JP4402484B2 - 燃料フィルター,エアーフィルター及び冷却液浄化材 - Google Patents

燃料フィルター,エアーフィルター及び冷却液浄化材 Download PDF

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本発明は、自動車の排ガスに含まれる有害成分を減少させ、燃費を向上させる燃料フィルター,エアーフィルター及び冷却液浄化材に関する。
液体燃料を用いた燃焼機関では、燃料の不完全燃焼により好ましくない副産物である炭化水素(HC)や窒素酸化物(NOX)が発生し、これらの副産物を含む排ガスが大気環境汚染の原因となり社会問題となっている。このような排ガスの発生を抑制し、かつ燃焼を改善する方法が種々提案されており、主な解決法としては燃料組成の改良やエンジン自体の改良が行われていた。しかしながら、これらの改良の安定した効果は得られていなかった。
一方、遠赤外線を放射する麦飯石,トルマリン,セラミック等が、浄化作用や脱臭作用などに優れていることから、例えば浄化装置,入浴用具,消臭剤,土壌改良剤など多様な用途に用いられている。そこで、遠赤外線放射成分であるセラミックを用いた燃費改善フィルターが、例えば特許文献1に開示されている。これは、遠赤外線を放射するセラミック材をペレット又は成形した通過孔を有するフィルターまたは樹脂材、金属材、綿材等の網目状態にコーティングしたフィルターに構成し、それらを燃料ラインと吸気ラインに装着して、燃料及び吸入空気を通過させることにより水分子の水素結合集団を微細に切断し、分子活動を活性化して燃費を向上させるものである。しかしながら、この遠赤外線を放射するセラミックは比較的低温で焼成しているために、長い間使用していると成分の溶出が生じ、この溶出成分が燃料に混入するなどの様々な悪影響を及ぼす虞がある。
特開平7−77114号公報
そこで、本発明は、様々な条件下でも遠赤外線成分の溶出がなく、遠赤外線効果を長時間発揮し、維持することができ、かつ排ガスを減少させ燃焼効率を高めることができる燃料フィルター,エアーフィルター及び冷却液浄化材を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、麦飯石1〜50wt%とSiO2を主成分とするガラス組成物50〜99wt%とを含有する第1のガラスボールと、マグネタイト1〜50wt%とSiO2を主成分とするガラス組成物50〜99wt%とを含有する第2のガラスボールとを備えた燃料フィルターであって、前記第1のガラスボール及び第2のガラスボールを燃料の流入口及び流出口を有する筒状の容器に充填したことを特徴とする燃料フィルターである。
請求項2の発明は、麦飯石1〜50wt%とSiO2を主成分とするガラス組成物50〜99wt%とを含有する第1のガラスボールと、マグネタイト1〜50wt%とSiO2を主成分とするガラス組成物50〜99wt%とを含有する第2のガラスボールとを備えたエアーフィルターであって、前記第1のガラスボール及び第2のガラスボールをハニカム形状に形成した筐体に配置したことを特徴とするエアーフィルターである。
請求項3の発明は、麦飯石1〜50wt%とSiO2を主成分とするガラス組成物50〜99wt%とを含有する第1のガラスボールと、マグネタイト1〜50wt%とSiO2を主成分とするガラス組成物50〜99wt%とを含有する第2のガラスボールとを備えた冷却液浄化材であって、前記第1のガラスボール及び第2のガラスボールを網状の袋に充填したことを特徴とする冷却液浄化材である。
請求項1の発明は、麦飯石1〜50wt%とSiO2を主成分とするガラス組成物50〜99wt%とを含有する第1のガラスボールと、マグネタイト1〜50wt%とSiO2を主成分とするガラス組成物50〜99wt%とを含有する第2のガラスボールとを備えた燃料フィルターであって、前記第1のガラスボール及び第2のガラスボールを燃料の流入口及び流出口を有する筒状の容器に充填したことを特徴とする燃料フィルターである。
この請求項1の構成によれば、第1及び第2のガラスボールが、SiO2を主成分とするガラス組成物を含有するので、様々な条件下でも遠赤外線成分が溶出しない。したがって、遠赤外線効果を長時間発揮し、維持することができる。また、第1のガラスボール中の天然石である麦飯石の遠赤外線と、第2のガラスボール中の磁鉄鉱であるマグネタイトの磁力の放射(即ち、電磁波の照射)を、液体燃料が受けることにより液体燃料のクラスターを小さくすることができるので、クラスターの大きな液体燃料を燃焼するよりもより完全燃焼に近い燃焼をすることができる。従って、遠赤外線放射成分を含有する燃料フィルターを通した液体燃料は、燃焼効率が高められ燃料を約10〜15%軽減させ、エンジンの出力を向上させることができる。さらに、第1及び第2のガラスボールの相乗効果により、燃費改善や臭いの低減を図ることができる。本発明の燃料フィルターを自動車に適用することによって、排ガス濃度を約20〜50%減少させることができ、エンジンの出力を向上させることができる。また、この遠赤外線放射成分を含有する燃料フィルターは脱臭効果もあるので、排ガス臭や燃焼臭の脱臭を行い、エンジンの始動時又は走行時の環境を良くすることができる。
請求項2の発明は、麦飯石1〜50wt%とSiO2を主成分とするガラス組成物50〜99wt%とを含有する第1のガラスボールと、マグネタイト1〜50wt%とSiO2を主成分とするガラス組成物50〜99wt%とを含有する第2のガラスボールとを備えたエアーフィルターであって、前記第1のガラスボール及び第2のガラスボールをハニカム形状に形成した筐体に配置したことを特徴とするエアーフィルターである。
この請求項2の構成によれば、遠赤外線放射成分を含有する第1及び第2のガラスボールを、ハニカム形状に形成した筐体に配置したことにより、保持された第1及び第2のガラスボールとエアー(例えば、空気,排ガスなど)との接触によりエアーを浄化し、燃費を高めることができる。また、脱臭効果により、排ガス臭や燃焼臭を脱臭できる。
請求項3の発明は、麦飯石1〜50wt%とSiO2を主成分とするガラス組成物50〜99wt%とを含有する第1のガラスボールと、マグネタイト1〜50wt%とSiO2を主成分とするガラス組成物50〜99wt%とを含有する第2のガラスボールとを備えた冷却液浄化材であって、前記第1のガラスボール及び第2のガラスボールを網状の袋に充填したことを特徴とする冷却液浄化材である。
この請求項3の構成によれば、SiO2を主成分とするガラス組成物を含有するので、様々な条件下でも遠赤外線成分が溶出しない。したがって、遠赤外線効果を長時間発揮し、維持することができる。また、冷却液浄化材の第1又は第2のガラスボールから遠赤外線が照射されることにより冷却液が浄化され、汚れにくく、また冷却液中の不純物がリザーバータンク内に付着するのを防止及び除去することができる。従って、冷却液が接触する鉄製の部品の錆が減少し、冷却液の性能がより向上する。また、第1又は第2のガラスボールが親水性ガラスであるため、冷却液によってガラス表面で自己浄化することができる。さらに、薬剤を一切使わずに冷却液を浄化することが可能である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本発明による第1のガラスボールとは、公知のガラス成分の中に麦飯石(石英斑岩)を含有させることにより得られ、具体的には、SiO2,B23,P25,Al23,X2O(ここで、XはLi,Na,K),X′O(ここで、X′はMg,Ca,Ba)等を含有している公知のガラス組成物50〜99wt%と、麦飯石(石英斑岩)1〜50wt%とを含有するものである。前記ガラス組成物の含有率量が、50wt%以下になるとガラスが不安定となり実用的ではなくなる。また、前記麦飯石の含有量が1wt%未満の場合には麦飯石の有する遠赤外線放射効果が失われ、50wt%より多い場合には、ガラス化が困難となる。
本発明による第2のガラスボールとは、公知のガラス成分の中にマグネタイトを含有させることにより得られ、具体的には、SiO2,B23,P25,Al23,X2O(ここで、XはLi,Na,K),X′O(ここで、X′はMg,Ca,Ba)等を含有している公知のガラス組成物50〜99wt%と、マグネタイト1〜50wt%とを含有するものである。前記ガラス組成物の含有率量が、50wt%以下になるとガラスが不安定となり実用的ではなくなる。また、前記マグネタイトの含有量が1wt%未満の場合にはマグネタイトの有する遠赤外線放射効果が失われ、50wt%より多い場合には、ガラス化が困難となる。
第1及び第2のガラスボールの製造方法は、前述した成分を均一に混合し、所定温度で溶融し、ガラス化されたものを略球状に成形し、その後冷却を行うことで、それぞれ第1及び第2のガラスボールが得られる。なお、第1及び第2のガラスボールの平均粒径は、特に限定されるものではない。
また、本発明の第1及び第2のガラスボールの遠赤外線の放射率は、完全黒体から発せられる遠赤外線を100とした場合に、それに対して約87〜89%の値を示し、水との接触角は約4〜6℃を示す。
本発明の燃料フィルター,エアーフィルター及び冷却液浄化材は、第1のガラスボールの成分である麦飯石および第2のガラスボールの成分であるマグネタイトによる遠赤外線放射機能、表面親水性機能、抗菌機能、脱臭機能、還元活性機能、水の浄化機能等を有する。本発明の燃料フィルター,エアーフィルター及び冷却液浄化材を、具体的には、ガソリンエンジン車又はディゼルエンジン車の燃焼ライン,吸気や排気ライン及び水周りに取り付けることが好ましいが、その他、液体燃料を使用するボイラー関係、石油ストーブやファンヒータなどの燃焼ライン,吸気や排気ラインに用いてもよい。
以下、本発明の実施例を添付図を参照して詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
図1は、本発明の遠赤外線放射成分を含有する第1及び第2のガラスボール10,11を備えた燃料フィルター1の一実施例を示す断面図である。同図に示すように燃料フィルター1は、一端側に直径約7〜10mmの円形のパイプからなる燃料の流入口2が、他端側にも同様に直径約7〜10mmの円形のパイプからなる燃料の流出口4がそれぞれ形成された円筒形の容器3を有している。この円筒形の容器3は、直径が約20〜100mm、長さが約10〜500mmであり、円筒形の容器3内には、流入口2側の一端に約50mmの隙間6が設けられ、複数の第1のガラスボール10及び第2のガラスボール11が充填されている。この隙間6を設けたことによって、流入口2から入ってきた燃料が、流入口2のパイプの径より大きい容器3内の全体に万遍なく行き渡ることができるようになっている。また、容器3内には、第1及び第2のガラスボール10,11が容器3から流出しないように、さらには第1及び第2のガラスボール10,11が混合しないように、第1及び第2のガラスボール10,11を拘持するための網目状のステンレス鋼(SUS網)からなる金属板5が、流入口2側,流出口4側及び第1のガラスボール10と第2のガラスボール11の間の3ヵ所設けられている。なお、金属板5は円筒形の容器3の断面の大きさに対応するように形成されている。
本実施例の第1のガラスボール10の成分は、SiO2 45.0%,Li2CO3 21.5%,KNO3 2.6%,Ca3(PO42 3.0%,及び麦飯石 27.9%、また第2のガラスボール11の成分は、SiO2 40.0%,Li2CO3 20.6%,KNO3 2.1%,Ca3(PO42 2.5%,Al23 1.5%,及びマグネタイト(磁鉄鉱) 33.3%としている。それぞれこれらの成分のガラスを均一に混合した後、1300〜1400℃の温度で溶融し、ガラス化されたものを球状に成形し、その後冷却を行うことで、それぞれ第1及び第2のガラスボール10,11が得られる。第1及び第2のガラスボール10,11の平均粒径は、5〜10mm程度である。
次に上記構成における作用を説明する。ガソリン,軽油,灯油,重油などの液体燃料は、流入口2から容器3に流入し、網目状の金属板5の隙間を通過し、さらに順に第1のガラスボール10、金属板5、第2のガラスボール11、金属板5と通過して、流出口4へ至り、その流出口4から流出する。この場合液体燃料は、遠赤外線放射成分を含有する第1及び第2のガラスボール10,11から遠赤外線(電磁波)が照射されることにより、液体燃料のクラスターを小さくすることができるので、クラスターの大きな液体燃料を燃焼するよりもより完全燃焼に近い燃焼をすることができる。従って、本発明の遠赤外線放射成分を含有する燃料フィルター1を通した液体燃料は、燃焼効率が高められ、本発明の遠赤外線放射成分を含有する燃料フィルター1を通していないものと比較すると燃料を約10〜15%軽減させることができる。また、この遠赤外線放射成分を含有する燃料フィルター1は脱臭効果もあるので、燃焼時の嫌な臭いを脱臭することができる。さらに、第1及び第2のガラスボール10,11を組合せることにより、その相乗効果でさらなる燃費改善、燃焼時の臭いの低減を図ることができる。さらに、第1及び第2のガラスボール10,11がSiO2を主成分とするガラス組成物を含有するので、様々な条件下でも遠赤外線成分が溶出しない。したがって、遠赤外線効果を長時間発揮し、維持することができる。
このように本実施例では、請求項1に対応して、麦飯石1〜50wt%とSiO2を主成分とするガラス組成物50〜99wt%とを含有する第1のガラスボール10と、マグネタイト1〜50wt%とSiO2を主成分とするガラス組成物50〜99wt%とを含有する第2のガラスボール11とを備えた燃料フィルター1であって、前記第1のガラスボール及び第2のガラスボール10,11を燃料の流入口2及び流出口4を有する筒状の容器3に充填したので、第1のガラスボール10中の天然石である麦飯石の遠赤外線と、第2のガラスボール11中の磁鉄鉱であるマグネタイトの磁力の放射(即ち、電磁波の照射)を、液体燃料が受けることにより液体燃料のクラスターを小さくすることができるので、クラスターの大きな液体燃料を燃焼するよりもより完全燃焼に近い燃焼をすることができる。従って、遠赤外線放射成分を含有する燃料フィルター1を通した液体燃料は、燃焼効率が高められ燃料を約10〜15%軽減させ、エンジンの出力を向上させることができ、従来と比較して不完全燃焼による副産物である炭化水素や窒素酸化物を含有する排ガスを低減させることができる。さらに、第1及び第2のガラスボール10,11の相乗効果により、燃費改善や臭いの低減を図ることができる。本発明の燃料フィルター1を自動車に適用することによって、排ガス濃度を約20〜50%減少させることができ、エンジンの出力を向上させることができる。また、この遠赤外線放射成分を含有する燃料フィルターは脱臭効果もあるので、排ガス臭や燃焼臭の脱臭を行い、エンジンの始動時又は走行時の環境を良くすることができる。さらに、第1及び第2のガラスボール10,11がSiO2を主成分とするガラス組成物を含有するので、様々な条件下でも遠赤外線成分が溶出せず悪影響を及ぼす危険性がない。したがって、遠赤外線効果を長時間発揮して維持することができる。さらに、本発明の燃料フィルター1は、第1及び第2のガラスボール10,11を洗浄等のメンテナンスのみで長期に渡って使用することができる。
さらに、実施例上の効果として、流入口2側の一端に約50mmの隙間を設けることにより、流入口2から入ってきた燃料が、流入口2のパイプの径より大きい容器3内の全体に万遍なく行き渡ることができる。さらに、第1及び第2のガラスボール10,11は、洗浄することによって何度も再使用することができ、リサイクル性に優れているので、フィルターを廃棄処分とすることを回避できる。
図2〜図4は本発明の第2実施例を示し、上記第1実施例と同一な部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。図2は、本発明の遠赤外線放射成分を含有する第1及び第2のガラスボール10,11を備えたエアーフィルター20の一実施例を示す断面図である。エアーフィルター20は、セラミックから形成されたハニカム形状の筐体21と、ハニカムの穴部22に配置された第1及び第2のガラスボール10,11とから構成されている。このエアーフィルター20は、縦×横×高さが90×100×50mmの直方体であり、ハニカムの穴部22が一辺約10mmの正方形となっているが、これに限定されるものではない。また、エアーフィルター20を取付ける装置、例えば車の場合、車の排気量の大きさに合わせて、具体的には図3に示すように、一つの前記直方体のエアーフィルター20を2つ以上積み重ねたものを複数組合せて直方体又は立方体のエアーフィルター20を形成してもよい。
なお、ハニカム形状の筐体21を焼成する前の粘土状のものに、球状の第1及び第2のガラスボール10,11を埋め込んで焼成することによって球状の第1及び第2のガラスボール10,11を筐体21に固定することができ、穴部22の大きさは、第1及び第2のガラスボール10,11に適合した大きさが好ましい。また、図4に示すように穴部22はエアーの上流側24から下流側25まで貫通しており、第1及び第2のガラスボール10,11が各穴部22に一つ置きに一列に配置されている。なお、配置順序は、第1のガラスボール10と第2のガラスボール11を交互に一つ置きに一列に配置してもよく、又は上流側24に第1のガラスボール10を配置し、下流側25に第2のガラスボール11を配置してもよい。また、図2に示すように第1のガラスボール10と第2のガラスボール11を、交互に市松模様状に配置してもよい。
ハニカム形状の筐体21の成分は、第1実施例としては、コーディエライト(2MgO−2Al23−5SiO2) 30%、木節粘土 30%、赤土 10%、第2実施例としては、コーディエライト 40%、木節粘土 35%、赤土 5%、マグネタイト(磁鉄鉱) 20%、第3実施例としては、コーディエライト 25%、木節粘土 20%、赤土 5%、マグネタイト(磁鉄鉱) 30%、麦飯石 20%としている。このハニカム形状の筐体21は、上記成分にてそれぞれ調製した後、泥奨鋳込み成型の理論を応用したペーパー・ディッピング法、多量のセラミック粉体をカチオン化したセルロースパルプに吸着させて作った厚板を製紙における段ボール製造と同じ工程で作る方法、及び塑性成型における押し出し法の3種類のうち、どの方法を用いても成型することができる。
次に上記構成における作用を説明する。排気口および/または吸気口からのエアーは、上流側24から入り、セラミックから形成されたハニカム形状の筐体21の穴部22を通過して下流側25から排出する。エアーは、ハニカム形状の筐体21の穴部22に配置された第1及び第2のガラスボール10,11、及びハニカム形状の筐体21の穴部22の側面23の多孔性セラミックの微細孔を経由して通過するため、エアーと第1及び第2のガラスボール10,11及び側面23の多孔性セラミックとの接触により、エアーに含まれる埃,塵,煤塵などは、セラミックの微細孔を通過できずに確実に捕集され、また第1及び第2のガラスボール10,11の遠赤外線による脱臭および抗菌作用により浄化された空気を排出することができる。また、エアーに含まれる有害ガスなどを遠赤外線により分解することができる。
本発明のエアーフィルター20は、空気や排ガス等を浄化する目的で、例えば自動車,空気清浄機等に設置可能である。自動車に設置した場合、具体的にはエアークリーナーとエンジンとの間、又はクリーナーボックスの内部に接続することができる。エアーフィルター20をエアークリーナーとエンジンとの間に接続することによって、燃料を燃やすためにエンジン内部に送られる空気の埃,塵などの不純物を除去し浄化できる。また、浄化された空気がエンジン内部に送られることにより、燃焼効率が高められ燃費がよくなりエンジンの出力が向上し、エンジン始動中の環境をよくすることができる。さらに、燃焼時におこる有害ガスの発生等の有害物質の発生を低下させることができる。
このように本実施例では、請求項2に対応して、麦飯石1〜50wt%とSiO2を主成分とするガラス組成物50〜99wt%とを含有する第1のガラスボール10と、マグネタイト1〜50wt%とSiO2を主成分とするガラス組成物50〜99wt%とを含有する第2のガラスボール11とを備えたエアーフィルター20であって、前記第1のガラスボール10及び第2のガラスボール11をハニカム形状に形成した筐体に配置したことを特徴とするエアーフィルター20であるから、第1及び第2のガラスボール10,11の遠赤外線による脱臭および抗菌作用により浄化された空気を排出することができる。また、エアーに含まれる有害ガスなどを遠赤外線により分解することができる。
さらに、実施例上の効果として、ハニカム形状の筐体21がセラミックから形成されたことにより、エアーに含まれる埃,塵,煤塵などを確実に捕集することができる。
図5及び図6は本発明の第3実施例を示し、上記第1実施例と同一な部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。図5(a)は、本発明の冷却液浄化材30の平面図を示し、同図に示すように、複数の第1及び第2のガラスボール10,11が、それぞれポリエチレン製又はゴム製などの公知の伸縮性の袋31a,31bに充填されている。なお、袋31a,31bは、冷却液が第1及び第2のガラスボール10,11と接触でき、赤外線を冷却液に照射することで、効率よく遠赤外線の水の浄化機能等を発揮できるように網状になっている。また、この網目大きさは、第1及び第2のガラスボール10,11が袋から出ない大きさであれば特に限定されない。さらに、第1のガラスボール10が充填された伸縮自在な網状の袋31aと、第2のガラスボール11が充填された袋31bの両端は閉塞している。また、図5(b)は、冷却液浄化材30の断面図を示しており、第1のガラスボール10が充填された袋31aと、第2のガラスボール11が充填された袋31bの断面は略円形であり、第1又は第2のガラスボール10,11が複数個配置できるようになっている。また、袋31a,31bの形状は略U字状であり、第1のガラスボール10が充填された袋31aの一端と第2のガラスボール11が充填された袋31bの一端、また袋31aの他端と袋31bの他端を合わせるとドーナツ状の形状を成している。
図6は、冷却液浄化材30をラジエター47のリザーバータンク46内に取付けた一実施形態を示す一部を断面とした概略説明図を示す。冷却液が充填された公知のリザーバータンク46は、パイプ48を介してラジエター47に接続されており、リザーバータンク46内に挿入されたパイプ48を囲むようにリザーバータンク46内の底に、本発明の冷却液浄化材30が配置されている。
次に上記構成における作用を説明する。リザーバータンク46内の冷却液は、冷却液浄化材30の第1又は第2のガラスボール10,11により遠赤外線が照射されることにより浄化され、冷却液が汚れにくく、また冷却液中の不純物がリザーバータンク46内に付着するのを防止及び除去することができる。従って、冷却液が接触する鉄製の部品の錆が減少し、冷却液の性能がより向上する。また、第1又は第2のガラスボール10,11が親水性ガラスであるため、冷却液によってガラス表面で自己浄化することができる。さらに、第1及び第2のガラスボール10,11がSiO2を主成分とするガラス組成物を含有するので、様々な条件下でも遠赤外線成分が溶出せず悪影響を及ぼす危険性がない。したがって、遠赤外線効果を長時間発揮して維持することができる。
このように本実施例では、請求項3に対応して、麦飯石1〜50wt%とSiO2を主成分とするガラス組成物50〜99wt%とを含有する第1のガラスボール10と、マグネタイト1〜50wt%とSiO2を主成分とするガラス組成物50〜99wt%とを含有する第2のガラスボール11とを備えた冷却液浄化材30であって、前記第1のガラスボール及び第2のガラスボール10,11を網状の袋31a,31bに充填したことを特徴とする冷却液浄化材30であるから、冷却液浄化材30の第1又は第2のガラスボール10,11により遠赤外線が照射されることにより浄化され、冷却液が汚れにくく、また冷却液中の不純物がリザーバータンク46内に付着するのを防止及び除去することができる。従って、冷却液が接触する鉄製の部品の錆が減少し、冷却液の性能がより向上する。また、第1又は第2のガラスボール10,11が親水性ガラスであるため、冷却液によってガラス表面で自己浄化することができる。さらに、薬剤を一切使わずに冷却液を浄化することが可能である。さらに、第1及び第2のガラスボール10,11がSiO2を主成分とするガラス組成物を含有するので、様々な条件下でも遠赤外線成分が溶出せず悪影響を及ぼす危険性がなく、遠赤外線効果を長時間発揮して維持することができる。
図7は本発明の第4実施例を示し、上記第1実施例と同一な部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。図7は、ディーゼル大型自動車の公知の自動車用燃料フィルター41とエンジン42内の噴射ポンプ43との間に上記第1実施例の燃料フィルター1と、エアークリーナー45とエンジン42内の燃焼室44との間に上記第2実施例エアーフィルター20と、ラジエター47のリザーバータンク46内に冷却液浄化材30とを取付けた一実施形態を示す概略説明図を示す。
燃料であるガソリンは、まず燃料タンク40から公知の自動車用燃料フィルター41に流入し、自動車用燃料フィルター41を通過し、ガソリンに含まれるゴミが除去される。次に、ガソリンは、燃料フィルター1に流入し、燃料フィルター1内の第1又は第2のガラスボール10,11の麦飯石の遠赤外線と、磁鉄鉱であるマグネタイトの磁力の放射(即ち、電磁波の照射)を受けることによりガソリンのクラスターが小さくなり、これにより燃焼し易くなる。このクラスターの小さなガソリンがエンジン42内の噴射ポンプ43に流入し、噴射ポンプ43から燃焼室44に噴霧される。
一方、燃料を燃やすために必要な酸素を含有している大気中の空気は、エンジン内に吸引される前に、エアークリーナー45を通過し空気中の粉塵等のゴミが除去される。次に、空気がエアーフィルター20内に流入し、さらにエアークリーナー45内で除去できなかった空気の埃,塵などの不純物を除去し浄化する。そして、浄化された空気がエンジン42内部の燃焼室44に送られる。
燃焼室44に送られた浄化された空気とクラスターの小さなガソリンにより、燃焼時におこる有害ガスの発生等の有害物質の発生を低下させることができる。また、クラスターの大きなガソリンを燃焼するよりもより完全燃焼に近い燃焼をすることができるので、燃焼時の不完全燃焼物(例えば、排ガス等)の発生を抑制することができ、特に排ガスの濃度においては約20〜50%減少することができる。さらに、遠赤外線放射成分を含有する燃料フィルター1を通したガソリンは、燃焼効率が高められ燃料を約10〜15%軽減させることができ、エンジンの出力を向上させることができる。また、この遠赤外線放射成分を含有する燃料フィルター1は脱臭効果もあるので、排ガス臭や燃焼臭の脱臭を行い、エンジンの始動時又は走行時の環境を良くすることができる。さらに、エアークリーナー45およびエアーフィルター20により、エンジン42内部にゴミを吸い込むことがないので、エンジン内部を傷つけたり、オイル通路を詰まらせることを防止することができる。さらに、第1及び第2のガラスボール10,11がSiO2を主成分とするガラス組成物を含有するので、様々な条件下でも遠赤外線成分が溶出せず悪影響を及ぼす危険性がなく、遠赤外線効果を長時間発揮して維持することができる。
このように本実施例では、請求項1に対応して、上記第1実施例と同様な作用・効果を奏する。
また、このように本実施例では、請求項2に対応して、上記第2実施例と同様な作用・効果を奏する。
また、このように本実施例では、請求項3に対応して、上記第3実施例と同様な作用・効果を奏する。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、空冷式の燃焼機においては、本発明の燃料フィルター及びエアーフィルターの2点を取付けることができる。
本発明の実施例1における燃料フィルターの断面図である。 本発明の実施例2におけるエアーフィルターの断面図である。 本発明の一実施例を示すエアーフィルターの斜視図である。 本発明の実施例2におけるエアーフィルターの側面の断面図である。 (a)本発明の実施例3における冷却液浄化材の平面図である。(b)本発明の実施例3における冷却液浄化材の断面図である。 本発明の実施例3における冷却液浄化材を取付けた概略説明図である。 本発明の実施例4における概略説明図である。
符号の説明
1 燃料フィルター
2 流入口
3 容器
4 流出口
10 第1のガラスボール
11 第2のガラスボール
20 エアーフィルター
21 筐体
30 冷却液浄化材
31a、31b 袋

Claims (3)

  1. 麦飯石1〜50wt%とSiO2を主成分とするガラス組成物50〜99wt%とを含有する第1のガラスボールと、マグネタイト1〜50wt%とSiO2を主成分とするガラス組成物50〜99wt%とを含有する第2のガラスボールとを備えた燃料フィルターであって、前記第1のガラスボール及び第2のガラスボールを燃料の流入口及び流出口を有する筒状の容器に充填したことを特徴とする燃料フィルター。
  2. 麦飯石1〜50wt%とSiO2を主成分とするガラス組成物50〜99wt%とを含有する第1のガラスボールと、マグネタイト1〜50wt%とSiO2を主成分とするガラス組成物50〜99wt%とを含有する第2のガラスボールとを備えたエアーフィルターであって、前記第1のガラスボール及び第2のガラスボールをハニカム形状に形成した筐体に配置したことを特徴とするエアーフィルター。
  3. 麦飯石1〜50wt%とSiO2を主成分とするガラス組成物50〜99wt%とを含有する第1のガラスボールと、マグネタイト1〜50wt%とSiO2を主成分とするガラス組成物50〜99wt%とを含有する第2のガラスボールとを備えた冷却液浄化材であって、前記第1のガラスボール及び第2のガラスボールを網状の袋に充填したことを特徴とする冷却液浄化材。
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