JP4405180B2 - 動物の個体識別用マイクロチップに添付するidラベル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は動物の個体識別用マイクロチップに添付するIDラベルに関し、特に、動物の体内に埋め込んで使用する動物の個体識別用マイクロチップの梱包に同梱、或いは添付され、剥離紙から取り外して他のものに貼り付けることが可能なIDラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ペット等の動物の個体識別は野放しの状態であったが、近年、「動物の愛護及び管理に関する法律」により、飼養者の責務として個体識別が要求されるようになってきた。これは、新しい電子標識器具であるマイクロチップを獣医師によって動物の体内に埋め込むことにより、従来の金属製鑑札に加え、個体識別を電子的に行うことが可能になってきたからである。このような用途に使用されるマイクロチップには、書込ができずID番号のみが記録されたタイプ、予めID番号が記録されているが一般データの書き込み、書き換え、及び消去ができる記憶領域が滅に設定されているタイプ、ID番号を後から1度だけ書き込めるタイプや、何度も書き換えができるタイプ等がある。
【0003】
このマイクロチップを動物の体内に埋め込んだ状態で使用すれば、(1)新動物愛護法に規定される飼い主責任を明確化できる、(2)逸走、迷子動物の発見と殺処分の防止効果がある、(3)地震等の災害時における動物救護活動の円滑化が図れる、(4)捨て犬、捨て猫や、動物遺棄の抑止効果がある、(5)将来的に動物医療保険等への活用が見込める等の有用性がある。このため、動物関係の各団体や獣医師会等が、このマイクロチップによる動物の管理の普及や啓発活動を行うようになってきている。
【0004】
このマイクロチップは通常マイクロチップの販売業者から獣医師に販売されるが、各マイクロチップの梱包には、マイクロチップが示す固有のID番号と同じ番号を示すバーコードが印刷されて同梱、或いは添付されている。このバーコードは通常、タック紙のような剥離紙から剥がして他のものに貼付できるラベルになっている。
【0005】
ところで、獣医師がマイクロチップを動物に挿入しても、以後このマイクロチップに記録されたIDデータを利用するためには、マイクロチップを挿入した動物に係わるデータをどこかの機関のデータベースに登録しておく必要がある。動物に係わるデータとは、例えば動物の品種、雌雄、年齢、毛色や所有者、また場合によっては担当獣医師名である。マイクロチップを挿入した動物に係わるデータをどこかの機関のデータベースに登録する代表的な方法としては以下の2つの方法が現在考えられる。
【0006】
データベースに登録する第1の方法は、マイクロチップの販売業者がデータベースへの登録料込みで獣医師にマイクロチップを販売し、獣医師は飼い主に代わってマイクロチップの動物への埋め込み処置後に、データベースに登録を行う方法である。第2の方法は、マイクロチップ業者の販売業者がマイクロチップのみを獣医師に販売し、飼い主は自分の判断で登録料を添えてデータベースに登録する方法である。いずれの方法においても、データ登録申込用紙は、データベースの設置会社(団体)が用意しており、事前にマイクロチップの販売業者、若しくは獣医師に渡されている。データ登録申込用紙の形式は、第1の方法と第2の方法との間で殆ど差はない。
【0007】
データ登録申込用紙は、例えばA4サイズにフォームが印刷されたものであり、飼い主控え、データベースへの送付用、処置獣医師の控えの3枚つづりになっている。そして、この方法では、マイクロチップを動物の体内に埋め込む処置を行った獣医師が、マイクロチップの梱包に同梱、或いは添付されているバーコードラベル(この場合は最低3枚必要)を、3枚のデータ登録申込用紙のバーコードラベル貼付欄にそれぞれ貼付し、そのうちの1枚をデータベースを持つ機関に送付し、2枚目を獣医師の控えとし、3枚目を飼い主の控えとして渡す。データベースへの登録料は、第1の方法では、既にマイクロチップ(商品)に組み込まれているので、あらためて獣医師がデータベースへの登録時に払う必要はない。
【0008】
データベースに登録する第2の方法は、第1の方法とデータ登録申込用紙を飼い主がデータベースに送付する点が異なる。第2の方法では、マイクロチップを動物の体内に埋め込む処置を行った獣医師が、マイクロチップの梱包に同梱、或いは添付されているバーコードラベル(この場合は最低3枚必要)を、3枚のデータ登録申込用紙のバーコードラベル貼付欄にそれぞれ貼付し、そのうちの1枚を獣医師の控えとし、残りの2枚を飼い主に渡す。飼い主はこの2枚の登録用紙のうちの1枚をデータベースを持つ機関に送付することができるが、この送付を行うかどうかは飼い主の任意である。データベースへの登録料は、飼い主が直接データベース機関に支払うことになる。
【0009】
第1の方法では、動物に挿入されたマイクロチップの全IDデータがデータベースに一応登録されるが、第2の方法では、飼い主の判断でマイクロチップのIDデータのデータベースへの登録が行われるために、動物に挿入されたマイクロチップの全IDデータがデータベースに登録されるわけではない。データ登録だけを考えると第1の方法が優れるが、金銭の流れや情報の範囲、及び実際の登録手続の簡素化の点から考えると、第2の方法の方が現実的である。第2の方法によって登録を行う場合には、対象動物のマイクロチップの番号とともに動物の付加情報をデータベースに送る必要がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このようなマイクロチップによる動物の管理の普及や啓発活動が行われている状況下における前述のデータ登録申込用紙1は、図1に示すように、フォームが印刷されたA4サイズの3枚つづりの用紙(飼い主控え、データベースへの送付用、処置獣医師の控えの3枚)になっているが、動物の飼い主の控えは1枚のA4サイズの用紙のみであるため、保存が難しく、無くしてしまうと自分の飼っている動物のデータがわからなくなるという問題点があった。
【0011】
例えば、動物が逃げた場合、飼い主は逃げた動物のマイクロチップのID番号を特定する必要があるが、1頭ならマイクロチップの埋め込み処置を行った獣医師に問い合わせれば、逃げた動物を特定することができるのに対して、ブリーダーのように数十頭の動物を飼養している場合は、逃げた動物の特定が困難なものとなる。この理由は、飼養している動物の品種が異なっていればその品種で逃げた動物の特定が可能であるが、ブリーダーは同一品種を多数飼養している場合が多いので、前述のマイクロチップによるIDデータの登録だけでは逃げた動物を特定することが困難なのである。
【0012】
つまり、従来の方法では、(a)動物の飼い主又は所有者の「控え」が保存しにくい、(b)災害時における動物との別離に際しても絶えず「控え」を携帯することは困難である、(c)「控え」に記載されている動物の情報だけでは特定の動物の個体を確認することが極めて不十分であり、サーチに時間がかかって動物の発見が遅れることが懸念される、という問題点がある。特に、従来の第2の方法では、動物の登録が飼い主に委ねられているために、(a)〜(c)の点で多くの問題を生じ、事実上、マイクロチップによる効果が殆ど生かせないことになってしまっていた。
【0013】
更に、従来の方法では、マイクロチップに添付されているバーコードが直接マイクロチップに接着されていなかったために、一度に大量のマイクロチップを連続して挿入する場合など、登録用紙に所定のバーコードが正しく貼付されないことも発生するという問題点もあった。
【0014】
そこで、本発明は、前記従来のマイクロチップを用いた動物の管理システムにおいて、動物の飼い主又は所有者の「控え」が保存し易く、かつ無くしにくく、携帯が容易であり、マイクロチップによるIDデータに加えて動物の容姿によって動物の個体を確認でき、更には、マイクロチップにバーコードを直接接着することができて、一度に大量のマイクロチップを連続して挿入する場合でも、登録用紙に所定のバーコードを正しく貼付することができる動物の個体識別用マイクロチップに添付するIDラベルを提供することを目的としている。本発明のこのIDラベルは、タック紙のような剥離紙から剥がして他のものに貼付できるラベルになっている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成する本発明のIDラベルは、少なくとも固有番号を含むIDデータが記録された動物の個体識別用マイクロチップに添付するIDラベルであって、動物の姿を認識可能な他のシート状又は平板状の媒体に接着可能な接着剤が裏面に積層され、使用前は剥離紙に取り外し可能に貼着されており、破かれにくく、耐水性のある材質からなるシートで作られ、表の面に少なくともIDデータの内容を示すバーコードが印刷され、所定の小型の規格サイズを備え、この媒体に動物の姿が認識可能な状態で貼付されて使用され、剥離紙から剥がした時にIDラベル上に窓が形成されるようになっていることを特徴としている。
【0016】
このIDラベルでは、IDラベルの表の面にスリットを入れておき、IDラベルを剥離紙から剥がした時に、スリットにより窓が形成されるようにすることが可能である。
【0017】
また、このIDラベルでは、IDラベルの表の面に透明部分を形成しておき、IDラベルを剥離紙から剥がした時に、この透明部分により窓が形成されるようにすることが可能である。
【0018】
更に、このIDラベルでは、IDラベル全体を透明なシートから形成することが可能である。
【0025】
なお、これらのIDラベルにおいて、IDラベルがこれよりも大きなサイズのタック紙から、スリットによって分離されるようにし、IDラベル以外のタック紙の部分には、バーコードと同じIDデータを示すバーコードを少なくとも1つ印刷し、このバーコードもスリットによって剥離紙から取り外せるようにし、剥離紙の一部を取り外してタック紙の裏面の一部を露出させ、この露出部分をマイクロチップ、又はこれを包装する包装材に直接取り付けることにより、IDラベルをマイクロチップと一体化することが可能である。
【0026】
そして、バーコードは、3枚つづりの登録用紙に貼付するために少なくとも3つ印刷することが可能である。
【0027】
本発明のIDラベルによれば、動物の飼い主又は所有者の「控え」が保存し易く、かつ無くしにくく、携帯が容易である。また、マイクロチップによるIDデータに加えて動物の容姿によって動物の個体を確認でき、更には、マイクロチップにバーコードを直接接着することができるので、一度に大量のマイクロチップを連続して挿入する場合でも、登録用紙に所定のバーコードを正しく貼付することができる。そして、このIDラベルは、タック紙のような剥離紙から剥がしてマイクロチップを埋め込んだ動物が写っている写真に、動物の姿が確認できる状態で貼付すれば、動物の確認効果は非常に大きなものとなる。
【0028】
【発明の実施の形態】
図2は、剥離紙21と裏面に積層された接着剤によりこの剥離紙21の上から剥がすことができるラベル紙22とから構成された、本発明の第1の実施例のIDラベルを形成するのに使用するタック紙20を示すものである。このタック紙20では、ラベル紙22の上に、4枚のバーコードラベル2と本発明の第1の実施例のIDラベル10とが印刷されている。IDラベル10と4枚のバーコードラベル2とは、スリット(切れ線)4によって剥離紙21から剥がれるようになっている。第1の実施例のIDラベル10は、動物の個体識別用のIDデータが記録されたマイクロチップ、或いはマイクロチップのパッケージに添付するものである。マイクロチップは、動物を後日識別するために、動物の体内に埋め込んで使用されるものである。
【0029】
第1の実施例では、このラベル紙22が、破かれにくく、かつ耐水性のある材質からなるシートで構成されている。そして、IDラベル10の大きさは、世の中に流通している所定の小型の規格サイズ、例えば、クレージットカードや、名刺等の決まったサイズとなるように、ラベル紙22にスリット4が設けられている。また、IDラベル10の上には、バーコードラベル2と同じ番号を示すバーコード11が印刷されている。
【0030】
また、IDラベル10の表面には、動物の種類を書き込む欄12、動物の名前を書き込む欄13、動物の性別を書き込む欄14等の、動物の個体識別データを書き込む欄や飼い主の名前を書き込む欄15、及びマイクロチップの埋め込み処置を行った獣医師名、処置日が書き込める欄16等が設けられている。この他にも、IDラベル10の表面には、ユーザコードの書き込むスペースや、マイクロチップに記録されているIDデータの末尾の数字や記号を拡大印刷するスペースを設けても良いものである。
【0031】
ラベル紙22の上に剥がすことが可能なように設けられたバーコードラベル2は、これまで同様に、図1に示したデータ登録申込用紙1のバーコードラベルの貼付欄3に貼付すれば良い。1枚は予備である。
【0032】
一方、第1の実施例のIDラベル10は、剥離紙21から剥がした後に、図3に示すように、マイクロチップを埋め込んだ動物(例えば、飼い犬)を撮影した写真5の裏面側から破線で示すように貼り付ける。この写真5は飼い主が予め撮影してプリントしておいても良いが、デジタルカメラやインスタントカメラを飼養して、獣医師側でマイクロチップの埋め込み処置後に撮影してプリントするようにしても良い。
【0033】
IDラベル10を写真5の裏面に貼り付ける際には、IDラベル10の大きさの中に、写真の中の動物を識別できる部分を入れた状態で、写真5の裏面にIDラベル10ののり面を貼り付ける。この後、貼り付けたIDラベル10の外形に沿って写真5をハサミやカッターで切り取れば、裏面に自分が飼っている動物の写真が貼り付けられたIDラベル10のカードが出来上がる。
【0034】
このIDラベル10は、前述のように、クレジットカードサイズ、或いは名刺サイズとすれば、前述のように写真の裏側から写真に貼り付けてその周囲を切り取れば、IDラベル10が厚みのある強固なものになり、飼い主は他のクレジットカードや名刺と同様にこのIDラベル10を安全に保管することができる。そして、このIDラベル10には飼っている動物の個体識別情報が記録されたバーコード11が印刷されているので、飼っている動物が逃げた場合等の照合に、このIDラベル10を使用することができる。
【0035】
図4は、剥離紙21と裏面に積層された接着剤によりこの剥離紙21の上から剥がすことができるラベル紙22とから構成された、本発明の第2の実施例のIDラベルを形成するのに使用するタック紙20を示すものである。このタック紙20では、ラベル紙22の上に、4枚のバーコードラベル2と本発明の第2の実施例のIDラベル10Aとが印刷されている。IDラベル10Aと4枚のバーコードラベル2とは、スリット(切れ線)4によって剥離紙21から剥がれるようになっている。第2の実施例のIDラベル10Aも、個体識別データが記録されたマイクロチップを動物の体内に埋め込んで動物を管理する動物のIDデータ登録システムに使用されるものである。
【0036】
第2の実施例でも、このラベル紙22は、破かれにくく、かつ耐水性のある材質からなるシートから構成されている。そして、IDラベル10Aの大きさは、第1の実施例と同様に所定の小型の規格サイズ、例えば、クレージットカードサイズ、或いは名刺サイズとなるように、ラベル紙22にスリット4が設けられている。また、IDラベル10Aの上には、バーコードラベル2と同じ番号を示すバーコード11が印刷されている。
【0037】
また、IDラベル10Aの表面には、動物の種類を書き込む欄12、動物の名前を書き込む欄13、動物の性別を書き込む欄14等の、動物の個体識別データを書き込む欄や飼い主の名前を書き込む欄15、及びマイクロチップの埋め込み処置を行った獣医師名、処置日が書き込める欄16等が設けられていることも第1の実施例と同様である。更に、この実施例のIDラベル10Aの表面には、ユーザコードを書き込むユーザコード書込欄17と、マイクロチップに記録されているIDデータの末尾4桁の数字や記号を拡大印刷するIDデータの末尾拡大表示欄18が設けられている。
【0038】
第2の実施例のIDラベル10Aが第1の実施例のIDラベル10と大きく異なる点は、IDラベル10Aの内部に、閉じたスリット6によって窓7が形成されている点のみである。すなわち、第2の実施例のIDラベル10Aは、これをラベル紙22から剥がした時に、窓7の部分のラベル紙22が剥離紙21の上に残るので、IDラベル10Aに窓7が形成されるのである。
【0039】
第1の実施例のIDラベル10は、図3で説明したように、動物の写真5の裏面から貼り付けていた。一方、第2の実施例のIDラベル10Aは、タック紙20から剥がした後に、マイクロチップを埋め込んだ動物(例えば、飼い犬)を撮影した図5(a)に示す写真8の表面側から、窓7の中に動物の特徴部分(例えば顔)が入るように貼り付ける。図5(b)は、IDラベル10Aの窓7の中に、写真の中の動物を識別できる顔の部分を入れて、写真8の表面にIDラベル10Aののり面を貼り付け、貼り付けたIDラベル10Aの外形に沿って写真8をハサミやカッターで切り取った状態を示すものである。
【0040】
第2の実施例のIDカード10Aでは、表面側から自分が飼っている動物の個体データと写真を同時に確認することができる。
【0041】
第2のIDラベル10Aも、前述のように、クレジットカードサイズ、或いは名刺サイズであるので、前述のように写真の表側から写真に貼り付けてその周囲を切り取れば、IDラベル10Aが厚みのある強固なものになり、飼い主は他のクレジットカードや名刺と同様にこのIDラベル10Aを安全に保管することができる。そして、このIDラベル10Aには飼っている動物の個体識別情報が記録されたバーコード11が印刷されているので、飼っている動物が逃げた場合等の照合に、このIDラベル10Aを使用することができる。
【0042】
図6は、本発明のIDラベル10,10Aの使用方法を示すものである。本発明のIDラベル10,10Aはタック紙20の上に形成されているので、端部の剥離紙21のみを剥がしてラベル紙22の粘着部分を露出させれば、マイクロチップの梱包材に容易に貼付することができる。
【0043】
図6(a)はマイクロチップが収容された箱体23に本発明のIDラベルが印刷されたタック紙20を貼り付けた状態を示すものである。また、図6(b)はマイクロチップが収容された袋体24に本発明のIDラベルが印刷されたタック紙20を貼り付けた状態を示すものである。更に、図6(c)はマイクロチップが収容されたパッケージ25に本発明のIDラベルが印刷されたタック紙20を貼り付けた状態を示す側断面図である。
【0044】
図7は、本発明の第2の実施例のIDラベル10Aの変形例のIDラベル10Bを示すものである。図4,図5に示したIDラベル10Aでは、窓7が開口部となっていたが、図7に示す変形例のIDラベル10Bでは、窓7の部分が透明シート9で塞がれている。
【0045】
図8は、本発明の第3の実施例のIDラベル10Cを示すものである。この実施例では、例えば、図2に示した第1の実施例のIDラベル10の部分、或いはラベル紙22全体が透明シートで形成されている。第1の実施例のIDラベル10は、図3に示したように、写真5の裏面に貼り付けていた。一方、この第3の実施例のように、IDラベル10Cが透明であると、図3の写真5の表側から貼り付けることができる。図8は、図3に示す写真の破線の部分に、第3の実施例のIDラベル10Cを表側から貼り付けた状態を示すものである。動物のデータはこの透明なIDラベル10Cの表側から記入することができる。
【0046】
IDラベル10Cを写真5の表面に貼り付ける際には、IDラベル10Cの大きさの中に、写真の中の動物を識別できる部分が入るように、写真5の表面にIDラベル10Cののり面を貼り付ける。この後、貼り付けたIDラベル10Cの外形に沿って写真5をハサミやカッターで切り取れば、自分が飼っている動物の写真が透けて見えるIDラベル10Cのカードが出来上がる。
【0047】
なお、第3の実施例のIDラベル10Cを貼り付ける相手は、写真でなくともその動物の姿が印刷された印刷物でも良い。
【0048】
図9は、本発明の第4の実施例のIDラベル10Dを示すものである。この実施例のIDラベル10Dは、図4に示した第2の実施例のIDラベル10Aの部分の表面に、透明なシート9Aが貼り付けられたものであり、この透明なシート9AはIDラベル10Dから剥離可能で、かつ再度この上に貼り付けることができるようになっているものである。従って、この実施例のIDラベル10Dでは、透明シート9AをIDラベル10Dから剥がした状態で、第2の実施例のIDラベル10Aの窓7に相当するスペースに、所定の大きさに切った動物の写真8Cを置き、透明シート9Aを再度貼り付けるようにする。
【0049】
このように、第4の実施例のIDラベル10Dは写真の裏面に貼り付ける必要はなく、適当な紙に貼り付けて、IDラベル10Dの周囲をハサミやカッターで切り取れば良い。動物のデータはIDラベル10Dの上、或いは、この透明シート9Aの表側から記入することができる。なお、透明シート9AをIDラベル10Dの上に固定する接着剤には接着力の弱いものを使用し、この接着剤はIDラベル10Dの少なくとも周囲の部分に形成するか、或いは透明シート9Aの裏面の少なくとも周囲の部分に形成すれば良い。
【0050】
以上本発明のIDラベルを4つの実施例に基づいて説明したが、本発明の第4の実施例のIDラベル10Dは、IDラベルと動物の写真とが一体化しているために、更に以下のような使用方法が考えられる。
(1)IDラベルに第4の実施例のように写真を挟み込んだ後に、このIDラベルをメモリー機能を備えたICカードの裏面に貼り付ける。
(2)マイクロチップを埋め込んだ動物を運ぶ際に、運搬用の動物ケージの一部に宛て名ラベルとして貼り付ける。この使用方法は、ブリーダ等の動物を飼育して販売する業者にとって使い勝手が良い。
(3)名刺大のカードに貼り付けて、名刺の保存ファイルや保存装置に入れる。
(4)ペットショップの会員証に貼り付ける。この使用方法では、ペットショップが会員のみの特別サービスを実施する場合に都合が良い。
(5)ペットの保険業務を扱う業者の保険証書に貼り付ける。この使用方法では保険の対象動物の確認が確実にできるので、不正利用を防ぐことができる。
【0051】
更に、第1から第4の実施例のIDラベルでは、IDラベル以外のラベル紙の空きスペースに、スポンサーの公告を記載することもできる。そして、本発明のIDラベルは、動物が逃げた場合にインターネットにアクセスし、所定のウエブサイトにIDラベル上のデータを用いて逃げた動物の特徴を連絡すれば、逃げた動物が発見され易くなる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のIDラベルによれば、動物の飼い主又は所有者の「控え」が保存し易く、かつ無くしにくく、携帯が容易になる。また、マイクロチップによるIDデータに加えて動物の容姿によって動物の個体を確認でき、更には、マイクロチップにバーコードを直接接着することができるので、一度に大量のマイクロチップを連続して挿入する場合でも、登録用紙に所定のバーコードを正しく貼付することができる。そして、このIDラベルは、タック紙のような剥離紙から剥がしてマイクロチップを埋め込んだ動物が写っている写真に、動物の姿が確認できる状態で貼付すれば、動物の確認効果は非常に大きなものとなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】動物ID普及推進会議による動物の個体管理システムにおけるデータ登録申込用紙を示す図である。
【図2】本発明のIDラベルの第1の実施例の平面図である。
【図3】図2に示したIDラベルの使用方法を説明する図である。
【図4】本発明のIDラベルの第2の実施例の平面図である。
【図5】(a)は図4に示したIDラベルを貼り付ける犬の写真、(b)は(a)の写真に図4に示した本発明のIDラベルを貼付して周囲をカットした状態を示す図である。
【図6】(a)はマイクロチップが収容された箱体に本発明のIDラベルを貼り付けた状態を示す側断面図、(b)はマイクロチップが収容された袋体に本発明のIDラベルを貼り付けた状態を示す側断面図、(c)はマイクロチップが収容されたパッケージに本発明のIDラベルを貼り付けた状態を示す側断面図である。
【図7】本発明のIDラベルの第2の実施例の変形例の平面図である。
【図8】本発明のIDラベルの第3の実施例の平面図である。
【図9】本発明のIDラベルの第4の実施例の説明図である。
【符号の説明】
1…データ登録申込用紙
2…バーコードラベル
4,6…スリット(切れ線)
5,8…写真
7…窓
9,9A…透明シート
10,10A,10B,10C,10D0…本発明のIDラベル
11…バーコード
20…タック紙
21…剥離紙
22…ラベル紙
Claims (9)
- 少なくとも固有番号を含むIDデータが記録された動物の個体識別用マイクロチップに添付するIDラベルであって、
動物の姿を認識可能な他のシート状又は平板状の媒体に接着可能な接着剤が裏面に積層され、使用前は剥離紙に取り外し可能に貼着されており、
破かれにくく、耐水性のある材質からなるシートで作られ、
表の面に少なくとも前記IDデータの内容を示すバーコードが印刷され、
所定の小型の規格サイズを備え、
前記媒体に前記動物の姿が認識可能な状態で貼付されて使用され、
前記剥離紙から剥がした時に前記IDラベル上に窓が形成されるようになっていることを特徴とするIDラベル。 - 請求項1に記載のIDラベルであって、前記IDラベルの表の面にスリットが入っており、前記IDラベルを前記剥離紙から剥がした時に、前記スリットにより窓が形成されることを特徴とするIDラベル。
- 請求項1に記載のIDラベルであって、前記IDラベルの表の面に透明部分が形成されており、前記IDラベルを前記剥離紙から剥がした時に、この透明部分により窓が形成されることを特徴とするIDラベル。
- 請求項1に記載のIDラベルであって、前記IDラベル全体が透明なシートから形成されていることを特徴とするIDラベル。
- 請求項1から4の何れか1項に記載のIDラベルであって、その表の面に、前記IDデータ以外の動物の個体識別を行うための付加データ又は動物の飼い主のデータが書き込める欄が印刷されていることを特徴とするIDラベル。
- 請求項1から5の何れか1項に記載のIDラベルであって、前記小型の規格サイズが流通している汎用のカードサイズの1つであることを特徴とするIDラベル。
- 請求項1から6の何れか1項に記載のIDラベルであって、
前記IDラベルの表側の面に、前記IDデータの数字部分の末尾の所定の桁の数字が、拡大されて印刷されていることを特徴とするIDラベル。 - 請求項1から7の何れか1項に記載のIDラベルであって、
前記IDラベルがこれよりも大きなサイズのタック紙から、スリットによって分離されるようになっており、前記IDラベル以外のタック紙の部分には、前記バーコードと同じIDデータを示すバーコードが少なくとも1つ印刷され、このバーコードもスリットによって前記剥離紙から取り外せるようになっており、前記剥離紙の一部を取り外して前記タック紙の裏面の一部を露出させ、この露出部分を前記マイクロチップ、又はこれを包装する包装材に直接取り付けることにより、前記IDラベルを前記マイクロチップと一体化したことを特徴とするIDラベル。 - 請求項8に記載のIDラベルであって、
前記バーコードは、3枚つづりの登録用紙に貼付するための少なくとも3つ印刷されていることを特徴とするIDラベル。
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