JP4388405B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、トレッドのショルダー部に設ける周方向細溝に工夫を加えることにより耐偏摩耗性および耐ティア性を両立させる空気入りタイヤに関する。
従来、重荷重用空気入りタイヤのショルダー部におけるステップ摩耗や偏摩耗を低減させる技術として、当該ショルダー部に開口する周方向細溝を設けるものや、バットレス部に周方向細溝を設けるものがあった(たとえば、特許文献1、2)。しかし、前者は、偏摩耗を抑制するために細溝を狭く、かつある程度深くしなければならないという性質上、縁石等の段差を乗り越える際に、細溝外側のリブがティアしやすく(もげやすく)、後者は一部のタイヤたわみが大きくなるような使用条件下では偏摩耗防止効果が不十分であった。
また、これらの欠点を補うために、断続的に形成した周方向細溝を少なくとも二本以上平行に設け、片方の細溝が途切れた部分に隣り合う他方の細溝が形成され、周方向全体として互い違いに細溝が設けられたもの(たとえば、特許文献3)や、トレッド表面に細溝を設け、溝底が表面付近の細溝形状に対して左右に傾斜しているもの(たとえば、特許文献4)、さらにはトレッド表面付近において当該面に垂直に周方向細溝が設けられ、途中からトレッド法線に対して一定角度となるエッジ成分を当該細溝が有し、ジグザグとなった細溝の幅が溝底にいくにしたがって広くなっているもの(たとえば、特許文献5)も提案されていた。
特開昭58−194606号公報 特許第3344794号公報 特開平6−239105号公報 特開平8−216624号公報 特開2003−200713号公報
しかしながら、上記従来の空気入りタイヤでは、いずれも耐ティア性が不十分である。そこで、本発明は上記に鑑みてなされたものであって、細溝の形状を工夫することにより、耐偏摩耗性および耐ティア性を両立させる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、請求項1に係る空気入りタイヤは、ショルダーリブ表面にて細溝が周方向に概一直線状になるように配置され、前記細溝の溝底部は、断片的に不連続であり、かつ別断片の隣り合う溝底端部同士が互いに逆方向を向いて形成され、前記細溝は、ショルダーリブ表面から前記溝底部までなめらかに遷移しているようにしたものである。
ショルダーリブに細溝を設けると、その外側が耐偏摩耗性を有するいわゆるディフェンスリブとなる。細溝を上記のように構成すると、ディフェンスリブとその内側の本リブとが断片化された溝底同士の間で繋がる。このため、リブティア(もげ)にも強く、しかも溝底形状がタイヤ側面に対して平行となる部分が少なくなるため、溝底での応力集中も緩和され高い耐ティア性を有するようになる。なお、本発明において細溝が概一直線状になっているのは、ショルダー部偏摩耗の抑制機能を保つためである。ここで、概一直線状とは幾何学的に正確な一直線のみならず、細溝の幅程度のずれまでを含んだ概念である。
また、請求項2に係る空気入りタイヤは、前記空気入りタイヤにおいて、同一断片である前記溝底部両端部は、タイヤ側面に対して同角度に形成されているようにしたものである。
同一断片である溝底の両端部をタイヤ側面に対して同角度とすることにより、溝壁自信にも曲げ剛性が増加し、リブティアに耐性をもつようになる。たとえば、上記角度が90度であれば、断片化した溝底部は、およそ半円形状となり曲げ剛性が大きくなる。トレッド表面部から溝底に至るまでに徐々に溝壁が三次元的に変化しており、トレッド表面付近では本来のショルダー部応力集中緩和機能を保ち、溝底付記ではリブティアを誘発する集中応力を緩和できる。
また、請求項3に係る空気入りタイヤは、前記空気入りタイヤにおいて、前記細溝は、断続的に周方向に形成されるようにしたものである。
細溝が一直線上に開口するように形成される場合に比べて、断続的に形成される場合は、縁石等にディフェンスリブが乗っかるときの耐ティア性が向上する。
また、請求項4に係る空気入りタイヤは、前記空気入りタイヤにおいて、前記細溝はトレッド表面から溝底部までの深さの80%以内の間で、概一直線状に形成され、残りの深さで湾曲または屈曲し、かつ断片化されるようにしたものである。
細溝が上記範囲の深さで一直線状となり、残りの深さで湾曲、屈曲するものであっても耐偏摩耗性および耐ティア性を両立できる。なお、溝底の形状、配置については様々な形態について有効である。
また、請求項5に係る空気入りタイヤは、前記空気入りタイヤにおいて、前記細溝のタイヤ幅方向の傾斜は、トレッド表面における前記細溝のトレッド中心側縁部から降ろした法線よりも前記細溝の外側面がバットレス側に傾くか、または前記細溝の内側面が当該法線よりもタイヤクラウンライン方向に傾くようにしたものである。
細溝はトレッド面に対する法線を中心にねじれるよりも、バットレス側に傾きながら湾曲・屈曲したり、逆にタイヤクラウンライン側に傾きながら湾曲、屈曲した方が耐偏摩耗性が向上する。これにより、一部のたわみが大きくなるような使用条件下でも、請求項8〜11のいずれかの発明と組み合わせることにより耐ティア性との両立という効果がより大きくなる。
また、請求項6に係る空気入りタイヤは、ショルダーリブの表面にて断続的な一文字形状の細溝が周方向に概一直線状になるように配置され、前記細溝の溝底形状は前記表面における前記一文字形状に対してねじれており、前記表面における一文字形状から前記溝底形状まで滑らかに前記細溝が遷移しているようにしたものである。
断続の細溝をトレッド表面付近では概一直線に配置することにより偏摩耗抑制機能を保てる。溝底部においては表面の一文字形状から捩られる形状になることにより一直線上になっておらず、リブ剛性を高くすることができ、その結果耐ティア性に優れた形状となる。
また、請求項7に係る空気入りタイヤは、前記空気入りタイヤにおいて、前記ねじれの度合いは、ショルダーリブの幅をW、断続的に配置される前記細溝の一の前記細溝における溝底長手方向両端部同士のタイヤ軸方向の距離をaとした場合に、aはWの5%以上50%以下であるようにしたものである。
ねじれの度合いを上記の範囲にすると、耐偏摩耗性と耐ティア性の両立という効果がより大きくなる。
また、請求項8に係る空気入りタイヤは、前記空気入りタイヤにおいて、前記溝底形状の周方向における長さをsとし、タイヤ接地面における最大接地長さをLとした場合、sは0よりも大きく、Lの40%以下であるようにしたものである。
細溝の溝底形状の周方向における長さを、タイヤ全体の接地面における最大接地長さに対して上記のような大きさにすると、耐偏摩耗性と耐ティア性の両立という効果がより大きくなる。
また、請求項9に係る空気入りタイヤは、前記空気入りタイヤにおいて、断続的に配置された前記細溝のうち、一の前記細溝の溝底における長手方向端部と、周方向に隣り合う前記細溝の溝底における前記長手方向端部と向き合う長手方向端部との距離をtとした場合、tは0よりも大きく、前記Lの30%以下であるようにしたものである。
溝底の向き合う長手方向端部同士の距離tを、タイヤ全体の接地面における最大接地長さに対して上記のような大きさにすると、耐偏摩耗性と耐ティア性の両立という効果がより大きくなる。
また、請求項10に係る空気入りタイヤは、前記空気入りタイヤにおいて、断続的に配置されている細溝をトレッド表面で周方向につないだようにしたものである。
細溝は溝底にむかってねじれているので、トレッド表面における細溝同士を周方向につなげても、ねじれた溝底同士はつながらず、剛性を保てる。これによって、耐偏摩耗性と耐ティア性の両立という効果が得られる。
また、請求項11に係る空気入りタイヤは、前記空気入りタイヤにおいて、断続的に配置されている前記細溝を、トレッド表面で周方向につなぎ、前記周方向につないだ部分の深さは、細溝深さの80%以下であるようにしたものである。
トレッド表面付近の細溝をつなげることにより、当該部分の剛性を調整し、これにより耐偏摩耗性を調整することができる。一方、細溝の溝底部は、表面付近に対してねじれているので、耐ティア性に富んだ構成となっている。周方向につないだ部分の深さは、耐偏摩耗性と耐ティア性に大きく影響することを考慮し、細溝深さの80%以下とする。
また、請求項12に係る空気入りタイヤは、前記空気入りタイヤにおいて、前記細溝のタイヤ幅方向の傾斜は、トレッド表面における前記細溝のトレッド中心側縁部から降ろした法線よりも前記細溝の外側面がバットレス側に傾くか、または前記細溝の内側面が当該法線よりもタイヤクラウンライン方向に傾くようにしたものである。
細溝はトレッド面に対する法線を中心にねじれるよりも、バットレス側に傾きながらねじれたり、逆にタイヤクラウンライン側に傾きながらねじれた方が耐偏摩耗性が向上する。これにより、一部のたわみが大きくなるような使用条件下でも、請求項1〜6のいずれかの発明と組み合わせることにより耐ティア性との両立という効果がより大きくなる。
本発明にかかる空気入りタイヤによれば、耐偏摩耗性を維持しつつ、耐ティア性が向上し、両者を両立することができる。特にタイヤが縁石等へ乗り上げる際でも細溝の外側であるディフェンスリブのティアを防止することができる。
以下に、本発明にかかる空気入りタイヤの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
発明者は、ショルダー部の細溝の溝底にあるクラックが、どのようにリブティア(もげ)に至るか再現実験をした。それによると、破断原因は従来考えられてきた縁石等の段差が直接溝底を傷つけるものではないことがわかった。すなわち、スリップアングルを有するタイヤが段差に乗り上げかけたとき、接地面後端付近でディフェンスリブのみが段差に乗り上げ、内リブを含めたタイヤ全体は乗り上げていない状態となり、その際、ディフェンスリブをタイヤ軸方向外側に引き裂く力が生じ、その結果、溝底を基点としてリブがティアする(もげる)ことが判明した。したがって、耐ティア性は、上記引き裂く力に耐する剛性であると認識することが重要となる。このことを考慮し、以下本発明を説明する。
図1は、この発明の実施例1に係るショルダーリブを示す斜視図である。同図は、ショルダーリブをタイヤクラウンライン側から見たときの図である。ショルダーリブのトレッド表面1には、細溝2がタイヤ周方向に概一直線状になるように配置される。細溝2の溝底部3は、断片的に不連続であり、かつ別断片の隣り合う溝底端部4、5同士が互いに逆方向を向くように形成される。細溝2は、ショルダーリブ表面1から溝底部3までなめらかに遷移している。
ショルダーリブに細溝2を設けると、その外側が耐偏摩耗性を有するいわゆるディフェンスリブ6となる。細溝2を上記のように構成すると、当該ディフェンスリブ6とその内側の本リブ7とが上記断片化された溝底端部4、5同士の隙間8で繋がる。このため、当該細溝2は、もげにも強く、しかも溝底形状がタイヤ側面9に対して平行となる部分が少なくなるため、溝底での応力集中も緩和され、高い耐ティア性を有するようになる。なお、本発明において細溝が概一直線状になっているのは、ショルダー部偏摩耗の抑制機能を保つためである。ここで、概一直線状とは幾何学的に正確な一直線のみならず、細溝の幅程度ぶれている場合を含んだ概念である。
また、同図において、同一断片である溝底部両端部4(または5)は、タイヤ側面9に対して同角度に形成されている。同一断片である溝底部3の両端部4(または5)をタイヤ側面9に対して同角度とすることにより、溝壁自身にも曲げ剛性が増加し、リブティアに耐性をもつようになる。たとえば、同図に示すようにタイヤ側面9に対する角度が90度であれば、断片化した溝底部3は、およそ半円形状となり曲げ剛性が大きくなる。トレッド表面1から溝底部3に至るまでに溝壁が序々に三次元的に変化しており、トレッド表面1付近では本来のショルダー部応力集中緩和機能を保ち、溝底付近ではリブティアを誘発する集中応力を緩和できる。
このように、本発明の実施例1に係る空気入りタイヤによれば、細溝2が応力集中を緩和させることにより、耐偏摩耗性が維持され、さらに、溝底部3の形状に工夫を加えることにより、耐ティア性が向上し、両者を両立することができる。特にタイヤが縁石等へ乗り上げる際でも細溝2の外側であるディフェンスリブ6のティアを防止することができ、重荷重用タイヤに最適なタイヤを構成することができる。
図2は、この発明の実施例2に係るショルダーリブを示す斜視図である。このショルダーリブは、基本的に実施例1に係るものと同じであるが、細溝12が、断続的に形成される点が特徴である。このように細溝12が断続的に形成される場合は、細溝2が一直線状に開口するように形成される場合に比べて、縁石等にディフェンスリブ6が乗っかるときでも細溝12自身が開口しにくくなり、全体的にディフェンスリブ6の耐ティア性が向上する。
この場合であっても、ショルダーリブ表面1には、細溝12がタイヤ周方向に概一直線状になるように配置される点、細溝12の溝底部3は、断片的に不連続であり、かつ別断片の隣り合う溝底端部4、5同士が互いに逆方向を向くように形成される点、同一断片である溝底部両端部4(または5)は、タイヤ側面9に対して同角度に形成されている点は実施例1と同様である。
したがって、本発明の実施例2に係る空気入りタイヤによれば、細溝2が応力集中を緩和させることにより、耐偏摩耗性が維持され、さらに、溝底部3の形状に工夫を加えることにより、耐ティア性が向上し、両者を両立することができる。
図3は、この発明の実施例3に係るショルダーリブを示す斜視図である。このショルダーリブは、基本的に実施例1に係るものと同じであるが、細溝22がタイヤ幅方向に傾斜している点が特徴である。具体的には、トレッド表面21における細溝22のトレッド中心側縁部24から降ろした法線25よりも細溝22の内側面26がバットレス側に傾くか、または細溝22の外側面27が当該法線25よりもタイヤクラウンラインCL方向に傾く点が特徴である。図のように隣り合う溝底断片が交互に別方向に傾くのが好ましい。
細溝22はトレッド表面21に対する法線25を中心に湾曲、屈曲するよりも、バットレス側に傾きながら湾曲・屈曲したり、逆にタイヤクラウンラインCL側に傾きながら湾曲、屈曲した方が当該細溝22の剛性が向上する。これにより、一部のたわみが大きくなるような使用条件下、例えば制動時、コーナリング時など、荷重が増加するためにたわみが大きくなる状況の下でも、耐偏摩耗性と耐ティア性との両立という効果がより大きくなる。なお、バットレス側に傾いた方がショルダー部の剛性が大きくなるので耐偏摩耗性はやや大きくなる傾向となる。
この場合であっても、ショルダーリブ表面1には、細溝22が連続的または断続的にタイヤ周方向に概一直線になるように配置される点、細溝22の溝底部23は、断片的に不連続であり、かつ別断片の隣り合う溝底端部4、5同士が互いに逆方向を向くように形成される点、同一断片である溝底部両端部4(または5)は、タイヤ側面9に対して同角度に形成されている点は実施例1と同様である。
したがって、本発明の実施例3に係る空気入りタイヤによれば、細溝22が応力集中を緩和させることにより、耐偏摩耗性が維持され、さらに、溝底部3の形状に工夫を加えることにより、耐ティア性が向上し、両者を両立することができる。
図4は、この発明の実施例4に係るショルダーリブを示す斜視図である。このショルダーリブは、周方向に断続的に形成された細溝32が途中までトレッド表面31の法線にそって刻まれ、途中から湾曲・屈曲して断片化している点が特徴である。具体的には、細溝32はトレッド表面31から溝底33までの深さDの80%以内の間で、概一直線状に形成されるのが好ましい。この発明では、溝底部に特定の湾曲・屈曲構造を有するので、剛性が大きく、概一直線状に形成される部分が深さDの80%以内まで下げても、ショルダーリブにかかる偏荷重による応力集中を分散させる能力が維持でき、かつ下部の湾曲または屈曲によって耐ティア性も確保される。
同図に示すように、この場合であっても、ショルダーリブのトレッド表面31には、細溝32の溝底部33は、断片的に不連続であり、かつ別断片の隣り合う溝底端部4、5同士が互いに逆方向を向くように形成される点、同一断片である溝底部両端部4(または5)は、タイヤ側面9に対して同角度に形成されている点は実施例1と同様である。
図5は、この発明の実施例5に係るショルダーリブを示す斜視図である。このショルダーリブは、周方向に断続的に形成された細溝42が途中までトレッド表面41の法線にそって刻まれ、途中から湾曲・屈曲して断片化している点は上記実施例4と同様である。この発明では、実施例3で説明したように、当該湾曲・屈曲している部分がタイヤ幅方向に傾斜させられている。
具体的には、トレッド表面41における細溝42のトレッド中心側縁部44から降ろした法線45よりも細溝42の内側面46がバットレス側に傾くか、または細溝42の外側面47が当該法線45よりもタイヤクラウンラインCL方向に傾いている。図のように隣り合う溝底断片が交互に別方向に傾くのが好ましい。この発明の効果は、実施例3と4の効果を併せ持ち、耐偏摩耗性、耐ティア性の両立をバランスよく確保できるという点にある。なお、細溝42の全体構成は、実施例3と実施例4とで説明した通りである。
図6は、細溝の湾曲・屈曲バリエーションを示した図表である。縦1段目と、3段目は湾曲・屈曲部をタイヤ幅方向に傾斜させたパターンであり、2段目は細溝の真下で湾曲・屈曲させたパターンである。横のA〜Cは、細溝が連続的に概一直線状に形成されるパターン、D〜Fは、断続的に形成されるパターンである。図に示すように、湾曲・屈曲した図形の代表として円弧型、くの字型、コの字型が考えられる。しかしながら、この発明では、これらの図形に限らず、別断片の隣り合う溝底端部同士が互いに逆方向を向くように形成され、同一断片である溝底部両端部は、タイヤ側面に対して同角度に形成されていれば、どんな図形形状になってもよい。
図7は、この発明の実施例6に係るショルダーリブを示す斜視図である。この図は、ショルダーリブのクラウンラインCLとは反対側の端部を拡大したものである。ショルダーリブのトレッド面51には、断続的な一文字形状の細溝52(サイプ)が周方向に概一直線状になるように配置される。細溝52の溝底部53の形状はトレッド表面における前記一文字形状に対してねじれており、前記表面における一文字形状から前記溝底部53の形状まで滑らかに細溝52が遷移している。
断続的な細溝52をトレッド表面付近で概一直線に配置することによりショルダー部における応力集中が緩和され、偏摩耗抑制機能がもたらされる。溝底部53においてはトレッド表面の一文字形状からねじられる形状になることにより一直線状になっておらず、リブ剛性を高くすることができ、その結果耐ティア性に優れた形状となる。ここで、細溝52とは幅0.5mm以上5mm以下のものをいう。なお、概一直線状とは幾何学的に正確な一直線のみならず、細溝52の幅程度のずれまでを含んだ概念である。
Figure 0004388405
表1は、実験結果を示す表である。この発明の効果を調べるために、サイズ11R22.5のタイヤについて、JATMAに記載の14PR条件の最大荷重・最大空気圧とし、以下の2種類の実車試験を行った。実車試験Aは、5万km走行後のショルダーステップ摩耗の発生具合を指数で評価したものであり、これによって耐偏摩耗性を評価した。また、実車試験Bは、高さ50mmの段差の乗り降りを10回行い、ティア発生の有無で評価したものであり、これによって耐ティア性を評価した。なお、実車実験Aの指数の値は大きい程優れていることを示す。
表中比較例1は周方向に連続する細溝をショルダー部に設けたもので、比較例2は、断続する細溝をショルダー部に設けたものである。そして、実施例1は、周方向に断続的で、且つねじられた細溝を設けたものである。同表をみると明らかなように、本発明にかかる実施例1では耐偏摩耗性および耐ティア性の双方で優れていることがわかった。
図8は、細溝のねじれ度合いを示すショルダーリブ上面図である。細溝52のねじれの度合いは、ショルダーリブの幅をW、断続的に配置される細溝52の一の前記細溝52における溝底長手方向両端部54、55同士のタイヤ軸方向の距離をaとした場合に、aはWの5%以上50%以下であることが好ましい。ねじれの度合いを上記の範囲にすると、耐偏摩耗性と耐ティア性の両立という効果がより大きくなる。
Figure 0004388405
表2は、実験結果を示す表である。この表は、a/W(%)の値を変えてこの発明の効果を調べた結果である。なお、試験は、Wが35mmのタイヤを用いて、上記実車試験AおよびBで行った。同表をみると明らかなように、a/Wを5(%)以上とした実施例1〜4ではa/Wが0である比較例2に対して耐ティア性が向上したことがわかった。ただし、a/Wを60(%)とした場合は、耐偏摩耗性が悪化する傾向が現れ始めたので、a/Wの値は5(%)〜50(%)であることが好ましいといえる。
図9は、細溝の溝底部における周方向長さを示す説明図である。細溝52の溝底部53における周方向長さをsとし、タイヤ58の接地面59における最大接地長さをLとした場合、sは0よりも大きく、Lの40%以下にすることが好ましい。あまり大きくすると、細溝周辺の溝壁の剛性が小さくなり、溝自体が変形しやすくなってしまうからである。このような基準で細溝の溝底の周方向長さを決めてやると、耐偏摩耗性と耐ティア性の両立という効果がより大きくなる。
Figure 0004388405
表3は、実験結果を示す表である。この表は、s/L(%)の値を変えてこの発明の効果を調べた結果である。なお、試験は、上記a/Wが30(%)、最大接地長さL=250mmのタイヤを用いて、上記実車試験AおよびBで行った。なお、最大接地長さとはJATMAに記載の最大荷重・最大空気圧にて測定したものをいう。同表をみると明らかなように、s/Lを2(%)以上とした実施例1、5〜7ではs/Lが0である(細溝がない)比較例3に対して耐偏摩耗性および耐ティア性の双方が優れていることがわかった。ただし、s/Lが50(%)とした実施例7では、耐ティア性が悪化したので、結局既述したように0より大きく40(%)以下にすることが好ましい。0(%)は細溝がないに等しいことを表すので、実際には2(%)以上であることが好ましい。
また、断続的に配置された細溝52のうち、一の前記細溝の溝底における長手方向端部56と、周方向に隣り合う細溝52の溝底における当該長手方向端部56と向き合う長手方向端部57との距離をtとした場合、tは0よりも大きく、前記Lの30%以下であるようにするのが好ましい。溝底の向き合う長手方向端部56、57同士の距離tを、タイヤ全体の接地面における最大接地長さに対して上記のような大きさにしても、耐偏摩耗性と耐ティア性の両立という効果がより大きくなる。
Figure 0004388405
表4は、実験結果を示す表である。この表は、t/L(%)の値を変えてこの発明の効果を調べた結果である。なお、試験は、上記a/Wが30(%)、最大接地長さL=250mmのタイヤを用いて、上記実車試験AおよびBで行った。同表をみると明らかなように、t/Lを2(%)以上とした実施例1、8〜10ではt/Lが0である比較例1に対して耐偏摩耗性および耐ティア性の双方が優れていることがわかった。ただし、t/Lが50(%)とした実施例10では、耐偏摩耗性が悪化する傾向を現したので、結局既述したようにt/Lは0より大きく30(%)以下にすることが好ましい。0(%)は細溝がないに等しいことを表すので、実際の設計では2(%)以上であることが好ましい。
また、周方向に断続的に形成される細溝52は、トレッド表面で周方向につながるように形成されるようにしてもよい。細溝52は溝底部にむかってねじれているので、トレッド表面における細溝52同士を周方向につなげても、ねじれた溝底同士はつながらず、剛性を保つことができる。つまり、ここでは耐ティア性を保てるということである。これによって、耐偏摩耗性と耐ティア性の両立という効果が得られる。また、細溝52をトレッド表面で周方向につなぐときの、周方向につないだ部分の深さは、耐偏摩耗性と耐ティア性のバランスを考慮し、細溝深さの80(%)以下であることが好ましい。
また、細溝52は、ねじれながらタイヤ幅方向に傾斜させてもよい。図10および図11は、細溝52をタイヤ幅方向に傾斜させた状態を示す断面図である。具体的には、トレッド表面60における細溝52のトレッド中心側縁部から降ろした法線62よりも細溝52の外側面61がバットレス63方向に傾くか、または細溝52の内側面64が当該法線62よりもトレッド中心側またはタイヤクラウンライン方向に傾くようにしてもよい。
細溝52はトレッド表面60に対する法線62を中心にねじれるよりも、バットレス63側に傾きながらねじれたり、逆にタイヤクラウンライン側に傾きながらねじれた方が耐偏摩耗性が向上する。これにより、一部のたわみが大きくなるような使用条件下、例えば制動時、コーナリング時など、荷重が増加するためにたわみが大きくなる状況の下でも、いずれかの発明と組み合わせることにより耐ティア性との両立という効果がより大きくなる。なお、バットレス63側に傾いた方がタイヤ接地方向からみたショルダー部の剛性が大きくなるので耐偏摩耗性は大きくなる傾向となる。細溝は、概平面のままねじれていてもよいし、バットレス側を凹にして湾曲していてもよい。
Figure 0004388405
表5は、実験結果を示す表である。この表は、細溝52のタイヤ幅方向の傾斜を変えてこの発明の効果を調べた結果である。なお、試験は、11R22.5サイズのタイヤについて、JATMAに記載の14PR条件の最大荷重で空気圧を600kPaとして、上記実車試験AおよびBで行った。ここで、実施例13は細溝をトレッド中心側に傾斜させたものである。また、実施例11は、図10のようにバットレス側に傾斜させたもの、実施例12は、図11のようにトレッド中心側に傾斜するが、バットレス側の細溝の溝壁がトレッド中心側の法線を越えないようにしたものである。同表をみると明らかなように、実施例11および12は、耐偏摩耗性および耐ティア性の双方で優れている。トレッド側に傾斜させた実施例13もバットレス側に傾斜させた実施例11または12よりは耐偏摩耗性が小さいが、ねじりのない細溝でティアが発生した比較例1に比べれば十分に優れているといえる。
本発明にかかる空気入りタイヤは、ショルダー部に設ける細溝の形状、特に溝底の形状、ねじれを工夫することにより、耐偏摩耗性と耐ティア性を両立させる点で有用である。したがって、タイヤ業界における製造、使用、譲渡等にかかる物となる。
この発明の実施例1に係るショルダーリブを示す斜視図である。 この発明の実施例2に係るショルダーリブを示す斜視図である。 この発明の実施例3に係るショルダーリブを示す斜視図である。 この発明の実施例4に係るショルダーリブを示す斜視図である。 この発明の実施例5に係るショルダーリブを示す斜視図である。 細溝の湾曲・屈曲バリエーションを示した図表である。 この発明の実施例6に係るショルダーリブを示す斜視図である。 細溝のねじれ度合いを示すショルダーリブ上面図である。 細溝の溝底部における周方向長さを示す説明図である。 細溝をタイヤ幅方向に傾斜させた状態を示す断面図である。 細溝をタイヤ幅方向に傾斜させた状態を示す断面図である。
符号の説明
1、21、31、41、51、60 トレッド表面
2、12、22、32、42、52 細溝
3、33、53 溝底部
4、5 溝底端部
6 ディフェンスリブ
7 本リブ
8 隙間
9 タイヤ側面
25、45、62 法線
54、56 溝底長手方向両端部
57 長手方向端部
59 接地面

Claims (12)

  1. ショルダーリブ表面にて細溝が周方向に概一直線状になるように配置され、前記細溝の溝底部は、断片的に不連続であり、かつ別断片の隣り合う溝底端部同士が互いに逆方向を向いて形成され、前記細溝はショルダーリブ表面から前記溝底部までなめらかに遷移していることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 同一断片である前記溝底部両端部は、タイヤ側面に対して同角度に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記細溝は、断続的に周方向に形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記細溝はトレッド表面から溝底部までの深さの80%以内の間で、概一直線状に形成され、残りの深さで湾曲または屈曲し、かつ断片化されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記細溝のタイヤ幅方向の傾斜は、トレッド表面における前記細溝のトレッド中心側縁部から降ろした法線よりも前記細溝の外側面がバットレス側に傾くか、または前記細溝の内側面が当該法線よりもタイヤクラウンライン方向に傾くことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  6. ショルダーリブの表面にて断続的な一文字形状の細溝が周方向に概一直線状になるように配置され、前記細溝の溝底形状は前記表面における前記一文字形状に対してねじれており、前記表面における一文字形状から前記溝底形状まで滑らかに前記細溝が遷移していることを特徴とする空気入りタイヤ。
  7. 前記ねじれの度合いは、ショルダーリブの幅をW、断続的に配置される前記細溝の一の前記細溝における溝底長手方向両端部同士のタイヤ軸方向の距離をaとした場合に、aはWの5%以上50%以下であることを特徴とする請求項6に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記溝底形状の周方向における長さをsとし、タイヤ接地面における最大接地長さをLとした場合、sは0よりも大きく、Lの40%以下であることを特徴とする請求項6または7に記載の空気入りタイヤ。
  9. 断続的に配置された前記細溝のうち、一の前記細溝の溝底における長手方向端部と、周方向に隣り合う前記細溝の溝底における前記長手方向端部と向き合う長手方向端部との距離をtとした場合、tは0よりも大きく、前記Lの30%以下であることを特徴とする請求項6〜8のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  10. 断続的に配置されている細溝をトレッド表面で周方向につないだことを特徴とする請求項6〜9のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  11. 断続的に配置されている前記細溝を、トレッド表面で周方向につなぎ、前記周方向につないだ部分の深さは、細溝深さの80%以下であることを特徴とする請求項10に記載の空気入りタイヤ。
  12. 前記細溝のタイヤ幅方向の傾斜は、トレッド表面における前記細溝のトレッド中心側縁部から降ろした法線よりも前記細溝の外側面がバットレス側に傾くか、または前記細溝の内側面が当該法線よりもタイヤクラウンライン方向に傾くことを特徴とする請求項6〜11のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
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