JP4393816B2 - 電力供給システム - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電装置の電圧を変換して負荷へ供給する電力供給システムに関する。
従来、蓄電装置の電圧を変換して負荷へ供給する電力供給システムにおいては、例えば出力電流の過電流保護装置を備えたものがある。このシステムでは、電圧変換器を構成するトランスの二次巻線の誘起電圧を整流して、負荷に供給する出力電圧が設定した値となるように制御回路によってトランスの一次巻線に接続したスイッチングトランジスタのON、OFFを制御する際、スイッチングトランジスタを介してトランスの一次巻線に流れる電流を電流検出手段により検出すると共に、検出された電流値を基準値と比較し、電流値が基準値を超えた場合には、過電流検出信号を制御回路に加えて電圧変換器の出力電圧の垂下制御を行わせる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−84744号公報
しかし、従来の技術では、トランスの一次巻線に流れる電流値が基準値を超えた場合に、過電流検出信号を制御回路に加えて電圧変換器の出力電圧の垂下制御を行わせることで、負荷に対する過電流保護を行うことができるものの、負荷に対する過電流保護は、入力電圧の大幅な変化に対して出力電流が増加し、該出力電流が電圧変換器や負荷の許容電流値を超えることによる電圧変換器や負荷の破損を防止するに過ぎず、負荷に流れる電流の急激な変化による電磁ノイズの発生を防止することはできないという問題がある。
具体的には、負荷インピーダンス変動時に電圧変換器の出力電流が急激に変化すると、電圧変換器から負荷へ接続された配線に流れる電流が急激に変化するため、配線の周囲の磁界の変化に伴う電磁誘導により、周囲の電子機器に下記(1)式で表された起電力に基づく電磁ノイズを与える可能性がある。
e=−dΨ/dt=−N×dΦ/dt ・・・(1)
特に、EV(Electric Vehicles)やHEV(Hybrid Electric Vehicles )等の車両においては、走行用モータを駆動するための電力を保持する高電圧バッテリの電圧を、電圧変換器により低電圧に変換して車両用補機類を動作させるため、電圧変換器から車両各部に配置された車両用補機類への配線から発生した電磁ノイズが、車内に持ち込まれたテレビやラジオ等の映像機器あるいは音響機器に影響を与えてしまう可能性があるという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、電磁ノイズの発生を抑制した電力供給システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明に係る電力供給システムは、蓄電装置(例えば後述する実施例の高電圧バッテリB1)と、前記蓄電装置の電圧を変換して負荷(例えば後述する実施例の低電圧バッテリB2や電装負荷5)へ供給する電圧変換器(例えば後述する実施例のDC/DCコンバータ1)とを備えた電力供給システムにおいて、前記電圧変換器から前記負荷へ供給する電流値を検出する検出手段(例えば後述する実施例の電流センサ2)と、前記電圧変換器の出力電圧を制御する出力電圧制御手段(例えば後述する実施例の制御部4)とを備え、該出力電圧制御手段は、前記検出手段により検出された前記電流値が、予め定めた所定電流値範囲内で所定値よりその絶対値が大きい変化率によって変化した場合、前記電流の変化を抑制するように、前記電圧変換器の出力電圧を制御し、前記電圧変換器の出力電圧を、電流の変化を抑制するように制御した時間が所定時間経過したら、前記電圧変換器の出力電圧を元の目標電圧になるように制御することを特徴とする。
以上の構成を備えた電力供給システムは、電圧変換器から負荷へ供給される電圧変換器の出力電流値が、予め定めた所定電流値範囲内で所定値よりその絶対値が大きい変化率によって急激に変化した場合、制御手段が、変化が発生する前の元の電流値へ電圧変換器の出力電流値が戻るように、電圧変換器の出力電圧を制御することで、電圧変換器から負荷へ接続された配線に流れる電流の急激な変化を抑制することができる。
請求項2の発明に係る電力供給システムは、請求項1に記載の電力供給システムにおいて、前記制御手段は、前記検出手段により検出された前記電流値が所定値より大きい変化率で増加した場合、変化が発生する前の元の電流値へ前記電流値が戻るように、前記電圧変換器の出力電圧の目標値を下げ、前記検出手段により検出された前記電流値が所定値より大きい変化率で減少した場合、変化が発生する前の元の電流値へ前記電流値が戻るように、前記電圧変換器の出力電圧の目標値を上げることを特徴とする。
以上の構成を備えた電力供給システムは、予め定めた所定電流値範囲内で、電圧変換器から負荷へ供給される電圧変換器の出力電流値が所定値より大きい変化率で増加した場合、制御手段が、変化が発生する前の元の電流値へ電圧変換器の出力電流値が戻るように、電圧変換器の出力電圧の目標値を下げ、同様に電圧変換器から負荷へ供給される電圧変換器の出力電流値が所定値より大きい変化率で減少した場合、制御手段が、変化が発生する前の元の電流値へ電圧変換器の出力電流値が戻るように、電圧変換器の出力電圧の目標値を上げることで、電圧変換器から負荷へ接続された配線に流れる電流の急激な変化を抑制することができる。
請求項の発明に係る電力供給システムは、請求項1又は2に記載の電力供給システムにおいて、前記制御手段が、前記電圧変換器の出力電圧を制御して前記電流値を変化が発生する前の元の電流値に戻す際には、前記電圧変換器を構成するスイッチング素子の通電時間を制御することを特徴とする。
以上の構成を備えた電力供給システムは、電圧変換器を構成するスイッチング素子の通電時間を制御することで、電圧変換器における電圧の変換率を正確に制御することができる。
本発明の電力供給システムによれば、電圧変換器から負荷へ接続された配線に流れる電流の急激な変化を抑制し、配線の周囲の磁界の変化に伴う電磁誘導の発生を軽減することで、電磁ノイズの発生を抑制した電力供給システムを実現することができるという効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
(全体構成)
図1は、本発明の一実施例の電力供給システムの構成を示すブロック図である。なお、本実施例の電力供給システムは、特にEV(Electric Vehicles)やHEV(Hybrid Electric Vehicles )等の車両に搭載して利用することが有用であり、一例として、電力供給システムがEVやHEVに搭載された場合について説明する。
図1において、DC/DCコンバータ1は、入力された電圧を昇圧または降圧して出力する電圧変換器であって、本実施例では入力された電圧を降圧して出力するダウンバータとする。具体的にDC/DCコンバータ1について説明すると、DC/DCコンバータ1は、車両の走行用モータを駆動するための電力を蓄電する高電圧バッテリB1により入力端子から入力された電力を降圧するために、高電圧バッテリB1の正極側端子がトランスT1の一次巻き線の一方の端子に接続され、トランスT1の一次巻き線のもう一方の端子は、スイッチング素子Q1を介して、高電圧バッテリB1の負正極側端子へ接続されている。なお、スイッチング素子Q1には、自己の導通方向とは逆向きに導通する転流ダイオード(Free Wheeling Diode )D1が接続されている。また、スイッチング素子Q1の制御端子(例えばスイッチング素子Q1がFETやIGBTの場合はゲート端子)には、後述する制御部4から制御線が接続されている。
一方、トランスT1の二次巻き線の一方の端子には、トランスT1の二次巻き線に誘起した電力を整流するための整流ダイオードD3のアノード端子が接続されている。また、更に整流ダイオードD3のカソード端子とトランスT1の二次巻き線のもう一方の端子との間には、出力電圧を平滑化するためのコンデンサC1が接続されると共に、整流ダイオードD3とコンデンサC1との接点には同様に出力電圧を平滑化するためのコイルL1の一方の端子が接続されており、コイルL1のもう一方の端子とトランスT1の二次巻き線のもう一方の端子とで、DC/DCコンバータ1の出力を成す。具体的には、DC/DCコンバータ1の出力電流を測定する電流センサ2を介して、コイルL1のもう一方の端子がDC/DCコンバータ1の一方の出力端子として出力され、トランスT1の二次巻き線のもう一方の端子がDC/DCコンバータ1のもう一方の出力端子として出力される。
なお、電流センサ2が検出するDC/DCコンバータ1の出力電流Ioutは、DC/DCコンバータ1の出力制御を実行する制御部4へ入力されている。また、DC/DCコンバータ1の出力端子には、DC/DCコンバータ1の出力電圧を測定する電圧センサ3が接続されており、電圧センサ3が検出するDC/DCコンバータ1の出力電圧Voutも、DC/DCコンバータ1の出力制御を実行する制御部4へ入力されている。
これにより、制御部4は、DC/DCコンバータ1の出力電流Iout、及び出力電圧Voutが目標値となるように、スイッチング素子Q1の通電率(ON、OFF制御のデューティ)を制御する。なお、DC/DCコンバータ1の出力端子には、DC/DCコンバータ1により降圧された電力を蓄電する低電圧バッテリB2と、DC/DCコンバータ1により降圧された電力により動作するワイパーやライト等の車両用補機類である電装負荷5とが並列に接続されている。
従って、本実施例の電力供給システムを搭載したEVやHEVは、高電圧バッテリB1の電力により走行用モータを駆動すると共に、走行用モータの回生動作により高電圧バッテリB1を充電しながら走行する。同時に、高電圧バッテリB1に蓄電された電力をDC/DCコンバータ1により降圧しながら低電圧バッテリB2を充電し、低電圧バッテリB2に蓄電された電力を利用して、ワイパーやライト等の車両用補機類を動作させながら走行する。なお、高電圧バッテリB1としては、例えば144[V]系のバッテリを用いることができ、低電圧バッテリB2としては、例えば12[V]系のバッテリを用いることができる。
(出力電圧制御)
次に、図面を参照して本実施例の電力供給システムの出力電圧制御動作について説明する。図2は、本実施例の電力供給システムの制御部4による出力電圧制御動作を示すフローチャートである。
図2において、まず制御部4は、電流センサ2により検出されたDC/DCコンバータ1の出力電流Ioutが規定値1より大きいか否かを判定する(ステップS1)。なお、規定値1は、負荷が軽くて定電圧制御が可能な状態と、負荷が重くて出力電流の増加に伴って出力電圧を垂下させる必要がある過負荷状態とを区別するDC/DCコンバータ1の出力電流値であって、例えば規定値1は80[A]とする。
もし、ステップS1において、DC/DCコンバータ1の出力電流Ioutが規定値1以下の場合(ステップS1のNO)、制御部4は、DC/DCコンバータ1の出力電流の増減にかかわらず、DC/DCコンバータ1の出力電圧を一定とする出力電圧の定電圧制御を実行する(ステップS2)。
また、ステップS1において、DC/DCコンバータ1の出力電流Ioutが規定値1より大きい場合(ステップS1のYES)、制御部4は、DC/DCコンバータ1の出力電流の増加に伴って、DC/DCコンバータ1の出力電圧を減少させる出力電圧の電圧垂下制御を実行する(ステップS3)。
そして、ステップS2で出力電圧の定電圧制御を実行する場合も、ステップS3で出力電圧の電圧垂下制御を実行する場合も、低電圧バッテリB2や電装負荷5に対する許容電流値以内で、電流センサ2により検出されたDC/DCコンバータ1の出力電流Ioutに、その変化率が規定値以上の変化が発生した場合、変化が発生する前の元の電流値へ出力電流Ioutが戻るように、DC/DCコンバータ1の出力電圧を制御する電流急変抑制制御を実行する(ステップS4)。
(電流急変抑制制御)
次に、上述の制御部4による出力電圧制御動作のステップS4で実行される電流急変抑制制御ついて、図面を参照して詳細を説明する。図3は、本実施例の電力供給システムの制御部4による電流急変抑制制御動作を示すフローチャートである。
図3において、まず制御部4は、DC/DCコンバータ1の出力電流Ioutが負荷のインピーダンス変動に伴って変化するので、DC/DCコンバータ1の出力電流Ioutの変化率(ΔIout/Δt)が規定値2より大きいか否かを判定することで、出力電流Ioutが規定値2の絶対値より大きい変化率で増加したか否かを判定する(ステップS11)。なお、規定値2は、電流が急激に増加したか否かを判定するための規定値であって、DC/DCコンバータ1から低電圧バッテリB2や電装負荷5へ接続された配線の周囲の磁界の変化に伴う電磁誘導の発生を考慮して、例えば+12[A/msec]とする。
ステップS11において、出力電流Ioutの変化率(ΔIout/Δt)が規定値2より大きく、出力電流Ioutが規定値2の絶対値より大きい変化率で増加したと判断できる場合(ステップS11のYES)、負荷のインピーダンス変動に伴ってDC/DCコンバータ1の出力電圧Voutも変化するので、電圧センサ3が検出するDC/DCコンバータ1の出力電圧Voutが、予め設定された制御下限電圧より大きく、かつ予め設定された制御上限電圧より小さいか否かを判定する(ステップS12)。なお、制御下限電圧及び制御上限電圧は、低電圧バッテリB2が例えば12[V]系のバッテリの場合、その電圧変動を考慮して、例えば制御下限電圧は9[V]、制御上限電圧は16[V]とする。
また、ステップS12において、DC/DCコンバータ1の出力電圧Voutが、予め設定された制御下限電圧より大きく、かつ予め設定された制御上限電圧より小さい場合(ステップS12のYES)、変化が発生する前の元の電流値へDC/DCコンバータ1の出力電流値Ioutが戻るように、制御部4は、DC/DCコンバータ1の定電圧制御あるいは電圧垂下制御における目標電圧を、低い目標電圧へ下げる(ステップS13)。具体的に一例を挙げると、低電圧バッテリB2が例えば12[V]系のバッテリの場合、例えば目標電圧を13.5[V]から10.5[V]へ下げる。
次に、DC/DCコンバータ1の定電圧制御あるいは電圧垂下制御における目標電圧を、低い目標電圧へ下げてからの経過時間tが、定電圧逸脱規定時間以上となったか否かを判定する(ステップS14)。なお、定電圧逸脱規定時間は、DC/DCコンバータ1の目標電圧変更に対する電流値の応答特性を考慮して、例えば100[msec]とする。
ステップS14において、目標電圧を下げてからの経過時間tが、定電圧逸脱規定時間未満であった場合(ステップS14のNO)、ステップS14へ戻り、目標電圧を下げてからの経過時間tが、定電圧逸脱規定時間以上経過するのを待つ。
一方、ステップS14において、目標電圧を下げてからの経過時間tが、定電圧逸脱規定時間以上であった場合(ステップS14のYES)、制御部4は、DC/DCコンバータ1の定電圧制御あるいは電圧垂下制御における目標電圧を、元の目標電圧(例えば13.5[V])に戻す(ステップS15)。
一方、ステップS11において、出力電流Ioutの変化率(ΔIout/Δt)が規定値2以下の場合(ステップS11のNO)、あるいはステップS12において、DC/DCコンバータ1の出力電圧Voutが、予め設定された制御下限電圧以下か、または予め設定された制御上限電圧以上の場合(ステップS12のNO)のいずれかの場合、制御部4は、DC/DCコンバータ1の出力電流Ioutの変化率(ΔIout/Δt)が規定値3より小さいか否かを判定することで、出力電流Ioutが規定値3の絶対値より大きい変化率で減少したか否かを判定する(ステップS16)。なお、規定値3は、電流が急激に減少したか否かを判定するための規定値であって、ステップS11の規定値2と同様に、DC/DCコンバータ1から低電圧バッテリB2や電装負荷5へ接続された配線の周囲の磁界の変化に伴う電磁誘導の発生を考慮して、例えば−12[A/msec]とする。
ステップS16において、出力電流Ioutの変化率(ΔIout/Δt)が規定値3より小さく、出力電流Ioutが規定値3の絶対値より大きい変化率で減少したと判断できる場合(ステップS16のYES)、ステップS12と同様に、負荷のインピーダンス変動に伴ってDC/DCコンバータ1の出力電圧Voutも変化するので、電圧センサ3が検出するDC/DCコンバータ1の出力電圧Voutが、予め設定された制御下限電圧より大きく、かつ予め設定された制御上限電圧より小さいか否かを判定する(ステップS17)。
また、ステップS17において、DC/DCコンバータ1の出力電圧Voutが、予め設定された制御下限電圧より大きく、かつ予め設定された制御上限電圧より小さい場合(ステップS17のYES)、変化が発生する前の元の電流値へDC/DCコンバータ1の出力電流値Ioutが戻るように、制御部4は、DC/DCコンバータ1の定電圧制御あるいは電圧垂下制御における目標電圧を、高い目標電圧へ上げる(ステップS18)。具体的に一例を挙げると、低電圧バッテリB2が例えば12[V]系のバッテリの場合、例えば目標電圧を13.5[V]から15.0[V]へ上げる。
次に、DC/DCコンバータ1の定電圧制御あるいは電圧垂下制御における目標電圧を、高い目標電圧へ上げてからの経過時間tが、定電圧逸脱規定時間以上となったか否かを判定する(ステップS19)。なお、定電圧逸脱規定時間は、ステップS14の場合と同一の値とする。
ステップS19において、目標電圧を上げてからの経過時間tが、定電圧逸脱規定時間未満であった場合(ステップS19のNO)、ステップS19へ戻り、目標電圧を上げてからの経過時間tが、定電圧逸脱規定時間以上経過するのを待つ。
一方、ステップS19において、目標電圧を上げてからの経過時間tが、定電圧逸脱規定時間以上であった場合(ステップS19のYES)、制御部4は、DC/DCコンバータ1の定電圧制御あるいは電圧垂下制御における目標電圧を、元の目標電圧(例えば13.5[V])に戻す(ステップS20)。
また、ステップS16において、出力電流Ioutの変化率(ΔIout/Δt)が規定値3以上の場合(ステップS16のNO)、あるいはステップS17において、DC/DCコンバータ1の出力電圧Voutが、予め設定された制御下限電圧以下か、または予め設定された制御上限電圧以上の場合(ステップS17のNO)のいずれかの場合、制御部4は、電流急変抑制制御を終了する。
次に、図面を参照して、上述の電流急変抑制制御と、DC/DCコンバータ1の定電圧制御、あるいはDC/DCコンバータ1の電圧垂下制御との関係について簡単に説明する。図4は、DC/DCコンバータ1の出力電流Ioutと出力電圧Voutとの関係を示した図である。
DC/DCコンバータ1の定電圧制御のもとでは、DC/DCコンバータ1の出力電流Ioutが、規定値2より大きい変化率(ΔIout/Δt)で増加した場合、変化が発生する前の元の電流値へDC/DCコンバータ1の出力電流値Ioutを戻すため、制御部4は、図4の特性Aに示すように、DC/DCコンバータ1の定電圧制御における目標電圧を、定電圧逸脱規定時間の間だけ低い目標電圧へ下げて、DC/DCコンバータ1の出力電圧Voutを減少させて出力電流Ioutの増加を抑制する。なお、定電圧逸脱規定時間経過後は、目標電圧を元に戻すので、DC/DCコンバータ1の出力電圧Voutは元の電圧に復帰する。
また、DC/DCコンバータ1の定電圧制御のもとでは、DC/DCコンバータ1の出力電流Ioutが、規定値3の絶対値より大きい変化率(ΔIout/Δt)で減少した場合、変化が発生する前の元の電流値へDC/DCコンバータ1の出力電流値Ioutを戻すため、制御部4は、図4の特性Bに示すように、DC/DCコンバータ1の定電圧制御における目標電圧を、定電圧逸脱規定時間の間だけ高い目標電圧へ上げて、DC/DCコンバータ1の出力電圧Voutを増加させて出力電流Ioutの減少を抑制する。なお、定電圧逸脱規定時間経過後は、目標電圧を元に戻すので、DC/DCコンバータ1の出力電圧Voutは元の電圧に復帰する。
同様に、DC/DCコンバータ1の電圧垂下制御のもとでは、DC/DCコンバータ1の出力電流Ioutが、規定値2より大きい変化率(ΔIout/Δt)で増加した場合、変化が発生する前の元の電流値へDC/DCコンバータ1の出力電流値Ioutを戻すため、制御部4は、図4の特性Cに示すように、DC/DCコンバータ1の電圧垂下制御における目標電圧を、定電圧逸脱規定時間の間だけ低い目標電圧へ下げて、DC/DCコンバータ1の出力電圧Voutを減少させて出力電流Ioutの増加を抑制する。なお、定電圧逸脱規定時間経過後は、目標電圧を元に戻すので、DC/DCコンバータ1の出力電圧Voutは元の電圧に復帰する。
また、DC/DCコンバータ1の電圧垂下制御のもとでは、DC/DCコンバータ1の出力電流Ioutが、規定値3の絶対値より大きい変化率(ΔIout/Δt)で減少した場合、変化が発生する前の元の電流値へDC/DCコンバータ1の出力電流値Ioutが戻るように、制御部4は、図4の特性Dに示すように、DC/DCコンバータ1の電圧垂下制御における目標電圧を、定電圧逸脱規定時間の間だけ高い目標電圧へ上げて、DC/DCコンバータ1の出力電圧Voutを増加させて出力電流Ioutの減少を抑制する。なお、定電圧逸脱規定時間経過後は、目標電圧を元に戻すので、DC/DCコンバータ1の出力電圧Voutは元の電圧に復帰する。
なお、上述の電流急変抑制制御では、低電圧バッテリB2や電装負荷5に対する許容電流値以内で、DC/DCコンバータ1の出力電流Ioutが規定値4以上低下した場合にも、変化が発生する前の元の電流値へDC/DCコンバータ1の出力電流値Ioutが戻るように、制御部4が、DC/DCコンバータ1の定電圧制御あるいは電圧垂下制御における目標電圧を、高い目標電圧へ上げるようにしても良い。なお、規定値4も、電流が急激に減少したか否かを判定するための規定値であって、DC/DCコンバータ1から低電圧バッテリB2や電装負荷5へ接続された配線の周囲の磁界の変化に伴う電磁誘導の発生を考慮して決定するものとする。
また、走行用モータを駆動するための電力を蓄電する装置は、高電圧バッテリB1に限らず、直流電力を蓄電可能な、キャパシタ等を含む蓄電装置(エネルギーストレージデバイス)であれば何を用いても良い。同様に、低電圧駆動の電装負荷5等に低電圧の直流電力を供給する装置は、低電圧バッテリB2に限らず、直流電力を蓄電可能な、キャパシタ等を含む蓄電装置(エネルギーストレージデバイス)であれば何を用いても良い。
以上説明したように、本実施例の電力供給システムによれば、低電圧バッテリB2や電装負荷5に対する許容電流値以内で、DC/DCコンバータ1の出力電流Ioutの変化率(ΔIout/Δt)が規定値2より大きいか否かを判定し、出力電流Ioutの変化率(ΔIout/Δt)が規定値2より大きく、出力電流Ioutが規定値2の絶対値より大きい変化率で増加したと判断できる場合、制御部4が、変化が発生する前の元の電流値へDC/DCコンバータ1の出力電流値が戻るように、DC/DCコンバータ1の出力電圧Voutの目標値を下げる。
同様に、DC/DCコンバータ1の出力電流Ioutの変化率(ΔIout/Δt)が規定値3より小さいか否かを判定し、出力電流Ioutの変化率(ΔIout/Δt)が規定値3より小さく、出力電流Ioutが規定値3の絶対値より大きい変化率で減少したと判断できる場合、あるいはDC/DCコンバータ1の出力電流Ioutが規定値4以上低下した場合、制御部4が、変化が発生する前の元の電流値へDC/DCコンバータ1の出力電流値が戻るように、DC/DCコンバータ1の出力電圧Voutの目標値を上げることで、DC/DCコンバータ1から低電圧バッテリB2や電装負荷5へ接続された配線に流れる電流の急激な変化を抑制することができる。
従って、DC/DCコンバータ1から低電圧バッテリB2や電装負荷5へ接続された配線に流れる電流の急激な変化を抑制し、配線の周囲の磁界の変化に伴う電磁誘導の発生を軽減することで、電磁ノイズの発生を抑制した電力供給システムを実現することができるという効果が得られる。
本発明の一実施例における電力供給システムの構成を示すブロック図である。 同実施例の電力供給システムの制御部による出力電圧制御動作を示すフローチャートである。 同実施例の電力供給システムの制御部による電流急変抑制制御動作を示すフローチャートである。 同実施例の電力供給システムのDC/DCコンバータの出力電流と出力電圧との関係を示した図である。
符号の説明
1 DC/DCコンバータ(電圧変換器)
2 電流センサ(検出手段)
4 制御部(制御手段)
5 電装負荷(負荷)
B1 高電圧バッテリ(蓄電装置)
B2 低電圧バッテリ(負荷)

Claims (3)

  1. 蓄電装置と、前記蓄電装置の電圧を変換して負荷へ供給する電圧変換器とを備えた電力供給システムにおいて、
    前記電圧変換器から前記負荷へ供給する電流値を検出する検出手段と、
    前記電圧変換器の出力電圧を制御する出力電圧制御手段とを備え、
    該出力電圧制御手段は、
    前記検出手段により検出された前記電流値が、予め定めた所定電流値範囲内で所定値よりその絶対値が大きい変化率によって変化した場合、前記電流の変化を抑制するように、前記電圧変換器の出力電圧を制御し、前記電圧変換器の出力電圧を、電流の変化を抑制するように制御した時間が所定時間経過したら、前記電圧変換器の出力電圧を元の目標電圧になるように制御することを特徴とする電力供給システム。
  2. 前記制御手段は、前記検出手段により検出された前記電流値が所定値より大きい変化率で増加した場合、変化が発生する前の元の電流値へ前記電流値が戻るように、前記電圧変換器の出力電圧の目標値を下げ、前記検出手段により検出された前記電流値が所定値より大きい変化率で減少した場合、変化が発生する前の元の電流値へ前記電流値が戻るように、前記電圧変換器の出力電圧の目標値を上げることを特徴とする請求項1に記載の電力供給システム。
  3. 前記制御手段が、前記電圧変換器の出力電圧を制御して前記電流値を変化が発生する前の元の電流値に戻す際には、前記電圧変換器を構成するスイッチング素子の通電時間を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の電力供給システム。
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