JP4396622B2 - フィルム搬送装置 - Google Patents
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ローラ搬送路120の下流端には切断装置130が配設され、原反フィルム110をラベルの長さ分ずつ間欠送りし、切断装置130によって一つのラベル毎に切断する構成となっている。また、切断位置を正確に制御するために、原反フィルム110には各ラベル部分に対応してマーク112が付され(図2(B)参照)、原反フィルム110の側方にマーク112を検出するマークセンサ140が配設され、このマークセンサ140によるマーク検出時点から所定タイミングで切断装置1130を駆動して原反フィルム110を切断し、切断位置がマーク112から一定位置となるように制御されている。
たとえば、マークセンサ140が、フィルム面に光を照射し、フィルム面からの拡散反射光を受光素子で受光する反射型のタイプの場合、図2(C),(D)に示すように、膨らみの無い状態のマークセンサ140と原反フィルム110間の距離x0で、照射される投光スポットp0が適正なスポット径d0となるように設定されるが、原反フィルム110に膨らみが生じると、図2(E),(F)に示すように、フィルム面までの距離x1が短くなるために、投光スポットp1のスポット径d1が大きくなり、マークセンサ140の感度が変化する。そのためマーク112を検出する検出信号のタイミングがずれて、切断位置が変化し、ラベル上の印刷面の端部が欠損してしまう場合がある。このようなカット位置のタイミング異常は機械制御が不可能であり、人的に発見するまで不良品が流出することになる。
なお、長尺のフィルムの搬送装置としては、たとえば特許文献1、ストレッチラベルのラベラーの一般的な構成としては、特許文献2,3に記載されている。
請求項2に係る発明は、原反フィルムの搬送路の下流端には切断手段が設けられ、ローラによって搬送されてくる原反フィルムを所定長さずつ切断する構成となっていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、原反フィルムには所定長さ毎にマークが付され、原反フィルムの搬送路にマークを検出するマーク検出手段を設け、マーク検出手段によるマーク検出時点から所定タイミングで切断手段を駆動して原反フィルムを切断する構成となっていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、原反フィルムはローラに巻掛けて搬送する構成となっていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、原反フィルムは一対のローラによって挟んで搬送する構成となっていることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、原反フィルムは容器に装着されるストレッチラベルを構成する長尺の原反フィルムであることを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、筒状の原反フィルムを安定して搬送できることから、切断長さを一定に保つことができる。
請求項3に係る発明によれば、筒状フィルムの異常な膨らみによるマーク検出手段とフィルム間の距離の変動が無くなるので、マーク検出手段による検出タイミングのばらつきが無くなり、切断位置を正確に制御できる。
請求項5に係る発明によれば、原反フィルムのフィルム巻掛け部において、ローラと非接触となるフィルム部分の内部隙間を通じて空気を逃がすことができる。
請求項6に係る発明によれば、フィルムニップ部において、ローラと非接触となるフィルム部分の内部隙間を通じて空気を逃がすことができる。
請求項7に係る発明のように、原反フィルムが容器に装着されるストレッチラベルの場合、弾力性があるので対向するフィルム面同士が密着しやすく、本発明のようにローラに原反フィルムとの非接触部を設けることが有利である。
図1(A)は、本発明の実施例1に係るフィルム搬送装置を示している。このフィルム搬送装置1も、従来と同様に、不図示の容器に装着される筒状のストレッチラベルを連続して作成した長尺の原反フィルム10を搬送するものである。原反フィルム10は扁平な筒状フィルムで、不図示の原反ロールとしてロール状に巻かれた状態でセットされている。原反フィルム10には、各ラベル部分に印刷が施されると共に、図1(C)に示すように、各ラベル部分に対応してマーク12が付されている。
フィルム搬送装置1の構成は、不図示の原反ロールから原反フィルム10を引き出して搬送する複数のローラを備えたローラ搬送路20と、ローラ搬送路20の下流端に位置する切断装置30と、切断装置30の手前に位置し原反フィルム10に付されたマーク12を検出するマークセンサ40とを備えている。
第1案内ローラ22と第2案内ローラ23は、ほぼ同一高さに位置し、水平方向に所定間隔を隔てて配置されている。第1案内ローラ22の下方には不図示の原反ロールが配置され、第2案内ローラ23の下方に繰り出しローラ21,21が配置されている。
不図示の原反ロールから引き出された原反フィルム10は、第1案内ローラ22に巻掛けられて第2案内ローラ23に向けて水平に向きを変え、第2案内ローラ22に巻掛けられて繰り出しローラ21,21に向けて下向きに向きを変えて搬送される。
テンションローラ24,24は、原反フィルム10の第1フィルム面10a(下面側)と第2フィルム面10b(図中、上面側)側に位相をずらした状態で対向配置されており、原反フィルム10の第1フィルム面10aと第2フィルム面10bが各テンションローラ24,24に対して波状にうねるように交互に巻掛けられ、テンションを付与するようになっている。
一方、繰り出しローラ21,21は、原反フィルム10の第1フィルム面10aと第2フィルム面10b側に同一位相で対向配置され、原反フィルム10を挟み付けるように圧接している。
従来例と同様に、第2フィルム面10bに光を照射し、フィルム面からの拡散反射光を受光素子で受光する構成で、原反フィルム10のマーク12を検出し、このマークセンサ40によるマーク検出時点から所定タイミングで原反フィルム10を停止し切断装置30を駆動して原反フィルム10をラベル毎に切断する。
また、マークセンサ40によるフィルム検出領域の入口側と出口側には、マークセンサ30と対向して第2フィルム面10bを押さえる小径の押さえローラ41,41が配置され、さらに、マークセンサ40と対向する位置の裏側に第1フィルム面10aを押さえる小径の押さえローラ42が配置され、検査領域のフィルム面を安定させている。
第1,第2案内ローラ22,23については、図1(C),(D),(E)に示すように、原反フィルム10の片側の第1フィルム10aが巻掛けられる。第1案内ローラ22と第2案内ローラ23は同一構成なので、図1(C),(D),(E)では、第2案内ローラ23を例にとって記載し、第1案内ローラ22については、第2案内ローラ23の符号に、符号(22)を付記するだけで、図示を省略している。第1,第2案内ローラ22,23に巻掛けられる原反フィルム10は、第1,第2案内ローラ22,23のガイド面2b,2bに接触する部分については、フィルムの張力によって第1フィルム面10aを下にして第2フィルム面10bが重なるように圧接され、反作用としてガイド面2b,2bから作用する反力によって第1フィルム面10aと第2フィルム面10b間が所定の接触面圧で密接した状態となっている。
一方、原反フィルム10の第1,第2案内ローラ22,23の凹部2aに対応する非接触部11については、ローラからの反力が作用しないので、第1フィルム面10aと第2フィルム面10b間は密接せずに隙間が生じ、この非接触部11の内部隙間gを通じて上流側と下流側のフィルム内部の空気が流通可能となる。
このように、原反フィルム10の各ローラ間の第1乃至第5フィルム部分F1〜F5については、各ローラとの非接触部11の内部隙間gを通じて互いに連通しているので、特定のローラ間のフィルム部分に空気が滞留して膨らみが発生することを防止することを防止でき、安定して搬送することができる。
また、ローラ搬送路20のローラすべてについて段付きローラとしたが、必ずしもすべてのローラについて段付きローラとする必要はなく、長尺フィルムに作用する張力、フィルム膨らみの生じる位置、膨らみの程度等に応じて適宜選定される。
また、上記実施の形態ではストレッチラベルの原反フィルムの搬送について説明したが、容器に装着されるシュリンクラベルの原反フィルム、サイドシール等が施されたパウチ等、内部に空気溜まりが生じる可能性のある種々の筒状フィルムの搬送に適用可能である。
10a 第1フィルム面、10b 第2フィルム面
11 非接触部
12 マーク
13 切断端部
20 ローラ搬送路
2 段付きローラ
2a 凹部(非接触部)
2b ガイド面
21 繰り出しローラ
22 第1案内ローラ
23 第2案内ローラ
24 テンションローラ
30 切断装置
40 マークセンサ
41,42 押さえローラ
g 内部隙間
F1〜F5 第1〜第5フィルム部分(ローラ間)
Claims (7)
- 扁平に折り畳まれた筒状の原反フィルムを搬送するローラを備えたフィルム搬送装置において、
前記ローラに部分的に周方向に成形された凹部を設け、前記凹部によってローラと非接触となるフィルム部分の内部隙間を通じてローラに対して搬送方向上流側と下流側のフィルム内部の空気を流通可能としたことを特徴とするフィルム搬送装置。
- 原反フィルムの搬送路の下流端には切断手段が設けられ、ローラによって搬送されてくる原反フィルムを所定長さずつ切断する構成となっていることを特徴とする請求項1に記載のフィルム搬送装置。
- 原反フィルムには所定長さ毎にマークが付され、原反フィルムの側方にマークを検出するマーク検出手段を設け、該マーク検出手段によるマーク検出時点から所定タイミングで切断手段を駆動して原反フィルムを切断する構成となっている請求項2に記載のフィルム搬送装置。
- 原反フィルムには、切断長さ毎に一定の印刷が施されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のフィルム搬送装置。
- 原反フィルムはローラに巻掛けて搬送する構成となっている請求項1乃至4のいずれかの項に記載のフィルム搬送装置。
- 原反フィルムは一対のローラによって挟んで搬送する構成となっている請求項1乃至4のいずれかの項に記載のフィルム搬送装置。
- 原反フィルムは容器に装着されるストレッチラベルが連続して作成されたラベル用のフィルムである請求項1乃至6のいずれかの項に記載のフィルム搬送装置。
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JP2005350060A JP4396622B2 (ja) | 2005-12-02 | 2005-12-02 | フィルム搬送装置 |
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