JP4389329B2 - キルティングデータ作成装置及び記憶媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミシンにより効率よく縫製できるキルティングデータを作成するキルティングデータ作成装置、及び、そのキルティングデータを作成するためのプログラムを記憶した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、衣類や寝具等の装飾や保温等を目的とし、二枚の布の間に綿等のキルト芯を薄く入れ、ミシンステッチや飾り縫いで模様を浮き上がらせるキルティング加工が広く行われている。そして近年では、特に装飾的観点からパッチワークをキルティングに取り入れて縫製するパッチワークキルト等の縫製技術も盛んに行われている。
【0003】
このパッチワークキルトは、ピースと称される布片をつなぎ合わせたパッチワークを表布とし、別途用意した裏布との間にキルト芯等の芯地を挟み込み、これらを重ねた状態で、所定のキルティング図柄に従ってミシン又は手縫いで縫製するものである。そして、このキルティング図柄を表すキルティングパターンは、パッチワーク(表布)のピースのつなぎ合わせ方に関係なく、いくつかの連続した縫い線で構成されている。
【0004】
そして、近年ではコンピュータを使用してこのようなパッチワーク部のピースの形状や組み合わせ方、或いは、このパッチワーク上に施すキルティングパターン等のデータを編集作成する装置も開発されている。また、その作成されたデータを使用して自動的にキルティングパターンに沿った縫製を行うミシン等も開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、キルティングパターンのデザインは、一般的に手縫いを前提として作成されているものがほとんどである。このため、当該デザインをあえて長い距離を効率よく縫えるデザインとして作成する必要性はなかった。
【0006】
しかしながら、キルティング図柄をミシンにより縫製する場合には、キルティングパターンのデザインによっては、縫製途中で何度も糸を切らなくてはならず、一度に長い距離を速く縫えるというミシンの長所を十分に活かすことができなかった。
【0007】
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、ミシンにより効率よく縫製できるキルティングデータを作成するキルティングデータ作成装置、及び、そのキルティングデータを作成するためのプログラムを記憶した記憶媒体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記課題に鑑み、請求項1記載のキルティングデータ作成装置は、キルティング図柄を表すキルティングパターンを、複数の構成パターンに分割する分割手段と、この分割手段により分割された各々の構成パターンが形成する特異点を抽出する特異点抽出手段と、この特異点抽出手段により抽出された特異点を連続的に接続するように、上記キルティングパターンを変形する変形手段とを備え、分割手段により分割された構成パターンが、各々ループ形状をなしつつ互いに重なっている場合に、特異点抽出手段が、各々の構成パターンの互いに重なりあう部分を抽出して、この重なり部分の端点を各々の構成パターンが形成する特異点として抽出し、変形手段が、この特異点抽出手段により抽出された重なり部分の端点を除く部分を消去することにより、各々の構成パターンの特異点を連続的に接続するようにしたことを特徴としている。
【0009】
このように、本装置では、元のキルティングパターンを分割手段により複数の構成パターンに分割することによりこれら構成パターンを個々に認識し、特異点抽出手段がこれら個々の構成パターン或いは複数の構成パターン間に形成される特異点を抽出する。そして、変形手段がこれら構成パターンをその特異点で連続的に接続する。
【0010】
このため、元のキルティングパターンは、構成パターンを連続的に接続した一つながりの新たなキルティングパターンに変形される。つまり、元のキルティングパターンは、いわゆる一筆書きで描けるキルティングパターンに変形されるのである。従って、このように変形されたキルティングパターンを表すデータに基づいてミシンによる縫製を行えば、途中でその縫製を中断することなく一度に長い距離を縫うことができ、ミシンの長所を十分に活かすことができる。この結果、縫製の途中で糸を頻繁に裁断する必要もなく、キルティング加工処理を短時間で行うことができる。
【0011】
尚、上記キルティングデータ作成装置によれば、上述のように、元のキルティングパターンは変形手段により新たなキルティングパターンに変形されることになる。このため、キルティング図柄を模様として重視する場合には、多少作業者の意に添わない結果となることも考えられる。しかし、一般的にキルティング加工は、二枚の布地に挟まれたキルト芯を固定するために行われるものであり、デザイン的要素は刺繍等の場合に比べそれほど重視されない場合が多い。特にパッチワークキルトの場合には、主にパッチワーク図柄がデザイン的機能を発揮させるため、キルティング図柄によるデザイン的機能への要請は比較的低いと考えられる。このため、上記のように、元のキルティングパターンが多少変形されたとしてもそれほどの問題にはならないと考えられる。
【0012】
【0013】
【0014】
さらに、元のキルティングパターンは、構成パターンを連続的に接続した一つながりの新たなキルティングパターンに変形され、上述したミシンの長所を十分に活かすことができる
【0015】
また、請求項に記載のキルティングパターン作成装置では、キルティング図柄を表すキルティングパターンを、複数の構成パターンに分割する分割手段と、この分割手段により分割された各々の構成パターンが形成する特異点を抽出する特異点抽出手段と、この特異点抽出手段により抽出された特異点を連続的に接続するように、上記キルティングパターンを変形する変形手段とを備え、分割手段により分割された構成パターンが、各々ループ形状をなしつつ互いに離れている場合に、特異点抽出手段が、各々の構成パターンの変曲点を、各々の構成パターンが形成する特異点として抽出し、変形手段が、これら変曲点の内、互いに最も近接するもの同士の距離が所定値以下である場合に、互いに最も近接する変曲点同士を接続することにより、各々の構成パターンの特異点を連続的に接続するようにしている。
【0016】
尚、ここでいう「変曲点」とは、構成パターンの形状において曲率や角度が大きく変わる部分をいい、必ずしも曲線上にある点である必要はなく、多角形状の頂点のように傾きが不連続な点をも含むものとする。また、このように変曲点を基準としたのは、ミシンによる縫製を考慮した場合、この「変曲点」にてその進行方向(縫い方向)が変わるため、この時点で次の構成パターンの縫製に移行した方が作業性がよいからである。さらに上記のように、接続する変曲点の距離が所定値以下であることを条件としたのは、あまりに距離が長い場合には、縫製を続けるよりも一旦縫製を中断して糸を裁断し、次の構成パターンの縫製に移行した方が、むしろ作業性が良いからである。ただし、この距離の「所定値」としては、キルティング対象物の大きさや模様の大きさ等により適切な値が変わり得るため、設計の都合上適宜選択し得るものとする。
【0017】
このように構成することにより、隣接する構成パターンの縫製に移る際もそのまま縫製を続けることで、ミシンによる連続的な縫製を可能とすることができる。
尚、隣接する構成パターン同士が上記「変曲点」から少しずれたところで最短距離となるような場合には、上記「変曲点」で両構成パターンを接続するよりも、この少しずれた位置で両構成パターンを接続する方が、作業性或いはデザイン的観点からも好ましい場合がある。従ってこのような場合は、両構成パターンの距離が最短となるような点を、両構成パターンにおいて特異点として抽出し、これらを接続するようにしてもよい。
【0018】
【0019】
【0020】
また、上記変形手段により変形されたキルティングパターンが複数存在する場合には、請求項に記載のように、これを作業者に表示する表示手段と、この表示手段により表示されたキルティングパターンの内、作業者に所望のキルティングパターンを選択させる選択手段とを備えたものとするのが好ましい。
【0021】
このように構成すれば、複数のキルティングパターンから作業者が好みのものを選択することができ、キルティングパターンにデザイン的機能が要請される場合に特に都合がよいからである。
以上においては、キルティングデータを作成するキルティングデータ作成装置について説明したが、この装置が実行するキルティングデータは、請求項に記載のようなコンピュータ読可能な記媒体に記し、必要に応じてコンピュータシステムにロードして起動することにより用いることもできる。
【0022】
具体的には、当該記媒体は、請求項に記載のように、キルティング図柄を表すキルティングパターンを、複数の構成パターンに分割する分割手段、この分割手段により分割された各々の構成パターンが形成する特異点を抽出する特異点抽出手段、及び、この特異点抽出手段により抽出された特異点を連続的に接続するように、上記キルティングパターンを変形する変形手段してキルティングデータ作成用コンピュータを機能させるためのキルティングデータ作成プログラムを記したコンピュータ読み取り可能な記媒体であって、分割手段により分割された構成パターンが、各々ループ形状をなしつつ互いに重なっている場合に、特異点抽出手段が、各々の構成パターンの互いに重なりあう部分を抽出し、この重なり部分の端点を、各々の構成パターンが形成する特異点として抽出し、変形手段が、特異点抽出手段により抽出された上記重なり部分の端点を除く部分を消去することにより、各々の構成パターンの特異点を連続的に接続するキルティングデータ作成プログラムを記憶した記憶媒体である。
【0023】
当該記媒体は、キルティングデータ作成用コンピュータに装着することで、請求項1と同様の作用効果を奏するものである。
尚、当該記媒体は、ハードディスク装置,ROM,RAM等の素子、CD−ROM,フロッピディスク等でもよいし、カードスロットへ挿入可能なプログラムカートリッジ等でもよく、さらに、インターネット上のファイルサーバであってもよい。
【0024】
【0025】
、請求項に記載のように、キルティング図柄を表すキルティングパターンを、複数の構成パターンに分割する分割手段、この分割手段により分割された各々の構成パターンが形成する特異点を抽出する特異点抽出手段、及び、この特異点抽出手段により抽出された特異点を連続的に接続するように、上記キルティングパターンを変形する変形手段としてキルティングデータ作成用コンピュータを機能させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、分割手段により分割された構成パターンが、各々ループ形状をなしつつ互いに離れている場合に、特異点抽出手段が、各々の構成パターンの変曲点を、各々の構成パターンが形成する特異点として抽出し、変形手段が、上記変曲点の内、互いに最も近接するもの同士の距離が所定値以下である場合に、この互いに最も近接する変曲点同士を接続することにより、各々の構成パターンの特異点を連続的に接続するキルティングデータ作成プログラムを記憶した記憶媒体でもよい。
【0026】
当該記媒体は、キルティングデータ作成用コンピュータに装着することで、請求項と同様の作用効果を奏するものである
【0027】
らに、上記記媒体は、請求項に記載のように、さらに、変形手段により変形されたキルティングパターンが複数存在する場合に、これを作業者に表示する表示手段、及び、この表示手段により表示されたキルティングパターンの内、作業者に所望のキルティングパターンを選択させる選択手段してキルティングデータ作成用コンピュータを機能させるためのキルティングデータ作成プログラムを記したものでもよい。
【0028】
当該記媒体は、キルティングデータ作成用コンピュータに装着することで、請求項と同様の作用効果を奏するものである。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。図1は、本発明のキルティングデータ作成装置が適用されたシステム全体の構成を表す説明図である。
【0030】
図1に示すように、本システムは、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)1を中心に構成されたキルティングデータ作成装置と、そのキルティングデータ作成装置によって作成されたキルティングデータに基づき、図示しない加工布にキルティングを行う家庭用のミシン10とを備えている。
【0031】
パソコン1には、キルティングデータ等を表示するCRTディスプレイ2と、各種入力を行うためのキーボード3及びマウス4と、図柄原画等のイメージを読み込むためのイメージスキャナ装置5と、メモリカード7にキルティングデータ等を書き込むフラッシュメモリ装置6とが接続され、これによってキルティングデータ作成装置を構成している。メモリカード7は、不揮発性のフラッシュメモリからなり、ミシン10のフラッシュメモリ装置11に着脱自在に装着される。このメモリカード7を装着して駆動することによって、ミシン10では、メモリカード7に記憶されたキルティングデータに基づく縫製が可能となる。
【0032】
また、パソコン1の本体には、後述のキルティングデータ作成処理のプログラムを初めとする各種プログラムや各種データを記憶するハードディスク装置14、キルティングデータを読み出したり保存したりするフロッピディスク装置15、及びキルティングデータを読み出すCD−ROM装置16が設けられている。
【0033】
次に、図2は、パソコン1の制御系の構成を表すブロック図である。図2に示すように、パソコン1には制御装置20が内蔵されており、その入出力インタフェース21には、前述のCRTディスプレイ2、キーボード3、マウス4、イメージスキャナ装置5、フラッシュメモリ装置6、ハードディスク装置14、フロッピディスク装置15、及びCD−ROM装置16等が接続されている。
【0034】
更に、制御装置20は、この入出力インタフェース21にバス23を介して接続されたCPU25、ROM27、及びRAM30を備えている。キーボード3等を介して作業者による所定の指示が入力されると、CPU25はハードディスク装置14に記憶されたキルティングデータ作成処理のプログラムをRAM30に読み込み、次に述べるキルティングデータ作成処理を起動する。また、このときRAM30には、キルティングパターンを記憶するパターンメモリ31等の記憶領域が形成されている。
【0035】
図3〜図6は、このキルティングデータ作成処理を表すフローチャートであり、図3はそのメインルーチンを表すフローチャートである。図3に示すように、本処理を起動すると、制御装置20は、S1(Sはステップを表す:以下同様)にてキルティングパターンの入力処理を実行する。ここでは、キルティング図柄を表すキルティングパターンを、フロッピディスク装置15やハードディスク装置14やCD−ROM装置16に予め記憶されたものの中から選択して読み出したり、イメージスキャナ装置5を介して読み込んだ画像データをもとに抽出したり、作業者がマウス4を操作して入力した図柄データを読み込んだりして、パターンメモリ31に格納する。
【0036】
この処理により、例えば図7(a)に示すような、キルティングパターンP1がパターンメモリ31に格納される。なお、上記各種入力方法の内いずれを用いてキルティングパターンのデータを入力するかの選択、或いは、当該キルティングパターンの大きさ等の設定は、作業者によるキーボード3等からの所定の入力により行われる。
【0037】
制御装置20の処理は続いてS2へ移行し、キルティングパターンを、図7(b)に示すように、その構成単位となる構成パターンに分割する処理を実行する。この分割処理では、キルティングパターンを、円、楕円、或いは多角形等のループ状をなす基本形状、又は、端が開放された曲線或いは直線等の構成パターンに分割する。図7に示す例では、図7(a)に示すキルティングパターンP1が、中央の大円形の構成パターンP11と、その周囲に配置された複数の小楕円形状の構成パターンP12,P13,P14,P15,P16,P17,P18,P19とに分割される。そして、この各構成パターンの形状、位置、大きさ、角度等の情報(座標データ)がパターンメモリ31に格納される。
【0038】
続くS3では、上記のように分割されたキルティングパターンP1を、実際にミシンにより縫製する際に、一度に長い距離を縫える(好ましくは、いわゆる一筆書きの態様で縫える)キルティングパターンに変形するパターン変形処理が実行される。
【0039】
このパターン変形処理は、図4のフローチャートにその一例を示すように、パターンメモリ31に格納された各構成パターンの情報を読み出し、まずその中にループ状の構成パターンがあるか否かを検索する(S11)。そして、ループ状の構成パターンがある場合は(S11:YES)、これを抽出する(S12)。そして、これら抽出された構成パターンの内、互いに重なり合う部分があるか否かを判断する(S13)。図7の例では、同図(c)に示すように、例えば大円形の構成パターンP11と小楕円形状の構成パターンP12との間に重なり部分Dがあると判断されるため(S13:YES)、これを抽出する(S14)。そして、この重なり部分Dの端点p111,p112を特異点として抽出し(S15)、この重なり部分Dの端点p111及びp112を除く部分(つまり端点p111とp112との間の部分)を消去する(S16)。このような処理を、他の構成パターンP13〜P19についても同様に行う。
【0040】
これにより、キルティングパターンP1は、図7(d)に示すようなキルティングパターンP1'に変形される。このように変形することで、キルティングパターンP1は、いわゆる一筆書きで描ける新たなキルティングパターンP1'となる。従って、当該キルティングパターンP1'を表すデータに基づいてミシンによる縫製を行えば、一度に長い距離を縫うことができ、ミシンの長所を十分に活かすことができる。
【0041】
そして、このように変形されたキルティングパターンP1'のデータをパターンメモリ31に格納する(S17)。
続いて、このように変形データを記憶した後、又は、S13において構成パターン間に重なり部分がないと判断された場合には(S13:NO)、図5に示す処理に移行する。図5に示す処理も、上記と同様にキルティングパターンを変形する処理の一態様である。以下、この処理について図8のキルティングパターンP2を例に説明する。
【0042】
まず、キルティングパターンP2を構成する各構成パターンのデータを基に、前記S12にて抽出されたループ状をなす構成パターンに変曲点、つまり曲率や角度が大きく変わる部分があるか否かを判断する(S21)。そして、変曲点を有する構成パターンが見つかった場合は(S21:YES)、当該構成パターンとその変曲点を抽出する(S22)。図8(a)に示す例では、花びら状に配置された4つの楕円形状の構成パターンP21,P22,P23,P24と、その各々の構成パターンがそれぞれ有する二つの変曲点p211,p212,p221,p222,p231,p232,p241,p242が抽出されている。
【0043】
そして、隣接する各構成パターンの変曲点間の距離を算出し、その距離が所定値以下のものがあるか否かを判断する(S23)。このとき、所定値以下であるものが見つかった場合には(S23:YES)、これらの変曲点を線分により接続する(S24)。図8に示す例では、同図(b)に示すように、例えば構成パターンP21の変曲点p211と構成パターンP22の変曲点p221とが線分l21により接続されることになる。このような処理を隣接する全ての構成パターンについて行うことにより、同図(c)に示すように、さらに構成パターンP22の変曲点p221と構成パターンP23の変曲点p231とが線分l22により、構成パターンP23の変曲点p231と構成パターンP24の変曲点p241とが線分l23により、構成パターンP24の変曲点p241と構成パターンP21の変曲点p211とが線分l24により、それぞれ接続される(S24)。
【0044】
これにより、元のキルティングパターンP2は、図8(c)に示すような新たなキルティングパターンP2'に変形される。このように変形されたキルティングパターンP2'は、例えば変曲点p211を出発点として構成パターンP21を描き、p211に戻ったときに変曲点p221に接続し、これを出発点として構成パターンP22を描き、・・・というようにして、いわゆる一筆書きで描けるようになる。従って、当該キルティングパターンP2'を表すデータに基づいてミシンによる縫製を行えば、一度に長い距離を縫製することができ、ミシンの長所を十分に活かすことができる。
【0045】
そして、このように変形されたキルティングパターンP2'のデータをパターンメモリ31に格納する(S25)。
続いて、このように変形データを記憶した後、又は、S11においてループ状の構成パターンがないと判断された場合(S11:NO)、若しくはS21において構成パターンに変曲点を有するものがないと判断された場合、或いはS23において変曲点間の距離が所定値以下のものがない場合には、図6に示す処理に移行する。図6に示す処理も、上記と同様にキルティングパターンを変形する処理の一態様である。以下、この処理について図9に示すキルティングパターンP3を参照しながら説明する。
【0046】
まず、キルティングパターンを構成する各構成パターンのデータを基に、両端が開放された(つまり、ループ状をなさない)構成パターンがあるか否かを判断する(S31)。そして、このような構成パターンが見つかった場合は(S31:YES)、当該構成パターンとその端点を抽出する(S32)。図9に示す例では、同図(b)に示すように、構成パターンP31,P32,P33,P34,P35と、その各々の構成パターンが有する二つの端点p311,p312,p321,p322,p331,p332,p341,p342,P351,P352が抽出されている。
【0047】
そして、互いに隣接する各構成パターンの端点を線分により接続する(S33)。例えば、図9(c)に示すように、このとき、構成パターンP31の端点p312と構成パターンP32の端点p321とが線分(曲線)l31により接続される。なお同図の場合、構成パターンP31の端点p312と構成パターンP32の端点p321とが接続されているが、この場合、構成パターンP31の端点p312と構成パターンP32の端点p322とを接続することも可能である。従ってこのような場合に備えて、端点のより近いもの同士、又はより遠いもの同士を接続するように、プログラム上で予め設定しておいてもよいし、或いは、隣接する構成パターンとその端点をCRTディスプレイ2の画面に表示させ、作業者によるキーボード3等からの所定の入力により、どの端点同士を接続するかを決定する態様としてもよい。
【0048】
このような処理を隣接する全ての構成パターンについて行うことにより、同図(d)に示すように、さらに構成パターンP32の端点p322と構成パターンP33の端点p331とが線分l32により、構成パターンP33の端点p332と構成パターンP34の端点p341とが線分l33により、構成パターンP34の端点p342と構成パターンP35の端点p351とが線分l34により、それぞれ接続される(S33)。
【0049】
こうして、元のキルティングパターンP3は、図9(d)に示すような新たなキルティングパターンP3'に変形される。このキルティングパターンP3'は、いわゆる一筆書きで描けるため、当該キルティングパターンP3'を表すデータに基づいてミシンによる縫製を行えば、一度に長い距離を縫製することができ、ミシンの長所を十分に活かすことができる。
【0050】
そして、このように変形されたキルティングパターンP3'のデータをパターンメモリ31に格納する(S34)。
そして、以上の処理が終了したら図3のS4に移行し、上述の変形により新たに作成された全キルティングパターンを、パターンメモリ31から読み出してCRTディスプレイ2上に配列表示するプレビュー処理を実行する。ここで、作業者はこのキルティングパターンで良いか否かを判断し、その判断結果をキーボード3等から入力する。
【0051】
続くS5では、作業者から「OK」の入力がなされたか否かを判断し、「OK」の入力がなされない場合は(S5:NO)、前述のS3へ移行し、キルティングパターンの作成処理を再度実行し、作業者による選択モードにおいて、その条件(例えば、前述の説明における構成パターンの端点の接続態様等)を変更することにより、異なったキルティングパターンを作成する。
【0052】
そして、S4のプレビュー処理によって所望のキルティングパターンが表示され、作業者が「OK」の入力を行うと、制御装置20はS5にて肯定判断し、S6へ移行する。S6では、作業者にキルティングデータの保存の要否を問い合わせ、保存不要が指示されると(S6:NO)そのまま一旦終了する。
【0053】
また、保存が指示されると(S6:YES)S7へ移行する。S7では、前述のように作成されたキルティングデータを、フラッシュメモリ装置6を介してメモリカード7に記憶する。このメモリカード7をミシン10に装着してキルティングを行えば、上記作成したキルティングデータに対応するキルティング模様が加工布に実際に形成される。
【0054】
以上説明したように、本キルティングデータ作成装置では、元のキルティングパターンを複数の構成パターンに分割して、個々の構成パターン或いは複数の構成パターン間に形成される特異点を抽出する。そして、これら構成パターンをその特異点で連続的に接続することにより、元のキルティングパターンを、連続的に接続された一つながりの新たなキルティングパターンに変形する。
【0055】
従って、元のキルティングパターンは、いわゆる一筆書きで描けるキルティングパターンに変形され、このように変形されたキルティングパターンを表すデータに基づいてミシンによる縫製を行えば、途中でその縫製を中断することなく一度に長い距離を縫うことができる。この結果、ミシンによる縫製の途中で糸を頻繁に裁断する必要もなく、長い距離を一度に縫えるというミシンの長所を十分に活かすことができる。またそれにより、キルティング加工処理を短時間で行うことができる。
【0056】
尚、本実施例において、制御装置20のCPU25が分割手段、特異点抽出手段、及び変形手段に該当し、CPU25及びCRTディスプレイ2が表示手段に、CRT25及びキーボード3及びマウス4が選択手段に、それぞれ該当する。
そして、CPU25が実行する処理の内、図3のフローチャートに示したS2の処理が分割手段としての処理に該当し、S3の処理が特異点抽出手段及び変形手段としての処理に、S4の処理が表示手段としての処理に、S5の処理が選択手段としての処理に、それぞれ該当する。
【0057】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明の実施の形態は、上記実施例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施例では、図8に示す楕円形状の構成パターンの「変曲点」として、構成パターンの形状において曲率が大きく変化する部分(例えばp211やp212等)を採用した。しかし、隣接する構成パターン同士が「変曲点」から少しずれたところで最短距離となるような場合には、「変曲点」で両構成パターンを接続するよりも、この少しずれた位置で両構成パターンを接続する方が、作業性或いはデザイン的観点からも好ましい場合がある。従ってこのような場合は、両構成パターンの距離が最短となるような点を、両構成パターンにおいて特異点として抽出してもよい。
【0058】
また、上記実施例においては、曲線からなる構成パターンについての例を示したが、構成パターンとしては曲線形状のものに限らず、多角形状等種々の形状をとり得ることはいうまでもない。この場合は、多角形状の頂点のように傾きが不連続な点を上記「変曲点」に相当する特異点として抽出することができる。
【0059】
また、上記実施例においては、図3に示すS3のパターン変形処理を、図4〜6の一連の処理として説明したが、このパターン変形処理の順序は上述の説明に係わらず、適宜変更し得ることはもちろんである。
さらに、上記実施例では、記媒体としてハードディスク装置14を使用しているが、本発明の記媒体としてはこの他種々の形態が考えられる。例えば、ROM,RAM等の素子でもよく、CD−ROM,フロッピディスク等でもよく、カードスロットへ挿入可能なプログラムカートリッジ等でもよく、インターネット上のファイルサーバであってもよい。更に、上記実施の形態ではキルティングデータ作成装置をミシン10と別体に構成したが、両者を一体に構成してもよい。例えば、制御装置20をミシン10に内蔵させたり、専用の一体型ハードウェアで構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用されたシステム全体の構成を表す説明図である。
【図2】 そのシステムのパソコンの制御系の構成を表すブロック図である。
【図3】 その制御系によるキルティングデータ作成処理を表すフローチャートである。
【図4】 キルティングデータ作成処理を表すフローチャートである。
【図5】 キルティングデータ作成処理を表すフローチャートである。
【図6】 キルティングデータ作成処理を表すフローチャートである。
【図7】 キルティングデータ作成処理の説明図である。
【図8】 キルティングデータ作成処理の説明図である。
【図9】 キルティングデータ作成処理の説明図である。
【符号の説明】
1・・・パソコン、 2・・・CRTディスプレイ、 3・・・キーボード、
4・・・マウス、 5・・・イメージスキャナ装置、
6・・・フラッシュメモリ装置、 7・・・メモリカード、 10・・・ミシン、
11・・・フラッシュメモリ装置、 14・・・ハードディスク装置、
15・・・フロッピディスク装置、 16・・・CD−ROM装置、
20・・・制御装置、 21・・・入出力インタフェース、
31・・・パターンメモリ、 P1・・・キルティングパターン、
P11,P12,P13・・・構成パターン、
P2・・・キルティングパターン、
P21,P21,P23,P24・・・構成パターン、
P3・・・キルティングパターン、
P31,P32,P33,P34,P35・・・構成パターン

Claims (6)

  1. キルティング図柄を表すキルティングパターンを、複数の構成パターンに分割する分割手段と、
    該分割手段により分割された各々の構成パターンが形成する特異点を抽出する特異点抽出手段と、
    該特異点抽出手段により抽出された特異点を連続的に接続するように、前記キルティングパターンを変形する変形手段と、
    を備え
    前記分割手段により分割された構成パターンが、各々ループ形状をなしつつ互いに重なっている場合に、
    前記特異点抽出手段は、該各々の構成パターンの互いに重なりあう部分を抽出し、該重なり部分の端点を、前記各々の構成パターンが形成する前記特異点として抽出し、
    前記変形手段は、該特異点抽出手段により抽出された前記重なり部分の前記端点を除く部分を消去することにより、前記各々の構成パターンの特異点を連続的に接続することを特徴とするキルティングデータ作成装置。
  2. キルティング図柄を表すキルティングパターンを、複数の構成パターンに分割する分割手段と、
    該分割手段により分割された各々の構成パターンが形成する特異点を抽出する特異点抽出手段と、
    該特異点抽出手段により抽出された特異点を連続的に接続するように、前記キルティングパターンを変形する変形手段と、
    を備え、
    前記分割手段により分割された構成パターンが、各々ループ形状をなしつつ互いに離れている場合に、
    前記特異点抽出手段は、該各々の構成パターンの変曲点を、前記各々の構成パターンが形成する特異点として抽出し、
    前記変形手段は、前記変曲点の内、互いに最も近接するもの同士の距離が所定値以下である場合に、該互いに最も近接する変曲点同士を接続することにより、前記各々の構成パターンの特異点を連続的に接続することを特徴とするキルティングデータ作成装置。
  3. 請求項1又は2に記載のキルティングデータ作成装置において、さらに、
    前記変形手段により変形されたキルティングパターンが複数存在する場合に、これを作業者に表示する表示手段と、
    該表示手段により表示されたキルティングパターンの内、作業者に所望のキルティングパターンを選択させる選択手段と、
    を備えたことを特徴とするキルティングデータ作成装置。
  4. キルティング図柄を表すキルティングパターンを、複数の構成パターンに分割する分割手段、
    該分割手段により分割された各々の構成パターンが形成する特異点を抽出する特異点抽出手段、及び、
    該特異点抽出手段により抽出された特異点を連続的に接続するように、前記キルティングパターンを変形する変形手段
    としてキルティングデータ作成用コンピュータを機能させるためのキルティングデータ作成プログラムを記したコンピュータ読み取り可能な記媒体であって、
    前記分割手段により分割された構成パターンが、各々ループ形状をなしつつ互いに重なっている場合に、
    前記特異点抽出手段は、該各々の構成パターンの互いに重なりあう部分を抽出し、該重なり部分の端点を、前記各々の構成パターンが形成する前記特異点として抽出し、
    前記変形手段は、該特異点抽出手段により抽出された前記重なり部分の前記端点を除く部分を消去することにより、前記各々の構成パターンの特異点を連続的に接続するキルティングデータ作成プログラムを記憶した記憶媒体。
  5. キルティング図柄を表すキルティングパターンを、複数の構成パターンに分割する分割手段、
    該分割手段により分割された各々の構成パターンが形成する特異点を抽出する特異点抽出手段、及び、
    該特異点抽出手段により抽出された特異点を連続的に接続するように、前記キルティングパターンを変形する変形手段
    としてキルティングデータ作成用コンピュータを機能させるためのキルティングデータ作成プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
    前記分割手段により分割された構成パターンが、各々ループ形状をなしつつ互いに離れている場合に、
    前記特異点抽出手段は、該各々の構成パターンの変曲点を、前記各々の構成パターンが形成する特異点として抽出し、
    前記変形手段は、前記変曲点の内、互いに最も近接するもの同士の距離が所定値以下である場合に、該互いに最も近接する変曲点同士を接続することにより、前記各々の構成パターンの特異点を連続的に接続するキルティングデータ作成プログラムを記憶した記憶媒体。
  6. 請求項4又は5に記載の記憶媒体において、さらに、
    前記変形手段により変形されたキルティングパターンが複数存在する場合に、これを作業者に表示する表示手段、及び、
    該表示手段により表示されたキルティングパターンの内、作業者に所望のキルティングパターンを選択させる選択手段
    としてキルティングデータ作成用コンピュータを機能させるためのキルティングデータ作成プログラムを記憶した記憶媒体。
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