JP4405117B2 - 自走型マニュアスプレッダ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自走型マニュアスプレッダに係り、詳しくは、堆肥等の移送対象の積込み、及び散布が便利で効率良く行うことが可能となる技術に関するものである。尚、移送対象とは、堆肥等の各種肥料、干し草(長藁、脱穀処理後の排藁等を含む)、刈草、収穫物、土砂、砂礫等の総称であると定義する。
【0002】
【従来の技術】
従来のマニュアスプレッダとしては、実公平4−32889号公報にて知られたように、トラクタ等に自走車両に牽引されることで使用状態となる牽引型のものが知られている。即ち、牽引フックや操作レバー類が前側に装備された荷箱と、この荷箱を走行可能とする左右一対の走行輪と、荷箱に積込まれた堆肥を前後に移動自在なコンベヤと、堆肥の荷箱への積込みや荷箱からの散布を行うためのビータ等を備えて構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記のような牽引型マニュアスプレッダに走行装置や搭乗運転部を付加することにより、牽引車を用意することなく自在に走行しながら作業できる便利な自走型マニュアスプレッダを創ることが考えられたのであるが、単に自走機能を付加するだけでは種々の不都合のあることが判ってきた。
【0004】
即ち、従来技術による牽引型マニュアスプレッダでは、単一のビータ及びコンベヤを正逆転作動させることで堆肥の荷箱への積込みと地面への散布との双方の機能を出すため、積込み機能や散布機能の単独の機能としては中途半端な性能になり易く、その点ではあまり芳しいものではなかった。牽引型では、操作部が荷箱の前方又は後方に(一端側に)配設されているので、その構造を踏襲して、自走型とした場合の搭乗運転部を荷箱の前方又は後方に配設すると、荷箱の他方側に積込み機能と散布機能とを兼用する装置を設けねばならず、都合が悪い。
【0005】
そこで、搭乗運転部を荷箱の横側に設けることで、荷箱の一方に積込み機構を、他方に散布機構を振り分けて配置することが考えられるが、このような構造を採れば、堆肥の貯留部へ突入進行しながら積込み作業を行うような場合に、横側方に張出た搭乗運手部が堆肥塊に干渉して突入走行の妨げとなる不都合が予測される。つまり、搭乗運転部の荷箱の前後又は左右のいずれに配置しても一長一短があり、その配置構成には更なる工夫が必要であるように思われる。
【0006】
本発明の目的は、堆肥等の移送対象の荷箱への積込み作業、荷箱からの散布作業を能率良く行えるとともに、移送対象塊への突入進行しながらの積込み作業も支障なく行える自走型マニュアスプレッダを提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の構成は、走行装置を有した機台に、移送対象を貯留自在な荷箱と、この荷箱の横一側方に配置される搭乗運転部とを装備するとともに、移送対象を掻込んで荷箱に積込み回収すべく荷箱の一端側に配置される積込み機構と、荷箱に搭載されている移送対象を該荷箱から機外に散布すべく荷箱の他端側に配置される散布機構と、積込み機構によって荷箱に積込まれた移送対象を散布機構に向けて送るコンベヤとを設け、積込み機構の積込み作用幅を、荷箱と搭乗運転部とを含む機体の全幅又はほぼ全幅となる値に設定して自走型マニュアスプレッダを構成してあることを特徴とする。
【0008】
請求項1の構成によれば、荷箱の横側方に搭乗運転部を配置することにより、積込み機構と散布機構とを荷箱の前後に振り分けて配置することが可能になり、各機構をその目的に見合った機能を発揮するものに構成できるようになるとともに、積込み機構又は散布機構の作動状況を楽な姿勢で視認することができる。そして、積込み機構の積込み作用幅が機体全幅と同幅又はほぼ同幅に設定してあるから、地面に積まれた堆肥等の移送対象塊に機体を突入走行させながら積込み機構を作動させての積込み作業時に、機体から横に張り出た搭乗運転部が移送対象塊に干渉して機体進行し難い又は不能になるとか、搭乗運転部が堆肥だらけになるといった不都合が無く、機体全幅に亘る広い幅で持って積込み作業を行うことができるようになる。
【0009】
請求項2の構成は、請求項1の構成において、積込み機構は荷箱の前側に、かつ、散布機構は荷箱の後側に夫々装備されていることを特徴とする。
【0010】
請求項2の構成によれば、積込み機構が荷箱の前側に配置されているので、運転者は前を向いた楽な姿勢で積込み作業状況を視認することができるとともに、その姿勢が楽で前方確認し易い状態での前進によって積込み作動を続けることができるようになる。これは、上半身を180度近く後に向けて確認しながらの作業となる後進での積込みに比べて大幅な労力軽減と作業性向上とが図れる。又、散布機構は荷箱の後側に装備されているから、機体走行後において散布する状態となり、移送対象を踏みながら走行することが無く、堆肥が走行装置や機体に付着して汚れるといったことなく散布作業を行えるようになる。
【0011】
請求項3の構成は、請求項1又は2の構成において、積込み機構の作用を受ける移送対象を、荷箱の幅内に向けて横送りする横搬送機構が装備されていることを特徴とするものである。
【0012】
請求項3の構成によれば、積込み機構の作用幅を機体全幅と同幅としながら良好に積込み機能させることができる。即ち、積込み作用幅を機体全幅とすると、幅方向で少なくとも一方の端部において積込まれる移送対象は、荷箱から横に外れた位置になっており、そのままでは荷箱に回収することができないおそれがあるが、本請求項の構成を採れば、その荷箱の幅外に位置する移送対象を横搬送機構によって荷箱の幅内に運ぶことができ、支障無く積込み機能を発揮できるようになる。
【0013】
請求項4の構成は、請求項1〜3の構成において、散布機構は、荷箱に搭載されている移送対象を該荷箱から掻出す掻出し回転体と、掻出された移送対象を横方向に分散させるべく、上下軸心回りで回転する拡散回転体とを設けて構成されていることを特徴とするものである。
【0014】
請求項4の構成によれば、荷箱に搭載れている移送対象は、先ず掻出し回転体によって荷箱外へ掻出され、次いで、その掻出された移送対象を拡散回転体によって横方向に拡散するようになるから、この2段作用によって、均一的に、かつ、広範囲に亘って移送対象を散布することができるようになる。
【0015】
請求項5の構成は、請求項1〜4の構成において、荷箱を機台に対して前上がり移動並びに前下がり移動自在に支持する昇降支持装置と、荷箱の前後方向での傾きを検出する傾斜検出手段とを設け、荷箱の前後傾斜角度が水平又はほぼ水平となるように、傾斜検出手段の検出情報に基づいて昇降支持装置を作動させる姿勢制御装置を設けてあることを特徴とするものである。
【0016】
請求項5の構成によれば、次のような作用が得られる。即ち、積込み機構によって荷箱に積込まれた移送対象(堆肥)は、散布作業において、散布機構に向けて移送対象(堆肥)をコンベヤによって送り、散布作業が進行していくと、次第に荷箱の後部にだけ移送対象が存在するようになり、後バランスとなり、機体が後に傾斜する。
【0017】
このように機体が後に傾斜すると、散布作用の高さ位置が勝手に変化してしまい、気が付かないうちに散布範囲が狭まってしまい均一な散布状態を得られないといった不都合が生じる。従って、姿勢制御装置によって荷箱の前後傾斜角度を水平又はほぼ水平に維持すれば、前述のような不都合が回避され、均一な散布状態を得ることができる。又、道路等を移動走行するときでも、機体の前後姿勢を安定化させることができ、走行操作が行い易いようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
図1に本発明による自走型マニュアスプレッダの平面図が、図2にその側面図が夫々示されている。この自走型マニュアスプレッダは、左右一対のクローラ走行装置1,1を備えた走行機台2に、堆肥(移送対象の一例)を搭載自在な荷箱3と、その左横に配置された搭乗運転部4と、堆肥を掻込んで荷箱3に積込み回収すべく荷箱3の前側に配置される積込み機構5と、荷箱3に搭載されている堆肥を荷箱3から機外に散布すべく荷箱3の後側に配置される散布機構6と、積込み機構5によって荷箱3に積込まれた堆肥を散布機構6に向けて後方送りするコンベヤ7等を備えて構成されている。
【0020】
クローラ走行装置1は、機台2としての下部に形成されているトラックフレーム部1Tに支承された駆動スプロケット8、緊張輪体9、及び複数の転輪10にクローラベルト11を巻回して構成されている。
【0021】
荷箱3は、底面3aと左右の側壁3b、3cとから構成されており、積込み回収された多量の堆肥を搭載して貯留することが可能である。この荷箱3は、後述するカウンタ軸18の回転軸心Pを中心に揺動自在に機台2に枢支されるとともに、トラックフレーム部1Tと底面3aとに亘って架設された油圧シリンダ19によって荷箱3を駆動前後揺動自在に構成してある。
【0022】
コンベヤ7は、前後の回転軸12,13夫々の両端部に装備されたスプロケット14,15に亘って巻回された左右一対のチェーン16,16と、これら左右のチェーン16,16に亘って架設された複数にコンベヤバー17とから構成されており、チェーン16の上下中間位置、即ちスプロケット14,15の上下範囲内に底面3aが配置されている。
【0023】
積込み機構5は、左右の支持壁20,20に両持ち状態で回転自在に支持されたパイプ軸21に、左右のオーガ22,23、及び複数の掻込みアーム24を取り付けて成る掻込み回転体kと、上下のガイド部25,26と搭乗運転部4との仕切りガイド部27とから成るガイド体gとから構成されて荷箱3の直前位置に配置されている。掻込みアーム24は先端に幅広のラグ板24aを備えており、左右のオーガ22,23の間にて左右方向に適宜の等間隔を隔て、かつ、周方向に順にずらして植設されている。
【0024】
左右のオーガ22,23は、共に前進方向で機体の左右端部に位置する堆肥を荷箱3の左右中央部分に寄せるための螺旋羽根で構成されており、左オーガ(横搬送機構の一例)22は、ほぼ搭乗運転部4の左右幅をカバーする比較的広い作用幅を有している。又、各支持壁20の前部には、実質的な積込み回収幅を機体の全幅をカバーするための前拡がり傾斜した円弧状の側方ガイド部20aがされている。尚、25aは、上ガイド部25に連設された延長ガイド部である。
【0025】
つまり、掻込み回転体kの横幅w1は、機体全幅Wbよりも若干狭いものであるが、左右の側方ガイド部20a,20aを含む積込み機構5全体の幅W2は機体全幅Wbよりも若干広くなるように設定してある。
【0026】
散布機構6は、荷箱3に搭載されている堆肥を荷箱3から掻出す掻出し回転体28と、掻出された堆肥を横方向に分散させるべく、上下軸心X回りで回転する左右一対の拡散回転体29,29とを設けて構成されている。掻出し回転体28は、荷箱3の左右幅に亘って架設された横向き軸28aに、横方向及び周方向に均等間隔ずつずらして複数の掻出しアーム28bを植設して構成されている。
【0027】
回転円盤29aの上面に適宜間隔で拡散アーム29bを取付けて成る拡散回転体29は、その下方に配置された左右向きの中継軸30にベベルギヤ咬合することで駆動回転されるものであり、その中継軸30と横向き軸28aとは、荷箱3に対して着脱自在に取付けられた左右の排出縦壁31,31に亘って支承されている。従って、左右の排出縦壁31,31の荷箱3に対する着脱により、散布機構6は機体に対して着脱自在に装備されている。
【0028】
荷箱3の左側に配置される搭乗運転部4は、操向レバー32等を有した操縦塔33と、その後に配置される運転席34と、運転フロア35等から構成されている。又、運転席34の後側における機台1には原動機(エンジン)36が配置してあり、その出力回転は左右に延びる状態で機台1の枢支フレーム部1sに支承されたカウンタ軸18にチェーン又はベルト等により伝動される構造である。
【0029】
伝動系を概略説明すると、カウンタ軸18からは、パイプ軸21及び中間軸37にチェーン伝動され、中間軸37から後回転軸13及び中継軸30伝動されるとともに、中継軸30から横向き軸28aに伝動される。その結果、図2の側面図に示されている機体前端部に装備された掻込み回転体kは矢印イ方向に、図1の平面図に示されている左拡散回転体29は矢印ハ方向に、同様に右拡散回転体29は矢印ロ方向に、そして、図2の側面図に示されている掻出し回転体28は矢印ニ方向に夫々回転するように構成されている。尚、クローラ走行装置1は、一例として、駆動スプロケット8部位に装備された油圧モータ38と、エンジン36で駆動される油圧ポンプ(図示省略)とで成る油圧式のものに構成する。
【0030】
荷箱3の後端近くには、荷箱3の前後方向での傾きを検出する傾斜センサ(傾斜検出手段の一例)39を設け、荷箱3の前後傾斜角度が絶対水平又はほぼ絶対水平となるように、傾斜センサ39の検出情報に基づいて油圧シリンダ19を作動させる姿勢制御装置40を設けてある。そして、この姿勢制御装置40が作動する状態としない状態との選択スイッチ(図示省略)を設けてある。
【0031】
尚、荷箱3の軸心Pでの枢支構造と油圧シリンダ19とで、荷箱3を機台1に対して前上がり移動並びに前下がり移動自在に支持する昇降支持装置41が構成されている。この昇降支持装置41としては、荷箱3の前後夫々を油圧シリンダで枢支状態に支持し、前又は後のみの油圧シリンダ、或いは前後双方の油圧シリンダを伸縮駆動することで、仮想の横軸心回りに荷箱3を揺動昇降させる構造でも良い。
【0032】
次に、各作用について説明する。先ず、地面上にうず高く積まれた堆肥Tを荷箱3に積込み回収するには、図3に示すように、油圧シリンダ19を短縮駆動させて荷箱3を前下がり揺動移動させ、積込み機構5を地面近くに位置させた状態で機体を前進させ堆肥T塊に突入させる。すると、掻込み回転体kと主に下ガイド26との協働によって堆肥を荷箱3に積込んで回収することができる。このときコンベヤ7を極ゆっくり、又は間欠的に駆動させ、積込まれた堆肥を順次後方送りさせる。
【0033】
このとき、図4に示すように、散布機構6を外しておけば、コンベヤ7を駆動することで、積込み機構5で積込み回収しながら荷箱3の後部から後方に排出することができるので、未完熟堆肥の切返し作業を行うことができる。この切返し作業は、散布機構6を装着した状態でも可能であり、汎用的利用による効率的使用が行える。
【0034】
姿勢制御装置40を作動させるのは、図5に示すような状態のときである。即ち、散布機構6によって堆肥を散布してゆくと、荷箱3の後部に堆肥が偏って存在することから後方バランスとなり、機体後部が下がる後下がり姿勢となることから、堆肥の散布による落下高さが異なり、結果として一様な散布状態が得難くなるという不都合がある。従って、このようなときに、姿勢制御装置40を作動させれば、油圧シリンダ19が短縮駆動されて荷箱3が前下がり揺動し、荷箱3即ち底面3aが前後方向で絶対水平に制御して維持できるようになり、一様な散布状況を実現させることができる。
【0035】
荷箱3に積込み回収された堆肥を、走行しながら地面に撒いてゆくには、コンベヤ7及び散布機構6を駆動させながら前進走行すれば良く、前を向いての楽な姿勢で前進走行しながら堆肥の散布作業を行うことができる。
【0036】
この実施形態による自走型マニュアスプレッダでは、前進のみで堆肥の積込み及び散布作業が行えるとともに、積込み機構5と散布機構6とは独立して構成できるので、夫々に最適な性能が発揮できる構造とすることができる。又、コンベヤ7の逆転機構が不要であり、運転席からの積込み機構5部分の視認性が良く、作業し易いとか、散布した堆肥をクローラ走行装置1が踏まないので、クローラの汚れが少ないとか、道路を汚さないという利点がある。
【0037】
〔別実施形態〕
《1》 図6、図7に示すように、図1、図2に示す散布機構6における横軸型の掻出し回転体28に代えて、縦軸型の掻出し回転体42としても良い。即ち、縦軸型掻出し回転体42は、拡散回転体29と共通の縦回転軸43に、上下及び周方向の等間隔に複数の散布アーム44を植設して構成されている。共通軸43の採用により、チェーンや伝動軸等の伝動構造を省略できる利点がある。
《2》 図8、図9に示すように、散布機構6を、図1と図2に示す掻出し回転体28のみを備えたような構造のものに構成しても良い。即ち、中間軸37からチェーン伝動される横軸45と、この横軸45に植設される複数の散布用掻出し片46と、掻出し片46の下方において該掻出し片46の外周に沿う湾曲形状の掻出しガイド47とで散布機構6を構成する。
《3》 左オーガ22に代えて、例えば、掻込みアーム24で掻込まれた堆肥を荷箱3に向けて強制移送する横送りコンベヤを設けても良く、これら左オーガや横送りコンベヤを総称して「積込み機構5の作用を受ける移送対象を、荷箱3幅内に向けて横送りする横搬送機構22」と定義するものである。
《4》 荷箱3における散布機構6の直前位置に、搭載された堆肥が散布機構6に及ばないようにする仕切り壁を、仕切り作用する作用状態と仕切り作用しない退避状態との切換えが自在に設けても良い。搭乗運転部4を荷箱3の右側に配置しても良い。
《5》 積込み機構5において、堆肥を積込むための掻込み回転体kの回転方向は、図4や図1に示す矢印イ方向だけでなく、その反対方向(図4における時計回り方向)でも可能である。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の自走型マニュアスプレッダでは、荷箱の横側方に搭乗運転部を配置するとともに、機体幅に相当する作用幅を有した積込み機構と散布機構とを荷箱の前後に振分けて配置する構造工夫により、積込み機能及び散布機能のいずれも改善され、かつ、移送対象塊へ突入進行しながらの積込み作業性に優れ、しかも作業環境良く運転も行い易い合理的なものとして提供することができた。
【0039】
請求項2に記載の自走型マニュアスプレッダでは、請求項1の構成による前記効果を奏するとともに、前進状態で積込み作動を行うことができるので、上半身を曲げるといったことが無く、楽な姿勢で積込み作業状況を視認して確認できるとともに、機体走行後において散布するので、移送対象を踏みながら走行することが無く、堆肥が走行装置や機体に付着して汚れるといったことなく散布作業を行える利点がある。
【0040】
請求項3に記載の自走型マニュアスプレッダでは、請求項1又は2の構成によるいずれかの前記効果を奏するとともに、積込み機構の作用幅を機体全幅と同幅として積込み作業が有利に行えるようにしながら、横搬送機構の作用により、積込み機構の作用を受ける移送対象を支障無く荷箱に搬送して、良好に積込み作業が行えるようにできた。
【0041】
請求項4に記載の自走型マニュアスプレッダでは、請求項1〜3の構成によるいずれかの前記効果を奏するとともに、掻出しと拡散との2段作用によって広い範囲に均等的に移送対象の散布が行える望ましいものにできた。
【0042】
請求項5に記載の自走型マニュアスプレッダでは、請求項1〜4の構成によるいずれかの前記効果を奏するとともに、荷箱の前後傾斜検出に基づいて水平又はほぼ水平に荷箱の姿勢を制御することができ、散布作業における作業性が改善されるとともに、移動走行も行い易い利点を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】自走型マニュアスプレッダの平面図である。
【図2】自走型マニュアスプレッダの側面図である。
【図3】荷箱への堆肥積込み状態を示す側面図である。
【図4】切返し作業状態を示す側面図である。
【図5】機体のピッチング制御非作動時における堆肥散布状態を示す側面図である。
【図6】縦軸型掻出し回転体を用いた散布機構を示す平面図である。
【図7】図6に示す散布機構の側面図である。
【図8】掻出し回転体のみによる散布機構を示す平面図である。
【図9】図8に示す散布機構の側面図である。
【符号の説明】
1 走行装置
1T トラックフレーム部
2 機台
3 荷箱
3a 底面
3b 左側壁
3c 右側壁
4 搭乗運転部
5 積込み機構
6 散布機構
7 コンベヤ
8 駆動スプロケット
9 緊張輪体
10 転輪
11 クローラベルト
12 前回転軸
13 後回転軸
14 前スプロケット
15 後スプロケット
16 チェーン
17 コンベヤバー
18 カウンタ軸
19 油圧シリンダ
20 支持壁
20a 側方ガイド部
21 パイプ軸
22 横搬送機構
23 右オーガ
24 掻込みアーム
24a ラグ板
25 上ガイド部
25a 延長ガイド部
26 下ガイド部
27 仕切りガイド部
28 掻出し回転体
28a 横向き軸
28b 掻出しアーム
29 拡散回転体
29a 回転円盤
29b 拡散アーム
30 中継軸
31 排出縦壁
32 操向レバー
33 操縦塔
34 運転席
35 運転フロア
36 原動機
37 中間軸
38 油圧モニター
39 傾斜検出手段
40 姿勢制御装置
41 昇降支持装置
42 縦軸型掻出し回転体
43 共通軸
44 散布アーム
45 横軸
46 掻出し片
47 掻出しガイド
g ガイド体
k 掻込み回転体
P カウンタ軸の回転軸心
T 堆肥
X 拡散回転体の上下軸心
W1 掻込み回転体の幅
W2 積込み機構の幅
W3 機体の全幅

Claims (5)

  1. 走行装置を有した機台に、移送対象を貯留自在な荷箱と、この荷箱の横一側方に配置される搭乗運転部とを装備するとともに、移送対象を掻込んで前記荷箱に積込み回収すべく前記荷箱の一端側に配置される積込み機構と、荷箱に搭載されている移送対象を該荷箱から機外に散布すべく前記荷箱の他端側に配置される散布機構と、前記積込み機構によって前記荷箱に積込まれた移送対象を前記散布機構に向けて送るコンベヤとを設け、前記積込み機構の積込み作用幅を、前記荷箱と前記搭乗運転部とを含む機体の全幅又はほぼ全幅となる値に設定してある自走型マニュアスプレッダ。
  2. 前記積込み機構は前記荷箱の前側に、かつ、前記散布機構は前記荷箱の後側に夫々装備されている請求項1に記載の自走型マニュアスプレッダ。
  3. 前記積込み機構の作用を受ける移送対象を、前記荷箱の幅内に向けて横送りする横搬送機構が装備されている請求項1又は2に記載の自走型マニュアスプレッダ。
  4. 前記散布機構は、前記荷箱に搭載されている移送対象を該荷箱から掻出す掻出し回転体と、掻出された移送対象を横方向に分散させるべく、上下軸心回りで回転する拡散回転体とを設けて構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の自走型マニュアスプレッダ。
  5. 前記荷箱を前記機台に対して前上がり移動並びに前下がり移動自在に支持する昇降支持装置と、前記荷箱の前後方向での傾きを検出する傾斜検出手段とを設け、前記荷箱の前後傾斜角度が水平又はほぼ水平となるように、前記傾斜検出手段の検出情報に基づいて前記昇降支持装置を作動させる姿勢制御装置を設けてある請求項1〜4のいずれか1項に記載の自走型マニュアスプレッダ。
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