JP4390308B2 - パスワード入力方法およびキーボード装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータシステムに係わり、特に、コンピュータシステムの利用にパスワード入力を必要とするコンピュータシステムのパスワード入力方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ネットワークを利用するコンピュータシステムやマルチユーザをサポートするコンピュータシステムでは、システムを利用するためにパスワードを入力する必要があり、このパスワードはキーボード装置によって手動で入力する必要がある。
しかし、利用者はシステム毎に異なるパスワードを手動で入力する必要があるため、複数のパスワードを記憶する必要がある。このため、覚えやすい値をパスワードとして利用する傾向がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のシステムでは、パスワードを記憶する必要があるため、コンピュータシステムの利用者は、解読困難な無意味で長いパスワードを設定しにくい。また、安全性の考慮のため、仮に無意味で長いパスワードを設定してもパスワードをキーボード装置により入力するには手間がかかる。
本発明は、上記従来の欠点を解消し、利用者がパスワードを記憶する必要がなく、迅速かつ正確にパスワード入力を実施できるようにすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、
利用時にパスワードを入力する必要があるコンピュータシステムにおけるパスワード入力方法であり、
パスワード情報を登録した記録媒体からパスワード情報を読み出し、該読み出したパスワード情報をキーコードに変換し、該キーコードをキーボードインタフェースを介して前記コンピュータシステムに送信するようにしている。
【0005】
また、利用時にパスワードを入力する必要があるコンピュータシステムにおけるパスワード入力方法であり、
パスワード情報を登録した記録媒体からパスワード情報を読み出し、読み出したパスワード情報中のシステム名称を表示し、表示したシステム名称からシステム名称が選択されたとき該選択されたシステム名称に対応するパスワード情報中のパスワードを取得し、該取得したパスワードをキーコードに変換し、該キーコードをキーボードインタフェースを介して前記コンピュータシステムに送信するようにしている。
【0006】
また、利用時にパスワードを入力する必要があるコンピュータシステムにおけるパスワード入力装置であり、
パスワード情報を登録した記録媒体からパスワード情報を読み出すパスワード情報読出し手段と、読み出したパスワード情報を入力してキーコードを出力するデコード手段を備え、該キーコードをキーボードインタフェースを介して前記コンピュータシステムに送信するようにしている。
【0007】
また、利用時にパスワードを入力する必要があるコンピュータシステムにおけるパスワード入力装置であり、
パスワード情報を登録した記録媒体からパスワード情報を読み出すパスワード情報読出し手段と、読み出したパスワード情報中のシステム名称を表示する手段と、表示されたシステム名称からシステム名称を選択・入力する手段と、入力されたシステム名称に対応するパスワード情報中のパスワードを取得する手段と、取得したパスワードを入力してキーコードを出力するデコード手段を備え、該キーコードをキーボードインタフェースを介して前記コンピュータシステムに送信するようにしている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1は本発明を適用したキーボード装置の上方概観の一例であり、図2は本発明を適用したキーボード装置の実施例を示す構成ブロック図である。
図1において、10はキーボード部であり、20はパスワード入力制御部である。21はシステム名称表示エリア、22は上スクロールボタン、23は下スクロールボタン、24は記録媒体読取エリア、25はパスワード入力ボタンである。
記録媒体読取エリア24において読み取り対象となる記録媒体としては、IC/IDカード等の非接触媒体を想定しているが、磁気カード等の接触型記録媒体でもよい。
図1のキーボード装置は一般のキーボード装置上にシステム名称一覧表示エリア、一覧上下スクロールボタン、記録媒体読取エリア、及びパスワード入力ボタンが追加された形状を持つ。
【0009】
図4は、IC/IDカード等の記録媒体に予め登録しておくパスワード情報の1例を示しており、パスワード情報は利用システム名称と利用パスワードとの組からなる。
図2は、キーボード装置の実施例の構成をデータの流れの面から示したブロック図である。
【0010】
以下、図2のブロック図と、図3のフロー図を参照してキーボード装置における処理動作を説明する。
コンピュータシステム120によりパスワードの入力が促された際(ステップ101)に、記録媒体読取エリア24に利用ユーザの記録媒体100を置くと、図2に示す読取器機能部111が記録媒体に登録されている利用システム名称を読み取りバッファ112に格納する(ステップ104)。
なお、読み取りバッファの容量が十分にある場合には、利用システム名称とパスワードを読み取り、読み取りバッファ112に格納するようにしてもよい。この場合、後述するステップ112の処理は必要なくなる。
ここで、パスワードを登録している記録媒体(以降パスワードカードと呼ぶ)を利用者が持っていない場合はキーボードにより、直接パスワードを入力することができる(ステップ115)。
【0011】
パスワードカードを利用した場合、図2に示す表示制御部113が、バッファ112内に格納されている利用システム名称の内、表示可能数の情報を取得し、表示画面114のシステム名称一覧表示エリア21に表示する(ステップ105)。
システム名称一覧表示エリア21には、図5に示すようにシステム名称は明示的に表示され、表示エリアの横に配置された上下スクロールボタン22、23により表示されているシステム名称を移動させ、カーソルにより移動する選択位置(図5で白黒反転された部分)に表示されている利用システムの選択を行う(図5の例では利用システム2)(ステップ107〜ステップ110)。
また、登録情報が一覧表示エリア内に収まらない場合、表示エリア内の最上部、または最下部が選択位置になっている状態で上下スクロールボタン22、23を押すことにより、表示エリア21内に表示されている利用システム名称をスクロールする。
【0012】
利用者が利用システムを選択後、すなわち利用システムをを選択位置に位置付けした後、パスワード入力ボタン25を押すと(ステップ111)、読取器機能部111が選択された利用システムに対応するパスワードを記録媒体100から読み出し、バッファ112に格納する(ステップ112)。
バッファ112に格納されたパスワードはデコード機能部115によりキーコードに変換され(ステップ113)、送信機能部116がキーボードインターフェース117により、接続されているコンピュータシステム120に送信する(ステップ114)。
したがって、利用者は記録媒体を所持していれば、パスワードを記憶する必要がなく、かつキーボード装置により手動入力する手間を省くことができる。
【0013】
なお、本発明は上述した例に限定されるものではなく、この技術思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。例えば、上述した例は一般的なキーボード上に記録媒体読取エリアを備えているが、記録媒体読取エリアをキーボード装置下部に内蔵し、磁気カード等の接触型カードを挿入する形態であってもよい。
また、上述の例では、一般のキーボードと本発明によるパスワード入力装置が一体化したキーボード装置によるものであったが、これらは別々に分かれている構成であってもよい。つまり、今まで使用してきた一般のキーボード装置に本発明によるパスワード入力装置をあとから追加する形式にしてもよい。
この場合、一般のキーボード内のキーボードインタフェースとコンピュータシステムの途中における有線・無線の伝送路上に、パスワード入力装置内からのキーコード信号を合流させるようにしてもよい。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、パスワード情報を記録した記録媒体を記録媒体読取エリアにセットし、利用システム名称を選択後、パスワード入力ボタンを押すとパスワード情報を記録媒体から読み出し、このパスワード情報をキーコードとしてコンピュータシステムに送信する。したがって、利用者は、利用システム毎に設定されている複数のパスワードを記憶する必要がなく、かつボタン1つで簡単にパスワードを入力することができる。
これにより、コンピュータシステムの管理者は利用者に対して、解読困難である長く複雑なパスワードを設定することができ、かつ利用者は迅速かつ確実なパスワード入力を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたキーボード装置の概観例を示す図である。
【図2】本発明が適用されたキーボード装置の実施例の構成を示すブロック図である。
【図3】実施例のキーボード装置における処理動作のフローを示す図である。
【図4】記録媒体に予め登録しておくパスワード情報の1例を示す図である。
【図5】システム名称表示エリアの概観例である。
【符号の説明】
10 キーボードメイン部
20 パスワード入力制御部
21 利用システム名称表示エリア
22 上スクロールボタン
23 下スクロールボタン
24 記録媒体読取エリア
25 パスワード入力ボタン
100 記録媒体
110 キーボード装置
111 読取器機能部
112 バッファ
113 表示制御部
114 表示画面
115 デコード機能部
116 送信機能部
117 キーボードインターフェース
120 コンピュータシステム
Claims (2)
- 利用時にパスワードを入力する必要があるコンピュータシステムにおけるパスワード入力方法であって、
前記コンピュータシステムにキーボード装置を接続し、
該キーボード装置は、利用システム名称と利用パスワードとの組からなるパスワード情報を登録した外部の記録媒体からパスワード情報を読み出し、読み取りバッファに格納し、読み出したパスワード情報中のシステム名称を表示し、表示したシステム名称からシステム名称が選択されたとき該選択されたシステム名称に対応するパスワード情報中のパスワードを前記読み取りバッファから取得し、該取得したパスワードをキーコードに変換し、該キーコードをキーボードインタフェースを介して前記コンピュータシステムに送信することを特徴とするパスワード入力方法。 - 利用時にパスワードを入力する必要があるコンピュータシステムにおけるキーボード装置であって、
前記キーボード装置は、利用システム名称と利用パスワードとの組からなるパスワード情報を登録した外部の記録媒体からパスワード情報を読み出すパスワード情報読出し手段と、読み出したパスワード情報を読み取りバッファに格納する手段と、読み出したパスワード情報中のシステム名称を表示する手段と、表示されたシステム名称からシステム名称を選択・入力する手段と、入力されたシステム名称に対応するパスワード情報中のパスワードを前記読み取りバッファから取得する手段と、取得したパスワードを入力してキーコードを出力するデコード手段を備え、該キーコードをキーボードインタフェースを介して前記コンピュータシステムに送信することを特徴とするキーボード装置。
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