JP4391299B2 - はんだ材料およびはんだ付け物品 - Google Patents

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本発明は、人体に対して有害である鉛(Pb)を含まない高温はんだ材料、およびそのはんだ材料を用いたはんだ付け物品に関するものである。
電子部品の実装等に用いられる従来のはんだは、錫(Sn)とPbとによる共晶はんだで、その共晶点が183℃であり、多くの熱硬化性樹脂がガス化を始める温度よりも低い。このため、Sn−Pb共晶はんだは、部品のプリント基板等への接合に用いられた時に、プリント基板等を熱によって損傷しないという特徴を有している。したがって、Sn−Pb共晶はんだは、電子機器の製造における部品の接合、組立てにおいて重要な材料である。
一方で携帯電話で用いられるパワーアンプモジュール等の高周波を扱う実装部品では、図4に示すように、モジュール部品の内部において、モジュール基板10の導体と電子部品12の端子部との接合にはんだ材料13が用いられている。このようにして作製されたモジュール部品は、図5のように、マザー基板14に実装される。このモジュール部品をマザー基板14に実装する際に、モジュール部品の内部のはんだ材料13が溶融して形状が変化すると、高周波特性が変化する。このため、モジュール部品をマザー基板へ実装する時に溶融しないように、モジュール部品では、溶融温度250〜300℃の高温はんだ材料、例えばPb−40wt%Sn等、が使用されている。
また、パワートランジスタ等の高電圧、高電流が負荷され、大きな発熱を伴う半導体実装部品では、図6および図7に示すような部品の内部において、シリコンチップ22を放熱板20およびフラットリード21に接合するのに、溶融温度300〜350℃の高温はんだ23、例えばPb−5wt%Sn等、が使用されている。これによって、接合の耐熱性が確保されている。
近年、地球環境保護の観点から廃棄物による環境問題への関心が高まり、はんだ材料においても、廃棄された電子機器等からPbが土壌に溶出することが懸念されている。これを解決するために、Pbを含まないはんだ材料が必要とされている。そのなかで、溶融温度200〜250℃のSn−Pbはんだ材料に代わる材料としては、Sn−Ag系、およびSn−Cu系のはんだなど、Pbを含まないはんだ材料の実用化が進んでいる。
一方で、高い耐熱性が求められる高温はんだ材料については、代替材料が見当たらず、実用化には程遠いのが現状である。溶融温度250〜300℃を実現する高温はんだ材料としては、ビスマス(Bi)を90wt%以上含有するものが提案されている。例えば、Biからなる90wt%以上の第1の金属元素と、90重量部以上の第1金属元素と9.9重量部以下で二元共晶し得る第2金属元素と、さらに合計0.1〜3.0wt%の第3金属元素とを含有するはんだである(特許文献1参照)。
特開2001−353590号公報
しかし、従来の高温はんだ材料は、ガラスのような脆い基板上に形成された導体にはんだ付けするためのものであり、凝固時の応力緩和を目的として、多量のBiを含有している。Biは耐衝撃性に劣るため、これを多量に含有していると接合の信頼性が十分ではない。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、250〜400℃の高温域でのはんだ付けが可能で、しかも信頼性に優れた接合部を与える、無鉛の高温はんだ材料を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の高温はんだ材料は、図1のAg、CuおよびMの三元組成図において、点A(22wt%Ag、0wt%Cu、78wt%M)、点B(7.6wt%Ag、0wt%Cu、92.4wt%M)、点C(8.6wt%Ag、1.0wt%Cu、90.4wt%M)、および点D(23wt%Ag、1.2wt%Cu、75.8wt%M)の4点を結ぶ直線で囲まれた領域にあり、Cuを含み、Mのwt%中0〜9wt%がSnで、残部がBiである組成の合金からなることを特徴とする。
本発明は、また、図2のAg、CuおよびMの三元組成図において、点E(7.6wt%Ag、0wt%Cu、92.4wt%M)、点F(5.2wt%Ag、0wt%Cu、94.8wt%M)、点G(5.5wt%Ag、0.5wt%Cu、94wt%M)、および点H(8.3wt%Ag、0.5wt%Cu、91.2wt%M)の4点を結ぶ直線で囲まれた領域にあり、Cuを含み、Mのwt%中0〜9wt%がSnで、残部がBiである組成の合金からなるはんだ材料を提供する。
さらに、本発明は、図3のAg、CuおよびMの三元組成図において、点I(5.2wt%Ag、0wt%Cu、94.8wt%M)、点J(3.5wt%Ag、0wt%Cu、96.5wt%M)、点K(3.5wt%Ag、0.2wt%Cu、96.3wt%M)、および点L(5.4wt%Ag、0.2wt%Cu、94.4wt%M)の4点を結ぶ直線で囲まれた領域にあり、Cuを含み、Mのwt%中0〜9wt%がSnで、残部がBiである組成の合金からなるはんだ材料を提供する。
本発明は、表面に導体を有する基板、および端子部が前記のはんだ材料により前記基板の導体に接合された電子部品を具備するはんだ付け物品を提供する。
本発明によれば、Bi、Ag、CuおよびSnを基本組成し、融点250〜400℃の高温はんだ材料を提供することが可能となる。本発明のはんだ材料を電気・電子機器に適用すると、従来のマザー基板上のみならず、モジュール部品、さらには電子部品の内部まで無鉛化することが可能となるので、電気・電子機器の完全な無鉛化を実現することができる。
以下、本発明のはんだ材料について説明する。
はんだ材料の合金を設計する際に留意しなければならない項目の1つに、使用する金属の価格の問題がある。家庭用の電気・電子機器は安価に生産することが求められるため、はんだ材料についても価格を考慮する必要がある。二元系状態図を調べることにより、溶融温度250〜400℃を実現する合金組成を見つけることはできる。しかし、その多くは高価な金属を構成元素としている。安価な金属による合金組成としては、Sn−Ag、Sn−Cu、Bi−Ag等を挙げることができる。
一方で、はんだ材料は、被接合材を接合するという本来の目的から、被接合材との間で金属間化合物を形成し、さらに十分な接合信頼性を保つ必要がある。回路基板における被接合材は主にCuであり、はんだ材料にSnを含有していれば、Sn/Cuの金属間化合物を形成させることが可能である。また、はんだ付けする際の被接合材に対する、ぬれ拡がり性を向上させて十分な接合信頼性を得るために、Ag、Bi、In等の元素を含有させることも効果的である。
このような観点から、本発明のはんだ材料はBi−Ag−Cuの三元系はんだにSnを添加した四元系としている。本発明は、まずBi−Ag−Cuの三元系はんだについて、主として融点および接合性の信頼性に関する評価に基づいて組成範囲を規定した。そして、Biの一部をSnで置換し、そのはんだ材料の融点が前記三元系はんだの融点の範囲にほぼ収まる置換量を以下のようにして規定した。
前記三元系はんだのBiの一部をSnで置換すると、1wt%当たり0.4℃融点が低下する。一方、はんだ材料を実際に使用する実装現場では、熱電対を用いて温度測定をするのが一般的である。この熱電対の温度測定誤差は±4℃である。Biの一部をSnで置換した場合の融点降下はほぼ比例配分で計算することができ、9wt%で最大3.6℃の融点降下となる。これらから、Snの含量は最大9wt%とした。Snは、電子部品を実装する基板の銅電極と界面化合物を形成するのに働き、極少量で有効である。好ましい範囲は1〜4wt%である。
Biの含量は、多すぎると、接合強度が低くなり、実用に供するには不適当となる。また、Biの含量が少なすぎると、ぬれ拡がり性が悪化して接合作業に支障を来す。従って、Biの含量は、上記の範囲でなるべく少なくして、替わりにAgおよび/またはCuを増量するのがよい。
以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説明する。
実施の形態1
図1は、本実施の形態における、はんだの組成範囲を示すもので、図1中点A(22wt%Ag、0wt%Cu、78wt%M)、点B(7.6wt%Ag、0wt%Cu、92.4wt%M)、点C(8.6wt%Ag、1.0wt%Cu、90.4wt%M)、および点D(23wt%Ag、1.2wt%Cu、75.8wt%M)の4点を結ぶ直線で囲まれた領域にあり、Mのwt%中0〜9wt%がSnで、残部がBiである組成の合金からなり、不可避不純物を除いてPbを含有しない。
上記のはんだの組成範囲は、基本的には、Bi−Ag−Cuの三元状態図に基づいて決定している。図1には、M=Biとしたときの液相線温度が記載されている。図1において、点Aと点Dを結ぶ線および点Dと点Cを結ぶ線は、ほぼ液相線温度400℃の上に載るように設定されている。また、点Cと点Bを結ぶ線は、ほぼ液相線温度350℃に載るように設定されている。
次に、実施例および比較例のはんだについて、各種の特性を測定した結果を説明する。ここに用いたはんだの組成を表1に示す。図1の組成図に実施例のはんだの位置を白丸および番号で示している。比較例のはんだは黒丸および番号にて示している。特性については表2に示す。
Figure 0004391299
Figure 0004391299
これらのはんだについて、示差走査熱量計によって液相線温度を測定した。その結果、実施例1〜3のはんだは、融点350〜400℃の範囲に入っていることが確認された。比較例1、2、および3のはんだは、いずれも融点350〜400℃の範囲に入っていない。
次に、はんだによる接合の信頼性の評価を実施した結果について述べる。ここでは、代表的な信頼性試験方法として、熱衝撃試験と高温保存試験を実施した。熱衝撃試験は、被試験物を高温と低温の試験環境に交互にさらして、膨張と収縮の熱ストレスを加えることにより、信頼性を評価するものである。高温保存試験は、被試験物を高温にさらして、金属組織の変化を加速することにより、信頼性を評価するものである。両試験とも接合強度が4N以上であることが試験の合格基準である。
熱衝撃試験は、液相式で低温(−40℃)で5分間保持し、次に高温(120℃)で5分間保持する操作を1サイクルとして、計300サイクル繰り返した後に接合強度を測定するものである。被試験物には、厚さ1.2mmのセラミック製基板に、それぞれのはんだにより1005サイズのチップコンデンサを接合したものを用いた。はんだ材料による接合に際しては、基板にあらかじめクリームはんだを120μmの厚さに印刷し、そこにチップコンデンサを搭載し、それぞれリフローピーク温度をはんだ材料の融点より約10℃高い温度に設定されたリフロー装置によって加熱し、はんだ付けした。前記のヒートサイクルを繰り返した後のチップコンデンサの側面に、幅1mmのプローブを50mm/分の速度で押し付け、チップコンデンサが剥離する際の最大応力を測定した。
高温保存試験では、前記と同様の被試験物を150℃で500時間保持した後に、熱衝撃試験と同様にしてチップコンデンサの接合強度を測定した。
表2から明らかなように、本実施の形態によれば、Bi−Ag−Cu−Snを基本組成とするはんだ材料により、有害なPbを含むことなく、融点350〜400℃の高温はんだ材料を提供することが可能となる。本実施の形態においては、Biの含量は92.4wt%以下であるが、信頼性を向上させるには、Biの含量はなるべく少なくした方がよい。
図4は、本実施の形態によるはんだを用いた接合構造体の例として、モジュール部品を示す。電子部品12は、その端子部が、本発明の高温はんだ材料13によってモジュール基板10の導体部分に電気的および機械的に接合されている。このようにして作製されたモジュール部品は、図5に示すように、別工程で端子部11がマザー基板14の導体部分に接続することにより実装され、電気・電子機器となる。その際に、モジュール部品内部のはんだ材料13が溶融して形状が変化すると高周波特性が変化する。本実施の形態による高温はんだは、融点350〜400℃であるから、前記のモジュール基板をマザー基板へ実装する際の温度で溶融しない。
実施の形態2
図2は、本実施の形態における、はんだの組成範囲を示すもので、図2中点E(7.6wt%Ag、0wt%Cu、92.4wt%M)、点F(5.2wt%Ag、0wt%Cu、94.8wt%M)、点G(5.5wt%Ag、0.5wt%Cu、94wt%M)、および点H(8.3wt%Ag、0.5wt%Cu、91.2wt%M)の4点を結ぶ直線で囲まれた領域にあり、Mのwt%中0〜9wt%がSnで、残部がBiである組成の合金からなり、不可避不純物を除いてPbを含有しない。
上記のはんだの組成範囲は、基本的には、Bi−Ag−Cuの三元状態図に基づいて決定している。図2には、M=Biとしたときの液相線温度が記載されている。図2において、点Eと点Hを結ぶ線および点Hと点Gを結ぶ線は、ほぼ液相線温度350℃の上に載るように設定されている。また、点Gと点Fを結ぶ線は、ほぼ液相線温度300℃に載るように設定されている。
実施例および比較例のはんだについて、各種の特性を測定した結果を説明する。ここに用いたはんだの組成を表3に示す。また、図2の組成図に実施例のはんだの位置を白丸および番号にて示している。比較例のはんだは黒丸および番号にて示している。特性については、表4に示す。
Figure 0004391299
Figure 0004391299
これらのはんだについて、示差走査熱量計によって液相線温度を測定した。その結果、実施例4〜6のはんだは、融点が300〜350℃の範囲に入っていることが確認された。比較例4〜6のはんだは、いずれも融点が300〜350℃の範囲に入っていない。
次に、実施の形態1と同様に、熱衝撃試験と高温保存試験を実施した。その結果、実施例4〜6のはんだ材料は、いずれも十分な信頼性を有する接合強度を与えることが分かった。
本実施の形態により、Bi、Ag、Cu、およびSnを基本組成とするはんだ材料により、有害なPbを含むことなく、融点300〜350℃の高温はんだ材料を提供することが可能となる。なお、本実施の形態において、Biの含有率は94.8wt%以下としたが、接合の信頼性をさらに向上させるためには、Biの含量をなるべ少なくしたほうがよい。
図6は、本実施の形態によるはんだを用いた接合構造体の例として、パワートランジスタ等の高電圧、高電流が負荷され大きな発熱を伴う半導体実装部品を示す。ただし、図6では、樹脂パッケージを省略して示している。この半導体実装部品は、その内部において、シリコンチップ22が本発明の高温はんだ材料23によって、フラットリード21および放熱板20にそれぞれ接合された構造体となっている。これに樹脂パッケージ24が施された半導体実装部品は、図7に示すように、別工程でフラットリード21がマザー基板25の導体部分に接合されて実装され、電気・電子機器となる。本実施の形態による高温はんだを用いると、このパワートランジスタをマザー基板に実装する際の温度では、内部のはんだ材料23は溶融しない。従って、パワートランジスタの実装に際して内部のはんだの溶融による電気的接合の破断を生じることがない。
実施の形態3
図3は、本実施の形態における、はんだの組成範囲を示すもので、図3中点I(5.2wt%Ag、0wt%Cu、94.8wt%M)、点J(3.5wt%Ag、0wt%Cu、96.5wt%M)、点K(3.5wt%Ag、0.2wt%Cu、96.3wt%M)、および点L(5.4wt%Ag、0.2wt%Cu、94.4wt%M)の4点を結ぶ直線で囲まれた領域にあり、Mのwt%中0〜9wt%がSnで、残部がBiである組成の合金からなり、不可避不純物を除いてPbを含有しない。
上記のはんだの組成範囲は、基本的には、Bi−Ag−Cuの三元状態図に基づいて決定している。図3には、M=Biとしたときの液相線温度が記載されている。図3において、点Iと点Lを結ぶ線および点Lと点Kを結ぶ線は、ほぼ液相線温度300℃の上に載るように設定されている。また、点Kと点Jを結ぶ線は、ほぼ液相線温度250℃に載るように設定されている。
実施例および比較例のはんだについて、各種の特性を測定した結果を説明する。ここに用いたはんだの組成を表5に示す。また、図3の組成図に実施例のはんだの位置を白丸および番号にて示している。比較例のはんだは黒丸および番号にて示している。特性については、表6に示す。
Figure 0004391299
Figure 0004391299
これらのはんだについて、示差走査熱量計によって液相線温度を測定した。その結果、実施例7〜9のはんだは、融点が250〜300℃の範囲に入っていることが確認された。比較例7〜9のはんだは、いずれも融点が250〜300℃の範囲に入っていない。
次に、実施の形態1と同様に、熱衝撃試験と高温保存試験を実施した。その結果、実施例7〜9のはんだ材料は、いずれも十分な信頼性を有する接合強度を与えることが分かった。
本実施の形態により、Bi、Ag、Cu、およびSnを基本組成とするはんだ材料により、有害なPbを含むことなく、融点250〜300℃の高温はんだ材料を提供することが可能となる。なお、本実施の形態において、Biの含有率は96.5重量%以下であるが、信頼性を向上させるには、Biの含有率はなるべく少なくした方が良い。
本実施の形態によるはんだ材料は、例えば、実施の形態2で説明したパワートランジスタを用いた接合構造体に適用することができる。
本発明は、Bi、Ag、Sn、およびCuを基本組成とし、不可避不純物を除いて有害なPbを含むことなく、融点250〜400℃の高温はんだ材料を提供する。このはんだ材料を各種電気・電子機器に適用すると、従来のマザー基板上のみならず、モジュール部品、さらには電子部品の内部まで無鉛化することになり、電気・電子機器の完全な無鉛化を実現することができる。そのため、世界的な広がりを見せているPbを対象とした法規制の制約を受けることなく、地球環境に対する負荷の小さい電気・電子機器を生産することが可能となる。
本発明の実施の形態1におけるはんだの組成範囲を示す組成図である。 本発明の実施の形態2におけるはんだの組成範囲を示す組成図である。 本発明の実施の形態3におけるはんだの組成範囲を示す組成図である。 本発明のはんだ材料の適用されるモジュール部品の斜視図である。 モジュール部品を実装したマザー基板を示す斜視図である。 本発明のはんだ材料の適用される半導体実装部品の斜視図である。 半導体実装部品を実装したマザー基板を示す斜視図である。
符号の説明
10 モジュール基板
11 接続端子
12 電子部品
13 はんだ材料
14、25 マザー基板
20 放熱板
21 フラットリード
22 シリコンチップ
23 はんだ材料
24 樹脂パッケージ

Claims (6)

  1. 図1のAg、CuおよびMの三元組成図において、点A(22wt%Ag、0wt%Cu、78wt%M)、点B(7.6wt%Ag、0wt%Cu、92.4wt%M)、点C(8.6wt%Ag、1.0wt%Cu、90.4wt%M)、および点D(23wt%Ag、1.2wt%Cu、75.8wt%M)の4点を結ぶ直線で囲まれた領域にあり、Cuを含み、Mのwt%中0〜9wt%がSnで、残部がBiである組成の合金からなることを特徴とするはんだ材料。
  2. 表面に導体を有する基板、および端子部が請求項1記載のはんだ材料により前記基板の導体に接合された電子部品を具備するはんだ付け物品。
  3. 図2のAg、CuおよびMの三元組成図において、点E(7.6wt%Ag、0wt%Cu、92.4wt%M)、点F(5.2wt%Ag、0wt%Cu、94.8wt%M)、点G(5.5wt%Ag、0.5wt%Cu、94wt%M)、および点H(8.3wt%Ag、0.5wt%Cu、91.2wt%M)の4点を結ぶ直線で囲まれた領域にあり、Cuを含み、Mのwt%中0〜9wt%がSnで、残部がBiである組成の合金からなることを特徴とするはんだ材料。
  4. 表面に導体を有する基板、および端子部が請求項3記載のはんだ材料により前記基板の導体に接合された電子部品を具備するはんだ付け物品。
  5. 図3のAg、CuおよびMの三元組成図において、点I(5.2wt%Ag、0wt%Cu、94.8wt%M)、点J(3.5wt%Ag、0wt%Cu、96.5wt%M)、点K(3.5wt%Ag、0.2wt%Cu、96.3wt%M)、および点L(5.4wt%Ag、0.2wt%Cu、94.4wt%M)の4点を結ぶ直線で囲まれた領域にあり、Cuを含み、Mのwt%中0〜9wt%がSnで、残部がBiである組成の合金からなることを特徴とするはんだ材料。
  6. 表面に導体を有する基板、および端子部が請求項5記載のはんだ材料により前記基板の導体に接合された電子部品を具備するはんだ付け物品。
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