JP4396840B2 - 鉄骨構造の柱・梁接合部構造 - Google Patents

鉄骨構造の柱・梁接合部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4396840B2
JP4396840B2 JP2004245049A JP2004245049A JP4396840B2 JP 4396840 B2 JP4396840 B2 JP 4396840B2 JP 2004245049 A JP2004245049 A JP 2004245049A JP 2004245049 A JP2004245049 A JP 2004245049A JP 4396840 B2 JP4396840 B2 JP 4396840B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
column
web
joint
flange
steel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004245049A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006063564A (ja
Inventor
敏之 福元
行正 荻原
博 藤村
清 塚本
克己 大塚
正哉 瀧
達 宮坂
淳 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
Priority to JP2004245049A priority Critical patent/JP4396840B2/ja
Publication of JP2006063564A publication Critical patent/JP2006063564A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4396840B2 publication Critical patent/JP4396840B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

本願発明は、鉄骨構造の建物において角形鋼管からなる柱にH形鋼などからなる梁がT形断面の接合金物を用いてスプリットティー接合された鉄骨構造の柱・梁接合部構造に関し、特に継手効率を高めた接合部構造を提供するものである。
鉄骨構造の建物において、角形鋼管からなる柱にH形鋼からなる梁を接合する方法として、例えば図6に図示するようにティーフランジ20aとティーウェブ20bとからなるT形断面の接合金物20を用いて梁21の上下フランジ21a,21aを柱22のフランジ22aに接合するスプリットティー接合が知られている。
この場合、接合金物20は、ティーフランジ20aを柱22のフランジ22aに複数の高力ボルト23によってボルト止めすることにより柱22に突設され、梁21はティーウェブ20bに上下のフランジ21a,21aをそれぞれボルト締結または溶接することによって接合金物20に接合されている。
この場合特に、接合金物20のティーフランジ20aはティーウェブ20bの外側と内側においてそれぞれ横一列ないし複数列に配置された複数の高力ボルト23によって柱22のフランジ22aに高力ボルト接合されている。
また、このように構成された柱・梁接合部においては、梁21から柱22への応力は、高力ボルト23を介して接合金物20のティーフランジ20aから柱22のフランジ22aに伝えられ、フランジ22aからウェブ22bヘという経路で伝えられる。
さらに現行法では、高力ボルト23の引張耐力によって接合部の耐力を決定し、接合金物20の耐力に支配されない設計が行われており、したがって高力ボルト23の本数を増やすことにより接合部の耐力を任意に高めることができる。
特開平7−224461号公報
しかし、高力ボルト23の本数を増やして接合部の耐力を高めるべく、ティーウェブ20bの上側と下側にそれぞれ高力ボルト23を複数列に締め付けたとしても、ティーウェブ20bに近い一段目の高力ボルト23にのみ柱・梁間の応力が流れ、二段目以降の高力ボルト23は余り応力を負担しないことがあり、継手効率が非常に悪いという課題があった。
本願発明は、以上の課題を解決するためになされたもので、特に柱・梁間の応力を各接合ボルトが均等に負担するボルト配置とすることで、接合ボルトの無駄を無くして継手効率を高めた鉄骨構造の柱・梁接合部構造を提供することを目的とする。
請求項1記載の鉄骨構造の柱・梁部構造は、角形鋼管からなる柱のフランジに複数の接合ボルトによって接合されるフランジと鉄骨梁のフランジに接合されるウェブとからなるT形断面の接合金物を用いた鉄骨構造の柱・梁接合部構造において、前記接合ボルトは前記柱の軸直角方向に複数列に配置され、かつ互いに異なる列の各接合ボルトは、前記接合金物のウェブまでの距離が近い程、前記柱のウェブまでの距離を遠くした位置にそれぞれ配置されてなることを特徴とするものである。
スプリットティー接合は、鉄骨材の加工工数、製作、組立コストを削減でき、また現場でスパンの誤差を容易に吸収することができ、現場接合が容易である等のメリットがあり、本願発明は特に各接合ボルト(高力ボルト)を柱・梁接合部間の応力を均等に負担するボルト配置とすることで、すなわち、互いに異なる列(段)の各接合ボルトを前記接合金物のウェブまでの距離が近い程、前記柱のウェブまでの距離を遠くした位置にそれぞれ配置することで継手効率を高め、これにより接合ボルトの本数を任意に増やして接合部の耐力を容易に高めることができ、建物の大スパン化および大規模化に適用可能としたものである。
なお、ここで、ウェブの「外側」と「内側」は、鉄骨梁の上フランジ側に取り付けられた接合金物の場合、ウェブの「外側」はウェブの上側を、ウェブの「内側」はウェブの下側をそれぞれ意味し、また鉄骨梁の下フランジ側に取り付けられた接合金物の場合、ウェブの「外側」はウェブの「下側」を、ウェブの「内側」はウェブの上側をそれぞれ意味している。
請求項2記載の柱・梁接合部構造は、請求項1記載の柱・梁接合部構造において、各列の接合ボルトは柱軸線の両側に対称に配置されてなることを特徴とするものである。
請求項3記載の柱・梁接合部構造は、請求項1または2記載の柱・梁接合部構造において、接合ボルトは接合金物のウェブの外側と内側においてそれぞれ柱の軸直角方向に複数列に配置されてなることを特徴とするものである。
本願発明は、接合金物のフランジをウェブの外側と内側においてそれぞれ横複数列に配置された複数の接合ボルトによってボルト止めすることにより、接合部の接合耐力を容易に高めることができる。
特に、互いに異なる列の各接合ボルトは、前記接合金物のウェブまでの距離が近い程、前記柱のウェブまでの距離を遠くした位置にそれぞれ配置されていることで、各接合ボルトが柱・梁接合部の応力を均等に負担し、特定の接合ボルトに応力が集中するようなことはないため、接合ボルトの継手効率が非常に高い。
図1〜図5は、本願発明の一例を示し、図において角形鋼管からなる柱1にH形鋼からなる梁2が複数の接合金物3を介して接合されている。
接合金物3は、矩形板状をなすフランジ(以下「ティーフランジ」という)3aと台形板状をなすウェブ(以下「ティーウェブ」という)3bとからT形断面形に形成され、必要によりティーフランジ3aとティーウェブ3bとの内側コーナ部の中央に補強リブ3cが取り付けられている。
このように形成された接合金物3は、ティーフランジ3aを柱1のフランジ1aに複数の接合ボルト(以下「高力ボルト」という)4によってボルト止めすることにより柱1の側面部に突設され、梁2はティーウェブ3bに上下のフランジ2a,2aの端部をそれぞれ溶接または高力ボルト接合することにより接合金物3に接合されている。
この場合、特に高力ボルト4はティーウェブ3bの上側と下側においてそれぞれ柱1の軸直角方向(以下「横方向」という)に二列(二段)に、かつ柱1の材軸線Lの両側に対称に配置されている。
また、一段目と二段目にそれぞれ配置された各高力ボルト4は、柱1のウェブ1bからの距離sが近い程、接合金物3のティーウェブ3bからの距離hを遠くした位置に配置されている。
例えば図2(a)の例において、一段目の高力ボルト4,4と二段目の高力ボルト4,4は、それぞれ接合金物3のティーウェブ3bからの距離h,hと柱1のウェブ1bからの距離s,sにおいて、h<h2、>sとなる位置に配置されている。
また、図2(b)の例において、一段目、二段目および三段目にそれぞれ配置された各高力ボルト4,4,4は、それぞれ接合金物3のティーウェブ3bからの距離h,h2,と柱1のウェブ1bからの距離s,s,sにおいて、h<h<h3、>s>sとなる位置に配置されている。なお、図2(b)は柱軸線Lの片側のみを図示したものである。
このような高力ボルト4,4,4の配置のもとで、梁2と柱1間の応力は、梁2から接合金物3のティーウェブ3b、ティーウェブ3bからティーフランジ3aへと順に伝達され、さらに高力ボルト4,4,4を介してティーフランジ3aから柱1のフランジ1aに伝達され、そして柱1のフランジ1aからウェブ1bへと順に伝達される。
この場合、各高力ボルト4,4,4とティーウェブ3b間の距離h,h2,が違っていても、各高力ボルト4,4,4が上記した位置にそれぞれ配置されていることで、梁2と柱1間の応力は特定の高力ボルト(例えば高力ボルト4)に集中することはなく、各高力ボルト4,4,4に均等に分散されるため、高力ボルトの継手効率が非常によい。
図3、図4および図5は、いずれも接合金物3の変形例を示し、例えば図3に図示した接合金物3は、ティーフランジ3aおよびティーウェブ3bともに単純な矩形板状に形成されていることで、加工が容易で簡単に製作することができる等の効果がある。
また、図4に図示した接合金物3は、特にティーフランジ3aの中央部分が両端部分より小幅に形成されていることで、軽量化と鋼材の節約による製作コストの低減等が可能であり、さらに図5に図示した接合金物3は、特にティーフランジ3aとティーウェブ3bとのコーナ部の両端部に矩形または三角形の補強リブ3cが取り付けられていることで、剛性が非常に高く過大な応力に対しても、高力ボルトに先行して降伏変形するようなことはない等の効果がある。
本願発明は、T形断面の接合金物を用いて角形鋼管からなる柱に鉄骨梁をスプリットティー接合する際、ティーフランジをティーウェブの外側と内側においてそれぞれ横複数列に配置された複数の高力ボルトによってボルト止めすることにより、接合部の接合耐力を容易に高めることができ、大スパン鉄骨構造物にも容易に適用することができる。
角形鋼管からなる柱とH形鋼からなる梁との柱・梁接合部を示し、(a)はその一部破断正面図、(b)は(a)におけるイ−イ線断面図、(c)は(a)におけるロ−ロ線断面図である。 接合ボルトの配置例を示し、 (a)は二段配置の例を示し、 (b)は三段配置の例を示す断面図である。 接合金物を示し、 (a)は平面図、 (b)は正面図、(c)は側面図である。 接合金物を示し、 (a)は平面図、 (b)は正面図、(c)は側面図である。 接合金物を示し、 (a)は平面図、 (b)は正面図、(c)は側面図である。 角形鋼管からなる柱とH形鋼からなる梁との柱・梁接合部の従来例を示し、(a)はその一部破断正面図、(b)は(a)におけるハ−ハ線拡大断面図である。
符号の説明
1 角形鋼管からなる柱
1a 柱のフランジ
1b 柱のウェブ
2 H形鋼からなる梁
2a 梁の上下フランジ
3 接合金物
3a ティーフランジ(フランジ)
3b ティーウェブ(ウェブ)
4 高力ボルト(接合ボルト)

Claims (3)

  1. 角形鋼管からなる柱のフランジに複数の接合ボルトによって接合されるフランジと鉄骨梁のフランジに接合されるウェブとからなるT形断面の接合金物を用いた鉄骨構造の柱・梁接合部構造において、前記接合ボルトは前記柱の軸直角方向に複数列に配置され、かつ互いに異なる列の各接合ボルトは、前記接合金物のウェブまでの距離が近い程、前記柱のウェブまでの距離を遠くした位置にそれぞれ配置されてなることを特徴とする鉄骨構造の柱・梁接合部構造。
  2. 各列の接合ボルトは、柱軸線の両側に対称に配置されてなることを特徴とする請求項1記載の鉄骨構造の柱・梁接合部構造。
  3. 接合ボルトは接合金物のウェブの外側と内側においてそれぞれ柱の軸直角方向に複数列に配置されてなることを特徴とする請求項1または2記載の鉄骨構造の柱・梁接合部構造。
JP2004245049A 2004-08-25 2004-08-25 鉄骨構造の柱・梁接合部構造 Expired - Fee Related JP4396840B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004245049A JP4396840B2 (ja) 2004-08-25 2004-08-25 鉄骨構造の柱・梁接合部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004245049A JP4396840B2 (ja) 2004-08-25 2004-08-25 鉄骨構造の柱・梁接合部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006063564A JP2006063564A (ja) 2006-03-09
JP4396840B2 true JP4396840B2 (ja) 2010-01-13

Family

ID=36110286

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004245049A Expired - Fee Related JP4396840B2 (ja) 2004-08-25 2004-08-25 鉄骨構造の柱・梁接合部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4396840B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006063564A (ja) 2006-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5401018B2 (ja) 鋼構造トラス架構
KR101697234B1 (ko) 기둥과 보의 강접합 구조물
JP2002070326A (ja) 鉄骨構造材の補強構造
KR101926389B1 (ko) 철근 선조립 기둥
JP4052479B2 (ja) 鉄骨構造の柱・梁接合部構造
JP4696843B2 (ja) 合成梁構造
JP5635734B2 (ja) 柱梁接合部および柱梁接合部の補強金物
JP2006291531A (ja) 柱・梁接合部構造
JP2005282339A (ja) 中空鋼管鉄塔の添接l形材による補強構造
JP4396840B2 (ja) 鉄骨構造の柱・梁接合部構造
JP2015068005A (ja) 溶接接合連続小梁構造
JP6893799B2 (ja) 切梁火打接続構造および切梁火打接続ピース
KR200394341Y1 (ko) 강관기둥의 어떠한 방향에도 h형보의 설치를 가능케 하는다각형 다이아프램
JP2009030321A (ja) 複合梁と木製柱の接続による門型フレーム
JP2006274617A (ja) 天井クレーンが走行する工場建家
JP2005264516A (ja) 鋼製柱と鋼製梁のボルト接合構造。
JP2006348490A (ja) ブレースの取付構造
JP2005248487A (ja) 中空鋼管鉄塔の添接丸材による補強構造
JP2005320745A (ja) 梁補剛ユニットおよび梁の補剛構造
JP5490551B2 (ja) システム建築用の柱梁接合部
JP4713291B2 (ja) 大型鉄骨h型梁の分割構造と組み立て方法
KR20060128150A (ko) 강관기둥의 어떠한 방향에도 h형보의 설치를 가능케 하는 다이아프램
KR102298130B1 (ko) 철골보 단부 보강 시스템
KR20100075038A (ko) 철골 구조물의 구조부재 접합 시스템
KR101371198B1 (ko) 조립식 사각강관 구조재

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070413

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090623

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090930

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4396840

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091013

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151030

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees