JP4402367B2 - Non-contact IC card - Google Patents

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JP4402367B2
JP4402367B2 JP2003113117A JP2003113117A JP4402367B2 JP 4402367 B2 JP4402367 B2 JP 4402367B2 JP 2003113117 A JP2003113117 A JP 2003113117A JP 2003113117 A JP2003113117 A JP 2003113117A JP 4402367 B2 JP4402367 B2 JP 4402367B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICチップとアンテナシートを内包する非接触ICカードに関する。
特に、アンテナシートを含む複数のシートを積層しプレスラミネートして製造する非接触ICカードにおいて、優れた外観品質と層間剥離強度を有すると共に、リライト記録層を有する場合に、その印字適性を改良したICカードを企図するものである。
従って、本発明の利用分野は非接触ICカードの製造や利用分野に関する。
【0002】
【従来技術】
非接触ICカードは、電磁誘導の原理により外部から電力と信号を非接触で得るため、カード内部にコイルを形成したアンテナシート(一般に「インレイ」ということもある。)を内包する。受送信する信号を処理し記憶するICチップは、コイルアンテナに接続してアンテナシートに一体にして使用する場合と、基板付きのICモジュールにしてカード表面に装着し、ICモジュールとアンテナシートとを接続する場合とがある。
前者の場合は、ICチップ(モジュール化する場合もある。)とコイルアンテナが共にカード基体内に埋設されているので、特に表面平滑性が低下し易い。
従来の非接触ICカードの基材は、塩ビまたはPET(ポリエチレンテレフタレート)やPET−Gをプレスラミネートしたり、接着シートを貼り合わせして製造しているが、平滑性を高めるため塩ビを発泡したり、あるいは接着シートを発泡させたりしてICチップやコイルアンテナによって生じるカード表面の凹凸を吸収する試みがされている。
【0003】
例えば、特許文献1は、ICモジュールの外周部分に発泡樹脂を射出成形することにより発泡樹脂層を形成することを記載しているが、ICモジュールの外周部分のみという限られた範囲であるため、ICカードの全面を平滑にすることは困難と考えられる。
また、特許文献2は、アンテナコイルが内包する空気だまりを除去すべく、ICチップ付きコイルアンテナのコイルが形成する円形の内側に納まる大きさのスペーサシートを挿入して熱プレスする非接触型ICカードとその製造方法を提案しているが、ICチップの凹凸形状まで吸収するのは困難と考えられる。
【0004】
また、本願出願人による先の出願(特許文献3)は、ICカード基材に、体積比率で20〜30%の微細な空洞を含有する二軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂シートを、表裏印刷シートとして使用することを提案している。
また、先の出願(特許文献4、特許文献5)は、アンテナシートの両側に設けるスペーサシートにICチップの厚みを吸収する貫通孔を設けること、アンテナシートとスペーサシート間に接着シートを用いること、表裏対称の層構成とすること、等を提案している。
【0005】
図5は、従来の非接触ICカードの層構成を示している。
この層構成では、厚み40μmのアンテナシート11の両面に、厚み180μmのPET−G樹脂製シートからなるスペーサシート15,16を置き、その外面に厚み125μmの二軸延伸PET(ポリエチレンテレフタレート)シートからなる印刷シート20,30を積層する構成にしている。アンテナシート11とスペーサシート15,16の間は、厚み50μmの接着シート13,14を介して接着するものである。
スペーサシート15に貫通孔151、スペーサシート16に貫通孔161を設けてICチップ4の厚みを吸収することと、アンテナシート11の両面の各シート厚みを同一にして表裏対称の基材層構成とすることで、反りの発生を抑制するようにされている。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−183190号公報
【特許文献2】
特開2001−109863号公報
【特許文献3】
特願2002−148596号
【特許文献4】
特願2002−148597号
【特許文献5】
特願2003−001735号
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記、先の出願(特許文献5)の技術によれば、アンテナシート上に実装されるICチップやアンテナの突起を、ある程度吸収することができ、リライト層がある場合の印字適性も優れるが、印刷シートとスペーサシートとの層間剥離強度が不足する傾向があった。
すなわち、延伸PET製の印刷シートはプレスラミネートの加熱温度では軟化しないため、二層間の密着力はもっぱら、軟化温度の低いPET−G樹脂製スペーサシートの融着力のみにより生じる。そのため、実際の使用時に受ける曲げやねじれの負荷に対する貼り合わせ面の密着耐久性は十分でなく、印刷シートとスペーサシートとの間で剥離を生じる場合があった。
【0008】
この対策として、既出願の層構成に加えて、さらにスペーサシートの外側(印刷シート側)にも接着シートを設けてみたが、重ね合わせるシート数が増えたため、材料費と製造コストが非常に高くなってしまうという問題が生じた。
また、プレスラミネートの加熱温度を上げて、延伸PET製の印刷シートを軟化させることも試みたが、印刷インキが色焼けして変色したり、シートと共に熱で絵柄が伸びて歪んでしまうような状態となった。またさらに、延伸PETの再結晶化が進み、カード基材が脆く割れ易くなるという問題も生じた。
【0009】
そこで、本願発明者は、アンテナシートを埋設して製造する非接触ICカードにおいて、ICチップやアンテナの突起を吸収してカードの平滑性を確保すると共に、印刷シートとスペーサシート間の層間剥離強度を高めることを別途の方法で解決することを研究して本発明の完成に至ったものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の要旨は、ICチップを装着したアンテナシートを中心に配置し、その両面のスペーサシートを介して表裏の印刷シート間に挟持し、熱圧プレスして一体の基体にした非接触ICカードにおいて、前記スペーサシートに、PET−G樹脂基材の両面に厚みが30〜50μmであって熱硬化剤を含有するポリエステル系接着剤を共押出しした三層構成のシートを使用し、さらに表裏のスペーサシートにICチップの厚みを吸収する貫通孔を形成したことを特徴とする非接触ICカード、にある。
【0012】
【発明の実施の形態】
非接触ICカードには各種の形態があるが、JISおよびISOで規定するカード厚みとし、平滑なカード表面とするためには、ICチップを装着したアンテナシートを、表裏のカード基材で挟持した形態とするのが一般的である。
アンテナは捲線を使用しないで、金属薄膜をエッチング形成するものでも、シート表面から20μm〜30μmの突起部を形成する。
アンテナの両端部に装着するICチップはさらに、150μm〜300μm程度もの厚み(突起)を有するので、アンテナシートは不可避的な突起または凹凸を有し、そのまま通常の表裏基材に挟んでプレスラミネートしたのでは、十分に平滑性の優れたICカードは得られない。
【0013】
本発明は、上記平滑性の問題と共に、前記層間剥離強度の問題を解決すべく、以下の層構成とするものである。
スペーサシートとして、PET−G樹脂シートの片面または両面にポリエステル系接着剤を共押出しした二層または三層構成のシートを使用する。
この場合の当該接着剤の溶融粘度は、190°Cで、2500Poise以下であるようにし、表裏の接着剤層の厚さは、それぞれ30〜50μm程度であるようにした。
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明のカードの層構成を示す分解断面図、図2は、本発明で使用するアンテナシートの平面図、図3は、図1の層構成をプレスラミネートし、リライトカードとした後の状態を示す表面側平面図、図4は、図3のカードのICチップ部をとおる断面図、である。
なお、各図において、カードの厚み方向は幅方向に比較して拡大図示されていることに留意願いたい。例えば、ICチップ4は、150μm〜300μm程度の高さに過ぎないので、実際には偏平な外観のものである。
【0015】
アンテナシート11は、図2のようにPETシートに、平面状のコイルアンテナ3を有し、コイルアンテナ3の両端部31t,32tにはICチップ4が装着されている。
コイルアンテナ3は簡略化して図示しているが、カード基体の周囲(斜線のハッチングを施した部分)を数回周回するように形成される。当該コイルアンテナ3は、シートにラミネートしたアルミ箔あるいは銅箔(厚み20〜30μm)面にレジストを形成し、周知のフォトエッチング技術でコイル形状のみを残したものである。
なお、ICチップに限らず、樹脂封止したICモジュールでも良いが、以下、統一してICチップと表現することにする。
【0016】
カード基体を積層する場合は、図1のように、アンテナシート11を中心に配置し、このアンテナシート11と表裏の印刷シート20,30の間に、スペーサシート15,16が、それぞれ挿入される。スペーサシート15は、PET−G樹脂製のスペーサ・コア層15cにスペーサ・接着剤層15a,15bを積層した構成からなっている。スペーサシート16も同一構成からなるものである。
PET−G樹脂は、一般的には芳香族ジカルボン酸とジオールとの脱水縮合体であって、共重合ポリエステルの中でも特に結晶性が低く、実質的に非結晶性の芳香族ポリエステル樹脂からなるものをいうが、本発明では特殊配合のものを用いている。
【0017】
スペーサ・接着剤層15a,15b,16a,16b自体は、層間の熱融着性を考慮してポリエステル系接着剤を使用する。
スペーサ・接着剤層15a,16aは、印刷シート20または印刷シート30との接着を目的とし、スペーサ・接着剤層15b,16bは、アンテナシート11との接着を目的とするものである。これにより熱融着性を有しない印刷シート20,30やアンテナシート11のPET基材に対して、PET−Gシート単体である場合よりも強固な接着が得られる。
ただし、印刷シートが熱融着性を有するPET−G基材である場合は、スペーサ・接着剤層15a,16aは無くてもよい。
【0018】
本発明のカード層構成の場合、接着剤層の溶融粘度は190°Cで、2500Poise以下、1500Poise程度までの低粘度であることが必要となる。プレスラミネート時の熱によって流動を生じ、アンテナシートの凹凸を完全に吸収する効果を発揮するため、である。
さらに、スペーサ・接着剤には、熱あるいは水分の吸着によって硬化反応を生じる硬化剤を含有することが望ましい。接着剤に硬化剤を含有する場合、再加熱しても軟化しないため、特にカードが高温環境下で使用されても層間剥離を生じないからである。
【0019】
スペーサシート15,16のICチップ4が当接または位置する部分には、貫通孔151,161を形成して、ICチップの厚みを吸収するようにする。
2枚のスペーサシート15,16の合計厚みは、アンテナシート11のICチップ4の厚みと同等とし、ICチップ4と略同じ大きさの貫通孔を設ける。
【0020】
表裏の印刷シート20,30には、前記のように二軸延伸した白色PETシートまたは、延伸しない白色PET−Gシートを使用する。一般に、表面側印刷シート20には装飾的なおもて面印刷層21がプレス前に印刷されることが多く、裏面側印刷シート30には文字等の裏面印刷層31がプレス後に印刷されることが多いが、それに限定されるものではない。また、表裏の印刷層を保護するために、透明な保護フィルムや透明インキによる保護層を設ける場合もある。
【0021】
交通機関用途等の場合には、表面印刷シート20面の一部または全面に感熱記録が可能なリライトシート12が貼着される。リライトシートは透明であっておもて面印刷層21の視認を妨げることはない。
リライトシート12は二軸延伸したPET樹脂フィルムに、ロイコ染料からなるリライト記録層と、その保護層を形成し、さらにPET樹脂フィルムのカード面側には接着剤層を有するものである。
リライトシートを片面に設ける場合は、カードの反りを生じ易いので、印刷シートには二軸延伸PETシートを使用し、その延伸方向を完全に揃えるような対策が必要になる。すなわち、表裏印刷シート20,30の前後左右方向の延伸方向の全てを一致させ、表裏印刷シートはカードの中心層に対して対称的に配置し、好ましくはさらに、シートの当初シートからの採取位置をも一致させるようにする。
これらの技術の詳細は、本願出願人による特願2002−337238号に記載のものである。
【0022】
リライトシートは、完成後はリライト記録層になり、サーマルヘッドにより、乗車区間や有効期間を明瞭に印字し、かつ使用済み後は消去して反復して利用することができる。その他、図示してないが昇華転写記録用の受像層を設けることや文字エンボスすることも自由である。
リライトシート12に代えて、印刷によりリライト層を設けるものであっても良い。リライトシート12を使用しない場合や印刷によるリライト層の場合は、カードの反りは少ないので、延伸しないPET−Gシートを表裏印刷シートに使用することができ、この場合は上記のように延伸方向を揃えるような処置は必要としない。また、片面(アンテナシートと接する側)のみ接着剤を共押出しした、二層構成のスペーサシートでよい。
【0023】
図1の層構成をプレスラミネートした後は、図3、図4のような非接触ICカード1になる。図3は、表面側平面図であって、印刷絵柄5a,5bと共に、リライト記録層に印字したリライト印字2a,2b,2cが視認できる。
図4は、図3のカードのICチップ部分をとおる断面図である。アンテナシート11がスペーサ・接着剤層付きスペーサシート15により印刷シート20に、スペーサ・接着剤層付きスペーサシート16により印刷シート30に、それぞれ強固に接着している。
また、貫通孔151,161を設けたことによりICチップ4が、カード基体のほぼ中央に位置することになるので、ICチップの影響で外観を著しく損なうようなことはない。なお、図4において、アンテナシート11が屈曲しているのは、ICチップ4部分のみであって、コイルアンテナ3自体は平面部分にあるので、通信特性に影響することもない。
【0024】
【実施例】
図1、図2を参照して本発明の実施例を説明する。交通機関の改札用途に用いられる、リライト記録層付き非接触ICカードを製造した。
(実施例)
<アンテナシートの準備>
厚み40μmのPETフィルムに、厚み20μmのアルミ箔を接着剤を介して貼り合わせ、このアルミ箔をフォトレジストを使ってエッチングすることで、コイルアンテナ3を形成した。さらに、厚み300μmのICチップ4をコイルアンテナ3の両端31t,32tと電気的に接続して実装し、カードに内包するアンテナシート(インレイ)11を完成した。
なお、ICチップ4は、厚み175μmのICチップに、補強板100μm、異方導電性シート50μmを重ねて付加し、プレスラミの圧力を受けた後、総厚300μmとなったものである。
【0025】
<カード基体の製造>
カード基体の層構成は、アンテナシート11の表裏に、スペーサシート15,16を介して表裏の印刷シート20,30を配置する構成とした。
スペーサシート15,16は、PET−G樹脂シートの両面にポリエステル系接着剤を共押出しした三層構成のシートであり、それぞれ厚み120μmのスペーサ・コア層15c,16cと、その両面にポリエステル系接着剤からなる厚み30μmのスペーサ・接着剤層15a,15b,16a,16bを有する全体の総厚180μmからなるものである。
スペーサ・コア層15c,16cは、ポリカーボネート樹脂をブレンドして、Tg(ガラス転移温度)=100°CにしたPET−G樹脂製とした。
スペーサ・接着剤層15a,15b,16a,16bには、熱硬化剤を含有するポリエステル系接着剤(溶融粘度2000Poise;190°C)を採用した。
【0026】
スペーサシート15,16のさらにその外側には、印刷シート20,30として厚み188μmの二軸延伸PETシートを採用し、延伸方向が完全に一致するように揃え、かつ表裏が対称になるように配置した。
カード表側の印刷シート20には、あらかじめ、インレイの配置に合わせた絵柄を印刷した。印刷はシルクスクリーン印刷した上にオフセット印刷を刷り重ねる方法で行なった。
カードの最表面側にのみ、厚み50μmの接着剤付きリライトシート12を設け、改札用途においてカードを利用した日付けなどを表示できるようにした。
これにより、都合6層の層構成となった。コイルアンテナ3とICチップの厚みを含めない使用材料の総厚は826μmである。
【0027】
スペーサシート15,16には、アンテナシート上に実装したICチップが貫通するように、予めICチップ4と同じ大きさ(約5mm×5mm)の貫通孔151,161を打ち抜いて設けた。
アンテナシート11とスペーサ・接着剤層、スペーサシートの位置合わせは、アンテナシートと各スペーサ・接着剤層、スペーサシートに設けた抜き穴をピンに嵌めることにより行った。
この6層からなる積層体をプレス機の熱板上に載置して、プレスラミネートした。プレス工程の条件は、熱板温度120°C、圧力2.0MPa、成形(加熱)時間20min.に設定して行った。
【0028】
プレスによって一体化したシートから、絵柄に合わせてカード形状に打ち抜いた後、最後に裏側に絵柄印刷(裏面印刷層31)を行った。印刷は表側と同様に、シルクスクリーン印刷の上にオフセット印刷を刷り重ねて行った。
このようにして総厚、0.82mmであって、リライト記録層付き非接触ICカード1が完成した。出来上がったカードは耐久性が高く、高温環境下で使用、保管しても、基材の剥離は生じなかった。しかも安価で、絵柄の変色や歪みがない、外観品質に優れ、リライト印字適性も優れていた。
【0029】
図5を参照して本発明の比較例を説明する。
(比較例)
<アンテナシートの準備>
アンテナシートは実施例と同一の材料を使用し、同一厚みにして準備した。
【0030】
<カード基体の製造>
カード基体の層構成は図5のように構成した。すなわち、アンテナシート11の表裏に、厚さ50μmの接着シート13,14、その外側のカード表面側に厚さ180μmのPET−G製スペーサシート15、カード裏面側に厚さ180μmのPET−G製スペーサシート16、さらにそれらの外側に厚さ125μmの二軸延伸PETシートを印刷シート20,30として配置し、カードの最表面側にのみ厚み50μmのリライトシート12を設けた。カード表面側の印刷シート20には、あらかじめ、インレイの配置に合わせた絵柄を印刷した。印刷はシルクスクリーン印刷した上にオフセット印刷を刷り重ねる方法で行なった。
接着シート13,14には、アンテナシートのPETフィルムとスペーサシート15,16との接着適性を考慮して、ポリエステル系ホットメルト接着剤(溶融粘度2000Poise:190°C)を採用した。
これにより、都合8層の層構成となった。コイルアンテナとICチップの厚みを含めない使用材料の総厚は800μmである。
【0031】
アンテナシート11のICチップ4が突出する側のスペーサシート16と裏面側のスペーサシート15には、アンテナシート上に実装したICチップが貫通するように、予めICチップ4と同じ大きさ(約5mm×5mm)の貫通孔151,161を打ち抜きして設けておいた。
ただし、接着シート13,14には貫通孔を設けなかった。
【0032】
各層の位置合わせを実施例と同様にして行い、この8層からなる積層体をプレス機の熱板上に載置して、プレスラミネートした。プレス工程の条件は、実施例と同一にし、熱板温度120°C、圧力2.0MPa、成形(加熱)時間20min.に設定して行った。
【0033】
プレスによって一体化したシートから、絵柄に合わせてカード形状に打ち抜いた後、最後に裏側に絵柄印刷(裏面印刷層31)を行った。印刷は表側と同様に、シルクスクリーン印刷の上にオフセット印刷を刷り重ねて行った。
このようにして、総厚800μmの非接触ICカードが完成した。
【0034】
実施例と比較例により得られた非接触ICカードの印刷シートとスペーサシート間の層間剥離強度をプレスラミネート直後と経時後について測定を行った。
測定結果を表1に示す。試験装置には、NMB社製TG−500Nを使用し、剥離速度;100mm/min.の条件で試験を行った。
なお、試験は幅15mmの試料で試験し、測定値を10mm幅に換算した。
【0035】
印刷シートとスペーサシートとの間のT型剥離試験結果
【表1】

Figure 0004402367
【0036】
表1のように両者の値は、プレスラミネート直後でも既に3倍以上の大きな差がある。さらに、従来技術のカードは、高温度で保存されると顕著に強度低下することが認められる。実際、6N/cm以下では、指先で剥離できる程度に弱くなる。それに対し、本願発明のカードでは、90°Cで24時間保存した後でも十分な剥離強度を維持することが確認できた。
【0037】
【発明の効果】
上述のように、本発明の非接触ICカードでは、スペーサシートと印刷シートが強固に接着しているので、実使用時に受ける曲げやねじり負荷に対して優れた耐久性を有する。また、スペーサシートの表裏の接着剤層を共押出しして設けるため、重ね合わせするシート数を減らすことができて、材料費と製造コストの低減を図ることができる。なおかつ、アンテナシートの凹凸を吸収するのに十分な接着剤層の厚みが得られる。
プレスラミネート時の加熱温度を高くする必要がないので、印刷インキの色焼けや変色、絵柄の歪みがなく、カード基材が脆く割れ易くなる心配がない。
接着剤層に硬化剤を含有させる場合は、再加熱しても軟化しないため、特に高温環境下の使用においても層間剥離の問題が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のカードの層構成を示す分解断面図である。
【図2】 本発明で使用するアンテナシートの平面図である。
【図3】 図1の層構成をプレスラミネートした後のカードの状態を示す表面側平面図である。
【図4】 図3のカードの断面図である。
【図5】 従来の非接触ICカードの層構成を示す図である。
【符号の説明】
1 非接触ICカード、リライトカード
3 コイルアンテナ
4 ICチップ
10 カード基材
11 アンテナシート
12 リライトシート
13,14 接着シート
15,16 スペーサシート
20,30 印刷シート
21 おもて面印刷層
31 裏面印刷層[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a contactless IC card which encloses an IC chip and an antenna sheet.
In particular, in a non-contact IC card manufactured by laminating and press laminating a plurality of sheets including an antenna sheet, it has excellent appearance quality and delamination strength, and when it has a rewritable recording layer, its printability is improved. IC card is intended.
Therefore, the application field of the present invention relates to the manufacture and application field of non-contact IC cards.
[0002]
[Prior art]
The non-contact IC card includes an antenna sheet (generally sometimes referred to as “inlay”) in which a coil is formed inside the card in order to obtain electric power and signals from the outside in a non-contact manner based on the principle of electromagnetic induction. An IC chip that processes and stores signals to be transmitted and received is used when connected to a coil antenna and integrated with an antenna sheet, and is mounted on a card surface as an IC module with a substrate. May be connected.
In the former case, since the IC chip (which may be modularized) and the coil antenna are both embedded in the card base, the surface smoothness is particularly likely to deteriorate.
The base material of conventional non-contact IC cards is manufactured by press laminating PVC, PET (polyethylene terephthalate) or PET-G, or bonding an adhesive sheet. Attempts have been made to absorb irregularities on the card surface caused by the IC chip or coil antenna by foaming the adhesive sheet or by foaming the adhesive sheet.
[0003]
For example, Patent Document 1 describes forming a foamed resin layer by injection molding a foamed resin on an outer peripheral portion of an IC module, but because it is a limited range of only an outer peripheral portion of an IC module, It is considered difficult to smooth the entire surface of the IC card.
Further, Patent Document 2 discloses a non-contact type IC in which a spacer sheet having a size that fits inside a circle formed by a coil of a coil antenna with an IC chip is inserted and heat-pressed in order to remove air traps contained in the antenna coil. Although the card and its manufacturing method have been proposed, it is considered difficult to absorb the uneven shape of the IC chip.
[0004]
In addition, the previous application (Patent Document 3) by the applicant of the present application uses a biaxially stretched polyethylene terephthalate resin sheet containing fine cavities of 20 to 30% by volume in the IC card substrate as the front and back printed sheets. Propose to do.
In the previous application (Patent Document 4, Patent Document 5), a spacer sheet provided on both sides of the antenna sheet is provided with a through hole that absorbs the thickness of the IC chip, and an adhesive sheet is used between the antenna sheet and the spacer sheet. Proposed to have a symmetrical layer structure.
[0005]
FIG. 5 shows a layer structure of a conventional non-contact IC card.
In this layer configuration, spacer sheets 15 and 16 made of a PET-G resin sheet having a thickness of 180 μm are placed on both sides of the antenna sheet 11 having a thickness of 40 μm, and a biaxially stretched PET (polyethylene terephthalate) sheet having a thickness of 125 μm is placed on the outer surface thereof. The print sheets 20 and 30 are stacked. The antenna sheet 11 and the spacer sheets 15 and 16 are bonded via adhesive sheets 13 and 14 having a thickness of 50 μm.
A through hole 151 is provided in the spacer sheet 15 and a through hole 161 is provided in the spacer sheet 16 to absorb the thickness of the IC chip 4, and the thickness of each sheet on both sides of the antenna sheet 11 is the same, and the base material layer structure is symmetrical. By doing so, the occurrence of warpage is suppressed.
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-6-183190 [Patent Document 2]
JP 2001-109863 A [Patent Document 3]
Japanese Patent Application No. 2002-148596 [Patent Document 4]
Japanese Patent Application No. 2002-148597 [Patent Document 5]
Japanese Patent Application No. 2003-001735 [0007]
[Problems to be solved by the invention]
According to the technique of the previous application (Patent Document 5), the IC chip mounted on the antenna sheet and the protrusion of the antenna can be absorbed to some extent, and the printability when there is a rewrite layer is excellent, There was a tendency for the delamination strength between the printed sheet and the spacer sheet to be insufficient.
That is, since the printed sheet made of stretched PET is not softened at the heating temperature of the press laminate, the adhesion between the two layers is generated solely by the fusion force of the spacer sheet made of PET-G resin having a low softening temperature. For this reason, the adhesion durability of the bonded surface with respect to bending and twisting loads received during actual use is not sufficient, and peeling may occur between the printing sheet and the spacer sheet.
[0008]
As a countermeasure, in addition to the layer structure already filed, an adhesive sheet was also provided outside the spacer sheet (printed sheet side), but the number of sheets to be stacked increased, so the material and manufacturing costs were very high. The problem of becoming.
We also tried to soften the printed sheet made of stretched PET by increasing the heating temperature of the press laminate, but the printing ink was discolored due to color burn, or the pattern was stretched and distorted by heat with the sheet It became. Furthermore, the recrystallization of stretched PET has progressed, causing a problem that the card substrate is brittle and easily cracked.
[0009]
Therefore, the inventor of the present application, in a non-contact IC card manufactured by embedding an antenna sheet, absorbs the protrusions of the IC chip and the antenna to ensure the smoothness of the card and the delamination strength between the printed sheet and the spacer sheet. The present invention has been completed by researching to solve the problem of increasing the frequency by another method.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
Abstract of the invention to solve the above problems is to center the antenna sheet equipped with IC chips, sandwiched between front and back surfaces of the printed sheets through the both sides of the spacer sheet, the base integral with hot pressing in the non-contact IC card in the spacer sheet, the three layers of polyester adhesive was coextruded to a thickness on both surfaces of the PET-G resin substrate contains a thermally curing agent is 30~50μm configuration And a through hole that absorbs the thickness of the IC chip is formed in the front and back spacer sheets .
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
There are various types of non-contact IC cards, but in order to make the card thickness stipulated by JIS and ISO and to make the card surface smooth, the antenna sheet with the IC chip mounted is sandwiched between the card substrates on the front and back sides. It is common to have a form.
Even if an antenna is formed by etching a metal thin film without using a winding, a projection of 20 μm to 30 μm is formed from the sheet surface.
Since the IC chips attached to both ends of the antenna further have a thickness (projection) of about 150 μm to 300 μm, the antenna sheet has inevitable projections or irregularities, and is press-laminated between ordinary front and back substrates as it is. Therefore, an IC card with sufficiently excellent smoothness cannot be obtained.
[0013]
The present invention has the following layer structure in order to solve the problem of the delamination strength together with the problem of smoothness.
As the spacer sheet, a sheet having a two-layer or three-layer structure in which a polyester adhesive is coextruded on one side or both sides of a PET-G resin sheet is used.
In this case, the melt viscosity of the adhesive was 190 ° C. and 2500 poise or less, and the thicknesses of the adhesive layers on the front and back sides were about 30 to 50 μm, respectively.
[0014]
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is an exploded sectional view showing the layer structure of the card of the present invention, FIG. 2 is a plan view of an antenna sheet used in the present invention, and FIG. 3 is a press-laminated layer structure of FIG. FIG. 4 is a cross-sectional view taken through the IC chip portion of the card of FIG. 3.
In each figure, it should be noted that the thickness direction of the card is enlarged as compared with the width direction. For example, since the IC chip 4 is only about 150 μm to 300 μm in height, it actually has a flat appearance.
[0015]
As shown in FIG. 2, the antenna sheet 11 has a planar coil antenna 3 on a PET sheet, and the IC chip 4 is attached to both ends 31 t and 32 t of the coil antenna 3.
Although the coil antenna 3 is illustrated in a simplified manner, the coil antenna 3 is formed so as to go around the card base (a hatched portion) several times. The coil antenna 3 is obtained by forming a resist on an aluminum foil or copper foil (thickness 20 to 30 μm) laminated on a sheet, and leaving only the coil shape by a well-known photo-etching technique.
Although not limited to an IC chip, an IC module sealed with resin may be used, but hereinafter, it will be collectively expressed as an IC chip.
[0016]
When stacking card bases, as shown in FIG. 1, the antenna sheet 11 is arranged at the center, and spacer sheets 15 and 16 are inserted between the antenna sheet 11 and the front and back printed sheets 20 and 30, respectively. . The spacer sheet 15 has a configuration in which spacer / adhesive layers 15a and 15b are laminated on a spacer / core layer 15c made of PET-G resin. The spacer sheet 16 also has the same configuration.
The PET-G resin is generally a dehydration condensate of an aromatic dicarboxylic acid and a diol, and is composed of a substantially non-crystalline aromatic polyester resin having a particularly low crystallinity among the copolyesters. However, in the present invention, a special blend is used.
[0017]
For the spacer / adhesive layers 15a, 15b, 16a, 16b themselves, a polyester-based adhesive is used in consideration of heat fusion between the layers.
The spacer / adhesive layers 15 a and 16 a are intended to adhere to the print sheet 20 or the print sheet 30, and the spacer / adhesive layers 15 b and 16 b are intended to adhere to the antenna sheet 11. As a result, a stronger bond can be obtained with respect to the PET sheets of the print sheets 20 and 30 and the antenna sheet 11 that do not have heat-fusibility than the PET-G sheet alone.
However, when the printing sheet is a PET-G base material having heat-fusibility, the spacer / adhesive layers 15a and 16a may be omitted.
[0018]
In the case of the card layer configuration of the present invention, the adhesive layer needs to have a melt viscosity of 190 ° C. and a low viscosity of 2500 poise or less and up to about 1500 poise. This is because a flow is generated by heat at the time of press lamination, and the effect of completely absorbing the unevenness of the antenna sheet is exhibited.
Further, the spacer / adhesive preferably contains a curing agent that causes a curing reaction by heat or moisture adsorption. This is because when the curing agent is contained in the adhesive, it does not soften even when reheated, and therefore, delamination does not occur even when the card is used in a high temperature environment.
[0019]
Through holes 151 and 161 are formed in portions of the spacer sheets 15 and 16 where the IC chip 4 abuts or is positioned so as to absorb the thickness of the IC chip.
The total thickness of the two spacer sheets 15 and 16 is equal to the thickness of the IC chip 4 of the antenna sheet 11, and a through hole having substantially the same size as the IC chip 4 is provided.
[0020]
As the front and back printed sheets 20 and 30, a white PET sheet biaxially stretched as described above or a white PET-G sheet that is not stretched is used. Generally, a decorative front surface printing layer 21 is often printed on the front side printing sheet 20 before pressing, and a back side printing layer 31 such as letters is printed on the back side printing sheet 30 after pressing. However, it is not limited to this. Moreover, in order to protect the printed layer of the front and back, a protective layer with a transparent protective film or transparent ink may be provided.
[0021]
In the case of transportation use or the like, a rewrite sheet 12 capable of thermal recording is attached to a part or the entire surface of the surface printing sheet 20. The rewritable sheet is transparent and does not hinder the visibility of the front printed layer 21.
The rewritable sheet 12 is formed by forming a rewritable recording layer of leuco dye on a biaxially stretched PET resin film and a protective layer thereof, and further having an adhesive layer on the card surface side of the PET resin film.
When the rewritable sheet is provided on one side, the card is likely to be warped. Therefore, it is necessary to take measures to use a biaxially stretched PET sheet as the print sheet and to completely align the stretch direction. That is, the front and back printed sheets 20 and 30 are all aligned in the longitudinal and lateral directions, and the front and back printed sheets are arranged symmetrically with respect to the center layer of the card. Preferably, the sheet is taken from the original sheet. To match.
Details of these techniques are described in Japanese Patent Application No. 2002-337238 by the present applicant.
[0022]
The rewritable sheet becomes a rewritable recording layer after completion, and it is possible to use the thermal head to clearly print the boarding section and the valid period, and to erase and use it after use. In addition, although not shown, it is also possible to provide an image receiving layer for sublimation transfer recording and to emboss characters.
Instead of the rewrite sheet 12, a rewrite layer may be provided by printing. In the case of not using the rewritable sheet 12 or in the case of a rewritable layer by printing, there is little warping of the card, so an unstretched PET-G sheet can be used for the front and back printed sheets. In this case, the stretching direction is changed as described above. You don't need to do anything to align. Further, it may be a two-layer spacer sheet in which an adhesive is coextruded only on one side (the side in contact with the antenna sheet).
[0023]
After the press lamination of the layer configuration of FIG. 1, the contactless IC card 1 as shown in FIGS. 3 and 4 is obtained. FIG. 3 is a plan view of the surface side, and the rewrite prints 2a, 2b, and 2c printed on the rewrite recording layer can be visually recognized together with the printed patterns 5a and 5b.
4 is a cross-sectional view through the IC chip portion of the card of FIG. The antenna sheet 11 is firmly bonded to the print sheet 20 by the spacer sheet 15 with the spacer / adhesive layer and to the print sheet 30 by the spacer sheet 16 with the spacer / adhesive layer.
In addition, since the IC chip 4 is positioned substantially at the center of the card base by providing the through holes 151 and 161, the appearance is not significantly impaired by the influence of the IC chip. In FIG. 4, the antenna sheet 11 is bent only in the IC chip 4 portion, and the coil antenna 3 itself is in the flat portion, so that the communication characteristics are not affected.
[0024]
【Example】
An embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. A non-contact IC card with a rewrite recording layer was manufactured for use in ticket gates for transportation.
(Example)
<Preparation of antenna sheet>
A coil antenna 3 was formed by bonding an aluminum foil having a thickness of 20 μm to an PET film having a thickness of 40 μm via an adhesive and etching the aluminum foil using a photoresist. Further, an IC chip 4 having a thickness of 300 μm was mounted by being electrically connected to both ends 31t and 32t of the coil antenna 3 to complete an antenna sheet (inlay) 11 included in the card.
The IC chip 4 has a total thickness of 300 μm after adding a reinforcing plate of 100 μm and an anisotropic conductive sheet of 50 μm to an IC chip having a thickness of 175 μm and receiving pressure from a press lamination.
[0025]
<Manufacture of card base>
The layer structure of the card substrate is such that printed sheets 20 and 30 on the front and back sides are arranged on the front and back sides of the antenna sheet 11 via spacer sheets 15 and 16.
The spacer sheets 15 and 16 are three-layered sheets in which a polyester adhesive is coextruded on both sides of a PET-G resin sheet. Each of the spacer core layers 15c and 16c has a thickness of 120 μm, and polyester adhesive on both sides. The total thickness of the spacer / adhesive layers 15a, 15b, 16a, and 16b is 30 μm. The total thickness is 180 μm.
The spacer core layers 15c and 16c were made of PET-G resin by blending polycarbonate resin to Tg (glass transition temperature) = 100 ° C.
For the spacer / adhesive layers 15a, 15b, 16a and 16b, a polyester-based adhesive (melt viscosity 2000 poise; 190 ° C.) containing a thermosetting agent was employed.
[0026]
On the outer side of the spacer sheets 15 and 16, biaxially stretched PET sheets with a thickness of 188 μm are adopted as the print sheets 20 and 30 and arranged so that the stretch directions are completely coincided and the front and back are symmetrical. did.
On the print sheet 20 on the front side of the card, a picture matched to the layout of the inlay was printed in advance. Printing was carried out by silk screen printing and offset printing.
A rewrite sheet 12 with an adhesive having a thickness of 50 μm is provided only on the outermost surface side of the card so that the date using the card can be displayed in the ticket gate application.
As a result, a layer structure of six layers was obtained. The total thickness of the material used excluding the thickness of the coil antenna 3 and the IC chip is 826 μm.
[0027]
In the spacer sheets 15 and 16, through holes 151 and 161 having the same size as the IC chip 4 (about 5 mm × 5 mm) were punched in advance so that the IC chip mounted on the antenna sheet penetrates.
The antenna sheet 11, the spacer / adhesive layer, and the spacer sheet were aligned by fitting the antenna sheet, each spacer / adhesive layer, and a hole provided in the spacer sheet to a pin.
The six-layer laminate was placed on a hot plate of a press machine and press laminated. The conditions of the pressing process were as follows: hot plate temperature 120 ° C, pressure 2.0 MPa, molding (heating) time 20 min. I went to set.
[0028]
The sheet integrated by the press was punched into a card shape according to the pattern, and finally pattern printing (back surface printing layer 31) was performed on the back side. In the same manner as the front side, printing was performed by printing offset printing on silk screen printing.
In this way, a non-contact IC card 1 having a total thickness of 0.82 mm and having a rewrite recording layer was completed. The finished card was highly durable, and even when used and stored in a high temperature environment, the substrate did not peel off. In addition, it was inexpensive, free from discoloration and distortion of the pattern, excellent appearance quality, and excellent rewrite printability.
[0029]
A comparative example of the present invention will be described with reference to FIG.
(Comparative example)
<Preparation of antenna sheet>
The antenna sheet was prepared using the same material as in the example and having the same thickness.
[0030]
<Manufacture of card base>
The layer structure of the card substrate is as shown in FIG. That is, 50 μm thick adhesive sheets 13, 14 on the front and back of the antenna sheet 11, 180-μm thick PET-G spacer sheet 15 on the outer card surface side, and 180 μm-thick PET-G made on the back side of the card. A spacer sheet 16 and a biaxially stretched PET sheet having a thickness of 125 μm were disposed outside the spacer sheets 16 as printing sheets 20 and 30, and a rewrite sheet 12 having a thickness of 50 μm was provided only on the outermost surface side of the card. On the print sheet 20 on the card surface side, a picture matched to the layout of the inlay was printed in advance. Printing was carried out by silk screen printing and offset printing.
A polyester hot melt adhesive (melt viscosity 2000 poise: 190 ° C.) was used for the adhesive sheets 13 and 14 in consideration of the adhesion suitability between the PET film of the antenna sheet and the spacer sheets 15 and 16.
Thereby, it became a layer structure of 8 layers for convenience. The total thickness of the materials used excluding the thickness of the coil antenna and the IC chip is 800 μm.
[0031]
The spacer sheet 16 on the side of the antenna sheet 11 from which the IC chip 4 protrudes and the spacer sheet 15 on the back side have the same size as the IC chip 4 (about 5 mm in advance) so that the IC chip mounted on the antenna sheet penetrates. × 5 mm) through-holes 151 and 161 were provided by punching.
However, the adhesive sheets 13 and 14 were not provided with through holes.
[0032]
The alignment of each layer was performed in the same manner as in the example, and the laminate composed of 8 layers was placed on a hot plate of a press machine and press laminated. The conditions for the pressing step were the same as in the example, hot plate temperature 120 ° C, pressure 2.0 MPa, molding (heating) time 20 min. I went to set.
[0033]
The sheet integrated by the press was punched into a card shape according to the pattern, and finally pattern printing (back surface printing layer 31) was performed on the back side. In the same manner as the front side, printing was performed by printing offset printing on silk screen printing.
In this way, a non-contact IC card having a total thickness of 800 μm was completed.
[0034]
The delamination strength between the printed sheet and the spacer sheet of the non-contact IC card obtained in Examples and Comparative Examples was measured immediately after press lamination and after aging.
The measurement results are shown in Table 1. For the test apparatus, TG-500N manufactured by NMB was used, and the peeling speed was 100 mm / min. The test was conducted under the following conditions.
The test was conducted using a sample having a width of 15 mm, and the measured value was converted to a width of 10 mm.
[0035]
Results of T-type peel test between printed sheet and spacer sheet [Table 1]
Figure 0004402367
[0036]
As shown in Table 1, there is already a large difference of 3 times or more between both values even immediately after press lamination. Furthermore, it can be seen that prior art cards are significantly reduced in strength when stored at high temperatures. In fact, at 6 N / cm or less, it becomes weak enough to be peeled off with a fingertip. On the other hand, it was confirmed that the card of the present invention maintains a sufficient peel strength even after being stored at 90 ° C. for 24 hours.
[0037]
【The invention's effect】
As described above, in the non-contact IC card of the present invention, since the spacer sheet and the printed sheet are firmly bonded, they have excellent durability against bending and torsional loads received during actual use. Further, since the adhesive layers on the front and back sides of the spacer sheet are provided by coextrusion, the number of sheets to be superimposed can be reduced, and the material cost and the manufacturing cost can be reduced. In addition, the thickness of the adhesive layer sufficient to absorb the unevenness of the antenna sheet can be obtained.
Since there is no need to increase the heating temperature during press lamination, there is no color burn or discoloration of the printing ink, no distortion of the pattern, and there is no concern that the card substrate is brittle and easily cracked.
In the case where a curing agent is contained in the adhesive layer, it does not soften even when reheated, so that there is no problem of delamination even when used in a high temperature environment.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded sectional view showing a layer structure of a card according to the present invention.
FIG. 2 is a plan view of an antenna sheet used in the present invention.
3 is a top plan view showing a state of a card after press laminating the layer configuration of FIG. 1; FIG.
4 is a cross-sectional view of the card of FIG.
FIG. 5 is a diagram showing a layer structure of a conventional non-contact IC card.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Non-contact IC card, rewrite card 3 Coil antenna 4 IC chip 10 Card base material 11 Antenna sheet 12 Rewrite sheet 13, 14 Adhesive sheet 15, 16 Spacer sheet 20, 30 Print sheet 21 Front surface print layer 31 Back surface print layer

Claims (4)

ICチップを装着したアンテナシートを中心に配置し、その両面のスペーサシートを介して表裏の印刷シート間に挟持し、熱圧プレスして一体の基体にした非接触ICカードにおいて、前記スペーサシートに、PET−G樹脂基材の両面に厚みが30〜50μmであって熱硬化剤を含有するポリエステル系接着剤を共押出しした三層構成のシートを使用し、さらに表裏のスペーサシートにICチップの厚みを吸収する貫通孔を形成したことを特徴とする非接触ICカード。 Arranged around the antenna sheet equipped with IC chips, sandwiched between front and back surfaces of the printed sheets through the both sides of the spacer sheet, in the contactless IC card to the substrate of the integrated and hot pressing, the spacer sheet to, use a sheet of polyester adhesive co-extruded three-layer structure thickness on both surfaces of the PET-G resin substrate containing a thermosetting agent be 30 to 50 [mu] m, more sides of the spacer sheet A non-contact IC card, wherein a through-hole that absorbs the thickness of an IC chip is formed . 最表面にリライト記録層を有することを特徴とする請求項1記載の非接触ICカード。2. The non-contact IC card according to claim 1, further comprising a rewrite recording layer on an outermost surface. 熱硬化剤が熱あるいは水分の吸着によって硬化反応したものであることを特徴とする請求項記載の非接触ICカード。Contactless IC card according to claim 1, wherein the der Rukoto those thermosetting agent is curing reaction by adsorption heat or moisture. 硬化前のポリエステル系接着剤の溶融粘度が、2500Poise(190°C)以下であることを特徴とする請求項記載の非接触ICカード。The melt viscosity of the polyester adhesive before curing, the non-contact IC card according to claim 1, wherein a is less than or equal 2500Poise (190 ° C).
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