JP4392903B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影光学装置のレンズ鏡筒に関し、詳しくは、鏡筒部材と、これに着脱可能に取り付けられるフィルター等の光学附属部品とにより防滴構造が形成されるレンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の撮影光学装置のレンズ鏡筒においては、後部差込フィルター等の光学用附属品を本体側となる鏡筒部材に取り付ける構成として、レンズマウント近傍の鏡筒外径に取り付け開口部を設け、この取り付け開口部の周囲にスポンジやゴム等の弾性部材を張り付けることにより、鏡筒部材の取り付け開口部と光学用附属品の鍔部とを上述の弾性部材を介して接続することとしていた。そして、このような弾性部材を用いて鏡筒部材の取り付け開口部と光学用附属品の鍔部とが直接当接するのを避ける構成とすることで、光学用附属品ががたついたり、鏡筒外径と擦れてキズが発生すること等を防止していた。
【0003】
また、鏡筒部材の取り付け開口部と光学用附属品の鍔部との接続部には爪等の係合部が設けられ、この係合部で両部材をロックすることにより光学用附属品を容易に脱落しない構成としていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のような構造とされた従来のレンズ鏡筒では、光学用附属品における鍔部の内径と、鏡筒部材の取り付け開口部に貼り付ける弾性部材の外径とを同じ径に設定した場合には、光学用附属品の取り付け時に、鏡筒部材に対するずれや浮き等が生じたり、光学用附属品の鍔部の内径と弾性部材とが均一に当接せずに隙間が発生しやすかった。そのため、雨中の撮影等でレンズ鏡筒に水がレンズにかかった場合には、その隙間から水が浸入してレンズが濡れてしまうといった問題が生じた。
【0005】
これに対して、水が浸入しない構成とするために、例えば弾性部材につき、その肉厚を厚くしてかつリング状の単一部材とし、光学用附属品を鏡筒部材に取り付ける際には、光学用附属品の鍔部で弾性部材が圧縮されるような構成とすることが考えられる。しかしながら、このような構成とした場合には、上述のように光学用附属品の取り付けを爪などでロックし容易に脱落しない構成とした場合に、取り付け時にスポンジやゴムを圧縮するために取り付け時の操作感が悪くなる問題が生じた。
【0006】
本発明は、上述の問題点を解決するために提案されたものであり、鏡筒部材に光学用附属品を取り付けた状態における隙間の発生を防止し、かつ取り付け時の操作感が良好な防滴構造を備えたレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の課題を解決するため、光学附属部材が着脱可能に取り付けられる鏡筒部材を有するレンズ鏡筒において、鏡筒部材は、光学附属部材が挿入される取り付け開口部と、鏡筒内部に設けられた穴部とを備え、光学附属部材は、鏡筒部材の取り付け開口部よりも大きく形成された鍔部と、外部から操作可能かつ、鏡筒部材の取り付け開口部に挿入された場合に鏡筒部材の前記穴部に嵌合して光学附属部材を固定する爪部とを備えている。鏡筒部材の取り付け開口部の周囲には、弾性部材が設けられている。そして、該弾性部材は、鏡筒部材の取り付け開口部の周囲に固定された固定部と、該固定部における鏡筒部材への取り付け面とは反対側の面に上記取り付け開口部を囲むように形成された襞部とを有し、該襞部は、光学附属部材が鏡筒部材に取り付けられる前の状態において取り付け開口部側から外側に向かって固定部に対して角度を有して開くように広がり、鏡筒部材に取り付けられる光学附属部材の鍔部によって圧縮変形されながら該鍔部に密着することを特徴とする
【0008】
レンズ鏡筒においては、光学附属部材が鏡筒部材の取り付け開口部に挿入されると、弾性部材の部が圧縮変形されながら該鍔部に密着することによって、取り付け開口部が密閉される。
【0009】
鏡筒部材における取り付け開口部の周囲の部材を弾性部材とは異なる部材で形成し、かつ、弾性部材と一体成形することにより、光学附属部材が挿入された場合の取り付け開口部の密閉性がさらに向上する。
【0011】
弾性部材の前記突起部については、固定部に対して角度を有して外側に広がった襞部とすることが好ましい。
【0012】
さらには、弾性部材の襞部については、固定部に対して35度から55度の範囲の角度とすることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。ここで、図1は第1の実施の形態におけるレンズ鏡筒1の部分断面図、図2は第1の実施の形態におけるシール部材の外観を説明する図、図3は第2の実施の形態におけるレンズ鏡筒2の部分断面図、図4は第1の実施の形態におけるレンズ鏡筒1の全体断面図をそれぞれ示す。
【0014】
まず、図4を参照してレンズ鏡筒の全体構成について説明する。図4に示すように、レンズ鏡筒1は、撮影光学系であり、物体側(図4の左側)から像面側(図4の右側)にかけて、第1群、第2群、第3群と構成されている。レンズ鏡筒1の像面側には、カメラと結合するためのマウント部3を有し、マウント部3にはカメラと通信するための接点端子4が設けられている。レンズ鏡筒1の内部には、この接点端子4を介してカメラと通信するための制御回路を構成した基板5が内蔵されており、当該制御回路は、カメラからの信号を処理して各アクチュエータを駆動制御する。
【0015】
第1群は、群構成として正屈折を有するレンズ群である。
【0016】
第2群は、フォーカシング群であり、カメラからの信号によりアクチュエータを駆動し、レンズ群を光軸方向に移動させ焦点を調整する。
【0017】
第3群は、複数枚のレンズで構成された防振群である。レンズ鏡筒1では、内部に設けられた直交した2方向を検出する2つの角速度センサーの信号を回路によって処理し、レンズの移動量・移動方向に応じて、第3群の傍に配置した直交した2つのアクチュエータにより第3群内部の複数枚のレンズを光軸に直交する方向に移動させる。
【0018】
第2群と第3群との間には、光量を調節する絞りユニット6が配置されている。この絞りユニット6は、カメラからの信号を回路によって処理し、アクチュエータを駆動させ、光束を遮蔽する。
【0019】
(第1の実施の形態)
次に、本発明の第1の実施の形態のレンズ鏡筒1の要部構成について、図1及び図2を参照して説明する。図1において、12は光学附属部材としてレンズ鏡筒1の後部側(像面側)に着脱可能に差し込まれる後部差込フィルターである。この後部差込フィルター12は、光学フィルター12aと、光学フィルター12aを保持するレンズ枠部12bと、鍔部12cと、後部差込フィルター12を固定するロック爪12dと、ロック爪12dを操作するロック解除ボタン12eと、ロック爪12dを突出させる方向(像面方向)に付勢するバネ12fとで構成されている。
【0020】
レンズ鏡筒1のマウント部3の近傍には、後部差込フィルター12を保持するフィルター枠13が取り付けられている。このフィルター枠13は、抜け止め爪13aとネジ部13bが形成されており、それぞれ後部鏡筒14の内径に嵌合し、取り付けられている。また、フィルター枠13における図1の上側には、後部差込フィルター12を挿入するための取り付け開口部が形成される。さらに、フィルター枠13の物体側(前端側)及び像面側(後端側)には、有害光線を遮光する前端側遮光壁13c及び後端側遮光壁13dが設けられている。
【0021】
フィルター枠13の後端側遮光壁13dの上側には後部差込フィルター12のロック爪12dが入り込むロック穴13eが形成されており、後部差込フィルター12のロック爪12dが後部鏡筒14内部のこのロック穴13eに入り込んで係止することによって、後部差込フィルター12が後部鏡筒14から抜けないようになっている。
【0022】
後部差込フィルター12の鍔部12cは、レンズ枠部12bが鏡筒内に落ち込まなくするため、フィルター枠13により形成される上述の取り付け開口部よりもその外形が大きくなっている。
【0023】
後部差込フィルター12においては、鍔部12cの略中央に形成された穴部に対してロック解除ボタン12eが光軸方向に往復可能に取り付けられており、ロック解除ボタン12eが押し込まれると、ロック解除ボタン12eの斜面がロック爪12dの斜面を押し、バネ12fを圧縮し、ロック爪12dを光軸の物体方向へと移動させる。これにより、ロック穴13eに対するロック爪12dの係止が解除されるので、鍔部12cを掴んで図1の上方に引き上げることにより、後部差込フィルター12を後部鏡筒14から抜くことが可能となる。
【0024】
後部差込フィルター12を後部鏡筒14に入れる場合には、鍔部12cを掴んで図1の向きで後部差込フィルター12を後部鏡筒14に差し込むことにより、上述のようにロック爪12dがロック穴13eに入り込んで係止することによって、後部差込フィルター12が後部鏡筒14に保持される。以上の操作により、後部差込フィルター12のロック・アンロックが行われる。
【0025】
後部差込フィルター12のロック状態においては、ロック爪12dは、突出させる方向(図1の左右方向)に付勢するバネ12fによってレンズマウント方向に押し付けられることにより、フィルター枠13の後端側遮光壁13dに圧接している。そして、その反力によって、後部差込フィルター12は、フィルター枠13の前端側遮光壁13c側へ当接し、光軸方向のガタが無くフィルター枠13に保持される。
【0026】
フィルター枠13は、後部鏡筒14の外径より、フィルター枠13の取り付け開口部周囲に設けられたシール部材15の固定部15aの厚み分突出しており、後部差込フィルター12を挿入する時のガイドの役目を果たしている。
【0027】
弾性部材であるシール部材15は、図2に示すように、固定部15a、襞部15b、フィルター枠13と嵌合する嵌合部15cを備えて構成されており、平面矩形リング状かつ平板状の外形となっている。ここで、シール部材15の材質としては、シリコン、シリコンゴム、CRゴム、NBRゴム、スポンジなどである。また、シール部材15は、その硬度が20〜60度の範囲で成形されている。
【0028】
シール部材15の固定部15aは、上述の取り付け開口部の周囲における後部鏡筒14の平面形状に倣うような形となっており、且つ、固定部15aの裏側に両面テープが貼られ、両面テープによって後部鏡筒14に貼り付けられている。シール部材15の固定方法は、両面テープの代わりに接着剤であってもよい。
【0029】
また、シール部材15は、内周側に嵌合部15cが形成されており、この嵌合部15cがフィルター枠13に設けられた溝部13fに嵌め込まれるようになっている。
【0030】
そして、シール部材15は、固定部15aの反対側の面上に全周に亘って突出する平面略矩形リング状の襞部15bが形成されている。この襞部15bは、後部差込フィルター12の取り付け時に鍔部12cに密着するように、固定部15aに対して所定の角度を有している。襞部15bは、後部差込フィルター12を取り付けていない状態では、断面形状で見た場合、固定部15aに対して35度から55度の角度で外側に開くように広がっている。
【0031】
後部差込フィルター12を使用する時には、後部差込フィルター12をフィルター枠13に挿入し、上から押えつけ、シール部材15を圧縮変形させる。このときに、シール部材15の襞部15bは、後部差込フィルター12の鍔部12cの内径側に当接し変形する。
【0032】
そして、後部差込フィルター12のロック爪12dがフィルター枠13のロック穴13eに挿入されると、後部差込フィルター12が固定される。このときのシール部材15の襞部15bは、後部差込フィルター12の鍔部12cの内径部とシール部材15の固定部15aに挟まれ両者の間を密着する。
【0033】
この第1の実施の形態のレンズ鏡筒1によれば、後部差込フィルター12と後部鏡筒14との間に隙間が無い状態となり、雨等で濡れた場合であっても、後部差込フィルター12と後部鏡筒14との間を水が通り内部に浸入するといった事故が無くなる。
【0034】
なお、この実施の形態では、フィルター枠13の外周側に溝部13fを設け、シール部材15の内周側の嵌合部15cがこの溝部13fにはまり込む構成としているが、フィルター枠13とシール部材15とが別材質で一体成形する構成としても同様の効果を得ることができる。この場合には、両面テープや接着剤による固定が不要となり、シール部材の剥がれなどがなく、さらに良好な防滴構造とすることができる。
【0035】
(第2の実施の形態〈参考技術例〉
次に、図3を参照して本発明の参考技術例としての第2の実施の形態について説明する。
【0036】
図3に示す第2の実施の形態としてのレンズ鏡筒2は、撮影光学系であり、物体側(図3の左側)から、第1群、第2群、第3群と構成され、レンズ鏡筒後部にはカメラと結合するためのマウント部3を有し、マウント部3にはカメラと通信するための接点端子4が設けられている。なお、これら各部については、図1で説明した第1の実施の形態のレンズ鏡筒1と同様であるので、以下その説明を省略する。
【0037】
第2の実施の形態のレンズ鏡筒2では、図3に示すように、シール部材を後部差込フィルター側に固定して設ける構成となっている。
【0038】
すなわち、レンズ鏡筒2の後部差込フィルター22は、光学フィルター22aと、光学フィルター22aを保持するレンズ枠部22bと、レンズ枠部が鏡筒内に落ち込まなくするための鍔部22cと、後部差込フィルター22を固定するロック爪22dと、ロック爪22dを操作するロック解除ボタン22eと、ロック爪22dを突出させる方向(像面方向)に付勢するバネ22fと、弾性部材であるシール部材25とを備えて構成される。シール部材25は、両面テープによって、鍔部22cの内径に貼り付けられている。
【0039】
レンズ鏡筒2のマウント部3の近傍には、後部差込フィルター22を保持するフィルター枠23が取り付けられている。このフィルター枠23は、抜け止め爪23aとネジ部23bが形成されており、それぞれ後部鏡筒24の内径に嵌合し、取り付けられている。また、フィルター枠23における図3の上側には、後部差込フィルター22を挿入するための取り付け開口部が形成される。さらに、フィルター枠23の物体側(前端側)及び像面側(後端側)には、有害光線を遮光する前端側遮光壁23c及び後端側遮光壁23dが設けられている。
【0040】
フィルター枠23の後端側遮光壁23dの上側には後部差込フィルター22のロック爪22dが入り込むロック穴23eが形成されており、後部差込フィルター22のロック爪22dが後部鏡筒24内部のこのロック穴23eに入り込んで係止することによって、後部差込フィルター22が抜けないようになっている。
【0041】
後部差込フィルター22の鍔部22cは、レンズ枠部22bが鏡筒内に落ち込まなくするため、フィルター枠23により形成される上述の取り付け開口部よりもその外形が大きくなっている。
【0042】
後部差込フィルター22においては、鍔部22cの略中央に形成された穴部に対してロック解除ボタン22eが光軸方向に往復可能に取り付けられており、ロック解除ボタン22eが押し込まれると、ロック解除ボタン22eの斜面がロック爪22dの斜面を押し、バネ22fを圧縮し、ロック爪22dを光軸の物体方向へと移動させる。これにより、ロック穴23eに対するロック爪22dの係止が解除されるので、鍔部22cを掴んで図3の上方に引き上げることにより、後部差込フィルター22を後部鏡筒24から抜くことが可能となる。
【0043】
後部差込フィルター22を後部鏡筒24に入れる場合には、鍔部22cを掴んで図3の向きで後部差込フィルター22を後部鏡筒24に差し込むことにより、上述のようにロック爪22dがロック穴23eに入り込んで係止することによって、後部差込フィルター22が後部鏡筒24に保持される。以上の操作により、後部差込フィルター22のロック・アンロックが行われる。
【0044】
後部差込フィルター22のロック状態においては、ロック爪22dは、突出させる方向(図3の左右方向)に付勢するバネ22fによってレンズマウント方向に押し付けられることにより、フィルター枠23の後端側遮光壁23dに圧接している。そして、その反力によって、後部差込フィルター22は、フィルター枠23の前端側遮光壁23c側へ当接し、光軸方向のガタが無くフィルター枠23に保持される。
【0045】
シール部材25は、固定部25a、襞部25b、後部差込フィルター22の鍔部22cと嵌合する嵌合部25cとを備えて構成されており、平面矩形リング状かつ平板状の外形となっている。シール部材25の材質は、シリコン、シリコンゴム、CRゴム、NBRゴム、スポンジなどである。また、シール部材25は、その硬度が20〜60度の範囲で成形されている。
【0046】
シール部材25の固定部25aは、後部差込フィルター22の鍔部22cの内径形状に倣うような形になっており、且つ、固定部25aの裏側に両面テープが貼られ、両面テープによって鍔部22cに貼り付けられている。シール部材25の固定方法は、両面テープの代わりに接着剤であってもよい。
【0047】
また、シール部材25は、内周側に嵌合部25cが形成されており、この嵌合部25cが後部差込フィルター22の鍔部22cに設けられた溝部に嵌め込まれるようになっている。
【0048】
そして、シール部材25は、固定部25aの反対側の面上に全周に亘って突出する突起部としての平面略矩形リング状の襞部25bが形成されている。この襞部25bは、後部差込フィルター22の取り付け時に後部鏡筒24の外径部に密着するように、固定部25aと角度を有している。襞部25bは、後部鏡筒24に取り付けていない状態では、断面形状で見た場合、固定部25aに対して35度から55度の角度で外側に開いている。
【0049】
後部差込フィルター22を使用する時には、後部差込フィルター22をフィルター枠23に挿入し、上から押えつけ、シール部材25を圧縮変形させる。このときに、シール部材25の襞部25bは、後部鏡筒24の外径部に当接し変形する。
【0050】
そして、後部差込フィルター22のロック爪22dがフィルター枠23のロック穴23eに挿入されると、後部差込フィルター22が固定される。このときのシール部材25の襞部25bは、後部鏡筒24の外径部とシール部材25の固定部25aに挟まれ両者の間を密着する。
【0051】
この第2の実施の形態のレンズ鏡筒2によれば、後部差込フィルター22と後部鏡筒24との間に隙間が無い状態となり、雨等で濡れた場合であっても、後部差込フィルター22と後部鏡筒24との間を水が通り内部に浸入するといった事故が無くなる。
【0052】
なお、この実施の形態では、後部差込フィルター22に対して別材質のシール部材25を一体成形した構成としてもよく、このような構成とすることで、両面テープや接着剤による固定が不要となり、シール部材25の剥がれなどがなく、さらに良好な防滴構造とすることができる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のレンズ鏡筒によれば、光学附属部材が鏡筒部材の取り付け開口部に挿入されると、その前の状態において取り付け開口部側から外側に向かって固定部に対して角度を有して開くように広がっていた弾性部材の部が圧縮変形されながら鍔部に密着することにより取り付け開口部が密閉されるので、取り付け開口部の周囲での光学附属部材と鏡筒部材との間の隙間の発生を防止しながら取り付け時の操作感良好とすることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したレンズ鏡筒の第1の実施の形態における部分断面図である。
【図2】第1の実施の形態におけるシール部材の外観構成を説明するための図である。
【図3】本発明を適用したレンズ鏡筒の第2の実施の形態における部分断面図である。
【図4】第1の実施の形態におけるレンズ鏡筒の全体断面図である。
【符号の説明】
1,2・・・ レンズ鏡筒
3・・・ マウント部
12,22・・・ 後部差込フィルター
12a,22a・・・ 光学フィルター
12b,22b・・・ レンズ枠部
12c,22c・・・ 鍔部
12d,22d・・・ ロック爪
12e,22e・・・ ロック解除ボタン
12f,22f・・・ バネ
13,23・・・ フィルター枠
13c,23c・・・ 前端側遮光壁
13d,23d・・・ 後端側遮光壁
13e,23e・・・ ロック穴
13f・・・ 溝部
14,24・・・ 後部鏡筒
15,25・・・ シール部材
15a,25a・・・ 固定部
15b,25b・・・ 襞部
15c,25c・・・ 嵌合部

Claims (4)

  1. 光学附属部材が着脱可能に取り付けられる鏡筒部材を有するレンズ鏡筒において、
    前記鏡筒部材は、前記光学附属部材が挿入される取り付け開口部と、鏡筒内部に設けられた穴部とを備え、
    前記光学附属部材は、前記鏡筒部材の取り付け開口部よりも大きく形成された鍔部と、外部から操作可能かつ、前記鏡筒部材の取り付け開口部に挿入された場合に前記鏡筒部材の前記穴部に嵌合して前記光学附属部材を固定する爪部とを備え、
    前記鏡筒部材の前記取り付け開口部の周囲に弾性部材が設けられており、
    該弾性部材は、前記鏡筒部材の前記取り付け開口部の周囲に固定された固定部と、該固定部における前記鏡筒部材への取り付け面とは反対側の面に前記取り付け開口部を囲むように形成された襞部とを有し、
    該襞部は、前記光学附属部材が前記鏡筒部材に取り付けられる前の状態において前記取り付け開口部側から外側に向かって前記固定部に対して角度を有して開くように広がり、前記鏡筒部材に取り付けられる前記光学附属部材の前記鍔部によって圧縮変形されながら該鍔部に密着することを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記鏡筒部材は、前記光学附属部材を保持する枠部材を有しており、
    前記枠部材は、前記鏡筒部材の外径より前記固定部の厚み分突出しており、前記突出した部分に溝部が形成されており、
    前記弾性部材の側面に形成された凸形状の嵌合部が前記溝部に嵌め込まれていることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記鏡筒部材における前記取り付け開口部の周囲の部材は、前記弾性部材とは異なる部材で形成され、かつ、前記弾性部材と一体成形されていることを特徴とする請求項2記載のレンズ鏡筒。
  4. 請求項2に記載のレンズ鏡筒に取り付けられる前記光学附属部材であって、
    前記爪部を像面方向に突出させるように付勢するバネと、
    押し込まれることによって前記爪部を前記バネが付勢する方向とは反対の方向に移動させるボタンとを有することを特徴とする光学附属部材。
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WO2018090469A1 (zh) * 2016-10-28 2018-05-24 广州视睿电子科技有限公司 一种滤光条的固定结构

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