JP4407887B2 - Pwmコンバータによる過負荷防止トルク指令回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、風車により駆動される発電機にPWMコンバータを接続して出力を取り出すためのトルク制御回路に係り、特に、風車における羽のピッチ制御を用いずに、風速が高い時も連続して出力を取り出す事ができる、風力発電におけるPWMコンバータによる過負荷防止トルク指令回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は先に、風車に接続したPWMコンバータを、風車回転数に基づいたトルクパターンにより制御することにより、風速計を必要とせず、風から最大出力を取り出すことができる風力発電におけるPWMコンバータによる最大出力制御方法について【特願2002−42726号】の「風車により駆動される発電機の最大出力制御方法」にて提案している(出願特許文献1)。
【0003】
図4は、風速をパラメータとした時の、風車回転数対風車出力特性の概要を説明した図である。
風車は、風車の形状及び風速Uが決まると、風車回転数Nに対する風車出力Pが一義的に定まり、種々の風速Uに対する風車出力Pは、図4の実線のように示される。そして、風車出力Pのピークは、図4の一点鎖線で示す最大出力曲線のようになる。
【0004】
さらに図3は、この風車回転数対風車出力特性より求まる、先願技術で用いた風車回転数対風車トルク特性の概要を説明した図であり、種々の風速に対する風車トルクは、図3の実線にように示される。
この時、種々の風速において、風車出力のピークを出力する時の風車トルクは、図3の一点鎖線で示す最大出力時トルク曲線のようになる。
ここで、例えば、図4の風速Uxにおける最大出力Pxとなる風車回転数Nxと、図3の風速Uxと最大出力時トルク曲線との交点Rxにおける風車回転数Nxとは同じ風車回転数Nであることを表す。
定常的な風から常に、最大出力を取り出すためには、最大出力時トルク曲線に沿った風車回転数Nにより一義的に定まるトルクで運転すれば良い。
【0005】
以上の原理に基づいた先願技術を、図5の風力発電におけるPWMコンバータによるトルク指令回路を説明するための風力発電装置接続図を参照して詳述する。
図5において、1は風車、2は回転計、3は発電機、4はPWMコンバータ、5は負荷、10はトルク指令回路である。
風車1により駆動される発電機3の交流側は、PWMコンバータ4に接続され、風車1により可変速に駆動される発電機3の交流電力は、PWMコンバータ4により直流電力に変換されて、負荷5に出力される。
トルク指令回路10は、回転計2より風車回転数Nを入力し、図3の最大出力時トルク曲線に基づいて、パターン制御時トルク指令値τ*を生成し、このパターン制御時トルク指令値τ*によりPWMコンバータ4が制御される。
【0006】
このようなパターン制御時トルク指令値τ*により、PWMコンバータ4を制御した時の、風速変動時の風車回転数Nとトルクτの動作を、図3の風車回転数対風車トルク特性を説明した図により説明する。
風速がUxの時は、最大出力時トルク曲線上の交点Rxすなわちトルクτxで運転され、風速が低くなりUyの時は、最大出力時トルク曲線上の交点Ryすなわちトルクτyで運転される。
このように風速が変動しても、常に風車回転数により定まる最大出力時トルク曲線上で運転されるために、結局、図4の一点鎖線で示す最大出力曲線上で運転され、風車1は最大出力運転される。
【0007】
【出願特許文献1】
特願2002−42726号(図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
発電機3およびPWMコンバータ4には定格負荷が存在すために、このような回転数Nに基づくパターン制御時トルク指令値τ*により風車を制御すると、ある一定の風速以上になると風車回転数も高くなり、発電機3およびPWMコンバータ4が過負荷となる。
従って、この過負荷を防止するために、電気的負荷を定格状態に抑えようとすると、風のエネルギーが大きいために風車回転数Nを上昇させなければならなくなり、風車の機械的な破損に至るという問題があった。
又、風車の羽の角度を変えて、風を逃がしてやるピッチ制御という方法があるが、アクチュエータおよび制御装置が高価であるという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一般に抗力型風車と異なり、揚力型風車においては、先述の図3および図4の風車回転数Nについて説明したように、各風速における風車回転数Nに対するトルク曲線にはピークが存在する。そして、出力のピークはトルクのピークよりも風車回転数Nの高いところに存在する。
パターントルク制御は、風車回転数Nに対するトルク曲線の右下がりの部分で運転するときは、回転数Nが増加するとトルクτが減少するので、安定点がありトルク制御が可能であるが、トルク曲線の右上がりの部分では、回転数Nが増加するとトルクτも増加するために安定点が無く、トルク制御が不可能である。
しかし、風車1を回転数制御すると、風車1の風車回転数Nに対するトルク曲線の右上がりの部分での運転が可能となるので、強風時にも風車1の発生トルクτ及び風車回転数Nを定格以内の状態で運転できる。
【0010】
従って、本発明は、強風時には風車回転数Nに対するトルク曲線の右上がりの部分での回転数制御運転により、前述の課題を解決するものであり、その目的を達成するための手段は、
1)、請求項1において、
風車により駆動される発電機に接続したPWMコンバータにおいて、前記発電機の回転数を検出する手段と、前記発電機のトルクを検出する手段と、前記発電機のトルクと定格トルクとの偏差を積分して過負荷量を検出する手段と、該過負荷量より過風速状態信号を出力する手段と、該過風速状態信号と前記過負荷量より風車回転数指令を出力する手段と、該過風速時回転数指令と前記発電機の回転数より回転数制御時トルク指令値を出力する手段と、前記発電機の回転数より前記風車の最大出力トルク曲線に基づいてパターン制御時トルク指令値を出力する手段と、前記過風速状態信号と前記回転数制御時トルク指令値と前記パターン制御時トルク指令値より前記発電機のトルク指令値を選択する手段を有することを特徴とするPWMコンバータによる過負荷防止トルク指令回路。
【0011】
2)、請求項2において、
請求項1記載のPWMコンバータによる過負荷防止トルク指令回路において、前記過負荷量と前記過負荷量を積算している積算時間より回転数減速量を出力する手段と、前記過風速状態信号により前記回転数減速量を保持して減速保持量を出力する手段と、前記風車の定格回転数と前記減速保持量の偏差より風車回転数指令を出力する手段により構成することを特徴とする請求項1記載のPWMコンバータによる過負荷防止トルク指令回路。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳述する。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の、風車により駆動される発電機に、PWMコンバータを接続した請求項1及び2記載のPWMコンバータによる過負荷防止トルク指令回路を説明するための風力発電装置接続図である。
同図において、6は電流検出器、11はトルク演算回路、12は第1の加算器、13はトルク積算回路、14は風速状態信号発生回路、15は減速量演算回路、16は保持回路、17は第2の加算器、18は第3の加算器、19は回転数制御時トルク発生回路、20はパターン制御時トルク発生回路、21はトルク選択回路であり、構成部品11〜21によりトルク指令回路10を構成し、図5と同一番号は同一構成部品を表す。
以下、図1について説明する。
【0013】
電流検出器6は、発電機3に流れる電流Iを検出して、トルク演算回路11に出力する。トルク演算回路11は、発電機3のトルクτを演算して第1の加算器12に出力する。第1の加算器12は発電機3のトルクτと定格トルクτnのトルク偏差Δτをトルク積算回路13に出力する。
トルク積算回路13はトルク偏差Δτを積分して、過負荷量と同じことを表すトルク偏差積分値Στを風速状態信号発生回路14に、トルク偏差積分値Στと積算時間Toを減速量演算回路15に出力する。風速状態信号発生回路14は、トルク偏差積分値Στがある一定値を超えると過風速状態信号Sを出力する。
減速量演算回路15は、トルク偏差積分値Στと積算時間Toを入力して、現在の風車回転数Nよりも減速して運転させるための風車の回転数減速量Nc1を保持回路16に出力する。
【0014】
保持回路16は、回転数減速量Nc1と風速状態信号Sを入力して、過風速状態信号Sの立ち上がりにより回転数減速量Nc1を保持して、減速保持量Nc2として第2の加算器17に出力する。第2の加算器17は、風車定格回転数Nnと減速保持量Nc2を入力して、その偏差を風車回転数指令N*として第3の加算器18に出力する。
第3の加算器18は、風車回転数指令N*と回転計2より検出した風車回転数Nを入力して、その偏差を回転数偏差ΔNとして回転数制御時トルク発生回路19に出力する。回転数制御時トルク発生回路19は、回転数偏差ΔNを入力して増幅し、回転数制御時トルク指令τ1としてトルク選択回路21に出力する。
【0015】
パターン制御時トルク発生回路20は、風車回転数Nを入力して、先願技術として説明したパターン制御時トルク指令値τ2を生成してトルク選択回路21に出力する。トルク選択回路21は、過風速状態信号S、回転数制御時トルク指令τ1およびパターン制御時トルク指令値τ2を入力して、過風速状態信号SのON、OFFによりトルク指令値τ*を選択し、このトルク指令値τ*によりPWMコンバータ4が制御される。
【0016】
次ぎにその作用について説明する。
一般に揚力型風車においては、図3に示すように、回転数対風車トルク曲線上の右下がりの部分から右上がりの部分に減速するためには、風車の持つトルクのピーク値より大きい発電機トルクを印加しなければならない。
また発電機3およびPWMコンバータ4は短時間であれば過負荷耐量を持っている。
従って、本発明は、この過負荷耐量を利用して風車1の過速度および発電機3およびPWMコンバータ4の定常的な過負荷を防止する。
【0017】
トルク積算回路13は、トルク演算回路11により演算した発電機3のトルクτと、風車発電装置の定格トルクτnの差であるトルク偏差値Δτを積算し、その積算値をトルク偏差積算値Στとして風速状態信号発生回路14に出力する。また、このトルク偏差積算値Στが正の間のトルクすなわち過負荷時のトルクを積算している時間を積算時間Toとして、減速量演算回路15に出力する。
トルク偏差積分値Στは、発電機3のトルクτと定格トルクτnの差が大きい時、すなわち風速が大きい時には短い積算時間Toで、ある一定値に到達し、差が小さい時には長い積算時間Toで、ある一定値に到達する。
従って、減速量演算回路15では、トルク偏差積分値Στが同じある一定値に達したとしても、トルク偏差積分値Στを積算時間Toで割った値を回転数減速量Nc1としているので、発電機3のトルクτが大きい時、すなわち風速Uが大きい時には大きな回転数減速量Nc1を、発電機3のトルクτが小さい時には小さな回転数減速量Nc1を保持回路16に出力する。
【0018】
風速状態信号発生回路14は、トルク偏差積算値Στを入力して、ある一定値に達すると過風速状態信号Sを保持回路16およびトルク選択回路21に出力する。このある一定値とは、発電機3およびPWMコンバータ4の過負荷を防止するために設定される値である。例えば、半導体素子で構成されるPWMコンバータ4であれば、通常のカタログに示されている過負荷耐量150%1分間と同じことを表す値であり、通常はトルク偏差Δτと積算時間Toの積が一定となる値である。
そして、トルク偏差Δτが負、すなわち定格トルク以内になると、トルク偏差積算値Στが減少し、PWMコンバータ4の半導体素子を取り付けているヒートシンクが冷えた状態になった時、例えばトルク偏差積算値Στが零になると、過風速状態信号SはOFFになる。
【0019】
第2の加算器17は、風車の定格回転数Nnから保持回路16より出力される減速保持量Nc2を減じて、その偏差を風車回転数指令値N*として第3の加算器18に出力する。この風車回転数指令N*とは、風車1を回転数対風車トルク曲線上の右上がりの部分で回転数制御するための指令値である。
従って、風車回転数指令値N*は、回転数減速量Nc1の値が大きいと定格回転数Nnよりも十分に小さい値に設定され、回転数減速量Nc1の値が小さいと定格回転数Nnより小さいが近い値に設定される。
第3の加算器18で、実際の風車回転数Nと風車回転数指令N*との回転数偏差ΔNを取り、回転数制御時トルク発生回路19により偏差増幅して、回転数制御時トルク指令τ1としてトルク選択回路21に出力する。
【0020】
回転数制御時トルク発生回路19では、例えば回転数偏差ΔNを比例積分制御して、回転数制御時トルク指令τ1を生成することにより、本発明の目的を達成できる。
すなわち、上記のように回転数減速量Nc1を設定して風車回転数指令N*を設定することにより、回転数制御時トルク発生回路19の回転数偏差ΔNの比例制御項により、過風速状態信号SがONになって回転数制御時トルク指令τ1が選択された瞬間には、風速が定格風速よりも十分に高い時は回転数偏差ΔNが大きい値なので、定格トルクよりも十分に大きな回転数制御時トルク指令τ1となり、風車1のトルクのピーク値を越えて風車回転数Nが下がり、やがて積分制御項により設定された風車回転数指令N*と同じ風車回転数Nになる。
【0021】
又、風速が定格風速より少し高い時は回転数偏差ΔNが小さい値なので、定格トルクより少し大きな回転数制御時トルク指令τ1となり、風車1のトルクのピーク値を越えて風車回転数Nが下がり、やがて積分制御項により設定された風車回転数指令N*と同じ風車回転数Nになる。
風速が高い時に風車回転数指令N*を十分に低くする理由は、回転数偏差ΔNの比例制御項の作用を大きくして、風車1のトルクのピーク値を越えて風車回転数Nを確実に下げるためであり、風速が低い時に風車回転数指令N*を定格回転数より少し低くする理由は、できるだけ風車回転数Nを大きくして、取り出す出力を大きくするためである。
【0022】
回転数制御時トルク指令τ1、パターン制御時トルク指令値τ2、および過風速状態信号Sを入力するトルク選択回路21は、風車1が過負荷になったということを検出して過風速状態信号SがONになると、回転数制御時トルク指令τ1をトルク指令値τ*として出力して風車1の速度を低下させ、PWMコンバータ4の半導体素子を取り付けているヒートシンクが冷えたことを検出して過風速状態信号SがOFFになると、パターン制御時トルク指令値τ2をトルク指令値τ*として出力する。
【0023】
本発明の動作を図2の本発明のトルク制御状態を説明する図により、さらに詳しく説明する。
図2において、風速Uが風速Ux一定であるとする。
先ず、風速がUxの時に最大出力時トルク曲線との交点Rxで運転されているとする。この状態が過負荷だとすると、やがて過風速状態信号SがONとなり回転数制御状態になると、減速量演算回路15より出力される回転数減速量Nc1により、例えば風車回転数NがNzになるように風車回転数指令値N*が設定される。
この時、風車1は、図2の交点Rxすなわち風車回転数Nxで運転されているために、風車回転数指令値N*(=Nz)との偏差による比例制御項により、瞬間的には回転数制御時トルク指令τ1はτpとなる。
従って、発電機3の動作は、図2の交点Rxを出発点として、発電機3のトルクτを増加させることにより、風車回転数Nを矢印に沿って減速させて、交点Rmにおいて風車回転数Nzで運転される。
【0024】
さらに、トルク偏差積算値Στが減少して、過風速状態信号SがOFFになると、交点Rmでの回転数制御状態からトルクパターン制御状態となり、最初は交点Rzにおいてトルクτzで運転され、やがて交点Rzより交点Rxまで加速される。
風速Uが風速Uxの状態のままだと、やがて過負荷状態であると検出して、過風速状態信号SがONになり、上記の制御が繰り返される。
この繰り返し動作をさせる理由は、トルク曲線の右上がりの部分で運転を続けると、取り出せる出力が減少するためである。
【0025】
しかし、風速Uが高い風速Uxから低い風速Uyになり、連続して運転しても過負荷になることがない場合は、交点Ryにおいて、風車回転数Ny、トルクτyでトルクパターン制御され続けて、風速Uyでの最大出力運転される。
【0026】
このようなトルク指令値τ*を用いてPWMコンバータ4を制御すると、風車1が定格負荷以内だとトルクパターン制御により最大出力制御され、風車1が過負荷になると、風車回転数Nおよびトルクτを定格値より下げて、回転数対風車トルク曲線上の右上がりの部分で回転数制御するために、発電機3及びPWMコンバータ4の過負荷を防止することができる。
【0027】
以上、本発明の実施例では、回転計2より風車回転数Nを検出する場合について説明したが、風車発電機3に接続されるPWMコンバータ4の電圧・電流によるセンサーレス方式でも、風車回転数Nを検出できるので、その値を用いても良い。
また、一般に、発電機3は電子部品を用いていないために、PWMコンバータ4よりも短時間の過負荷耐量が大きい。従って、PWMコンバータ4のみ大きめの容量を用いれば、より過負荷状態を長く保てる風力発電装置を構成できるので、過風速時も、より多くの発電が可能である。
さらに発電機3は、同期発電機だけでなく、図3の風車回転数対風車トルク特性の最大出力時トルク曲線との関係を把握すれば、誘導発電機を用いても良い。
【0028】
【発明の効果】
以上、風車により駆動される発電機に接続されるPWMコンバータを用いて、発電機又はPWMコンバータが過負荷になると、発電機を低回転数および低トルクで回す回転数制御を行い、発電機又はPWMコンバータが定格負荷以内になると、トルクパターン制御を行う過負荷防止トルク指令回路について説明した。
この指令回路によれば、風速が高くなり、発電機又はPWMコンバータが過負荷になって破損の恐れがある時は、回転数対風車トルク曲線上の右上がりの部分で、風車を低い回転数で運転できるので、風を逃がして風車からの入力を下げる高価なピッチ制御を用いることなく、発電機又はPWMコンバータの破損を防止できる。
又、発電機やPWMコンバータの破損の恐れが無くなった時、又は風速が低くなり連続に運転しても発電機又はPWMコンバータが定格負荷以内の時は、回転数対風車トルク曲線上の右下がりの部分で、最大出力運転を行うことができるので、実用上おおいに有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、PWMコンバータによる過負荷防止トルク指令回路を説明するための風力発電装置接続図である。
【図2】本発明のトルク制御状態を説明する図である。
【図3】風速をパラメータとした時の、風車回転数対風車トルク特性の概要を説明する図である。
【図4】風速をパラメータとした時の、風車回転数対風車出力特性の概要を説明する図である。
【図5】先願技術のPWMコンバータによるトルク指令回路を説明するための風力発電装置接続図である。
【符号の説明】
1 風車
2 回転計
3 発電機
4 PWMコンバータ
5 負荷
6 電流検出器
10 トルク指令回路
11 トルク演算回路
12 第1の加算器
13 トルク積算回路
14 風速状態信号発生回路
15 減速量演算回路
16 保持回路
17 第2の加算器
18 第3の加算器
19 回転数制御時トルク発生回路
20 パターン制御時トルク発生回路
21 トルク選択回路
Claims (1)
- 風車により駆動される発電機に接続したPWMコンバータにおいて、前記発電機の回転数を検出する手段と、前記発電機のトルクを検出する手段と、前記発電機のトルクと定格トルクとの偏差を積分して過負荷量を検出する手段と、該過負荷量より過風速状態信号を出力する手段と、前記過負荷量と前記過負荷量を積算している積算時間より回転数減速量を出力する手段と、前記過風速状態信号により前記回転数減速量を保持して減速保持量を出力する手段と、前記風車の定格回転数と前記減速保持量の偏差より風車回転数指令を出力する手段と、該風車回転数指令と前記発電機の回転数との偏差の比例積分値より回転数制御時トルク指令値を出力する手段と、前記発電機の回転数より前記風車の最大出力トルク曲線に基づいてパターン制御時トルク指令値を出力する手段と、前記過風速状態信号と前記回転数制御時トルク指令値と前記パターン制御時トルク指令値より前記発電機のトルク指令値を選択する手段を有することを特徴とするPWMコンバータによる過負荷防止トルク指令回路。
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