JP4406857B2 - 無線送信機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声入力レベルの監視に用いられるピークインジケータを低コスト、省スペースで組込み可能な無線送信機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ワイヤレスマイク、トランシーバあるいは無線送信機等、少なくとも音声信号の無線送信機能を有する機器(無線送信機器)や、テープレコーダのような録音機能を備えた音響機器等においては、ピークインジケータを備えるものが多い。このピークインジケータは、現在の音声入力レベルが所定の値に対してどの程度の大きさにあるか視覚的に表示するもので、主に音声入力レベルの監視に用いられる。
【0003】
各種機器中、ワイヤレスマイク等の無線送信機器においては、ひとたび送信側で信号が歪んでしまうと、受信出力に歪が生じてしまう。そのため、送信側での歪発生の予防に上記ピークインジケータは特に有効である。
【0004】
このようなピークインジケータには、VUメータを用いたものや複数の発光素子を直線状に並べて入力レベルを棒グラフ状に表示するもののように、入力レベルの変化を連続的ないし動的に表示するものがある。
また1つの発光源を用い、入力レベルが単に所定値を超えたか否かをその発光源の点消灯で表示するものがある。この場合、入力レベルが所定値を超え始めた際に発光量が若干増えて行くこともあるが、基本的には閾値(上記所定値)超えて点灯することで過大入力レベル状態になったことを表示する。
【0005】
前者は高級機や据置機に多く採用され、後者は簡易機器や携帯用機器に多く採用されている。
図2に、後者のピークインジケータを備えた従来の無線送信機器、ここではワイヤレスマイクの全体構成を示す。
【0006】
ワイヤレスマイクは、基本的には音声入力を増幅して変調し、変調出力を増幅した後、無線信号として送信し、受信機器側から拡声出力させるものである。
ここでは、図示するようにマイクロホン21、入力調整用可変抵抗22、AFアンプ(可聴周波増幅器)23、コンプレッサ回路24、プリエンファシス回路25、変調回路26、RFアンプ(ラジオ周波増幅器)27、アンテナ28及び切替スイッチSWを備えてなる。
上記切替スイッチSWは、電源OFFの状態A、電源ONかつ変調OFFの状態B及び電源ONかつ変調ONの状態Cのうちの任意の状態A、B又はCに切り替えるスイッチである。
【0007】
このような状態切替用のスイッチSWを備えたワイヤレスマイクにおいては、選択切替された状態A、B又はCを表示する電源/変調状態インジケータ29を備えることが少なくない。この電源/変調状態インジケータ29は、状態インジケータ回路29a、電流制限用の抵抗29b,29c及び発光色を異にする2つのLED(赤色発光LED29d1,緑色発光LED29d2)からなるLED対29dを備える。
【0008】
入力レベルが所定値を超えたこと(過大入力レベル状態)の表示を行うピークインジケータ30は、ピークインジケータ回路30a及びピーク表示用LED30bからなる。
【0009】
なお図中31は、上記電源/変調状態インジケータ29及びピークインジケータ30の動作用直流電源で、ここでは9V電池電源からなる。この直流電源31は、上記両インジケータ29,30の動作用として専用のものではなく、機器主電源に使用されているものである。
【0010】
すなわち直流電源31は、電源線を図示省略してあるが、機器各部(21,23〜27等)に各々接続され、それらの動作用電源として設けられたものである。この直流電源31は、上記切替スイッチSWが位置B〜Cにあるとき、その出力がレギュレータ(図示せず)で所定の電圧にされて機器各部に印加され、それらを動作させる。
【0011】
図2に示す構成において、いま、切替スイッチSWが位置Aに接続されていると、電源/変調状態インジケータ29には電源供給されず、LED対29dの両LED29d1,29d2は消灯状態にあって、電源OFFの状態Aを表示する。
【0012】
この状態Aから、切替スイッチSWが位置Bに接続されると、図示しない電源線を介して機器各部に直流電源31が供給されると共に、電源/変調状態インジケータ29の状態インジケータ回路29aがLED対29dのLED29d1のみを導通させて赤色発光させる。
【0013】
このとき、プリエンファシス回路25及び変調回路26相互間は切替スイッチSWにより開放状態にあるから、マイク21に音声入力があってもそれが変調回路26に達することはなく、したがって変調されず、送信されない。
すなわち、LED29d1のみの発光(赤色発光)は、電源ONかつ変調OFFの状態(スタンバイ状態)Bの表示となる。
【0014】
上記スタンバイ状態Bから音声をマイク21に向けて発し、図示しないワイヤレスマイク受信機器側から拡声出力したいときには、切替スイッチSWを位置Cに接続する。位置Cに接続されると、電源/変調状態インジケータ29の状態インジケータ回路29aがLED29d1を非導通にして消灯させると共にLED29d2を導通させて緑色発光させる。
【0015】
同時に、プリエンファシス回路25及び変調回路26相互間が切替スイッチSWにより接続状態になるので、マイク1に音声入力があればプリエンファシス回路25からの音声信号は変調回路26で変調され、送信される。
すなわち、LED29d2のみの発光(緑色発光)は、電源ONかつ変調ONの状態(送信状態)Cの表示となる。
【0016】
ここで、マイク21が直結(固定)式でなく、種々のものが切替接続可能である場合に、接続するマイク21に応じて入力レベルを変えられるように、また同じマイク21でも使用する人や使用する場所の違い等により入力レベルを変えられるように、入力調整用可変抵抗22が設けられている。
このように、入力レベルを可変抵抗22で変えられるようにすると、入力レベルが所定値を超えて歪を生ずることがある。また、使用者や使用環境等の変化によっても同様に歪を生ずることがある。
【0017】
そこで、上記ピークインジケータ30が設けられている。ピークインジケータ回路30aは、プリエンファシス回路25及び変調回路26相互間が接続状態(状態C)のときの変調回路26の入力信号レベルを検出する。そして、その検出レベルが所定値を超えた場合に、その旨を、ピーク表示用LED30bを発光させて表示して入力レベルの調整(減衰)を促す。入力レベルは上記可変抵抗22の操作やマイク21に向けて発する音声の大きさを変えること等で調整される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来技術では、ピークインジケータ30のピーク表示用LEDが専用のLED30bであることに起因して次のような問題が生じた。
【0019】
すなわち、電源/変調状態インジケータ29を備えたワイヤレスマイクにおいて、新たにピークインジケータ30(ピーク表示機能)を付加する場合がある。このような場合、機器筐体や操作パネル(図示せず)には、電源/変調状態インジケータ29のLED対29d(LED29d1,29d2)が臨む表示窓穴とは別個に、ピーク表示用LED30bが臨む表示窓穴を新設しなければならない。
【0020】
このことは、電源/変調状態インジケータ29を備えた既存のワイヤレスマイク製造工程から見ると、上記筐体等に対する穴加工の変更ないし改造となり、内部回路の変更,改造に比べてコストが増大する。特に、金型の変更や改造を伴うときはコスト増大が顕著になる。
また、ピーク表示用LED30bとして用いられるLEDやそれと同等の発光素子の新設によるコストやスペースの増大も無視できない等の問題があった。
【0021】
本発明は、上記従来技術の問題を解消するためになされたもので、2つの発光素子を有する電源/変調状態インジケータを備えたものにおいて、新たなピークインジケータ(ピーク表示機能)の付加を、低コスト、省スペースで実現できる無線送信機器を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、音声入力を増幅して変調し、変調出力を増幅した後、無線信号として送信するもので、電源OFFの状態A、電源ONかつ変調OFFの状態B及び電源ONかつ変調ONの状態Cのうちの任意の状態A、B又はCに切替自在のスイッチと、前記電源OFFの状態Aでは第1,第2発光素子を共に消灯させておき、電源ONかつ変調OFFの状態Bでは第1発光素子のみを点灯させてスタンバイ状態を表示し、電源ONかつ変調ONの状態Cでは前記第1発光素子を消灯させると共に第2発光素子を点灯させて送信状態を表示する電源/変調状態インジケータと、前記電源ONかつ変調ONの状態Cで変調入力レベルが所定値を超えた場合に発光素子を点灯させて過大入力レベル状態を表示するピークインジケータとを備えてなる無線送信機器において、前記ピークインジケータは、前記電源ONかつ変調ONの状態Cで変調入力レベルが所定値を超えた場合に、前記第1発光素子を点灯させ、その第1発光素子を、過大入力レベル状態を表示する発光素子として兼用させることを特徴とする。
【0023】
請求項1に記載の発明では、2つの発光素子を備えている場合、最大4種類の異なる状態表示を行えるのに対して、従来技術では3種類の異なる状態表示のみ行っているに過ぎない点に着目した。つまり従来技術では、2つの発光素子につき、双方消灯、一方のみ点灯及び他方のみ点灯により3種類の状態表示を行っているが、双方点灯を利用した状態表示は行っていない。したがって、この双方点灯を残りの1種類の状態表示に、ここでは過大入力レベル状態の表示(ピーク表示)に利用することとした。
【0024】
すなわち、電源ONかつ変調ONの状態C(第2発光素子点灯状態)において、変調入力レベルが所定値を超えた場合、ピークインジケータが、第1発光素子を点灯させ(第1,第2発光素子双方を点灯状態とし)、ピーク表示を行わせつつ、第1発光素子を、過大入力レベル状態を表示する発光素子に兼用させた。
【0025】
これによれば、新規の発光素子を追加することなく過大入力レベル状態の表示(ピーク表示)が可能となり、コストやスペースの削減が図れる。
すなわち、新規の発光素子の追加がなければ、機器筐体等に、電源/変調状態インジケータの第1,第2発光素子が臨む表示窓穴とは別個に、ピーク表示用発光素子が臨む表示窓穴を新設する必要がなくなる。したがって、上記筐体等への穴加工の変更ないし改造、特に金型の変更や改造の必要はなくなり、コストは低減する。また、発光素子の追加によるコストやスペースの増大もなくなり、全体として低コスト、省スペースで、ピークインジケータ(ピーク表示機能)の付加が実現される。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明による無線送信機器の一実施形態を示すブロック図で、ここでは本発明をワイヤレスマイクに適用した場合について例示する。
【0027】
本発明が適用されたワイヤレスマイクは、ここでは図示するようにマイクロホン21、入力調整用可変抵抗22、AFアンプ(可聴周波増幅器)23、コンプレッサ回路24、プリエンファシス回路25、変調回路26、RFアンプ(ラジオ周波増幅器)27、アンテナ28、切替スイッチSW、電源/変調状態インジケータ29、ピークインジケータ30及び直流電源31を備えてなる。
【0028】
この場合、マイクロホン21は音声を電気信号に変換する変換器、入力調整用可変抵抗22はマイクロホン21からの音声信号をAFアンプ23に与える際にそのレベル(音声入力レベル)を調整する可変抵抗である。
この可変抵抗22は、種々のマイク21が切替接続可能である場合に、接続するマイク21に応じて入力レベルを変えられるように、また同じマイク21でも使用する人や使用する場所の違い等により入力レベルを変えられるように設けられている。
【0029】
また、AFアンプ23は音声入力信号(低周波信号)を増幅する増幅器、コンプレッサ回路24はAFアンプ23の出力信号のダイナミックレンジを圧縮する回路、プリエンファシス回路25はコンプレッサ回路24からの圧縮出力に対して高域強調を行う回路である。
【0030】
変調回路26はプリエンファシス回路25からの出力信号を変調する回路である。RFアンプ27は変調回路26からの高周波信号を増幅する増幅器、アンテナ28はRFアンプ27からの増幅された高周波信号を空間に放射(無線信号として送信)するものである
【0031】
切替スイッチSWは、電源OFFの状態A、電源ONかつ変調OFFの状態B及び電源ONかつ変調ONの状態Cのうちの任意の状態A、B又はCに切り替えるスイッチである。
切替スイッチSWは、ここでは各々1つの可動接点m及び3つの固定接点c1〜c3を有し、両可動接点m,mが連動するスイッチSW1,SW2からなる、いわゆる2回路3接点の連動式切替スイッチが用いられている。
【0032】
この場合、スイッチSW1は、可動接点mがプリエンファシス回路25の出力端に、固定接点c3が変調回路26の入力端に各々接続され、固定接点c1,c2が共に接地されている。またスイッチSW2は、可動接点mが直流電源31の正極に接続され、固定接点c2,c3が電源/変調状態インジケータ29(後述状態インジケータ回路29a)の2つの入力端に各別に接続されている。スイッチSW2の固定接点c1は開放されている。
【0033】
電源/変調状態インジケータ29は、上記切替スイッチSWで選択切替された状態A、B又はCを表示するインジケータである。この電源/変調状態インジケータ29は、状態インジケータ回路29a、電流制限用の抵抗29b,29c及び発光色を異にする2つのLED(赤色発光LED29d1,緑色発光LED29d2)からなるLED対29dを備える。
【0034】
この場合、状態インジケータ回路29aは2つの出力端を有し、そのうちの一方は抵抗29b及び順方向のLED29d1を順に介して接地され、他方は抵抗29c及び順方向のLED29d2を順に介して接地されている。
なおLED対29dは、ここでは図示しない機器筐体あるいは操作パネル等に明けられた共通(1つ)の表示窓穴(図示せず)に臨ませてある。
【0035】
上記ピークインジケータ30は、入力レベルが所定値を超えたこと(過大入力レベル状態)の表示を行うインジケータである。ピークインジケータ30は、ここではピークインジケータ回路30c及び逆流阻止用ダイオード30dを備えてなり、また、電源/変調状態インジケータ29のLED29d1がピーク表示用LEDに兼用され、ピークインジケータ30の一部を構成する。
【0036】
この場合、ピークインジケータ回路30cは、入力端が変調回路26の入力端に、出力端が順方向(状態インジケータ回路29aの上記一方の出力端から見ると逆方向)の逆流阻止用ダイオード30dを介して上記LED29d1のアノードに接続されている。
【0037】
また直流電源31は、上記電源/変調状態インジケータ29の動作用電源で、ここでは9V電池電源からなる。この直流電源31は、電源/変調状態インジケータ29の動作用として専用のものではなく、機器主電源に使用されているものである。
【0038】
すなわち直流電源31は、電源線を図示省略してあるが、機器各部(21,23〜27,30等)に各々接続され、それらの動作用電源として設けられたものである。この直流電源31は、上記切替スイッチSWが位置B〜Cにあるとき、その出力がレギュレータ(図示せず)で所定の電圧にされて機器各部に印加され、それらを動作させる。なお直流電源31は、図示するようにここでは負極接地である。
【0039】
図1に示す構成において、いま、切替スイッチSW(スイッチSW1,SW2)が位置Aに接続、すなわち可動接点m,mが固定接点c1,c1に接続されていると、電源/変調状態インジケータ29には電源供給されず、LED対29dの両LED29d1,29d2は消灯状態にあって、電源OFFの状態Aを表示する。
【0040】
この状態Aから、切替スイッチSWが位置Bに切替接続、すなわち可動接点m,mが固定接点c2,c2に切替接続されると、図示しない電源線を介して機器各部に直流電源31が供給されると共に、電源/変調状態インジケータ29の状態インジケータ回路29aがLED対29dのLED29d1のみを導通させて赤色発光させる。
【0041】
このとき、プリエンファシス回路25及び変調回路26相互間は切替スイッチSWにより(スイッチSW1の可動接点m及び固定接点c3間の開路により)開放状態にあるから、マイク21に音声入力があってもそれが変調回路26に達することはなく、したがって変調されず、送信されない。
すなわち、LED29d1のみの発光(赤色発光)は、電源ONかつ変調OFFの状態(スタンバイ状態)Bの表示となる。
【0042】
上記スタンバイ状態から音声をマイク21に向けて発し、図示しないワイヤレスマイク受信機器側から拡声出力したいときには、切替スイッチSWを位置Cに切替接続、すなわち可動接点m,mを固定接点c3,c3に切替接続する。位置Cに切替接続されると、電源/変調状態インジケータ29の状態インジケータ回路29aがLED29d1を非導通にして消灯させると共にLED29d2を導通させて緑色発光させる。
【0043】
同時に、プリエンファシス回路25及び変調回路26相互間が切替スイッチSWにより(スイッチSW1の可動接点m及び固定接点c3間の閉路により)接続状態になるので、マイク1に音声入力があればプリエンファシス回路25からの音声信号は変調回路26で変調され、送信される。
すなわち、LED29d2のみの発光(緑色発光)は、電源ONかつ変調ONの状態(送信状態)Cの表示となる。
【0044】
次にピークインジケータ30の動作について説明する。
入力レベルを可変抵抗22で変えられるようにすると、入力レベルが所定値を超えて歪を生ずることがある。また、使用者や使用環境等の変化によっても同様に歪を生ずることがある。ピークインジケータ30は、主としてこのような歪の発生を防止するために設けられたもので、入力レベルが所定値を超えた場合に、その旨(過大入力レベル状態)を表示する。
【0045】
すなわち、ピークインジケータ回路30aは、プリエンファシス回路25及び変調回路26相互間が接続状態(状態C)のときの変調回路26の入力信号レベルを検出する。そしてその検出レベルが、上記歪を発生させることのない、例えば上限値として予め設定された基準レベル(所定値)と比較し、基準レベルを超えた場合にダイオード30dを介してLED29d1に順バイアスを与える。
【0046】
このとき、LED29d1は消灯状態にあるから、上記のように順バイアスされることでLED29d1は導通し、点灯するもので、既に点灯状態にあるLED29d2との双方点灯となり、過大入力レベル状態の表示(ピーク表示)が行われる。
【0047】
ここでは、赤色発光と緑色発光の2つのLED29d1,29d2が対となったLED対29dが用いられており、このLED対29dが共通(1つ)の表示窓穴(図示せず)に臨ませた構成であるので、ピーク表示は上記共通表示窓穴からの赤色及び緑色の混合色である黄色ないし橙色の発光(点灯)により行われる。これにより、入力レベルの調整(減衰)が促される。入力レベルは上記可変抵抗22の操作やマイク21に向けて発する音声の大きさを変えること等で調整される。
【0048】
なお、上述したように、電源ONかつ変調OFFの状態BのときはLED29d1のみの点灯(赤色発光)であり、電源ONかつ変調ONの状態CのときはLED29d2のみの点灯(緑色発光)である。したがって、上記共通表示窓穴からの赤色発光によってはスタンバイ状態が、同緑色発光によっては送信状態が、各々表示される。LED29d1,29d2双方の消灯は電源OFFの状態Aの表示となる。
【0049】
なお上述実施形態では、状態A〜Cの表示及び状態Cにおける過大入力レベル状態の表示を、発光色を異にする2つのLED29d1,29d2からなるLED対29dを用いて行う場合について述べたが、これのみに限られない。
例えば、同一発光色で別個独立のLEDを2つ用いても同様の表示が可能である。この場合は、各LEDが臨む別個の、つまり2つの表示窓穴が設けられ、2つのLED(表示窓穴)につき、双方消灯で状態Aの表示が、一方のみの点灯で状態Bの表示が、他方のみの点灯で状態Cの表示が、各々行われ、また、双方点灯で状態Cにおける過大入力レベル状態の表示が行われる。このように、2つの表示窓穴が設けられる構成でありながら、2つのLEDの発光色を相違させてもよい。
いずれの形態にあっても、本発明によれば、新たなピークインジケータ(ピーク表示機能)の付加に際して、新規のLEDや表示窓穴等を追加する必要はなく、コストやスペースの削減が図れる。
【0050】
また上述実施形態では、過大入力レベル状態の表示に兼用される発光素子、換言すれば電源/変調状態インジケータが備える発光素子としてLEDを用いた場合について述べたが、これのみに限定されることはない。電源のON/OFFにより点消灯する素子であればそのいずれでもよい。
状態A、B又はCに切り替えるスイッチも、図1に示した2回路3接点の連動式切替スイッチのみに限定されることはない。
【0051】
更に上述実施形態では、無線送信機器としてワイヤレスマイクを例に採って説明したが、その他、トランシーバ等、少なくとも音声信号の無線送信機能を有する機器であればそのいずれにも本発明を適用でき、上述実施形態と同様の効果が得られる。
【0052】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、電源OFFの状態A、電源ONかつ変調OFFの状態(スタンバイ状態)B及び電源ONかつ変調ONの状態(送信状態)Cを2つの発光素子で表示する電源/変調状態インジケータを備えた無線送信機器において、ピーク表示を行うピークインジケータの構成に必要な発光素子として、既存の発光素子である上記電源/変調状態インジケータの発光素子を兼用させるようにしたので、ピークインジケータの付加を、低コスト、省スペースで実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたワイヤレスマイクの一実施形態を示すブロック図である。
【図2】従来のワイヤレスマイクを示すブロック図である。
【符号の説明】
21 マイクロホン
23 AFアンプ
26 変調回路
27 RFアンプ
29 電源/変調状態インジケータ
30 ピークインジケータ
SW 切替スイッチ
29d1 LED(第1発光素子)
29d2 LED(第2発光素子)
Claims (1)
- 音声入力を増幅して変調し、変調出力を増幅した後、無線信号として送信するもので、
電源OFFの状態A、電源ONかつ変調OFFの状態B及び電源ONかつ変調ONの状態Cのうちの任意の状態A、B又はCに切替自在のスイッチと、
前記電源OFFの状態Aでは第1,第2発光素子を共に消灯させておき、電源ONかつ変調OFFの状態Bでは第1発光素子のみを点灯させてスタンバイ状態を表示し、電源ONかつ変調ONの状態Cでは前記第1発光素子を消灯させると共に第2発光素子を点灯させて送信状態を表示する電源/変調状態インジケータと、
前記電源ONかつ変調ONの状態Cで変調入力レベルが所定値を超えた場合に発光素子を点灯させて過大入力レベル状態を表示するピークインジケータとを備えてなる無線送信機器において、
前記ピークインジケータは、前記電源ONかつ変調ONの状態Cで変調入力レベルが所定値を超えた場合に、前記第1発光素子を点灯させ、その第1発光素子を、過大入力レベル状態を表示する発光素子として兼用させることを特徴とする無線送信機器。
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