JP4399661B2 - ドラム缶等容器用キャップシールの製造方法 - Google Patents

ドラム缶等容器用キャップシールの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドラム缶等容器用キャップシールの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばドラム缶の口金部のフランジに、パッキン付きプラグがねじ込まれて密閉された状態において、該口金部にキャップシールを嵌め被せ、締付け機によりキャップシール周縁の垂下状周壁を締め付けて、垂下状周壁の下部を内側に変形せしめ、キャップシールを口金部に装着して、口金部を封印することが行なわれている。
【0003】
しかし、このような従来のキャップシールでは、ドラム缶口金部への装着のさい、締付け機を使用する必要があり、キャップシールの装着に工具を必要とするため、取扱いが面倒であるとともに、手間がかゝるという問題があった。
【0004】
そこで、本出願人は先に、キャップシール本体の垂下状周壁に、ドラム缶口金部への装着のさいフランジの折返し先端部に係り合わせられる複数の係合凸部が内方突出状に設けられたドラム缶用キャップシールを提案した(例えば特開平9−110059号公報参照)。
【0005】
この先提案によるキャップシールによれば、キャップシールの装着を、工具を必要とせずに人手によりワンタッチで行なうことができて、取扱いが非常に簡単であるという利点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記先提案のキャップシールには、つぎのような問題が新たに生じた。すなわち、先提案のキャップシールでは、キャップシール本体の垂下状周壁の係合凸部が、いわゆるプレス加工により垂下状周壁の所定部分を内側に押圧して膨出させることにより、形成していた。このため、先提案のキャップシールでは、プレス加工による係合凸部の成形のさい、係合凸部の周辺の垂下状周壁部分が引っ張られて、該周辺部分の厚みが薄くなり、機械的強度が若干低下するおそれがあるという問題があった。また、プレス加工による係合凸部の成形のさいに該凸部の周辺、とくに垂下状周壁部分が引っ張られることにより、該凸部下側の垂下状周壁下縁部分に下向き開口を有する凹弧状の凹みが生じた。そして、キャップシールの垂下状周壁の下縁にこのような凹みがあると、キャップシールをドラム缶の固定口金部に嵌め被せて装着したさい、この凹み部分において、キャップシールの垂下状周壁の下縁とドラム缶の天板との間に隙間ができ、従って、例えばこの隙間にドライバー等の工具を差し込んで、キャップシールを不正に除去することもできるため、キャップシールによるドラム缶口金部の封印機能を損なうおそれがあるという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、上記の従来技術の問題を解決したドラム缶等容器用キャップシールの製造方法を提供しようとすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、金属製キャップシール本体の円形頂壁、これの周縁の環状段部および垂下状周壁をプレス成形により形成するとともに、垂下状周壁の一側に、円形孔を有する開封用摘み部を形成し、かつ開封用摘み部の左右両側に位置する平行な2本の破断用切込みを、キャップシール本体の垂下状周壁、段部および頂壁に設けるドラム缶等容器用キャップシールの製造方法において、ピアス加工用ダイスの側縁部にキャップシール本体の垂下状周壁を引っ掛けるようにして載せ、このとき、キャップシール本体の頂壁部分を垂直に配置するとともに、垂下状周壁部分を水平に配置して、ダイス側縁部の頂壁において上方に開口した直径1.5〜3mmの有底孔に対して、垂下状周壁の上からポンチよりなる工具の先端部を打ち込み、該垂下状周壁部分に貫通孔を形成するとともに、該孔の周縁部において内側に突出した直径1.0〜3mmを有する環状ぎざぎざ突起を形成し、ついで、該垂下状周壁を、ダイス側縁部に沿って所要角度回転させて、垂下状周壁のつぎの穿孔予定部分をダイス側縁部頂壁の有底孔の上に位置するようにして載せ、以下同様にして、ポンチよりなる工具の先端部を打ち込むことにより、複数個の環状ぎざぎざ突起を順に形成することを特徴としている。
【0009】
上記キャップシール本体は、スチールまたはアルミニウム等の金属板よりなるものであり、例えば厚み約0.2〜0.4mmを有するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0011】
図1〜図4は、本発明の方法により製造されたキャップシールの第1実施形態を示すものである。また、ドラム缶の天板(21)には、通常、大きさの異なる大小2つ、あるいは同じ大きさの大きい2つの口金部(10)が設けられているが、この実施形態においては、大きい方の口金部(10)が図示されている。
【0012】
本発明において、キャップシール(1)は、図1に示すように、厚み約0.2〜0.4mmのスチールよりなる平面よりみて円形のキャップシール本体(2)周縁の垂下状周壁(3)の4箇所に、貫通孔(4)と、該孔(4)の周縁部においてキャップシール本体(2)の内方に突出した直径1.0〜3mmを有する環状ぎざぎざ突起(5)とが設けられている。
【0013】
またキャップシール本体(2)の垂下状周壁(3)と円形頂壁(6)との間に環状段部(7)が設けられ、キャップシール本体(2)周縁の垂下状周壁(3)の一側には、垂下状周壁(3)の下端部に連なりかつ人手の指を差し込む円形の貫通孔(9)を有する開封用摘み部(8)が外方突出状に設けられている。また開封用摘み部(8)の左右両側に位置するようにかつキャップシール本体(2)の垂下状周壁(3)、環状段部(7)および円形頂壁(6)に至る互いに平行な2本の破断用切込み(18)(18)が設けられている。
【0014】
なおここで、キャップシール本体(2)一側の開封用摘み部(8)に近くかつ破断用切込み(18)(18)の両側の2つの環状ぎざぎざ突起(5)(5)同士の間の間隔は、キャップシール本体(2)の円形頂壁(6)の中心点を中心として、約80°の角度(A2)に対応する間隔があけられ、残りの2つの環状ぎざぎざ突起(5)(5)同士の間の間隔は、同約120°の角度(A1)に対応する間隔があけられている。
【0015】
つぎに、図2に示すように、ドラム缶天板(21)の固定口金部(10)においては、天板(21)に平面よりみて円形の立上り筒部(22)が設けられ、その高さの中間部に環状段部(23)が設けられている。そして、天板(21)の立上がり筒部(22)に内ねじタイプの圧入形フランジ(固定口金)(14)が下から圧入され、その上縁先端部(15)が外側に折り曲げられて、立上がり筒部(22)の上縁部(22a)に巻き取められることにより、フランジ上縁折返し先端部(外方凸縁部)(15)が立上がり筒部(22)の外側に環状に突出せしめられている。圧入形フランジ(14)下縁の鍔(16)と環状段部(23)との間には、ガスケット(24)が封入されている。また、フランジ(14)下縁の鍔(16)の外周縁は平面よりみて八角形を有していて、これが環状段部(23)の外周縁に連なる平面よりみて八角形の回り止め用裾部(25)に係り合わされている。圧入形フランジ(14)の雌ねじ部(17)には、パッキン(12)付きプラグ(栓)(11)の雄ねじ部(13)がねじ込まれており、パッキン(12)がフランジ(14)の開口上縁部内周面に密着せしめられている。
【0016】
このようなパッキン(12)付きプラグ(11)により密閉されたドラム缶の固定口金部(10)に、上記のキャップシール(1)を装着するには、固定口金部(10)にキャップシール(1)を嵌め被せて、下方にポンと押え付ければ良い。
【0017】
これにより、キャップシール本体(2)の垂下状周壁(3)の4つの環状ぎざぎざ突起(5)が、垂下状周壁(3)の金属板素材の弾性により、それぞれ口金部(10)上端の外方凸縁(15)に沿って一旦外方に押しやられて、外方凸縁(15)を下側に越えたところで、垂下状周壁(3)が元の状態に復元して、各環状ぎざぎざ突起(5)が外方凸縁(15)に、これの下側から係合せしめられる。
【0018】
図3に、環状ぎざぎざ突起(5)の拡大垂直断面図を示し、図4に、環状ぎざぎざ突起(5)が外方凸縁(15)に下から係合する状態の拡大水平断面図を示す。
【0019】
後述するように、キャップシール本体(2)の垂下状周壁(3)の各環状ぎざぎざ突起(5)は、いわゆるピアス加工により形成されているから、図3に示すように、環状ぎざぎざ突起(5)の立上がり部分(A)の肉厚は、元の板厚より薄くならず、かつ環状ぎざぎざ突起(5)近くの垂下状周壁部分(C)の肉厚も、キャップシール本体(2)の元の板厚より薄くならず、従ってキャップシール(1)は、環状ぎざぎざ突起(5)を設けたにもかゝわらず、非常に大きい強度を有するものである。また、環状ぎざぎざ突起(5)は、それぞれの先端部(B)が非常に尖っているので、ドラム缶天板(21)の立上り筒部(22)の周面に強く圧接する(くい付く)ことにより、立上がり筒部(22)上縁部のフランジ上縁折返し先端部(15)に対する引っ掛け強度が非常に強く、外れ難い。さらに、これら4つの環状ぎざぎざ突起(5)の存在により、キャップシール(1)自体が立上がり筒部(22)の周面に沿って回るのを阻止することができ、確実な封印作用を果たし得る。
【0020】
また図4に示すように、a:ドラム缶天板(21)の立上り筒部(22)の外径、b:立上がり筒部(22)上縁部のフランジ上縁折返し先端部(15)の外径、c:キャップシール本体(2)の垂下状周壁(3)の内径、d:垂下状周壁(3)の4箇所に設けられた環状ぎざぎざ突起(5)の先端部を結ぶ仮想円の内径、とそれぞれ定義すると、d>aであることが好ましい。また、e:b−aは、大小2つのうち、大きいサイズのキャップシール(1)では、1.0〜1.5mm、小さいサイズのキャップシール(1)では、0.8〜1.0mm程度である。f:c−bは、大きいサイズのキャップシール(1)では、0.3〜0.5mm、小さいサイズのキャップシール(1)では、0.2〜0.4mm程度である。g:c−aは、大きいサイズのキャップシール(1)では、2mm以上、2.5mm以下、小さいサイズのキャップシール(1)では、1.5mm以上、2.0mm以下であるのが、好ましい。
【0021】
なお、b:立上がり筒部(22)上縁部のフランジ上縁折返し先端部(15)の外径寸法にはバラツキがあり、例えば大きいサイズのキャップシール(1)では、68.8〜69.8mm、小さいサイズのキャップシール(1)では、34.8〜35.8mm程度であるが、キャップシール本体(2)の垂下状周壁(3)の環状ぎざぎざ突起(5)の先端部には激しい凹凸があるので、このようなフランジ上縁折返し先端部(15)の外径寸法のバラツキを吸収し得る利点がある。
【0022】
キャップシール(1)の装着後には、キャップシール本体(2)の垂下状周壁(3)の下端部(D)が、ドラム缶天板(21)の円形立上り筒部(22)の環状段部(23)の上面に当接せしめられており(図2参照)、従ってキャップシール(1)は、これを破断しないかぎり、容易に開封することができず、封印機能を確実に果たすことができる。
【0023】
というのは、本発明においては、キャップシール本体(2)の垂下状周壁(3)の環状ぎざぎざ突起(5)が、いわゆるピアス加工により形成されているから、図3と図2において、環状ぎざぎざ突起(5)の下方において、キャップシール本体(2)の垂下状周壁(3)の下端部(D)が、従来のプレス加工のように凸部の成形に伴って上方に引っ張られて下向き開口の凹状変形部が形成される場合と異なり、平坦なままである。従って、キャップシール(1)をドラム缶の固定口金部(10)に嵌め被せて装着したさい、キャップシール(1)の垂下状周壁(3)の下端部(D)とドラム缶天板(21)の立上り筒部(22)の環状段部(23)上面との間に隙間ができず、このため、キャップシール(1)の不正な除去を未然に防止することができて、ドラム缶口金部の封印機能を確実に果たすことができる。
【0024】
つぎに、こうしてキャップシール(1)が装着されたドラム缶天板(21)の口金部(10)を開封するには、キャップシール(1)の開封用摘み部(8)の円形孔(9)に指を差し込んで、摘み部(8)を持ち上げれば良い。これにより、開封用摘み部(8)両側の2本の破断用切込み(18)(18)よりキャップシール本体(2)が簡単に破断され、引き続き、摘み部(8)を持ち上げることにより、キャップシール(1)を簡単に取り除くことができる。
【0025】
このように、本発明の方法により製造されたキャップシールによれば、キャップシール(1)の装着および開封を、いずれも工具を必要とせずに人手によりワンタッチで行なうことができて、取扱いが非常に簡単であり、しかも確実な封印機能を果たすことができ、ひいてはドラム缶内容物の品質補償機能を確実に果し得る。さらに、キャップシール(1)装着の自動化が容易であり、かつその設備も簡単でかつ安価である。
【0026】
なお、この実施形態では、図2に示すように、垂下状周壁(3)上部の環状段部(7)の内周面に環状ライニングガスケット(19)が設けられている。このようなライニングガスケット(19)は、合成ゴム、各種コンパウンドあるいは合成樹脂等の弾性素材によりつくられている。また、このような環状ガスケット(19)としては、別につくられたリング状ガスケットが、垂下壁(3)の内周面に嵌込みによりあるいはまた接着剤により取り付けられたものであっても良い。
【0027】
このように、この実施形態では、ドラム缶の口金部(10)が、パッキン(12)と環状ライニングガスケット(19)との二重のシール材によって確実に密封されるので、例えば天板(21)の上面に溜まった雨水がドラム缶の内部に浸入するのを確実に防止することができ、また横倒し状態のドラム缶の内容物の漏洩を確実に防止することができるとともに、プラグ(11)のパッキン(12)の周面とフランジ(14)の開口部上端との間の間隙に水やほこりが溜まるようなことがなく、従ってこれらの水やほこりによってドラム缶内容物の品質が損なわれることがない。
【0028】
また、キャップシール本体(2)の垂下状周壁(3)の環状ぎざぎざ突起(5)には貫通孔(4)があけられているから、該孔(4)を通じてキャップシール本体(2)の垂下状周壁(3)の内側の空気が、外部に排出されるため、例えばユニクロメッキを施したプラグ(11)や圧入形フランジ(14)を用いた場合にも、いわゆる白錆びが発生しにくいという利点がある。
【0029】
またこの実施形態においては、キャップシール(1)の材質として、例えば鉄を用いているから、キャップシール本体(2)の表面をいわゆるユニクロメッキ等のメッキを施すことにより、錆びにくい。また例えば長期の使用により鉄製キャップシール(1)が錆びた場合にも、該鉄製キャップシール(1)をスクラップにして容易に再生することができるし、鉄製キャップシール(1)は最終的には錆びとなって土中に消えるので、環境にやさしいという利点がある。
【0030】
本発明によるキャップシール(1)の製造方法は、つぎの通りである。
【0031】
すなわち、まずキャップシール本体(2)の円形頂壁(3)、これの周縁の環状段部(7)および垂下状周壁(3)をプレス成形により形成するとともに、垂下状周壁(3)の一側に、円形孔(9)を有する開封用摘み部(8)を形成する。かつ開封用摘み部(8)の左右両側に位置する平行な2本の破断用切込み(18)(18)を、キャップシール本体(2)の垂下状周壁(3)、段部(7)および頂壁(6)に設ける。
【0032】
つぎに、図5に示すように、ピアス加工用ダイス(30)の側縁部(30a)にキャップシール本体(2)の垂下状周壁(3)を引っ掛けるようにして載せ、このとき、キャップシール本体(2)の頂壁(6)部分を垂直に配置するとともに、垂下状周壁(3)部分を水平に配置して、ダイス側縁部(30a)の頂壁において上方に開口した直径1.5〜3mmの有底孔(31)に対して、垂下状周壁(3)の上からポンチよりなる工具(32)の先端部を打ち込み、該垂下状周壁(3)部分に貫通孔(4)を形成するとともに、該孔(4)の周縁部において内側に突出した直径1.0〜3mmを有する環状ぎざぎざ突起(5)を形成する。ついで、該垂下状周壁(3)を、ダイス側縁部(30a)に沿って所要角度回転させて、垂下状周壁(3)のつぎの穿孔予定部分をダイス側縁部(30a)頂壁の有底孔(31)の上に位置するようにして載せ、以下同様にして、ポンチよりなる工具(32)の先端部を打ち込むことにより、合計4個の環状ぎざぎざ突起(5)を順に形成するものである。
【0033】
なお、上記の本発明の方法によれば、環状ぎざぎざ突起(5)を有するキャップシール(1)を簡単に製造することができるので、キャップシール(1)の製造コストが安くつくものである。
【0034】
図6は、本発明の方法により製造されたキャップシール(1)の第2実施形態を示すものである。ここで、上記第1実施形態の場合と異なる点は、環状ぎざぎざ突起(5)の個数および配置にある。
【0035】
すなわち、キャップシール本体(2)の垂下状周壁(3)に環状ぎざぎざ突起(5)が9個設けられている。そしてキャップシール本体(2)一側の開封用摘み部(8)に対向する垂下状周壁(3)部分に、環状ぎざぎざ突起(5)が1個設けられ、開封用摘み部(8)に近くかつ破断用切込み(18)(18)の両側に、相互に約80°の角度(A2)に対応する間隔をおいて、2個1組の環状ぎざぎざ突起(5)(5)が設けられ、さらに、開封用摘み部(8)の反対側に位置するようにかつ相互に約120°の角度(A1)に対応する間隔をおいて、2個1組の環状ぎざぎざ突起(5)(5)が設けられている。このように、環状ぎざぎざ突起(5)(5)を2個1組ずつ、例えば4〜10mmの間隔をおいて近付けて設けることにより、ドラム缶天板(21)の固定口金部(10)に対するキャップシール(1)の取付強度がさらに大きくなるという利点がある。
【0036】
図7は、本発明の方法により製造されたキャップシール(1)の第3実施形態を示すものである。ここで、上記第1実施形態の場合と異なる点は、キャップシール(1)が、ドラム缶天板(21)の小さい口金部(10)に装着されるものであり、かつキャップシール本体(2)の垂下状周壁(3)に環状ぎざぎざ突起(5)が3個設けられている点にある。
【0037】
すなわち、キャップシール本体(2)一側の開封用摘み部(8a)に近くかつ破断用切込み(18)(18)の両側の2つの環状ぎざぎざ突起(5)(5)同士の間には、約80°の角度(A2)に対応する間隔があけられ、これらの2つの環状ぎざぎざ突起(5)(5)と、開封用摘み部(8)の反対側に位置する1つの環状ぎざぎざ突起(5)との間には、約140°の角度(A3)に対応する間隔があけられている。このように、ドラム缶天板(21)の小さい口金部(10)に装着されるキャップシール(1)では、環状ぎざぎざ突起(5)の数は少なくて良い。また、開封用摘み部(8a)には、平面よりみて矢印形のドライバー等工具差込み用孔(9a)があけられている。
【0038】
図8は、本発明の方法により製造されたキャップシール(1)の第4実施形態を示すものである。ここで、上記第1実施形態の場合と異なる点は、キャップシール本体(2)に開封用摘み部が設けられていない点、およびキャップシール本体(2)の垂下状周壁(3)に環状ぎざぎざ突起(5)が6個設けられている点にある。これらの環状ぎざぎざ突起(5)は、例えば4〜10mmの間隔をおいて2個1組で、3箇所に設けられかつ各組の環状ぎざぎざ突起(5)(5)は、相互に約120°の角度(A1)に対応する間隔をおいて配置されている。
【0039】
上記第2〜第4実施形態のその他の点は、上記第1実施形態の場合と同様であるので、図面において同一のものには同一の符号を付した。
【0040】
なお、キャップシール(1)は、通常、スチール製であるが、これはその他アルミニウム等の金属板によりつくられていても良い。
【0041】
また、本発明は、ドラム缶の他にガロン缶等の同種の口金部を有する容器のシールにも適用可能である。
【0042】
【発明の効果】
本発明は、上述のように、金属製キャップシール本体の円形頂壁、これの周縁の環状段部および垂下状周壁をプレス成形により形成するとともに、垂下状周壁の一側に、円形孔を有する開封用摘み部を形成し、かつ開封用摘み部の左右両側に位置する平行な2本の破断用切込みを、キャップシール本体の垂下状周壁、段部および頂壁に設けるドラム缶等容器用キャップシールの製造方法において、ピアス加工用ダイスの側縁部にキャップシール本体の垂下状周壁を引っ掛けるようにして載せ、このとき、キャップシール本体の頂壁部分を垂直に配置するとともに、垂下状周壁部分を水平に配置して、ダイス側縁部の頂壁において上方に開口した直径1.5〜3mmの有底孔に対して、垂下状周壁の上からポンチよりなる工具の先端部を打ち込み、該垂下状周壁部分に貫通孔を形成するとともに、該孔の周縁部において内側に突出した直径1.0〜3mmを有する環状ぎざぎざ突起を形成し、ついで、該垂下状周壁を、ダイス側縁部に沿って所要角度回転させて、垂下状周壁のつぎの穿孔予定部分をダイス側縁部頂壁の有底孔の上に位置するようにして載せ、以下同様にして、ポンチよりなる工具の先端部を打ち込むことにより、複数個の環状ぎざぎざ突起を順に形成するもので、本発明によれば、キャップシール本体の垂下状周壁に複数個の環状ぎざぎざ突起を、ピアス加工により簡単に形成することができるから、キャップシールの製造コストが安くつくという効果を奏する。
そして、本発明の方法により製造されたキャップシールは、これをドラム缶等容器の口金部にワンタッチで非常に簡単に装着することができるのは、勿論であるが、キャップシール本体の垂下状周壁の複数箇所に設けられた環状ぎざぎざ突起は、それぞれの先端部(B)が非常に尖っているため、ドラム缶天板の立上り筒部の周面に強く圧接する(くい付く)ことにより、立上がり筒部上縁部のフランジ上縁折返し先端部に対する引っ掛け強度が非常に強く、外れ難い。しかも複数個の環状ぎざぎざ突起の存在により、キャップシール自体が天板立上がり筒部の周面に沿って回るのを阻止することができ、確実な封印作用を果たし得る。
【0043】
また、キャップシールの垂下状周壁に、いわゆるピアス加工により環状ぎざぎざ突起を簡単に設けることができるとともに、環状ぎざぎざ突起の立上がり部分(A)の肉厚は、キャップシール本体の元の板厚より薄くならず、かつ環状ぎざぎざ突起近くの垂下状周壁部分(C)の肉厚も、元の板厚より薄くならず、従ってキャップシールは、環状ぎざぎざ突起を設けたにもかゝわらず、非常に大きい強度を有するものである。
【0044】
さらに、キャップシール本体の垂下状周壁の環状ぎざぎざ突起がピアス加工により形成されることにより、環状ぎざぎざ突起の下方において、キャップシール本体の垂下状周壁の下端部(D)が、従来のプレス加工のように凸部の成形に伴って上方に引っ張られて下向き開口の凹状変形部が形成されるような場合と異なり、平坦なままであり、従って、キャップシールをドラム缶の固定口金部に嵌め被せて装着したさい、キャップシールの垂下状周壁の下端部(D)とドラム缶天板の立上り筒部周辺の環状段部上面との間に隙間ができず、このため、キャップシールの不正な除去を未然に防止することができて、ドラム缶口金部の封印機能を確実に果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法により製造されたキャップシールの第1実施形態を示す概略平面図である。
【図2】 本発明の方法により製造されたキャップシールを装着したドラム缶口金部の要部拡大垂直断面図である。
【図3】 図1のキャップシールの環状ぎざぎざ突起部分の拡大垂直断面図である。
【図4】 同キャップシールの環状ぎざぎざ突起部分の拡大水平断面図である。
【図5】 本発明のキャップシールの製造工程を示すダイスの部分拡大断面図である。
【図6】 本発明の方法により製造されたキャップシールの第2実施形態を示す概略平面図である。
【図7】 本発明の方法により製造されたキャップシールの第3実施形態を示す概略平面図である。
【図8】 本発明の方法により製造されたキャップシールの第4実施形態を示す概略平面図である。
【符号の説明】
キャップシール
キャップシール本体
垂下状周壁
貫通孔
環状ぎざぎざ突起
10固定口金部
11プラグ
12パッキン
14フランジ
15外方凸縁部(フランジ上縁折返し先端部)
21天板
22立上がり筒部
30ダイス
31有底孔
32ポンチ(ピアス加工用工具)

Claims (1)

  1. 金属製キャップシール本体(2)の円形頂壁(3)、これの周縁の環状段部(7)および垂下状周壁(3)をプレス成形により形成するとともに、垂下状周壁(3)の一側に、円形孔(9)を有する開封用摘み部(8)を形成し、かつ開封用摘み部(8)の左右両側に位置する平行な2本の破断用切込み(18)(18)を、キャップシール本体(2)の垂下状周壁(3)、段部(7)および頂壁(6)に設けるドラム缶等容器用キャップシールの製造方法において、ピアス加工用ダイス(30)の側縁部(30a)にキャップシール本体(2)の垂下状周壁(3)を引っ掛けるようにして載せ、このとき、キャップシール本体(2)の頂壁(6)部分を垂直に配置するとともに、垂下状周壁(3)部分を水平に配置して、ダイス側縁部(30a)の頂壁において上方に開口した直径1.5〜3mmの有底孔(31)に対して、垂下状周壁(3)の上からポンチよりなる工具(32)の先端部を打ち込み、該垂下状周壁(3)部分に貫通孔(4)を形成するとともに、該孔(4)の周縁部において内側に突出した直径1.0〜3mmを有する環状ぎざぎざ突起(5)を形成し、ついで、該垂下状周壁(3)を、ダイス側縁部(30a)に沿って所要角度回転させて、垂下状周壁(3)のつぎの穿孔予定部分をダイス側縁部(30a)頂壁の有底孔(31)の上に位置するようにして載せ、以下同様にして、ポンチよりなる工具(32)の先端部を打ち込むことにより、複数個の環状ぎざぎざ突起(5)を順に形成することを特徴とする、ドラム缶等容器用キャップシールの製造方法
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