JP4398890B2 - 光ファイバ接続部及び光接続アダプタ - Google Patents

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本発明は、互いに対向する一対の光ファイバの端面間に特定波長光を反射するFBG(Fiber Bragg Grating)が配置された光ファイバ接続部及び光接続アダプタに関する。
一般に、試験光の遮断・反射を行う波長選択ターミネーションの機能を得るために、薄膜フィルタ入りの光コネクタや、FBGを内蔵した光コネクタが使用されている。
また、近年になり、保守上の点検・交換、および取り付け位置の変更などにより利便性の高くなる、アダプタ接続型の波長選択性光ファイバ接続部や光接続アダプタの検討が行われている。(例えば特許文献1、特許文献2参照)
図7は従来におけるアダプタ接続型の波長選択性光ファイバ接続部の一例を示す断面説明図である。図7において、10は光接続アダプタ、20はFBG、30は上流側に配置された光ファイバ、40は下流側に配置された光ファイバである。
光接続アダプタ10はその両端にそれぞれ第1コネクタ収納部11及び第2コネクタ収納部12が形成され、更に軸心部には第1コネクタ収納部11及び第2コネクタ収納部12とを連結するような貫通孔13が形成されている。更にその貫通孔13内には一対の割スリーブ14が配置されている。
FBG20は光ファイバ21のコア21'にその長手方向に沿って屈折率が周期的に変化するように形成されて構成され、特定波長の光の通過を遮断するようになっている。またFBG20は、光ファイバ21の外径よりも僅かに大きな内径を有するフェルール22(以下、FBGフェルールという)内に配置され、このFBGフェルール22が前記一対の割スリーブ14内に両割スリーブを跨ぐように配置されている。
光ファイバ30は、その一端に光コネクタ31が取り付けられ、この光コネクタ31のフェルール32内に光ファイバ30の端部が収納されている。更にこの光コネクタ31は前記第1コネクタ収納部11内にフェルール32とFBGフェルール22との端面を突き合わせて配置され、FBG20を形成する光ファイバ21と光学的に結合している。
光ファイバ40は、前記光ファイバ30と同様に、その一端に光コネクタ41が取り付けられ、この光コネクタ41のフェルール42内に光ファイバ40の端部が収納されている。更にこの光コネクタ41は前記第2コネクタ収納部12内にフェルール42とFBGフェルール22との端面を突き合わせて配置され、FBG20を形成する光ファイバ21と光学的に結合している。
このようにして上流側の光ファイバ30と下流側の光ファイバ40とはFBG20を介して光学的に接続され、図8に示すように、上流側から伝送させた信号光SはFBG20を通過して光ファイバ40に伝搬され、特定波長の例えば試験光TはFBG20で反射して上流側に戻り、光ファイバ40への通過を遮断するように構成されている。なお、ここでいう上流側とは、通信局側を指し、下流側とはユーザ宅側を指すこととする。
なお、FBG20は多層膜光フィルタよりも製造し易いことやフェルールへの実装が容易であること、および、信号光、試験光の反射減衰量特性が優れていること等により多く採用されている。
特開平10−227938号公報 特開平10−307231号公報
しかしながら、従来、前述のようなアダプタ接続型の波長選択性光ファイバ接続部を製作するにあたって、試験光の遮断効率を向上させることが困難であるという課題があった。波長選択性光ファイバ接続部の機能は大きく以下の2点に分けられる。すなわち、試験光Tをある一定以上の効率で反射して、上流側に再度戻らせる機能と、下流側への試験光Tの漏出を遮断する機能である。ここで問題となるのは、主に下流側への試験光漏出の遮断性能である。波長選択性光ファイバ接続部より下流側には、ユーザ宅内の光送受信機が設置されているが、信号光以外の波長が入力されると、特性や挙動に悪影響を与えることが危惧される。このため、波長選択性光ファイバ接続部において、試験光を十分に遮断して下流側へ漏出させない性能が必要である。
波長選択性光ファイバ接続部における試験光遮断性能をより具体的に説明すると、1つの規格として例えば40dBの遮断性能が要求されたとする。40dBの遮断性能とは、上流側からの信号光に含まれる試験光が、波長選択性接続部を通過した後に、40dB以上、すなわち元の光の0.01%以下にまで減衰を受けるということである。
40dBの遮断特性を得るにあたって、従来から、FBG自体の遮断性能は十分に40dB以上を実現しており、数メートル程の所定長の光ファイバの端部付近にFBGを形成させ、FBG部分を内部に収容するように光コネクタを取り付けたピグテイルの方式の特定波長光遮断方式では、40dBの遮断が実現されている。
しかしながら、アダプタ接続型にした場合、FBG自体の遮断特性が40dB以上を達成していたとしてもその値の遮断特性が得られなくなるという課題が発生する。
すなわち、アダプタ接続型における遮断特性劣化の要因として、クラッドモードの伝達が想定されている。なお、ピグテイル方式でも光ファイバの接続部において微量なクラッドモードが発生するが、光ファイバの所定長が長く、かつ取り回し上、光ファイバに曲げが加わるためクラッドモード光は容易に光ファイバ外へ放出され、問題とはならない。アダプタ接続型において問題となりえるのは、アダプタの小サイズ化のためFBGフェルールが短く、かつフェルール内に固定されているため光ファイバに曲げが加わらないため、クラッドモードが容易に光ファイバ外に放出されないためである。
FBGを内蔵したアダプタ接続型の波長選択性光ファイバ接続部の構成上、FBGフェルールの両端において、コネクタ接続を行う必要がある。このとき、上流側の光コネクタと、FBGフェルールの上流側端面において多少の光ファイバ中心の軸ずれが発生する。軸ずれの要因としては、双方の光コネクタフェルールの外径ばらつき、光ファイバ穴位置ばらつき、FBGフェルール内での光ファイバ固定位置ばらつき等が挙げられるが、いずれも微小ながら製造上不可避であり、接続端面における軸ずれを完全に無くすことは不可能である。
即ち、図9に示すように、上流側の光コネクタ31のコア30'を伝達してきた光(信号光S、試験光T)は、光ファイバ30の接続端面において大部分がFBGフェルール22内のコア21'に伝達されるが、前述の光ファイバ中心軸ずれに起因して、伝達光のごく一部分は、FBGフェルール22内のクラッド21''部分に伝達されてしまう。
次に図10において、FBGフェルール22内での伝達光の挙動を説明すると次の通りである。
まず、FBGフェルール22内のコア21'に伝達した伝達光(信号光S、試験光T)は、フェルール22内の光ファイバ21に形成されたFBG20によって切り分けられる。すなわち、信号光SはFBG20部分を透過して下流側へ向かい、試験光TはFBG20部分において反射され、上流側への戻り光となる。従来よりFBG20自体の性能は40dB以上の遮断特性を実現しているため、FBGフェルール22内の光ファイバ21のコア21'を伝達する試験光Tが下流側へ漏出することは無視することが可能である。
次に、FBGフェルール22内の光ファイバ21のクラッド21''部分に伝達した光の挙動を考える。FBGフェルール22内のクラッド21''に入射した光は、そのままクラッド21''内を伝達して、FBGフェルール22の下流側端面にまで到達する。すなわち、クラッド21''部分にはFBG20が形成されていないため、信号光S、試験光Tともに下流の端面にまで到達してしまう。
次に、図11において、FBGフェルール22の下流側端面と、下流側の光コネクタ41のフェルール42の端面との接続について考える。
初めに、FBGフェルール22内のコア21'を伝達してきた信号光S(試験光は遮断済み)について考える。このコア21'を伝達してきた信号光Sの大部分は、下流側のフェルール42内のコア40'に伝達する。もちろん極一部の光は下流側のフェルール42内のクラッド40''に伝達するが、既に光ファイバ21のコア21'内のFBG20(図10参照)にて試験光Tは遮断されているので、クラッド40''に伝達されるのは信号光Sのみである。
次に、FBGフェルール22内のクラッド21''を伝達してきた光について考える。本来、光の伝達は光ファイバのコア同士で行われるものであるが、FBGフェルール22と光コネクタ41との軸ずれ等によって、光ファイバ21のクラッド21''を伝達してきた光のうち一部が、下流側の光コネクタ41の光ファイバ40のコア40'に再度結合してしまう。即ち、FBGフェルール22内のクラッド21''を伝達した信号光Sや試験光Tは、光ファイバ40のコア40’に流入してしまい、光ファイバ40のコア40'に試験光Tが混入してしまう。
以上のメカニズムによって、アダプタ型波長選択フィルタ部品の場合、FBGフェルール内のクラッド内の透過によってわずかながら試験光Tが下流に漏出してしまうという現象が発生する。もちろん、本来の光の伝達経路は上流側の光コネクタの光ファイバのコアからFBGフェルール内の光ファイバのコアを通り、下流側の光コネクタの光ファイバのコアへと伝達するルートであり、上で説明した問題となるルート、すなわち上流側コネクタの光ファイバのコアからFBGフェルール内の光ファイバのクラッドを通り、再度下流側の光コネクタ内の光ファイバのコアに結合する光の割合は極めて僅かである。
しかしながら、40dBの遮断要求を考えたとき、クラッドを透過して再度下流側の光コネクタ内のコアに到達する光量として許されるのは元の光量のわずか0.01%である。すなわち、上流側コネクタを伝達した光のうち、20dBの減衰に相当する1%の光がFBGフェルール内のクラッド内に伝達し、さらに、FBGフェルール内の光ファイバのクラッドを伝達して、そのうちの1%が下流側光コネクタ内の光ファイバのコアに再度結合された場合、元の光量の0.01%、つまり40dBの減衰を受けて下流に到達してしまうことになる。
光ファイバのコアと次段光ファイバのクラッドとの結合の効率は双方の接続端面における光ファイバ軸ずれに依存するが、実際に、標準的な光コネクタを用いた場合でも、クラッド伝達光の再結合により40dB以下の遮断特性しか得られない場合があることが確認されている。
以上詳述したように、アダプタ接続型の波長選択性光ファイバ接続部の場合、FBGを内蔵したフェルールの入力側接続端面において、光ファイバのクラッドを伝達する光成分が発生してしまい、それがFBGによる試験光遮断を受けないまま出力側接続端面において、下流側光コネクタ内の光ファイバのコアに再結合してしまう現象によって、40dB以上の遮断特性を得ることが困難であるという課題があった。
本発明の光ファイバ接続部は、かかる点に鑑みなされたもので、互いに対向する一対の光ファイバの一方に接続された光コネクタを収納する第1コネクタ収納部と、前記一対の光ファイバの他方に接続された光コネクタを収納する第2コネクタ収納部とを両端に備えた光接続アダプタの内部に配置された光ファイバ接続部であって、前記一方の光ファイバから前記他方の光ファイバに伝送される特定波長光の通過を40dB以上遮断するように、別個のフェルール内に配置された2本以上のFBG(Fiber Bragg Grating)が接続端面で縦続接続されていることを特徴とする。
また他の本発明は一端に光コネクタを収納する第1コネクタ収納部を備え、他端に他の光コネクタを収納する第2コネクタ収納部を備え、前記光コネクタから入射する特定波長光の通過を40dB以上遮断するように、別個のフェルール内に配置された2本以上のFBGが接続端面で縦続接続されて前記第1コネクタ収納部と第2コネクタ収納部との間に配置されたことを特徴とする光接続アダプタである。
本発明は、2本以上のFBGを縦続接続させるという簡易な手段を採用することにより、特殊な光ファイバを製造したり、フェルール形状を複雑なものにしたりすることなく、容易かつ安価にして遮断効率の劣化を引き起こしていたクラッド伝達光を効率的に抑制させることができる光ファイバ接続部及び光接続アダプタを提供することができる。
本発明は、以下の各種の実施形態を採用することができる。
FBGは特定波長光を反射する特性を有する。
一端に一方の光ファイバに接続された光コネクタを収納する第1コネクタ収納部を備え、他端に他方の光ファイバに接続された光コネクタを収納する第2コネクタ収納部を備えた光接続アダプタ内に複数のFBGが縦続接続されて配置されたことを特徴とする。
第1コネクタ収納部と第2コネクタ収納部にはそれぞれ異なる光コネクタが収納されたことを特徴とする。
2本以上のFBGは、光接続アダプタ内のフェルール(FBGフェルール)内に配置されたことを特徴とする。
FBGフェルールの両端面はFBGが形成された光ファイバの端面と共に研磨されていることを特徴とする。
縦続接続されたFBGは接続部全体として要求される反射特性および遮断特性を満たすことを特徴とする。

以下本発明を図1に示す実施例により説明する。図1において、図8と同一符号のものは図8と同一物であり、その機能も同一である。本実施例は、図7〜図8に示す従来例と比較して、互いに別体なFBG20がそれぞれ互いに別体なFBGフェルール22内に配置され、これらが縦続接続されて光接続アダプタ10内に配置されている点が異なっている。なお、本実施例では2本のFBGフェルール22が割スリーブによって互いに調心固定されているが、これは構造の一例であって2本のFBG入りFBGフェルール22は例えば接着剤によって固定されていても良い。
以下、本実施例の動作を説明する。光接続アダプタ10内に収納された2つのFBGフェルール22を便宜上、上流側から第1FBGフェルール22'、第2FBGフェルール22''と呼ぶ。
図2は上流側の光コネクタ31と第1FBGフェルール22'との接続端面における光の伝達経路を示す概念図である。従来の場合と同様、光ファイバ30と光ファイバ21との接続軸ずれによって第1FBGフェルール22'中の光ファイバ21のクラッド21''に一部の光(信号光S、試験光T)が結合している。
続いて、第1FBGフェルール22'の中での様子を図3に示す。光ファイバ21のコア21'を伝達する光のうち、試験光TはFBG22によって反射・遮断されるが、クラッド21''を透過する光成分に含まれる試験光TはFBG20の影響を受けずにクラッド21''内を下流側へ向かって伝達する。
次に図4に、第1FBGフェルール22'と第2FBGフェルール22''との接続端面における光の伝達経路を示す。第1FBGフェルール22'のコア21'を伝達してきた信号光S(試験光は遮断済み)は、大部分が第2FBGフェルール22''のコア21'に伝達され、ごく一部分が第2FBGフェルール22''のクラッド21''に結合する。また、第1FBGフェルール22'のクラッド21''を伝達してきたわずかな光(信号光S、試験光T)は極一部が第2FBGフェルール22''のコア21'に結合する。また、ここで第1FBGフェルール22'のクラッド21''を伝達した光が第2FBGフェルール22''のクラッド21''に伝達する結合効率は極めて小さく、実効的に無視できる。
続いて、第2FBGフェルール22''の中での様子を図5に示す。第2FBGフェルール22''の入口側では、コア21'内に信号光Sの他に、前記図4の接続によって試験光Tが僅かに含まれる。しかしながら、この試験光Tは第2FBGフェルール22''のFBG20によって反射され、遮断される。また第2FBGフェルール22''内のクラッド21''部には、図4に示す接続によってわずかな信号光Sが伝達している。従って、第2FBGフェルール22''の出口側では下流へ伝達する試験光は完全に遮断されている。
次に、第2FBGフェルール22''と下流側の光コネクタ41との接続端面における光の伝達を図6にて説明する。第2FBGフェルール22''の下流側端面に到達する光は、前記のとおり光ファイバ21内のコア21'及びクラッド21''の両方において信号光Sのみである。第2FBGフェルール22''内のコア21'を伝達してきた信号光Sの大部分は下流側の光コネクタ41内のコア40’に伝達する。また、ここでも同様に第2FBGフェルール22'内のクラッド21''と下流側の光コネクタ41内のコア40'との間、および第2FBGフェルール22''内のコア21'と下流側の光コネクタ41内のクラッド40''との間にわずかな光の伝達が見られるが、いずれも信号光Sのみであるので、光ファイバ40には信号光Sのみが伝搬する。
以上をより簡潔にまとめる。FBGフェルール22が1本の場合と、FBGフェルール22が2段の場合について、それぞれ、FBGを透過せずに上流側の光コネクタから下流側の光コネクタへに伝達する光の道筋は以下の通りである。
FBGフェルール22が1本の場合、上流側の光コネクタ31内のコア30' → FBGフェルール22内のクラッド21'' → 下流側の光コネクタ41内のコア40'の順に伝達する経路(経路1)である。
これに対して、FBGフェルール22が2本の場合、上流側の光コネクタ31内のコア30' → 第1FBGフェルール22'内のクラッド21'' → 第2FBGフェルール22''内のクラッド21'' → 下流側の光コネクタ41内のコア40'の順に伝達する経路(経路2)である。
経路1、2に示されたすべての接続箇所は、本来の光の伝達ルートではないため、いずれの結合効率も非常に小さいものである。しかしながら、40dBという高効率な遮断が要求された場合、コネクタ間の軸ずれ量によっては経路1の伝達ルートによって、0.01%(40dBの減衰に対応)の光が伝達してしまう場合がある。
これに対して、経路2の場合では経路1相当のルートに加えて、第1FBGフェルール22'内のクラッド21''と第2FBGフェルール22''のクラッド21''間の経路を通る必要がある。これは本来の光の通り道でないクラッド同士の接続であるため、その結合効率は極めて小さく抑えられ(空気層や対向面が湾曲している等により)、その結果、FBG20を通らずに下流側へ漏出可能な光の量ははるかに小さく抑えることができる。
以上の説明の通り、本発明の上記実施例はFBG入りFBGフェルールの2段化によって、試験光の遮断特性の劣化を防止することができ、試験光を略完全に遮断させることができる。
なお、上記実施例は第1コネクタ収納部と第2光コネクタ収納部に配置される光コネクタが同一構造のものが図示されているが、本発明は接続相手として想定される光コネクタの種類によって適宜、最適な構造とすることが可能である。例えば、SCコネクタアダプタの形状を模した光コネクタ収納部を採用すれば、容易にSC型光コネクタとの接続が可能である。
同様に、FCコネクタアダプタ形状、LCコネクタアダプタ形状など、様々な光コネクタ種に合ったアダプタハウジング形状を取ることができる。もちろん、片側がSCアダプタ形状、逆側がFCアダプタ形状というように、両側に異なる光コネクタを接続可能な構造とすることも可能である。
また、上記実施例は2つのFBGの特性について、特に示されていなが、本発明は、2つのFBGフェルールに内蔵させるFBGの特性を様々な組み合わせで用いることが可能である。例えば、単体で40dBの遮断特性をもつFBGを2本使用しても良いし、20dB遮断のFBGを2本のFBGフェルールにそれぞれ内蔵させることによっても、全体として40dBの遮断を得ることが可能である。
もちろん、FBGフェルールの本数は、2本に限らず3段式にしても4段式にすることも可能である。
本発明の一実施例を示すアダプタ接続型の波長選択性光ファイバ接続部の一例を示す断面説明図。 本発明の一実施例における上流側光コネクタと第1フェルールとの接続部における光の伝搬経路を示す説明図。 本発明の一実施例における第1フェルール内での光の伝搬経路を示す説明図。 本発明の一実施例における第1フェルールと第2フェルールとの接続部における光の伝搬経路を示す説明図。 本発明の一実施例における第2フェルール内での光の伝搬経路を示す説明図。 本発明の一実施例における第2フェルールと下流側光コネクタとの接続部における光の伝搬経路を示す説明図。 従来の一例を示すアダプタ接続型の波長選択性光ファイバ接続部の断面説明図。 上記従来の一例における光の伝搬経路を示す説明図。 従来の一例における上流側光コネクタとフェルールとの接続部における光の伝搬経路を示す説明図。 従来の一例におけるフェルール内での光の伝搬経路を示す説明図。 従来の一例におけるフェルールと下流側光コネクタとの接続部における光の伝搬経路を示す説明図。
符号の説明
10 光接続アダプタ
11 コネクタ収納部
12 コネクタ収納部
13 貫通孔
14 割スリーブ
21 光ファイバ
21' クラッド
21' コア
22 フェルール(FBGフェルール)
30 光ファイバ
30’ コア
30'’ クラッド
31 光コネクタ
32 フェルール
40 光ファイバ
40' コア
40'' クラッド
41 光コネクタ
42 フェルール
S 信号光
T 試験光

Claims (6)

  1. 互いに対向する一対の光ファイバの一方に接続された光コネクタを収納する第1コネクタ収納部と、前記一対の光ファイバの他方に接続された光コネクタを収納する第2コネクタ収納部とを両端に備えた光接続アダプタの内部に配置された光ファイバ接続部であって、
    前記一方の光ファイバから前記他方の光ファイバに伝送される特定波長光の通過を40dB以上遮断するように、別個のフェルール内に配置された2本以上のFBG(Fiber Bragg Grating)が接続端面で縦続接続されている
    ことを特徴とする光ファイバ接続部。
  2. 前記FBGは、前記特定波長光を反射する特性を有することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ接続部。
  3. 前記第1コネクタ収納部と前記第2コネクタ収納部にはそれぞれ異なる前記光コネクタが収納されたことを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバ接続部。
  4. 前記フェルールの両端面は、前記FBGが形成された光ファイバの端面と共に研磨されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の光ファイバ接続部。
  5. 縦続接続された前記FBGは、接続部全体として要求される反射特性及び遮断特性を満たすことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の光ファイバ接続部。
  6. 一端に光コネクタを収納する第1コネクタ収納部を備え、他端に他の光コネクタを収納する第2コネクタ収納部を備え、前記光コネクタから入射する特定波長光の通過を40dB以上遮断するように、別個のフェルール内に配置された2本以上のFBGが接続端面で縦続接続されて前記第1コネクタ収納部と第2コネクタ収納部との間に配置されたことを特徴とする光接続アダプタ。
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