JP4393468B2 - ランプクリップ及びバックライト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、表示素子の背面に光を照射するライトをシャーシに固定するためのランプクリップ、及びこのランプクリップを備えるバックライト装置に関する。
近年、薄型の表示装置として液晶表示装置が普及している。液晶表示装置は、映像を形成するための液晶パネルと、液晶パネルの背面に光を照射するバックライトとを備えており、バックライトには冷陰極管型蛍光ランプなどのランプが用いられる場合が多い。液晶表示装置に用いられるランプは細長い略棒状をなしており、ランプを液晶表示装置のシャーシに安定して搭載するために、ランプを挟持する合成樹脂製のランプクリップを介してシャーシに固定するようにしてある。
図7は、従来のランプクリップの構成を示す側面図である。図示の従来のランプクリップ100は、矩形板状をなす支持板部101を備えており、支持板部101の一の面の略中央には円錐突起102が突設されている。また、支持板部101の一の面には、円錐突起102を間にして、支持板部101の長手方向の両側に、略棒状のランプを挟持する略U字型の挟持部103、103がそれぞれ突設されており、挟持部103、103は支持板部101の長手方向に略直交する方向にランプを挟持するようにしてある。支持板部101の他の面には、挟持部103、103の配設位置に対応する位置に、略円柱形の係合突起104、104が突設されており、係合突起104、104を液晶表示装置のシャーシ(図示せず)に形成された穴に挿入して係合させることにより、ランプクリップ100をシャーシに固定し、ランプをシャーシに固定するようにしてある。ランプクリップ100をシャーシに固定した状態では、支持板部101の他の面がシャーシに当接するようにしてある。なお、図中の(a)は支持板部101の長辺側から見た側面図であり、(b)は短辺側から見た側面図である。
ランプクリップ100は、合成樹脂により一体成型される。合成樹脂の成型は、加熱して溶融させた合成樹脂を金型に注入し、冷却固定させた後に金型から抜き取ることにより行われる。金型から成型物を抜き取る場合に、成型物に変形又は割れ等が発生することを防ぐために、金型の縁部分には所謂抜き勾配と呼ばれる傾斜面を設ける必要がある。図7に示すランプクリップ100の場合、挟持部103、103及び係合突起104、104等の形状から、(b)に示す破線105を境界とする2つの金型を用いて合成樹脂の成型が行われる。金型に設けられた抜き勾配により、支持板部101の両面には、両長辺間の略中央位置から両長辺へ向けて傾斜する部分が形成される(挟持部103、103及び係合突起104、104等の他の部分にも傾斜部分は形成されるが、図示は省略する。)。
支持板部101に図示のような傾斜部分を有するランプクリップ100を液晶表示装置のシャーシに固定した場合、支持板部101及びシャーシは、支持板部101の両長辺間の略中央位置の線でのみ接触し、ランプクリップ100がシャーシに対して不安定な状態となる。液晶表示装置には音声を出力するためにスピーカが搭載されているため、スピーカが発する微小な振動によりランプクリップ100に微小な振動が発生し、ランプクリップ100により挟持されたランプに微小な振動が発生するという問題がある。
また、特許文献1においては、液晶パネルと、液晶パネルの背面側に配されるバックライトとを備え、バックライトは、複数の光源と、光源を保持する複数のランプホルダを有し、各ランプホルダは、光源を把持する一対の把持部と、一対の把持部が両端に設けられた連結部とを有し、連結部の両端に、スリットが長手方向に形成された液晶表示装置が提案されている。この液晶表示装置は、ランプホルダのスリットにより、光源の破損強度を向上させ、耐衝撃性を向上させることができる。
特許文献2においては、複数の蛍光管を所定の間隔で保持する複数の保持部が一体的に形成され、直下式バックライト装置の反射板に取り付けられた場合に液晶パネルと対向する位置に開口が設けられたランプホルダ、このランプホルダを備えるバックライト装置及び液晶表示装置が提案されている。ランプホルダに開口を設けることにより、情報表示面での輝度の低減及び輝度ムラを防止することができる。
特開2005−208317号公報 特開2004−348150号公報
しかしながら、特許文献1に記載の液晶表示装置は、ランプホルダをポリカーボネイト樹脂により成型しており、金型に設けられた抜き勾配により形成される傾斜部分に起因してランプに微小な振動が発生するという上述の問題を有する。また、特許文献2に記載のランプホルダ、バックライト装置及び液晶表示装置は、ランプホルダをアクリル樹脂により成型しており、同様の問題を有する。特許文献1及び特許文献2においては、この問題の解決策については言及されていない。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、一の面にランプを挟持する挟持部が設けられ、他の面に係合突起が設けられた支持体に、他の面の一端から他端へ傾斜した第1の傾斜部と、他の面の他端から一端へ傾斜した第2の傾斜部とを、他部材との当接面をなす他の面に設ける構成とすることにより、他部材に安定して取り付けることができるランプクリップを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、支持体を合成樹脂により成型し、成型のための金型に設けられた抜き勾配により第1の傾斜部及び第2の傾斜部を成型する構成とすることにより、成型物を金型から抜き取る際に必要な抜き勾配を利用して、簡単に第1の傾斜部及び第2の傾斜部を成型することができるランプクリップを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、支持体と、ランプを挟持する挟持部及び他部材に係合する係合突起とを一体的に成型する構成とすることにより、簡単に成型できるランプクリップを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、支持体を矩形板状とし、第1の傾斜部を支持体の一の長辺から他の長辺へ傾斜させ、第2の傾斜部を支持体の他の長辺から一の長辺へ傾斜させる構成とすることにより、より安定して他部材に取り付けることができるランプクリップを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、略棒状のランプを、支持体の長手方向に交差する方向に挟持する構成とすることにより、安定してランプを挟持することができるランプクリップを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、上述のいずれか1つのランプクリップと、ランプクリップに挟持されたランプと、ランプクリップが取り付けられたシャーシとを備える構成とすることにより、ランプが微小に振動することがないバックライト装置を提供することにある。
本発明に係るランプクリップは、ランプを挟持する挟持部と、複数の面を有し、前記挟持部が一の面に設けられ、他の面が他部材に当接する支持体と、該支持体の前記他の面に設けられ、他部材に係合する係合突起とを備えるランプクリップにおいて、前記支持体の前記他の面に、前記他の面の一端から他端へ傾斜した第1の傾斜部と、前記他の面の他端から一端へ傾斜した第2の傾斜部とを備えることを特徴とする。
本発明においては、複数の面を有する支持体の一の面にランプを挟持する挟持部を設け、他の面に他部材に係合する係合突起を設ける。他部材との当接面をなす他の面に、他の面の一端から他端へ傾斜した第1の傾斜部と、他の面の他端から一端へ傾斜した第2の傾斜部とを設ける。傾斜の方向が異なる2つの傾斜部を設けることにより、ランプクリップと他部材とが複数箇所で当接するため、ランプクリップを安定して他部材に取り付けられる。
また、本発明に係るランプクリップは、前記支持体が、合成樹脂により成型され、前記第1の傾斜部及び前記第2の傾斜部は、前記支持体を成型するための金型に設けられた抜き勾配により成型してあることを特徴とする。
本発明においては、支持体を合成樹脂により成型し、第1の傾斜部及び第2の傾斜部を金型の抜き勾配を利用して成型する。これにより、第1の傾斜部及び第2の傾斜部を簡単に成型できると共に、成型後のランプクリップの金型からの抜き取りを良好に行うことができる。
また、本発明に係るランプクリップは、前記挟持部、前記支持体及び前記係合突起が、一体的に成型してあることを特徴とする。
本発明においては、支持体と、ランプを挟持する挟持部及び他部材に係合する係合突起とを一体的に成型する。支持体、挟持部及び係合突起をそれぞれ別に成型し、成型後に接着又は溶接等により接合する場合と比較して、製造工程を簡略化できる。
また、本発明に係るランプクリップは、前記支持体が矩形板状をなし、前記支持体の一の面に前記挟持部が設けてあり、前記支持体の他の面に前記係合突起が設けてあり、前記第1の傾斜部は、前記支持体の一の長辺から他の長辺へ傾斜してあり、前記第2の傾斜部は、前記支持体の他の長辺から一の長辺へ傾斜してあることを特徴とする。
本発明においては、支持体を矩形板状とし、一の面に挟持部を設け、他の面に係合突起を設ける。また、支持体の他の面に設けられた第1の傾斜部は他の面の一の長辺から他の長辺へ傾斜させ、第2の傾斜部は他の面の他の長辺から一の長辺へ傾斜させる。これにより、ランプクリップを係合させる他部材との当接部分が、支持体の両長辺に沿った2つの部分となるため、より安定してランプクリップが他部材に取り付けられる。
また、本発明に係るランプクリップは、前記挟持部が、略棒状のランプを、前記支持体の長手方向に交差する方向に挟持するようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、挟持部が支持体の長手方向に交差する方向に略棒状のランプを挟持する。支持体の長手方向に交差する方向はランプクリップの振動が発生しやすい方向であるため、この方向に略棒状のランプを挟持することで、ランプクリップが他部材に取り付けられた場合に、ランプクリップがランプにより押さえられ、安定してランプを挟持できる。
また、本発明に係るバックライト装置は、上述のいずれか1つのランプクリップと、該ランプクリップに挟持されたランプと、前記ランプクリップが取り付けられたシャーシとを備えることを特徴とする。
本発明においては、上述のいずれか1つのランプクリップと、ランプクリップに挟持されたランプと、ランプクリップが取り付けられたシャーシとによりバックライト装置を構成する。このバックライト装置が、例えば液晶表示装置に用いられてスピーカと共に搭載された場合、スピーカが発する微小な振動によりランプクリップが振動することがなく、ランプが振動することがない。
本発明による場合は、一の面にランプを挟持する挟持部が設けられ、他の面に係合突起が設けられた支持体に、他の面の一端から他端へ傾斜した第1の傾斜部と、他の面の他端から一端へ傾斜した第2の傾斜部とを、他部材との当接面をなす他の面に設ける構成とすることにより、傾斜の方向が異なる2つの傾斜部が設けられ、ランプクリップと他部材とが複数箇所で当接するため、ランプクリップを安定して他部材に取り付けることができる。よって、このランプクリップを例えば液晶表示装置のランプを固定するために用いた場合、スピーカの振動によりランプが振動し、表示される映像の品質が低下することを防止できる。
また、本発明による場合は、支持体を合成樹脂により成型し、成型のための金型に設けられた抜き勾配により第1の傾斜部及び第2の傾斜部を成型する構成とすることにより、金型に設ける必要がある抜き勾配による傾斜部分を利用して、簡単に第1の傾斜部及び第2の傾斜部を成型できるため、第1の傾斜部及び第2の傾斜部を設けることにより製造工程が複雑化することがない。
また、本発明による場合は、支持体と、ランプを挟持する挟持部及び他部材に係合する係合突起とを一体的に成型する構成とすることにより、支持体、挟持部及び係合突起をそれぞれ別に成型し、成型後に接着又は溶接等により接合する場合と比較して、簡単にランプクリップを成型でき、製造工程を簡略化できるため、製造コストを削減できる。
また、本発明による場合は、支持体を矩形板状とし、第1の傾斜部を支持体の一の長辺から他の長辺へ傾斜させ、第2の傾斜部を支持体の他の長辺から一の長辺へ傾斜させる構成とすることにより、他部材との当接部分が、支持体の両長辺に沿った2つの部分となるため、より安定してランプクリップを他部材に取り付けることができる。よって、このランプクリップを例えば液晶表示装置のランプを固定するために用いた場合、表示される映像の品質が低下することを確実に防止できる。
また、本発明による場合は、略棒状のランプを、支持体の長手方向に交差する方向に挟持する構成とすることにより、ランプクリップが他部材に取り付けられた場合に、ランプクリップがランプにより押さえられ、安定してランプを挟持できるため、このランプクリップを例えば液晶表示装置のランプを固定するために用いた場合、表示される映像の品質が低下することをより確実に防止できる。
また、本発明による場合は、バックライト装置が、上述のランプクリップと、ランプクリップに挟持されたランプと、ランプクリップが取り付けられたシャーシとを備える構成とすることにより、例えば液晶表示装置に用いられてスピーカと共に搭載された場合、スピーカが発する微小な振動によりランプクリップが振動することがなく、ランプが振動することがないため、表示される映像の品質が低下することを防止できる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。図1は、本発明に係るバックライト装置を備えた液晶表示装置の構成を示す分解斜視図である。図において1は、液晶表示装置に備えられた液晶パネル2の背面に光を照射するバックライト装置である。バックライト装置1は、略矩形の箱状をなす金属製のシャーシ40を備えており、シャーシ40内の底部に略矩形の反射シート7が敷設されている。反射シート7の表面から所定の間隔を隔てて、冷陰極管型の蛍光管である複数のランプ6が、シャーシ40及び反射シート7に係合して固定された複数(図1には1つのみ図示する)のランプクリップ10に挟持されて、略平行に設けられている。なお、ランプクリップ10は、シャーシ40に形成された係合孔41及び反射シート7に形成された係合孔8に係合するようにしてある。ランプクリップ10の詳細な構成については後述する。
また、ランプ6を間にして、反射シート7と略平行に、ランプ6が発する光を拡散する略矩形の光学シート5がシャーシ40及びランプクリップ10により支持されている。ランプクリップ10による光学シート5の支持構造については後述する。シャーシ40、反射シート7、ランプ6及び光学シート5等により構成されるバックライト装置1に対して、略矩形の板状の液晶パネル2を光学シート5から所定の間隔を隔てて対向配置することにより液晶表示装置は構成されており、ランプ6からの光を光学シート5が拡散して液晶パネル2の背面に照射するようにしてある。
図2は、本発明に係るランプクリップの構成を示す側面図である。ランプクリップ10は、矩形板状をなす支持板部11を備えており、支持板部11の一の面(図中の上側の面。以下、上面という。)の略中央には円錐突起12が突設されている。なお、円錐突起12は光学シート5を支持するためのものである。また、支持板部11の上面には、円錐突起12を間にして、支持板部11の長手方向の両側に、ランプ6を挟持する略U字型の挟持部13がそれぞれ設けられており、挟持部13は、支持板部11の長手方向に略直交する方向にランプ6を挟持するようにしてある。
支持板部11の他の面(図中の下側の面。以下、下面という。)には、挟持部13の配置位置に対応する位置に、略円柱形の2つの係合突起14が突設されており、係合突起14をバックライト装置1のシャーシ40に形成された係合孔41及び反射シート7に形成された係合孔8に挿入して係合させることにより、ランプクリップ10をシャーシ40及び反射シート7に固定し、挟持したランプ6をシャーシ40及び反射シート7に固定できるようにしてある。係合突起14の突出端部には拡径した部分が設けられており、これによりシャーシ40及び反射シート7からランプクリップ10が簡単に抜け落ちることを防止している。また、ランプクリップ10をシャーシ40及び反射シート7に固定した状態では、支持板部11の下面が反射シート7の表面に当接するようにしてある。なお、図中の(a)は支持板部11の長辺側から見た側面図であり、(b)は短辺側から見た側面図である。
ランプクリップ10は、合成樹脂により一体成型されるものである。本発明に係るランプクリップ10は、図7に示す従来のランプクリップ100と略同じ金型を用いて成型されるが、支持板部11の下面のみ形状が異なる。図3は、本発明に係るランプクリップ10の平面図であり、支持板部11の下面側を図示してある。
ランプクリップ10の支持板部11の下面には、長手方向の略中央に、支持板部11の一の長辺から他の長辺へ傾斜した第1傾斜部15が形成され、また、第1傾斜部15及び2つの係合突起14の間に、支持板部11の他の長辺から一の長辺へ傾斜した第2傾斜部16がそれぞれ形成されている。第1傾斜部15及び第2傾斜部16は、ランプクリップ10を成型するための金型に設けられた抜き勾配により成型されるものであり、支持板部11の下面を成型する金型の部分に変形パートを設け、変形パートに抜き勾配を設けることで、図示のような傾斜部分を成型することができる。なお、図3においては、傾斜の方向を破線の矢印で示してあり、矢印の方向に向けて徐々に支持板部11の厚さが大きくなるように傾斜が形成してある。
図4は、本発明に係るバックライト装置1を備えた液晶表示装置の構成を示す拡大側断面図であり、シャーシ40及び反射シート7に固定された1つのランプクリップ10の近傍を拡大して図示したものである。また、図5は、図4のV−V線による断面図であり、(a)にランプクリップ10の全体を図示し、(b)にランプクリップ10の支持板部11の近傍を拡大して図示してある。
シャーシ40には複数の係合孔41が2つを一組として略等間隔に複数組並設されており、同様に反射シート7には複数の係合孔8が2つを一組として略等間隔に複数組並設されている。シャーシ40の係合孔41及び反射シート7の係合孔8は、反射シート7がシャーシ40内に敷設された場合に、重なり合う位置にそれぞれ形成されており、一組の係合孔41及び係合孔8にランプクリップ10の2つの係合突起14がそれぞれ挿入されて係合することにより、ランプクリップ10がシャーシ40及び反射シート7に対して不動に固定されるようにしてある。
図6は、本発明に係るランプクリップ10の取付方法を説明するための模式的平面図であり、ランプクリップ10の取付過程を(a)から(c)までアルファベット順に時系列で図示してある。なお、ランプクリップ10の挟持部13は図示を省略してある。反射シート7(シャーシ40)に形成された係合孔8(41)は、直径が異なる2つの円形の貫通孔を一部分が重なるように形成して1つの貫通孔としたものであり、所謂だるま型をなしている。係合孔8(41)の大きい方の円形の貫通孔が、ランプクリップ10の係合突起14が挿入される挿入部8a(41a)をなし、小さい方の円形の貫通孔が、係合突起14と係合する係合部8b(41b)をなす。挿入部8a(41a)は、係合突起14の径が大きい部分より大きい円形にしてあり、係合部8b(41b)は、係合突起14の径が小さい部分と略同じ大きさの円形にしてある。一組の係合孔8(41)は、それぞれ向きを逆にして、所定の間隔を空けて形成され、各組の係合孔8(41)の中心間の距離は、ランプクリップ10の2つの係合突起14の中心間の距離と略同じにしてある。(図6(a)参照)。
ランプクリップ10の取り付けを行う場合、まず、ランプクリップ10の係合突起14を反射シート7(シャーシ40)の係合孔8(41)の挿入部8a(41a)に挿入する(図6(b)参照)。ランプクリップ10の係合突起14の径が小さい部分の長さは、シャーシ40及び反射シート7の厚みの合計と略同じにしてあり、係合孔8(41)に挿入された係合突起14は、径が大きい部分を係合孔8(41)の反対側に露出するようにしてある。
次いで、ランプクリップ10を、係合孔8(41)の係合部8b(41b)の方向へ、反射シート7の表面に沿って回転移動させ、係合部8b(41b)に係合突起14を係合させる(図6(c)参照)。これにより、係合突起14が係合部8b(41b)に係合して反射シート7の表面に沿う方向に対して不動に固定され、且つ、係合突起14の径が大きい部分は係合部8b(41b)を通り抜けることができないため、反射シート7に垂直な方向に対して不動に固定され、ランプクリップ10がシャーシ40及び反射シート7に対して不動に固定されるようにしてある。
シャーシ40及び反射シート7に固定されたランプクリップ10の挟持部13には、略棒状のランプ6がそれぞれ挟持されている。ランプクリップ10は、支持板部11の長手方向に略直行する方向に、2つのランプ6を挟持するようにしてあり、ランプ6は複数のランプクリップ10に挟持されて、シャーシ40及び反射シート7に対して不動に固定されるようにしてある。
バックライト装置1は複数のランプ6を有しているため、複数のランプクリップ10がシャーシ40及び反射シート7に固定されて、複数のランプ6が挟持されている。複数のランプクリップ10は略等間隔で並べて配設されており、全てのランプクリップ10の円柱突起12の先端部分に当接して、光学シート5が配されている。これにより、光学シート5は撓むことなくランプ6及び反射シート7から所定の間隔を隔てて支持されるようにしてある。更に、光学シート5から所定の間隔を隔てて液晶パネル2が配されており、図示は省略するが、液晶パネル2はシャーシ40に支持されている。
ランプクリップ10の支持板部11の下面には、上述の通り、第1傾斜部15及び第2傾斜部16が形成されている。第1傾斜部15及び第2傾斜部16の傾斜角度は略等しくしてあり、支持板部11の両長辺側の厚さは略等しくしてある。これにより、ランプクリップ10がシャーシ40及び反射シート7に固定された場合に、反射シート7の表面に支持板部11の下面の両長辺部分が当接し、ランプクリップ10と反射シート7との当接部分が平行な2本の直線となるため、ランプクリップ10は安定した状態を保つことができる。よって、液晶表示装置にスピーカが搭載され、スピーカが微小な振動を発する場合であっても、ランプクリップ10がスピーカの振動に伴って振動することを防止できる。
また、第1傾斜部15及び第2傾斜部16は、ランプクリップ10を成型する金型の変形パートに設けられた抜き勾配により成型されるものであり、図7に示す従来のランプクリップ100のように、支持板部101の両長辺間の略中央部分が最も突出するのではなく、支持板部11の両長辺部分を中央部分より突出させて反射シート7に当接させることができ、このような構成とした場合であっても金型から成型後のランプクリップ10の抜き取りを良好に行うことができるようにしてある。
なお、本実施の形態においては、ランプクリップ10の支持板部11、円柱突起12、挟持部13及び係合突起14を合成樹脂の一体的に成型する構成としたが、これに限るものではなく、別々の部品として成型した後に接着又は溶接等により接合する構成としてもよい。また、第1傾斜部15及び第2傾斜部16を金型の抜き勾配により成型する構成としたが、これに限るものではない。また、ランプクリップ10をシャーシ40及び反射シート7に係合させて固定する構成としたが、これに限るものではなく、その他の部材に係合させる構成としてもよい。また、ランプクリップ10が円柱突起12を備えて光学シート5を支持する構成としたが、これに限るものではなく、円柱突起12を備えずに別部材を用いて光学シートを支持する構成としてもよい。また、ランプクリップ10が2つの挟持部13を備える構成としたが、これに限るものではなく、1つ又は3つ以上の挟持部13を備える構成であってもよい。同様に、係合突起14を1つ又は3つ以上備える構成であってもよい。また、本発明のランプクリップ10の構成は、ランプ6の中途部分を挟持するランプクリップのみではなく、ランプ6の両端部分を挟持する部材についても同様の構成を適用することが可能である。
本発明に係るバックライト装置を備えた液晶表示装置の構成を示す分解斜視図である。 本発明に係るランプクリップの構成を示す側面図である。 本発明に係るランプクリップの平面図である。 本発明に係るバックライト装置を備えた液晶表示装置の構成を示す拡大側断面図である。 図4のV−V線による断面図である。 本発明に係るランプクリップの取付方法を説明するための模式的平面図である。 従来のランプクリップの構成を示す側面図である。
符号の説明
1 バックライト装置
2 液晶パネル
5 光学シート
6 ランプ
7 反射シート(他部材)
10 ランプクリップ
11 支持板部(支持体)
12 円柱突起
13 挟持部
14 係合突起
15 第1傾斜部(第1の傾斜部)
16 第2傾斜部(第2の傾斜部)
40 シャーシ(他部材)

Claims (6)

  1. ランプを挟持する挟持部と、複数の面を有し、前記挟持部が一の面に設けられ、他の面が他部材に当接する支持体と、該支持体の前記他の面に設けられ、他部材に係合する係合突起とを備えるランプクリップにおいて、
    前記支持体の前記他の面に、
    前記他の面の一端から他端へ傾斜した第1の傾斜部と、
    前記他の面の他端から一端へ傾斜した第2の傾斜部と
    を備えることを特徴とするランプクリップ。
  2. 前記支持体は、合成樹脂により成型され、
    前記第1の傾斜部及び前記第2の傾斜部は、前記支持体を成型するための金型に設けられた抜き勾配により成型してある請求項1に記載のランプクリップ。
  3. 前記挟持部、前記支持体及び前記係合突起は、一体的に成型してある請求項1又は請求項2に記載のランプクリップ。
  4. 前記支持体は矩形板状をなし、
    前記支持体の一の面に前記挟持部が設けてあり、
    前記支持体の他の面に前記係合突起が設けてあり、
    前記第1の傾斜部は、前記支持体の一の長辺から他の長辺へ傾斜してあり、
    前記第2の傾斜部は、前記支持体の他の長辺から一の長辺へ傾斜してある請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のランプクリップ。
  5. 前記挟持部は、略棒状のランプを、前記支持体の長手方向に交差する方向に挟持するようにしてある請求項4に記載のランプクリップ。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載のランプクリップと、
    該ランプクリップに挟持されたランプと、
    前記ランプクリップが取り付けられたシャーシと
    を備えることを特徴とするバックライト装置。
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