JP4396355B2 - 水和物スラリ空調システムにおける過冷却解除装置 - Google Patents

水和物スラリ空調システムにおける過冷却解除装置 Download PDF

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この発明は、水和物スラリ空調システムにおいて、水和物スラリを製造する水溶液の過冷却状態を解除する過冷却解除装置に関する。
ゲスト化合物(テトラn−ブチルアンモニウム塩、テトラiso−アミルアンモニウム塩、テトラiso−ブチルホスホニウム塩、トリiso−アミルスルホニウム塩などの各種塩類)を含む水溶液を冷却すると、ホスト分子である水分子によって構成された籠状の包接格子内にゲスト化合物が包み込まれて結晶化し、水和物(液系包接水和物)が生成する。
この水和物は、大気圧下において0℃以上の温度で生成でき、しかも潜熱が大きく冷水に比較して数倍の熱量の冷熱を貯蔵することができる。また、この水和物は微細な結晶粒子であり水溶液中に浮遊するため、比較的流動性の高い水和物スラリの形態で存在する。
このため、このような水和物スラリは、空調設備や産業用冷熱利用設備などで利用される冷熱輸送媒体として好ましい特性を有している。
上述した水和物スラリは、1台の熱交換器でゲスト化合物を含む水溶液を、冷水などの冷熱媒体と熱交換させて冷却すると過冷却が起こり、水和物生成温度より低い温度で水溶液として存在していることがある。そして、熱交換器内で水溶液が過冷却された後に、熱交換器内部の伝熱面において水溶液の過冷却が解除されると、生成された水和物が熱交換器内部の伝熱面に付着しやすくなるため、熱交換器の伝熱性能を低下させる。
さらに、熱交換器内で水溶液に大きな過冷却が生じた後に過冷却が解除されると、急激に水和物が生成して水和物スラリの粘性が増加し、流動抵抗および圧力損失が大きくなってポンプ動力が増加するうえ、最悪の場合には熱交換器が閉塞することもある。
以上のように、熱交換器内で水溶液の過冷却が解除されると、システムの運転が不安定になる要因となっていた。
このような熱交換器内で水溶液の過冷却が解除されるのを防止するために、水溶液を第一の熱交換器で冷水と熱交換させて過冷却状態の水溶液とし、生成された水溶液の過冷却状態を、第一の熱交換器の下流側に設けた過冷却解除装置で解除して固相割合の小さい水和物スラリを生成させる。これをを第二の熱交換器で冷水と熱交換させて、より熱密度の高い水和物スラリを製造するという方法が提案されている(特許文献1参照。)。
上述した過冷却解除装置を有する水和物スラリ空調システムは、図6に示すように、水溶液および水和物スラリと熱交換させるための冷水やブライン等の冷熱媒体を製造する冷凍機31と、水溶液を冷水と熱交換させて過冷却状態の水溶液にする水溶液熱交換器32と、過冷却状態の水溶液の過冷却状態を解除させるための過冷却解除装置33と、水溶液が過冷却状態を解除されてできた水和物と水溶液が混在する水和物スラリを、冷熱媒体と熱交換させてより熱密度の高い水和物スラリにする水和物スラリ熱交換器34と、水和物スラリを空調機36に送る水和物スラリポンプ37と、前記冷凍機31で製造された冷熱媒体を水溶液熱交換器32や水和物スラリ熱交換器34に送る冷熱媒体ポンプ38と、水和物スラリを貯蔵する蓄熱槽39および蓄熱槽39の水和物スラリを空調機36に送る水和物スラリポンプ40とから構成されている。
この水和物スラリ空調システムにおいては、水和物スラリを空調機36に送る負荷運転と水和物スラリを蓄熱する蓄熱運転の2つの運転方式がある。負荷運転時には、水和物スラリ熱交換器34で製造された水和物スラリは、水和物スラリポンプ37で空調機36に送られ、空調機36内で温かい室内空気と熱交換されて水溶液となり、水溶液熱交換器32、過冷却解除装置33および水和物スラリ熱交換器34を通過して再び水和物スラリとなる。そして、できた水和物スラリは、水和物スラリポンプ37により再び空調機36に送られる。
夜間に空調機36が運転を停止している時には蓄熱運転が行われる。蓄熱運転は夜間の安価な電力を利用して水和物スラリを製造し、蓄熱槽39に貯蔵しておくための運転であり、蓄熱槽39内に貯蔵された水溶液が水溶液熱交換器32、過冷却解除装置33および水和物スラリ熱交換器34を循環して水和物スラリとなり、蓄熱槽39に貯蔵され昼間の空調機36の負荷の大きいときに、水和物スラリポンプ40により空調機36に送られる。
上述した負荷運転と蓄熱運転の切り替え時には、図6に示す遮断弁AおよびBを開閉して、水和物スラリの搬送経路を変更するようにしている。
一方、冷凍機31で製造された冷熱媒体は、冷熱媒体ポンプ38により水溶液熱交換器32および水和物スラリ熱交換器34に並列的に送られ、再び冷凍機31に帰るというように循環供給されている。
また、上述した水和物スラリ空調システムにおける過冷却解除装置33の例を説明すると、次のとおりである。
図7の過冷却解除装置は、小型冷凍機41に接続された冷却部42からなっており、冷却部42は外部から図6の水溶液熱交換器32と水和物スラリ熱交換器34との間の配管43中に挿入されている。配管43に設けられた冷却部42は小型冷凍機41により水和物生成温度以下に冷却されており、その表面に水和物が付着している。水溶液熱交換器32で過冷却された水溶液が冷却部42に接触すると、冷却部42の表面に付着した水和物が生成核として作用し過冷却が解除され、容易に水和物が生成する。
過冷却解除手段として、ペルチェ素子などからなる低温突起を配管43に挿入してもよい。このような低温突起も、図7に示した小型冷凍機41の冷却部42と同様に、予め水和物生成温度以下に冷却されており、その表面に水和物が付着している。過冷却された水溶液が低温突起に接触すると、低温突起の表面に付着した水和物が生成核として作用し過冷却が解除され、容易に水和物が生成する。
図8の過冷却解除装置は、超音波発振器44に接続された発振部45からなっており、発振部45は外部から配管43中に挿入されている。水溶液熱交換器32で過冷却された水溶液が発振部45に接触すると、振動によって過冷却が解除され、容易に水和物が生成する。また、超音波の代わりに、数Hz〜数百Hzの低周波振動を用いてもよい。
図9の過冷却解除装置は、配管43内に設けられた流体を反転・混合させるためのねじり板のような機構を有するスタティックミキサー46からなっている。過冷却された水溶液はスタティックミキサー46によって攪拌されて過冷却が解除され、容易に水和物が生成する。
図10の過冷却解除手段は、配管43の途中に挿入された容器内に収容された、モータ47によって回転する攪拌羽根48からなっている。過冷却された水溶液は攪拌羽根48によって攪拌されて過冷却が解除され、容易に水和物が生成する。
図11の過冷却解除装置は、配管43の途中に設けられたポンプケーシング内をインペラが回転しているポンプ49である。過冷却された水溶液はポンプ49によって攪拌されて過冷却が解除され、容易に水和物が生成する。
また、過冷却解除手段として、水和物を注入する手段を設けてもよい。注入された水和物によって過冷却が解除され、容易に水和物が生成する。
なお、水溶液熱交換器32と水和物スラリ熱交換器34との間の配管43に対してバイパス配管を設け、このバイパス配管に図7〜図11に示すような過冷却解除装置を設けてもよい。また、過冷却解除装置は1個所に限らず、複数個所に設けてもよい。さらに、複数の種類の異なる過冷却解除装置を併用してもよい。
特開2004−3718号公報。
しかしながら、上述した特許文献1に開示された水和物スラリ空調システムにおける過冷却解除装置は、いずれも水溶液熱交換器と水和物スラリ熱交換器との間の短い管路の途中で、過冷却状態にある水溶液から水和物を生成させて、水溶液の過冷却状態を解除するようにしているが、このような方法であると水溶液の過冷却状態が解除されるまでに時間がかかり、過冷却解除装置通過後の水和物スラリが水和物スラリ熱交換器に到達しても、水和物スラリ中の水溶液の過冷却状態が完全に解除できず、過冷却状態の水溶液を含んだ水和物スラリが生成される結果、空調機に送られる水和物スラリの熱密度が安定しないという問題がある。
この発明は、従来技術の上述のような問題点を解消するためになされたものであり、熱密度の安定した水和物スラリを空調機に送ることのできる水和物スラリ空調システムにおける過冷却解除装置を提供することを目的としている。
この発明に係る第一の水和物スラリ空調システムにおける過冷却解除装置は、水溶液を過冷却状態まで冷却する水溶液熱交換器と、該水溶液熱交換器で過冷却された水溶液の過冷却状態を解除して水和物スラリに転移させる過冷却解除装置と、過冷却解除装置で生成された水和物スラリの熱密度を向上させる水和物スラリ熱交換器とを具備した水和物スラリ空調システムにおける過冷却解除装置であって、水溶液中に水和物を生成させるための核を発生させる過冷却解除装置本体と、水溶液の過冷却状態を所定の程度まで解除する解除手段とを備え、該解除手段は、前記過冷却解除装置本体と前記水和物スラリ熱交換器を接続する管路であり、水溶液が前記過冷却解除装置本体を出て前記水和物スラリ熱交換器に入るまでの時間を、核を含む過冷却状態の水溶液から水和物を生成させ水溶液の過冷却状態を所定の程度まで解除した水溶液を水和物スラリとして水和物スラリ熱交換器に流入させるために十分な長さの時間とすることのできる長さの管路であるものである。
本発明に係る第一の水和物スラリ空調システムにおける過冷却解除装置においては、過冷却解除装置本体に後続して、水溶液の過冷却状態を所定の程度まで解除できる長さの管路を設け、水和物スラリが過冷却解除装置本体を出て水和物スラリ熱交換器に入るまでの時間を長くして、水和物スラリ中の水溶液の過冷却状態を解除するようにしているので、水和物スラリ熱交換器で製造される水和物スラリの熱密度が安定する。
また、この発明に係る第二の水和物スラリ空調システムにおける過冷却解除装置は、水溶液を過冷却状態まで冷却する水溶液熱交換器と、該水溶液熱交換器で過冷却された水溶液の過冷却状態を解除して水和物スラリに転移させる過冷却解除装置と、過冷却解除装置で生成された水和物スラリの熱密度を向上させる水和物スラリ熱交換器とを具備した水和物スラリ空調システムにおける過冷却解除装置であって、過冷却解除装置本体と、水溶液の過冷却状態を所定の程度まで解除する解除手段とを備え、該解除手段が前記過冷却解除装置本体と前記水和物スラリ熱交換器との間に設けた一定容量のタンクであるものである。
また、前記過冷却解除装置本体を通過した水溶液を、過冷却解除装置本体と前記タンク間に設けた流入管を経由して前記タンク内に導入し、前記タンクに設けた排出管により排出するように構成するとともに、前記流入管の途中から前記タンクに接続するバイパス管を設け、前記バイパス管を通して前記タンクに供給した温かい水溶液により前記タンク内に堆積した水和物を融解するようにしたものである。
この水和物スラリの過冷却解除装置も、本発明に係る第一の水和物スラリ空調システムにおける過冷却解除装置と同様に、過冷却解除装置本体に後続して、水溶液の過冷却状態を所定の程度まで解除できる一定容量のタンクを設け、水和物スラリが過冷却解除装置本体を出て水和物スラリ熱交換器に入るまでの時間を長くして、水和物スラリ中の水溶液の過冷却状態を解除するようにしているので、水和物スラリ熱交換器で製造される水和物スラリの熱密度が安定する。
また、タンクにバイパス管を設けたものにおいては、水溶液の過冷却解除にともなって生成される水和物がタンク底部に堆積されて、圧力損失が増大するのを、バイパス管を通して温かい水溶液を供給して、タンク内に堆積した水和物を融解し排出管を通して排出させることができるので、圧力損失が増大することはない。
この発明により、水和物スラリ熱交換器で製造される水和物スラリの熱密度が安定する。
以下に、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態を説明する。図1は、本発明の水和物スラリ空調システムにおける過冷却解除装置の第一の実施の形態を示す図である。この過冷却解除装置1は、水溶液熱交換器2と水和物スラリ熱交換器5との間に設けられた過冷却解除装置本体3と、蛇管状に形成された一定長さの管路4とから構成されている。
そして、水溶液熱交換機1で冷熱媒体と熱交換された過冷却状態の水溶液に対して、過冷却解除装置本体3により水溶液中に水和物を生成させるための核を発生させ、次いで、管路4において水和物のさらなる成長を促進させることにより、水和物スラリ熱交換器5に入る前の水溶液の過冷却状態を一定の水準まで解除させるようにしている。
図2は、過冷却解除装置1により水溶液中に水和物を生成させるための核を発生させた時点からの経過時間と、水溶液の過冷却解除割合との関係の一例を示すグラフである。ここでいう過冷却解除割合とは、水溶液が過冷却温度のときの過冷却解除割合を0、水溶液が過冷却状態から相転移温度(水溶液が液体から固体に変化するときの温度)に戻ったときの過冷却解除割合を1とし、その間を10等分して表示したものである。
図2から分かるように、過冷却解除割合を0.9以上とするには12分以上の時間がかかり、これを実現しようとすると設備的に過大な負担が要求されるので、実操業上は過冷却解除割合を0・7程度、すなわち、水溶液が管路4に滞留する時間を4分として管路4の長さを設定すれば、十分に過冷却解除効果が期待できると考えられる。
図3は、水和物の生成を促すために水溶液中に投入する水和物の投入割合と過冷却解除時間(過冷却解除割合が0.7に達するまでの時間)との関係を示すグラフであり、水溶液の濃度(水溶液中に含まれるゲスト化合物の重量%が15重量%の場合を○印、17重量%の場合を□印、33重量%の場合を△印で示している。
図3から分かるように、水溶液の濃度が15〜33重量%の範囲内では、水和物を15%投入すると、3分以内で過冷却は解除できるといえる。
したがって、本発明の対象となる水和物スラリ空調システムにおける水溶液の設計流量が100リットル/分であるとすれば、100リットル/分×3分=300リットルとなる。すなわち、300リットルの水溶液を収容できる管路、例えば流路の断面積が100cm2である場合には、管路の長さLは,
L=300×1000/100=3000cm=30m
となる。
次に、本発明の水和物スラリ空調システムにおける過冷却解除装置の第二の実施の形態を、図4により説明する。この過冷却解除装置11は、水溶液熱交換器12と水和物スラリ熱交換器15との間に設けられた過冷却解除装置本体13と、過冷却解除用タンク14とから構成されている。
そして、水溶液熱交換機12で冷熱媒体と熱交換された過冷却状態の水溶液に対して、過冷却解除装置本体13により水溶液中に水和物を生成させるための核を発生させ、次いで、過冷却解除用タンク14において水和物のさらなる成長を促進させることにより、水和物スラリ熱交換器15に入る前の水溶液の過冷却状態を一定の水準まで解除させるようにしている。
この場合の過冷却解除用タンク14の容量も、第一の実施の形態の場合と同様にして決定することができる。
すなわち、本発明の対象となる水和物スラリ空調システムにおける水溶液の設計流量が、第一の実施の形態の場合と同様100リットル/分であるとすれば、100リットル/分×3分=300リットルとなる。すなわち、300リットルの水溶液を収容できるタンク容量であればよい。
次に、本発明の水和物スラリ空調システムにおける過冷却解除装置の第三の実施の形態を、図5により説明する。この過冷却解除装置は、図4で説明した第二の実施の形態の過冷却解除装置とはタンク部分のみが異なるので、タンク部分の説明のみを行い、他の部分の説明は省略する。
この過冷却解除装置のタンク21には、タンク21の上方部分に水溶液流入管22が接続され、タンク21の下方部分に水溶液排出管23が接続されている。さらに、水溶液流入管22の途中からバイパス管24が分岐され、このバイパス管24はタンク21の下方部分の前記排出管23の排出口と対向する位置に接続されている。
また、水溶液流入管22のバイパス管24が分岐される位置とタンク21との間には、遮断弁25が、バイパス管24の途中には、遮断弁26が設けられている。
そして、タンク21の排出管23やバイパス管24を接続した位置よりもやや高い位置には、中央部に開口27aを設けた中間底板27が設けられている。
この過冷却解除装置においては、通常操業時には遮断弁25が開かれ、遮断弁26が閉められており、水溶液は水溶液流入管22を通ってタンク21の上部から流入し、タンク21の下部から排出管23通して排出される。
水溶液がタンク21内に滞留する間に、過冷却状態の水溶液から水和物が生成されるが、水和物の一部はタンク21から排出されないままタンク21の底部に堆積して、排出管23からの水溶液の排出に必要なポンプの所要動力が大きくなる。
このようなときには、水和物生成温度以上の温かい水溶液を、バイパス管24を通してタンク21の下部からタンク21内に流入させる。流入させた温かい水溶液は、タンク21の底板21aと前記中間底板27の間を、タンク21の下部に設けた排出管23に向かって流れる。そして、この部分を流れている水溶液は、中間底板27よりも上方の水溶液よりも温かいので、中間底板27に堆積した水和物が徐々に融解され、中間底板27に設けた開口27aを通って排出される。
なお、中間底板27を設けないと、水和物が直接タンク21の底板21a上に堆積するので、水和物を融解させるためには、タンク21全体を温める必要があり、融解に費用や時間がかかる。
本発明の水和物スラリ空調システムにおける過冷却解除装置の第一の実施の形態を示す図である。 過冷却解除装置により水溶液中に水和物を生成させるための核を発生させた時点からの経過時間と、水溶液の過冷却解除割合との関係の一例を示すグラフである。 水和物の生成を促すために水溶液中に投入する水和物の投入割合と過冷却解除時間(過冷却解除割合が7割に達するまでの時間)との関係を示すグラフである。 本発明の水和物スラリ空調システムにおける過冷却解除装置の第二の実施の形態を示す図である。 本発明の水和物スラリ空調システムにおける過冷却解除装置の第三の実施の形態を示す図である。 従来の過冷却解除装置を有する水和物スラリ空調システムの構成を示す図である。 従来の過冷却解除装置を有する水和物スラリ空調システムにおける過冷却解除装置の構成の一例を示す図である。 従来の過冷却解除装置を有する水和物スラリ空調システムにおける過冷却解除装置の構成の他の例を示す図である。 従来の過冷却解除装置を有する水和物スラリ空調システムにおける過冷却解除装置の構成の他の例を示す図である。 従来の過冷却解除装置を有する水和物スラリ空調システムにおける過冷却解除装置の構成の他の例を示す図である。 従来の過冷却解除装置を有する水和物スラリ空調システムにおける過冷却解除装置の構成の他の例を示す図である。
符号の説明
1 過冷却解除装置
2 水溶液熱交換器
3 過冷却解除装置本体
4 管路
5 水和物スラリ熱交換器
11 過冷却解除装置
12 水溶液熱交換器
13 過冷却解除装置本体
14 タンク
15 水和物スラリ熱交換器
21 タンク
22 水溶液流入管
23 水溶液排出管
24 バイパス管
25 遮断弁
26 遮断弁
27 中間底板

Claims (3)

  1. 水溶液を過冷却状態まで冷却する水溶液熱交換器と、該水溶液熱交換器で過冷却された水溶液の過冷却状態を解除して水和物スラリに転移させる過冷却解除装置と、過冷却解除装置で生成された水和物スラリの熱密度を向上させる水和物スラリ熱交換器とを具備した水和物スラリ空調システムにおける過冷却解除装置であって、水溶液中に水和物を生成させるための核を発生させる過冷却解除装置本体と、水溶液の過冷却状態を所定の程度まで解除する解除手段とを備え、
    該解除手段は、前記過冷却解除装置本体と前記水和物スラリ熱交換器を接続する管路であり、水溶液が前記過冷却解除装置本体を出て前記水和物スラリ熱交換器に入るまでの時間を、核を含む過冷却状態の水溶液から水和物を生成させ水溶液の過冷却状態を所定の程度まで解除した水溶液を水和物スラリとして水和物スラリ熱交換器に流入させるために十分な長さの時間とすることのできる長さの管路であることを特徴とする水和物スラリ空調システムにおける過冷却解除装置。
  2. 水溶液を過冷却状態まで冷却する水溶液熱交換器と、該水溶液熱交換器で過冷却された水溶液の過冷却状態を解除して水和物スラリに転移させる過冷却解除装置と、過冷却解除装置で生成された水和物スラリの熱密度を向上させる水和物スラリ熱交換器とを具備した水和物スラリ空調システムにおける過冷却解除装置であって、過冷却解除装置本体と、水溶液の過冷却状態を所定の程度まで解除する解除手段とを備え、該解除手段が前記過冷却解除装置本体と前記水和物スラリ熱交換器との間に設けた一定容量のタンクであることを特徴とする水和物スラリ空調システムにおける過冷却解除装置。
  3. 前記過冷却解除装置本体を通過した水溶液を、過冷却解除装置本体と前記タンク間に設けた流入管を経由して前記タンク内に導入し、前記タンクに設けた排出管により排出するように構成するとともに、前記流入管の途中から前記タンクに接続するバイパス管を設け、前記バイパス管を通して前記タンクに供給した温かい水溶液により前記タンク内に堆積した水和物を融解するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の水和物スラリ空調システムにおける過冷却解除装置。
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