JP4391011B2

JP4391011B2 - Fixing jig for construction steel material

Info

Publication number: JP4391011B2
Application number: JP2000399969A
Authority: JP
Inventors: 浩樹岡田; 顕田邊; 芳樹渡辺; 文英日向
Original assignee: Taisei Corp
Current assignee: Taisei Corp
Priority date: 2000-12-28
Filing date: 2000-12-28
Publication date: 2009-12-24
Anticipated expiration: 2020-12-28
Also published as: JP2002201612A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外ケーブル張出架設工法によりプレストレストコンクリート橋を構築する際において、橋桁の落下を防止するために使用する架設鋼材定着用治具に関する。
【０００２】
【従来の技術】
橋梁の架設方法として、橋脚を中心として両側へ釣り合いを保ちながら、所定長のブロックに分割した橋体コンクリートを打設し（以下、分割して構築された橋体の部分を「橋体ブロック」という）、所定の強度に達した後にプレストレスを導入するという作業を繰り返すことにより、順次、橋体ブロックを施工していく、張出架設工法が存在している。この張出架設工法において、プレストレスを導入する際に、大容量の外ケーブルを各ブロックに少数本ずつ（多くの場合は２本）、定着突起により定着する方法が採用される場合があり、この工法を特に、外ケーブル張出架設工法と称している。
【０００３】
前記外ケーブル張出架設工法においては、少数本の外ケーブルを使用して、橋体にプレストレスを導入するため、１本の外ケーブルの破断または１箇所の定着突起の損傷は、架設時における橋梁の全体構造の安定性に重大なる影響を及ぼし、最悪の場合には落橋につながる恐れもある。そのため、外ケーブル張出架設工法を採用する場合には、フェールセーフシステムを備えておくことが一般的となっている。
ここで、外ケーブル張出架設工法におけるフェールセーフシステムとは、施工された最先端部の橋体ブロックと、当該最先端部の橋体ブロックに隣接する橋体ブロックとを、架設鋼材（フェールセーフ鋼材）により定着する作業を行うことにより、外ケーブルの破断時等において橋体の損傷などを防ぐことをいう。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
従来の外ケーブル張出架設工法におけるフェールセーフシステムにおいて、架設鋼材を橋体ブロックに定着するには、以下のような方法で行うことが代表的であった。
（１）第１の方法は、図６（ａ）に示すように、架設鋼材８１を定着させる隣接する橋体ブロックＢ１’，Ｂ２’におけるコンクリート上床版８０Ａ，８０Ｂ（以下、「上床版」という）に所定寸法の凹部８２，８３を２箇所形成し、当該両凹部８２，８３の壁面８２ａ，８３ａを貫通する貫通孔８０ａを形成する。そして、当該貫通孔８０ａに架設鋼材８１を挿通し、緊張力を導入した後に、アンカープレート８４を介して定着用ナット８５により、凹部８２，８３の壁面８２ａ，８３ａに定着させる方法である（符号は、緊張用ナット８６を示している）。
【０００５】
（２）第２の方法は、図６（ｂ）に示すように、架設鋼材９１を定着させる隣接する橋体ブロックにおける上床版９０の上面に鋼材定着ブロック９２を設け、当該鋼材定着ブロック９２の水平方向の挿通孔９２ａに架設鋼材９１を挿通して、緊張力を導入した後に、アンカープレート９３を介して定着用ナット９４により定着させる方法である。前記鋼材定着ブロック９２は、上床板９０の下面まで貫通して設けられている鋼棒９５の両端部に、プレート部材９６を介してナット９７を締結することにより、前記上床版９０に固定されている。
【０００６】
しかし、前記第１の方法では、上床版８０Ａ，８０Ｂの上面に大寸法の凹部８２，８３を形成しなければならないため、架設中の橋体における応力状態が悪くなり構造物の品質に悪影響が生じてしまう可能性が高かった。また、架設鋼材８１の撤去後に凹部８２，８３の穴埋め補修を行うことが必要であり、加えて、挿通孔８０ａの形成及び架設鋼材８１の挿通作業を行わなければならないため、その作業が非常に繁雑であった。さらに、架設鋼材８１の緊張に特殊なジャッキを使用しなければならず、施工費が増大することになっていた。
【０００７】
また、前記第２の方法では、鋼材定着ブロック９２を鋼棒９５により固定しており、架設鋼材９１の緊張力に抵抗させるために鋼棒９５の摩擦抵抗を利用している構造であることから、所定の摩擦力を得るために大きな締め込み力が必要となるため、施工上の効率が悪かった。
【０００８】
本発明は、前記の問題点を解決するためになされたものであり、構造物に悪影響を及ぼすことがなく、簡易な構造であり、かつ、施工が容易である架設鋼材定着用治具を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の架設鋼材定着用治具は、コンクリート版の上面に付設され、少なくとも２体１組で架設鋼材の両端部を定着させるために用いられる架設鋼材定着用治具であって、底板と、前記底板に立設している前記架設鋼材の定着部と、前記定着部に前記架設鋼材を定着させる定着具（定着金具等）と、前記底板を前記コンクリート版に固定するためのピン部材及びボルト部材とから構成され、前記ピン部材は、前記コンクリート版に埋設されたピン受け管に挿入されていることを特徴としている。
また、前記定着部は、前記架設鋼材の長手方向と直行する向きに対向して並設されている定着板と、前記両定着板に接合されているリブ部材とから形成されているものであってもよい。
【００１０】
ここで、「２体１組で架設鋼材の両端部を定着させるために用いられる」とは、架設鋼材定着用治具を架設鋼材の両端部に１体づつ設けることをいう。
【００１１】
本発明の架設鋼材定着用治具において、定着部には、架設鋼材の緊張力に起因する水平力と曲げモーメントによる引抜力が作用することになるが、本発明によれば、定着部を備える底板をピン部材とボルト部材とで固定するため、定着部に作用する水平力に対してはピン部材により抵抗させ、引抜力に対してはボルト部材により抵抗させる構造とすることができる。そのため、簡易な構造により所定の強度を発揮させることができる。
【００１２】
また、前記定着部は、平面視でコ字形状である前記架設鋼材の定着部材と、前記定着部材を両側から挟持する少なくとも２つのリブ部材とを備え、前記定着部材のコ字形状である開口部の向きを変更可能となるように架設鋼材定着用治具が構成されているものであってもよい。
ここで、定着部材はピン接合により、前記少なくとも２つのリブ部材に支持（固定）される構造とすることが好適である。
【００１３】
架設鋼材をコンクリート版の上面に定着する場合において、本発明の架設鋼材定着用治具は、架設鋼材の両端部に設けることになる。そのため、後記するように、架設鋼材定着用治具における架設鋼材の定着方向は、橋体ブロックの施工の進行に伴い、最初の場合とは逆側に変わることになる。
しかし、本発明によれば、定着部材のコ字形状である開口部の向きが変更可能となるように架設鋼材定着用治具が構成されていることから、定着部材のみを回動させ、それ以外の要素は固定したままで動かすことなく、定着部材の向きを変更することが可能となることから、二方向から容易に架設鋼材の定着を行うことができる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、本実施形態の架設鋼材定着用治具１，２は、上床版Ｃの上面に付設され、２体１組でＰＣ総ネジ棒鋼Ｎ（架設鋼材）の両端部を定着させるために用いられるが、それぞれの架設鋼材定着用治具１，２は同一構造であるため、一方のみについて説明を行う。
また、各実施形態の説明において、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複した説明は省略するものとする。
【００１５】
［第１実施形態］
○架設鋼材定着用治具
図１に示すように、本発明の架設鋼材定着用治具１（第１実施形態）は、ベースプレート１１（底板）と、前記ベースプレート１１上に溶接されている定着部１２と、当該定着部１２にＰＣ総ネジ棒鋼Ｎを定着させるための定着金具１５（定着具）と、前記ベースプレート１１を上床版Ｃに固定するためのせん断ピン１８（高強度鋼材（ピン部材））及び高力ボルト１９（ボルト部材）とを主要部として構成されている。
【００１６】
ベースプレート１１は矩形形状であり、４隅に高力ボルトの挿通孔１１ａ（長孔）が穿設され、また、長辺の略中間部には、２つのせん断ピンの挿通孔１１ｂ（円孔）が短辺方向に対称に穿設されている。
このベースプレート１１の略中央部には定着部１２が溶接されている。この定着部１２は、２枚のアンカープレート１３（定着板）と、２枚の定着リブ１４（リブ部材）とから形成されており、両部材１３，１４は、ともにベースプレート１１に溶接されている。アンカープレート１３はＰＣ総ネジ棒鋼Ｎの長手方向と直行する向きに対向して並設されている。また、２枚のアンカープレート１３の相対する各端部には、ＰＣ総ネジ棒鋼Ｎの長手方向と平行となる向きに各定着リブ１４が溶接されており、定着部１２は平面視で略ロ字形状に形成されている。なお、各アンカープレート１３は、その中央部にＰＣ総ネジ棒鋼Ｎの挿通孔１３ａが穿設されている。
【００１７】
さらに、ＰＣ総ネジ棒鋼Ｎの定着時において、当該ＰＣ総ネジ棒鋼Ｎの先端側に位置することになるアンカープレート１３の外面部には、ＰＣ総ネジ棒鋼Ｎを定着させるための定着金具１５である、球面座金１６と定着ナット１７が設けられている。
【００１８】
上床版Ｃには、せん断ピン１８と上床版Ｃとの間で、円滑な応力伝達を行うことができるように、ピン受け管２３（ガス管）が埋設されている。このピン受け管２３は、上床版Ｃにおける被りコンクリートＣ１内に残らないように、当該被りコンクリートＣ１の下部位置（上床版Ｃの上面から５０mm程度内側に入った部分）から設置されている。なお、本実施形態に示すように、必要に応じて、ピン受け管２３の上面部から上床版Ｃの上面部に至る部位には、縁切材２４を設けてもよい。
【００１９】
また、上床版Ｃの所定位置には、高力ボルト１９を挿入するための凹部２１が形成されており、高力ボルト１９と螺合するインサート２２の開口部が前記凹部２１の底面からわずかに突出するように設けられている。前記凹部２１は、上床版Ｃの被りコンクリートＣ１の部分に設けられており、インサート２２も前記ピン受け管２３と同様に、被りコンクリートＣ１より下方に埋設されている。
なお、この凹部２１は、高力ボルト１９を挿入するために設けるものであるため、従来の方法に使用した凹部と比較して、非常に小さい寸法に形成すればよい。
また、上床版Ｃと架設鋼材定着用治具１のベースプレート１１との間には、石膏などの均し材料２５を敷設することにより不陸対策が施されている。
【００２０】
架設鋼材定着用治具１のベースプレート１１は、前記凹部２１及び縁切材２４に対応する位置に合わせて配置され、４本の高力ボルト１９及び２本のせん断ピンに１８より固定されている。
なお、架設鋼材定着用治具１は２体が一組であり、定着金具１５が外側になるように対向して配置されるとともに、ＰＣ総ネジ棒鋼Ｎをアンカープレート１３の挿通孔１３ａに挿通させ、緊張力を付与した後に、定着金具１５によって、ＰＣ総ネジ棒鋼Ｎの先端部側におけるアンカープレート１３に定着させることになる。
【００２１】
○架設鋼材定着用治具を用いた外ケーブル張出架設工法
以下、前記架設鋼材定着用治具１を用いた外ケーブル張出架設工法を採用して、橋梁の架設を行う方法について簡単に説明する。
なお、以下の説明では、既に、橋脚Ｐの両側において、当該橋脚Ｐに隣接する橋体ブロック（第１橋体ブロックＢ１）が構築されている場合を想定している（図２（ａ）参照、符号Ｋ１は第１ＰＣ外ケーブルを示す）。また、橋体ブロックは、橋脚Ｐを中心として、バランスをとりながら、順次、その両側に架設されることになるが、左右の橋体ブロックの構築方法は同一であるため、便宜上、片側の橋体ブロックについてのみ説明を行う。
【００２２】
まず、移動作業台車により型枠（ともに図示せず）を吊り下げ、第１橋体ブロックＢ１に隣接する第２橋体ブロックＢ２のコンクリート打設を行う（図２（ｂ）参照）。コンクリートが所定の強度に達した後、前記架設鋼材定着治具１Ａ，１Ｂを、第１橋体ブロックＢ１及び第２橋体ブロックＢ２のブロック先端部近傍の上面に固定し、ＰＣ総ネジ棒鋼Ｎを緊張させた後に、アンカープレート１３に定着させる（図２（ｃ）参照）。
そして、第２橋体ブロックＢ２に第２ＰＣ外ケーブルＫ２を定着させる（図２（ｄ）参照）ことにより、第２橋体ブロックＢ２の施工を終了する。
続いて、移動式作業車を前進させて、前記と同様の作業を繰り返して行い、順次、第２橋体ブロックＢ２に隣接する第３橋体ブロックＢ３以降の橋体ブロックを施工していくことになる。
【００２３】
なお、図３（ａ），（ｂ）に示すように、第３橋体ブロックＢ３を施工する際には、資機材を有効に利用するために、第１橋体ブロックＢ１と第２橋体ブロックＢ２との間に架設されていたＰＣ総ネジ棒鋼Ｎを取り外し、第２橋体ブロックＢ２と第３橋体ブロックＢ３との間に架設鋼材Ｎを架設することになる。その際、第２橋体ブロックＢ２に固定されている架設鋼材定着用治具１Ｂをそのままの状態にしておき、第１橋体ブロックＢ１に固定されていた架設鋼材定着用治具１Ａを第３橋体ブロックＢ３に固定することになる。その場合には、第２橋体ブロックＢ２に固定されている架設鋼材定着用治具１ＢにおけるＰＣ総ネジ棒鋼Ｎの定着方向は、図２に示す右側から、図３に示す左側に変わることになる。
そのため、本実施形態の架設鋼材定着用治具１では、相対する２枚のアンカープレート１３を設け、それぞれのアンカープレート１３に、その向きを変えた定着金具１５を用いてＰＣ総ネジ棒鋼Ｎを定着させることにより対応している。
【００２４】
○作用効果
本発明の架設鋼材定着用治具１によれば、アンカープレート１３に接合しているベースプレート１１をせん断ピン１８と高力ボルト１９により上床版Ｃに固定し、アンカープレート１３に作用する水平力に対してはせん断ピン１８により抵抗させ、曲げモーメントに起因する引抜力に対しては高力ボルト１９により抵抗させる構造とすることができる。従って、従来用いられていた、架設鋼材により作用する応力に対して、摩擦接合により抵抗する方法ではなく、高強度鋼材である高力ボルト１９とせん断ピン１８のせん断抵抗力を利用して抵抗する構造とすることができるため、所定の摩擦力を得るための大きな締め込み力が必要なく、非常に簡易な構造とすることができる。そのため、架設鋼材定着用治具１を軽量化することができ、施工性を格段に向上させることができる。
【００２５】
また、上床版Ｃの上面に大きな凹部を設ける必要がないため、架設中における橋体の応力状態（上側引張）が悪化することもなく、橋体の耐久性に及ぼす影響を非常に小さくすることができる。なお、本発明の架設鋼材定着用治具１を使用する場合にも高力ボルト１９を挿通するための凹部２１が形成されるが、当該凹部２１は微小寸法であるため、後埋め補修する際においても上床版Ｃの上側から対処することができ、また、特別な設備も必要ないため、その作業を容易に行うことができる。
さらに、ＰＣ総ネジ棒鋼Ｎを緊張させる作業を既存のジャッキを使用して行うことができる。
【００２６】
［第２実施形態］
本発明の架設鋼材定着用治具２（第２実施形態）の最も大きな特長は、可変式アンカープレート３１（架設鋼材の定着部材）を使用している点にある。
【００２７】
図４に示すように、架設鋼材定着用治具２は、ベースプレート１１’と、前記ベースプレート１１’上に溶接されている定着部３０と、当該定着部３０にＰＣ総ネジ棒鋼Ｎを定着させるための定着金具１５と、前記ベースプレート１１’を上床版Ｃに固定するための１本のせん断ピン１８’及び４本の高力ボルト１９とを主要部として構成されている。
【００２８】
ベースプレート１１’は矩形形状であり、４隅に高力ボルト１９の挿通孔１１ａ’（円孔）が穿設され、また、長辺の略中間部には、１箇所のせん断ピン１８’の挿通孔１１ｂ’が穿設されている。
【００２９】
前記定着部３０は、１体の可動式アンカープレート３１と、当該可動式アンカープレート３１をピン４１，４２により両側から挟持する２体の定着リブ３５とから形成されている。可動式アンカープレート３１は、基板３２とその両側の同一形状の側板３３とを備え、基板３２と対向する向きに開口部３４が形成されており、平面視でコ字形状を呈している。前記相対する側板３３には、中央部近傍の上下位置と、当該上下位置の貫通孔（以下、それぞれ「上部貫通孔３３ａ」及び「下部貫通孔３３ｂ」という）の中間高さであり、基板３２と反対側に突出している貫通孔（以下、「先端貫通孔３３ｃ」という）の３箇所に貫通孔３３ａ〜３３ｃが穿設されており、前記３箇所の貫通孔３３ａ〜３３ｃを結線した三角形は先端貫通孔３３ｃを頂点とした二等辺三角形になっている。また、可動式アンカープレート３１のコ字形状の開口部３４と対向する基板３２には、上下にＰＣ総ネジ棒鋼Ｎを挿通するための貫通孔３２ａが穿設されている。
【００３０】
前記定着リブ３５は、略山形形状であり、その下面がベースプレート１１’に溶接されている。定着リブ３５においても、３箇所の貫通孔３５ａ，３５ｂ，３５ｃが穿設されており、当該３箇所の貫通孔３５ａ〜３５ｃを結線した三角形は上部貫通孔３５ａを頂点とした二等辺三角形になっている。この二等辺三角形は、前記可動式アンカープレート３１の側板３３における二等辺三角形と同一の三角形である。
【００３１】
前記可動式アンカープレート３１の基板３２は、２枚の定着リブ３５の間隔と略同一であり、可動式アンカープレート３１は２枚の定着リブ３５の間に２本のピン４１，４２により支持されている。２本のピン４１，４２は、可動式アンカープレート３１の側板における貫通孔（図４における下部貫通孔３３ｂと先端貫通孔３３ｃ）と、定着リブ３５の貫通孔（図４における左側貫通孔３５ｂと上側貫通孔３５ａ）が重なり合うように位置させた状態で挿設されている。
なお、第１実施形態の場合と異なり、本実施形態では、可動式アンカープレート３１は、ベースプレート１１’に溶接されていない。
【００３２】
ここで、本実施形態の架設鋼材定着用治具２では、前記２本のピン４１，４２のうち下方のピン（以下、「下方ピン４１」という）を抜脱し、中央部のピン（以下、「中央ピン４２」という）を残した状態で、中央ピン４２を中心として、可動式アンカープレート３１を１８０度回転させることにより、その向きを反転させ、開口部３４の向きを変更することができるようになっている（図５参照）。
なお、可動式アンカープレート３１を回転させた状態で使用する場合には、可変式アンカープレート３１の側板３３における貫通孔（図５における下部の貫通孔３３ａ）と、定着リブ３５の貫通孔（図５における右側貫通孔３５ｃ）とに、抜脱した下方ピン４１を挿通することにより（中央ピン４２はそのままの状態）、可変式アンカープレート３１を定着リブ３５により支持固定し、図４と比較して反対向きになった基板３２の貫通孔３２ａにＰＣ総ネジ棒鋼Ｎを挿通して定着させることになる。
【００３３】
また、上床版Ｃには、高力ボルト１６を挿入するためのカプラ４３（長ナット）が埋設されており、ベースプレート１１’の上面から高力ボルト１９を螺合することにより、上床版Ｃに架設鋼材定着用治具２が固定されている。なお、カプラ４３の下面には、プレート部材４４を介して他の高力ボルト４５を設け、上床版Ｃを構成するコンクリート中に埋設することにより、架設鋼材定着用治具２を強固に固定している（符号４６は、上床版を補修するための微小寸法の凹部を示している）。
【００３４】
従って、第２実施形態の架設鋼材定着用治具２によっても、前記と同様の作用効果が得られるとともに、可変式アンカープレート３１における開口部３４の向きを変更可能であることから、可変式アンカープレート３１のみを回動させ、それ以外の要素は固定したままで動かすことなく、２方向からＰＣ総ネジ棒鋼Ｎの定着を行うことができる。
【００３５】
以上、本発明について、好適な実施形態についての一例を説明したが、本発明は当該実施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。
なお、架設鋼材はＰＣ総ネジ棒鋼に限られるものではない。また、定着具についても、架設鋼材を確実に定着できるものであればよく、球面座金と定着ナット等に限られるものではない。さらに、ボルト部材及びピン部材の本数等についても適宜定めうるものである。
【００３６】
【発明の効果】
本発明によれば、構造物に悪影響を及ぼすことがなく、簡易な構造であり、かつ、施工が容易である架設鋼材定着用治具を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の架設鋼材定着用治具（第１実施形態）を示す図であり、（ａ）は平面図、（ｂ）は（ａ）におけるＷ−Ｗ断面図、（ｃ）は（ａ）におけるＸ−Ｘ断面図である。
【図２】（ａ）〜（ｄ）は、本発明の架設鋼材定着用治具を用いた外ケーブル張出架設工法の施工手順を示す側面図である。
【図３】（ａ）、（ｂ）は、本発明の架設鋼材定着用治具を用いた外ケーブル張出架設工法の施工手順を示す側面図である。
【図４】本発明の架設鋼材定着用治具（第２実施形態）を示す図であり、（ａ）は平面図、（ｂ）は（ａ）におけるＹ−Ｙ断面図、（ｃ）は（ａ）におけるＺ−Ｚ断面図である。
【図５】図４（ｂ）における可変式アンカープレートを１８０度回転させた場合を示す図である。
【図６】（ａ）、（ｂ）は、従来における橋体ブロックに架設鋼材を定着する方法を示す側面図である。
【符号の説明】
Ｃ上床版（コンクリート上床版）
Ｃ１被りコンクリート
ＮＰＣ総ネジ棒鋼（架設鋼材）
１，２架設鋼材定着用治具
１１，１１’ ベースプレート
１２定着部
１３アンカープレート（定着板）
１４定着リブ（リブ部材）
１５定着金具
１６球面座金
１７定着ナット
１８，１８’ せん断ピン（ピン部材）
１９高力ボルト（ボルト部材）
３０定着部
３１可動式アンカープレート
３２基板
３３側板
３４開口部
３５定着リブ
４１，４２ピン[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a construction steel material fixing jig used for preventing a bridge girder from dropping when a prestressed concrete bridge is constructed by an external cable overhanging construction method.
[0002]
[Prior art]
As a method of erection of the bridge, the bridge concrete is divided into blocks of a predetermined length while maintaining balance on both sides around the pier (hereinafter referred to as “bridge block”. There is an overhanging construction method in which bridge blocks are sequentially constructed by repeating the work of introducing prestress after reaching a predetermined strength. In this overhang construction method, when prestress is introduced, a method of fixing a small number of large-capacity external cables to each block (in many cases, two) and fixing by fixing protrusions may be adopted. This construction method is particularly referred to as an outer cable extension construction method.
[0003]
In the external cable overhang construction method, a small number of external cables are used to introduce prestress into the bridge body, so that one external cable breaks or one fixing protrusion is damaged at the time of installation. It has a serious impact on the stability of the overall structure of the bridge, and in the worst case it can lead to a fallen bridge. Therefore, when adopting the external cable overhang construction method, it is common to provide a fail-safe system.
Here, the fail-safe system in the external cable overhang construction method is the construction of the most advanced bridge body block and the bridge block adjacent to the most advanced bridge block. This refers to preventing damage to the bridge body when the outer cable breaks, etc.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional fail-safe system in the external cable overhang construction method, in order to fix the construction steel material on the bridge block, the following method is typically used.
(1) In the first method, as shown in FIG. 6 (a), concrete upper floor slabs 80A and 80B (hereinafter referred to as "upper floor slabs") in adjacent bridge body blocks B1 'and B2' for fixing the construction steel material 81 are used. ), Two concave portions 82 and 83 having predetermined dimensions are formed, and through holes 80a penetrating the wall surfaces 82a and 83a of the concave portions 82 and 83 are formed. Then, the construction steel material 81 is inserted into the through-hole 80a, a tension force is introduced, and then fixed to the wall surfaces 82a and 83a of the recesses 82 and 83 by the fixing nut 85 via the anchor plate 84 (reference numeral Shows a tensioning nut 86).
[0005]
(2) In the second method, as shown in FIG. 6B, a steel material fixing block 92 is provided on the upper surface of the upper floor slab 90 in an adjacent bridge block that fixes the construction steel material 91, and the steel material fixing block 92 In this method, the installation steel material 91 is inserted into the horizontal insertion hole 92a to introduce a tension force, and then fixed by the fixing nut 94 via the anchor plate 93. The steel material fixing block 92 is fixed to the upper floor slab 90 by fastening nuts 97 to both ends of a steel bar 95 provided penetrating to the lower surface of the upper floor plate 90 via plate members 96. Yes.
[0006]
However, in the first method, since the large-sized concave portions 82 and 83 must be formed on the upper surfaces of the upper floor slabs 80A and 80B, the stress state in the bridge body during erection is worsened and the quality of the structure is adversely affected. It was highly likely that In addition, it is necessary to perform hole filling repair of the recesses 82 and 83 after the removal of the construction steel material 81, and in addition, since the insertion hole 80 a and the insertion work of the construction steel material 81 must be performed, the work is very It was complicated. Furthermore, a special jack has to be used for the tension of the erected steel material 81, which increases the construction cost.
[0007]
In the second method, the steel material fixing block 92 is fixed by the steel rod 95 and the frictional resistance of the steel rod 95 is used to resist the tension of the installed steel material 91. Since a large tightening force is required to obtain a predetermined frictional force, the construction efficiency is poor.
[0008]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and provides a construction steel fixing jig that has a simple structure and that is easy to construct without adversely affecting the structure. The purpose is to do.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, the installation steel material fixing jig of the present invention is attached to the upper surface of a concrete plate and used to fix both ends of the installation steel material in one set of at least two bodies. A fixing plate (fixing bracket or the like) for fixing the installation steel material to the fixing portion, a bottom plate, a fixing portion for the installation steel material standing on the bottom plate, and the bottom plate to the concrete plate is composed of a pin member and a bolt member for securing the pin member is characterized that you have been inserted into the pin receiving pipes embedded in the concrete panel.
In addition, the fixing portion is formed of a fixing plate that is arranged in parallel so as to face the longitudinal direction of the erected steel material, and a rib member that is joined to both the fixing plates. May be.
[0010]
Here, “used to fix both ends of the installed steel material in one set of two bodies” means that one jig for fixing the installed steel material is provided at each end of the installed steel material.
[0011]
In the installation steel material fixing jig of the present invention, a horizontal force resulting from the tension force of the installation steel material and a pulling force due to a bending moment act on the fixing unit. Since the bottom plate is fixed by the pin member and the bolt member, the horizontal force acting on the fixing portion is resisted by the pin member, and the pulling force is resisted by the bolt member. Therefore, a predetermined strength can be exhibited with a simple structure.
[0012]
Further, the fixing unit includes a fixing member of the erection steel is U-shaped in plan view, and at least two rib members sandwiching the fixing member from both sides, a U-shape of said fixing member aperture The construction steel material fixing jig may be configured so that the direction of the portion can be changed.
Here, the fixing member is preferably supported (fixed) by the at least two rib members by pin bonding.
[0013]
When fixing the construction steel material on the upper surface of the concrete plate, the construction steel material fixing jig of the present invention is provided at both ends of the construction steel material. Therefore, as will be described later, the fixing direction of the construction steel material in the construction steel material fixing jig is changed to the opposite side from the first case as the construction of the bridge block is progressed.
However, according to the present invention, since the installation steel material fixing jig is configured so that the orientation of the U-shaped opening of the fixing member can be changed, only the fixing member is rotated, Since it is possible to change the direction of the fixing member without moving the elements other than the fixed member, it is possible to easily fix the construction steel material from two directions.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
The installed steel material fixing jigs 1 and 2 of this embodiment are attached to the upper surface of the upper floor slab C, and are used to fix both ends of the PC total threaded steel bar N (installed steel material) in one set. However, since the construction steel material fixing jigs 1 and 2 have the same structure, only one of them will be described.
In the description of each embodiment, the same constituent elements are denoted by the same reference numerals, and redundant descriptions are omitted.
[0015]
[First Embodiment]
As shown in FIG. 1, an installation steel material fixing jig 1 (first embodiment) of the present invention includes a base plate 11 (bottom plate) and a fixing portion welded onto the base plate 11. 12, a fixing bracket 15 (fixing tool) for fixing the PC total screw bar steel N to the fixing portion 12, and a shear pin 18 (high-strength steel (pin member)) for fixing the base plate 11 to the upper floor slab C ) And high-strength bolts 19 (bolt members).
[0016]
The base plate 11 has a rectangular shape, and is provided with high-strength bolt insertion holes 11a (long holes) at four corners, and two shear pin insertion holes 11b (circular holes) in the middle part of the long side. Are drilled symmetrically in the short side direction.
A fixing portion 12 is welded to a substantially central portion of the base plate 11. The fixing unit 12 is formed of two anchor plates 13 (fixing plates) and two fixing ribs 14 (rib members), and both the members 13 and 14 are welded to the base plate 11. . The anchor plate 13 is arranged in parallel so as to face in the direction orthogonal to the longitudinal direction of the PC total threaded steel bar N. In addition, fixing ribs 14 are welded to opposite end portions of the two anchor plates 13 in a direction parallel to the longitudinal direction of the PC total threaded steel bar N, and the fixing portion 12 is substantially lower in plan view. It is formed in a letter shape. Each anchor plate 13 is provided with an insertion hole 13a for the PC total threaded steel bar N at the center thereof.
[0017]
Further, at the time of fixing the PC total threaded bar steel N, a fixing bracket 15 for fixing the PC total threaded bar steel N is fixed to the outer surface portion of the anchor plate 13 which is positioned on the tip side of the PC total threaded bar steel N. A spherical washer 16 and a fixing nut 17 are provided.
[0018]
In the upper floor slab C, a pin receiving pipe 23 (gas pipe) is embedded so that smooth stress transmission can be performed between the shear pin 18 and the upper floor slab C. The pin receiving tube 23 is installed from the lower position of the covering concrete C1 (the portion entering about 50 mm from the upper surface of the upper floor slab C) so as not to remain in the covering concrete C1 in the upper floor slab C. In addition, as shown in this embodiment, you may provide the edge cutting material 24 in the site | part from the upper surface part of the pin receiving pipe 23 to the upper surface part of the upper floor slab C as needed.
[0019]
Further, a concave portion 21 for inserting the high strength bolt 19 is formed at a predetermined position of the upper floor slab C, and an opening portion of the insert 22 screwed with the high strength bolt 19 is slightly from the bottom surface of the concave portion 21. It is provided to protrude. The concave portion 21 is provided in the covered concrete C1 portion of the upper floor slab C, and the insert 22 is also embedded below the covered concrete C1 in the same manner as the pin receiving tube 23.
In addition, since this recessed part 21 is provided in order to insert the high strength volt | bolt 19, it should just be formed in a very small dimension compared with the recessed part used for the conventional method.
Further, a measure against unevenness is taken by laying a leveling material 25 such as gypsum between the upper floor slab C and the base plate 11 of the installation steel material fixing jig 1.
[0020]
The base plate 11 of the erection steel material fixing jig 1 is arranged at a position corresponding to the concave portion 21 and the edge cutting material 24, and is fixed by 18 to four high-strength bolts 19 and two shear pins. .
In addition, the construction steel material fixing jig 1 is a set of two, and is disposed so as to face the fixing bracket 15 on the outside, and the PC total threaded steel bar N is inserted into the insertion hole 13a of the anchor plate 13. Then, after applying the tension force, the fixing metal fitting 15 is fixed to the anchor plate 13 on the front end side of the PC total threaded steel bar N.
[0021]
○ External cable overhanging construction method using a construction steel material fixing jig Below, a brief description of a method for erection of a bridge by adopting the external cable overhang construction method using the construction steel material fixing jig 1 will be given. To do.
In the following description, it is assumed that a bridge block (first bridge block B1) adjacent to the pier P has already been constructed on both sides of the pier P (see FIG. 2A). , K1 indicates a first PC external cable). In addition, the bridge block is built on both sides of the bridge pier P in order while maintaining balance, but the construction method of the left and right bridge blocks is the same. Only the body block will be described.
[0022]
First, a formwork (both not shown) is suspended by a moving work carriage, and concrete is placed in the second bridge block B2 adjacent to the first bridge block B1 (see FIG. 2B). After the concrete reaches a predetermined strength, the construction steel material fixing jigs 1A and 1B are fixed to the upper surfaces of the first bridge body block B1 and the second bridge body block B2 in the vicinity of the block front end portions, and the PC total screw bar steel N Then, the anchor plate 13 is fixed (see FIG. 2C).
Then, by fixing the second PC external cable K2 to the second bridge block B2 (see FIG. 2D), the construction of the second bridge block B2 is finished.
Subsequently, the mobile work vehicle is advanced and the same operation as described above is repeated, and the bridge body blocks after the third bridge body block B3 adjacent to the second bridge body block B2 are sequentially constructed. become.
[0023]
As shown in FIGS. 3A and 3B, when the third bridge block B3 is constructed, the first bridge block B1 and the second bridge block are used in order to effectively use materials and equipment. The PC total threaded steel bar N installed between the block B2 is removed, and the installation steel material N is installed between the second bridge block B2 and the third bridge block B3. At that time, the construction steel material fixing jig 1B fixed to the second bridge block B2 is left as it is, and the construction steel material fixing jig 1A fixed to the first bridge block B1 is used as the third steel structure fixing jig 1A. It will be fixed to the bridge block B3. In that case, the fixing direction of the PC total screw bar N in the installation steel material fixing jig 1B fixed to the second bridge block B2 is changed from the right side shown in FIG. 2 to the left side shown in FIG. Become.
Therefore, in the construction steel material fixing jig 1 of the present embodiment, two opposing anchor plates 13 are provided, and the PC total threaded steel bar N is attached to each anchor plate 13 using the fixing metal fitting 15 whose direction is changed. It is supported by fixing.
[0024]
Effect According to the construction steel material fixing jig 1 of the present invention, the base plate 11 joined to the anchor plate 13 is fixed to the upper floor slab C by the shear pin 18 and the high strength bolt 19 and acts on the anchor plate 13. A structure in which a horizontal force is resisted by a shear pin 18 and a pulling force caused by a bending moment is resisted by a high-strength bolt 19 can be employed. Therefore, it resists by using the shear resistance force of the high-strength bolt 19 and the shear pin 18 which are high-strength steel materials, instead of the conventional method of resisting the stress acting by the installed steel material by friction bonding. Since the structure can be obtained, a large tightening force for obtaining a predetermined frictional force is not required, and a very simple structure can be obtained. Therefore, the construction steel material fixing jig 1 can be reduced in weight, and the workability can be remarkably improved.
[0025]
In addition, since it is not necessary to provide a large concave portion on the upper surface of the upper floor slab C, the stress state (upper tension) of the bridge body during erection is not deteriorated, and the influence on the durability of the bridge body is extremely reduced. Can do. In addition, although the recessed part 21 for inserting the high strength bolt 19 is formed also when using the construction steel material fixing jig 1 of the present invention, the recessed part 21 has a very small size, and therefore, when the backfilling is repaired. Can be dealt with from the upper side of the upper floor slab C, and since no special equipment is required, the operation can be easily performed.
Furthermore, the operation | work which tensions the PC total screw rod steel N can be performed using the existing jack.
[0026]
[Second Embodiment]
The greatest feature of the installation steel material fixing jig 2 of the present invention (second embodiment) is that a variable anchor plate 31 (an installation member for installation steel material) is used.
[0027]
As shown in FIG. 4, the installation steel material fixing jig 2 fixes a base plate 11 ′, a fixing portion 30 welded on the base plate 11 ′, and a PC total screw bar N to the fixing portion 30. The fixing bracket 15, one shear pin 18 ′ for fixing the base plate 11 ′ to the upper floor slab C, and four high-strength bolts 19 are configured as main parts.
[0028]
The base plate 11 ′ has a rectangular shape, and is provided with insertion holes 11a ′ (circular holes) for the high-strength bolts 19 at the four corners, and the insertion of one shear pin 18 ′ at a substantially middle portion of the long side. A hole 11b 'is formed.
[0029]
The fixing unit 30 includes a single movable anchor plate 31 and two fixing ribs 35 that sandwich the movable anchor plate 31 from both sides with pins 41 and 42. The movable anchor plate 31 includes a substrate 32 and side plates 33 having the same shape on both sides thereof, and an opening 34 is formed in a direction facing the substrate 32, and has a U shape in plan view. The opposing side plates 33 have an intermediate position between the vertical position in the vicinity of the central portion and through-holes in the vertical position (hereinafter referred to as “upper through-holes 33 a” and “lower through-holes 33 b”, respectively). Through-holes 33a to 33c are formed at three locations of through-holes projecting on the opposite side (hereinafter referred to as “tip through-holes 33c”), and the triangles connecting the three through-holes 33a to 33c are: It is an isosceles triangle having the tip through-hole 33c as a vertex. In addition, a through-hole 32a through which the PC total screw bar N is inserted vertically is formed in the substrate 32 facing the U-shaped opening 34 of the movable anchor plate 31.
[0030]
The fixing rib 35 has a substantially chevron shape, and the lower surface thereof is welded to the base plate 11 ′. Also in the fixing rib 35, three through holes 35a, 35b, and 35c are formed, and a triangle connecting the three through holes 35a to 35c is an isosceles triangle having the upper through hole 35a as a vertex. ing. This isosceles triangle is the same triangle as the isosceles triangle in the side plate 33 of the movable anchor plate 31.
[0031]
The substrate 32 of the movable anchor plate 31 is substantially the same as the interval between the two fixing ribs 35, and the movable anchor plate 31 is supported by the two pins 41 and 42 between the two fixing ribs 35. ing. The two pins 41 and 42 are formed through a through hole in the side plate of the movable anchor plate 31 (a lower through hole 33b and a front end through hole 33c in FIG. 4) and a through hole in the fixing rib 35 (a left through hole 35b in FIG. 4). The upper through hole 35a) is inserted in a state where it is positioned so as to overlap.
Unlike the case of the first embodiment, in this embodiment, the movable anchor plate 31 is not welded to the base plate 11 ′.
[0032]
Here, in the installation steel material fixing jig 2 of the present embodiment, a lower pin (hereinafter referred to as “lower pin 41”) is removed from the two pins 41 and 42, and a central pin (hereinafter referred to as “pin”) is removed. With the center pin 42 left), the movable anchor plate 31 is rotated 180 degrees around the center pin 42, thereby reversing the direction and changing the direction of the opening 34. (See FIG. 5).
When the movable anchor plate 31 is used in a rotated state, the through hole in the side plate 33 of the variable anchor plate 31 (the lower through hole 33a in FIG. 5) and the through hole of the fixing rib 35 (see FIG. 5 is inserted into the right through hole 35c) (the center pin 42 is left as it is), and the variable anchor plate 31 is supported and fixed by the fixing rib 35. Compared with FIG. Then, the PC total threaded steel bar N is inserted into the through hole 32a of the substrate 32 which is in the opposite direction and fixed.
[0033]
In addition, a coupler 43 (long nut) for inserting the high-strength bolt 16 is embedded in the upper floor plate C. By screwing the high-strength bolt 19 from the upper surface of the base plate 11 ′, the upper floor plate C is attached. The construction steel material fixing jig 2 is fixed. In addition, another high-strength bolt 45 is provided on the lower surface of the coupler 43 via a plate member 44, and is embedded in the concrete constituting the upper floor slab C, thereby firmly fixing the construction steel material fixing jig 2. (Reference numeral 46 indicates a recess having a small dimension for repairing the upper floor slab).
[0034]
Therefore, the construction steel material fixing jig 2 of the second embodiment can obtain the same effect as described above, and the direction of the opening 34 in the variable anchor plate 31 can be changed. It is possible to fix the PC total screw bar steel N from two directions without rotating only the plate 31 and moving the other elements while being fixed.
[0035]
As mentioned above, although an example about a suitable embodiment was explained about the present invention, the present invention is not restricted to the embodiment concerned, and a design change is possible suitably in the range which does not deviate from the meaning of the present invention.
In addition, construction steel materials are not restricted to PC total screw bar steel. Also, the fixing tool is not limited to a spherical washer and a fixing nut as long as it can reliably fix the construction steel material. Furthermore, the number of bolt members and pin members can be determined as appropriate.
[0036]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, it becomes possible to provide the construction steel material fixing jig which has a simple structure and is easy to construct without adversely affecting the structure.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view showing a construction steel material fixing jig (first embodiment) according to the present invention, in which (a) is a plan view, (b) is a WW sectional view in (a), and (c) is a cross-sectional view. It is XX sectional drawing in (a).
FIGS. 2A to 2D are side views showing a construction procedure of an external cable overhanging construction method using a construction steel material fixing jig of the present invention.
FIGS. 3A and 3B are side views showing a construction procedure of an external cable overhanging construction method using the construction steel material fixing jig of the present invention. FIGS.
FIGS. 4A and 4B are diagrams showing a construction steel material fixing jig (second embodiment) according to the present invention, wherein FIG. 4A is a plan view, FIG. 4B is a cross-sectional view along line YY in FIG. It is ZZ sectional drawing in (a).
5 is a view showing a case where the variable anchor plate in FIG. 4B is rotated by 180 degrees. FIG.
FIGS. 6A and 6B are side views showing a conventional method for fixing a construction steel material to a bridge body block. FIGS.
[Explanation of symbols]
C Upper floor slab (concrete upper floor slab)
C1 Covered concrete N PC thread steel bar (construction steel)
1, 2 Installation steel material fixing jig 11, 11 'Base plate 12 Fixing part 13 Anchor plate (fixing plate)
14 Fixing rib (rib member)
15 Fixing bracket 16 Spherical washer 17 Fixing nut 18, 18 'Shear pin (pin member)
19 High strength bolt (bolt member)
30 Fixing part 31 Movable anchor plate 32 Substrate 33 Side plate 34 Opening part 35 Fixing rib 41, 42 Pin

Claims

An installation steel material fixing jig attached to the upper surface of a concrete plate and used to fix both ends of the installation steel material in one set of at least two bodies,
A bottom plate, a fixing portion of the installation steel material standing on the bottom plate, a fixing tool for fixing the installation steel material to the fixing portion, a pin member and a bolt member for fixing the bottom plate to the concrete plate, Consisting of
It said pin member, erection steel fixing jig characterized that you have been inserted into the pin receiving pipes embedded in the concrete panel.

The fixing portion is formed of a fixing plate that is arranged in parallel to face the longitudinal direction of the erected steel material, and a rib member that is joined to the fixing plates. The installation steel material fixing jig according to claim 1.

An installation steel material fixing jig attached to the upper surface of a concrete plate and used to fix both ends of the installation steel material in one set of at least two bodies,
A bottom plate, a fixing portion of the installation steel material standing on the bottom plate, a fixing tool for fixing the installation steel material to the fixing portion, a pin member and a bolt member for fixing the bottom plate to the concrete plate, Consisting of
The fixing unit includes a fixing member of the construction steel material that is U-shaped in plan view, and at least two rib members that sandwich the fixing member from both sides,
U-shaped in a rack設鋼member fixing jig you, characterized in that it is configured so that the orientation of the opening becomes possible change of the fixing member.