JP4394245B2 - 揚水試験方法及びスクリュー式止水パッカ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、揚水試験方法及びスクリュー式止水パッカに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、透水層と不透水層の互層地盤において、各透水層の透水性を評価するための揚水試験は以下の方法で行われている。
第1の方法として、深さの異なる各不透水層に到達する揚水井戸を個別に掘削する(図7参照)。各揚水井戸において、底部に揚水ポンプを設置し揚水試験を行う。各揚水井戸の揚水試験の結果より、各透水層の透水係数等を算出する。
第2の方法として、一本の揚水井戸において、透水性を評価する透水層の上部と下部を止水パッカで塞ぎ、その間で揚水試験を行う。この結果、透水層毎の透水係数等を直接求めることができる。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】
前記した従来の揚水試験方法及びスクリュー式止水パッカにあっては、次のような問題点がある。
<イ>各透水層について個別に揚水井戸を掘削すると、その分の費用、工期が必要となる。
<ロ>パッカで上下を塞ぐ方法は、揚水ポンプのホースの配置など構造が複雑となる。また、透水層の上下の境にパッカを正確に設置するために多大なr労力と時間が必要となる。
【0004】
そこで本発明は、簡便で確実かつ経済的な揚水試験方法及びスクリュー式止水パッカを提供することを課題としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記のような目的を達成するために、本発明の揚水試験方法は、複数の透水層と不透水層の互層地盤において、透水性を求める最下の透水層の直下に位置する不透水層まで揚水井戸を掘削するとともに、地下水位又は間隙水圧を観測する観測井を前記揚水井戸の近傍に設置し、前記揚水井戸に吊り降ろした揚水ポンプで地下水を揚水して揚水量を測定するとともに前記観測井で地下水位又は間隙水圧を観測し、前記揚水井戸内の前記最下の透水層の直上に位置する不透水層の略上面高さまで遮水性材料を充填して埋め戻し層を形成し、前記埋め戻し層の上方に揚水ポンプを吊り降ろして、再び、地下水を揚水して揚水量を測定するとともに前記観測井で地下水位又は間隙水圧を観測し、以上の作業を繰り返すことにより、各透水層の揚水量および透水性を求めることを特徴とする。
ここで、埋め戻し層の上方に、止水パッカを設置することも可能である。
さらに、止水パッカを下記のスクリュー式止水パッカとすることも可能である。
また、本発明のスクリュー式止水パッカは、上部材と下部材との間に硬質リングと弾性体リングを配置するスクリュー式止水パッカであって、前記上部材の下面と前記下部材の上面にはいずれか一方にねじ部を凸設し他方に前記ねじ部を螺子入れできるねじ受け部を凹設し、下部材の底面には刃先を具備し、上部材と下部材の間に硬質リングと弾性体リングを交互に配置し、前記ねじ部を前記ねじ受け部に接続し、上部材を回すことによって下部材と上部材の距離が変化することを特徴とする。
ここで、前記上部材の上面とその上側に接続するヘッド部材の下面にはいずれか一方にねじ部を凸設し他方に前記ねじ部を螺子入れできるねじ受け部を凹設し、かつ前記上部材の下面のねじ溝と前記上部材の上面のねじ溝とは互いに逆ねじ方向のねじ溝に形成し、前記ヘッド部材と、前記ヘッド部材上面には棒体を接続するための棒体接続部と、ヘッド部材を貫通したピン挿通孔および上部材上面に穿設したピン係止穴と、前記ピン挿通孔に挿通し前記ピン係止穴に係止する過負荷破断機能を有する回り止めピンと、を有する構成とすることも可能である。
【0006】
【本発明の実施の形態】
以下図面を参照しながら本発明の揚水試験方法及びスクリュー式止水パッカの実施の形態について説明する。
【0007】
<イ>適用条件
本発明は、複数の透水層と不透水層が交互に配置された互層地盤を対象とする。
この地盤において、各透水層の透水性を評価するために揚水試験を行う。
揚水試験では、揚水ポンプで単位時間あたりの揚水量を求める。そして、揚水井戸の揚水量と観測井の地下水位又は間隙水圧の観測結果から、透水層の透水性を求める。
【0008】
<ロ>揚水井戸の掘削およびストレーナの設置
揚水井戸6は、筒状に地盤を掘削するなどの公知の方法で形成する。
揚水井戸6は、透水性を求める最下の透水層の直下に位置する不透水層まで掘削する。
掘削後は、孔壁保護のためストレーナ3を揚水井戸内部に建て込む。
ストレーナ3は公知のものでよく、揚水井戸6の径より小さい径の筒状のものを用いるのが好ましい。ストレーナ3には、ステンレス等のメッシュ状の管を使用する。例えば、直径250mm、メッシュの開孔率25%程度のものを用いる。
ストレーナ3は、メッシュ状の管で透水性を有する。ストレーナ3の外周面のうち揚水井戸に設置したときに不透水層52に対面する部分は、予め遮水材からなるストレーナ遮水シール32を設けることで遮水する。
ストレーナ遮水シール32の材質は、例えばポリアクリル酸エステルとSBR系合成ゴムからなるシート(商品名「ナイスシール」)を使用すると、水分を含むと膨張する性質があるため、ストレーナ3の外周面を確実に遮水するのに好適である。しかし、別段、ストレーナ遮水シール32の材質はこれに限定するものではなく、ストレーナ3の外周面を遮水できるものであれば他の材料を用いてもよい。
ストレーナ遮水シール32で遮水したストレーナの外周面には、井戸壁遮水パッカ33の袋体を取り付ける。井戸壁遮水パッカ33は、例えば、布製等の袋体およびその袋体にセメントミルク等の充填材を供給するための注入ホースからなる。注入用ホースは、その一端を前記袋体に接続し他端を井戸の外に延長して図示しない地上のセメントミルクの供給手段に接続する。
【0009】
<ハ>ストレーナと井戸壁間の埋め戻しおよび井戸壁遮水パッカの設置
ストレーナ3と井戸壁との間隙は、透水性材料を充填してフィルター層34を形成する。フィルター層34の材料には、寒水石または砕石などを使用する。
透水性材料の埋め戻し高さが、直上の不透水層に対応する井戸壁遮水パッカ33の袋体の直下に達した段階で、地上からセメントミルク等を該袋体に注入し充填して井戸壁止水パッカ33を膨張させる。
揚水井戸壁とストレーナ3の間隙は、これらストレーナ遮水シール32および井戸壁遮水パッカ33により遮水される。
【0010】
<ニ>埋め戻し層
埋め戻し層2は、ストレーナ3の内部に遮水性材料を充填して形成する。
遮水性材料として、例えば、ベントナイトペレット等を使用する。
埋め戻し層2を井戸壁遮水パッカ33の高さまで形成すると、下方の透水層からの地下水の流入を防ぐことができる。
埋め戻し層2をベントナイトペレット等で形成する場合は、その上部にセメントミルクを充填して、セメントシール21を形成すると良い。セメントシール21は埋め戻し層2の上面を保護するために用いる。
【0011】
<ホ>止水パッカ
止水パッカは、ストレーナ3の内部を止水するために使用する。
例えば、公知のゴムチューブを膨張させたもの、布製の袋にセメントミルクを注入したもの等がある。
止水用パッカは埋め戻し層2又はセメントシール21の上部に設置する。
下層の透水層からの地下水の浸入は、前述の井戸壁遮水パッカ33と止水パッカによって遮断される。
【0012】
<へ>スクリュー式止水パッカ
図2に基づき説明する。
スクリュー式止水パッカ1は、上部材11と下部材12とその間に挟まれる弾性体リング13aと硬質リング13bとからなる。
下部材12の底面には刃先12aを具備する。ここで、刃先12aは、揚水井戸底部のセメントシール21等に接触している場合において、下部材12に回転力が作用しても下部材12が回転しない機能を有するものであれば良い。よって、刃先のような鋭角の突起部を複数取り付けた場合の他に、例えば、下部材12の下面の粗度を大きくしておき、セメントシール21等との摩擦抵抗によって下部材12の回転を止めるようにしても良い。
上部材11と下部材12の間に弾性体リング13aと硬質リング13bとを交互に配置する。
上部材11の下面には、例えば、右ねじ部を凸設して上部材下面ねじ11dとする。この場合は、下部材12の上面には、右ねじ部を凹設して下部材上面ねじ受け12bとする。
前記上部材下面ねじ11dは前記下部材上面ねじ受け12bに螺子入れることができる。
上部材11にはヘッド部材15を取り付けることができる。
上部材11の上面は例えば上面側が広いラッパ状に形成し、その下面方向に前記上部材下面ねじ11dが右ねじの場合は左ねじ部を例えば凹設して上部材上面ねじ受け11bとする。この場合は、ヘッド部材15の下面には、左ねじ部を凸設してヘッド下面ねじ15aとする。
前記ヘッド下面ねじ15aは前記上部材上面ねじ受け11bに螺子入れることができる。
ヘッド部材15は上部材11にねじ込んだ後、回り止めピン16をピン挿通孔15bとピン係止穴11cに通して係止する。
ヘッド部材上面には、棒体接続部14aを設けることができる。
棒体接続部14aには継ぎ足し可能な棒体14をねじで連結し、取り外し可能に構成する。
棒体14は、例えば、設置時は右ねじロッド、回収時は左ねじロッドを使用する。
ここで、左ねじ、右ねじとしたものは一実施例であり、逆ねじ方向にすることも可能である。また、凸設したねじを凹設に、凹設したねじを凸設にすることも可能である。
なお、スクリュー式止水パッカ1は本発明で使用する以外に、筒状物を途中で遮断するパッカとして利用することもできる。
【0013】
以下に、図面を参照して揚水試験の方法について説明する。
【0014】
<イ>揚水井戸の掘削及びストレーナの設置
透水性を求める透水層51のうち、最下に位置する透水層51の直下に位置する不透水層52に到達するまで揚水井戸を掘削する。
掘削は、ケーシングにより孔壁を保護しながらおこなう。
掘削後、ケーシング内部にストレーナ3を建て込む。
その後、ケーシングを抜きながら孔壁とストレーナ3の隙間に透水性材料を充填してフィルター層34を形成する。
透水性材料の埋め戻し高さが直上の不透水層52の下端高さを超えた段階で、井戸壁遮水パッカ33にセメントミルク等を注入する。井戸壁遮水パッカ33は膨張して孔壁に密着する。
上記の作業を繰り返してフィルター層34を揚水井戸の孔口まで形成する。
【0015】
<ロ>1回目の揚水試験(最下の透水層の揚水試験)
図4に実施例を示す。
ストレーナ3内部に揚水ポンプ41を設置する。
揚水ポンプ41により地下水を揚水して揚水量を測定するとともに、観測井の地下水位又は間隙水圧を観測する。
試験終了後、一旦、揚水ポンプ41を引き上げて揚水井戸から撤去する。
【0016】
<ハ>埋め戻し層の形成
図3に基づき説明する。
遮水性材料をストレーナ3内部に充填して埋め戻し層2を形成する。
埋め戻し層2をストレーナ3内部に形成する。
充填は最下の透水層の上面より高い位置までおこなう。
埋め戻し層2の上方には、埋め戻し層の上面を保護するためにセメントミルクを注入してセメントシール21を形成する。
【0017】
<ニ>止水パッカ又はスクリュー式止水パッカの設置
埋め戻し層2の上方に、止水パッカ又はスクリュー式止水パッカ1を設置する。止水パッカを使用する場合は、公知の方法による。
スクリュー式止水パッカ1を使用する場合を、図3に基づき説明する。
ヘッド部15を取り付けたスクリュー式止水パッカ1を揚水井戸6内に吊り降ろす。この時、揚水井戸6の深さにあわせて棒体14を継ぎ足す。
スクリュー式止水パッカ1は、下部材12下面の刃先12aが井戸底部のセメントシール21に設置するまで押し込んだ後、さらに棒体14を押し付けることで、下部材12下面の刃先12aがセメントシール21に圧着して下部材12が井戸底部に固定される。
その後、地上から棒体14を右回りに回転させる。ヘッド部15と上部材11は回り止めピン16で係止しているため上部材11が右回りに回転し、上部材11の下面に凸設した上部材下面ねじ11dが下部材上面ねじ受け12bに螺子込まれる。
この結果、上部材11と下部材12の距離が短くなり、その間に挟まれた弾性体リング13aは、揚水井戸の直径方向に膨張してストレーナ3の内周面に密着する。
棒体14を右回りに回し続けると、弾性体リング13aのストレーナ3の内周面への密着度がさらに増大するとともに上部材11の回転に要するトルクも増加し、前記圧着力が過大になると上部材が回転できずに、棒体14を回す回転トルクによりヘッド部材15と上部材11とを係止している前記回り止めピン16が破断する。
ここで、上部材11下面のねじ溝が右ねじに形成しているのに対し、ヘッド部材15下面のねじ溝と上部材11上面のねじ受けのねじ溝は左ねじ(逆ねじ状)に形成している。
したがって、前記回り止めピン16が破断した後も棒体14を右回りに回し続けると、ヘッド部材15下面のねじ部は上部材11上面のねじ受け部から緩んでヘッド部材15が外れるため、棒体14およびヘッド部材15は、揚水井戸から引き上げて回収する。
以上の手順により、埋め戻し層の上面にスクリュー式止水パッカを設置する。
【0018】
<ホ>最下から2層目の透水層の揚水試験
最下から2層目の透水層の揚水試験方法について、図1に基づき説明する。スクリュー式止水パッカ1を設置した揚水井戸の底部に揚水ポンプを吊り降ろして、最下から2層目の透水層の揚水試験をおこなう。試験方法は、最下層の揚水試験と同様におこなう。
【0019】
<ヘ>スクリュー式止水パッカの回収
スクリュー式止水パッカ1の回収方法について、図5に基づき説明する。
スクリュー式止水パッカ1の回収に使用する棒体14は、取り付ける時とは逆ねじの左ねじを付けたものを使用する。
棒体14の先端にヘッド部材15を取り付けて、棒体14を継ぎ足しながらヘッド部を揚水井戸の底部に向けて降ろす。上部材11の上面は、ラッパ状に形成されその奥に左ねじのねじ受け部を形成しているので、ヘッド部材15下面に凸設したねじ部(左ねじ)は、上部材11の前記ラッパ状の部分をガイドとして前記ねじ受け部に誘導できるため、揚水井戸内であっても、ヘッド部材15のねじ部と上部材11のねじ受け部を容易に合わせることができる。
棒材14を左回しにすることによって、ヘッド部材の左ねじ(ヘッド下面ねじ15a)が上部材の左ねじ受け部(上部材上面ねじ受け11b)に螺子込み結合される。
棒体14を引き続き左回しに回転すると、上部材も左回りに回転する。ここで、既に上部材下面ねじ11dと下部材上面ねじ受け12bは右ねじで螺子込んでいるため、上部材の左回りの回転により、上部材下面ねじ11dと下部材上面ねじ受け12bが緩み、上部材11と下部材12の間隔が大きくなるため、弾性体リング13aが収縮する。
弾性体リング13aの収縮により弾性体リング13aはストレーナ3の内周面に接触しなくなるため、スクリュー式止水パッカ1を揚水井戸内から引き上げて回収できる。
これ以降は、上記の作業を繰り返すことで、透水層毎に揚水試験を行う。
【0020】
<ト>他の実施例
スクリュー式止水パッカ1の設置、回収方法として上述の方法以外の方法を利用することができる。例えば、棒体をスクリュー式止水パッカに取り付けたままの状態で揚水試験を行う方法、公知の把持具を使用して上部材11を回転させ、設置、回収を行う方法等がある。
【0021】
【本発明の効果】
本発明の揚水試験方法及びスクリュー式止水パッカは以上説明したようになるから次のような効果を得ることができる。
<イ>1本の揚水井戸を埋め戻して、各透水層において揚水試験をおこなう。このため、揚水井戸を透水層の数だけ掘削する労力、費用等が削減できる。
<ロ>埋め戻し層を形成し、その上部にスクリュー式止水パッカを配置する。このため、下方の透水層からの地下水の流入を確実に防ぐことができる。
また、スクリュー式止水パッカは揚水ポンプの下方にのみ設置する。このため、ホースの配置などで複雑な構造とする必要がない。
<ハ>スクリュー式止水パッカは揚水試験後、埋め戻し層を形成する前に回収する。このため、何度も利用でき、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の揚水試験方法及びスクリュー式止水パッカの実施例(最下から2層目の透水層の揚水試験)の説明図
【図2】スクリュー式止水パッカの組み立て図
【図3】スクリュー式止水パッカの設置時の状態図
【図4】最下の透水層の揚水試験の説明図
【図5】スクリュー式止水パッカの回収時の説明図
【図6】本発明の揚水試験の構成の一例を示す縦断面図
【図7】複数の透水層がある場合の従来の揚水試験の実施例の説明図
【符号の説明】
1・・・スクリュー式止水パッカ
11・・上部材
11c・ピン係止穴
12・・下部材
12a・刃先
13a・弾性体リング
13b・硬質リング
14・・棒体
15・・ヘッド部材
15b・ピン挿通孔
16・・回り止めピン
2・・・埋め戻し層
41・・揚水ポンプ
51・・透水層
52・・不透水層
6・・・揚水井戸
61・・観測井
Claims (5)
- 複数の透水層と不透水層の互層地盤において、
透水性を求める最下の透水層の直下に位置する不透水層まで揚水井戸を掘削するとともに、地下水位又は間隙水圧を観測する観測井を前記揚水井戸の近傍に設置し、
前記揚水井戸に吊り降ろした揚水ポンプで地下水を揚水して揚水量を測定するとともに前記観測井で地下水位又は間隙水圧を観測し、
前記揚水井戸内の前記最下の透水層の直上に位置する不透水層の略上面高さまで遮水性材料を充填して埋め戻し層を形成し、
前記埋め戻し層の上方に揚水ポンプを吊り降ろして、再び、地下水を揚水して揚水量を測定するとともに前記観測井で地下水位又は間隙水圧を観測し、
以上の作業を繰り返すことにより、各透水層の揚水量および透水性を求めることを特徴とする、揚水試験方法。 - 請求項1記載の揚水試験方法において、
埋め戻し層の上方に、止水パッカを設置することを特徴とした、
揚水試験方法。 - 上部材と下部材との間に硬質リングと弾性体リングを配置するスクリュー式止水パッカであって、
前記上部材の下面と前記下部材の上面にはいずれか一方にねじ部を凸設し他方に前記ねじ部を螺子入れできるねじ受け部を凹設し、
下部材の底面には刃先を具備し、
上部材と下部材の間に硬質リングと弾性体リングを交互に配置し、
前記ねじ部を前記ねじ受け部に接続し、上部材を回すことによって下部材と上部材の距離が変化することを特徴とする、
スクリュー式止水パッカ。 - 請求項3に記載のスクリュー式止水パッカにおいて、
前記上部材の上面とその上側に接続するヘッド部材の下面にはいずれか一方にねじ部を凸設し他方に前記ねじ部を螺子入れできるねじ受け部を凹設し、かつ前記上部材の下面のねじ溝と前記上部材の上面のねじ溝とは互いに逆ねじ方向のねじ溝に形成し、
前記ヘッド部材と、
前記ヘッド部材上面には棒体を接続するための棒体接続部と、
ヘッド部材を貫通したピン挿通孔および上部材上面に穿設したピン係止穴と、
前記ピン挿通孔に挿通し前記ピン係止穴に係止する過負荷破断機能を有する回り止めピンと、
を有することを特徴とする、スクリュー式止水パッカ。 - 請求項1記載の揚水試験方法において、
埋め戻し層の上方に、請求項3乃至4記載のスクリュー式止水パッカを設置することを特徴とした、揚水試験方法。
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