JP2003079207A - 自走型マニュアスプレッダ - Google Patents

自走型マニュアスプレッダ

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JP2003079207A
JP2003079207A JP2001278531A JP2001278531A JP2003079207A JP 2003079207 A JP2003079207 A JP 2003079207A JP 2001278531 A JP2001278531 A JP 2001278531A JP 2001278531 A JP2001278531 A JP 2001278531A JP 2003079207 A JP2003079207 A JP 2003079207A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 堆肥の積込み作業と散布作業を能率良く行
え、堆肥塊への突入進行しながらの積込み作業も良好に
行える自走型マニュアスプレッダを提供する。 【解決手段】 クローラ走行装置1を有した機台2に、
堆肥を貯留自在な荷箱3と、荷箱3の左側に配置される
搭乗運転部4とを装備するとともに、堆肥を掻込んで荷
箱3に積込み回収すべく荷箱3の前側に配置される積込
み機構5と、荷箱3に搭載されている堆肥を荷箱3から
機外に散布すべく荷箱3の後側に配置される散布機構6
と、積込み機構5によって荷箱3に積込まれた堆肥を散
布機構6に向けて後方送りするコンベヤ7とを設け、積
込み機構5の積込み作用幅を、荷箱3と搭乗運転部4と
を含む機体の全幅又はほぼ全幅となる値に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自走型マニュアス
プレッダに係り、詳しくは、堆肥等の移送対象の積込
み、及び散布が便利で効率良く行うことが可能となる技
術に関するものである。尚、移送対象とは、堆肥等の各
種肥料、干し草(長藁、脱穀処理後の排藁等を含む)、
刈草、収穫物、土砂、砂礫等の総称であると定義する。
【0002】
【従来の技術】従来のマニュアスプレッダとしては、実
公平4−32889号公報にて知られたように、トラク
タ等に自走車両に牽引されることで使用状態となる牽引
型のものが知られている。即ち、牽引フックや操作レバ
ー類が前側に装備された荷箱と、この荷箱を走行可能と
する左右一対の走行輪と、荷箱に積込まれた堆肥を前後
に移動自在なコンベヤと、堆肥の荷箱への積込みや荷箱
からの散布を行うためのビータ等を備えて構成されてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のような牽引型マ
ニュアスプレッダに走行装置や搭乗運転部を付加するこ
とにより、牽引車を用意することなく自在に走行しなが
ら作業できる便利な自走型マニュアスプレッダを創るこ
とが考えられたのであるが、単に自走機能を付加するだ
けでは種々の不都合のあることが判ってきた。
【0004】即ち、従来技術による牽引型マニュアスプ
レッダでは、単一のビータ及びコンベヤを正逆転作動さ
せることで堆肥の荷箱への積込みと地面への散布との双
方の機能を出すため、積込み機能や散布機能の単独の機
能としては中途半端な性能になり易く、その点ではあま
り芳しいものではなかった。牽引型では、操作部が荷箱
の前方又は後方に(一端側に)配設されているので、そ
の構造を踏襲して、自走型とした場合の搭乗運転部を荷
箱の前方又は後方に配設すると、荷箱の他方側に積込み
機能と散布機能とを兼用する装置を設けねばならず、都
合が悪い。
【0005】そこで、搭乗運転部を荷箱の横側に設ける
ことで、荷箱の一方に積込み機構を、他方に散布機構を
振り分けて配置することが考えられるが、このような構
造を採れば、堆肥の貯留部へ突入進行しながら積込み作
業を行うような場合に、横側方に張出た搭乗運手部が堆
肥塊に干渉して突入走行の妨げとなる不都合が予測され
る。つまり、搭乗運転部の荷箱の前後又は左右のいずれ
に配置しても一長一短があり、その配置構成には更なる
工夫が必要であるように思われる。
【0006】本発明の目的は、堆肥等の移送対象の荷箱
への積込み作業、荷箱からの散布作業を能率良く行える
とともに、移送対象塊への突入進行しながらの積込み作
業も支障なく行える自走型マニュアスプレッダを提供す
る点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の構成は、走行
装置を有した機台に、移送対象を貯留自在な荷箱と、こ
の荷箱の横一側方に配置される搭乗運転部とを装備する
とともに、移送対象を掻込んで荷箱に積込み回収すべく
荷箱の一端側に配置される積込み機構と、荷箱に搭載さ
れている移送対象を該荷箱から機外に散布すべく荷箱の
他端側に配置される散布機構と、積込み機構によって荷
箱に積込まれた移送対象を散布機構に向けて送るコンベ
ヤとを設け、積込み機構の積込み作用幅を、荷箱と搭乗
運転部とを含む機体の全幅又はほぼ全幅となる値に設定
して自走型マニュアスプレッダを構成してあることを特
徴とする。
【0008】請求項1の構成によれば、荷箱の横側方に
搭乗運転部を配置することにより、積込み機構と散布機
構とを荷箱の前後に振り分けて配置することが可能にな
り、各機構をその目的に見合った機能を発揮するものに
構成できるようになるとともに、積込み機構又は散布機
構の作動状況を楽な姿勢で視認することができる。そし
て、積込み機構の積込み作用幅が機体全幅と同幅又はほ
ぼ同幅に設定してあるから、地面に積まれた堆肥等の移
送対象塊に機体を突入走行させながら積込み機構を作動
させての積込み作業時に、機体から横に張り出た搭乗運
転部が移送対象塊に干渉して機体進行し難い又は不能に
なるとか、搭乗運転部が堆肥だらけになるといった不都
合が無く、機体全幅に亘る広い幅で持って積込み作業を
行うことができるようになる。
【0009】請求項2の構成は、請求項1の構成におい
て、積込み機構は荷箱の前側に、かつ、散布機構は荷箱
の後側に夫々装備されていることを特徴とする。
【0010】請求項2の構成によれば、積込み機構が荷
箱の前側に配置されているので、運転者は前を向いた楽
な姿勢で積込み作業状況を視認することができるととも
に、その姿勢が楽で前方確認し易い状態での前進によっ
て積込み作動を続けることができるようになる。これ
は、上半身を180度近く後に向けて確認しながらの作
業となる後進での積込みに比べて大幅な労力軽減と作業
性向上とが図れる。又、散布機構は荷箱の後側に装備さ
れているから、機体走行後において散布する状態とな
り、移送対象を踏みながら走行することが無く、堆肥が
走行装置や機体に付着して汚れるといったことなく散布
作業を行えるようになる。
【0011】請求項3の構成は、請求項1又は2の構成
において、積込み機構の作用を受ける移送対象を、荷箱
の幅内に向けて横送りする横搬送機構が装備されている
ことを特徴とするものである。
【0012】請求項3の構成によれば、積込み機構の作
用幅を機体全幅と同幅としながら良好に積込み機能させ
ることができる。即ち、積込み作用幅を機体全幅とする
と、幅方向で少なくとも一方の端部において積込まれる
移送対象は、荷箱から横に外れた位置になっており、そ
のままでは荷箱に回収することができないおそれがある
が、本請求項の構成を採れば、その荷箱の幅外に位置す
る移送対象を横搬送機構によって荷箱の幅内に運ぶこと
ができ、支障無く積込み機能を発揮できるようになる。
【0013】請求項4の構成は、請求項1〜3の構成に
おいて、散布機構は、荷箱に搭載されている移送対象を
該荷箱から掻出す掻出し回転体と、掻出された移送対象
を横方向に分散させるべく、上下軸心回りで回転する拡
散回転体とを設けて構成されていることを特徴とするも
のである。
【0014】請求項4の構成によれば、荷箱に搭載れて
いる移送対象は、先ず掻出し回転体によって荷箱外へ掻
出され、次いで、その掻出された移送対象を拡散回転体
によって横方向に拡散するようになるから、この2段作
用によって、均一的に、かつ、広範囲に亘って移送対象
を散布することができるようになる。
【0015】請求項5の構成は、請求項1〜4の構成に
おいて、荷箱を機台に対して前上がり移動並びに前下が
り移動自在に支持する昇降支持装置と、荷箱の前後方向
での傾きを検出する傾斜検出手段とを設け、荷箱の前後
傾斜角度が水平又はほぼ水平となるように、傾斜検出手
段の検出情報に基づいて昇降支持装置を作動させる姿勢
制御装置を設けてあることを特徴とするものである。
【0016】請求項5の構成によれば、次のような作用
が得られる。即ち、積込み機構によって荷箱に積込まれ
た移送対象(堆肥)は、散布作業において、散布機構に
向けて移送対象(堆肥)をコンベヤによって送り、散布
作業が進行していくと、次第に荷箱の後部にだけ移送対
象が存在するようになり、後バランスとなり、機体が後
に傾斜する。
【0017】このように機体が後に傾斜すると、散布作
用の高さ位置が勝手に変化してしまい、気が付かないう
ちに散布範囲が狭まってしまい均一な散布状態を得られ
ないといった不都合が生じる。従って、姿勢制御装置に
よって荷箱の前後傾斜角度を水平又はほぼ水平に維持す
れば、前述のような不都合が回避され、均一な散布状態
を得ることができる。又、道路等を移動走行するときで
も、機体の前後姿勢を安定化させることができ、走行操
作が行い易いようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0019】図1に本発明による自走型マニュアスプレ
ッダの平面図が、図2にその側面図が夫々示されてい
る。この自走型マニュアスプレッダは、左右一対のクロ
ーラ走行装置1,1を備えた走行機台2に、堆肥(移送
対象の一例)を搭載自在な荷箱3と、その左横に配置さ
れた搭乗運転部4と、堆肥を掻込んで荷箱3に積込み回
収すべく荷箱3の前側に配置される積込み機構5と、荷
箱3に搭載されている堆肥を荷箱3から機外に散布すべ
く荷箱3の後側に配置される散布機構6と、積込み機構
5によって荷箱3に積込まれた堆肥を散布機構6に向け
て後方送りするコンベヤ7等を備えて構成されている。
【0020】クローラ走行装置1は、機台2としての下
部に形成されているトラックフレーム部1Tに支承され
た駆動スプロケット8、緊張輪体9、及び複数の転輪1
0にクローラベルト11を巻回して構成されている。
【0021】荷箱3は、底面3aと左右の側壁3b、3
cとから構成されており、積込み回収された多量の堆肥
を搭載して貯留することが可能である。この荷箱3は、
後述するカウンタ軸18の回転軸心Pを中心に揺動自在
に機台2に枢支されるとともに、トラックフレーム部1
Tと底面3aとに亘って架設された油圧シリンダ19に
よって荷箱3を駆動前後揺動自在に構成してある。
【0022】コンベヤ7は、前後の回転軸12,13夫
々の両端部に装備されたスプロケット14,15に亘っ
て巻回された左右一対のチェーン16,16と、これら
左右のチェーン16,16に亘って架設された複数にコ
ンベヤバー17とから構成されており、チェーン16の
上下中間位置、即ちスプロケット14,15の上下範囲
内に底面3aが配置されている。
【0023】積込み機構5は、左右の支持壁20,20
に両持ち状態で回転自在に支持されたパイプ軸21に、
左右のオーガ22,23、及び複数の掻込みアーム24
を取り付けて成る掻込み回転体kと、上下のガイド部2
5,26と搭乗運転部4との仕切りガイド部27とから
成るガイド体gとから構成されて荷箱3の直前位置に配
置されている。掻込みアーム24は先端に幅広のラグ板
24aを備えており、左右のオーガ22,23の間にて
左右方向に適宜の等間隔を隔て、かつ、周方向に順にず
らして植設されている。
【0024】左右のオーガ22,23は、共に前進方向
で機体の左右端部に位置する堆肥を荷箱3の左右中央部
分に寄せるための螺旋羽根で構成されており、左オーガ
(横搬送機構の一例)22は、ほぼ搭乗運転部4の左右
幅をカバーする比較的広い作用幅を有している。又、各
支持壁20の前部には、実質的な積込み回収幅を機体の
全幅をカバーするための前拡がり傾斜した円弧状の側方
ガイド部20aがされている。尚、25aは、上ガイド
部25に連設された延長ガイド部である。
【0025】つまり、掻込み回転体kの横幅w1は、機
体全幅Wbよりも若干狭いものであるが、左右の側方ガ
イド部20a,20aを含む積込み機構5全体の幅W2
は機体全幅Wbよりも若干広くなるように設定してあ
る。
【0026】散布機構6は、荷箱3に搭載されている堆
肥を荷箱3から掻出す掻出し回転体28と、掻出された
堆肥を横方向に分散させるべく、上下軸心X回りで回転
する左右一対の拡散回転体29,29とを設けて構成さ
れている。掻出し回転体28は、荷箱3の左右幅に亘っ
て架設された横向き軸28aに、横方向及び周方向に均
等間隔ずつずらして複数の掻出しアーム28bを植設し
て構成されている。
【0027】回転円盤29aの上面に適宜間隔で拡散ア
ーム29bを取付けて成る拡散回転体29は、その下方
に配置された左右向きの中継軸30にベベルギヤ咬合す
ることで駆動回転されるものであり、その中継軸30と
横向き軸28aとは、荷箱3に対して着脱自在に取付け
られた左右の排出縦壁31,31に亘って支承されてい
る。従って、左右の排出縦壁31,31の荷箱3に対す
る着脱により、散布機構6は機体に対して着脱自在に装
備されている。
【0028】荷箱3の左側に配置される搭乗運転部4
は、操向レバー32等を有した操縦塔33と、その後に
配置される運転席34と、運転フロア35等から構成さ
れている。又、運転席34の後側における機台1には原
動機(エンジン)36が配置してあり、その出力回転は
左右に延びる状態で機台1の枢支フレーム部1sに支承
されたカウンタ軸18にチェーン又はベルト等により伝
動される構造である。
【0029】伝動系を概略説明すると、カウンタ軸18
からは、パイプ軸21及び中間軸37にチェーン伝動さ
れ、中間軸37から後回転軸13及び中継軸30伝動さ
れるとともに、中継軸30から横向き軸28aに伝動さ
れる。その結果、図2の側面図に示されている機体前端
部に装備された掻込み回転体kは矢印イ方向に、図1の
平面図に示されている左拡散回転体29は矢印ハ方向
に、同様に右拡散回転体29は矢印ロ方向に、そして、
図2の側面図に示されている掻出し回転体28は矢印ニ
方向に夫々回転するように構成されている。尚、クロー
ラ走行装置1は、一例として、駆動スプロケット8部位
に装備された油圧モータ38と、エンジン36で駆動さ
れる油圧ポンプ(図示省略)とで成る油圧式のものに構
成する。
【0030】荷箱3の後端近くには、荷箱3の前後方向
での傾きを検出する傾斜センサ(傾斜検出手段の一例)
39を設け、荷箱3の前後傾斜角度が絶対水平又はほぼ
絶対水平となるように、傾斜センサ39の検出情報に基
づいて油圧シリンダ19を作動させる姿勢制御装置40
を設けてある。そして、この姿勢制御装置40が作動す
る状態としない状態との選択スイッチ(図示省略)を設
けてある。
【0031】尚、荷箱3の軸心Pでの枢支構造と油圧シ
リンダ19とで、荷箱3を機台1に対して前上がり移動
並びに前下がり移動自在に支持する昇降支持装置41が
構成されている。この昇降支持装置41としては、荷箱
3の前後夫々を油圧シリンダで枢支状態に支持し、前又
は後のみの油圧シリンダ、或いは前後双方の油圧シリン
ダを伸縮駆動することで、仮想の横軸心回りに荷箱3を
揺動昇降させる構造でも良い。
【0032】次に、各作用について説明する。先ず、地
面上にうず高く積まれた堆肥Tを荷箱3に積込み回収す
るには、図3に示すように、油圧シリンダ19を短縮駆
動させて荷箱3を前下がり揺動移動させ、積込み機構5
を地面近くに位置させた状態で機体を前進させ堆肥T塊
に突入させる。すると、掻込み回転体kと主に下ガイド
26との協働によって堆肥を荷箱3に積込んで回収する
ことができる。このときコンベヤ7を極ゆっくり、又は
間欠的に駆動させ、積込まれた堆肥を順次後方送りさせ
る。
【0033】このとき、図4に示すように、散布機構6
を外しておけば、コンベヤ7を駆動することで、積込み
機構5で積込み回収しながら荷箱3の後部から後方に排
出することができるので、未完熟堆肥の切返し作業を行
うことができる。この切返し作業は、散布機構6を装着
した状態でも可能であり、汎用的利用による効率的使用
が行える。
【0034】姿勢制御装置40を作動させるのは、図5
に示すような状態のときである。即ち、散布機構6によ
って堆肥を散布してゆくと、荷箱3の後部に堆肥が偏っ
て存在することから後方バランスとなり、機体後部が下
がる後下がり姿勢となることから、堆肥の散布による落
下高さが異なり、結果として一様な散布状態が得難くな
るという不都合がある。従って、このようなときに、姿
勢制御装置40を作動させれば、油圧シリンダ19が短
縮駆動されて荷箱3が前下がり揺動し、荷箱3即ち底面
3aが前後方向で絶対水平に制御して維持できるように
なり、一様な散布状況を実現させることができる。
【0035】荷箱3に積込み回収された堆肥を、走行し
ながら地面に撒いてゆくには、コンベヤ7及び散布機構
6を駆動させながら前進走行すれば良く、前を向いての
楽な姿勢で前進走行しながら堆肥の散布作業を行うこと
ができる。
【0036】この実施形態による自走型マニュアスプレ
ッダでは、前進のみで堆肥の積込み及び散布作業が行え
るとともに、積込み機構5と散布機構6とは独立して構
成できるので、夫々に最適な性能が発揮できる構造とす
ることができる。又、コンベヤ7の逆転機構が不要であ
り、運転席からの積込み機構5部分の視認性が良く、作
業し易いとか、散布した堆肥をクローラ走行装置1が踏
まないので、クローラの汚れが少ないとか、道路を汚さ
ないという利点がある。
【0037】〔別実施形態〕 《1》 図6、図7に示すように、図1、図2に示す散
布機構6における横軸型の掻出し回転体28に代えて、
縦軸型の掻出し回転体42としても良い。即ち、縦軸型
掻出し回転体42は、拡散回転体29と共通の縦回転軸
43に、上下及び周方向の等間隔に複数の散布アーム4
4を植設して構成されている。共通軸43の採用によ
り、チェーンや伝動軸等の伝動構造を省略できる利点が
ある。 《2》 図8、図9に示すように、散布機構6を、図1
と図2に示す掻出し回転体28のみを備えたような構造
のものに構成しても良い。即ち、中間軸37からチェー
ン伝動される横軸45と、この横軸45に植設される複
数の散布用掻出し片46と、掻出し片46の下方におい
て該掻出し片46の外周に沿う湾曲形状の掻出しガイド
47とで散布機構6を構成する。 《3》 左オーガ22に代えて、例えば、掻込みアーム
24で掻込まれた堆肥を荷箱3に向けて強制移送する横
送りコンベヤを設けても良く、これら左オーガや横送り
コンベヤを総称して「積込み機構5の作用を受ける移送
対象を、荷箱3幅内に向けて横送りする横搬送機構2
2」と定義するものである。 《4》 荷箱3における散布機構6の直前位置に、搭載
された堆肥が散布機構6に及ばないようにする仕切り壁
を、仕切り作用する作用状態と仕切り作用しない退避状
態との切換えが自在に設けても良い。搭乗運転部4を荷
箱3の右側に配置しても良い。 《5》 積込み機構5において、堆肥を積込むための掻
込み回転体kの回転方向は、図4や図1に示す矢印イ方
向だけでなく、その反対方向(図4における時計回り方
向)でも可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
自走型マニュアスプレッダでは、荷箱の横側方に搭乗運
転部を配置するとともに、機体幅に相当する作用幅を有
した積込み機構と散布機構とを荷箱の前後に振分けて配
置する構造工夫により、積込み機能及び散布機能のいず
れも改善され、かつ、移送対象塊へ突入進行しながらの
積込み作業性に優れ、しかも作業環境良く運転も行い易
い合理的なものとして提供することができた。
【0039】請求項2に記載の自走型マニュアスプレッ
ダでは、請求項1の構成による前記効果を奏するととも
に、前進状態で積込み作動を行うことができるので、上
半身を曲げるといったことが無く、楽な姿勢で積込み作
業状況を視認して確認できるとともに、機体走行後にお
いて散布するので、移送対象を踏みながら走行すること
が無く、堆肥が走行装置や機体に付着して汚れるといっ
たことなく散布作業を行える利点がある。
【0040】請求項3に記載の自走型マニュアスプレッ
ダでは、請求項1又は2の構成によるいずれかの前記効
果を奏するとともに、積込み機構の作用幅を機体全幅と
同幅として積込み作業が有利に行えるようにしながら、
横搬送機構の作用により、積込み機構の作用を受ける移
送対象を支障無く荷箱に搬送して、良好に積込み作業が
行えるようにできた。
【0041】請求項4に記載の自走型マニュアスプレッ
ダでは、請求項1〜3の構成によるいずれかの前記効果
を奏するとともに、掻出しと拡散との2段作用によって
広い範囲に均等的に移送対象の散布が行える望ましいも
のにできた。
【0042】請求項5に記載の自走型マニュアスプレッ
ダでは、請求項1〜4の構成によるいずれかの前記効果
を奏するとともに、荷箱の前後傾斜検出に基づいて水平
又はほぼ水平に荷箱の姿勢を制御することができ、散布
作業における作業性が改善されるとともに、移動走行も
行い易い利点を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】自走型マニュアスプレッダの平面図である。
【図2】自走型マニュアスプレッダの側面図である。
【図3】荷箱への堆肥積込み状態を示す側面図である。
【図4】切返し作業状態を示す側面図である。
【図5】機体のピッチング制御非作動時における堆肥散
布状態を示す側面図である。
【図6】縦軸型掻出し回転体を用いた散布機構を示す平
面図である。
【図7】図6に示す散布機構の側面図である。
【図8】掻出し回転体のみによる散布機構を示す平面図
である。
【図9】図8に示す散布機構の側面図である。
【符号の説明】
1 走行装置 1T トラックフレーム部 2 機台 3 荷箱 3a 底面 3b 左側壁 3c 右側壁 4 搭乗運転部 5 積込み機構 6 散布機構 7 コンベヤ 8 駆動スプロケット 9 緊張輪体 10 転輪 11 クローラベルト 12 前回転軸 13 後回転軸 14 前スプロケット 15 後スプロケット 16 チェーン 17 コンベヤバー 18 カウンタ軸 19 油圧シリンダ 20 支持壁 20a 側方ガイド部 21 パイプ軸 22 横搬送機構 23 右オーガ 24 掻込みアーム 24a ラグ板 25 上ガイド部 25a 延長ガイド部 26 下ガイド部 27 仕切りガイド部 28 掻出し回転体 28a 横向き軸 28b 掻出しアーム 29 拡散回転体 29a 回転円盤 29b 拡散アーム 30 中継軸 31 排出縦壁 32 操向レバー 33 操縦塔 34 運転席 35 運転フロア 36 原動機 37 中間軸 38 油圧モニター 39 傾斜検出手段 40 姿勢制御装置 41 昇降支持装置 42 縦軸型掻出し回転体 43 共通軸 44 散布アーム 45 横軸 46 掻出し片 47 掻出しガイド g ガイド体 k 掻込み回転体 P カウンタ軸の回転軸心 T 堆肥 X 拡散回転体の上下軸心 W1 掻込み回転体の幅 W2 積込み機構の幅 W3 機体の全幅

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置を有した機台に、移送対象を貯
    留自在な荷箱と、この荷箱の横一側方に配置される搭乗
    運転部とを装備するとともに、移送対象を掻込んで前記
    荷箱に積込み回収すべく前記荷箱の一端側に配置される
    積込み機構と、荷箱に搭載されている移送対象を該荷箱
    から機外に散布すべく前記荷箱の他端側に配置される散
    布機構と、前記積込み機構によって前記荷箱に積込まれ
    た移送対象を前記散布機構に向けて送るコンベヤとを設
    け、前記積込み機構の積込み作用幅を、前記荷箱と前記
    搭乗運転部とを含む機体の全幅又はほぼ全幅となる値に
    設定してある自走型マニュアスプレッダ。
  2. 【請求項2】 前記積込み機構は前記荷箱の前側に、か
    つ、前記散布機構は前記荷箱の後側に夫々装備されてい
    る請求項1に記載の自走型マニュアスプレッダ。
  3. 【請求項3】 前記積込み機構の作用を受ける移送対象
    を、前記荷箱の幅内に向けて横送りする横搬送機構が装
    備されている請求項1又は2に記載の自走型マニュアス
    プレッダ。
  4. 【請求項4】 前記散布機構は、前記荷箱に搭載されて
    いる移送対象を該荷箱から掻出す掻出し回転体と、掻出
    された移送対象を横方向に分散させるべく、上下軸心回
    りで回転する拡散回転体とを設けて構成されている請求
    項1〜3のいずれか1項に記載の自走型マニュアスプレ
    ッダ。
  5. 【請求項5】 前記荷箱を前記機台に対して前上がり移
    動並びに前下がり移動自在に支持する昇降支持装置と、
    前記荷箱の前後方向での傾きを検出する傾斜検出手段と
    を設け、前記荷箱の前後傾斜角度が水平又はほぼ水平と
    なるように、前記傾斜検出手段の検出情報に基づいて前
    記昇降支持装置を作動させる姿勢制御装置を設けてある
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の自走型マニュアス
    プレッダ。
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