0.0127〜0.0381mm)小さい。このように、環状シール17の端部領域18(図2)は、シールキャリヤ12の領域11によって支持される。しかしながら、シールキャリヤ12の領域11は、プランジャ14に接触しない。というのは、領域11内のボア13の直径21は、案内軸受19の内径20よりも大きいからである。
【0013】
したがって、図1〜図3に示すシール組立体10の実施形態では、シール17がシールキャリヤ12で直接支持されるのでバックアップリングが不要である。一体の案内軸受19は、プランジャ14がシールキャリヤ12に接触するのを阻止し、それによりシール17の付近における摩擦による発熱を減少させ、これによりシールの寿命を伸ばす。組立体10の寿命を一段と延ばすために、構成部品の構成材料は、プランジャ14と案内軸受19との間及びプランジャ14とシール17との間の摩擦を最小限に抑えるよう選択されている。一実施形態では、プランジャ14は部分安定化ジルコニアセラミックで作られ、案内軸受19は樹脂含浸黒鉛で作られ、シール17は超高分子量ポリエチレンで作られている。しかしながら、種々の材料を用いることができ、一構成部品について選択された材料は、別の構成部品について選択された材料に基づいて決められることは注目されるべきである。
【0014】
シール17の信頼性を一層向上させるため、シール組立体10は好ましくは、案内軸受19をシールキャリヤ12内に圧力嵌めし、同一の機械加工装置で機械加工によりボア13を案内軸受とシールキャリヤの領域11に形成することによって製造される。上述したように、領域11内のボア13の内径は、案内軸受を貫通したボアの内径20よりも僅かに大きく機械加工されている。しかしながら、構成要素の同心性は、シール組立体の構成要素が別個独立に機械加工され、次に組み立てられる従来型システムと比較すると、同一の装置を用いて両方の領域を機械加工することで向上している。
【0015】
図2を再び参照すると、上述したようにシール17をシール用ばね60によってシールキャリヤ12に向かって付勢するのがよい。一実施形態では、シール用ばね60は、プランジャを包囲する複数のコイル4を形成するようプランジャ14の周りに巻かれたワイヤフィラメントを有するのがよい。各コイル64は、プランジャ14に向いた内面61及びプランジャから遠ざかる方向に向いた外面62を有するのがよい。別の実施形態では、シール用ばね60は、環状シール17をシールキャリヤ12に向かって付勢する別の形態のものであってもよい。
【0016】
シール用ばねは、プランジャ14の軸線に対し横方向に撓んでプランジャ又はカラー50の何れかと擦れ合う場合のあることが判明した。したがって、シール用ばねは摩耗する場合があり、そしてシール用ばねが当たっているシールに不均一な荷重を及ぼす場合があり、それによりシールが漏れを生じるようにする。変形例として、シール用ばねは、カラー50又はプランジャ14のいずれかを摩耗させ、それによりこれら構成部品の有効寿命を減少させる場合がある。
【0017】
ばねの摩耗の問題を解決するための一対策は、カラー50を貫通するボアのサイズを大きくし、シール用ばねの外面がボアの内面に接触する可能性を低くすることであった。この対策の一問題点は、シール用ばねが大きなボア内に配置されると横方向の撓み量が多くなる場合のあることである。したがって、たとえシール用ばねの外面がボアの内面に接触しなくても、ばねの内面はプランジャ14に接触しやすくなり、それによりシール用ばね及びプランジャを摩耗させて不均一な荷重がシールに加わるようになる。
【0018】
したがって、本発明の一実施形態では、環状シール17は、本体28及び環状フランジ部分54を有するのがよい。フランジ部分54は、シール用ばね60、プランジャ14及び環状シール17と同心状に本体から遠ざかって延び、シール用ばねの外面62に係合する。例えば、フランジ部分54は、シール用ばね60のコイル64のうち2つに係合する係合面56を有するのがよい。したがって、係合面56は、コイル60の湾曲形状に一致して湾曲したものであるのがよい。別の実施形態では、係合面56は、これよりも多い数又は少ない数のコイル64及び(又は)シール用ばね60の他の部分に係合してもよい。これについては図4〜図9を参照して以下に詳細に説明する。さらに別の実施形態では、係合面56は、図2に示す軸対称コイル形状とは別の形状を有するシール用ばね60に係合してもよい。
【0019】
シール17及びフランジ部分54を設けたことにより得られる利点は、これらがシール用ばね60の外面62に係合してプランジャ14の軸線に対して横方向のシール用ばねの動きを制限できることにある。したがって、シール用ばね60はプランジャ14及び(又は)カラー50に接触する恐れが小さく、プランジャ、カラー及びシール用ばねは寿命が伸びる可能性がある。さらに、シール用ばね60とプランジャ14とカラー50との間の摩擦を減少させることにより、シリンダ24内に生じる熱を減少させることができ、それによりシール17の寿命が長くなる。
【0020】
図2に示すように、カラー50は、係合面56aを備えたフランジ部分54aを有するのがよい。係合面56aは、シール17の係合面56と係合するシール用ばねの部分と反対側でシール用ばね60の外面62に係合するよう配置するのがよい。シール用ばね60の両端部の外面62に係合することにより、カラー50とシール17は協働して、シール用ばね60がプランジャ14に対して横方向に動く恐れを一層減少させることができ、そしてシール組立体の構成部品の寿命を更に伸ばすことができる。
【0021】
図4は、本発明の別の実施形態による短い環状フランジ154を備えたシール117を有するシール組立体10の部分断面平面図を示している。フランジ154は、シール用ばねを構成するフィラメントの直径Dの半分にほぼ等しいシール用ばね60の部分に係合する係合面156を有している。別の実施形態では、フランジ154は、プランジャ14に対するシール用ばねの横方向の運動を制限すると共に(或いは)防止するのに十分なシール用ばねの部分に係合する限り、シール用ばね60のこれよりも大きな部分又は小さな部分に係合してもよい。図2に示すシール17と比較した場合におけるシール117の利点は、製造に要する材料が少なくて済むということである。
【0022】
図5は、プランジャ14に隣接して位置する環状フランジ254を備えたシール217を有するシール組立体10の部分断面平面図を示している。したがって、シール217は、プランジャ14の一層広い部分に密封自在に係合でき、したがってプランジャと良好な密封関係をなすことができる。フランジ254は、プランジャ14及びカラー50に対するシール用ばね260の横方向運動を制限すると共に(或いは)防止するためにシール用ばね260の内面261に係合する係合面256を有している。係合面256は、シール用ばね260の単一のコイル264に係合してもよく、或いは図2及び図4に関連して上述したようにばねの一層大きな部分又は一層小さな部分に係合してもよい。カラー50は図5に示すようにシール用ばね260の外面262に係合するのがよく、或いは変形例として、カラー50がプランジャ14から間隔を置いて位置する状態を保つ限り、シール用ばね260の内面261に係合してもよい。
【0023】
図6は、外側フランジ354bから間隔を置いて位置した内側フランジ54aを備えたシール317を有するシール組立体10の部分断面平面図を示している。内側フランジ354aは、シール用ばね60の内面61に係合する係合面356aを有し、外側フランジ354bは、シール用ばねの外面62に係合する係合面356bを有している。したがって、シール317は、プランジャ14に対するばね60の横方向運動を一段と防止することができる。
【0024】
図7は、ボア557の周囲の周りにぐるりと間隔を置いて設けられた複数の係合部材554を有するシール517の等角図を示している。ボア557は、プランジャ14(図2)に摺動自在に係合するよう寸法決めされたものであるのがよく、係合部材554は、シール用ばね60(図2)に係合するよう位置決めされた係合面556を有するものであるのがよい。図7に示す実施形態では、係合面556は、シール用ばね60の外面62(図2)に係合するような形状になっており、別の実施形態では、係合面はシール用ばねの内面61(図2)に係合するような形状になっているのがよい。図7に示す実施形態では、ばねガイド517は、7つの係合部材554を有するのがよく、別の実施形態ではこれよりも多い数又は少ない数の係合部材を有してもよい。
【0025】
図8は、環状シール617を保持するシールキャリヤ612及びバックアップリング634を有するシール組立体10の部分断面平面図を示している。バックアップリング634は、環状シール617をプランジャ14に対して支持することができる。環状シール617は、シール用ばね60の外面62に係合するフランジ部分654を有するのがよい。変形例として、フランジ部分654は、図5に示す方法と類似した方法でシール用ばね60の内面61に係合するように構成されていても、或いは図6に示す方法と類似した方法で内面61と外面62の両方に係合するように構成されていてもよい。いずれの場合であっても、環状シール617は、シール用ばね60とカラー50及びプランジャ14のうち一方又は両方との間の接触を制限すると共に(或いは)防止するのに十分なシール用ばね60の部分に係合できる。
【0026】
改良型高圧流体シール組立体を図示し説明した。上記のことから、本発明の特定の実施形態を例示目的で説明したが、本発明の精神から逸脱することなく種々の設計変更例を想到できることは理解されよう。かくして、本発明は、本明細書において説明した実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲は請求の範囲の記載に基づいて定められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態によるシールキャリヤ及びシールを有するポンプ組立体の部分断面平面図である。
【図2】 図1に示すシール及びシールキャリヤの拡大部分断面平面図である。
【図3】 図1及び図2に示すシールキャリヤの詳細断面平面図である。
【図4】 本発明の別の実施形態によるばねの外面に係合するシールを有するシール組立体の部分断面平面図である。
【図5】 本発明の更に別の実施形態によるばねの内面に係合するシールを有するシール組立体の部分断面平面図である。
【図6】 本発明の更に別の実施形態によるばねの内面及び外面に係合するシールを有するシール組立体の部分断面平面図である。
【図7】 本発明の更に別の実施形態による突起を有するシールの等角図である。
【図8】 本発明の更に別の実施形態によるバックアップリングを有するシール組立体の部分断面平面図である。

Claims (20)

  1. 高圧ポンプ用のシール組立体であって、
    少なくとも1つの開口部が設けられたシリンダ壁を備えるシリンダと、
    該シリンダの該開口部を貫通して延びる細長いプランジャと、
    該プランジャの周りにコイル状に巻かれていて、該プランジャに向いた内面及び該内面と反対側の外面を備えたばねと、
    該プランジャに隣接した密封面及び該ばねの一部のみに隣接していて、該プランジャに対する該ばねの横方向運動を制限する係合面を備えたシールと
    該プランジャの周りに配置され、該シールに向けて該ばねに偏向させるように該ばねと係合する保持部材
    該プランジャが挿通できるボアが設けられると共に、ボアと同心の第1の環状溝、及びボアと同心であって、第1の環状溝から軸方向に間隔を置いて設けられた第2の環状溝を有するシールキャリヤと
    とを備え、ここで、
    該シールは、環状であり、第1の環状溝に嵌め込まれており、環状の該シールは第1の端部領域及び第1の端部領域と反対側の第2の端部領域を有し、該第1の端部領域は、該シールキャリヤにより支持され、フランジが、ボアと同心状に該第2の端部領域から延びており、
    該ばねは、第1の端部及び第1の端部と反対側の第2の端部を有し、第1の端部は、該保持部材により環状シールに押しつけられ、該ばねの第1の端部に向いた該ばねの該内面と該外面のうち一方が、該シールの該フランジに係合し、
    該高圧流体シール組立体は更に、該プランジャの周りに設けられていて、該ばねの該第2の端部に押しつけられる保持部材と、該シールキャリヤの該第2の環状溝内に配置された環状案内軸受とを有し、該環状案内軸受の内径は、該第1の環状溝と該第2の環状溝との間の領域では該シールキャリヤのボアの内径よりも小さいことを特徴とする
    シール組立体。
  2. 前記ばねは、フィラメント直径を有するフィラメントを含み、該フィラメントは、フィラメント軸線の周りにコイル状に巻かれており、前記シールの係合面は、該フィラメント直径の半分にほぼ等しい距離だけ該フィラメント軸線に沿って延びていることを特徴とする請求項1記載のシール組立体。
  3. 前記シールの係合面は、複数の係合面のうちの一つであり、該係合面の各々は、前記ばねの前記外面の周りに他の係合面から間隔を置いて位置していることを特徴とする請求項1記載のシール組立体。
  4. 高圧ポンプ用のシール組立体であって、
    少なくとも1つの開口部が設けられたシリンダ壁を備えるシリンダと、
    該シリンダの該開口部を貫通して延びる細長いプランジャと、
    該プランジャの周りにコイル状に巻かれていて、該プランジャに向いた内面及び該内面と反対側の外面を備えたばねと、
    該プランジャに隣接した密封面及び該ばねの一部のみに隣接していて、該プランジャに対する該ばねの横方向運動を制限する係合面を備えたシールと
    該プランジャの周りに配置され、該シールに向けて該ばねに偏向させるように該ばねと係合する保持部材とを備え、該ばねは、第1及び第2の端部を有し、シールは、該第1の端部に向かう方向でばねに係合し、更に、該第2の端部に向かう方向で該ばねに係合した状態でプランジャの周りに配置されていて、保持部材が該ばねを該シールに向かって付勢することを特徴とするシール組立体。
  5. 前記保持部材は、前記プランジャに対する前記ばねの横方向運動を制限するよう該ばねの前記第2の端部に向かう方向で該ばねの前記外面に係合する係合面を有していることを特徴とする請求項4記載のシール組立体。
  6. 前記シールは、シール本体及び前記プランジャと同軸状に該シール本体から遠ざかって延びるフランジ部分を有しており、前記係合が該フランジ部分であることを特徴とする請求項1記載のシール組立体。
  7. 前記フランジ部分は、前記プランジャから間隔を置いて位置し、前記係合面は、前記ばねの前記外面に隣接して位置していることを特徴とする請求項6記載のシール組立体。
  8. 前記フランジ部分は前記プランジャに隣接し、前記係合面は前記ばねの前記内面に隣接して位置していることを特徴とする請求項6記載のシール組立体。
  9. 前記シールは、前記ばねの前記内面に隣接した第1の係合面及び前記ばねの前記外面に隣接した第2の係合面を有していることを特徴とする請求項1記載のシール組立体。
  10. 前記ばねの前記内面と前記外面のうち一方は、湾曲しており、前記シールは、該ばねの該一方の面に隣接した湾曲係合面を有し、該湾曲係合面は、該ばねの該一方の面と同心であることを特徴とする請求項1記載のシール組立体。
  11. 前記ばねは、2つのコイルを形成するようフィラメント軸線の周りに少なくとも2回コイル状に巻かれたフィラメントを有し、前記係合面は、該ばねの該2つのコイルに係合することを特徴とする請求項1記載のシール組立体。
  12. 前記保持部材には、前記ばねの前記外面から間隔を置いてボアが設けられていることを特徴とする請求項1記載のシール組立体。
  13. 前記フランジ部分は、前記ばねの前記内面と前記外面のうち一方に近接した状態で複数の互いに間隔を置いて設けられた突起を有することを特徴とする請求項6記載のシール組立体。
  14. 前記フランジは、前記ばねの前記外面に隣接した係合面を有していることを特徴とする請求項記載の高圧流体シール組立体。
  15. 前記フランジは、前記ばねの前記内面に隣接した係合面を有していることを特徴とする請求項記載の高圧流体シール組立体。
  16. 前記フランジは、前記ばねの前記内面に隣接した第1の係合面及び該ばねの前記外面に隣接した第2の係合面を有していることを特徴とする請求項記載の高圧流体シール組立体。
  17. 前記ばねは、フィラメント直径を有するフィラメントを含み、該フィラメントは、フィラメント軸線の周りにコイル状に巻かれており、前記フランジは、該フィラメント直径の半分にほぼ等しい距離だけ該フィラメント軸線に沿って延びていることを特徴とする請求項記載の高圧流体シール組立体。
  18. 前記保持部材は、前記プランジャから空間をあけられ、前記シールの外面と接触する、請求項1に記載のシール組立体。
  19. 高圧ポンプ用のシール組立体であって、
    少なくとも1つの開口部が設けられたシリンダ壁を備えるシリンダと、
    該シリンダの該開口部を貫通して延びる細長いプランジャと、
    該プランジャの周りにコイル状に巻かれていて、該プランジャに向いた内面及び該内面と反対側の外面を備えたばねと、
    該プランジャに隣接した密封面及び該ばねの一部のみに隣接していて、該プランジャに対する該ばねの横方向運動を制限する係合面を備えたシールと
    該プランジャの周りに配置され、該シールに向けて該ばねに偏向させるように該ばねと係合する保持部材とを備え、該シールの係合面は、複数の係合面のうちの一つであり、該係合面の各々は、該ばねの該外面の周りに他の係合面から間隔を置いて位置している、シール組立体。
  20. 高圧ポンプ用のシール組立体であって、
    少なくとも1つの開口部が設けられたシリンダ壁を備えるシリンダと、
    該シリンダの該開口部を貫通して延びる細長いプランジャと、
    該プランジャの周りにコイル状に巻かれていて、該プランジャに向いた内面及び該内面と反対側の外面を備えたばねと、
    該プランジャに隣接した密封面及び該ばねの一部のみに隣接していて、該プランジャに対する該ばねの横方向運動を制限する係合面を備えたシールと
    該プランジャの周りに配置され、該シールに向けて該ばねに偏向させるように該ばねと係合する保持部材とを備え、該シールはシール本体及び該プランジャと同軸状に該シール本体から遠ざかって延びるフランジ部分を有し、前記係合面が該フランジ部分であり、そして該フランジ部分は、該ばねの該内面と該外面のうち一方に近接した状態で複数の互いに間隔を置いて設けられた突起を有する、シール組立体。
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