JP4404293B2 - 施療機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、施療を受けようとする施療者の体型に応じて正確な首位置や肩位置或いは腰位置を検出して施療効果を向上させるようにした施療機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来技術としては、図9と図10に図示したように、背もたれ部3、座部4及び脚載部(フットレスト)5を有している椅子型に構成されたマッサージ機本体2であるマッサージ機1があり、該マッサージ機1は、該背もたれ部3の内部には、その上下方向(使用者の身長方向)に移動自在なマッサージ動作ユニット7を備えており、該動作ユニット7は、叩き動作と揉み動作を発生させる施療子14を設けたマッサージ機構15を備えている。
【0003】
このマッサージ機1では、制御部38(図示せず)からの指令によって前記動作ユニット7は前記背もたれ部3内部を上下移動しながら、前記マッサージ機構15の施療子14により使用者にマッサージ施療を施すことができるものであり、制御部38には、操作装置40からの指示が与えられ、該操作装置40により複数の自動治療コースを選択したり、施療者の好みに応じた各種のマニュアルコースの操作を選択したりする事ができるようにしている。
【0004】
ところで、このマッサージ機1では、自動と手動とが組み合わされた肩位置検出手段が備えられており、まず施療子14を移動可能範囲の最上端(原点)から移動させることにより自動的に肩位置を検出した後、さらに前記操作装置40の上昇スイッチ49や下降スイッチ50を使用者が適宜手動操作して、該施療子14をその自動検出された肩位置から使用者の望む肩位置になるまで微調整することを可能としている。
【特許文献】
特許第3389581号公報(第2頁右欄の図1と第3頁右欄の図3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような構成の肩位置検出手段を備えたマッサージ機は、施療子を移動可能範囲の最上端(原点)から移動させる方法で肩位置を自動検出するため、使用者にとっては使用勝手が良いのであるが、どんな身長でも対応できるように最上端(原点)の位置は余裕をもって背凭れ部上方に設ける必要があるためにデザイン上に問題があり、更に肩位置を自動検出するための装置が必要であるために製造コストを引き上げるという問題もあった。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題点を解消する為に成されたものであり、肩や施療を要する施療者の首位置や肩位置或いは腰位置を、施療者の体型に応じて正確且つ短時間に検出して、施療者に対する施療効果を向上させるようにした椅子型やベッド型の施療機を提供する事を目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の施療機は、施療者の身長方向に移動自在な施療機構を備え、該施療機構の施療子で施療者に適宜の施療を施すようにした施療機であって、前記施療機構は、前記施療子を施療者の平均的身長に合わせて該施療子の移動範囲に標準として設定された標準位置に自動的に移動する指定位置移動機能と、該指定位置移動機能により標準位置に移動した施療子を手動操作で上下方向に微調節して適宜の位置に位置決めできる微調節操作部と、該微調節操作部によって決められた施療子の位置を決定位置として記憶する記憶部とを備えており、前記指定位置移動機能により前記施療子を自動的に標準位置に移動した後、該施療子を前記微調節操作部の手動操作によって上下方向に微調節して位置決めして、その位置を決定位置として前記記憶部に記憶し、当該決定位置を認識して施療子を施療移動させ、更に前記微調節操作部の手動操作による施療子の微調節中において、当該施療子が振動動作する事を特徴とするものである。
【0008】
また、本発明の施療機は、前記標準位置が施療者の平均的身長に合わせて設定された標準首位置又は標準肩位置或いは標準腰位置であり、前記決定位置が前記微調節操作部の手動操作によって位置決めされた決定首位置又は決定肩位置或いは決定腰位置であることを特徴とするものである。
【0010】
更にまた、本発明の施療機は、前記指定位置移動機能が、プログラム選択により、施療子が身長方向の最下位の位置から標準位置に移動する指定位置移動機能である事を特徴とするものでもある。
【0011】
更に、本発明の施療機は、前記指定位置移動機能には、施療者から前記施療子にかかる圧力を負荷電流値として検出する負荷電流値検出手段を備えており、背部対応位置が可変した場合の負荷電流値の変化に基づいて、前記標準位置が補正される事を特徴とする。
【0012】
本発明の施療機は、上記のように構成することにより次のような作用をもたらす。
すなわち、本発明の施療機は、施療者の身長方向に移動自在な施療機構の施療子で施療者に適宜の施療を施すようにした施療機の該施療子を施療者の平均的身長に合わせて該施療子の移動範囲に標準として設定された標準位置まで自動的に移動し、次いで任意的に施療者が該施療子を手動操作で上下方向に微調節して適切な決定位置まで適宜に移動し、その位置を決定位置として記憶するようにしているため、施療者の要望する凝りの激しい被施療位置を正確且つ短時間に設定記憶させることができ、施療者に対する施療効果を飛躍的に向上させることができる。更に、前記微調節操作部の手動操作による施療子の微調節中においても、当該施療子を振動動作させることにより、施療効果は言うまでも無く、施療者が該施療子の位置を認知しつつ適切な肩位置合わせを行い易くすることができ、且つ該施療子による施療中の施療者が所望する現実的な決定肩位置を検出することができる。
【0013】
また、本発明の施療機は、前記標準位置が施療者の平均的身長に合わせて設定された標準首位置又は標準肩位置或いは標準腰位置であり、前記決定位置が前記微調節操作部の手動操作によって位置決めされた決定首位置又は決定肩位置或いは決定腰位置であることを特徴とするものであるため、施療機の施療子を施療者の要望する凝りの激しい首位置や肩位置或いは腰位置に正確且つ短時間に設定して、適宜の施療機能で施療者に要望する範囲位置で適格な施療が行なえ、施療効果を飛躍的に向上させることができる。
【0015】
更にまた、本発明の施療機は、プログラム選択を行う事により、施療子が身長方向の最下位の位置から標準位置に移動する指定位置移動機能であるため、停電や急な電力停止を行った場合にでも、標準位置までの移動距離は常に一定にする事ができ、施療者の要望する凝りの激しい被施療位置を常時正確に決定する事ができる。
【0016】
尚、本発明の施療機の停止時には、施療機の施療機構は常時身長方向の最下位の位置で停止するようにしているため、施療者の着座時における施療子の出っ張り等の違和感がないものである。
【0017】
更に、本発明の施療機は、施療者に接触した場合の施療子にかかる圧力を負荷電流値として検出する負荷電流値検出手段を備え、該負荷電流値の変化に基づいて、前記標準位置を補正する事ができるため、背部が傾倒自在な施療機を使用した場合に、施療子と施療者の背部対応位置との圧力変化を検出して標準位置を可変修正し、常時安定した決定位置を確保させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の施療機を、図面に示す一実施形態に基づきこれを詳細に説明する。
図1は本発明の施療機の一実施形態を示す斜視図であり、図2は本発明の施療機の一実施形態を示す使用状態図であり、図3は本発明の施療機の一実施形態を示す説明図であり、図4と図5は本発明の施療機における施療機構の一実施形態を示す説明図であり、図6と図7は本発明の施療機における施療機構の作動状態を示す説明図であり、図8は本発明の施療機に使用されるリモコンの一実施形態を示す正面図である。
【0019】
図1乃至図7は、本発明の施療機が椅子型である場合を図示しており、該施療機1aは、施療者の肩、腰、背中の接触部となる背凭れ部11aと、施療者の尻の接触部となる座部12aを備えたものを例示している。
【0020】
そして、前記座部12aの前端部には、上下動自在にした足載せ部13aを備えたものとしている。
【0021】
また、前記背凭れ部11aは、該座部12aの後部にアクチュエータ等から構成するリクライニング機構2aを設けており、座部12aの後方で背凭れ部11aが傾倒自在になるように構成している。
【0022】
前記背凭れ部11aの内部には、該背凭れ部11a内部左右両側に設けられた左右一対の断面コ字状のガイドレール111aに沿って移動可能となるように、本施療機1aの主機能部である背部に施療機構3aを配設しており、該施療機構3a内に設けた施療子駆動部31aの前端に配する左右一対の各施療子311a・311aにより、揉み、叩き、ローリング等多彩なマッサージ施療(機構は詳述せず)を施療者に付与することが可能となっている。
【0023】
座部12aの内部には、必要に応じて施療機構(図示せず)が内装されるものであり、該施療機構は、空圧・振動、ローリング等の施療を行うための施療部材(図示せず)が適宜に設けられる。
【0024】
14aは、前記座部12aの両側に配備される肘掛部であり、該肘掛部14aにも空圧・振動、ローリング等の施療を行うための施療部材(図示せず)が適宜に設けられる。
【0025】
また、前記座部12aの前部には足載部13aが出没自在に設けられており、該足載部13aは、図面では左右に凹部を設けた形状のものを採用しているが、どのような形状のものであっても良く、その内部にも、必要に応じて、空圧・振動、ローリング等の施療を行うための施療部材(図示せず)が適宜に設けられる。
【0026】
また本発明の施療機1aには、図1と図3及び図8に図示するように、前記施療機構3a等を作動・停止させるための制御機構(制御手段)41aが内装されたリモコン4aが配備されており、該リモコン4aの操作により、施療機1aへの電源投入から電源オフ、及び該施療機1a全体の稼動・停止・設定等を行なわせるようにしている。
【0027】
尚、前記リモコン4aには、その適所に液晶画面からなる表示部Aと、電源スイッチS1や各種スイッチボタンを配した操作部Sとを備えている。
【0028】
前記施療機構3aは、上述したように、前記背凭れ部11aの内部で昇降移動可能に構成されるものであり、該施療機構3aは、例えば、図4及び図5のものでは、略矩形状の外部ケーシング32aの前方視右側下部に、該施療機構3aを昇降させるための昇降用モータ33aを設け、該昇降用モータ33aはギヤ(図示せず)とウォーム(図示せず)とからなる昇降用ギアボックス部331aと噛合するとともに、該昇降用ギアボックス部331aは、該外部ケーシング32aの下部に回動自在に配設する左右幅方向に伸延させた昇降軸35aと噛合して構成されたものを例示している。
【0029】
前記昇降軸35aの左右端部には前記ガイドレール111aに固設するラック(図示せず)と夫々噛合する左右一対の各昇降用ピニオンギヤ351aを設けている。そして、前記外部ケーシング32aの上部に回動自在に配設する左右幅方向に伸延させたガイド軸34aを設けるとともに、該ガイド軸34aの左右端部には該ガイドレール111a内部にて回転自在である回転輪341aを設けている。
【0030】
これらの構成により、前記昇降用モータ33aの回転が、前記昇降用ギアボックス部331aと昇降軸35a及び左右一対の各昇降用ピニオンギヤ351aに伝達し、各昇降用ピニオンギヤ351aは噛合している前記ラック(図示せず)上を回転走行することにより、前記施療機構3aは、前記ガイドレール111aに沿って移動可能となるのである。
【0031】
尚、前記昇降軸35aには、前記昇降用モータ33aによって該昇降軸35aが駆動(回動)された量を検出するためのロータリーエンコーダからなる昇降用駆動量検出手段352aを配設しており、該昇降用駆動量検出手段352aにより検出されたデータは前記制御機構41aに送り込まれ、該データを前記制御機構41aに内蔵した記憶手段42aに記憶可能としている。
【0032】
また、本発明の施療機1aの前記施療機構3aに設けた前記施療子駆動部31aは、前記背凭れ部11aの表側(施療者と接する側)に向けて出没可能に構成されている。
【0033】
すなわち、該施療機構3aは、前記外部ケーシング32aの下部に左右幅方向に向けて伸延させた状態で配設した前記昇降軸35aの中央部に、該施療子駆動部31aのケーシングを構成する内部ケーシング312aを前後方向に向けて揺動自在に取付けており、該昇降軸35aを揺動支点として該施療子駆動部31aが前後方向に向けて出没できるようにしている。
【0034】
更に、前記外部ケーシング32aの前方視左側上部に、前記施療子駆動部31aを進退させるための進退用モータ36aを設け、該進退用モータ36aはギヤ(図示せず)とウォーム(図示せず)とからなる進退用ギアボックス部361aと噛合するとともに、該進退用ギアボックス部361aは、該外部ケーシング32aの上部に回動自在に配設する左右幅方向に伸延させた進退軸37aと噛合している。
【0035】
そして、該進退軸37aの中途部に左右一対の各進退用ピニオンギヤ371aを取付ける一方、左右一対の各該進退用ピニオンギヤ371aと夫々噛合する左右一対の前記内部ケーシング312a上部に円弧状ラック313aを取付けている。
【0036】
これらの構成により、前記進退用モータ36aの回転が、前記進退用ギアボックス部361aと進退軸37aと左右一対の各進退用ピニオンギヤ371aに伝達するとともに、左右一対の各該進退用ピニオンギヤ371aはこれと噛合している前記円弧状ラック313aを移動させるので、前記施療子駆動部31aは、前記昇降軸35aを揺動支点として前後方向に向けて出没し、該施療子駆動部31a、ひいては施療子311aが前後方向へ出没することになる。
【0037】
尚、前記進退軸37aには、前記進退用モータ36aによって該進退軸37aが駆動(回動)された量を検出するためのロータリーエンコーダからなる進退用駆動量検出手段372aを配設しており、該進退用駆動量検出手段372aは、前記制御機構41aに送り込まれ、該データを前記制御機構41aに内蔵した記憶手段(記憶部)42aに記憶可能としている。
【0038】
本実施形態に係る施療機1aは、上述したような構成となっており、前記昇降用モータ33aの駆動量を前記昇降用駆動量検出手段352aから検出しつつ前記制御機構41aにより制御されるとともに、前記進退用モータ36aの駆動量を前記進退用駆動量検出手段372aから検出しつつ同制御機構41aにより制御されることになるので、本施療機1に備わる背筋曲線検出手段は、前記施療子311aの進退量を該進退用駆動量検出手段372aにより検出する複数の進退量検出ポイント(図示せず)を前記施療機構3aの昇降範囲において所定間隔毎に設けて、該進退量検出ポイント毎に該施療機構3aを昇降しつつ該進退量検出ポイント毎に前記施療子311aを施療者背部に向けて移動させて、該施療子311aの進退量を該進退用駆動量検出手段372aから検出することにより、複数の各該進退量検出ポイントから検出された施療子311aの進退量に基づいて、使用者の側方向から見た背筋曲線の状態を検出し、該背筋曲線を前記リモコン4aの液晶画面からなる表示部Aに表示することができるのである。
【0039】
更に、本実施形態に係る施療機1aは、図6に示す如く、前記制御機構41aによって前記昇降用駆動量検出手段352aと前記進退用駆動量検出手段372aの夫々の駆動量を検出しながら、前記昇降用モータ33aと進退用モータ36aを駆動させることができるので、前記施療子311aの位置をきめ細かく制御することができ、また該昇降用モータ33aと進退用モータ36aの駆動を適宜組み合わせることによって、施療者の体の肩、背中、腰等を多彩なモードで施療を施すことができる。
【0040】
すなわち、前記制御機構41aによって昇降用モータ33aを駆動すると、昇降軸35aが回動し、それに伴って左右一対の前記各昇降用ピニオンギヤ351aが左右一対の前記ガイドレール111a・111aに固設するラック(図示せず)に沿って夫々走行し、前記施療機構3aが前記背凭れ部11aに沿って昇降移動する。その際に、該制御機構41aは、ロータリーエンコーダからなる前記昇降用駆動量検出手段352aで昇降軸35aの回動量を検出して、該施療機構3aの昇降量(出没量)を検出しており、この動作により、ローリング施療が可能となる。
【0041】
また、前記制御機構41aによって進退用モータ36aを駆動すると、前記進退軸37aが回動し、それに伴って左右一対の前記各進退用ピニオンギヤ371aの回転が前記内部ケーシング312a上部に取り付けている左右一対の前記円弧状ラック313aに伝達することにより、左右一対の該円弧状ラック313aが移動して、前記施療子駆動部31aが前後方向に出没移動するとともに、前記施療子311aが前後方向に出没移動する。その際に、該制御機構41aは、ロータリーエンコーダからなる前記進退用駆動量検出手段372aで前記進退軸37aの回動量を検出して、該施療子駆動部31aの進退量(出没量)を検出しており、この動作により、指圧施療が可能となる。
【0042】
上記の基本となる各作動を組み合わせることによって、施療者の体の肩、背中、腰等を、多彩なモードで施療することができ、しかも、前記施療子311aの出没量を簡単な構成で従来のものよりもより大きくすることができ、施療力を多段階に調整することが可能であり、しかも前記施療子駆動部31aの左右一対の前記施療子311a・311aが前記背凭れ部11aの表面よりも後方に位置するまで後退することができるので、施療動作中に左右一対の該施療子311a・311aが施療者の身体に接触しない動作が可能となり、それにより施療の強弱にメリハリを付けることができ、施療効果を向上させることができる。
【0043】
次に、図6及び図7において、本発明の施療機1aの指定位置移動機能について説明する。
前記指定位置移動機能は、前記施療子311aを施療者の平均的身長に合わせて演算した標準位置に自動的に移動するようにしたものであり、図6及び図7の本実施形態では、該指定位置移動機能が、施療子311aを標準肩位置P1に自動的に移動するようにした場合を説明しており、施療機構3aの昇降範囲に標準として設定された施療者の肩位置付近に位置する標準肩位置P1の位置データを予め前記制御機構41aに内蔵した記憶手段(記憶部)42aに記憶させて標準肩位置P1を設定している。
【0044】
故に、該制御機構41aは、前記標準肩位置P1の設定位置データに基づき、前記昇降用駆動量検出手段352aと前記昇降用モータ33aとを制御して、該施療機構3aの施療子311aを標準肩位置P1まで自動的に移動させることができるのである。
【0045】
尚、該標準肩位置P1は、多人数の施療者の平均的身長に合わせて演算した肩位置の中心値(平均値)で設定している。
【0046】
前記リモコン4aの前記操作部Sには微調節操作部が設けられており、該微調節操作部を操作して、前記指定位置移動機能により標準位置に移動した施療子311aを手動操作で適宜の位置に微調節して位置決めできるようにしており、図8に示したように、施療者が該リモコン4aを任意的に適宜操作して前記昇降用モータ33aを駆動することにより、前記施療機構3aを施療者の所望する昇降位置に移動することができるようにしており、該施療機構3aが上昇移動するための微調節操作部である手動上昇スイッチS2と、該施療機構3aが下降移動するための微調節操作部である手動下降スイッチS3を設けられている。
【0047】
また、前記微調節操作部の手動操作によって決められた施療子311aの位置を決定位置とするものであり、上記した例では、標準肩位置P1から微調節操作部である手動上昇スイッチS2や手動下降スイッチS3を操作して決められた位置が決定肩位置となるのである。
【0048】
また、上記した決定肩位置等の決定位置は、その位置信号を制御機構41aに内蔵した記憶手段(記憶部)42aに送信され、該記憶手段(記憶部)42aで該記憶データが記憶される。
【0049】
そして、前記制御機構41aの記憶手段(記憶部)42aで記憶された記憶データは、前記昇降用駆動量検出手段352aと前記昇降用モータ33aとを制御して、該施療機構3aの施療子311aを常時決定肩位置等の決定位置を認識して、自動的に施療移動させることができるのである。
【0050】
前記施療機構3には、図4に示した如く、前記施療子311aが施療者から受ける圧力を負荷電流値として電気的に検出する負荷電流値検出手段362aを備えており、該負荷電流値検出手段362aは前記制御機構41aに接続されている。
【0051】
また、本施療機1aの前記座部12a内部には、施療者が着座していることを圧力によって検出するための着座検出手段を兼ねた体重検出手段121aを取付けるとともに、前記リクライニング機構2aには、図1と図3に示す如く、前記背凭れ部11aの傾斜角度を検出するリクライニング角度検出手段112aを設け、該体重検出手段121a及び該リクライニング角度検出手段112aは夫々前記制御機構41aに接続されている。
【0052】
よって、施療者が前記座部12aに着座して、リモコン4aの電源スイッチS1をONにすると、該座部12a内部に埋設する着座検出手段を兼ねた前記体重検出手段121aが施療者の着座を検出し、それにより、前記施療機構3aの初期設定を行い、前記施療子311aは、前記背凭れ部11aの最下部の位置(使用者の腰部下辺り)で待機状態となる。
【0053】
次に、図6に示す如く、前述した背筋曲線検出手段による使用者の側方向から見た背筋曲線の状態を検出する行程に移り、上記した初期設定での前記背凭れ部11aの最下部の位置にある前記施療機構3を、上述したように、前記制御機構41aを自動作動させて、その昇降範囲において設定された前記複数の進退量検出ポイント毎に昇降しつつ、該進退量検出ポイント毎に前記施療子311aを施療背部に向けて出没移動させて、該施療子311aの進退量を進退用駆動量検出手段372aにより検出していく。
【0054】
そして、背凭れ部11aの上部付近における複数の該進退量検出ポイントのうちで、施療子311aの進退量が最大値として検出された時点(首位置近郊)で、施療者の背筋曲線の状態を検出する行程は終了する。
【0055】
次に、施療者の適正な決定位置を検出する行程に移るのであるが、該決定位置が、図7に示すような適正な決定肩位置を検出する場合には、前記施療機構3aには、予め前記制御機構41aの前記記憶手段(記憶部)42aに記憶・設定されているため、上記した施療子311aの進退量が最大値となる位置で施療機構3aが停止した後、前記標準肩位置P1まで自動的に移動して停止する。
【0056】
そこで、施療者は、前記リモコン4aの操作部Sにある前記手動上昇スイッチS2や前記手動下降スイッチS3を任意的に適宜操作して、前記施療機構3aを施療者の所望する肩位置に移動させ、該位置を決定肩位置として設定できるのである。
【0057】
この際、前記負荷電流値検出手段362aは検出される負荷電流値の変化に基づいて、該施療機構3aの昇降移動の速さが可変に設定することにより、該標準肩位置P1から該施療機構3aが施療者の所望する決定肩位置まで移動する際、該負荷電流値検出手段362aから検出される負荷電流値の所定の変化値に達した時点(つまり、施療者の肩位置付近に該施療機構3aが位置した時点)で、該施療機構3aの移動速度を落とすように該制御機構41aにより制御することにより、施療者が該リモコン4aにて該施療機構3aの前記施療子311aの位置を微調整しやすくすることができる。
【0058】
更に、前記手動上昇スイッチS2や前記手動下降スイッチS3を操作する行程中において、前記施療子311aを前記制御機構41aにより振動動作するよう制御させることにより、振動動作による施療効果は言うまでも無く、施療者が該施療子311aの位置を認知しつつ適切な肩位置合わせを行い易くすることができ、且つ該施療子311aによる施療中の施療者が所望する現実的な決定肩位置を検出することができる。
【0059】
このように、施療者は決定肩位置合わせを、該施療機構3aの位置する標準肩位置P1から合わせる場合に、比較的短時間で且つ簡単な操作にて自分の所望する適切な決定肩位置に正確に合わせることができるのである。
【0060】
次いで、上記のような肩位置検出手段による肩位置検出行程の終了後は、選択された自動施療コース内容にしたがって、プログラムされた各種施療モードへ移行することになり、任意の施療終了後は、前記施療機構3aは初期状態である前記背凭れ部11aの最下端の位置に復帰して停止するようにプログラム制御している。
【0061】
本発明の施療機1aは、上述した前記負荷電流値検出手段362aと前記体重検出手段121aと前記リクライニング角度検出手段112a、また前記背筋曲線検出手段の検出データに基づいて、前記制御機構41aに内蔵した前記記憶手段(記憶部)42aに予め記憶・設定している前記標準肩位置(標準位置)P1を補正することができ、特に、背部対応位置が可変した場合には、リクライニング角度検出手段112aにより前記背凭れ部11aの傾斜角度を常時監視の負荷電流値の変化に基づいて、その標準位置が適宜に補正され、決定位置の選択の選択が容易であり、しかも標準位置の補正に伴う決定位置の補正を自動的に行わせることもできる。
【0062】
例えば、前記負荷電流値検出手段362aにより検出した負荷電流値の増加度合いと、前記体重検出手段121aにより検出した体重値の増加度合いと、前記該リクライニング角度検出手段112aにより検出した傾斜角度値の増加度合いと、前記背筋曲線検出手段により前記複数の各進退量検出ポイントでの検出回数とにより、補正幅が演算され、前記標準肩位置(標準位置)P1に該補正幅が加えられて補正されるのである。
【0063】
本発明の施療機1aには、決定位置を前記制御機構41aの記憶手段(記憶部)42aで記憶させることができ、同一の施療者が専属的に本施療機1aを使用する場合には、時間短縮のために、肩位置検出を行うか否かを選択できるようにすることで、このような決定位置の操作も不要にすることができ、かかる選択操作は、前記リモコン4aに選択表示部を設けて操作すればよい。
【0064】
尚、本発明の施療機1aは、前記施療子311aを施療者の平均的身長に合わせて演算した標準位置に自動的に移動する指定位置移動機能と、該指定位置移動機能により標準位置に移動した施療子311aを手動操作で適宜の位置に微調節して位置決めできる微調節操作部とを備え、該微調節操作部の手動操作によって決められた施療子の位置を決定位置として記憶する記憶手段(記憶部)42aを備えているものであり、上記した実施形態では、指定位置移動機能により自動移動する標準位置が標準肩位置P1であり、標準位置から微調節操作部で微調節して決められた決定位置が決定肩位置である場合ついて詳述したが、これらの標準位置や決定位置は、標準位置が標準首位置の場合には決定位置が決定首位置として各々記憶手段(記憶部)42aに記憶されて作動し、標準位置が標準腰位置の場合には決定位置が決定腰位置として各々記憶手段(記憶部)42aに記憶されて作動するものである。
【0065】
また、本実施形態では、前記背凭れ部11aで施療者の身体を施療する椅子型の施療機1aを例示して説明したが、要望する決定位置が必要な施療機1aであればベッド型であってもどのような型式のものでもよい。
【0066】
【発明の効果】
よって、本発明の施療機は、従来のマッサージ機のようなデザイン上の問題や製造コストを高騰させて肩位置のみを検出してマッサージを施すようにしたものとは異なり、デザインに左右されずに安価に製造でき、しかも肩や施療を要する施療者の首位置や肩位置或いは腰位置を、施療者の体型に応じて正確且つ短時間でしかも容易に検出して、施療者に対する快適な施療を施して施療効果を向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の施療機の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の施療機の一実施形態を示す使用状態図である。
【図3】本発明の施療機の一実施形態を示す説明図である。
【図4】本発明の施療機における施療機構の一実施形態を示す説明図である。
【図5】本発明の施療機における施療機構の一実施形態を示す説明図である。
【図6】本発明の施療機における施療機構の作動状態を示す説明図である。
【図7】本発明の施療機における施療機構の作動状態を示す説明図である。
【図8】本発明の施療機に使用されるリモコンの一実施形態を示す正面図である。
【図9】従来のマッサージ機を示す説明図である。
【図10】従来のマッサージ機におけるリモコンを示す説明図である。
【符号の説明】
1a 施療機
112a リクライニング角度検出手段
121a 体重検出手段
2a リクライニング機構
3a 施療機構
311a 施療子
362a 負荷電流値検出手段
4a リモコン
41a 制御機構
42a 記憶手段(記憶部)
S1 電源スイッチ
S2 手動上昇スイッチ
S3 手動下降スイッチ
P1 標準肩位置(標準位置)
Claims (2)
- 施療者の身長方向に移動自在な施療機構を備え、該施療機構の施療子で施療者に適宜の施療を施すようにした施療機であって、前記施療機構は、前記施療子を施療者の平均的身長に合わせて該施療子の移動範囲に標準として設定された標準位置に自動的に移動する指定位置移動機能と、該指定位置移動機能により標準位置に移動した施療子を手動操作で上下方向に微調節して適宜の位置に位置決めできる微調節操作部と、該微調節操作部によって決められた施療子の位置を決定位置として記憶する記憶部とを備えており、前記指定位置移動機能により前記施療子を自動的に標準位置に移動した後、該施療子を前記微調節操作部の手動操作によって上下方向に微調節して位置決めし、その位置を決定位置として前記記憶部に記憶し、当該決定位置を認識して施療子を施療移動させ、更に前記微調節操作部の手動操作による施療子の微調節中において、当該施療子が振動動作する事を特徴とする施療機。
- 前記標準位置が施療者の平均的身長に合わせて設定された標準首位置又は標準肩位置或いは標準腰位置であり、前記決定位置が前記微調節操作部の手動操作によって位置決めされた決定首位置又は決定肩位置或いは決定腰位置であることを特徴とする請求項1に記載の施療機。
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