JP4408935B2 - ドライバ回路 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば発光素子を駆動するドライバ回路に関するものである。
近年LED(Light emitting diode)素子が用いられているアプリケーションがよく見かけられるようになった。
LED素子を使ったアプリケーションとして、小型なものでは携帯電話やポータブル音楽プレーヤの液晶用に、大型のものとしては競技場の屋外表示機などに使用されている。 また最近は、娯楽性に富んできたアミューズメント機器にも用いられ、幅広い用途にわたって使用されている。
それに伴い、LED素子を制御する製品としてLEDドライバIC(集積回路)も数多く実用に供給されてきている。
LED素子を制御する代表的方法として、LED素子のアノードをコモンとしてカソード側とLEDドライバICの出力端とを接続する方法がある。
この方法では、LEDドライバICの出力が電流を引き込むことでLED素子が点灯することになる。
この方法では出力がオープンドレイン(あるいはオープンコレクタ)になっているICであれば、LED素子を制御することができる。
LED素子を点灯させるために、駆動電流(通常20mA程度)を必要とし、そのときLED素子のアノードとカソード間に順方向電圧という電位差が生じる。
オープンドレイン(あるいはオープンコレクタ)のドライバで制御する場合は、LED素子のコモンの電圧から順方向電圧を引いた電圧により出力の電流が決まることになる。実際のLED素子はこの順方向電圧にバラツキを持っており、このバラツキを持ったLED素子を点灯させると、各LEDの間で点灯輝度に差が出るという問題が起きる。
これを回避するために、各LEDにシリーズに抵抗を接続して電流を一定にする制御が必要となっている。また、LEDドライバICのオン(ON)抵抗のバラツキもLEDの点灯輝度に影響を及ぼすことになる。
上記の方法では、バラツキを考慮するため制御用として抵抗を挿入(追加)し、個別でLED素子を制御する必要がある。
これはLED素子の数が少ない場合はそれほど煩雑な作業にはならないが、LED素子を数百、数千個使用するアプリケーションでは大きな問題となってくる。
この問題を回避するものとして、定電流出力で、しかも電流誤差が小さく抑えられたLEDドライバICが求められている。定電流であればLED素子のバラツキを考慮することもなく、また抵抗による電流の制御も必要なくなる。
ここまでのアプリケーションは単純にLED素子をON/OFFさせるものとして述べてきたが、最近のアプリケーションではLED素子に流す電流をダイナミックに制御してLED素子を点灯させたときの輝度を変化させるものが主流となってきている。
この方式では、LED素子の組み合わせによって作られた文字や映像にグラデーションを持たせるなどの変化を与えることが可能である。
この方式は、PWM(Pulse Width Modulation)方式と呼ばれている。PWM方式は、ある周期の駆動用パルス信号のデューティ比を変化させる方式である。
この方式を用いれば、電流パルスのデューティ比を変えて電流値を変化させることができる。
PWM方式では、最小パルス幅をどの程度に設定するかでLED素子の点灯階調が決まることになる。
例として、デューティ比が100%のときの周期が256μ秒(SEC)であって、8ビット階調で制御するときの最小パルス幅は、256μuSEC/2=1μSECとなる。
周期を変えず10ビット階調で制御するためには、最小パルス幅を160nSECにする必要がある。最近のアプリケーションではより細やかな階調制御が望まれており、現実に最小パルスが100nSEC以下という要望が出てきている。
ところが、電流精度の高い定電流出力のLEDドライバではこのような高速の過渡応答特性を持たせることが難しく、高速の過渡応答特性を持たせるために何らかの特性を犠牲にしているのが現状である。
従来型の高精度定電流出力のLEDドライバICの動作説明および高速過渡応答特性に対する問題点を図1および図2に関連付けて説明する。
図1は、従来型のLEDドライバICの出力部の等価回路である。図2は、図1の回路の内部ノード電圧と出力電流の関係を示すタイミングチャートである。
図1の回路は、pチャネルMOSトランジスタP1、nチャネルMOSトランジスタN1〜N5、電流源I1、および演算増幅器(オペアンプ)AMP1を有している。
図1の回路において、トランジスタN1とトランジスタN2とは、スイッチとしてのトランジスタP1を介してゲート電圧が同じになるように構成されたカレントミラー回路として機能する。
トランジスタN2に基準電流Irefを流すとトランジスタN1にもそのミラー電流が流れ、出力電流Ioを作り出している。
今、トランジスタN2とトランジスタN1が同じ構造のトランジスタであり、各々のトランジスタのサイズ比が1:nであると仮定すると、出力電流Ioは、Io=n*Irefで求まる電流となる。このままの回路でも定電流出力特性を得ることはできる。
しかしながら、この回路方式では、出力電圧の変動に伴って出力電流が変化してしまう問題がある。これはトランジスタ自身の特性によるものであり、一般にアーリー電圧効果と呼ばれるものである。
このアーリー電圧効果による出力電流の変化をなくす方法として用いられるのが、図1の回路のトランジスタN1とトランジスタN5をカスコード接続する構成を採用する方法である。
この方法は、電流はカスコード接続された図中下側(基準電位側)のトランジスタN1を一定条件のもとで動作させ、上側(出力端側)のトランジスタN5を出力電圧の変動に合わせて動作させることで出力電流の変動を抑える回路方式である。
そして、このカスコード接続されたトランジスタN5を制御するために、オペアンプAMP1を用いている。
オペアンプAMP1の非反転入力端子(+)は、基準電流Irefを作るトランジスタN2のゲート電極に接続されている。オペアンプAMP1の反転入力端子(−)は、カスコード接続の上側の出力トランジスタN5のソース電極に接続されている。
オペアンプAMP1の出力は、上側のトランジスタN5のゲート電極に接続されている。そして、オペアンプは、非反転入力端子(+)の電圧Vs1と反転入力端子(−)の電圧Vs4(トランジスタN5のドレイン電位)が同電位になるように動作する。
これにより、カレントミラー回路を構成するトランジスタN2とトランジスタN1に同じゲート電位とドレイン電圧が与えられることになり、出力電圧の変動を受けない動作が可能になる。
この状態で出力電圧が上昇したと仮定すると、トランジスタN5のVds(ソース、ドレイン間電圧)が大きくなり、電流が多く流れようとする。
ところが、下側のトランジスタN1はON状態のとき一定の電流しか駆動できないので、オペアンプAMP1はトランジスタN5のゲート電圧を下げて、Vdsが大きくなって電流が増える分を減らすように動く。
逆に、Vdsが小さくなったときはゲート電圧を上げる制御をする。
このように、オペアンプAMP1は負帰還回路として動作し、出力トランジスタN5のゲート電位を出力電圧の変動に合わせて制御して出力電流を一定にする働きをする。
高精度の定電流出力特性を得るためには、出力電圧の変動による電流の変化をなくすために、カスコード接続された出力部のトランジスタをオペアンプで帰還をかけて制御する方法が一般的である。
そして、この回路方式では、オペアンプ自身の過渡応答特性がLEDドライバの出力過渡応答の特性を決定することになる。
ここで挙がってくるのが、この回路方式による高速過渡応答特性に対する問題である。
一般にオペアンプで制御する場合、高速にスイッチングさせることが難しい。これはオペアンプに起因する次の特性によるところである。
オペアンプは出力を入力に負帰還をかけて使用することが多く、ここで説明した回路でも負帰還をかけて使用している。
オペアンプは、信号の増幅器として使用されるのが一般的であり、増幅機能が特化されている。
このように、特化した増幅機能を持った回路の出力を入力に帰還させて使用する場合、発振の問題が考慮される。オペアンプが発振する1つの条件は、帰還をかけた回路の増幅利得が1以上であることである。また、2つ目の条件は、帰還による出力と入力との位相のズレが360度以上になっていることの2点である。
一般的に、帰還をかけた場合に増幅利得を1より小さくすることはないので、位相のズレに起因する発振を防ぐために、位相補償用の容量を用いる。
この位相補償用の容量がオペアンプの過渡応答特性を決める要因となっている。
オペアンプの過渡応答特性の指標となるスルーレート(SR)は次式により求めることができる。
[数1]
SR=I/C (式1)
ただし、Cは位相補償用容量を、Iは位相補償用容量をチャージする電流を示す。
安定した動作を確保するためには位相補償用の容量を大きくすれば良い。
しかしながら、この場合、スルーレートの値が小さくなって応答速度が遅くなる。電流を増加させれば応答を速くすることができるが、消費電力が増加する。
容量値を大きくし、かつ電流も多くとれるようにするには回路規模が大きくなりチップサイズに与える影響が大きくなる。
市販されている専用のオペアンプICの中には、応答特性を表すスルーレートの値が数100V/μSECといった高速オペアンプも存在する。ただし、これは専用に作られたオペアンプICであり、このような高機能特性を実現するためには、回路の構成が複雑になり、またチップサイズも大きくなるのが現状である。
通常、LEDドライバICは、8出力または16出力で構成されており、高精度定電流出力特性を持ち、高速過渡応答特性に対応させるため、各出力に高機能オペアンプを造り込むことは現実的ではない。
図2は、図1の回路の各電位と出力電流Ioの関係をタイミングチャートで示したものである。
出力トランジスタN1のON/OFFを制御する制御信号OEは、ロー(LOW)状態で出力ON、ハイ(HIGH)状態で出力OFFとなる。
図2のタイミングチャートでは、制御信号OEがハイ状態からロー状態に変わり、あるパルス幅を持ってロー状態が続いた後、ハイ状態に変化し、またあるパルス幅を持ってハイ状態が続いた後、再びロー状態に変化する一連のタイミングを示している。
制御信号OEがハイからローに変化し、あるパルス幅を持ってハイに戻る動作を見てみる。
制御信号OEがハイ状態のとき、基準トランジスタN2と出力トランジスタN1のゲート間にあるトランジスタP1はOFFしている。
またこのとき、トランジスタN1のゲートと接地電位GNDとの間にあるトランジスタN3がONしており、トランジスタN1のゲートはトランジスタN3を介して接地電位GNDにプルダウンされている。
この状態では、出力トランジスタN1はOFFしている。
また、上側の出力トランジスタN5も、トランジスタN5のゲート、ソース間にあるトランジスタN4がONしていることにより、ゲート電位とソース電位が同電位となりOFFしている。
制御信号OEがロー状態に変化すると、トランジスタN3はOFFし、トランジスタP1はONする。これにより、出力トランジスタN1のゲート電位Vs2はトランジスタP1を介してトランジスタN2のゲート電位Vs1と同電位となる。
このときのスイッチング速度は、基準電流IrefとトランジスタP1のON抵抗およびトランジスタN1のゲート容量で決まるRC時定数で決まるが、通常、オペアンプAMP1の応筈速度よりも速く設定されている。
ここで問題となるはトランジスタN5の動作である。トランジスタN5ゲート電位(Vs3)の変化は、オペアンプAMP1の出力段のドライブ電流でトランジスタN5のゲート容量をチャージする時間で決まる。
ここまで述べてきたように、オペアンプのドライブ能力は、発振の問題を考慮してあまり高く設定されない。
そのため、図2に示すVs3のように、ゆるやかなカーブを描いてトランジスタN5のゲート電位は上昇する。出力トランジスタN5はこのゆるやかなゲート電位の上昇を受けて動作することになる。
図2に示す出力電流Io波形の斜線部分が電流の流れている期間を示している。図2のタイミングチャートにおいて、電流Ioが流れ始めるのが出力トランジスタN5のゲート電位Vs3がある電圧に達したときになっている。
これは出力トランジスタN5のゲート電位が閾値電圧に到達して初めて電流を駆動するからである。
そして、この閾値電圧に到達するまでの遅延時間とゲート電圧の緩やかな遷移が出力トランジスタN5の過渡応答特性の高速化を妨げる原因となっている。
本来、入力制御信号OEと同じパルス幅の出力電流パルスが期待されるが、遅延時間により出力電流の減少が起きてしまう。
そして、最悪の場合は、入力制御信号の応答に出力の応答が間に合わず、出力電流パルスが全く出ないことが起きてしまう。
本発明は、高い電流精度を持った定電流出力特性に高速な過渡応答特性を兼ね備えることを可能にするドライバ回路を提供することにある。
本発明の第1の観点は、制御信号を受けて動作し、出力端から電流を引き込むことで駆動対象を駆動するドライバ回路であって、制御端子の電位が基準電流に基づいた電位に保持される第1の出力トランジスタと、一端子が上記出力端に接続され、上記第1の出力トランジスタとカスコード接続された第2の出力トランジスタと、上記第1の出力トランジスタの制御端子電位と上記第1および第2の出力トランジスタのカスコード接続ノード電位が同電位となるように、上記第2の出力トランジスタの制御端子の電位を制御する演算増幅器と、上記制御信号を受けてから所定時間で上記第2の出力トランジスタの上記制御端子電位を当該第2の出力トランジスタが電流駆動可能な電位にプリ設定するプリ設定回路とを有する。
好適には、上記プリ設定回路は、定電流回路と、上記定電流回路の出力と上記第2の出力トランジスタの制御端子との間に接続され、プリ制御信号によりオン、オフされるスイッチと、上記制御信号に基づいて上記プリ制御信号を生成して上記スイッチに供給するプリ制御信号生成回路と、を含む。
好適には、上記定電流回路は、上記第2の出力トランジスタの制御端子に供給する電流を、カンレトミラー回路により定電流を生成し供給する。
好適には、上記定電流回路は、ソースフォロワ駆動されるトランジスタにより電流を供給する。
好適には、上記定電流回路は、上記ソースフォロワ駆動されるトランジスタのゲート電位を、上記カスコード接続ノード電位に、トランジスタの閾値電圧を複数分加えた電位に設定する。
好適には、上記定電流回路は、上記ソースフォロワ駆動されるトランジスタのゲート電位を、上記カスコード接続ノード電位に、トランジスタの閾値電圧を2つ分加えた電位に設定し、上記プリ設定回路は、上記第2の出力トランジスタの制御端子の電位を、上記カスコード接続ノード電位に、当該第2の出力トランジスタの閾値電圧を加えた電位に設定する。
好適には、上記プリ制御信号生成回路は、アクティブレベルで供給される上記制御信号のレベルを反転する第1のインバータ回路と、上記第1のインバータ回路の出力レベルを反転する第2のインバータ回路と、上記第2のインバータ回路の出力を所定時間遅延させる遅延回路と、上記第1のインバータ回路の出力レベルと上記遅延回路の出力が同レベルの上記所定時間に上記プリ制御信号をアクティブで上記スイッチに出力する論理回路と、を含む。
好適には、上記遅延回路の遅延時間は、上記演算増幅器が上記第2の出力トランジスタの制御端子電位を電流駆動可能な電位にする時間と同じになるように設定されている。
本発明の第2の観点に係るドライバ回路は、電流供給端子に駆動電流を供給するドライバ回路であって、第1のトランジスタと、上記電流供給端子と上記第1のトランジスタとの間に接続された第2のトランジスタと、ダイオード接続され、上記第1のトランジスタと共にカレントミラー回路を構成する第3のトランジスタと、上記第1のトランジスタの制御端子と上記第3のトランジスタの制御端子との接続点に第1の入力端子が接続され、直列接続された上記第1のトランジスタと上記第2のトランジスタとの接続点に第2の入力端子が接続され、上記第2のトランジスタの制御端子を駆動する演算増幅器と、出力作動信号を制御端子に受け、上記第1のトランジスタの制御端子を駆動して上記第1のトランジスタの導通を制御する第4のトランジスタと、上記出力作動信号を制御端子に受け、上記第2のトランジスタの制御端子を駆動して上記第2のトランジスタの導通を制御する第5のトランジスタと、上記第2のトランジスタが上記演算増幅器の動作に応答して非導通状態から導通状態に遷移する際に、上記第2のトランジスタの制御端子に一時的に電流を供給する第6のトランジスタと、上記出力作動信号を入力し、上記第6のトランジスタが上記第2のトランジスタの制御端子に一時的に電流を供給するための制御信号を生成して上記第6のトランジスタの制御端子に供給する制御信号生成回路とを有し、上記制御信号により上記第6のトランジスタが駆動される時間が上記演算増幅器の応答速度に応じて設定される。
本発明によれば、高い電流精度を持った定電流出力特性に高速な過渡応答特性を兼ね備えることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
本実施形態においては、LED素子を駆動するLEDドライバ回路を例に説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態に係るLEDドライバ回路の構成例を示す回路図である。
本LEDドライバ回路100は、pチャネルMOSトランジスタP101〜P110、nチャネルMOSトランジスタN101〜N113、電流源I101、オペアンプAMP101、抵抗素子R101、容量C101、および制御信号OEの入力端子T101を有している。
ドライバ回路100において、第1の出力トランジスタN101のソースが接地電位GND(基準電位Vss)に接続され、ドレインが第2の出力トランジスタN105のソースに接続され、その接続点によりカスコード接続ノードs4が形成されている。このカスコード接続ノードs4はオペアンプAMP101の反転入力端子(−)に接続されている。
このように、第1の出力トランジスタN101と第2の出力トランジスタN105はカスコード接続され、その接続点によりカスコード接続ノードs4が形成されている。
出力トランジスタN105のドレイン側に出力端TOが形成され、この出力端TOに駆動対象のLEDのカソード側が接続される。LEDは出力トランジスタN105のドレインと電源電位VDD(たとえば17V)間に1または複数直列に接続される。
基準トランジスタN102のソースが接地電位GNDに接続され、ドレインが電流源I101に接続され、ゲートが自身のドレイン、スイッチとしてのトランジスタP101のソースおよびオペアンプAMP101の非反転入力端子(+)に接続され、その接続点によりノードs1が形成されている。
トランジスタN103のソースが接地電位GNDに接続され、ドレインがトランジスタP101のドレインおよび出力トランジスタN101のゲートに接続され、その接続点によりノードs2が形成されている。
スイッチとしてのトランジスタN104のソースがカスコード接続ノードs4に接続され、ドレインが第2の出力トランジスタN105のゲート、オペアンプAMP101の出力およびトランジスタP102のドレインに接続され、その接続点によりノードs3が形成されている。
そして、スイッチとしてのトランジスタP101およびトランジスタN104のゲートが、ローレベルでアクティブの制御信号OEの入力端子T101に共通に接続されている。
これらのトランジスタP101、トランジスタN101〜N105、オペアンプAMP101、および電流源I101によりLEDドライバ回路100の出力部101が構成されている。出力部101は、図1の回路に相当する部分である。
プリ設定回路を構成するスイッチとしてのトランジスタP102のドレインがノードs3(第2の出力トランジスタN105のゲート)に接続されている。
トランジスタP103およびトランジスタN106のゲートが制御信号OEの入力端子T101に接続されている。トランジスタP103のソースが電源電位Vcc(たとえば3V〜5.5V)に接続され、ドレインがトランジスタN106のドレインに接続され、その接続点によりノードs5が形成されている。トランジスタN106のソースが接地電位GNDに接続されている。
トランジスタP103およびトランジスタN106によりCMOSインバータ回路INV101が構成されている。
トランジスタP104およびトランジスタN107のゲートがノードs5に接続されている。トランジスタP104のソースが電源電位Vccに接続され、ドレインがトランジスタN107のドレインに接続され、その接続点によりノードs6が形成されている。トランジスタN107のソースが接地電位GNDに接続されている。
トランジスタP104およびトランジスタN107によりCMOSインバータ回路INV102が構成されている。
抵抗素子R101の一端がノードs6に接続され、他端が容量C101の第1電極、トランジスタP106およびトランジスタN109のゲートに接続され、その接続点によりノードs9が形成されている。容量C101の第2電極は接地電位GNDに接続されている。
抵抗素子R101および容量C101により遅延回路(時定数回路)102が構成されている。遅延回路102はCMOSインバータ回路INV102の出力レベルの次段のNAND103の入力への伝達を所定時間だけ遅延させる機能を有する。
トランジスタP105およびトランジスタN108のゲートがCMOSインバータ回路INV101の出力ノードs5に接続されている。また、トランジスタP106およびトランジスタN109のゲートが遅延回路(時点数回路)102の出力ノードs9に接続されている。
トランジスタP105およびトランジスタP106の各ソースが電源電位Vccに接続され、各ドレインがトランジスタN109のドレインに接続され、その接続点によりノードs7が形成されている。
トランジスタN109のソースがトランジスタN108のドレインに接続され、トランジスタN108のソースが接地電位GNDに接続されている。
これらトランジスタP105,P106、およびトランジスタN108,N109によりNAND回路(論理回路)103が構成されている。
そして、NAND回路103の出力ノードs7がトランジスタP102、トランジスタP107、トランジスタN110、およびトランジスタP110のゲートに接続されている。
トランジスタP107のソースが電源電位Vccに接続され、ドレインがトランジスタN110のドレインに接続され、その接続点によりノードs8が形成されている。トランジスタN110のソースが接地電位GNDに接続されている。
トランジスタP107およびトランジスタN110によりCMOSインバータ回路INV103が構成されている。
そして、インバータ回路INV103の出力ノードs8がトランジスタN111のゲートに接続されている。
トランジスタP110のソースが電源電位Vccに接続され、ドレインがトランジスタ108およびトランジスタ109の各ソースに接続されている。トランジスタP108のドレインがトランジスタN112のドレインに接続され、その接続点によりノードs11が形成されている。
そして、トランジスタP108、P109、およびトランジスタN112,N113のゲートがノードs11に接続されている。
トランジスタP109のドレインとトランジスタN113のドレインが接続され、その接続点によりノードs10が形成されている。
トランジスタN112およびトランジスタN113の各ソースがトランジスタN111のドレインに接続され、トランジスタN111のソースが接地電位に接続されている。
これらのトランジスタP108,P109,P110、およびトランジスタN111,N112,N113によりクランプ機能付きの定電流回路104が構成されている。
そして、クランプ機能付きの定電流回路104の出力ノードs10がトランジスタP102のソースに接続されている。
本実施形態において、インバータ回路INV101,INV102,INV103、遅延回路102、NAND回路103、スイッチとしてのトランジスタP102、定電流回路104により、プリ設定回路110が構成されている。
そして、インバータ回路INV101,INV102、遅延回路102、およびNAND回路103によりプリ制御信号生成回路111が構成されている。
以下、上記構成を有するドライバ回路100の動作を図3および図4に関連付けて説明する。
図4は、図3の回路の内部電圧と出力電流の関係をタイミングチャートとして示したものである。
本ドライバ回路100の特徴は、出力トランジスタN101、N105をON/OFF制卸する制御信号OEがロー(LOW)状態になった後、出力トランジスタN105のゲートがオペアンプAMP101によって望まれるゲート電位まで充電されるときに、本実施形態で設けた回路を使って高速に望まれるゲート電位まで到達させることで、遅延時間を減少させ、これにより定電流出力の過渡応答特性の高速化を可能にしていることである。
本実施形態のドライバ回路100は、前もって補助的に出力トランジスタN105のゲート電位を充電することができ、高精度定電流出力の過渡応答速度の高速化を実現している。
以下、図4のタイミングチャートに関連付けて図3の回路の具体的な動作原理を説明する。
制御信号OEがハイ(HIGH)からローに変化し、あるパルス幅を持ってハイに戻る動作を見てみる。
この入力制御信号OEのハイからローへの変化に応答してトランジスタN103がOFF、トランジスタP101がONとなる。
これにより、カレントミラー回路を構成するトランジスタN102のゲートと出力トランジスタN101のゲートがトランジスタP101を介して同電位に接続される。
カスコード接続された図中上側の第2の出力トランジスタN105のゲートとソースを接続していたトランジスタN104はOFFし、出力トランジスタN105はオペアンプAMP101の出力に接続されたノードs3の電位Vs3に応じて電流を駆動し始める。
図3において、トランジスタP102は、出力トランジスタN105のゲートを補助的に充電するための回路である。このトランジスタP102を制御するプリ制御信号(ノードs7から出力される)は、インバータ回路INV101,INV102、遅延回路102、およびNAND回路103で構成される回路で作り出される。
出力トランジスタのON/OFFを制御する制御信号OEがハイからローに変化すると、トランジスタP103とトランジスタN1106とで構成されるインバータ回路INV101の出力ノードs5はローからハイに変化する。
制御信号OEがハイ状態のとき、ノードs5の電位がロー状態であり、ノードs9の電位はトランジスタP104とN107で構成されるインバータ回路INV102の出力としてハイ状態になっており、NAND回路103の出力(ノードs7)からハイ状態の信号が出力されている。
制御信号OEがローに変化することでインバータ回路INV101の出力ノードs5の電位はハイ状態となり、ノードs9の電位はローに変化しようとする。
しかしながら、本ドライバ回路100においては、トランジスタP104とN107とで構成されるインバータ回路INV102の出力とNAND回路103の入力(トラジスタP106とN109のゲート)の間に抵抗素子R101と容量C101とで構成される遅延回路102が設けられている。
この遅延回路102による遅延時間の期間、ノードs9の電位はハイ状態のままとなっている。
2入力NAND回路103の2入力ともにハイ状態の信号が与えられているので、NAND回路103の出力(ノードs7)はロー状態となり、その信号を入力として受けるトランジスタP107とN110とで構成されるインバータ回路INV103の出力(ノードs8)はハイ状態となる。
このノードs7の信号が出力トランジスタN105のゲート電位を補助的に充電するトランジスタP102の制卸信号となる。
このトランジスタP102がONしている期間、出力トランジスタN105のゲート電位Vs3が補助的に充電されることで、図4に示されるような高速な過渡応答を実現でき、このゲート電位を受けて出力トランジスタN105が動作することになり、図4に示される出力電流Ioの波形を得ることが可能となる。
このように入力制御信号OEのパルスに対して期待される出力電流パルスが実現され、速い入力制御信号に追従できる高速な過渡応答を可能にする。
抵抗素子R101と容量C101とで構成される遅延回路102の遅延時間はRC時定数で求められる。
この遅延時間は、オペアンプAMP101が出力トランジスタN105のゲートを充電する時間と同じになるように設定される。また、オペアンプの過渡応答特性に応じて設定される。
出力トランジスタN105のゲートを補助的に充電するトランジスタP102のソース電位は、出力部に簡易的に設けられた定電流回路104に接続されている。
この定電流回路104は、上述したように、トランジスタP108,P109、P110,N111,N112、N113とで構成されている。
定電流回路104において、定電流を決定する回路はNMOSトランジスタN112
とPMOSトランジスタP108とで構成される回路であり、それらトランジスタはともにダイオード接続されており、電源電圧をそれぞれダイオードで分割する回路になっている。
当該定電流回路の電流は、それぞれのダイオード接続されたトランジスタN112とトランジスタP108に同じ電流が流れる動作点をもって安定する。
トランジスタP109のゲートはトランジスタP108のゲートに接続され、またトランジスタN113のゲートはトランジスタN112のゲートに接続され、それぞれカレントミラー回路の構成となっている。
そしてトランジスタP109のドレインとトランジスタN113のドレインが接続され、その接続されたノードが補助的に出力トランジスタN105のゲートを充電するトランジスタP102のソースに接続される。
トランジスタP102を介した充電に使われる電流は、定電流回路104のトランジスタP109から供給されることになる。
トランジスタP110とトランジスタN111は定電流回路の動作を制御するための回路として用いられている。補助回路が動作しないときはそれぞれのトランジスタをOFFすることで静的な消費電力の増加を防いでいる。
図5は、本発明の第2の実施形態に係るLEDドライバ回路の構成例を示す回路図である。
本第2の実施形態に係るドライバ回路100Aは、第1の実施形態に係るドライバ回路100の特性を向上させ得る回路として構成されている。
図3の回路においては、トランジスタP102を介して出力トランジスタN105のゲートを補助的に充電するとき、補助的に充電されたことによるゲート電位にバラツキを持つおそれがある。
また、充電に使用する電流を大きくするためには、カレントミラー回路の電流そのものを大きくする必要があり、充電に必要のない電流を過渡的ではあるが増加させる必要がある。
図5の回路は出力トランジスタN105のゲートを充電する電流をカレントミラー回路で構成される定電流回路で作り出す方式ではなく、図5に示すようにNMOSトランジスタN113のドレインを電源電位Vccに接続したソースフォロワにより供給することにより、電流駆動能力を向上させている。
また、定電流回路104Aにおいて、新たにトランジスタP111,P112、N114を設けている。
トランジスタP112のゲートはオペアンプAMP101の非反転入力端子(+)に接続され、この非反転入力端子の電位は出力トランジスタN105のソース電位(ノードs4)と同電位になる。
トランジスタP111はダイオード接続され、ダイオード接続されたゲート(ノードs11)はトランジスタP112のソースに接続されている。
トランジスタP111のソース電位は、[Vs4+VTP112(P112の閾埴電圧)+VTP111(P111の閾値電圧)]で表わされる。
この電位(ノードs12)がトランジスタN113のゲート電位となる。このトランジスタN113によって駆動された電流は、トランジスタP102を介して出力トランジスタN105のゲートを充電する。このとき充電された出力トランジスタN105のゲート電位は、トランジスタN113のゲート電位から閾値電圧VTN113を引いた電位となる。よって、トランジスタN105のゲート電位Vs3は次式により求まる電位となる。
[数2]
Vs3 ={Vs4+VTP112+VTP111}−VTN113 (式2)
ここで、それぞれの閾直電圧が等しいと仮定し、VTP112=VTP111=VTN113=Vtとすると、式2より次式が与えられる。
[数3]
Vs3(N105のゲート電位)=Vs4+Vt
これは、第2の出力トランジスタN105のソース電圧Vs4にトランジスタN105の閾値電圧を加えた電位あり、本来望まれるゲート電位となっている。
このように、補助的に充電されるゲート電位が電源電圧の変動に依存しない回路となっている。
また、充電電流を増加させたい場合は、ソースフォロワで駆動しているトランジスタN113のトランジスタサイズを大きくすることで、定電流回路104Aのバイアス電流を増加させることなく電流駆動能力を向上させることが可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、駆動出力のON/OFFを制御する制御信号OEが出力をONにするハイからローへ変化するとき、インバータ回路INV101,INV102、NAND回路103、遅延回路102で一時的に出力トランジスタN105のゲートに充電電流を供給するためのプリ制御信号を作り出す。
この一時的なプリ制御信号は、遅延回路102のRC時定数によって決まる遅延を利用し、過渡的に2入力NAND回路103の2入力が共にハイ状態となる期間を利用して、補助的に出力トランジスタN105のゲートを充電するトランジスタP102を駆動する。
トランジスタP102の電流源は、トランジスタP108,P109,P110,N111,N112,N113で構成されるカレントミラー回路を用いた定電流回路である。
この定電流回路からの電流がトランジスタP102を介して出力トランジスタN105のゲートを望まれる電位まで高速に充電する。
この動作により、出力トランジスタが駆動し始めるまでの遅延時間を短縮することができ、定電流出力の高速過渡応答特性を実現することができる。
また補助的に充電するトランジスタP102が動作する期間は、抵抗素子R101と容量C101とで決まるRC時定数の遅延時間分だけであり、トランジスタP102は定常状態では動作しない。
よって、静的な消費電力を増加させることなく、定電流出力の高速過渡応答特性を実現することができる。
帰還回路として用いられているオペアンプの特性に依存していた出力特性を新たに設けた回路が補助的に向上させることで、オペアンプの特性に依存しない出力の過渡応筈の高速化を可能にする。
また、簡単な回路構成によりチップサイズへの影響も小さく抑えられる。
オペアンプ自身の最適設計(広帯域、高ドライブ)を必要としない。また発振等の問題を考慮し直すこともなく安定した出力特性を得ることが可能である。
静的な消費電力の増加がないのでシステムの低消費電力化への対応も可能である。
従来型のLEDドライバICの出力部の等価回路である。 図1の回路の内部ノード電圧と出力電流の関係を示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るLEDドライバ回路の構成例を示す回路図である。 図3の回路の内部電圧と出力電流の関係をタイミングチャートとして示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るLEDドライバ回路の構成例を示す回路図である。
符号の説明
100,100A・・・ドライバ回路、P101〜P112・・・pチャネルMOSトランジスタ、N101〜N114・・・nチャネルMOSトランジス、I101・・・電流源、AMP101・・・オペアンプ、R101・・・抵抗素子、C101・・・容量、OE・・・制御信号、101・・・出力部、102・・・遅延回路、103・・・NAND回路、104,104A・・・定電流回路、110,110A・・・プリ設定回路。

Claims (12)

  1. 制御信号を受けて動作し、出力端から電流を引き込むことで駆動対象を駆動するドライバ回路であって、
    制御端子の電位が基準電流に基づいた電位に保持される第1の出力トランジスタと、
    一端子が上記出力端に接続され、上記第1の出力トランジスタとカスコード接続された第2の出力トランジスタと、
    上記第1の出力トランジスタの制御端子電位と上記第1および第2の出力トランジスタのカスコード接続ノード電位が同電位となるように、上記第2の出力トランジスタの制御端子の電位を制御する演算増幅器と、
    上記制御信号を受けてから所定時間で上記第2の出力トランジスタの上記制御端子電位を当該第2の出力トランジスタが電流駆動可能な電位にプリ設定するプリ設定回路と
    を有するドライバ回路。
  2. 上記プリ設定回路は、
    定電流回路と、
    上記定電流回路の出力と上記第2の出力トランジスタの制御端子との間に接続され、プリ制御信号によりオン、オフされるスイッチと、
    上記制御信号に基づいて上記プリ制御信号を生成して上記スイッチに供給するプリ制御信号生成回路と、を含む
    請求項1記載のドライバ回路。
  3. 上記定電流回路は、
    上記第2の出力トランジスタの制御端子に供給する電流を、カンレトミラー回路により定電流を生成し供給する
    請求項2記載のドライバ回路。
  4. 上記定電流回路は、
    ソースフォロワ駆動されるトランジスタにより電流を供給する
    請求項2記載のドライバ回路。
  5. 上記定電流回路は、
    上記ソースフォロワ駆動されるトランジスタのゲート電位を、上記カスコード接続ノード電位に、トランジスタの閾値電圧を複数分加えた電位に設定する
    請求項4記載のドライバ回路。
  6. 上記定電流回路は、
    上記ソースフォロワ駆動されるトランジスタのゲート電位を、上記カスコード接続ノード電位に、トランジスタの閾値電圧を2つ分加えた電位に設定し、
    上記プリ設定回路は、
    上記第2の出力トランジスタの制御端子の電位を、上記カスコード接続ノード電位に、当該第2の出力トランジスタの閾値電圧を加えた電位に設定する
    請求項4記載のドライバ回路。
  7. 上記プリ制御信号生成回路は、
    アクティブレベルで供給される上記制御信号のレベルを反転する第1のインバータ回路と、
    上記第1のインバータ回路の出力レベルを反転する第2のインバータ回路と、
    上記第2のインバータ回路の出力を所定時間遅延させる遅延回路と、
    上記第1のインバータ回路の出力レベルと上記遅延回路の出力が同レベルの上記所定時間に上記プリ制御信号をアクティブで上記スイッチに出力する論理回路と、を含む
    請求項2から6のいずれか一に記載のドライバ回路。
  8. 上記遅延回路の遅延時間は、
    上記演算増幅器が上記第2の出力トランジスタの制御端子電位を電流駆動可能な電位にする時間と同じになるように設定されている
    請求項7記載のドライバ回路。
  9. 電流供給端子に駆動電流を供給するドライバ回路であって、
    第1のトランジスタと、
    上記電流供給端子と上記第1のトランジスタとの間に接続された第2のトランジスタと、
    ダイオード接続され、上記第1のトランジスタと共にカレントミラー回路を構成する第3のトランジスタと、
    上記第1のトランジスタの制御端子と上記第3のトランジスタの制御端子との接続点に第1の入力端子が接続され、直列接続された上記第1のトランジスタと上記第2のトランジスタとの接続点に第2の入力端子が接続され、上記第2のトランジスタの制御端子を駆動する演算増幅器と、
    出力作動信号を制御端子に受け、上記第1のトランジスタの制御端子を駆動して上記第1のトランジスタの導通を制御する第4のトランジスタと、
    上記出力作動信号を制御端子に受け、上記第2のトランジスタの制御端子を駆動して上記第2のトランジスタの導通を制御する第5のトランジスタと、
    上記第2のトランジスタが上記演算増幅器の動作に応答して非導通状態から導通状態に遷移する際に、上記第2のトランジスタの制御端子に一時的に電流を供給する第6のトランジスタと、
    上記出力作動信号を入力し、上記第6のトランジスタが上記第2のトランジスタの制御端子に一時的に電流を供給するための制御信号を生成して上記第6のトランジスタの制御端子に供給する制御信号生成回路と、
    を有し、
    上記制御信号により上記第6のトランジスタが駆動される時間が上記演算増幅器の応答特性に応じて設定されるドライバ回路。
  10. 上記制御信号生成回路が、上記出力作動信号に遅延を与える遅延回路と、遅延が与えられた出力作動信号と遅延が与えられていない出力作動信号との論理演算により上記制御信号を生成する論理演算回路とを有する、
    請求項9に記載のドライバ回路。
  11. 上記第6のトランジスタに電流を供給する電流供給回路を更に有し、
    上記電流供給回路が、上記第6のトランジスタに電流を供給する第7のトランジスタと、制御端子が上記演算増幅器の第1の入力端子に接続された第8のトランジスタと、上記第7のトランジスタの制御端子と上記第8のトランジスタとの間に接続されると共にダイオード接続された第9のトランジスタとを含む、
    請求項9又は10に記載のドライバ回路。
  12. 上記第2のトランジスタの制御端子の電圧が上記第1のトランジスタと上記第2のトランジスタとの接続点の電位に上記第2のトランジスタの閾値を加えた電位になるように、上記第6のトランジスタが上記第2のトランジスタの制御端子を駆動する、
    請求項11に記載のドライバ回路。
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