JP4408867B2 - 回転砥石 - Google Patents

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Description

本発明は、外部からの圧力等による破壊を抑制することを可能とした回転砥石に関する。
回転砥石においては、砥粒を結合材で結合して砥粒層が形成されているが、研削性能を良好な状態で維持し、作業時の安全性を確保するためには、砥粒層の強度が保証され破損しにくいことが求められる。
砥粒層の強度を確保する目的で、砥粒層に金属のメッシュを混入させたものや、繊維状の物質を含有させたものが知られている。
例えば、砥粒層に繊維状の物質を含有させたものの一例が、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5に記載されている。
特開昭63−52972号公報 特開昭63−34073号公報 特開平11−151673号公報 特許第3261712号公報 特開2002−113665号公報
特許文献1には、結合材である硬化樹脂中にシリコン系繊維や炭素繊維などの短繊維を分散含有させたレジノイド砥石が記載されている。特許文献2には、金属被膜を施した炭素繊維を分散させたメタルボンド砥石が記載されている。特許文献3には、結合材であるポリビニルアセタール系樹脂に短繊維を含有した弾性砥石が記載されている。特許文献4には、熱硬化性樹脂にアルミナ質長繊維を含有した研磨材料が記載されている。特許文献5には、樹脂結合相中にカーボンファイバーとSiCとがフィラーとして分散配置されたレジンボンド砥石が記載されている。
しかし、金属のメッシュを混入させたものでは、金属メッシュが加工時の抵抗となるため切れ味が低下する。また、特許文献1から5に記載された繊維状の物質を含有させたものではいずれも、繊維は結合材中で分散した状態で含有されているため、外圧等によって曲げられたときに、砥粒層を同様に破壊しやすく、砥粒層の破壊を防止するという観点からはその効果は十分ではない。また、繊維は結合材中で分散しているため、繊維を含有させたことによる効果が十分に得られない。
本発明者は、上記の問題点を解決するために、繊維状物質を取り付けた回転砥石を発明し、特願2005−157743号において出願した。しかし、更なる検討の結果、改良の余地があることが分かった。
本発明は、以上の課題を解決するためになされたもので、外部からの圧力等による破壊を抑制して、研削性能を良好な状態で維持し、作業時の安全性を確保することが可能な回転砥石を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明の回転砥石は、円盤状の基板の外周側に砥粒層が設けられた回転砥石において、繊維を螺旋状に形成してなる複数の螺旋状繊維の一端が基板と砥粒層の境界部に基板の周方向に沿って一定間隔ごとに取り付けられ、各螺旋状繊維の他端が隣り合う一方の螺旋状繊維に近づく方へ傾斜して配置されて砥粒層が形成されていることを特徴とする。
螺旋状繊維の一端が基板と砥粒層の境界部に任意に取り付けられて砥粒層が形成されていることにより、砥粒層に対して破断力が作用しても、破断力に応じて螺旋状繊維が伸びることによって、砥粒層の破断を抑制することができる。
本発明においては、前記螺旋状繊維は、炭素繊維、アルミナ繊維、シリカ繊維、金属繊維のいずれかからなることを特徴とする。
これらの繊維は引っ張り強度が300N/mm2以上であるため、砥粒層の分断を防止するためには好適である。
本発明においては、前記螺旋状繊維は、螺旋のピッチを繊維の直径以上繊維の直径の3倍以下、螺旋の直径を5μm以上500μm以下、長さを砥粒層の高さの1/2以上であって、砥粒層の高さ方向に対して垂直な方向についての砥粒層の長さ以下としたものであることを特徴とする。
螺旋の直径が5μm未満であると、螺旋の断面積が小さくなり、強度が不足して砥粒層の分断防止効果が小さくなって好ましくなく、500μmを超えると、砥粒層の焼結時または成形時の障害となって好ましくない。
また、螺旋のピッチはその構造上繊維の直径未満とはなりえず、また、繊維の直径の3倍を超えると、砥粒層の保持力が強くなって繊維が砥粒層から抜けにくくなって好ましくない。また、螺旋状繊維の長さが砥粒層の高さの1/2未満であると、砥粒層の分断防止効果が小さくなって好ましくなく、砥粒層の高さ方向に対して垂直な方向についての砥粒層の長さを超えると、繊維状物質が砥粒層の外部に出てしまい、外部に出た部分が無駄となるため好ましくない。
本発明においては、前記螺旋状繊維の含有量は、砥粒層を構成する結合材に対して0.1体積%以上10体積%以下であることを特徴とする。
繊維状物質の含有量が0.1体積%未満であると、繊維状物質の量が少ないために、砥粒層の分断が起こりやすくなって好ましくなく、10体積%を超えると、砥粒層中の砥粒と結合材の絶対量が低下するため、寿命が著しく低下する。
本発明においては、前記螺旋状繊維は芯材の周囲を螺旋状に巻かれて形成されていることを特徴とする。
螺旋状繊維の内部に結合材が入り込むと、螺旋状繊維が結合材によって固定されて、螺旋状繊維の伸長が妨げられやすいが、芯材の周囲を螺旋状に繊維を巻いて螺旋状繊維が形成されていると、螺旋状繊維の内部に結合材が入り込むことを阻止することができ、螺旋状繊維の伸長が妨げられることがない。
本発明によると、砥粒層に対して破断力が作用しても、破断力に応じて螺旋状繊維が伸びることによって、砥粒層の破断を抑制することができる。
以下に、本発明をその実施形態に基づいて説明する。
図1に、本発明の実施形態に係る回転砥石を示す。
図1(a)に示すように、切断砥石1においては、円盤状の基板2の外周側に砥粒層3が設けられており、基板2の中心には、取付用の穴4が設けられている。基板2と砥粒層3の境界部に、スポット溶接等により、螺旋状繊維5の一端が取り付けられて砥粒層3が形成されている。スポット溶接によると、螺旋状繊維5を強固に取り付けることができ、その結果、砥粒層3の内部の任意の場所に螺旋状繊維5を配置することができる。
図1(b)に、螺旋状繊維5の詳細を示す。この螺旋状繊維5は、直径が5μm〜20μmの単繊維を集合させて直径100μm以上の集合繊維としたもの、または直径が100μm〜500μmの単繊維を螺旋状にして形成され、螺旋状繊維5の螺旋のピッチPを繊維の直径以上繊維の直径の3倍以下とし、直径Dを5μm以上500μm以下としている。螺旋状繊維5は、芯材6の周囲を螺旋状に巻かれて形成されている。
図1(c)は、螺旋状繊維5の長さを示しており、螺旋状繊維5の長さは、砥粒層3の高さの1/2以上であって、砥粒層3の高さ方向に対して垂直な方向についての砥粒層の長さ以下としている。ここで、砥粒層3の高さとは、図1(c)において直線Aで示す長さであり、砥粒層3の高さ方向に対して垂直な方向についての砥粒層の長さとは、図1(c)において直線Bで示す長さである。
図2に、砥粒層の破断の際における螺旋状繊維の機能について説明する。図2(a)に示す状態で砥粒層3に対して破断力が作用すると、螺旋状繊維5はこの破断力に応じて伸びることによって、砥粒層3が破断されることを抑制する。図2(b)は、砥粒層3が破断した状態を示しており、破断した状態においても、分離した砥粒層3aは、基板2に固定された砥粒層3bと螺旋状繊維5によって連結されており、分離した砥粒層3aが飛び散ることはない。
このように、螺旋状繊維5が砥粒層3の破断を防止するためには、破断力に応じて螺旋状繊維5が伸びることが必要である。螺旋状繊維5の内部に結合材が入り込むと、螺旋状繊維5が結合材によって固定されて、螺旋状繊維5の伸長が妨げられやすい。そこで、図1(b)に示すように、芯材6の周囲を螺旋状に繊維を巻いて螺旋状繊維5が形成されていると、螺旋状繊維5の内部に結合材が入り込むことを阻止することができ、螺旋状繊維5の伸長が妨げられることがない。芯材6の素材として、炭素、アルミナ、シリカ、金属繊維等を用いることができる。なお、用途によっては、芯材6を用いなくてもよい。
以下に、試験例を示す。
砥粒層についてのテストピースを作製し、螺旋状繊維5を取り付けたテストピースと、螺旋状繊維5を取り付けていないテストピースとについて、破壊試験を行った。用いたテストピースの寸法は、40L×4T×7Wである。
試験条件は表1の通りである。
試験結果を表2に示す。表2における発明品1、発明品2、発明品3、比較品1、比較品2のベースボンドは、Ni−W−ブロンズ系ボンドを用いた。
表2に示すように、螺旋状繊維の含有率が20体積%のときは、螺旋状繊維の含有率が多すぎて砥粒層中の砥粒と結合材の絶対量が低下して、テストピースを製造することができなかった。また、螺旋の径が1.0mmのとき(比較品2)は、螺旋状繊維の存在が砥粒層の焼結時または成形時の障害となり、テストピースを製造することができなかった。
表2におけるa、b、cは、それぞれのテストピースの破壊状況を示す図3(a)、図3(b)、図3(c)に対応する。図3(d)は図3(c)を拡大して示している。
図3(a)では、テストピースが破断されているが、図3(b)では、テストピースは破壊されているものの、破断面において螺旋状繊維が突出しており、繊維の伸びの後、破断したという状況となっている。また、図3(c)では、螺旋状繊維が取り付けられていることによってテストピースは分断されていない。
発明品1、発明品2では、螺旋状繊維の含有率が0.1体積%以上10体積%以下の範囲で、分断されないcの状態、または破断面において螺旋状繊維が突出したbの状態となっており、この範囲内において、繊維状物質を含ませた効果が得られている。また、発明品3では、分断されないcの状態がより現れるようになり、繊維状物質を含有することによる破断防止の効果がさらに良く得られている。表2においてbまたはcとしているのは、ある確率をもってbまたはcのいずれかの結果となることを意味する。
これに対し、比較品1では、螺旋の直径が0.005mm未満であるため、螺旋状繊維の断面積が小さくなり、砥粒層の分断防止効果が得られていない。
このように、螺旋状繊維5を取り付けることによって、外部からの圧力が加わったときに、破断を抑制する効果を持つことが実証されている。
本発明は、外部からの圧力等による破壊を抑制して、研削性能を良好な状態で維持し、作業時の安全性を確保することが可能な回転砥石として利用することができる。
本発明の実施形態に係る回転砥石の構造を示す図である。 砥粒層の破断の際における螺旋状繊維の機能についての説明図である。 テストピースの破壊状況を示す図である。 テストピースの破壊状況を示す図である。 テストピースの破壊状況を示す図である。 テストピースの破壊状況を示す図である。
符号の説明
1 切断砥石
2 基板
3、3a、3b 砥粒層
4 穴
5 螺旋状繊維
6 芯材

Claims (5)

  1. 円盤状の基板の外周側に砥粒層が設けられた回転砥石において、繊維を螺旋状に形成してなる複数の螺旋状繊維の一端が基板と砥粒層の境界部に基板の周方向に沿って一定間隔ごとに取り付けられ、各螺旋状繊維の他端が隣り合う一方の螺旋状繊維に近づく方へ傾斜して配置されて砥粒層が形成されていることを特徴とする回転砥石。
  2. 前記螺旋状繊維は、炭素繊維、アルミナ繊維、シリカ繊維、金属繊維のいずれかからなることを特徴とする請求項1記載の回転砥石。
  3. 前記螺旋状繊維は、螺旋のピッチを繊維の直径以上繊維の直径の3倍以下、螺旋の直径を5μm以上500μm以下、長さを砥粒層の高さの1/2以上であって、砥粒層の高さ方向に対して垂直な方向についての砥粒層の長さ以下としたものであることを特徴とする請求項1または2記載の回転砥石。
  4. 前記螺旋状繊維の含有量は、砥粒層を構成する結合材に対して0.1体積%以上10体積%以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の回転砥石。
  5. 前記螺旋状繊維は芯材の周囲を螺旋状に巻かれて形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の回転砥石。
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