JP4402757B2 - 平形導線の巻線コイルの製造方法及び装置 - Google Patents
平形導線の巻線コイルの製造方法及び装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、巻線コイルの製造方法及び装置に係り、より詳しくは、例えば、携帯用CD−ROMドライブやテープレコーダなどにおける回転駆動用の偏平なモータのステータコイル等に用いるに適した巻線コイルを製造する方法及び装置に係る。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来の偏平モータで用いられる典型的なステータコイル101は、図8の(a)から(c)に示したように、丸形線状導体(丸形導線)102を電気絶縁性の内側被覆層103で被覆し更にその表面に自己融着性の外側被覆層104を施してなる絶縁被覆付丸形導線105((c))を、全体の輪郭が扇形ないし台形になるように((b))且つ巻線部の断面がほぼ矩形になるように((a)及び(b))、モータの軸方向S及び該軸方向Sにほぼ垂直な面内で多数回巻回してなる。
【0003】
このような空芯のステータコイル101は、例えば、図7に示したようなコイル製造装置110を用いて、絶縁被覆付丸形導線105をボビン111から繰出し巻取機112の巻取部113に巻付けて形成していた。なお、114は、導線105に所定の張力を付与するテンション装置、115は巻線コイル101の巻線105を所定長のところで切断するカッタ、116はU方向に可動なスライダで、スライダ116は、V方向に可動な線材押え117と協働して、巻取機112による導線105の先端のチャッキング及び導線105の巻取、並びにカッタ115による導線105の切断を助ける。
【0004】
なお、図9に示すように、テンション装置114とスライダ116との間に、丸形導線105の長さ方向に所定間隔で導線105の被覆103,104を所定長さだけ剥離・除去する剥離装置118を設け、巻線コイル101の巻取完了時に該コイル105の通電用接点を同時に形成し得るようにしたコイル製造装置120も知られている(例えば、特開平9−19114号公報において従来技術として示された図4)。
【0005】
しかしながら、丸形導線105を用いたコイル101では、隣接する導線の円形断面領域の間に残る間隙の割合が高くなる(コイル巻線の充填密度が低くなる)ので、コイルのサイズの割にはコイル断面を流れる電流量(アンペア・ターン)が小さいから、コイル101のサイズが大きくなるのを避け難い。
【0006】
一方、コイル巻線の充填密度を高めるべく、図7のコイル製造装置110と同様な装置で、断面がほぼ矩形の平角(平形)導線を用いて巻線コイルを形成するようにしたものも知られている。その場合、平形導線のボビンは図7のような円錐台状の代わりに円筒状でその中心軸線が水平になるように配置され、且つ導線が通常は径方向にのみ巻取部113に巻付けられる点を除いて、図7のコイル製造装置110とほぼ同様に形成される。この場合、通常は、コイルの巻取完了後、該コイルの内周及び外周にある導線の端部表面の絶縁層を手作業で剥離・除去していた。なお、軟化点又は熱分解温度の低いプラスチック材料で絶縁被覆を形成しておくと共に、巻線の両端をコイルの本体から外部に長めに延設しておいて、ハンダ付けの際の熱によって接点となるべき部分の絶縁被覆が自動的に取り除かれるようにすることも知られている。
【0007】
しかしながら、平形導線は、丸形導線よりもはるかに高価なので、平形導線を用いたコイルは高価なものになり、部品コストを最低限に抑えることが求められる携帯用装置の回転駆動用モータの部品としては、平形導線を用いたコイルは利用し難かった。
【0008】
本発明は、前記諸点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、絶縁被覆付丸形導線を用いて、平形導線の巻線コイルを製造する方法及び装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明による平形導線の巻線コイルの製造方法は、前記した目的を達成すべく、連続的に延びた絶縁被覆付丸形導線の長さ方向に所定の間隔をおいて該導線の途中の部分の絶縁被覆を所定長だけ除去しつつ、該所定の間隔で絶縁被覆が除去された該丸形導線を圧延処理に送り、該丸形導線を全長に亙って圧延処理して全長に亙って所定の間隔で絶縁被覆が除去された絶縁被覆付平形導線にしつつ、該平形導線を連続的にコイルの形態に巻取ることからなり、絶縁被覆付丸形導線の長さ方向に所定の間隔をおいた前記絶縁被覆の前記除去が、該所定の間隔をおいて絶縁被覆付丸形導線のまわりでカッタアームを回転させて該カッタアームの先端側のカッタを絶縁被覆付丸形導線の絶縁被覆に切り込ませることを含む。
この明細書において、この段落に記載の条件を満たさない平形導線の巻線コイルの製造方法は、文言上は、特許請求の範囲の範囲外である。
【0010】
本発明による平形導線巻線コイル製造方法では、絶縁被覆付丸形導線を圧延処理して絶縁被覆付平形導線にしつつ、該平形導線をコイルの形態に巻取るようにしているから、平形導線と比較してはるかに安価な丸形導線を素材として用いながら導線間の隙間が少ない高巻線密度の平形導線巻線コイルを形成し得る。また、丸形導線の平形化を巻線コイルの形成と実質的に同時に一連の工程として行うようにしているので、平形化のために単独の繰出し・巻取り工程を必要としないだけでなく、コイルに必要な長さ分だけ平形化処理を行うから、平形化に伴うコストを最小限に抑え得、結果的に、平形導線巻線コイルの製造コストを最小限に抑え得る。
【0011】
ここで、「丸形導線」とは、横断面の形状がほぼ円形の導線をいうが、横断面形状は真円から相当ずれていてもよい。「平形導線(平角線)」とは、横断面形状が実質上平板状の導線をいう。なお、「平板状」とは、幅と比較して厚さが薄く、且つ幅に沿った面がほぼ平面状のものをいう。平形導線は、好ましくは、横断面形状が細長い矩形(細長い長方形)であるけれども、横断面の短い方の辺が長い方の辺に対して斜めであったり、曲線状であってもよい。
【0012】
導線の絶縁被覆は、一層でも複数層でもよいが、好ましくは、複数層からなり最外層がいわゆる自己融着性材料(アルコールのような溶剤等や熱によって可塑化または軟化してそれ自体が融着ないし接着可能になる材料)からなり、内側は、銅等からなる線状導体に対する付着性が高く導体の塑性変形に追従して変形可能なプラスチック系の材料からなる。なお、外側に位置する自己融着性の層は、電気絶縁性でなくてもよい。
【0013】
圧延は、絶縁被覆付丸形導線を例えば一段圧延装置又は複数段連続圧延装置を構成する一対又は複数対の圧延ローラの間を通すことによって行われるけれども、絶縁被覆付導線の芯体(導電性線材)は通常は銅からなり比較的軟らかいので他の圧延手段を用いてもよい。なお、圧延ローラ対などには、圧延されるべき丸形導線の断面形状やサイズ及び形成されるべき平形導線の断面形状やサイズ等に応じたカリバー(溝状の孔型)が形成されていることが好ましい。
【0014】
コイルの形態への巻取りは、径方向に平形導線を複数層又は多層に重ねるように平形導線をコイル巻取部に複数回又は多数回巻付けるようにすればよいが、場合によっては、コイルの軸方向にも導線を複数回(複数列)巻いてもよい。なお、コイル巻取部の横断面の外形は、コイルが有すべき横断面形状に応じて形成され、例えば扇形や台形状であるが、場合によっては、円形などでもよい。コイルは通常空芯コイルの形態であるけれども、所望ならば、コイルがプラスチックボビンのような非磁性材料のボビン(芯体)又は鉄芯のような軟磁性材料(透磁率が高く磁気的に軟らかい磁性材料)の芯体を備えていてもよい。
【0015】
「平形導線にしつつ〜巻取る」とは、平形導線を形成すべく圧延処理する工程とコイルの形の巻取工程とを、独立に別々の場所で行うのではなくて、近接したところでほぼ同期して、即ち相互に関連し合った一連の工程として実質的に同時に、行うことをいう。
【0016】
なお、巻取工程では、巻取機を一定速度で回転させる場合、巻取半径の増大に伴って導線の送り速度を増大させる必要がある。また、コイルの横断面形状が円形からずれているときには、巻取機の巻取部が一回転する間に回転角度に応じて巻取半径が変わる(コイルの導線が曲率の異なる部分(曲率半径の異なる部分)を有する)から、導線の送り速度を変える必要がある。一方、圧延処理は、通常、圧延条件を一定に保つべく一定の圧延速度(圧延処理の結果得られる平形導線の送出速度)で行うことが好ましいので、両者の差異(ズレ)を吸収ないし補償すべく、圧延処理工程と巻取工程との間に、バッファ(緩衝)装置を設ける。バッファ装置は、入口での導線の送り速度と出口での導線の送り速度とを独立に変え得る限り、導線に弛みを与えると共に弛みの大きさ(量)を可変にするようにしておいても、他の手段を用いるようにしてもよい。コイル巻取機では、一つのコイルの巻上げが完了する毎に取外して次のコイルの巻付(巻取)を行っても、コイル巻取機に複数のコイル巻取部を設けておいて一つの巻取部へのコイルの巻上げが完了する毎に次の巻取部で引続き次のコイルの巻付を行うように巻取動作を切り替えると共に他の巻取部においてコイルの巻付を行っている間に巻上げの完了した巻取部のコイルを取外すようにしてもよい。
【0017】
なお、コイル巻取機による導線の巻取速度(コイル巻取機に入る導線の送り速度)を検出すると共に導線に所定以上の張力がかかった状態で該速度を一定にするように巻取機の回転速度を制御してもよい。また、圧延速度を変え得るような場合には、所望ならば、コイルの巻取機による導線の巻取速度に応じて圧延速度を変えるようにしてもよい。
【0018】
コイルの導線は絶縁被覆されているから、コイル導線への通電を可能にすべく絶縁被覆を導線の両端またはその近傍で除去する。導線をコイルの形に巻上げた後導線の被覆を除去してもよいけれども、コイルを利用したテープレコーダのような装置の組立工程を単純化して組立コストを最低限に抑えるためには、巻上げ前に導線の被覆を除去することが好ましい。巻上げ前の絶縁被覆の除去は、丸形導線を平形化する前でも後でもよく、前者の場合、ボビン等から繰り出した絶縁被覆付丸形導線の長さ方向に所定の間隔をおいて該導線の絶縁被覆を所定長だけ除去した後、該丸形導線を圧延処理に送り、後者の場合、圧延処理で形成された絶縁被覆付平形導線の長さ方向に所定の間隔をおいて該導線の絶縁被覆を所定長だけ除去した後該平形導線の巻取りを行う。但し、巻上げ前の絶縁被覆の除去に限ってみれば、丸形導線を平形化する前に絶縁被覆を除去する場合と丸形導線を平形化した後で絶縁被覆を除去する場合とでは、絶縁被覆が除去されるべき導線の横断面形状が異なることに起因して技術的な差異が生じ得る。
【0019】
ここで、絶縁被覆を取り除く間隔に関して、「所定の間隔」は、コイルの形に導線を巻上げた場合の平形導線の長さに相当する長さであり、丸形導線の絶縁被覆を除去する場合、圧延処理によって導線の長さに変動が生じるようなときには、その変動を見込んだ長さになる。また、除去されるべき絶縁被覆について、「所定長」とは、一つのコイルの巻終り端部と次のコイルの巻始め端部との各々で通電用の接点を与えるに必要な長さの和をいい、一定長であることが好ましいけれども、必ずしも厳密に一定長でなくてもよい。圧延処理による長さ変動が無視し得ない場合、所望に応じてそれを考慮する。
【0020】
絶縁被覆の除去は、プリント基板上のランド部(パッド)のような通電端子への接続用接点を与えるに必要な範囲で足りるから、導線の全周でも周方向の一部でもよい。丸形導線の段階で絶縁被覆を除去(例えば剥離)する場合、作業の容易さの点から、敢えて全周にしてもよい。逆に、導線を平形化した後で絶縁被覆を除去する場合、除去すべき領域は、平形導線の一方の主面側のみでも、両方の主面側でもよい。例えば、ハンダ付け等のために外部からアクセスが容易なようにコイルの巻始め(内周側)端部と巻終り(外周側)端部とで異なる主面側の被覆を除去しておくようにしてもよく、その場合、前記の「所定長」とは、一つのコイルの巻終り端部のコイル外周側接点用の導線露出部の長さと、次のコイルの巻始め端部のコイル内周側接点用の導線露出部の長さとの和になる。勿論、絶縁被覆付平形導線の一側縁部及び両主面のうち該一側縁部の近傍領域の絶縁被覆を除去するようにしてもよい。
【0021】
絶縁被覆の除去(剥離)には、機械的な手段を用いても、所望の出力(例えば平均出力又はピーク出力)や波長域のレーザ光のような熱源又は分解源を用いても他の手段を用いてもよい。
【0022】
本発明をコイル製造装置の観点でいえば、本発明の平形導線の巻線コイル製造装置は、前記目的を達成すべく、上述の方法を実施するための平形導線の巻線コイルの製造装置であって、絶縁被覆付丸形導線を全長に亙って圧延処理して全長に亙って平形導線にする圧延装置と、導線の送り方向に関して圧延装置の上流側に配置され、連続的に延びた絶縁被覆付丸形導線の長さ方向に所定の間隔をおいて該導線の絶縁被覆を所定長だけ除去する絶縁被覆除去装置であって連続的に延びた絶縁被覆付丸形導線の長さ方向に所定の間隔をおいて絶縁被覆付丸形導線のまわりで回転され絶縁被覆付丸形導線の絶縁被覆に切り込むカッタを先端側に備えるカッタアームを具備するものと、導線の送り方向に関して圧延装置の下流側に設けられており、圧延装置から送出された平形導線をコイルの形態に巻取る巻取機とを有し、好ましくは、圧延装置と巻取装置との間に、圧延装置出口と巻取機入口とにおける平形導線の送り速度の差異(ズレ)を吸収(補償)するバッファ装置を有する。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による好ましい実施の形態を添付図面に示したいくつかの好ましい実施例に基づいて説明する。
【0024】
【実施例】
本発明による好ましい第一実施例の平形導線巻線コイル製造装置について説明する前に、この装置によって製造されるべき、好ましい一実施例の平形導線巻線コイルについて、図2の(a)〜(c)に基づいて説明する。
【0025】
平形導線巻線コイル1は、図2に示したように、平形線状導体(平角線)2を電気絶縁性の内側被覆層3で被覆し更にその表面に自己融着性の外側被覆層4を施してなる絶縁被覆付平形導線(平角線)5((c))を、全体の輪郭が扇形ないし台形になるように((b))且つ巻線部の断面がほぼ矩形になるように((a)及び(b))、モータの軸方向と一致すべき方向Aにほぼ垂直な面内で多数回巻回してなる。外側の被覆層4は、電気絶縁性であっても電気絶縁性でなくてもよい。図8の(a)と図2の(a)とを比較すれば明らかなように、平形導線1の場合、導線間には間隙が実際上残らないので、コイル導体の巻回(充填)密度が平形導線巻線コイル1の方が高くなる。このコイル1は、絶縁被覆付平形導線5の巻始め端部6を内周面に、巻き終わり端部7を外周面に有し、内周及び外周端部6,7の夫々においてアクセスの容易な内周及び外周側の表面8,9では、被覆層3,4が除去され導線2が露出している。なお、平形導線5の一方の主面側のみの被覆3,4を除去している場合には、端部6又は7の一方を想像線6a又は7aで示したように折返して線状導体2が接点用に露出せしめても、導線5をいずれかの端部6又は7の近傍で一回だけ捩って露出表面8,9が夫々内周及び外周側に位置するようにしてもよい。所望ならば、端部6,7,6a,7aなどをコイル1の本体から外に長めに延設していわゆるタップを形成してもよい。
【0026】
内側の絶縁被覆層3は、例えば、いわゆるポリエステル系又はエナメル系のような電気絶縁性がよく、導体2の塑性変形に追従して変形し易く、所望手段での剥離(除去)の容易なプラスチック材料からなり、外側の被覆層4は、例えば、アルコールのような溶剤や熱で選択的に且つ容易に可塑化又は軟化され自己融着性になるプラスチック材料からなる。コイル1の巻上げが完了して自己融着性層4が固化又は硬化した後においては、コイル1の導線5は、自己融着性層4によって強固に一体化される。図示の例では、コイル1は、角度Bが約60度の扇形をなし、例えばステータコイルとして、偏平モータのステータ基板上に周方向に沿って6個配置される。その場合、コイル1は、配線パターンを備えたステータ基板上の所定位置に配置され(所望ならば接着剤で接着され)た後、端部6,7の露出接点部8,9と配線パターンの所定のランド部(パッド部)との間が該ランド部上に予め付着されたハンダのリフロー等により直接的に電気接続され得る。
【0027】
図1に示した本発明の好ましい第一実施例の平形導線巻線コイル製造装置11は、床に静置された台座12上に立設・載置された円錐台状のボビン13と、ボビン13から繰出されZ方向に送られる絶縁被覆付丸形導線105を圧延して絶縁被覆付平形導線5を形成する圧延装置14と、圧延装置14からZ方向に送出される平形導線5を巻取部15に巻付けてコイル1の形に巻上げる巻取機16とを有する。
【0028】
なお、台座12上には、ボビン13と圧延装置14との間の丸形導線105に所定の張力を付与するテンション装置17が取付けられている。テンション装置17は、該装置17のフレーム18に回転自在に支持されたガイドローラ19と、クラッチを介して回転駆動源(図示せず)に連結された駆動プーリ(駆動ローラ)20と、基端の支点21のまわりで回動可能でB方向にばね負荷されガイドローラ22を回転自在に先端で支持したアーム23とを有する。24は、床に対して静置された枠体(図示せず)に回転自在に支持されたガイドローラである。
【0029】
絶縁被覆付丸形導線105は、テンション装置17の駆動ローラ20及びガイドローラ19,22並びにガイドローラ24に掛け渡されて、該ローラ19,20,22,24で案内されつつ圧延装置14に入る。
【0030】
圧延装置14は、少なくとも一対の圧延ローラ25,26からなる圧延スタンド27を備え、図示の例では、二対の圧延ローラ25a,26a;25b,26b(総称するときは符号単に25,26で表す)からなる第一段及び最終段(仕上段)の圧延スタンド27a,27bを有する2段連続圧延機の形態である。圧延装置14では、図3に示したように、圧延スタンド27の圧延ローラ対25,26の間のニップ部28に絶縁被覆付丸形導線105又はその一次圧延線材29がZ方向に導入され、夫々E,F方向に回転駆動される圧延ローラ25,26によって一次圧延線材29又は絶縁被覆付平形導線5の形態で送り出される。各圧延スタンド27を構成する圧延ローラ25,26の外周には、線状導体102及び被覆103,104の種類及びサイズ、一次圧延線材29のうちの線状導体部のサイズ、並びに平形線状導体2のサイズなどに応じたカリバー(溝状の孔型)が所望に応じて形成されていてもよい。また、各圧延スタンドは3段以上でもよく、また、連続的に配置される圧延スタンド27は3つ以上でもよく、場合によっては単一の2段圧延スタンドのみからなっていてもよい。
【0031】
圧延装置14で圧延される絶縁被覆付丸形導線105の径は、例えば、0.1mm〜0.3mm程度で、圧延の結果得られる平形導線5は、例えば、幅が0.2mm〜0.8mm程度、厚さが0.03mm〜0.12mm程度である。但し、所望ならば、丸形導線105の径は上記範囲よりも大きくても小さくてもよく、平形導線5の幅及び厚さのうちの一方は又は両方が上記範囲よりも大きくても小さくてもよい。なお、被覆層3,4の厚さは、通常は、圧延に際して実際上無視し得る程度である。
【0032】
30は線材押え31を備えたスライダ装置、32はカッタである。スライダ装置30は、床に対して不動で下面に沿って通過する平形導線5の自己融着性被覆層4を可塑化ないし軟化させて融着性にすべくアルコールのような溶剤を平形導線5に滴下するように構成された滴下部(融着性付与部)33とこの滴下部33に対してG1,G2方向に可動なスライダ本体34とを有する。なお、滴下部(融着性付与部)33は、溶剤の滴下と共に又は溶剤の滴下の代わりに、熱風の吹出しなど加熱手段による加熱によって被覆層4を自己融着性にするように構成されていてもよい。線材押え31は、スライダ本体34の突出基台部(受け部)34aと協働して導線5を挟持可能で、スライダ本体34と共にG1,G2方向に可動である。線材押え31は、更に、スライダ本体34に対して想像線で示した下側の押え位置H1と実線で示した上側の離間待機位置H2との間でH方向に可動である。カッタ32は実線で示した切断位置Jと図示しない待機位置との間で夫々K1,N1;K2,N2方向に移動可能な一組の切断刃32a,32bを備える。
【0033】
例えば、線材押え31を想像線H1で示した押え位置に設定してカッタ32によって図示の切断位置で絶縁被覆付平形導線5を切断した後、切断端部の近傍の外周端部側のコイル巻取機16による巻取が完了し、コイル1が巻付部15から取り外されると、切断刃32a,32bがK1,N1方向に大きく動かされて待機位置に移動すると共に、スライダ装置30のスライダ本体34が突出基台部34aで平形導線5を挟持したまま線材押え31と共にG1方向に動かされ、導線5のうち線材押え31よりも下流側に突出した先端部がコイル巻取機16のチャッキング機構(図示せず)によって巻取機16の巻取部15に固定される。その後、線材押え31が待機位置H2に戻されると共にスライダ本体34がG2方向に移動されて左方位置に戻され、コイル巻取機16がP方向に回転駆動されて、平形導線5がコイル巻付部15に巻き付けられる。所望の長さの巻取が完了すると、コイル巻取機16の回転が停止されると共に線材押え31が押え位置H1に移動されて平形導線5をスライダ本体34の突出基台部34aとの間で挟持し、カッタ32による平形導線5の切断が行われる。
【0034】
圧延装置14と巻取機16との間、より詳しくは、圧延装置14とスライダ装置30との間には、圧延装置14から送出される平形導線5の送出速度(線速度)Q1と巻取機16による平形導線5の巻取速度(線速度)Q2との差異(ズレ)を吸収(補償)するバッフア装置(緩衝装置)35が設けられている。バッフア装置35は、例えば、該装置35のフレームに回転自在に支持された一対のガイドローラ36,37と、ガイドローラ36,37の間にあってR1、R2方向に移動可能で且つばね等でR1方向に負荷された中間のガイドローラ38とを有し、平形導線5がローラ36,37,38の間に掛け渡される。所望ならば、ばねの代わりに又はばねに加えて、ガイドローラ38の両側の導線5の張力を一定にするような機構を設けておいてもよい。速度Q1が速度Q2よりも大きいときにはガイドローラ38がR1方向に移動され、速度Q1が速度Q2よりも小さいときにはローラ38がR2方向に移動される。なお、線材押え31によって導線5が押さえられている場合、スライダ本体34がG1方向に移動している間を除いて、Q2は実質上ゼロである。バッフア装置35は、速度Q1,Q2の差異にかかわらず、圧縮装置14の出口側及び巻取機16の入口側における平形導線5の張力をほぼ一定に保つように、速度差を吸収し得る限り、その構造は他のどのようなものでもよい。なお、39a,39bは、ガイドローラである。
【0035】
この平形導線コイル製造装置11では、ボビン13から繰出される絶縁被覆付丸形導線105をその下流側の圧延装置14で圧延して絶縁被覆付平形導線5にすると共に、この平形導線5を更に下流側のコイル巻取機16でそのまま巻取っているので、丸形導線105を用いて平形導線5の巻線コイル1を製造し得るだけでなく、丸形導線105の平形化と平形導線5のコイル1化とを実際上同時に行い得るから、平形導線巻線コイル1を比較的安価に製造し得る。また、この平形導線コイル製造装置11では、導線105,5の送り方向Zに関して、圧延装置14とコイル巻取機16との間にバッファ装置35を備えているので、圧延装置14の出口及びコイル巻取機16の入口における導線5の線速度Q1,Q2の大きさが夫々独立に変更され得るから、各装置14,16を実際上最適な条件下で動作させ得る。
【0036】
なお、この例の場合、巻線コイル1の形成後、各巻線コイル1の巻線の両端6,7の絶縁被覆を別途剥がして接点ないし接続端子8,9を形成する。但し、所望ならば、軟化若しくは溶融温度又は熱分解温度の低いプラスチック材料で絶縁被覆3を形成しておくと共に、巻線5の両端6,7をコイル1の本体から外部に長めに延設しておいて、ハンダ付けの際の熱によって接点となるべき部分の絶縁被覆3を自動的に取除くようにしてもよい。
【0037】
絶縁被覆付平形導線5の巻線コイル1の巻線の両端の接点(接続端子)8,9は、巻線コイル1の製造後に別途形成する代わりに、コイル1の製造時に同時に形成してもよい。
【0038】
図4は、本発明による好ましい第二実施例の絶縁被覆付平形導線巻線コイル製造装置41を示す。図4の装置において、図1の装置と同様な要素、部材ないし部位には、同一の符号を付してある。
【0039】
巻線コイル製造装置41は、ボビン13及びテンション装置17からなる丸形導線送出装置と圧延装置14との間に、絶縁被覆付丸形導線105の絶縁被覆を剥離・除去する絶縁被覆剥離装置42を有する。剥離装置42は、ボビン13から繰出された絶縁被覆付丸形導線105を圧延装置14で圧延処理して絶縁被覆付平形導線5にする前に、各コイル1の導線5の巻始め端部(内周端部)6及び巻終り端部(外周端部)7になるべき部分毎にコイル1の巻線5の長さに相当する長さ分だけ間隔をおいて、一つのコイル1の外周端部7の接点9の長さと次のコイル1の内周端部6の接点8の長さとの和の長さに相当する所定長だけ、導線105の被覆103,104を剥離・除去する。圧延装置14によって線材の長さが延びる(伸びる)場合にはノビ率を考慮して絶縁被覆103,104の剥離間隔及び剥離長を決定する。ここでは、説明の簡明化のために、圧延に伴う線材のノビ率が無視し得る程度であると仮定して、以下の説明をする。
【0040】
剥離装置42は、例えば、図5に示すように、絶縁被覆付丸形導線105を直線状に案内する貫通孔を備え大径の本体部43aと縮径された先端部43bとからなるコア部43と、このコア部43のまわりに周方向に間隔をおいて配置されコア部43に対して支点44のまわりでS1,S2方向に回動可能で且つ先端側にカッタ45が装着されたカッタアーム46とを有する。図示の例では、カッタ45及びカッタアーム46は、周方向に120度づつ間隔をおいて3組設けられている。カッタアーム46は、コア部43と共にM方向に回転された際、遠心力によりS1方向に回動されて、カッタ45を絶縁被覆付丸形導線105の被覆103,104に切り込ませるように構成されている。なお、カッタアーム46のS1方向の回動は、コア部43の周壁に突起部47が当接することによって規制される。突起部47の先端からは、調整ネジ(図示せず)のような規制位置(カッタ45の切込量)を調整する調整手段が突出している。
【0041】
48はバッファ装置35と同様なバッフア装置であり、49は、バッファ装置35によるバッファ機能にかかわらず剥離装置42の剥離領域の導線105に適当な張力を付与すべく導線105をZ(L1)方向に駆動する駆動ローラである。
【0042】
カッタ45及びカッタアーム46がL方向の初期位置に位置している際、丸形導線105が巻線コイル1の巻線5の長さ分だけZ(L1)方向に送られて、一つの巻線コイル1の巻線の外周端7に相当する導線部分がカッタ45の切込み領域に達する毎に、カッタアーム46がM方向に回転されてカッタ45が丸形導線105の被覆103,104に所定深さだけ切り込む。この切り込みは突起47の調整ネジ(図示せず)の先端がコア部43の縮径先端部43bに当接するところで止められる。次に、コア部43並びにカッタ45及びカッタアーム46を回転させたままコア部43及びカッタアーム46を導線105に対してL2方向に所定長だけ動かすと、接点8,9のための所定長だけ導線105の被覆103,104が剥離される。この剥離動作は、導線105のZ方向への送り動作を停止させて行なっても送り動作を継続したまま行ってもよい。なお、この剥離動作の間、導線105がL1方向に移動されている場合には、この間における導線105の移動量を加算した長さが、絶縁被覆の剥離長になる。剥離動作が完了すると、コア部43並びにカッタ45及びカッタアーム46のM方向の回転が停止せしめられると共に、カッタ45及びカッタアーム46がコア部43と共に剥離装置42のフレーム(図示せず)に対してL1方向の初期位置に戻され、次の巻線コイル1の巻線の外周端に相当する導線部分がカッタ45の切り込み領域に達するまで待機する。
【0043】
この絶縁被覆付平形導線巻線コイル製造装置41は、図1の装置11と同様に機能し得ることに加えて、剥離装置42で絶縁被覆が剥離された一つのコイル1の巻線の外周端部7と次のコイル1の巻線の内周端部6との接続領域の中間部をカッタ32によって切断するようにしておくことにより、コイル巻取機16で形成される空芯コイル1の巻線5の内周端6及び外周端7の被覆3,4をコイル1の巻取の際実質的に同時に剥離・除去し得ることになる。
【0044】
図6は、本発明による好ましい第三実施例の絶縁被覆付平形導線巻線コイル製造装置51を示す。図5の装置において、図1の装置と同様な要素、部材ないし部位には、同一の符号を付してある。
【0045】
巻線コイル製造装置51は、圧延装置14と巻取装置16との間に、より詳しくは、圧延装置14の下流側のバッファ装置35と巻取装置16の上流側のスライダ装置30との間に、絶縁被覆付平形導線5の被覆3,4を剥離・除去する絶縁被覆剥離装置52を有する。剥離装置52は、平形化前の丸形導線105の被覆103,104を除去する代わりに平形化済の導線5の被覆3,4を剥離・除去する点を除いて、図4のコイル製造装置41の剥離装置42と同様に働く。
【0046】
剥離装置52は、例えば、図6に示したように、巻取機16とバッファ装置35との間でバッファ装置35によって所定の張力に維持されガイドローラ53,54間を直線状にZ方向に移動している絶縁被覆付平形導線5の一方の表面5aに絶縁被覆剥離用工具55を押し当てることによって表面5aの被覆3,4を剥離・除去する。ローラ54は、駆動ローラになっていてもよい。工具55は、例えば、実線で示した待機位置Y1と想像線で示した剥離動作位置Y2との間でY方向に可動なエンドミルからなる。なお、剥離工具55は、被覆3,4の材料や線状導体2の厚さ及び幅などに応じて適宜選択すればよく、例えば、ナイフエッジのような鋭利な先端を有するものでも、他の機械的なものでもレーザビームのようなものでもよい。剥離装置52の工具55は、巻線コイル1の端部6,7の接点となるべき領域8,9が工具55の下方を通過する毎に、所定の間、絶縁被覆付平形導線5の表面5aに押し当てられて、所定長だけ表面5a上の被覆層3,4を剥離する。一方の表面5aの被覆層3,4を剥離する場合、例えば図2において想像線6aで示したように内周端側6a側を折返すようにしてもよい。なお、図6において下側に位置する面5bの被覆層3,4を剥離すべく、工具55及びローラ対53,54の上流側又は下流側に、工具55と同様な工具及びガイドローラ53,54と同様な支持手段を、夫々、平形導線5の下側及び上側に更に設けてもよい。
【0047】
このコイル製造装置51がコイル製造装置41と同様に機能し得ることは明らかであろう。なお、コイル製造装置51の場合導線を平形化した後で絶縁被覆を剥離するようにしているので、導線の圧延に伴う長さ変動の可能性を考慮する必要がないだけでなく、コイル製造装置41と比較して、剥離装置をコイル巻取装置16又はカッタ32により近接して配置し得るから、導線の剥離位置がより正確になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による好ましい第一実施例の絶縁被覆付巻線コイル製造装置の模式的説明図。
【図2】図1のコイル製造装置によって形成される巻線コイルの説明図で、(a)は(b)のコイルのIIA−IIA線断面説明図、(b)はコイルの平面図、(c)はコイルの巻線の斜視説明図。
【図3】図1のコイル製造装置の圧延装置の説明図。
【図4】本発明による好ましい第二実施例の絶縁被覆付巻線コイル製造装置の模式的説明図。
【図5】図4の巻線コイル製造装置の剥離装置の説明図で、(a)は正面説明図、(b)は(a)の右側面のうちカッタ部の説明図。
【図6】本発明による好ましい第三実施例の絶縁被覆付巻線コイル製造装置の模式的説明図。
【図7】従来の巻線コイル製造装置の一例の模式的説明図。
【図8】図1のコイル製造装置によって形成される巻線コイルの説明図で、(a)は(b)のコイルのVIIIA−VIIIA線断面説明図、(b)はコイルの平面図、(c)はコイルの巻線の斜視説明図。
【図9】従来の巻線コイル製造装置の別の例の模式的説明図。
【符号の説明】
1 絶縁被覆付平形導線巻線コイル
2,102 線状導体
3,103 内側絶縁被覆
4,104 外側被覆(自己融着性層)
5 絶縁被覆付平形導線
6 巻始め端部(内周端部)
6a,7a 折返し端部
7 巻終り端部(外周端部)
8,9 露出表面(接点部)
11,41,51 平形導線巻線コイル製造装置
13 ボビン
14 圧延装置
15 巻取部(巻付部)
16 巻取機(巻上機)
17 テンション装置(張力付与装置)
22,24,36,37,38,39a,39b,53,54 ガイドローラ
25,25a,26,26a 圧延ローラ
27,27a,27b 圧延スタンド
28 ニップ部(挟持部)
29 一次圧延線材
30 スライダ装置
31 線材押え
32 カッタ
35,48 バッファ装置(緩衝装置)
42,52 絶縁被覆除去装置(絶縁被覆剥離装置)
43 コア部
43a 大径本体部
43b 縮径先端部
45 カッタ
46 カッタアーム
49 駆動ローラ
55 工具
105 絶縁被覆付丸形導線
Claims (4)
- 連続的に延びた絶縁被覆付丸形導線の長さ方向に所定の間隔をおいて該導線の途中の部分の絶縁被覆を所定長だけ除去しつつ、該所定の間隔で絶縁被覆が除去された該丸形導線を圧延処理に送り、
該丸形導線を全長に亙って圧延処理して全長に亙って所定の間隔で絶縁被覆が除去された絶縁被覆付平形導線にしつつ、該平形導線を連続的にコイルの形態に巻取ることからなり、
絶縁被覆付丸形導線の長さ方向に所定の間隔をおいた前記絶縁被覆の前記除去が、該所定の間隔をおいて絶縁被覆付丸形導線のまわりでカッタアームを回転させて該カッタアームの先端側のカッタを絶縁被覆付丸形導線の絶縁被覆に切り込ませることを含む平形導線の巻線コイルの製造方法。 - 絶縁被覆付丸形導線の直径が0.3mm程度以下である請求項1に記載の平形導線の巻線コイルの製造方法。
- 請求項1又は2に記載の方法を実施するための平形導線の巻線コイルの製造装置であって、
絶縁被覆付丸形導線を全長に亙って圧延処理して全長に亙って平形導線にする圧延装置と、
導線の送り方向に関して圧延装置の上流側に配置され、連続的に延びた絶縁被覆付丸形導線の長さ方向に所定の間隔をおいて該導線の絶縁被覆を所定長だけ除去する絶縁被覆除去装置であって連続的に延びた絶縁被覆付丸形導線の長さ方向に所定の間隔をおいて絶縁被覆付丸形導線のまわりで回転され絶縁被覆付丸形導線の絶縁被覆に切り込むカッタを先端側に備えるカッタアームを具備するものと、
導線の送り方向に関して圧延装置の下流側に設けられており、圧延装置から送出された平形導線をコイルの形態に巻取る巻取機とを有する平形導線の巻線コイルの製造装置。 - 圧延装置と巻取装置との間に、圧延装置出口と巻取機入口とにおける平形導線の送り速度の差異を吸収するバッファ装置を有する請求項3に記載のコイルの製造装置。
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