JP4402930B2 - 移載装置および移載装置アッセンブリ - Google Patents

移載装置および移載装置アッセンブリ Download PDF

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Description

本願発明は、ベッドと車輪付き担架(ストレッチャ)間の患者の移載等に用いると好適な移載装置および移載装置アッセンブリに関する。なお、本願発明に係る移載装置は、木製家具等を傷を付けずに設置場所を変更する場合等にも適用することができる。
病院や介護施設等において、歩行不可能あるいは歩行困難な状態となった患者を病室から検査室、処置室あるいは入浴場に運ぶには、ストレッチャが用いられる。このストレッチャは、車輪付きの脚上に患者を載せるに必要十分な幅と長さを有する載置台をベッド面とほぼ同等の高さにおいて支持したものである。ストレッチャは、ベッドに横付けされ、ベッドとストレッチャ間の患者の移載が行われる。
上記の患者の移載は、通常、複数の看護士、あるいは介護士が協力して患者を載せたシーツを持ち上げる等して行われる。このような作業は、複数の人手を要する上に重労働であり、また、点滴装置等の医療器具を装着したままの患者を移載するにあたっては、きわめて慎重な作業が必要である。また、患部を悪化させないように患者の姿勢を保持しながら上記の移載を行うには、さらに慎重、かつ困難な作業が必要となる。
従来より、上記のような患者の移載における問題を軽減するため、動力を利用して患者の移載を行うようにした搬送装置が種々提案されている。
たとえば、特許文献1には、下側無端コンベアベルトと上側無端コンベアベルトとを上下に重ねるように組み合わせた移載機構をベッド上に進出し、かつストレッチャ上に退動することができるようにストレッチャに組み込んだ搬送装置が提案されている。ベッド上の患者をストレッチャ上に移載する場合、ストレッチャは、ベッド等に横付けされ、下側無端コンベアベルトを一方向に駆動走行させるとともに、上記移載機構を下側無端コンベアベルトのベルト走行速度と同期してベッド上に進出させる。このとき、上側無端コンベアベルトは、下側無端コンベアベルトと反対方向に走行させる。そうすることにより、下側無端コンベアベルトがベッド面と相対運動することなく、また、上側無端コンベアベルトが患者に対して相対運動することなく、移載機構がベッド面と患者との間に潜り込み、移載機構(上側無端コンベアベルト)上に患者を載せることができる。そうして、上側無端コンベアベルトを停止し、下側無端コンベアベルトを上記と逆方向に走行させつつ、上記移載機構をストレッチャ上に退動させることにより、患者をストレッチャ上に移載することができる。ストレッチャ上の患者をベッド上に移載する場合には、上記と逆の動作がなされる。
特公昭47−34477号公報
しかしながら、特許文献1に開示された搬送装置では、移載機構がストレッチャに組み込まれているため、移載機構が進退するにあたり、その先端縁は、常にストレッチャと平行となり、また、移載機構の進出長には限界があるため、次のような問題がある。
第1に、ベッドの縁に対して斜めに横たわっている患者をうまく移載機構上に載せることができない。すなわち、ベッド上の患者は、ベッドの縁に対して平行に横たわっていることは稀であり、斜めに横たわっている場合のほうが多い。そして、症状によっては、このような患者の姿勢を安易に変更することができない場合も多い。このような場合、特許文献1に記載の搬送装置では、移載機構が患者を斜めにすくい載せることになり、移載機構上での患者の姿勢が不安定となる。また、ストレッチャ上にあっても、ストレッチャの幅以内に収まるように患者を動かせる人手による操作を必要とするが、上記したように、症状によっては、このような安易な患者の姿勢変更が症状を悪化させる原因ともなりうる。
第2に、ベッドの端からストレッチャの幅より遠い位置において横たわる患者に対応できない。ベッドに横付けされたストレッチャから進出する移載機構が患者に届かないからである。症状の軽い患者の場合には、人手によって患者をベッド上で移動させることもできるが、安易な姿勢変更が不可な重症患者の場合には、全く対応することができない。
また、特許文献1に開示された搬送装置は、上側無端コンベアベルトと下側無端コンベアベルトとを上下に組み合わせた移載機構を進出退避動可能にストレッチャに組み込んでいるため、装置全体が複雑であり、きわめて高価となるという欠点をも有する。
したがって、本願発明は、上記した従来の問題を解決し、構成が簡易でコストを低減することができ、ベッド上での患者等の位置および姿勢に関わりなく、ストレッチャへの移載を行うことができる新たな移載装置および移載装置アッセンブリを提供することをその課題としている。
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の各技術的手段を講じている。
すなわち、本願発明の第1の側面によって提供される移載装置は、上下方向に積み重ねられるようにして組み合わせられた下部機構と上部機構とを備えており、上記下部機構と上記上部機構とは、互いに独立して正逆方向に周回させられる無端状ベルトを備えており、かつ、それぞれの無端状ベルトを駆動するための駆動部は、上記下部機構と上記上部機構とのそれぞれにおけるベルト走行方向一端側に配置されている移載装置であって、上記下部機構と上記上部機構のそれぞれは、所定長さと所定幅とを有するフレームを有しており、上記各無端状ベルトは、各フレームにおいて、それらの幅方向に延びる軸線周りに回転可能に支持された複数のローラに掛け回されて周回させられ、上記下部機構と上記上部機構のフレームは、それぞれ、ベルト走行方向の所定の長さ範囲において略一定の厚み方向寸法を有する主部と、ベルト走行方向一端側において上記主部よりも厚み方向寸法が大の副部とを備えており、上記副部には、上記無端状ベルトが掛け回される上記ローラが複数設けられているとともに、上記駆動部は、上記副部に配置された複数のローラのうちのいずれかを選択して構成された駆動ローラを含んでおり、上記上部機構のフレームの主部は、上記下部機構のフレームの主部よりもベルト走行方向他端側に延出させられているとともに、その先端部に、上記無端状ベルトの走行を反転させるベルト反転ローラが設けられており、上記上部機構のフレームの主部には、幅方向の軸線周りに揺動する揺動アーム部を備えているとともに、この揺動アーム部の先端に上記ベルト反転ローラが設けられており、かつ、上記揺動アーム部には、上記揺動アーム部の先端に向かうほど上方に湾曲しつつ、上記ベルト反転ローラに掛け回る上記無端状ベルトの下面を覆うように固定された橇板部をもつ橇部材が設けられていることを特徴としている。
この移載装置は、たとえば次のように取り扱ってベッド上の患者をベッドの側縁に沿って配置したストレッチャ上に移載することができる。
たとえば、この移載装置は、ベッド上の患者の側部に置かれる。下部機構と上部機構のベルトを互いに逆方向の第1の方向に同じ速度で周回させると、下部機構のベルトは、いわゆるキャタピラのような作用をし、下部機構と上部機構とからなる重合体をベッド上で自走させることができる。上部機構のベルトは下部機構のベルトと同じ速度で逆方向に周回しているので、上部機構のベルトとベッド面との相対動は生じない。したがって、下部機構と上部機構の重合体からなる移載装置は、ベッド面と患者との間に容易に潜り込むことができる。次に、下部機構のベルトのみ周回させる。そうすると、移載装置は、上部機構のベルト上に患者を載せたまま、ストレッチャ上に位置するまで自走することができる。次に、下部機構と上部機構のベルトを、互いに逆方向の第2の方向に同じ速度で周回させる。この場合においても、上部機構のベルトとストレッチャないしベッド面との相対動なく移載装置がベッド方向に戻るように自走するので、移載装置は容易にストレッチャと患者との間から抜け出すことができる。これにより、ベッドからストレッチャへの患者の移載が完了する。
この移載装置においてはまた、下部機構と上部機構の各無端状ベルトを走行させるための駆動部をベルト走行方向一側に偏倚させて設けている。したがって、この駆動部以外のベルト走行部分の厚み方向寸法を極力薄型化することができる。そのため、上記のようにこの移載装置がベッド面と患者との間に潜り込む際、あるいは、ストレッチャと患者との間から抜け出す際、患者に与える違和感、不安感を極力少なくすることができる。
この移載装置はまた、ベッドまたはストレッチャとは独立してベッド上またはストレッチャ上を自走する。したがって、患者がベッド上に斜めに横たわっていても、この患者に沿わせてこの移載装置を位置させ、上記のような作動をさせることにより、問題なく患者をこの移載装置上に適正に載せることができる。このとき、移載装置がストレッチャに対して傾斜することになっても、移載装置をずれ動かせることにより、移載装置ないしその上の患者をストレッチャに対して平行に位置させ、上記したように患者をストレッチャ上に移載することができる。また、ベッド上の患者がストレッチャから離れて横たわっている場合であっても、問題なくこの患者をストレッチャ上に移載することができる。
装置が自走して患者とベッド面間に潜り込もうとするとき、上部機構のベルトは下部機構のベルトと逆方向に同速度で周回しているため、上部機構における上記ベルト反転ローラの下面を掛け回るベルトは装置の自走速度の2倍の速度で逆方向に走行する。したがって、このようなベルト反転ローラの下面を掛け回るベルトがベッド面に接触すると、装置の走行の抵抗となり、また、シーツを患者側に捲くれさせるといったことが懸念されるが、この移載装置では、上記橇部材が設けられているため、上記した問題は解消され、装置は速やかに自走することができる。
好ましい実施の形態においてはさらに、上記下部機構と上記上部機構とにおける上記各無端状ベルトは、外面が滑りにくく、内面が滑らかとなっており、上記各駆動部においては、各無端状ベルトの外面が上記駆動ローラに掛け回されている。
このように構成することにより、モータ等による駆動力を駆動ローラを介して効果的にベルトに伝えてベルトを周回させることができ、かつ、下部機構による自走力が確実にベッド面等に伝えられ、しかも、患者とベッド面との間にこの装置が確実に潜り込むことができる一方、各ローラに対するベルトの周回抵抗が小さくなる。これにより、小出力のモータを使用しても、確実な作動が可能となる。
好ましい実施の形態においては、上記下部機構と上記上部機構のフレームにおける上記副部に配置される複数のローラのうちのいずれかは、テンションローラとされている。
これにより、モータ等による駆動力が確実にベルトに伝えられる。なお、このようなテンションローラは、上記のようにベルト走行方向の一側に偏倚配置させた駆動部に設けられているので、ベルト走行部分の厚みを増大させる要因となることはない。
好ましい実施の形態においてはまた、上記下部機構における無端状ベルトは、上記駆動ローラにより滑りなく駆動されるタイミングベルトである。
このようにすれば、テンションローラが不要となり、下部機構の駆動部の構成がより簡易となる。
好ましい実施の形態においてはまた、上記ベルト反転ローラは、上記上部機構のフレームの主部または上記揺動アーム部の先端において、幅方向に間隔を置いて配置された複数のブラケット片間に支持されたロッドに対し、隣接するブラケット片間において套挿支持された複数のローラによって構成されている。
このように構成することにより、このベルト反転ローラを構成する複数のローラを小径のローラとしても、これらがこじれなく円滑に回転することができるようになる。その結果、ベルト反転ローラの外径を、たとえば5mmといった、きわめて小径のものとすることも可能となる。このことは、装置が自走して患者とベッド面との間に潜り込む動作がより円滑に行えるようになることを意味する。
好ましい実施の形態においては、上記下部機構に対し、上記上部機構が着脱可能に組み合わされている。
このように構成すれば、下部機構と上部機構のメインテナンスが容易となる。
本願発明の第2の側面によって提供される移載装置アッセンブリは、上記本願発明の第1の側面に係る移載装置が、複数幅方向に連結されて構成されており、かつ、各移載装置における少なくとも下部機構の無端状ベルトは、互いに独立して正逆方向に駆動可能であることを特徴としている。
好ましい実施の形態においては、下部機構が幅方向に複数連結されて下部機構連結体が構成され、この下部機構連結体における各下部機構に対し、上部機構が着脱可能に組み合わされている。
好ましい実施の形態においてはまた、各移載装置の上部機構および下部機構の各駆動部には、それぞれ、駆動ローラを回転駆動するためのモータと、このモータを駆動するためのモータドライバと、このモータドライバを制御する小型コンピュータとが設けられており、各小型コンピュータは、中央コンピュータによる制御を受けるように構成されている。
好ましい実施の形態においてはさらに、各移載装置の適部には、電源を供給するためのバッテリが搭載されている。
この移載装置アッセンブリは、各移載装置の幅寸法が適当に設定され、アッセンブリとしての全幅が、たとえば患者の身長、あるいはベッド長に対応した寸法に設定される。この移載装置アッセンブリは、基本的には、移載装置について上述したのと同等の利点を享受することができるが、各移載装置の下部機構および上部機構の無端状ベルトが互いに独立して駆動しうることから、次のような利点を有する。
すなわち、この移載装置アッセンブリは、各移載装置の下部機構のベルトを同方向、同速度で周回させることにより、全体として、一定方向に自走することができる一方、幅方向一側と他側とでベルトの周回速度を変化させることにより、自走方向を変更することができるし、また、旋回することも可能となる。したがって、ベッド上に患者が斜めに横たわっていても、この患者に沿うようにこの移載装置アッセンブリを位置させるといったことを、ベルトの周回駆動の制御を行うことによって達成することができる。
また、この移載装置アッセンブリの各上部機構上に患者が載せられた状態において、患者が動くことによって斜めになった場合においても、各上部機構のベルトの走行方向や速度を変えることにより、患者の姿勢を、たとえば、移載装置アッセンブリの縁に平行な姿勢に修正することも可能である。
好ましい実施の形態においてはまた、いずれか1または複数の移載装置の適部には、光学的に下方の物体の存否を検出するセンサが配置されており、このセンサの出力信号が中央コンピュータによる制御入力信号の一部として利用される。
このように構成することにより、移載装置アッセンブリの一部がベッド面やストレッチャからはみ出すような状態となったときに、自動的に装置を停止させるといった安全機構を具備させることができる。
好ましい実施の形態においてはまた、移載装置アッセンブリの適部に、中央コンピュータによって制御されるスピーカが設けられ、装置の動作の内容、あるいは、操作者への指示が音声によって通知される。
このように構成することにより、たとえば、看護士あるは介護士が移載装置アッセンブリを操作して動作させる際に、指示された動作の内容を音声で通知するようにすることにより、看護士あるいは介護士は、誤操作した場合にいち早く気づくことができ、安全性が高まる。また、上記のように物体検出センサが下方の物体が存在しないことを検出して装置が自動停止させられた場合において、その理由を音声で通知するようにすることにより、さらに安全性が高まる。
本願発明のその他の特徴および利点は、図面を参照して以下に行う詳細な説明から、より明らかとなろう。
以下、本願発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1ないし図18は、本願発明に係る移載装置アッセンブリの第1の実施形態を示している。
図1に表れているように、この移載装置アッセンブリAは、複数の移載装置1がその幅方向に連結されて構成されるものであり、図に示す実施形態では、3つの移載装置が連結されている。移載装置アッセンブリAの幅方向寸法は、たとえば、ベッド上の患者を載せるに十分な寸法に設定されており、これに応じて、各移載装置1の幅方向寸法が設定されている。各移載装置1は、図2ないし図4に表れているように、下部機構100と上部機構200とが上下方向に積み重ねられるようにして組み合わされている。
各移載装置における下部機構100と上部機構200とは、互いに独立して正逆方向に周回させられる無端状ベルト120,220を備えており、かつ、それぞれの無端状ベルト120,220を駆動するための駆動部100B,200Bは、下部機構100と上部機構200とのそれぞれにおけるベルト走行方向一端側に配置されている。以下、これを具体的に説明する。
ないし図8に示すように、下部機構100は、一対の側部フレーム101と、この側部フレーム101間を掛け渡すように連結された複数のクロスフレーム102とからなるフレーム100Aを備えている。このフレーム100Aは、厚み方向寸法が一定で所定の水平方向長さを有する主部100aと、この主部100aの一端において、厚み方向寸法が主部100aの厚み方向寸法より大の副部100bとを備えている。以下、このフレーム100Aにおいて、主部100a側を前方側、副部100b側を後方側という。このような主部100aおよび副部100bの厚み方向寸法は、側部フレーム101の上下方向寸法によって規定される。
上記フレーム100Aの主部100aには、側部フレーム101間をその幅方向に延びる軸線を中心として自由回転可能な、先端側から順に第1、第2、第3の3つのアイドルローラ103,104,105が設けられている。これらのアイドルローラ103〜105は、好ましくは、両端が側部フレーム101に支持されて不都合なく回転可能な最小の外径を有する。これらのアイドルローラ103〜105はまた、その下部がわずかに側部フレーム101の下縁から下方にはみ出すようにして支持されている。
上記フレーム100Aの副部100bには、側部フレーム101間を幅方向に延びる軸線を中心として自由回転可能な、第4、第5、第6、第7の4つのアイドルローラ106,107,108,109が設けられている。このうち、第4のアイドルローラ106は、副部100bの後端側下部において、上記第1、第2、第3のアイドルローラ103〜105と同等高さ位置において、その下部がわずかに側部フレーム101の下縁からはみ出すようにして支持されている。第5のアイドルローラ107は、第4のアイドルローラ106の上方に配置され、その両端支軸を支持するべく側部フレーム101に設けた支持孔110を上下方向の長穴として、一定距離上下方向に移動可能とされるとともに、バネ111により、常時上方に向けて付勢されている。この第5のアイドルローラ107は、後記するように、テンションローラとして機能させられる。第6のアイドルローラ108は、第5のアイドルローラ107に対し、前方側に所定間隔を開けて配置されている。第7のアイドルローラ109は、第6のアイドルローラ106よりも前方側であって、ローラの下縁位置が上記第1、第2、第3のアイドルローラ103〜105の上縁位置とほぼ一致する高さに設けられている。
フレーム100Aの副部100bにおいて、第5および第6のアイドルローラ107,108間においてこれらのアイドルローラ107,108より下位に位置して、側部フレーム101間を幅方向に延びる軸線を中心として回転可能な駆動ローラ112が設けられている。図9に表れているように、フレーム100Aの副部100bにはまた、ブラケット116を介して減速機付きモータ118が設けられており、このモータ118の回転を複数のギヤを介して駆動ローラ112に伝達することにより、この駆動ローラ112を正逆方向に回転駆動させることができる。
各アイドルローラ103〜109および駆動ローラ112間には、側部フレーム101間の寸法と対応した幅を有する無端状ベルト120が掛け回される。フレーム100Aの主部100aについては、第1、第2、第3のアイドルローラ103〜105の上縁に沿ってこのベルト120が保持され、ベルト120は、第1のアイドルローラ103を掛け回ることによって走行方向が反転させられる。そして、第1、第2、第3のアイドルローラ103〜105の下縁に沿ってこのベルト120が走行させられる。フレーム100Aの副部100bについては、ベルト120は、第4のアイドルローラ106を掛け回って方向が上向きに変更され、第5のアイドルローラ(テンションローラ)107を掛け回って方向が下向きに変更され、駆動ローラ112には、外面が接触するようにして掛け回される。この駆動ローラ112を離れたベルトは、第6、第7のアイドルローラ108,109を掛け回されて、フレーム100Aの主部100aに向けて送り出される。こうして、駆動ローラ112を正逆方向に回転させることにより、上記無端状ベルト120は、上記した走行経路を正逆方向に周回する。なお、第1、第2、第3、第4のアイドルローラ103〜106の下縁に沿って走行する無端状ベルト120は、これら第1、第2、第3、第4のアイドルローラ103〜106間に側部フレーム101間を掛け渡すようにして設けられたバックアップ板119(図8)によって、内面側が摺動可能に支持されている。
無端状ベルト120は、好ましくは、内面側がたとえばフッ化エチレン樹脂加工等によって滑りやすく加工され、外面側がたとえば凹凸加工することにより、滑り難くしたものが用いられる。フレーム100Aの主部100aにおいては、第1、第2、第3のアイドルローラ103〜105の上縁部と下縁部の双方にベルト120が接触するが、このベルト120の内面を上記のように滑りやすくしておけば、第1、第2、第3のアイドルローラ103〜105との接触によりベルト120に走行抵抗が与えられることはない。また、このベルト120の滑り難い外面が駆動ローラ112に接触して掛け回るので、駆動ローラ112の回転力が効果的にベルト120に伝達されて、このベルト120を滑りなく周回させることができる。また、後記するように、この下部機構100の下面を走行するベルト120の滑り難い外面がベッド面300等に接触するので、ベルト120の周回により、下部機構100の走行力が効果的にベッド面300に伝えられる。
なお、3つの下部機構100は、図5に表れているように、上記クロスフレーム102を各下部機構100の側部フレーム101を貫通するものとすることにより、幅方向に連結されている。
上部機構200は、上記した下部機構100と近似した構成を備えている。すなわち、図10ないし図13に表れているように、この上部機構200は、一対の側部フレーム201と、この側部フレーム201間を掛け渡すように連結された図示しない複数のクロスフレームとからなるフレーム200Aを備えている。このフレーム200Aは、厚み方向寸法が一定で所定の水平方向長さを有する主部200aと、この主部200aの一端において、厚み方向寸法が主部200aの厚み方向寸法より大の副部200bとを備えている。上部機構200における側部フレーム201間の間隔は、下部機構100における側部フレーム101の外面間の間隔と対応させられている。この上部機構200の側部フレーム201の下縁部には、下部フレーム100Aにおける貫通状のクロスフレーム102の位置と対応させて、このクロスフレーム102に上側から係合する係合凹部201aが設けられている。図2、図3、図4に表れているように、上部機構200は、その側部フレーム201の係合凹部201aが下部機構100の側部フレーム101間を貫通するクロスフレーム102に載るような格好で、各下部機構100に対して重合状に組み合わせられる。図2、図3等に表れているように、上部機構200が下部機構100上に組み合わせられたとき、上部機構200のフレーム200Aの副部200bが下部機構100のフレーム100Aの副部100bの前方側に隣接するようになる。また、上部機構200のフレーム200Aの主部200aは、下部機構100のフレーム100Aの主部100aの前端よりもさらに前方側に延出させられる。
上部機構200における上記フレーム200Aの主部200aには、側部フレーム201間をその幅方向に延びる軸線を中心として自由回転可能な、先端側から順に第1、第2、第3の3つのアイドルローラ203,204,205が設けられている。これらのアイドルローラ203〜205は、下部機構100に設けた第1、第2、第3のアイドルローラ103〜105と同等の、可能な限り小径のローラである。これら第1、第2、第3のアイドルローラ203〜205はまた、その上縁がほぼ側部フレーム201の主部200aの上縁と一致するようにその高さ位置が設定されている。また、これら第1、第2、第3のアイドルローラ203〜205の下縁位置は、下部機構100における第1、第2、第3のアイドルローラ103〜105上を走行するベルト120から上方に離間するようになされる。これにより、後記するように上部機構200において各ローラ間を周回する無端状ベルト220が下部機構100の無端状ベルト120と接触することがないようになされている。
上記フレーム200Aの副部200bには、側部フレーム201間を幅方向に延びる軸線を中心として自由回転可能な、第4、第5、第6、第7の4つのアイドルローラ206〜209が、下部機構100における第4、第5、第6、第7のアイドルローラ106〜109の配置と同様にして設けられている。第5のアイドルローラ207は、その両端支軸を支持するべく側部フレーム201に設けた支持孔210を上下方向の長穴として、一定距離上下方向に移動可能とされるとともに、バネ211により、常時上方に向けて付勢され、テンションローラとして機能する点も、下部機構100について述べたのと同様である。
この上部機構200についても、フレーム200Aの副部200bにおいて、第5および第6のアイドルローラ207,208間においてこれらのアイドルローラ207,208より下位に位置して、側部フレーム201間を幅方向に延びる軸線を中心として回転可能な駆動ローラ212が設けられている。フレーム200Aの副部200bにはまた、下部機構100について述べたのと同様に、ブラケット216を介して減速機付きモータ218が設けられており(図13)、このモータ218の回転を複数のギヤを介して駆動ローラ212に伝達することにより、この駆動ローラ212を正逆方向に回転駆動させることができる。
上部機構200のフレーム200Aの主部200aの先端には、図12、図14、図15に表れているように、幅方向の軸230を中心として上下方向に揺動可能な揺動アーム部200cが設けられている。この揺動アーム部200cは、上記軸230に套挿したトーションバネ230cにより、常時下向きに弾力付勢されている。そうして、この揺動アーム部200cの先端には、回転自由な小径のベルト反転ローラ234が設けられている。
より具体的には、上記揺動アーム部200cは、図14、図15に表れているように、上記軸230を中心として揺動可能な板状アーム部材231が形成されている。板状アーム部材231の前面には、複数のブラケット片233bが突出形成されている。図に示す例では、板状アーム部材231の前面に接触する基部プレート233aと、この基部プレート233aの両端から前方突出する一対のブラケット片233bとを有する3つの部材を設けることにより、6つのブラケット片233bを形成している。
図16に良く表れているように、各ブラケット片233bには、フレーム200Aの幅方向に延びるロッド234bが貫通状に支持されており、このロッド234bには、各ブラケット片233b間に位置する複数の小径ローラ234aが回転可能に套嵌されている。すなわち、この実施形態では、フレーム200Aの幅方向に分割支持された複数の小径ローラ234aによって、上記のベルト反転ローラ234が形成されている。このようにすることにより、ロッド234bを小径のものとしたとしても、これに套嵌された小径ローラ234aをこじれなどの不都合を生じさせることなく回転可能に支持することができる。各小径ローラ234aは、円筒部材の両端内面にオイレスブッシュ234cを嵌入したものが好適に用いられ、これにより、小径ローラ234a(ベルト反転ローラ234)のロッド234bに対する回転摩擦抵抗を著しく低減することができる。
なお、上部機構200におけるフレーム200Aの主部200aにはまた、第1、第2、第3のアイドルローラ203〜205間の領域において、後記する無端状ベルト220の内面を摺動可能に支持するバックアップ板219が設けられているとともに、第1のアイドルローラ203の下方に隣接するようにして、後記する無端状ベルト220を持ち上げ支持するガイドローラ202が設けられている。さらに、揺動アーム部200cには、ベルト反転ローラ234の下方を覆う橇部材232が取付けられている。この橇部材232は、左右のアームに連結されたブラケット232aと、このブラケット232a間を掛け渡すようにして連結支持された橇板部232bを備えている。この橇板部232bは、左右のアームの下方をアームに沿って前方側に延出するとともに、その先端は、ベルト反転ローラ234の下面に対して所定間隔を開けて沿うようにしつつ、やや上方に湾曲させられている。
図1、図2、図12等に表れているように、上記した各アイドルローラ203〜209、駆動ローラ212、ベルト反転ローラ234、ならびにガイドローラ202間には、側部フレーム201間の寸法と対応した幅を有する無端状ベルト220が掛け回される。フレーム200Aの主部200a、ないし揺動アーム部200cについては、第1、第2、第3のアイドルローラ203〜205の上縁に沿ってこのベルト220が保持され、かつ、ベルト反転ローラ234を掛け回ることによってベルト220の走行方向が反転させられる。そして、反転させられたベルト220は、ガイドローラ202によって持ち上げ支持されつつ、第1、第2、第3のアイドルローラ203〜205の下縁に沿って走行させられる。フレーム200Aの副部200bについては、ベルト220は第4のアイドルローラ206を掛け回って方向が上向きに変更され、第5のアイドルローラ(テンションローラ)207を掛け回って方向が下向きに変更され、駆動ローラ212には、外面が接触するようにして掛け回される。この駆動ローラ212を離れたベルト220は、第6、第7のアイドルローラ208,209を掛け回されて、フレーム200Aの主部200aに向けて送り出される。こうして、駆動ローラ212を正逆方向に回転させることにより、上記無端状ベルト220は、上記した走行経路を正逆方向に周回する。なお、揺動アーム部材200cの上面を走行するベルト220は、上記した板状アーム部材231によって摺動可能に支持される。フレーム200Aの主部200aの上面を走行するベルト220もまた、上記したバックアップ板219によって摺動可能に支持される。ベルト反転ローラ234を掛け回る部分は、その外面が上記橇部材232によって覆われる。
上部機構200における無端状ベルト220もまた、好ましくは、内面側がたとえばフッ化エチレン樹脂加工等によって滑りやすく加工され、外面側がたとえば凹凸加工することにより、滑り難くしたものが用いられる。フレーム200Aの主部200aにおいては、第1、第2、第3のアイドルローラ203〜205の上縁部と下縁部の双方にベルト220が接触するが、このベルト220の内面を上記のように滑りやすくしておけば、ベルト220に走行抵抗が与えられることはない。また、このベルト220の滑り難い外面が駆動ローラ212に接触して掛け回るので、駆動ローラ212の回転力が効果的にベルト220に伝達されて、このベルト220を滑りなく周回させることができる。また、後記するように、この上部機構200のフレーム200Aの主部200aを走行するベルト220部分には、患者等が載置されるが、ベルト220の周回によるこのような患者の載置動作が滑りなく効果的に行われる。
上記したように、貫通状のクロスフレーム102によって3つの下部機構100を連結してなる下部機構連結体に対し、各下部機構100に上記した上部機構200を重ねるようにして組み合わせることにより、下部機構100と上部機構200とが組み合わされてなる3つの移載装置1が幅方向に連結された移載装置アッセンブリAができあがる。
上述したように、実施形態に係る移載装置アッセンブリAを構成する各移載装置1の下部機構100および上部機構200には、それぞれ、減速機付きモータ118,218を含む独立の駆動部100B,200Bが設けられている。図17、図18に示すように、各減速機付きモータ118,218には、それぞれモータドライバMDが付設され、このモータドライバMDは、これに接続された小型コンピュータMCによって制御される。各移載装置1につき、上部機構200にバッテリBaが搭載され、このバッテリBaにより、当該移載装置1の下部機構100および上部機構200に電源が供給される。また、3つの移載装置1のうちのいずれかには、中央コンピュータCCが搭載されており、各移載装置1における下部機構100および上部機構200に搭載された小型コンピュータMCは、この中央コンピュータCCによる制御を受けるように構成されている。中央コンピュータCCは、移載装置アッセンブリAの適部に配置した操作箱CBから入力される操作者の指令を受ける。なお、中央コンピュータCCや各小型コンピュータMCは、好適には、1チップコンピュータが採用される。
上記したように、この実施形態に係る移載装置アッセンブリAにおいては、各移載装置1の無端状ベルト120,220の周回抵抗を少なくするとともに、駆動力をベルト120,220に効果的に伝達するための工夫がなされているのであり、各移載装置1における下部機構100および上部機構200の駆動部100B,200Bに設けられるモータ118,218を、小出力のものを選択することが可能である。
なお、図17に表れているように、移載装置アッセンブリAの4隅部には、たとえば光学的に下方の物体の存否を検出する物体検出センサ130を設けてもよい。この物体検出センサ130は、その下方の調整された所定距離の範囲内に物体が存在する場合にはON信号を発し、存在しない場合にはOFF信号を発する。このような物体検出センサ130の出力信号が、中央コンピュータCCによる制御のための入力信号の一部として利用され、後記するように、OFF信号が発せられた場合に移載装置アッセンブリAを自動停止するといった、落下防止機構を構成することができる。
さらに、図18に表れているように、移載装置アッセンブリAの適部に、中央コンピュータCCによって制御されるスピーカSPを設けてもよい。このようにすることにより、たとえば、装置の動作の内容、あるいは、操作者への指示を音声によって通知するように構成することができる。たとえば、看護士あるは介護士が移載装置アッセンブリを操作して動作させる際に、指示された動作の内容を音声で通知するようにすることにより、看護士あるいは介護士は、誤操作した場合にいち早く気づくことができ、安全性が高まる。また、上記の物体検出センサ130が下方の物体が存在しないことを検出して装置が自動停止させられた場合において、その理由を音声で通知するようにすることにより、さらに安全性が高まる。
上記構成の移載装置アッセンブリAにおいては、各下部機構100の無端状ベルト120を周回駆動することにより、装置全体を前進させたり、後退させたりすることができるが、各移載装置1の下部機構100および上部機構200が独立の駆動部100B,200Bをもっているため、たとえば、「直進自走」、「旋回自走」、「定位置旋回」、「患者旋回」といった作動が可能である。
すなわち、「直進自走」では、3つの移載装置1の下部機構100の無端状ベルト120が、すべて同方向に同速度で周回する。なお、この「直進自走」では、上部機構200の無端状ベルト220が下部機構100の無端状ベルト120と逆方向に同速度で周回する場合と、上部機構200の無端状ベルト220が停止している場合とを選択することができる。
「旋回自走」では、3つの移載装置1の下部機構200のうち、左側の下部機構100の無端状ベルト120と右側の下部機構100の無端状ベルト120との周回速度を異ならせる。このとき、中央の下部機構100の無端状ベルト120の周回速度は、左右の下部機構100の無端状ベルト120の周回速度を平均したものとする。この場合、通常、各上部機構200の無端状ベルト220は、停止状態となる。
「定位置旋回」では、3つの移載装置1の下部機構100のうち、左側の下部機構100の無端状ベルト120と右側の下部機構100の無端状ベルト120が相互に逆方向に周回させられ、中央の下部機構100の無端状ベルト120は、停止状態とされる。この場合、通常、各上部機構200の無端状ベルト220は、停止状態となる。
「患者旋回」では、3つの移載装置の上部機構200のうち、左側の上部機構200の無端状ベルト220と右側の上部機構200の無端状ベルト220が相互に逆方向に周回させられ、中央の上部機構200の無端状ベルトは、停止状態とされる。この場合、通常、各下部機構100の無端状ベルト120は、停止状態となる。
上記した操作箱CBには、入・切スイッチのほか、上記したような「直進自走」「旋回自走」「定位置旋回」「患者旋回」といった状態、あるいはその場合の方向、速度を選択するためのスイッチ類が適宜設けられ、中央コンピュータCCは、このような操作入力にしたがって、各小型コンピュータMCに指令を送り、目的の作動を得るべく、各減速機付きモータ118,218を制御、駆動する。上記したように、この中央コンピュータCCにはまた、物体検出センサ130からの信号が入力されるようになっており、いずれかの物体検出センサ130がその下方所定距離範囲内に物体が存在しないことを検知した場合、すなわち、OFF信号を発した場合には、すべての下部機構100の無端状ベルト120の駆動を停止させる。
次に、上記した移載装置アッセンブリAの基本動作について主として図2を参照して説明する。この移載装置アッセンブリAは、ストレッチャ上あるいはベッド上に置かれる。したがって、下部機構100の無端状ベルト120の下方走行部がベッド面300等に接触している。上部機構200の主部200aは下部機構100の主部100aよりも先端側に延出しており、揺動アーム部200cは常時下向きに弾力付勢されているので、この揺動アーム部200cの先端部の橇部材232もまたベッド面300等に弾性的に接触させられている。下部機構100の無端状ベルト120を正逆方向に走行させると、この無端状ベルト120はキャタピラのように作動し、移載装置アッセンブリAは全体として前進または後退する。このとき、揺動アーム部200cは、ベッド面300を橇部材232を介して滑り、ベルト反転ローラ234を掛け回る無端状ベルト220がベッド面300等に直接接触することはないので、この上部機構200の無端状ベルト220の運動が移載装置アッセンブリAの前進または後退の抵抗となったり、患者の衣類やシーツを捲くれさせたりするといったことはない。
装置が前進するように下部機構100の無端状ベルト120を周回駆動(矢印p方向)している場合において、上部機構200の無端状ベルト220を下部機構100の無端状ベルト120と逆方向に同速度で周回駆動すると、この上部機構200の主部200aの上面を走行する無端状ベルト220とベッド面300との相対動はなくなる。したがって、ベッド上に横たわる患者等に無理な力を与えることなく、この移載装置アッセンブリAの上部機構200の主部200aをベッド面300と患者との間にもぐり込ませることができる。このことは、ベッド上の患者等をこの移載装置アッセンブリAの上部機構200の主部200a上に無理なく載せることができることを意味する。ベルト反転ローラ234から揺動アーム部200c上をベルト220に載って移動する患者の荷重は、上記した板状アーム部材231によって実質的に支持される。上部機構200の主部200a上でベルトに載る患者の荷重は、上記したバックアップ板219によって支持される。この実施形態に係る移載装置1は、下部機構100および上部機構200の主部100a,200aの厚み方向寸法が減じられているとともに、ベルト反転ローラ234をより小径なものとすることができるため、上記のようにしてベッド上から移載装置1上に載せられる際に患者に与えられる違和感、あるいは不安感を小さくすることができる。また、ベルト120,220は、外面が滑りにくく、内面が滑りやすく構成されており、駆動部100B,200Bにおいて図2等に示したように各ローラに掛け回されていることから、周回抵抗を極力小さくすることができる一方、駆動モータ112,212の駆動力が効果的に伝達され、また、ベッド面300等に対して滑りなく走行し、患者等をすべりなく主部200aに載せることができることは、上述したとおりである。なお、上記は、この移載装置1をベッド面300と患者との間にもぐり込ませて患者等を上部機構200の主部200a上に載せる場合についての説明であるが、上部機構200の主部200a上に載る患者をベッド面300等に移す場合には、上記と逆の作動をすればよい。すなわち、主部200a上に患者が載る状態から、下部機構100および上部機構200の無端状ベルト120,220を矢印q方向に周回させる。これにより、移載装置アッセンブリAは、患者とベッド面300等の間から、患者とベッド面300との間の相対動を生じさせるとこなく、側方に脱出することができる。
また、主部200aに患者等を載せた状態において、上部機構200の無端状ベルト220を停止させたまま、下部機構100の無端状ベルト120を正逆方向に周回させることにより、この移載装置アッセンブリAは、患者等を載せたまま、前進または後退動することができる。
なお、この移載装置アッセンブリAにおいては、下部機構100および上部機構200の各副部100b,200bが前後方向に隣接しており、全体として、これら副部100b,200bがベルト走行方向一端側に偏倚しているので、副部100b,200bが上部機構200の主部200a上に載る患者等の支えとして機能し、安定して患者の載置状態を得ることができる。
次に、図19および図20を参照し、上記した移載装置アッセンブリAによる患者等の具体的移載方法の一例を説明する。図19は、病室のベッド等、移載元のベッド30に横たわる患者20をストレッチャ40上に載せる場合について、図20は、ストレッチャ40上に載せられた患者20を、あるいは手術室等の処置室のベッド等、移載先のベッド30に移す場合について示している。
図19(a)に示すように、ストレッチャ40上には、上記した移載装置アッセンブリAが載せられている。移載装置アッセンブリAは、主部200aが移載元のベッド30側に位置するようにしてストレッチャ40上に載せられており、この状態において、ベッド30の側部に図示しない係留装置によって固定保持されている(図19(b))。ベッド30上には、患者20が横たわっている。
この移載装置アッセンブリAを前進方向に「直進自走」させる。これにより、この移載装置アッセンブリAはストレッチャ40からベッド30上に乗り移って自走し(図19(c))、患者20に近づく。患者20が斜めに横たわっている場合には、左右いずれかの方向に「旋回自走」させることにより、移載装置アッセンブリAの前端が患者に沿うように調整する。
次に、上部機構200の無端状ベルト220を、下部機構100の無端状ベルト120と逆方向に同速度で周回させながら、この移載装置アッセンブリAをさらに所定距離「直進自走」させる。これにより、上記したように、患者20をベッド面300との相対動を与えることなく、移載装置アッセンブリAの主部200a上に載せることができる(図19(d)(e))。
次に、上部機構200の無端状ベルト220を停止させた状態において、下部機構100の無端状ベルト120を上記と逆方向に周回させ、移載装置アッセンブリAを後退方向に「直進自走」させる(図19(f))。なお、斜めに横たわっていた患者200を載せた場合には、適宜、移載装置アッセンブリAをベッド30の長手方向に沿うように「旋回自走」させる。これにより、主部200aに患者20を載せたまま、この移載装置アッセンブリAは、ストレッチャ40上に乗り移る(図19(g))。移載装置アッセンブリAがストレッチャ40上の完全に乗り移った状態において、ストレッチャ40とベッド30との係留状態が解かれ、ストレッチャ40は、病院や介護施設内の手術室等の所定の場所に移動させられる(図19(h))。
なお、主部200aに患者が載った状態において、患者が動き、その姿勢が斜めになった場合には、上記したように、各移載装置1の上部機構200のベルト220を各別に周回させて行う「患者旋回」を行うことにより、患者の姿勢を移載装置アッセンブリAの縁に平行となるように修正することもできる。
図20(a)(b)に示すように、患者20を主部200aに載せた移載装置アッセンブリAが載るストレッチャ40は、手術室のベッド等の移載先ベッド30に横付けされ、係留される。この場合においても、移載装置アッセンブリAは、その主部200aが移載先のベッド30側に位置するようにされる。
移載装置アッセンブリAは、上部機構200の無端状ベルト220を停止状態としたまま前進方向に「直進自走」させられ、移載先のベッド30上に乗り移る(図20(c)(d))。
次に、移載装置アッセンブリAは、後退方向に「直進自走」させられるが、このとき、上部機構200の無端状ベルト220は、下部機構100の無端状ベルト120と逆方向に同速度で周回させられる。これにより、移載装置アッセンブリAは、患者20とベッド面300から側方に脱出するが(図20(e)(f))、上述したように、このとき、上部機構200の無端ベルト220とベッド面300との相対動がなく、主部200a上に載っていた患者20は、違和感少なく、移載先のベッド30上に移される。
移載装置アッセンブリAは、そのまま後退方向に「直進自走」を続け、ストレッチャ40上に戻される(図20(g))。移載装置アッセンブリAが完全にストレッチャ40上に乗り移った後、ストレッチャ40と移載先ベッド30との係留が解かれ、ストレッチャ40およびこれに載った移載装置アッセンブリAは、移載先のベッド30から離脱させられる(図20(h))。
なお、移載元、あるいは移載先のベッド30が移載装置アッセンブリAの長さに相当する幅をもっている場合には、上記した「定位置旋回」をすることにより、移載装置アッセンブリAの方向転換を行うことも可能である。
上記のような移載装置アッセンブリAの動作は、前述したように、操作箱CBのスイッチ類を看護士、あるいは介護士が操作することにより行われる。また、上述したように、移載装置アッセンブリAの一部がベッド30あるいはストレッチャ40からはみ出したような場合には、上記した物体検出センサ130のいずれかがOFF信号を発するので、この信号により、中央コンピュータCCが下部機構100の作動を停止させ、移載装置アッセンブリAがベッド30あるいはストレッチャ40から転落するといった危険を回避することができる。
また、上記構成の移載装置アッセンブリAは、各移載装置1がバッテリBaを内蔵しているので、上記したように、病室において移載元のベッド30からストレッチャ40上に載せた患者20を手術室等の処置室に移送した上で、移載先のベッド30に移しかえる作業を行うにあたり、AC電源が不要であり、迅速な移載作業を行うことができるとともに、移載可能範囲が著しく拡がる。
図21ないし図23は、本願発明に係る移載装置アッセンブリAの下部機構100の第2の実施形態を示している。
この実施形態に係る下部機構100は、上記した第1の実施形態に対し、無端状ベルト120およびこれを周回させるための駆動部100Bの構成が異なる。すなわち、この実施形態では、下部機構100のための無端状ベルト120として、フレーム100Aの幅より小の幅をもつタイミングベルト(歯付きベルト)を用いているとともに、フレーム100Aの副部100bに設けた駆動部100Bにおいてこのタイミングベルト120の歯付き面(内面)を駆動ローラ112に掛け回している。この場合、駆動ローラ112とタイミングベルト120との滑りが生じないので、第1の実施形態に見られたような第5のアイドルローラ(テンションローラ)107、および、第6のアイドルローラ108を排除することができる。図22に示すように、3つの下部機構100のうち、タイミングベルトからなる無端状ベルト120は、左右の下部機構100についてはその幅方向外方寄りに変倚して配置され、中央の下部機構100については、その幅方向中央に配置されている。上記した「旋回自走」、「定位置旋回」を適正に行うことができるようにするためである。このように無端状ベルト120は、各下部機構100のフレーム100Aの幅より小であるので、駆動ローラ112は、直接的に減速機付きモータ118によって駆動することができる。その余の構成は、上記した第1の実施形態について説明したのと同様であるので、同一の部分、あるいは部材に第1の実施形態と同じ参照符号を付して、説明を省略する。なお、この下部機構100に組み合わされる上部機構200は、第1の実施形態のものと同様のものを用いることができる。
この第2の実施形態についても、第1の実施形態について上述したのと同等の利点を享受することができ、同様にして患者等の移載操作を行うことができることは、容易に理解されよう。
もちろん、この発明の範囲は上述し実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した事項の範囲内でのあらゆる変更は、すべて本願発明の範囲に含まれる。
患者等の移載方法は、図19、図20を参照して上述した方法に限定されない。また、本願発明に係る移載装置あるいは移載装置アッセンブリは、上記したような病院や介護施設において、患者の移載を行うことのほか、木製家具等、傷つきやすく、丁寧な搬送を必要とする物品の移送等、種々の用途に用いられるのはもちろんである。
本願発明の移載装置アッセンブリの第1の実施形態を一部切り欠いて示す平面図である。 図1のII-II線に沿う断面図である。 図1に示した移載装置アッセンブリの側面図である。 図1に示した移載装置アッセンブリの組み合わせ方法を示す側面図である。 図1に示した移載装置における下部機構のフレームの下面図である(但し、バックアップ板を省略している)。 図1に示した移載装置アッセンブリにおける下部機構の側面図である。 図1に示した移載装置アッセンブリにおける下部機構の背面を模式的に示す図である(但し、無端状ベルト等は省略してある)。 図7のVIII-VIII線に沿う断面図である。 図8のIX-IX線矢視図である。 図1に示した移載装置アッセンブリの上部機構の側面図である。 図1に示した移載装置アッセンブリの上部機構の背面を模式的に示す図である(但し、無端状ベルト等は省略してある)。 図11のXII-XII線に沿う断面図である。 図12のXIII-XIII線に沿う断面図である。 上部機構の揺動アーム部を示す拡大平面図である。 上部機構の揺動アーム部を示す一部断面側面図である。 上部機構の揺動アーム部におけるベルト反転ローラの支持構造の詳細を示す一部断面拡大平面図である。 上部機構および下部機構の各駆動部の構成を示す一部断面平面図である。 図1に示した移載装置アッセンブリの電気系を説明するための模式図である。 図1に示した移載装置アッセンブリを用いた移載方法の一例の説明図である。 図1に示した移載装置アッセンブリを用いた移載方法の一例の説明図である。 下部機構の他の実施形態を示す側面図である。 図21に示した下部機構の背面を模式的に示す図である。 図22のXXIII-XXIII線に沿う断面図である。
符号の説明
A 移載装置アッセンブリ
Ba バッテリ
CB 操作箱
CC 中央コンピュータ
MC 小型コンピュータ
SP スピーカ
1 移載装置
20 患者
30 ベッド
40 ストレッチャ
100 下部機構
100A フレーム(下部機構の)
100B 駆動部(下部機構の)
100a 主部(下部機構の)
100b 副部(下部機構の)
101 側部フレーム(下部機構の)
102 クロスフレーム(下部機構の)
103〜109 アイドルローラ(下部機構の)
112 駆動ローラ(下部機構の)
118 減速機付きモータ(下部機構の)
119 バックアップ板(下部機構の)
120 無端状ベルト(下部機構の)
130 物体検出センサ
200 上部機構
200A フレーム(上部機構の)
200B 駆動部(上部機構の)
200a 主部(上部機構の)
200b 副部(上部機構の)
200c 揺動アーム部
201 側部フレーム(上部機構の)
202 ガイドローラ
203〜209 アイドルローラ(上部機構の)
212 駆動ローラ(上部機構の)
218 減速機付きモータ(上部機構の)
219 バックアップ板(上部機構の)
220 無端状ベルト(上部機構の)
230 軸
231 板状アーム部材
232 橇部材
234 ベルト反転ローラ
300 ベッド面

Claims (13)

  1. 上下方向に積み重ねられるようにして組み合わせられた下部機構と上部機構とを備えており、上記下部機構と上記上部機構とは、互いに独立して正逆方向に周回させられる無端状ベルトを備えており、かつ、それぞれの無端状ベルトを駆動するための駆動部は、上記下部機構と上記上部機構とのそれぞれにおけるベルト走行方向一端側に配置されている移載装置であって、
    上記下部機構と上記上部機構のそれぞれは、所定長さと所定幅とを有するフレームを有しており、上記各無端状ベルトは、各フレームにおいて、それらの幅方向に延びる軸線周りに回転可能に支持された複数のローラに掛け回されて周回させられ、
    上記下部機構と上記上部機構のフレームは、それぞれ、ベルト走行方向の所定の長さ範囲において略一定の厚み方向寸法を有する主部と、ベルト走行方向一端側において上記主部よりも厚み方向寸法が大の副部とを備えており、
    上記副部には、上記無端状ベルトが掛け回される上記ローラが複数設けられているとともに、上記駆動部は、上記副部に配置された複数のローラのうちのいずれかを選択して構成された駆動ローラを含んでおり、
    上記上部機構のフレームの主部は、上記下部機構のフレームの主部よりもベルト走行方向他端側に延出させられているとともに、その先端部に、上記無端状ベルトの走行を反転させるベルト反転ローラが設けられており、
    上記上部機構のフレームの主部には、幅方向の軸線周りに揺動する揺動アーム部を備えているとともに、この揺動アーム部の先端に上記ベルト反転ローラが設けられており、かつ、
    上記揺動アーム部には、上記揺動アーム部の先端に向かうほど上方に湾曲しつつ、上記ベルト反転ローラに掛け回る上記無端状ベルトの下面を覆うように固定された橇板部をもつ橇部材が設けられていることを特徴とする、移載装置。
  2. 上記下部機構と上記上部機構とにおける上記各無端状ベルトは、外面が滑りにくく、内面が滑らかとなっており、上記各駆動部においては、各無端状ベルトの外面が上記駆動ローラに掛け回されている、請求項1に記載の移載装置。
  3. 上記下部機構と上記上部機構のフレームにおける上記副部に配置される複数のローラのうちのいずれかは、テンションローラとされている、請求項2に記載の移載装置。
  4. 上記下部機構における無端状ベルトは、上記駆動ローラにより滑りなく駆動されるタイミングベルトである、請求項3に記載の移載装置。
  5. 上記上部機構のベルト反転ローラは、上記上部機構における他のローラよりも低位に配置されている、請求項に記載の移載装置。
  6. 上記ベルト反転ローラは、上記上部機構のフレームの主部または上記揺動アーム部の先端において、幅方向に間隔を置いて配置された複数のブラケット片間に支持されたロッドに対し、隣接するブラケット片間において套挿支持された複数のローラによって構成されている、請求項に記載の移載装置。
  7. 上記下部機構に対し、上記上部機構が着脱可能に組み合わされている、請求項ないし6のいずれかに記載の移載装置。
  8. 請求項1ないし7に記載のいずれかの移載装置が、複数幅方向に連結されて構成されており、かつ、各移載装置における少なくとも下部機構の無端状ベルトは、互いに独立して正逆方向に駆動可能であることを特徴とする、移載装置アッセンブリ
  9. 下部機構が幅方向に複数連結されて下部機構連結体が構成され、この下部機構連結体における各下部機構に対し、上部機構が着脱可能に組み合わされている、請求項8に記載の移載装置アッセンブリ
  10. 各移載装置の上部機構および下部機構の各駆動部には、それぞれ、駆動ローラを回転駆動するためのモータと、このモータを駆動するためのモータドライバと、このモータドライバを制御する小型コンピュータとが設けられており、各小型コンピュータは、中央コンピュータによる制御を受けるように構成されている、請求項8または9に記載の移載装置アッセンブリ
  11. 各移載装置の適部には、電源を供給するためのバッテリが搭載されている、請求項10に記載の移載装置アッセンブリ
  12. いずれか1または複数の移載装置の適部には、光学的に下方の物体の存否を検出するセンサが配置されており、このセンサの出力信号が中央コンピュータによる制御入力信号の一部として利用される、請求項10または11に記載の移載装置アッセンブリ
  13. いずれか1または複数の移載装置の適部には、中央コンピュータによって制御されるスピーカが設けられており、動作の内容、あるいは、操作者への指示が音声によって通知される、請求項8ないし12のいずれかに記載の移載装置アッセンブリ。
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