JP4396802B2 - 燃料電池用ガスケット - Google Patents

燃料電池用ガスケット Download PDF

Info

Publication number
JP4396802B2
JP4396802B2 JP2001134817A JP2001134817A JP4396802B2 JP 4396802 B2 JP4396802 B2 JP 4396802B2 JP 2001134817 A JP2001134817 A JP 2001134817A JP 2001134817 A JP2001134817 A JP 2001134817A JP 4396802 B2 JP4396802 B2 JP 4396802B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gasket
film
release film
fuel cell
electrolyte membrane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001134817A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002329512A (ja
Inventor
智広 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP2001134817A priority Critical patent/JP4396802B2/ja
Publication of JP2002329512A publication Critical patent/JP2002329512A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4396802B2 publication Critical patent/JP4396802B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池の構成要素をなす燃料電池用の構成部品に関するものであり、更に詳しくは、燃料電池用のガスケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液体や気体を外部空間からシールする場合や、隣接する空間からシールする場合には、ガスケット等のシール部品が使用されるが、燃料電池に使用されるガスケットは、その断面積が比較的小さい割りにそのシール面積が比較的大きいために、ハンドリング性(取扱い性)が余り良くない。このため、ガスケットを装着する部分にガスケットを直接成形する方法が考案されている(特開2000−133288号公報参照)。
【0003】
しかしながら、電解質膜(イオン交換膜)上にガスケットの直接成形する場合には、電解質膜が含水しているために、成形型(金型)の熱による水分の蒸発により電解質膜が変形してしまう等のダメージが発生する虞がある。
【0004】
そこで、ガスケットを成形しない面に粘着剤を塗布した樹脂フィルム上にガスケットを成形し、この樹脂フィルムおよびガスケットの一体品を粘着剤によって電解質膜に貼り合わせることが考えられる。このガスケットは、燃料電池のシステム上、セット後(ガスケットが潰れた状態で)の高さを低くすることが重要である。燃料電池はセルと呼ばれる燃料電池単体を積層するため、ガスケットの反力を小さくする必要がある。反力を小さくするには、ガスケットの潰し量を小さくすることが重要である。すなわち、セット前のガスケット高さの低い形状が要求される。また、ガスケットの高さを低くし、しかも燃料電池内の気体をシールするために、ガスケットのピーク面圧を高くする。一般に、ガスケットの面圧を高くするために、ビートを設けている。
【0005】
したがって、電解質膜の両面に粘着剤を付着したガスケット一体型樹脂フィルムを貼り付ける際には、両面のビートの位置を合わせるべく、フィルムの位置合わせが重要である。ビートの位置が両面でずれると、設計した面圧のピーク値が小さくなる可能性があり、面圧のピーク値が小さくなると、気体漏れの安全率が低下してしまう。
【0006】
また、樹脂フィルムのガスケットの形成されていない反対面の全面には、粘着剤が塗布されている。そのため、電解質膜に貼り付ける際の位置合わせには難しい作業や精密な治具が必要となる。一度貼り付けると剥がすのが困難であり、再度位置を合わせることは不可能に近い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上の点に鑑みて、ゴム状弾性材製のガスケットとして取扱い性が良好であり、ガスケットを電解質膜に取り付ける際に電解質膜にダメージが発生することがなく、しかも電解質膜に対する取付作業を容易に行なうことができる燃料電池用ガスケットを提供することを目的とし、またこれに加えて、電解質膜に対する位置合わせの修正作業を容易に行なうことができる燃料電池用ガスケットを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1による燃料電池用ガスケットは、
燃料電池の電解質膜(15)に貼着されて燃料ガス、酸化剤ガスまたは冷媒をシールする燃料電池用のガスケット(1)において、
前記燃料電池の平面形状に合わせて所定の平面レイアウトに形成されるとともにエンドレス状に形成されたフィルム体(2)と、前記フィルム体(2)に一体化されたゴム状弾性材製のガスケット本体(6)とを有し、
前記フィルム体(2)は、樹脂フィルム(3)、粘着剤(4)および離型フィルム(5)を備えて積層状に形成され、
前記ガスケット本体(6)は、前記フィルム体(2)における樹脂フィルム(3)の平面(3a)に被着される樹脂フィルム側部分(7)、前記フィルム体(2)の端面(2a)に被着される端面側部分(8)、および前記離型フィルム(5)の平面(5a)に被着される離型フィルム側部分(9)を一体に備えて断面コ字形に形成され、前記樹脂フィルム側部分(7)および離型フィルム側部分(9)をもって両面ガスケットを形成し、
前記フィルム体(2)には、前記ガスケット本体(6)により覆われることなく表面露出した表面露出部(11)が当該フィルム体(2)の内側部分に設けられ、
前記表面露出部(11)における前記離型フィルム(5)には、当該離型フィルム(5)を部分的に引き剥がすための切込み部(12)が設けられ、
前記電解質膜(15)への取付作業時に前記離型フィルム(5)における前記切込み部(12)よりも内側の部分(13)を引き剥がし、これにより露出する前記粘着剤(4)の粘着作用をもって当該ガスケット(1)を前記電解質膜(15)に貼着することを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明の請求項2による燃料電池用ガスケットは、上記した請求項1記載の燃料電池用ガスケットにおいて、
フィルム体(2)における表面露出部(11)はエンドレス状に形成された当該ガスケット(1)の全周に亙って設けられ、離型フィルム(5)における取付作業時に引き剥がされる部分(13)はこれも当該ガスケット(1)の全周に亙って設けられていることを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明の請求項3による燃料電池用ガスケットは、上記した請求項1記載の燃料電池用ガスケットにおいて、
フィルム体(2)における表面露出部(11)はエンドレス状に形成された当該ガスケット(1)の周上複数個所に設けられ、離型フィルム(5)における取付作業時に引き剥がされる部分(13)はこれも当該ガスケット(1)の周上複数個所に設けられていることを特徴とするものである。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
上記構成を備えた本発明の請求項1による燃料電池用ガスケットにおいては、樹脂フィルム、粘着剤および離型フィルムを備えた積層状のフィルム体にゴム状弾性材製のガスケット本体が一体化されているために、このフィルム体およびガスケット本体よりなるガスケットの一体成形品が製作され、フィルム体がガスケット本体に対する補強作用をなす。したがって、ゴム単体の製品と比較して製品全体の剛性ないし保形性が高められるために、ガスケットの取扱い性を向上させることが可能となる。
【0015】
また、ゴム状弾性材製のガスケット本体が積層状のフィルム体に一体化されるとともにこのフィルム体を介して電解質膜に後接着されるために、ガスケット本体の成形に際して電解質膜はこれを成形型に装着する必要がない。したがって、成形型の熱による水分の蒸発により膜の変形等のダメージが発生するのを未然に防止することが可能となる。
【0016】
また、ガスケットを電解質膜に取り付ける際に、少なくとも一部の離型フィルムを樹脂フィルムから引き剥がして樹脂フィルムを電解質膜に押し付けるだけで良いために、電解質膜に対する取付作業を容易に行なうことが可能となる。
【0017】
またこれに加えて、ゴム状弾性材製のガスケット本体に両面ガスケットが形成され、特にその一方として離型フィルム側部分が形成されるために、この離型フィルム側部分によって積層状のフィルム体と電解質膜との間を有効にシールすることが可能となる。
【0018】
尚、このようにゴム状弾性材製のガスケット本体にその一部として離型フィルム側部分を形成する場合には、離型フィルムの平面が、離型フィルム側部分が被着される部分と、離型フィルム側部分が被着されない部分とに分けられ、後者の部分における少なくとも一部の離型フィルムが当該ガスケットの取付時に引き剥がされることによって当該ガスケットが電解質膜に取り付けられる。このように離型フィルムの平面上、離型フィルム側部分が被着されずに取付作業時に引き剥がされる部分は、ガスケットの全周に亙って設けられるが、粘着面積が少なくても良いときは、ガスケットの周上複数箇所に設けるようにしても良い。また、このように樹脂フィルムの全面でなく一部の平面をもってガスケットを電解質膜に貼着する構造にすると、貼着面積が小さく設定されるために、貼着作業を容易化することが可能となり、また、一旦貼着しても容易に引き剥がすことができるために、位置合わせの修正作業を容易化することが可能となる。
【0019】
【0020】
尚、本件出願には、以下の技術的事項が含まれる。
【0021】
すなわち、上記目的を達成するため、本件出願が提案する一のガスケットは以下の内容を備えている。
【0022】
(1)樹脂フィルムと粘着剤と離型フィルムの三層構造をしたフィルムの両面にシール面が位置するガスケットにおいて、ガスケットは三層フィルムの片側端面を完全に覆う形状をし、その反対側端面は三層フィルムが露出した形状をしたガスケット。
【0023】
(2)樹脂フィルムと粘着剤と離型フィルムの三層構造をしたフィルムの両面にシール面が位置するガスケットにおいて、ガスケットは三層フィルムの片側端面を完全に覆う形状をし、その反対側端面は三層フィルムが露出した形状をしたガスケット。また、三層フィルムの露出した端面に近い部分のみ離型フィルムを剥がして、粘着剤を露出させることのできるフィルム一体両面ガスケット。
【0024】
(3)上記(2)項のフィルム一体両面ガスケットを燃料電池用電解質膜の両面に貼り合わせることにより製造された燃料電池用電解質膜とガスケットの一体製品。
【0025】
(4)上記(1)項または(2)項の三層フィルムのゴムで覆われていない端面が、ガスケットの全周囲ではないフィルム一体両面ガスケット。すなわち、粘着剤が露出した部分が、ガスケットの周上に分散している製品。
【0026】
(5)樹脂フィルムと粘着剤と離型フィルムの三層構造をしたフィルムの一方端面を覆うようにゴムのガスケットを成形し、上記離型フィルムの一部分のみを剥がすことにした一体型ガスケット。
【0027】
(6)樹脂フィルムと粘着剤と離型フィルムとの三層構造をしたフィルムの両面にシール面が位置するガスケットにおいて、ガスケットは三層フィルムの片側端面を完全に覆う形状とし、その反対側端面は三層フィルムが露出した形状に製作する。その後、三層フィルムの露出した端面に近い部分のみ離型フィルムを剥がして、粘着剤を露出させる。また、露出した粘着剤部は、ガスケットの全周囲に存在する必要は無く、ガスケットの周上に分散している方が組付性が向上する。その後、フィルム一体両面ガスケットを電解質膜の両面に貼り合わせることにより燃料電池用電解質膜の一体製品が完成する。そのときに、樹脂フィルムに塗布された粘着剤はその殆どが離型フィルムに覆われて局部的にしか露出していないので、電解質膜との粘着性を低下させることが可能である。粘着部が少ないために電解質膜との位置合わせが容易になる。
【0028】
(7)電解質膜とのシール性は、樹脂フィルムの両面にゴム部を設けたことにより保たれる。すなわち従来技術では、樹脂フィルム上の粘着剤と電解質膜の粘着により電解質膜と樹脂フィルムとの間のシール性を保っていたが、本提案では、樹脂フィルムの両面にガスケットを配置したことにより、電解質膜と樹脂フィルムとの間のシールをガスケットにより行なう。また、電解質膜と樹脂フィルムの組付けは、粘着剤の露出した部分により行なう。
【0029】
(8)フィルムの材料には、PET、PI、PENなどが用いられる。ゴムは加硫時に樹脂フィルムと反応して化学的に結合する接着性の材料が良好であり、液状ゴムまたは固体ゴムの何れであっても良い。
【0030】
そして、上記構成によれば、電解質膜の両面にガスケット一体型樹脂フィルムを貼り付ける際の組付け性を向上させることができ、また、組付け性が向上することにより、電解質膜に対して両面のガスケット位置がずれるのを防止することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
【0032】
図1は、本発明の実施例に係る燃料電池用ガスケット1の平面を示しており、そのA−A線拡大断面(端面)が図2に示されている。当該実施例に係るガスケット1は以下のように構成されている。
【0033】
すなわち先ず、樹脂フィルム3の一面(図2における下面)に粘着剤4および離型フィルム5がこの順番に配置されて、これらの三層構造よりなる積層状のフィルム体2が設けられており、このフィルム体2にゴム状弾性材製のガスケット本体6がインサート成形、接着または嵌合等の接合手段によって一体化されている。樹脂フィルム3は、燃料電池の平面形状に合わせて所定の平面レイアウトに形成されるとともにエンドレス状に形成されており、更に全周に亙って同一幅形状に形成されている。粘着剤4は樹脂フィルム3の一面に全面に亙って付着されており、離型フィルム5は樹脂フィルム3と同一平面形状に形成されている。
【0034】
ゴム状弾性材製のガスケット本体6は、上記フィルム体2における樹脂フィルム3の平面(図上上面)3aの一部に被着される樹脂フィルム側部分7と、当該フィルム体2の外側端面(外側側面、図上左端面ないし左側面)2aに被着される端面側部分8と、離型フィルム5の平面(図上下面)5aの一部に被着される離型フィルム側部分9とを一体に有して断面略コ字形に形成されている。樹脂フィルム側部分7は上面シール部をなし、この部分7には断面略三角形状のリップ部10が設けられている。離型フィルム側部分9は下面シール部をなし、この部分9は平面状に形成されている。この両部分7,9は上下で対をなし、両面ガスケットを形成している。
【0035】
上記積層状のフィルム体2は、その全てをガスケット本体6により覆われているわけではなく、その内側部分(図上右側部分)は全周に亙って表面露出しており、この表面露出部11における離型フィルム5に切込み部12が全周に亙って設けられている。したがって離型フィルム5は、切込み部12よりも内側の部分13を手指で掴んで引っ張ると、この内側部分13が剥がれ、この剥がれた部分において、その内面の粘着剤4が露出する。したがって当該ガスケット1は、この露出する粘着剤4の粘着作用によって所定箇所に取り付けられる。
【0036】
図3は、当該ガスケット1の取付状態を示しており、図示するように当該ガスケット1は燃料電池の電解質膜(イオン交換膜)15の上下両面にそれぞれ上下対称に取り付けられる。取付けに際しては、上記したように離型フィルム5の内側部分13をフィルム体2から引き剥がし、当該ガスケット1を電解質膜15に対して平面上位置合わせし、ガスケット本体6の離型フィルム側部分9を電解質膜15に密接させ、フィルム体2の表面露出部11における樹脂フィルム3を電解質膜15に押し付け、表面露出した粘着剤4の粘着力によって樹脂フィルム3を電解質膜15に貼着する。樹脂フィルム3を電解質膜15に押し付ける際には樹脂フィルム3を電解質膜15に近付け、樹脂フィルム3を電解質膜15に対して強く押さえ付ける。位置決めが旨くいかなかった場合は、樹脂フィルム3を電解質膜15から一旦引き剥がし、再度位置合わせして貼着する。
【0037】
尚、この実施例では、図1の平面図に示したように、積層状のフィルム体2における表面露出部11がガスケット1の全周に亙って設けられ、よって離型フィルム5の平面上、離型フィルム側部分9が被着されずに取付作業時に引き剥がされる部分(上記内側部分13)が当該ガスケット1の全周に亙って設けられているが、粘着面積が少なくて良いときは、図4および図5に示すように、表面露出部11および内側部分13をガスケット1の周上ところどころに設けるようにしても良く、このようにすれば粘着面積が小さく設定されるために、上記位置決め作業を一層容易化することができる。図4の平面図では、表面露出部11および内側部分13がガスケット1の周上六箇所に設けられており、表面露出部11はそれぞれ、ガスケット本体6によって被覆されたフィルム体2の本体部分に対して内向きの突起状のものとして設けられている。図5は図4におけるB−B線拡大断面図であり、図4におけるC−C線拡大断面は図2と同じ形状である。
【0038】
【発明の効果】
本発明は、以下の効果を奏する。
【0039】
すなわち先ず、上記構成を備えた本発明の請求項1による燃料電池用ガスケットにおいては、樹脂フィルム、粘着剤および離型フィルムを備えた積層状のフィルム体にゴム状弾性材製のガスケット本体が一体化されているために、このフィルム体およびガスケット本体よりなるガスケットの一体成形品が製作され、フィルム体がガスケット本体に対する補強作用をなす。したがって、ゴム単体の製品と比較して製品全体の剛性ないし保形性が高められるために、ガスケットの取扱い性を向上させることができる。
【0040】
また、ゴム状弾性材製のガスケット本体が積層状のフィルム体に一体化されるとともにこのフィルム体を介して電解質膜に後接着されるために、ガスケット本体の成形に際して電解質膜はこれを成形型に装着する必要がない。したがって、成形型の熱による水分の蒸発により膜の変形等のダメージが発生するのを未然に防止することができる。
【0041】
また、ガスケットを電解質膜に取り付ける際に、少なくとも一部の離型フィルムを樹脂フィルムから引き剥がして樹脂フィルムを電解質膜に押し付けるだけで良いために、電解質膜に対する取付作業を容易に行なうことができる。
【0042】
またこれに加えて、ゴム状弾性材製のガスケット本体に両面ガスケットが形成され、特にその一方として離型フィルム側部分が形成されるために、この離型フィルム側部分によって積層状のフィルム体と電解質膜との間を有効にシールことができる。
【0043】
また、樹脂フィルムの平面に付着される粘着剤の全平面ではなく一部平面をもって電解質膜に対する粘着が行なわれるために、粘着面積が比較的小さく設定されている。したがって、貼着作業を容易に行なうことができ、また一旦貼着しても容易に引き剥がすことができるために、位置合わせの修正作業を容易に行なうことができる。
【0044】
また、上記構成を備えた本発明の請求項3による燃料電池用ガスケットにおいては、フィルム体における表面露出部がエンドレス状に形成された当該ガスケットの周上複数個所に設けられ、離型フィルムにおける取付作業時に引き剥がされる部分がこれも当該ガスケットの周上複数個所に設けられているために、粘着面積が一層縮小されている。したがって、上記貼着作業や位置合わせの修正作業を一層容易に行なうことができる。
【0045】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る燃料電池用ガスケットの平面図
【図2】図1におけるA−A線拡大断面図であり、かつ図4におけるC−C線拡大断面図
【図3】同ガスケットの装着状態を示す要部断面図
【図4】本発明の他の実施例に係る燃料電池用ガスケットの平面図
【図5】図4におけるB−B線拡大断面図
【符号の説明】
1 燃料電池用ガスケット
2 フィルム体
2a 外側端面(端面)
3 樹脂フィルム
3a,5a 平面
4 粘着剤
5 離型フィルム
6 ガスケット本体
7 樹脂フィルム側部分
8 端面側部分
9 離型フィルム側部分
10 リップ部
11 表面露出部
12 切込み部
13 内側部分
15 電解質膜

Claims (3)

  1. 燃料電池の電解質膜(15)に貼着されて燃料ガス、酸化剤ガスまたは冷媒をシールする燃料電池用のガスケット(1)において、
    前記燃料電池の平面形状に合わせて所定の平面レイアウトに形成されるとともにエンドレス状に形成されたフィルム体(2)と、前記フィルム体(2)に一体化されたゴム状弾性材製のガスケット本体(6)とを有し、
    前記フィルム体(2)は、樹脂フィルム(3)、粘着剤(4)および離型フィルム(5)を備えて積層状に形成され、
    前記ガスケット本体(6)は、前記フィルム体(2)における樹脂フィルム(3)の平面(3a)に被着される樹脂フィルム側部分(7)、前記フィルム体(2)の端面(2a)に被着される端面側部分(8)、および前記離型フィルム(5)の平面(5a)に被着される離型フィルム側部分(9)を一体に備えて断面コ字形に形成され、前記樹脂フィルム側部分(7)および離型フィルム側部分(9)をもって両面ガスケットを形成し、
    前記フィルム体(2)には、前記ガスケット本体(6)により覆われることなく表面露出した表面露出部(11)が当該フィルム体(2)の内側部分に設けられ、
    前記表面露出部(11)における前記離型フィルム(5)には、当該離型フィルム(5)を部分的に引き剥がすための切込み部(12)が設けられ、
    前記電解質膜(15)への取付作業時に前記離型フィルム(5)における前記切込み部(12)よりも内側の部分(13)を引き剥がし、これにより露出する前記粘着剤(4)の粘着作用をもって当該ガスケット(1)を前記電解質膜(15)に貼着することを特徴とする燃料電池用ガスケット。
  2. 請求項1記載の燃料電池用ガスケットにおいて、
    フィルム体(2)における表面露出部(11)はエンドレス状に形成された当該ガスケット(1)の全周に亙って設けられ、離型フィルム(5)における取付作業時に引き剥がされる部分(13)はこれも当該ガスケット(1)の全周に亙って設けられていることを特徴とする燃料電池用ガスケット。
  3. 請求項1記載の燃料電池用ガスケットにおいて、
    フィルム体(2)における表面露出部(11)はエンドレス状に形成された当該ガスケット(1)の周上複数個所に設けられ、離型フィルム(5)における取付作業時に引き剥がされる部分(13)はこれも当該ガスケット(1)の周上複数個所に設けられていることを特徴とする燃料電池用ガスケット。
JP2001134817A 2001-05-02 2001-05-02 燃料電池用ガスケット Expired - Fee Related JP4396802B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001134817A JP4396802B2 (ja) 2001-05-02 2001-05-02 燃料電池用ガスケット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001134817A JP4396802B2 (ja) 2001-05-02 2001-05-02 燃料電池用ガスケット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002329512A JP2002329512A (ja) 2002-11-15
JP4396802B2 true JP4396802B2 (ja) 2010-01-13

Family

ID=18982418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001134817A Expired - Fee Related JP4396802B2 (ja) 2001-05-02 2001-05-02 燃料電池用ガスケット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4396802B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0319780D0 (en) 2003-08-22 2003-09-24 Johnson Matthey Plc Membrane electrode assembly
US7544219B2 (en) 2005-01-12 2009-06-09 Lg Chem, Ltd. Gasketed membrane-electrode-assembly and fuel cell system employing the same
CN100565992C (zh) 2005-07-13 2009-12-02 松下电器产业株式会社 高分子电解质型燃料电池及用于其的燃料电池用密封部件
JP6069036B2 (ja) * 2013-03-07 2017-01-25 株式会社ダイセル 燃料電池製造用積層体及びその製造方法並びに燃料電池の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002329512A (ja) 2002-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7799484B2 (en) Gasket for electrolyte membrane
JP5013137B2 (ja) 燃料電池用ガスケットの製造方法
KR101059654B1 (ko) 전지
JP4412448B2 (ja) 燃料電池用構成部品
JP5725277B2 (ja) ガスケット
EP1296394A1 (en) Constituent part for fuel cell
JP4600632B2 (ja) 燃料電池用構成部品
JP4224668B2 (ja) 燃料電池用構成部品
JP4396802B2 (ja) 燃料電池用ガスケット
JP5297825B2 (ja) ガスケット構造体及びその製造方法
JP5743413B2 (ja) 燃料電池用ガスケットの装着構造
JP4420166B2 (ja) 燃料電池用構成部品の製造方法
JP2004063295A (ja) 燃料電池用構成部品
JP5435226B2 (ja) 燃料電池セルの短絡防止構造
JP4400703B2 (ja) 燃料電池用構成部品
JPH0339287Y2 (ja)
JP4278808B2 (ja) 流し台及びこの流し台における天板とシンクの接合方法
CN220683035U (zh) 一种瓶盖
JPS5831307Y2 (ja) 防爆式密閉形電池
JPH0814393A (ja) ガスケット
US20210194018A1 (en) Fuel cell separator and method of manufacturing the same
JPH0632479Y2 (ja) 船体大型開口用封密戸
JP2501688Y2 (ja) 接着剤付きシ―ル
JPH0419733Y2 (ja)
JP2004119249A (ja) 燃料電池セパレータとそのガスケット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080702

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090930

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4396802

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091013

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131030

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees