JP4396165B2 - 印刷処理装置、プログラムおよび情報漏洩防止方法 - Google Patents

印刷処理装置、プログラムおよび情報漏洩防止方法 Download PDF

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本発明は、印刷処理装置、特に、紙などの媒体上に所定の情報を記憶させる印刷処理装置に関する。
従来の技術において、紙などの媒体上に所定の情報を視覚的に認識可能に記憶させる装置として、入力された印刷対象データに基づいて、媒体上に印字処理を行うプリンタなどの印刷処理装置がある。
特開平09−207416号公報 特開平09−216440号公報 特開平09−240120号公報
上述のような印刷処理装置を利用して、用紙上に印字処理を行う場合、印字抜けや部分的なむらなどの印字エラーが生じる場合がある。このような印字エラーが生じた用紙は、通常不要なため破棄する。しかし、このような用紙を破棄する場合に次のような問題が生じる場合がある。すなわち、用紙上に印字する情報に、送付先宛名情報などの個人情報や社外秘情報などの機密情報がある場合、不用意に印字された用紙を破棄すると、部外者に情報が漏洩してしまうという問題が生じる場合がある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、用紙等の媒体上に秘匿情報が含まれている場合であっても、情報漏洩することなく、媒体を適切に後処理することを目的とする。
本発明に係る印刷処理装置は、印刷対象データに基づき、媒体に対して印刷処理を行う印刷処理手段と、印刷処理された媒体の印刷結果を読み取る読取手段と、前記印刷対象データと読み取った印刷結果データとの比較に基づき、媒体に対する印刷結果が正常か異常かを検査する検査手段と、検査の結果、異常と判定された場合、印刷処理された媒体を印刷処理手段に戻す戻し処理を実行し、前記媒体の秘匿情報領域を塗りつぶすように、印刷処理手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、検査手段での検査の結果、異常と判定された媒体を印刷手段に戻し、媒体の秘匿情報領域を塗りつぶす。これにより、媒体の秘匿情報を外部に漏らすことなく、適切に後処理をすることができる。
そして、本発明に係る印刷処理装置では、前記印刷処理手段から出力された媒体を両面印刷のために裏返して前記印刷処理手段に戻す裏返し処理を実行する裏返し処理手段を備え、前記制御手段は、印刷処理された媒体に対する前記戻し処理を、裏返し処理手段に前記裏返し処理を偶数回実行させることにより実現することを特徴とする。
本発明によれば、塗りつぶし処理を行うために、媒体を印刷手段に戻す処理を、両面印刷の際に使用する裏返し処理手段を利用する。これにより、新たに媒体を印刷手段に戻すための手段を追加することなく、秘匿情報漏洩防止処理として、所定の秘匿情報領域の塗りつぶしを行うことができる。
さらに、本発明に係る印刷処理装置の一つの態様では、媒体の秘匿情報領域で使用された色情報を取得する色情報取得手段を含み、前記制御手段は、取得した色情報に基づき決定した色で秘匿情報領域の塗りつぶしを行うように印刷処理手段を制御することを特徴とする。
本発明によれば、媒体の秘匿情報領域で使用された色情報に基づき決定した色で秘匿情報領域の塗りつぶしを行う。これにより、印刷される文字等の色の関係で、秘匿情報領域に示された情報が見えてしまうことを防止することができる。
加えて、本発明に係る印刷処理装置の一つの態様では、前記検査手段は、秘匿情報領域を塗りつぶされた媒体の塗りつぶし結果が正常か異常かを検査する塗りつぶし結果検査手段を含み、前記制御手段は、塗りつぶされた結果が異常と判定された場合、その媒体を印刷処理手段に戻し、再度、媒体の秘匿情報領域を塗りつぶすように、印刷処理手段を制御することを特徴とする。
本発明によれば、塗りつぶし結果が異常の場合に、再度媒体の秘匿情報領域の塗りつぶしを行う。これにより、秘匿情報領域の塗りつぶし抜け等による秘匿情報の漏洩を防止することができる。
本発明に係るプログラムは、コンピュータに読み込ませることにより、印刷処理装置の備える印刷手段に媒体への印刷処理を実行させるプログラムであって、印刷対象データに基づき、前記印刷手段を用いて媒体に対して印刷処理を行う印刷処理ステップと、印刷処理された媒体の印刷結果を読み取る読取ステップと、前記印刷対象データと読み取った印刷結果データとの比較に基づき、媒体に対する印刷結果が正常か異常かを検査する検査ステップと、検査の結果、異常と判定された場合、印刷処理された媒体の秘匿情報領域を、前記印刷処理手段を用いて、塗りつぶす塗りつぶしステップと、を印刷処理装置に実行させる。
本発明によれば、異常と判定された媒体を印刷手段に戻し、媒体の秘匿情報領域を塗りつぶすように印刷処理装置を制御することができる。これにより、媒体の秘匿情報を外部に漏らすことなく、適切に後処理をすることができる。
本発明に係る情報漏洩防止方法は、印刷処理装置の備える印刷手段を用いて印刷処理された媒体上の印刷結果に含まれる情報の漏洩防止を行う情報漏洩防止方法であって、印刷対象データに基づき、前記印刷手段を用いて媒体に対して印刷処理を行う印刷処理ステップと、印刷処理された媒体の印刷結果を読み取る読取ステップと、前記印刷対象データと読み取った印刷結果データとの比較に基づき、媒体に対する印刷結果が正常か異常かを検査する検査ステップと、検査の結果、異常と判定された場合、印刷処理された媒体の秘匿情報領域を、前記印刷処理手段を用いて、塗りつぶす塗りつぶしステップと、を含む。
本発明によれば、異常と判定された媒体を印刷手段に戻し、媒体の秘匿情報領域を塗りつぶすように印刷処理装置を制御することができる。これにより、媒体の秘匿情報を外部に漏らすことなく、適切に後処理をすることができる。
以下、本発明の第一の実施の形態(以下実施形態1という)を、図面に従って説明する。図1は、実施形態1におけるプリンタ1の断面構造を示す図であり、図2は、実施形態1におけるプリンタ1のブロック構成図である。なお、プリンタ1は、紙などの媒体上に印字などを行う印刷処理装置の一例であり、その他、印刷機構を有する装置、例えば、複写機、FAX装置等でも、本実施形態1は実現可能である。
プリンタ1は、両面印刷可能な印刷処理装置であり、両面印刷用切替部40と両面トレイ41とを備える。両面印刷用切替部40は、両面印刷をする場合、主経路101(図1において、A−B間)を介して片面の印刷が終わった用紙を、排出経路102(図1において、B−C間)へ排出せずに、両面トレイ41側へ用紙の経路を切り替える。両面トレイ41は、用紙を裏返し、再度主経路101に用紙を戻す。プリンタ1は裏返して戻された用紙に対して印刷を行うことで、両面印刷を実現することができる。
実施形態1において特徴的なことは、プリンタ1が、印刷処理された用紙上の印字抜けや部分的なむらなどの印刷処理エラーの有無を検査する検査部30と、検査部30で異常と判定された用紙を、戻し経路103(図1において、C−A間)を介して再び主経路101へ戻す、上述した両面印刷用切替部40とは独立した、切替部42とを備えていることである。このように構成されたプリンタ1によれば、検査部30が、用紙の印刷処理エラーを検知すると、切替部42がその用紙を主経路101へ戻す。そして、主経路101へ戻された用紙に対して、印刷処理部20が、秘匿情報漏洩防止処理として、用紙上の所定の秘匿情報領域を塗りつぶす。このように、秘匿情報領域を塗りつぶすことで、この用紙の秘匿情報領域に示された秘匿情報を部外者に漏洩することなく適切に廃棄等の後処理をすることができる。
ここで、秘匿情報領域とは、関係者以外に知られては困る情報が示された領域のことをいい、例えば、顧客の住所や氏名などを示す顧客情報や、社外秘の機密情報が示された領域のことをいう。なお、実施形態1では、秘匿情報領域に示された情報は、用紙上に視覚的に記憶した印字情報を例に挙げて説明するが、秘匿情報領域に示された情報は、必ずしも可視状態にある情報である必要はない。すなわち、人間が読み取り不可能であるが、機械が読み取ることで、認識できる情報でもよい。
続いて、図1、2に示した各部について説明する。制御部10は、プリンタ1に備えられた各部全体を制御する。印刷対象データ記憶部11は、用紙上に印刷処理を施す際に利用する印刷対象データを記憶する。ここで、印刷対象データは、スキャナー等を利用して読み取った原稿データや、パソコンで加工された文書データなど、用紙上に印刷する情報が含まれたデータである。
秘匿情報領域データ記憶部12は、用紙上で秘匿情報が含まれる領域を示すデータが記憶されている。ここで、秘匿情報領域は、各印刷対象データの書式に規定された領域のうち、秘匿情報が含まれる領域のことを示す。その領域は、例えば、顧客に対する請求書などに印刷されている顧客住所欄などが該当する。すなわち、請求書などは、予め様式が設定されていて、設定された枠等は事前に用紙に印刷されている。その事前印刷された用紙に、さらに個別の情報を印刷することで各顧客ごとに請求書を作成する。このような場合、秘匿すべき顧客名や顧客住所等が印刷される枠を事前に秘匿情報領域として定めて、秘匿情報領域データ記憶部12に記憶させておけばよい。図3に示す請求書の例でいうと、領域200が秘匿情報領域である。
また、トレイ50は、印刷処理される用紙が格納される。そして、トレイ50からピックアップローラ120を介して、主経路101へ用紙が供給される。印刷処理部20は、制御部10に制御され、印刷対象データに基づき、主経路101を介して供給された用紙上に印刷処理を行う。正常に印刷処理された用紙は、最終的に排出経路102を介して排出される。
さらに、本実施形態1の特徴の一つである検査部30について説明する。検査部30は、後述する切替部42より手前に設けられ(用紙が主経路101を通って、印刷処理され、点Bに達するまでの間)、印刷結果読み取り部31と印刷結果判定部32とを含み構成される。そして、印刷結果読み取り部31は、印刷処理された用紙上の印刷処理結果を読み取る。読み取りは、例えば、光学的に用紙上の印字状態を読み取ることで行う。具体的には、図1に示すように、例えば、照射ランプ35で媒体上の読み取り部分に光を照射し、結像レンズ36で媒体上で反射した光を結像し、結像した光学像をCCDカメラ37に取り込み画像データに変換することで実現することができる。印刷結果判定部32は、読み取った印刷結果データと、印刷対象データ記憶部11に記憶された、印刷処理に使用した印刷対象データとの画像比較により、両データの一致度合いを照合することで、印刷結果が正常か異常かを判定する。一致度合いの照合は、例えば、印刷結果の画像と印刷対象データの画像との差分をとり、その差分が基準範囲内にあるか否かで行えば良く、差分が基準範囲外であれば、異常と判定すればよい。
加えて、本実施形態1のもう一つの特徴である切替部42は、主経路101と排出経路102との間に設けられ、印刷結果の判定結果に基づき、異常と判定された場合は、用紙を主経路101へ戻し、正常と判定された場合は、その用紙を排出トレイ60へ排出するように切り替えを行う。このように切替部42により、印刷処理された用紙が主経路101へ戻されることにより、再度この用紙に対して印刷処理部20が印刷処理を行うことができる。
続いて、図4に示したフローチャートに基づいて、実施形態1における印刷処理フローについて説明する。
まず、トレイ50から用紙が主経路101に供給され(S101)、印刷対象データ記憶部11に記憶された印刷対象データに基づき、印刷処理部20が、供給された用紙に印刷処理を行う(S102)。印刷処理された用紙は、さらに主経路101を進み、検査部30の印刷結果読み取り部31により、用紙の印刷結果が読み取られる(S103)。そして、印刷結果判定部32が、読み取った印刷結果データと、印刷対象データ記憶部11に記憶された印刷対象データとの比較により、この用紙に対する印刷処理が正常か異常かを判定する(S104)。判定の結果、異常と判定された用紙の経路は、切替部42により、排出トレイ60から戻し経路103へ切り替えられ、再び主経路101へ戻される(S105)。印刷処理部20は、戻された用紙に対して、秘匿情報領域データ記憶部12に記憶された秘匿情報領域データに基づき、指定された領域を塗りつぶす(S106)。そして、秘匿情報領域が塗りつぶされた用紙は、排出トレイ60を介して、排出される(S107)。また、S104において、印刷処理が正常と判定された場合は、切替部42は、用紙の経路を排出トレイ60のまま切り替えず、用紙を排出する。
本実施形態1によれば、検査の結果、印刷結果が異常と判定された用紙の場合、その用紙に含まれる秘匿情報領域が塗りつぶされる。これにより、印刷処理エラーが生じた用紙を廃棄する場合でも、秘匿情報の漏洩を適切に防止することができる。
また、塗りつぶす領域は、印刷対象データに含まれる書式データに基づき設定できるため、用紙全体を塗りつぶすことなく、情報漏洩したくない領域を選択的に塗りつぶせば、無駄なインクやトナーの消費を抑えることができる。もちろん、塗りつぶし領域の制限はなく、全面の塗りつぶしも可能である。
さらに通常の印刷処理を行う印刷処理部20が、塗りつぶしを行うため、別途塗りつぶし用に印刷処理部を設ける必要がなく、小型化や省電力化を実現することができる。
加えて、用紙への印刷がカラー印刷の場合、印刷される色によっては、塗りつぶしに使用する色も考慮しなければ、印刷される文字等の色の関係で、塗りつぶし領域に示された情報が見えてしまう場合がある。しかし、このような問題は、次のようにすることで解消することができる。すなわち、制御部10が、印刷対象データと秘匿情報領域データとに基づいて、印刷処理に使用する色情報(例えば、RGB値)のうち秘匿情報領域の印刷処理に使用される色情報を取得する。制御部10は、取得した色情報に基づき、塗りつぶしを行う色を決定し、決定した色で塗りつぶしを行うように印刷処理部20を制御する。例えば、制御部10は、秘匿情報が色材としてマゼンタを使用して印刷されていた場合、マゼンタの最高濃度色で塗りつぶしを行うように、また、秘匿情報が緑系の色で印刷された場合、シアンおよびイエローの最高濃度色で塗りつぶしを行うように、印刷処理部20を制御する。このように、秘匿情報の印刷に使用された色材情報をすべて取得し、取得した各色材の最も高濃度の各色を使用して塗りつぶしを行うことで、印刷される文字等の関係で、塗りつぶし領域の情報が見えてしまうという問題を防止することができる。
さらに、一回の塗りつぶし処理によっては、確実に所定の秘匿情報の塗りつぶしが行えない場合がある。この場合は、次のようにすることで解消することができる。すなわち、塗りつぶし処理された用紙をさらに、検査部30で読み取り、指定された秘匿情報領域が塗りつぶされているか否かを判定する判定部を制御部10に設ける。具体的には、この判定部は、次に示すような判定方法を利用して塗りつぶしの正常性を判定することができる。すなわち、制御部10が、印刷結果読み取り部31で取得した印刷結果である画像データから、秘匿情報領域内の各画素の色情報(例えば、RGB値)を取得する。そして、制御部10は、画像対象データと秘匿情報領域データとに基づき求められた塗りつぶしに使用する基準色情報と、上述の画像データに基づき求められた秘匿情報領域内の各画素の色情報とをそれぞれ比較する。そして、比較の結果、各画素の色情報が、基準色情報とすべて一致した場合は、正常と判定し、当該領域内の画素の色情報が、基準色情報と異なる画素が存在すれば、異常と判定すればよい。
なお、秘匿情報領域の各画素の色情報がすべて基準色情報と一致しなくても、秘匿情報領域内の各画素のうち色情報が一致した画素の画素数が、秘匿情報領域中の総画素数のうち、所定の割合以上含まれている場合に正常と判定してもよい。このような判定をすることで、ある程度塗りつぶされていれば正常と判定されているため、効率的な印刷処理を行うことができる。そして、この判定部において、さらに秘匿情報領域の塗りつぶしが異常と判定された場合は、再度その用紙を主経路101へ戻し、再度塗りつぶし処理を行う。この工程を繰り返すことにより、秘匿情報領域に示された情報の漏洩を確実に防止することができる。
さらに、実施形態1では、秘匿情報漏洩防止処理として、秘匿情報領域を塗りつぶす例を示しているが、秘匿情報漏洩防止処理は、塗りつぶす以外でも、情報漏洩が防止できれば何でもよく、例えば、シュレッダー機能を利用して用紙を細断処理等してもよい。
続いて、本発明の第二の実施の形態(以下、実施形態2)を、図面に従って説明する。図5は、実施形態2におけるプリンタ2の断面構造を示す図である。実施形態2は、プリンタ2が、実施形態1のように切替部42を備えておらず、代わりに両面印刷用切替部40により裏返された用紙に対して、秘匿情報漏洩防止処理を行う。このように、主経路101へ戻す切り替えを通常の両面印刷処理と秘匿情報漏洩防止処理とで同じ切替部を用いることで、小型化や省コスト化を図ることができる。
しかし、切換部の併用をすると次のような問題が生じることがある。すなわち、図5に示すように、通常の両面印刷用のプリンタの場合、各ユニットの配置上、検査部30の配置場所が限られる。したがって、検査部30と両面印刷用切替部40との距離が十分にとれない場合がある。このような場合、検査部30が用紙全体を読み取り印刷結果の判定をする前に、用紙の前半部がすでに両面印刷用切替部40に達してしまう。そうすると、検査部30の判定結果に基づいて、両面印刷用切替部40での経路の切替を行えないという問題が生じる。そこで、実施形態2では、プリンタ2の印刷処理モードとして、片面印刷モードおよび両面印刷モードに対して、それぞれ、通常印刷モードと秘匿情報漏洩防止モードを用意する。そして、片面印刷モードかつ秘匿情報漏洩防止モードの場合および両面印刷モードかつ秘匿情報漏洩防止モードの場合に、下記に示す秘匿情報漏洩防止処理を行うようにする。これにより、検査部30と両面印刷用切替部40との距離が十分にとれない場合の問題を解消することができる。詳細は、各モードにおけるフローチャートをもとに以下において説明する。なお、片面印刷モードかつ通常印刷モード、および両面印刷モードかつ通常印刷モードの際には、プリンタ2は従来と同様な印刷処理を行う。
ここでまず、片面印刷モードかつ秘匿情報漏洩防止モードの場合の印刷処理フローについて図6のフローチャートをもとに説明する。
トレイ50から、主経路101へ用紙が供給されると(S201)、印刷対象データに基づき、印刷処理部20が表面の印刷処理を行う(S202)。印刷処理された用紙は、さらに主経路101を進み、検査部30の印刷結果読み取り部31により、表面の用紙の印刷結果の読み取りが開始される(S203)。用紙はそのまま、印刷結果判定部32での判定結果を待たずに、両面印刷用切替部40により経路が切り替えられ、両面トレイ41に移動する(S204)。用紙は、両面トレイ41で裏返されて主経路101へ戻される(S205)。その後、片面印刷モードのため、用紙はそのまま印刷処理されることなく印刷処理部20を通過する(S206)。一方、印刷結果判定部32は、用紙の表面の全体を読み取った段階で、印刷結果データと、印刷対象データ記憶部11に記憶された印刷対象データとの比較により、この用紙の表面に対する印刷処理が正常か異常かを判定する(S207)。判定の結果、異常と判定された用紙は、両面印刷用切替部40により、再び両面トレイへ移動し(S208)、裏返されて主経路101へ戻される(S209)。そして、印刷処理部20は、戻された用紙の表面に対して、秘匿情報領域データ記憶部12に記憶された秘匿情報領域データに基づき、指定された領域を塗りつぶす(S210)。秘匿情報領域が塗りつぶされた用紙は、排出経路102を介して、排出される(S211)。また、S207において、表面の印刷処理が正常と判定された場合は、両面印刷用切替部40は、用紙の経路を排出経路102へ切り替えて、排出トレイ60を介して用紙を排出する。
続いて、両面印刷モードかつ秘匿情報漏洩防止モードの場合の印刷処理フローについて図7のフローチャートをもとに説明する。
トレイ50から、主経路101へ用紙が供給され(S221)、印刷対象データに基づき、印刷処理部20が表面の印刷処理を行う(S222)。表面が印刷処理された用紙は、さらに主経路101を進み、検査部30の印刷結果読み取り部31により、表面の用紙の印刷結果の読み取りが開始される(S223)。用紙はそのまま、印刷結果判定部32での判定結果を待たずに、両面印刷用切替部40で経路が切り替えられ、両面トレイ41に移動する(S224)。そして、用紙は、両面トレイ41で裏返されて主経路101へ戻される(S225)。また、検査部30は、用紙の表面全面の読み取りが終了した時点で、表面の印刷結果の検査を行う。
その後、両面印刷モードのため、さらに印刷対象データに基づき、印刷処理部20が裏面の印刷処理を行う(S226)。続いて、裏面が印刷処理された用紙は、さらに主経路101を進み、検査部30の印刷結果読み取り部31により、裏面の用紙の印刷結果の読み取りが開始される(S227)。用紙はそのまま、印刷結果判定部32での判定結果を待たずに、再度両面印刷用切替部40により、両面トレイ41に移動し(S228)、両面トレイ41で裏返して主経路101へ戻される(S229)。そして、検査部30は、用紙の裏面全面の読み取りが終了した時点で、裏面の印刷結果の検査を行う。
その後、印刷結果判定部32の表面および裏面の印刷結果の検査結果の判定を行う(S230)。判定の結果、すくなくとも一つの面が異常と判定された場合、まず表面に対して、印刷処理部20は、秘匿情報領域データ記憶部12に記憶された秘匿情報領域データに基づき、指定された領域を塗りつぶす(S231)。なお、表面に秘匿情報が含まれていなければ、塗りつぶし処理されることなく、用紙は印刷処理部20を素通りする。続いて、用紙は、また両面印刷用切替部40により経路が切り替えられ、両面トレイに移動し(S232)、裏返して主経路101へ戻される(S233)。そして、裏面に対して、印刷処理部20は、秘匿情報領域データ記憶部12に記憶された秘匿情報領域データに基づき、指定された領域を塗りつぶす(S234)。この場合も表面と同様に、裏面に秘匿情報が含まれていなければ、塗りつぶし処理されることなく、用紙は印刷処理部20を素通りする。その後、両面の秘匿情報領域が塗りつぶされた用紙は、排出経路102、排出トレイ60を介して、排出される(S235)。
一方、S230で、印刷結果判定部32が表面および裏面の印刷結果を正常と判定した場合、両面印刷用切替部40は、用紙の経路を排出経路102へ切り替えて、用紙を排出する。
実施形態2によれば、実施形態1のように新たに切替部42を設けることなく、秘匿情報漏洩防止処理として、所定の秘匿情報領域の塗りつぶしを行うことができる。さらに、検査部30と両面印刷用切替部40との距離が十分にとれない場合でも、各ユニットのスペースを拡張することなく、所定の秘匿情報領域の塗りつぶしを行うことができる。
また、実施形態1と同様に、秘匿情報の印刷に使用された色に基づき、塗りつぶしに使用する色を決定することで、印刷される文字等の色の関係で、塗りつぶし領域の情報が見えてしまうという問題を防止することができる。
さらに、検査部30で読み取り、指定された秘匿情報領域が塗りつぶされているか否かを判定して、判定の結果、塗りつぶされていないと判定された場合は、再度塗りつぶし処理を行うことで、塗りつぶしが十分に行われなかったことによる情報漏洩を防止することができる。
実施形態1におけるプリンタ1の断面図である。 実施形態1におけるプリンタ1のブロック構成図である。 秘匿情報領域の一例を示す図である。 実施形態1におけるプリンタ1の印刷処理フローを示すフローチャート図である。 実施形態2におけるプリンタ2の断面図である。 実施形態2におけるプリンタ2の片面印刷モード時の印刷処理フローを示すフローチャート図である。 実施形態2におけるプリンタ2の両面印刷モード時の印刷処理フローを示すフローチャート図である。
符号の説明
1,2 プリンタ、10 制御部、11 印刷対象データ記憶部、12 秘匿情報領域データ記憶部、20 印刷処理部、30 検査部、31 印刷結果読み取り部、32 印刷結果判定部、35 照射ランプ、36 結像レンズ、37 CCDカメラ、40 両面印刷用切替部、41 両面トレイ、42 切替部、50 トレイ、60 排出トレイ、101 主経路、102 排出経路、103 戻し経路、120 ピックアップローラ、200 秘匿情報領域。

Claims (5)

  1. 印刷対象データに基づき、媒体に対して印刷処理を行う印刷処理手段と、
    印刷処理された媒体の印刷結果を読み取る読取手段と、
    前記印刷対象データと読み取った印刷結果データとの比較に基づき、媒体に対する印刷結果が正常か異常かを検査する検査手段と、
    検査の結果、異常と判定された場合、印刷処理された媒体を印刷処理手段に戻す戻し処理を実行し、前記媒体の秘匿情報領域を塗りつぶすように、印刷処理手段を制御する制御手段と、
    前記印刷処理手段から出力された媒体を両面印刷のために裏返して前記印刷処理手段に戻す裏返し処理を実行する裏返し処理手段と、
    を備え、前記制御手段は、印刷処理された媒体に対する前記戻し処理を、裏返し処理手段に前記裏返し処理を偶数回実行させることにより実現することを特徴とする印刷処理装置。
  2. 請求項に記載の印刷処理装置において、
    前記制御手段は、
    媒体の秘匿情報領域で使用された色情報を取得する色情報取得手段を含み、
    前記制御手段は、取得した色情報に基づき決定した色で秘匿情報領域の塗りつぶしを行うように印刷処理手段を制御することを特徴とする印刷処理装置。
  3. 請求項に記載の印刷処理装置において、
    前記検査手段は、
    秘匿情報領域を塗りつぶされた媒体の塗りつぶし結果が正常か異常かを検査する塗りつぶし結果検査手段を含み、
    前記制御手段は、
    塗りつぶされた結果が異常と判定された場合、その媒体を印刷処理手段に戻し、再度、媒体の秘匿情報領域を塗りつぶすように、印刷処理手段を制御することを特徴とする印刷処理装置。
  4. コンピュータに読み込ませることにより、印刷処理装置の備える印刷手段に媒体への印刷処理を実行させるプログラムであって、
    印刷対象データに基づき、前記印刷手段を用いて媒体に対して印刷処理を行う印刷処理ステップと、
    印刷処理された媒体の印刷結果を読み取る読取ステップと、
    前記印刷対象データと読み取った印刷結果データとの比較に基づき、媒体に対する印刷結果が正常か異常かを検査する検査ステップと、
    検査の結果、異常と判定された場合、印刷処理された媒体の秘匿情報領域を、前記印刷手段を用いて、塗りつぶす塗りつぶしステップと、
    を印刷処理装置に実行させるプログラムであって、
    前記塗りつぶしステップでは、前記印刷手段から出力された媒体を両面印刷のために裏返して前記印刷処理手段に戻す裏返し処理を実行する裏返し処理手段に対し、前記印刷処理ステップで印刷処理を行った媒体について前記裏返し処理を偶数回実行させることで、当該媒体を前記印刷手段に戻し、当該媒体の前記秘匿情報領域を、前記印刷手段を用いて塗りつぶす、ことを特徴とするプログラム
  5. 印刷処理装置の備える印刷手段を用いて印刷処理された媒体上の印刷結果に含まれる情報の漏洩防止を行う情報漏洩防止方法であって、
    印刷対象データに基づき、前記印刷手段を用いて媒体に対して印刷処理を行う印刷処理ステップと、
    印刷処理された媒体の印刷結果を読み取る読取ステップと、
    前記印刷対象データと読み取った印刷結果データとの比較に基づき、媒体に対する印刷結果が正常か異常かを検査する検査ステップと、
    検査の結果、異常と判定された場合、印刷処理された媒体の秘匿情報領域を、前記印刷手段を用いて、塗りつぶす塗りつぶしステップと、
    を含み、前記塗りつぶしステップでは、前記印刷手段から出力された媒体を両面印刷のために裏返して前記印刷処理手段に戻す裏返し処理を実行する裏返し処理手段に対し、前記印刷処理ステップで印刷処理を行った媒体について前記裏返し処理を偶数回実行させることで、当該媒体を前記印刷手段に戻し、当該媒体の前記秘匿情報領域を、前記印刷手段を用いて塗りつぶす、ことを特徴とする情報漏洩防止方法。
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