JP4396583B2 - 火災報知システム - Google Patents

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Description

本発明は、火災感知器から無線信号で送信される火災感知情報を無線中継器を経由して中央監視盤に伝送する火災報知システムに関するものである。
従来より、火災感知器から無線信号で送信される火災感知情報を無線中継器を経由して中央監視盤に伝送する火災報知システムが提供されている(例えば、特許文献1参照)。かかる火災報知システムにおいては、火災感知器が正常に火災を感知するか否かの試験を定期的に行う必要がある。例えば、煙感知式の火災感知器に対して煙を吹き付けることで擬似的い火災を感知させる試験方法が採られている。
特開平5-210790号公報
しかしながら、上記従来システムでは、煙を発生させる煙発生器等の試験装置を持って個々の火災感知器の設置場所で試験を行う必要があり、しかも、火災感知器が正常に動作したか否かの確認は遠方に設置された中央監視盤で行っているので、非常に多くの時間と手間がかかるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、火災感知器の動作試験を遠隔から一斉に行うことができる火災報知システムを提供することにある。
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、火災を感知して電波を媒体とする無線信号で火災感知情報を送信する複数台の火災感知器と、火災感知器から送信される無線信号を受信して得た火災感知情報を中継する1乃至複数台の無線中継器と、各無線中継器と信号線で接続され、該信号線を介して無線中継器から伝送される火災感知情報を取得して所定の火災報知処理を行う中央監視盤とを有し、火災感知器は、火災に伴って発生する温度変化や煙を検出することで火災を感知する感知手段と、無線信号を送信する無線送信手段と、無線信号を受信する無線受信手段と、感知手段に対して擬似的に火災を感知させて試験を行う試験手段と、無線送信手段を制御して火災感知情報を無線信号により送信させるとともに試験開始命令を含む無線信号を無線受信手段で受信したときに試験手段に試験を行わせる制御手段とを備え、無線中継器は、無線信号を送信する無線送信手段と、無線信号を受信する無線受信手段と、信号線を介して中央監視盤との間でデータを伝送するデータ伝送手段と、無線送信手段、無線受信手段、データ伝送手段を制御する制御手段とを備え、中央監視盤は、信号線を介して無線中継器との間でデータを伝送するデータ伝送手段と、信号線を介して無線中継器から中継される火災感知情報を取得して所定の火災報知処理を行うとともに火災感知器に対して無線中継器を経由して試験開始命令を送信し、各火災感知器の試験結果情報を無線中継器を経由して取得する制御手段とを備え、無線中継器並びに火災感知器の制御手段は、無線中継器から火災感知器への1つの下り方向のタイムスロットと、各火災感知器毎に割り当てられた火災感知器から無線中継器への複数の上り方向のタイムスロットとで構成されるフレームが一定数集まったスーパーフレームの中で火災感知情報や試験開始命令などの情報を授受する火災報知システムであって、無線中継器の制御手段は、中央監視盤から伝送された試験開始命令を含む無線信号を無線送信手段から複数台の火災感知器に対して下り方向のタイムスロットで一斉に送信させ、火災感知器の制御手段は、試験開始命令を受け取ったときに試験手段に試験を行わせ、自器に割り当てられた上り方向のタイムスロットで試験手段による試験結果情報を含む無線信号を無線送信手段から送信させることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、中央監視盤は、制御手段が取得した複数の火災感知器の試験結果情報を一斉に表示する表示手段を備えたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、火災感知器の感知手段は、温度を検出するとともに検出した温度が所定のしきい値を超えたときに火災を感知し、試験手段は、感知手段のしきい値を規定温度よりも低い試験用しきい値に変更することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1又は2の発明において、火災感知器の感知手段は、発光素子と、発光素子が発する光のうちで火災に伴う煙で散乱された散乱光を受光する受光素子とを有し、受光素子の受光光量が所定のしきい値を超えたときに火災を感知し、試験手段は、試験用の発光素子を発光させることで擬似的に散乱光を増大させることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜4の何れかの発明において、火災感知器に対して無線信号により試験開始命令を与えるリモートコントローラを有することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5の発明において、リモートコントローラは、無線中継器の無線信号と異なる周波数の無線信号を送信することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項5の発明において、火災感知器の制御手段は、無線中継器から送信された無線信号とリモートコントローラから送信された無線信号とが衝突した場合に中央監視盤に対して前記無線信号の再送信要求を無線送信手段より無線信号で送信することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、中央監視盤から無線中継器を介して各火災感知器に試験開始命令を送信すれば、火災感知器の試験手段が自動的に試験を行い、その試験結果が無線中継器を介して中央監視盤に返信されるので、従来例のように個々の火災感知器の設置場所で1台ずつ試験を行う必要がなく、火災感知器の動作試験を遠隔から一斉に行うことができて試験に要する時間及び手間を大幅に減らすことができる。しかも、複数台の火災感知器と無線中継器との間の無線通信を時分割多重アクセス(TDMA)方式で行うため、各火災感知器から送信される試験結果情報を含む無線信号の衝突を回避することができる。
請求項2の発明によれば、複数の火災感知器の試験結果を表示手段に一斉に表示することで試験結果が容易に判断できる。
請求項3の発明によれば、規定温度よりも低い試験用しきい値に変更することで感知手段に擬似的に火災を感知させることができる。
請求項4の発明によれば、試験用の発光素子を発光させることで散乱光が増大するため、感知手段に擬似的に火災を感知させることができる。
請求項5の発明によれば、例えば、新たに追加された火災感知器の試験を行う場合に設置現場で直ちに試験を開始することができる。
請求項6の発明によれば、無線中継器から送信される無線信号とリモートコントローラから送信される無線信号の衝突が防止できる。
請求項7の発明によれば、無線中継器から送信される無線信号とリモートコントローラから送信される無線信号が衝突したとしても、中央監視盤から送信された試験開始命令等については再送信により火災感知器で確実に受信することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(実施形態1)
図2は本実施形態のシステム構成図であり、それぞれに複数台の火災感知器10との間で無線通信を行う複数台の無線中継器1が信号線Lsを介して中央監視盤20に接続されることで火災報知システムが構成されている。すなわち、火災感知器10から送信される火災感知情報が無線中継器1から信号線Lsを介して中央監視盤20に伝送され、中央監視盤20の制御の下で警報音の鳴動や火災発生場所の報知、消防署への通報等の必要な対処が行われるものである。なお、以下では、複数台の火災感知器10を個別に示す場合は火災感知器101,102,…,10と表記し、総括して示す場合は火災感知器10と表記する。
火災感知器10は、例えば施設の天井に設置されるものであって、図1(a)に示すように火災に伴って発生する煙を検出することで火災を感知する感知部11と、電波を媒体とする無線信号を送受信するためのアンテナ12と、後述するデータフォーマットを規定の周波数の搬送波に変調してアンテナ12に出力する感知器送信部13と、アンテナ12で受信した無線信号からデータフォーマットを復調する感知器受信部14と、感知器送信部13並びに感知器受信部14を制御して後述する火災感知情報や試験開始命令を無線信号により授受する感知器制御部15とを備える。感知器制御部15はマイコンとEEPROMなどの不揮発性メモリを主構成要素とし、不揮発性メモリに格納されているプログラムを実行することで後述する各種の処理を実行するものである。なお、各火災感知器10には固有のアドレスが製造時若しくは施工時に付与され、感知器制御部15の不揮発性メモリに格納されている。
感知部11は、図5に示すように円筒形であって外部から煙が流入可能な煙感知室11aと、光軸が煙感知室11aの中央に向けて配置された発光ダイオードのような発光素子11bと、光軸が発光素子11bの光軸と交差するように配置されたフォトダイオードのような受光素子11cとを有し、発光素子11bが発する光のうちで煙感知室11a内に存在する煙(粒子)によって散乱する光を受光素子11cで受光し、受光素子11cの受光量を図示しない検出回路で所定のしきい値と比較するとともに受光量がしきい値を超えたとみなせるときに感知器制御部15に対して火災感知信号を出力するものである。ここで、煙感知室11aには、受光素子11cと対向する位置に発光ダイオードからなる試験用発光素子16が設けられており、後述するように試験開始命令を受けた感知器制御部15が試験用発光素子16を発光させて受光素子11cの受光量を増大させることにより感知部11に擬似的に火災を感知させるようになっている。つまり、本実施形態では試験用発光素子16と感知器制御部15とで試験手段を構成している。
一方、無線中継器1は火災感知器10との通信圏内に設置され、中央監視盤20と信号線Lsで接続されるものであって、図1(b)に示すように無線信号を送受信するためのアンテナ2と、データフォーマットを規定の周波数の搬送波に変調してアンテナ2に出力する中継器送信部3と、アンテナ2で受信した無線信号からデータフォーマットを復調する中継器受信部4と、中継器送信部3並びに中継器受信部4を制御して火災感知情報や試験開始命令を無線信号により授受する中継器制御部5と、信号線Lsと中継器制御部5とのインタフェースを行って中央監視盤20との間で火災感知情報や試験開始命令などのデータを伝送するためのデータ伝送部6とを備える。中継器制御部5はマイコンとEEPROMなどの不揮発性メモリを主構成要素とし、不揮発性メモリに格納されているプログラムを実行することで後述する各種の処理を実行するものである。なお、無線中継器1にも火災感知器10と異なる固有のアドレスが製造時若しくは施工時に付与され、中継器制御部5の不揮発性メモリに格納されている。
中央監視盤20は、施設の管理室等に設置されるものであって、図1(c)に示すように種々のスイッチの操作状態を監視しスイッチが操作されたときに操作信号を出力する操作部21と、信号線Lsを介して無線中継器1との間でデータ伝送を行うデータ伝送部22と、多数の発光素子がマトリクス状に配置された表示器23aを有し個々の発光素子を点滅させて火災感知器10の動作状態等を表示する表示部23と、操作部21、データ伝送部22、表示部23を制御する監視盤制御部24とを備える。監視盤制御部24はマイコンとEEPROMなどの不揮発性メモリを主構成要素とし、不揮発性メモリに格納されているプログラムを実行することで後述する各種の処理を実行するものである。
また中央監視盤20は、図6に示すように扉101を備えた箱形のキャビネット100内に収納され、扉101で隠される前面には、表示部23の表示器23aと操作部21が具備する試験開始スイッチ21aとが露出している。但し、扉101には窓孔101aが設けられており、扉101を閉じた状態でも窓孔101aを通して表示器23aの表示が視認できるようになっている。
無線中継器1と火災感知器10との間で授受されるデータのデータフォーマットを図3に示す。このデータフォーマットは、1と0が交番する32ビットのプリアンブル(ビット同期パターン)PRと、規定のビット列からなる16ビットのユニークワード(フレーム同期パターン)UWと、1台の無線中継器1並びにその無線中継器1と無線通信する複数台の火災感知器10からなるサブシステムに割り当てられる32ビットの固有のID(システムID)SysIDと、各火災感知器10に割り当てられた8ビットの固有のID(感知器ID)NodeIDと、16ビットのメッセージMsgと、16ビットの誤り検出符号CRCとで構成される。すなわち、火災感知器10の固有アドレスはシステムID+感知器IDとなり、無線中継器1の固有アドレスはシステムIDとなる。
無線中継器1がサブシステム内の特定の火災感知器10を指定してメッセージを送信する場合は、データフォーマットの感知器IDに当該火災感知器10の感知器IDを指定し、サブシステム内の全ての火災感知器10に対してメッセージを同報送信する場合は、データフォーマットの感知器IDに「0」を指定して送信すればよい。また火災感知器10が無線中継器1に対して返信する場合、自器の感知器IDをデータフォーマットの感知器IDに設定して送信すればよい。
一方、無線信号を受信した火災感知器10並びに無線中継器1では、感知器受信部14および中継器受信部4において受信信号を増幅し且つデータフォーマットを復調して感知器制御部15および中継器制御部5に出力する。感知器制御部15および中継器制御部5では、感知器受信部14および中継器受信部4で復調されたデータをマイコンが具備するデジタルの入力ポートでサンプリングし、プリアンブルPRの受信中にビットタイミングを抽出して、次に連続する16ビット分の受信ビットを規定のユニークワードと一致するまで1ビットずつシフトすることでユニークワードを検出する。さらに感知器受信部14および中継器受信部4は、受信したシステムIDと感知器IDを不揮発性メモリに格納されている固有アドレスと照合し、これらが一致し且つビット誤りが検出されなかった場合にメッセージMsgを受理する。
また中央監視盤20と無線中継器1との間では、無線中継器1に割り当てられた固有アドレス(システムID)を指定して火災感知情報や試験開始命令などを含む伝送信号を信号線Lsを介して授受している。
ところで本実施形態においては、無線中継器1と複数の火災感知器10との間の無線通信を時分割多重アクセス(TDMA)方式で行っている。すなわち、図4に示すように1つの下り方向(無線中継器1→火災感知器10)のタイムスロットBと、複数(図示例では99)の上り方向(火災感知器10→無線中継器1)のタイムスロットD1〜D99とからなる複数(図示例では30)のフレームF1〜F30を集めてスーパーフレームSFを構成し、各フレームF1〜F30における上り方向のタイムスロットD1〜D99を各火災感知器10に個別に割り当てることによって、火災感知器10から送信される無線信号同士の衝突を確実に回避することができる。例えば、図示例では下り方向及び上り方向のタイムスロットB,Di(i=1〜99)は周期が100ミリ秒であり、その内訳は上記データフォーマットに50ミリ秒、無線中継器1の中継器送信手段3並びに火災感知器10の感知器送信手段12が起動し安定した搬送波周波数で送信可能となるまでの時間(起動時間)に20ミリ秒、ガードタイムに前後各々15ミリ秒ずつが割り当てられている。なお、ガードタイムは火災感知器10と無線中継器1の動作クロック周波数(感知器制御手段14並びに中継器制御手段5を構成するマイコンの動作クロック周波数)の誤差に起因するタイミングの差を吸収するための空き時間である。また、各火災感知器10に対する上り方向のタイムスロットD1〜D99の割り当ては、例えば、火災感知器10に設けたディップスイッチによって設定したり、製造工程において感知器制御手段14の不揮発性メモリに予め格納しておいたり、あるいは、設置時に無線通信を用いて無線中継器1から順番に各火災感知器10に割り当てて感知器制御部15の不揮発性メモリに格納するなどの方法で行えばよい。
次に、本実施形態の動作を説明する。最初に、何れかの火災感知器10で火災を感知した場合の動作を説明する。
火災感知器10の感知器制御部15は、感知部11から火災感知信号を受け取ると、その時点のフレームFkにおいて自器に割り当てられた上り方向タイムスロットDi(あるいは、自器に割り当てられた上り方向タイムスロットDiが既に経過していたら次のフレームFk+1における上り方向タイムスロットDi)により火災感知情報をメッセージMsgとする無線信号を感知器送信部13から無線中継器1へ送信させる。
火災感知器10から無線信号を受信した無線中継器1の中継器制御部5は、無線信号のメッセージMsgから火災感知情報を取得し、火災を感知した火災感知器10の固有アドレス(システムID+感知器ID)と当該火災感知情報を含む伝送信号をデータ伝送部6から信号線Lsを介して中央監視盤20に伝送させる。
中央監視盤20では、データ伝送部22で受信した伝送信号から監視盤制御部24が火災感知情報並びに火災感知器10の固有アドレスを取得し、表示部23の表示器23aに火災の発生と発生箇所(火災を感知した火災感知器10の設置場所)を表示させる。
次に、中央監視盤20から各火災感知器10の動作試験を行う場合の動作を説明する。
中央監視盤20で試験開始スイッチ21aが操作されると、操作部21から監視盤制御部24に対して操作信号が出力され、この操作信号に基づいて監視盤制御部24は全ての火災感知器10に動作試験を行わせるための試験開始命令を伝送する。試験開始命令は、伝送信号によってデータ伝送部22から信号線Lsを介して各無線中継器1に伝送される。無線中継器1の中継器制御部5は、データ伝送部6で受信した伝送信号から試験開始命令を取得すると、フレームFkの下り方向タイムスロットBにおいて、データフォーマットの感知器IDを「0」に設定し、試験開始命令をメッセージMsgとした無線信号をサブシステムを構成する全ての火災感知器10に向けて同報送信する。
火災感知器10の感知器制御部15は、下り方向タイムスロットBで無線中継器1から送信された無線信号を感知器受信部14で受信して試験開始命令を取得すると、試験用発光素子16を発光させて受光素子11cの受光量を増大させる。そして、感知部11が正常であれば感知器制御部15に火災感知信号が出力され、感知部11が正常でなければ火災感知信号は出力されないから、感知器制御部15では、感知部11から火災感知信号が出力されたか否かの情報(試験結果情報)をメッセージMsgとする無線信号を、試験開始命令を受け取ったフレームFkの次のフレームFk+1において自器に割り当てられている上り方向タイムスロットDiで感知器送信部13から無線中継器1に対して送信させる。
火災感知器10から無線信号を受信した無線中継器1の中継器制御部5は、無線信号のメッセージMsgから試験結果情報を取得し、当該火災感知器10の固有アドレスと試験結果情報を含む伝送信号をデータ伝送部6から信号線Lsを介して中央監視盤20に伝送させる。
中央監視盤20では、データ伝送部22で受信した伝送信号から監視盤制御部24が火災感知器10の固有アドレス並びに試験結果情報を取得し、表示部23の表示器23aに火災感知器10の固有アドレス(又は設置場所)と試験結果情報を表示させる。ここで、表示器23aには予め感知器IDと一対一に対応する複数の表示領域が設けられており、複数台の火災感知器10における試験結果情報が一斉に表示できるようになっている。
上述のように本実施形態では、中央監視盤20で試験開始スイッチ21aを操作すると全ての火災感知器10に動作試験を行わせることができ、しかも、各火災感知器10の試験結果情報が中央監視盤20の表示部23で一斉に表示されるので、従来例のように個々の火災感知器10の設置場所で1台ずつ試験を行う必要がなく、火災感知器10の動作試験を遠隔から一斉に行うことができて試験に要する時間及び手間を大幅に減らすことができる。しかも、複数台の火災感知器10と無線中継器1との間の無線通信を時分割多重アクセス(TDMA)方式で行うので、各火災感知器10から送信される試験結果情報を含む無線信号の衝突を回避することができる。
なお、火災感知器10の感知部11は、上述の光電式以外に、火災に伴う温度上昇を検出することで火災を感知する熱式のものがある。熱式の感知部11は、サーミスタのような感温素子で雰囲気温度を検出し、検出温度が規定温度(例えば、常温)よりも十分に高い温度に設定されたしきい値を超えたときに火災感知信号を出力するものである。この場合、試験手段たる感知器制御部15が感知部11におけるしきい値を規定温度よりも低い試験用しきい値に変更することで動作試験を行うことができる。あるいは、感温素子の検出出力を増幅することで強制的にしきい値を超えさせるようにしても構わない。
(実施形態2)
本実施形態の火災報知システムは、図7に示すように火災感知器10に対して無線信号により試験開始命令を与えるリモートコントローラ30を備えた点に特徴があり、基本的な構成並びに動作は実施形態1と共通である。従って、実施形態1と共通する構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
リモートコントローラ30は、図8(b)に示すように電波を媒体とする無線信号を送信するためのアンテナ31と、データを規定の周波数の搬送波に変調してアンテナ31に出力する無線送信部32と、図示しないテンキースイッチ等の操作状態を監視し操作されたスイッチに対応した操作信号を出力する操作部33と、リモートコントローラ30全体の制御を行うリモコン制御部34とを備える。リモコン制御部33はマイコンとEEPROMなどの不揮発性メモリを主構成要素とし、不揮発性メモリに格納されているプログラムを実行することで後述する処理を実行するものである。
一方、本実施形態における火災感知器10は、図8(a)に示すようにリモートコントローラから送信される無線信号を受信するためのアンテナ17と、アンテナ17で受信した受信信号からデータを復調する無線受信部18とが追加されている点が実施形態1と異なるが、その他の構成については実施形態1と共通である。なお、中央監視盤20並びに無線中継器1の構成についても実施形態1と共通であるから、図示並びに説明は省略する。
次に、リモートコントローラ30を用いて火災感知器10の動作試験を行う場合の動作を説明する。
リモートコントローラ30において、操作部33が有するテンキースイッチで試験を行う1乃至複数台の火災感知器10の感知器IDが入力された後、同じく操作部33が有する試験開始スイッチが操作されると、操作部33からリモコン制御部33に対して操作信号が出力され、この操作信号に基づき、選択された感知器IDと試験開始命令とを含むデータをリモコン制御部33が作成して無線送信部32に出力し、無線送信部32が当該データを変調して無線信号でアンテナ31から送信する。
選択された感知器IDを有する火災感知器10では、リモートコントローラ30から送信された無線信号をアンテナ17を介して無線受信部18で受信し、無線受信部18から試験開始命令を取得した感知器制御部15が試験用発光素子16を発光させて受光素子11cの受光量を増大させる。そして、感知器制御部15は、感知部11から火災感知信号が出力されたか否かの試験結果情報をメッセージMsgとする無線信号を、フレームFkにおいて自器に割り当てられている上り方向タイムスロットDiで感知器送信部13から無線中継器1に対して送信させる。なお、無線中継器1並びに中央監視盤20の動作は実施形態1と共通であるから説明は省略する。
上述のように本実施形態では、中央監視盤20だけでなくリモートコントローラ30を使って火災感知器10の動作試験が行えるので、例えば、新たに追加された火災感知器10の動作試験を行う場合に設置現場で直ちに試験を開始することができるなどの利点がある。
ところで、火災感知器10が無線中継器1との通信に用いる無線信号の周波数(搬送波周波数)とリモートコントローラ30との通信に用いる無線信号の周波数(搬送波周波数)とが同一である場合、無線中継器1から送信される無線信号とリモートコントローラ30から送信される無線信号が衝突して火災感知器10で受信できないという状況が起こり得る。かかる衝突を防止するには、例えば、火災感知器10が無線中継器1との通信に用いる無線信号の周波数とリモートコントローラ30との通信に用いる無線信号の周波数とを異なる周波数とすればよい。また、火災感知器10が無線中継器1との通信に用いる無線信号の周波数とリモートコントローラ30との通信に用いる無線信号の周波数とが同一である場合においても、火災感知器10の感知器制御部15で無線信号の衝突を検出したときに無線信号の再送信を要求するメッセージを無線中継器1に対して無線信号で送信し、中央監視盤20の監視盤制御部24から再度同一内容のデータ(例えば、試験開始命令)を無線中継器1を介して火災感知器10に送信させても構わない。
(a)は本実施形態1における火災感知器、(b)は無線中継器、(c)は中央監視盤のブロック図である。 同上のシステム構成図である。 同上におけるデータフォーマットの説明図である。 同上におけるスーパーフレームの構成図である。 同上における火災感知器の感知部の構造を示す断面図である。 同上における中央監視盤の扉を開けた状態の斜視図である。 実施形態2のシステム構成図である。 (a)は同上における火災感知器、(b)はリモートコントローラのブロック図である。
符号の説明
1 無線中継器
3 中継器送信部
4 中継器受信部
5 中継器制御部
6 データ伝送部
10 火災感知器
11 感知部
13 感知器送信部
14 感知器受信部
15 感知器制御部
20 中央監視盤
22 データ伝送部
24 監視盤制御部

Claims (7)

  1. 火災を感知して電波を媒体とする無線信号で火災感知情報を送信する複数台の火災感知器と、火災感知器から送信される無線信号を受信して得た火災感知情報を中継する1乃至複数台の無線中継器と、各無線中継器と信号線で接続され、該信号線を介して無線中継器から伝送される火災感知情報を取得して所定の火災報知処理を行う中央監視盤とを有し、
    火災感知器は、火災に伴って発生する温度変化や煙を検出することで火災を感知する感知手段と、無線信号を送信する無線送信手段と、無線信号を受信する無線受信手段と、感知手段に対して擬似的に火災を感知させて試験を行う試験手段と、無線送信手段を制御して火災感知情報を無線信号により送信させるとともに試験開始命令を含む無線信号を無線受信手段で受信したときに試験手段に試験を行わせる制御手段とを備え、
    無線中継器は、無線信号を送信する無線送信手段と、無線信号を受信する無線受信手段と、信号線を介して中央監視盤との間でデータを伝送するデータ伝送手段と、無線送信手段、無線受信手段、データ伝送手段を制御する制御手段とを備え、
    中央監視盤は、信号線を介して無線中継器との間でデータを伝送するデータ伝送手段と、信号線を介して無線中継器から中継される火災感知情報を取得して所定の火災報知処理を行うとともに火災感知器に対して無線中継器を経由して試験開始命令を送信し、各火災感知器の試験結果情報を無線中継器を経由して取得する制御手段とを備え、
    無線中継器並びに火災感知器の制御手段は、無線中継器から火災感知器への1つの下り方向のタイムスロットと、各火災感知器毎に割り当てられた火災感知器から無線中継器への複数の上り方向のタイムスロットとで構成されるフレームが一定数集まったスーパーフレームの中で火災感知情報や試験開始命令などの情報を授受する火災報知システムであって、
    無線中継器の制御手段は、中央監視盤から伝送された試験開始命令を含む無線信号を無線送信手段から複数台の火災感知器に対して下り方向のタイムスロットで一斉に送信させ、
    火災感知器の制御手段は、試験開始命令を受け取ったときに試験手段に試験を行わせ、自器に割り当てられた上り方向のタイムスロットで試験手段による試験結果情報を含む無線信号を無線送信手段から送信させることを特徴とする火災報知システム。
  2. 中央監視盤は、制御手段が取得した複数の火災感知器の試験結果情報を一斉に表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の火災報知システム。
  3. 火災感知器の感知手段は、温度を検出するとともに検出した温度が所定のしきい値を超えたときに火災を感知し、
    試験手段は、感知手段のしきい値を規定温度よりも低い試験用しきい値に変更することを特徴とする請求項1又は2記載の火災報知システム。
  4. 火災感知器の感知手段は、発光素子と、発光素子が発する光のうちで火災に伴う煙で散乱された散乱光を受光する受光素子とを有し、受光素子の受光光量が所定のしきい値を超えたときに火災を感知し、
    試験手段は、試験用の発光素子を発光させることで擬似的に散乱光を増大させることを特徴とする請求項1又は2記載の火災報知システム。
  5. 火災感知器に対して無線信号により試験開始命令を与えるリモートコントローラを有することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の火災報知システム。
  6. リモートコントローラは、無線中継器の無線信号と異なる周波数の無線信号を送信することを特徴とする請求項5記載の火災報知システム。
  7. 火災感知器の制御手段は、無線中継器から送信された無線信号とリモートコントローラから送信された無線信号とが衝突した場合に中央監視盤に対して前記無線信号の再送信要求を無線送信手段より無線信号で送信することを特徴とする請求項5記載の火災報知システム。
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