JP4387875B2 - シート材識別装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート材の識別をおこなうシート材識別装置に関し、特にシート材に衝撃を印加することによりシート材の種類を識別するものに関する。
従来、複写機、プリンタ、あるいはFAX等の画像形成装置は、記録媒体となるシート材に対して画像の形成をおこなう。画像を形成するためのシート材には、コピー紙等の普通紙をはじめとして、光沢紙、コート紙、再生紙、或いは、OHP等が用いられる。
画像形成装置が、このような多くの種類のシート材に対してそれぞれに良い品質の画像を形成するためには、シート材の種類に合わせた画像形成をおこなうことが好ましく、画像形成の前にシート材の種類を自動的に識別できることが望ましい。
そこで、記録媒体を搬送する経路の近くに少なくとも1つの照明源を敷設し、照明源の光を記録媒体の表面に照射して、記録媒体表面からの光の放射強度を検出するセンサ要素の出力信号を処理することにより、記録媒体の識別をおこなうものが提案されている(特許文献1参照)。
特開2000−301805号公報
しかしながら、上述したような光の放射強度を利用してシート材の識別をおこなうものは、搬送経路を搬送されるシート材の角度が変化するような、例えばシート材のばたつきや歪み等を生じた場合、シート材からの光が乱反射することにより光を正確に検出することができず、シート材の識別を精度良くおこなうことができない場合が生じるという問題があった。
そこで本発明は、精度良くシート材の識別をおこなうことが可能なシート材識別装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、搬送路上に搬送されるシート材の識別をおこなうシート材識別装置において、シート材に衝撃力を衝撃印加部材を介して印加自在な衝撃印加手段と、前記搬送路を介して前記衝撃印加部材と対向して配置され、シート材を介して受ける前記衝撃印加部材からの衝撃力をシート材介在衝撃力として検知するシート材介在衝撃力検知手段と、前記シート材介在衝撃力検知手段が前記シート材介在衝撃力を検知する際の、前記衝撃印加部材が印加する衝撃力を印加衝撃力として検知する印加衝撃力検知手段と、前記シート材介在衝撃力と前記印加衝撃力とに基づきシート材の識別をおこなう識別手段と、を備え、前記印加衝撃力検知手段は、シート材が介在していない際に、前記衝撃印加部材による衝撃力の印加を実行する試打実行手段と、前記試打実行手段の実行によって前記衝撃印加部材から受ける衝撃力をシート材不在衝撃力として検知するシート材不在衝撃力検知手段と、を有し、前記シート材不在衝撃力を前記印加衝撃力として検知することを特徴とするものである。
また本発明は、前記印加衝撃力検知手段は、前記衝撃印加部材の振動量を検知する振動量検知手段と、前記衝撃印加部材の振動量が所定量以下である際に、前記衝撃印加部材によるシート材への衝撃力の印加を許可する静定時印加許可手段と、を有し、前記衝撃印加部材により印加する衝撃力を定常的にすることによって、前記印加衝撃力を検知することを特徴とするものである。
本発明にかかるシート材識別装置によれば、印加衝撃力検知手段が衝撃印加部材が印加する衝撃力を印加衝撃力として検知し、シート材介在衝撃力検知手段がシート材を介して受ける衝撃印加部材からの衝撃力をシート材介在衝撃力として検知し、それぞれ検知した印加衝撃力とシート材介在衝撃力とに基づいてシート材の識別をおこなうので、シート材の識別を精度良くおこなうことができる。
<第1の実施の形態>
以下、本発明の第1の実施の形態にかかるシート材識別装置を図1乃至図4に沿って説明する。図1は本発明にかかるシート材識別装置の機能的構成を示すブロック図、図2は第1の実施の形態にかかる衝撃印加機構部の構成及びシート材が介在していない状態を示す断面図、図3は第1の実施の形態にかかる衝撃印加機構部の構成及びシート材が介在している状態を示す断面図、図4はシート材識別装置のシート材識別動作を示すフローチャートである。
本発明にかかるシート材識別装置100は、例えば画像形成装置において、当該画像形成装置が画像を形成する際に使用するシート材(即ち、記録媒体)が搬送される搬送路上に配設され、シート材の材質や種類等の識別をおこなう装置である。
即ち、画像形成装置は、例えばイメージスキャナ等で読み取った画像データをメモリ等に記憶し、この読み取った画像データを給紙トレー等から搬送されてくるシート材に対して感光性ドラム等を通じて出力をおこなうものであって、シート材識別装置100は、画像形成される前の搬送路上を搬送されるシート材の識別をおこない、例えば画像形成装置による画像形成動作の設定等(例えば、搬送速度、画像形成速度、トナーやインク量、定着温度などの設定等)に用いるため、その識別情報を出力するものである。そのため、シート材識別装置100は、画像形成装置の給紙から画像形成するまでの間の搬送路上の任意の位置に設置される。
つづいて、本発明にかかるシート材識別装置の機能的構成を説明する。図1に示すように、シート材識別装置100は、衝撃印加機構部(衝撃印加手段)101と制御部102とからなり、さらに、制御部102は、印加衝撃力検知部103とシート材介在衝撃力検知部104と識別部105とを有する構成となっている。
このうち衝撃印加機構部101は、シート材識別装置100内の搬送路上を通過するシート材に衝撃力を印加するための機構である。図2及び図3に示すように、シート材識別装置100の衝撃印加機構部101は、衝撃印加部材201と、圧電素子202と、カム204と、ガイド205と、ばね206と、固定軸208とを備えている。また、シート材203は、例えば画像形成装置の搬送路の一部であるシート材搬送ガイド207内を搬送される。なお、このシート材搬送ガイド207は、シート材識別装置100のユニットの一部として備えられていてもよい。
上記衝撃印加部材201は、詳しくは後述する圧電素子202やシート材203に衝撃力を印加するための部材である。カム204は、軸方向に対する断面が半円柱形状に形成されており、固定軸208を回転軸として衝撃印加部材201を引き上げるための部材であって、不図示のモータ等により図2及び図3に示す矢印AR2の向きに回転することにより、衝撃印加部材201を上方に引き上げ、そのまま所定回転後に解放する。
ガイド205は、衝撃印加部材201を狭持し、衝撃印加部材201が移動する方向を維持する。ばね206は、カム204によって衝撃印加部材201が引き上げられたときに圧縮し、解放されたときに伸張することによって衝撃印加部材201を加速する。これにより、衝撃印加部材201は、後述する圧電素子202やシート材203に衝撃力を印加する。
なお、衝撃印加部材201は、印加した際の衝撃力を自身で吸収しない非弾性部材を用いることが好ましく、例えば弾性率の低い金属、硬化プラスチック等を用いることが考えられる。
一方、圧電素子202は、衝撃印加部材201にシート材搬送ガイド207を介して対向配置されており、衝撃や音波などの振動による機械的な外力に応じて電圧等の電気的な出力信号(電圧信号)を発生するセンサ素子からなる。圧電素子202は、この性質を利用し、衝撃印加部材201から衝撃力が印加された際の電圧信号を発生する。
また、シート材203は、画像形成装置の搬送ローラ等によってシート材搬送ガイド207に沿って矢印AR1に示す方向に搬送される。図2においては、シート材203が、シート材搬送ガイド207上であって、衝撃印加部材201の先端部分と圧電素子202との間に搬送される前の状態、つまりシート材203が衝撃印加部材201と圧電素子202との間に介在していない(不在の)状態が示されており、図3においては、シート材203が、衝撃印加部材201の先端部分と圧電素子202との間に搬送された状態、つまりシート材203が衝撃印加部材201と圧電素子202との間に介在している状態が示されている。
ついで、第1の実施の形態にかかるシート材識別装置100の動作を説明する。例えば画像形成装置のセンサ等を介してシート材が搬送されてくることが信号入力されると、図2に示すように、シート材203がシート材搬送ガイド207に沿って衝撃印加部材201の先端部分と圧電素子202との間に搬送される前に、制御部102の印加衝撃力検知部103により不図示のモータが制御され、衝撃印加機構部101のカム204を矢印AR2に示す方向に回転させる。これにより、カム204は、衝撃印加部材201をガイド205に沿って引き上げた状態で保持し、ばね206を圧縮する。
そして、カム204は半円柱形状であるため、さらに回転させると衝撃印加部材201を引き上げた状態から解放し、ばね206の伸張と共に衝撃印加部材201が加速され、シート材203が不在な状態で、つまり衝撃力を直に圧電素子202に印加する、いわゆる試打をおこなう(即ち、試打実行手段、図4のS401)。
このとき、圧電素子202は、このシート材203が介在していない状態の衝撃力(以下、「シート不在衝撃力」という)に応じた電圧信号を生じ、図1に示した制御部102の印加衝撃力検知部103へと電圧信号を伝達する。これにより、印加衝撃力検知部103は、シート材不在衝撃力、つまり衝撃印加部材201により印加する印加衝撃力を前もって検知する(シート材不在衝撃力検知手段、図4のS402)。よって本発明におけるシート材介在衝撃力検知手段は、本第1の実施の形態においては、圧電素子202とシート材介在衝撃力検知部104とを含み、一方、印加衝撃力検知手段は、圧電素子202と印加衝撃力検知部103とを含み構成されている。
つづいて、当該シート材203がシート材搬送ガイド207に沿って矢印AR1に示す方向に搬送され、衝撃印加部材201の先端部分と圧電素子202との間まで搬送されると、制御部102のシート材介在衝撃力検知部104により不図示のモータが制御され、上述と同様にカム204を矢印AR2方向に回転させて、衝撃印加部材201によりシート材203に対して衝撃力を印加する(図4のS403)。
このとき、圧電素子202は、このシート材203が介在している状態の衝撃力(以下、「シート材介在衝撃力」という)に応じた電圧信号を生じ、図1に示した制御部102のシート材介在衝撃力検知部104へと電圧信号を伝達する。これにより、シート材介在衝撃力検知部104は、シート材介在衝撃力、つまりシート材203によって吸収されなかった衝撃力を検知する(シート材介在衝撃力検知手段、図4のS404)。
そして、制御部102の識別部105は、上述した印加衝撃力検知部103にて検知した印加衝撃力と、シート材介在衝撃力検知部104によって検知したシート材介在衝撃力とに基づき、シート材203が吸収した衝撃力を算出し、例えばあらかじめ用意されたシート材別のテーブルデータを参照するなどして、シート材203の識別をおこなう(識別手段、図4のS405)。
このテーブルデータは、シート材別に割り当てられた電圧の最大値や電圧の減衰率等の値が記録されているものであり、例えば不図示のROMやデータベースなどにあらかじめ格納されているものである。なお、テーブルデータは、シート材別の衝撃力の値を格納したものであってもよい。この際は、圧電素子202からの電圧信号を衝撃力に換算することになる。
そして、図4のS405にてシート材203を識別した識別データは、制御部102から画像形成装置の制御部などに送信され、当該シート材203の画像形成処理に対する画像形成装置の動作設定等に用いられる。
以降は、シート材が通過する毎に、上述したシート材の識別動作をおこない、同様に各シート材の識別をおこなう。なお、例えば画像形成装置に同種のシート材を収納する給紙トレー等がある場合には、当該給紙トレーが開閉されるまで、最初のシート材の識別情報を以降のシート材に対して用いることも考えられ、このような場合にシート材の通過毎に識別動作をおこなう必要がないことは勿論のことである。
以上説明したように、第1の実施の形態にかかるシート材識別装置100によれば、印加衝撃力検知部103が、シート材203が介在していない状態で衝撃印加部材201が印加するシート材不在衝撃力を印加衝撃力として検知し、シート材介在衝撃力検知部104が、シート材203が介在した状態で受ける衝撃印加部材201からのシート材介在衝撃力を検知し、識別部105がこれら印加衝撃力とシート材介在衝撃力とに基づいてシート材203の識別をおこなうので、シート材203の識別を精度良くおこなうことができるようになる。
また、第1の実施の形態にかかるシート材識別装置100によれば、衝撃印加部材201が圧電素子202に直に衝撃力を印加することにより、例えばばね206の劣化や結露、外乱などによる影響を含めた衝撃力としてシート材不在衝撃力を検知できるので、衝撃印加部材201が印加する印加衝撃力を精度良く検知することができるようになる。
また、第1の実施の形態にかかるシート材識別装置100によれば、衝撃印加部材201は、ガイド205内に敷設されたばね206によって加速されて圧電素子202やシート材203に衝撃力を印加できることにより、識別処理を高速におこなうことができるようになる。これにより、搬送路上をシート材203が搬送中であっても、シート材203の識別を精度良くおこなうことができるようになる。
なお、第1の実施の形態においては、シート材不在衝撃力をあらかじめ検知してからシート材介在衝撃力を検知する場合を一例として説明したが、検知する順序を逆とし、シート材介在衝撃力を検知した後でシート材不在衝撃力を検知して識別をおこなうようにしてもよい。
<第2の実施の形態>
つぎに、本発明の第2の実施の形態にかかるシート材識別装置を図5及び図6に沿って説明する。図5は第2の実施の形態にかかる衝撃印加機構部の構成を示す斜視図、図6は第2の実施の形態にかかるシート材識別装置のシート材識別動作を示すフローチャートである。
なお、第2の実施の形態にかかるシート材識別装置は、上記第1の実施の形態を一部変更したものであって、図5において図1及び図2と同一符号は、同一又は相当部分を示し、他の同一部分も含め、その説明を省略する。
図5に示すように、フォトカプラ(速度検知手段)501a,501bは、図1乃至図3に示したシート材識別装置100の衝撃印加機構部101に配設され、より詳しくは、衝撃印加機構部101が備える衝撃印加部材201の近傍であって、当該衝撃印加部材201が衝撃力を印加する際に移動する方向に所定の距離を置いて並べて配設されている。
また、フォトカプラ501a,501bは、それぞれ光を発する発光部と、発光部からの光を受ける受光部とを備えており、発光部から発した光が受光部に届くまでの間に何らかの遮光物によって遮光された際に信号を発生する光遮蔽センサ等のセンサ素子からなる。この性質を利用し、衝撃印加部材201が衝撃力を印加する際に移動して、フォトカプラ501a,501bが備えるそれぞれの発光部からの光を順に遮光する際に信号を発生する。
つぎに、第2の実施の形態にかかるシート材識別装置100の動作を説明する。図3と同様に、識別するためのシート材203がシート材搬送ガイド207に沿って衝撃印加部材201の先端部分と圧電素子202との間まで搬送されると、シート材介在衝撃力検知部104によって不図示のモータが制御され、衝撃印加部材201によりシート材203に対して衝撃力を印加する(図6のS601)。
衝撃印加部材201がシート材203に対して衝撃力を印加する際、衝撃印加部材201は、フォトカプラ501a、フォトカプラ501bの順に、それぞれの発光部からの光を遮光しながら移動する。これにより、フォトカプラ501a,501bは、それぞれが遮光された際に発生する信号を順に印加衝撃力検知部103へと伝達する。そして、これを受けた印加衝撃力検知部103は、伝達された信号の時差から衝撃印加部材201が衝撃力を印加する際の速度を検知し、この速度に基づき、例えば衝撃印加部材201の質量に応じて算出するなどして、印加衝撃力を検知する(図6のS602)。
つぎに、衝撃印加部材201によりシート材203に対して衝撃力が印加されると、図4のS404のときと同様、圧電素子202によって生じた電圧信号がシート材介在衝撃力検知部104に伝達され、シート材介在衝撃力検知部104がシート材介在衝撃力を検知する(図6のS603)。
そして、識別部105は、図4のS405と同様、上述した印加衝撃力検知部103にて検知した印加衝撃力と、シート材介在衝撃力検知部104によって検知したシート材介在衝撃力とに基づき、シート材203が吸収した衝撃力を算出し、例えばあらかじめ用意されたシート材別のテーブルデータを参照するなどして、シート材203の識別をおこなう(図6のS604)。
このテーブルデータは、シート材別に割り当てられた衝撃力の値が記録されているものであり、例えば不図示のROMやデータベースなどにあらかじめ格納されているものである。なお、テーブルデータは、シート材別に割り当てられた電圧の値を格納したものであってもよい。この際は、印加衝撃力検知部103が検知した速度を電圧に換算することになる。
以上説明したように、第2の実施の形態にかかるシート材識別装置100によれば、衝撃印加部材201がシート材203に衝撃力を印加する際の速度をフォトカプラ501a,501bを用いて検知することができるので、衝撃印加部材201が印加する印加衝撃力を速度から検知することができるようになる。それにより、シート材203の識別を精度良くおこなうことができるようになる。
また、第2の実施の形態にかかるシート材識別装置100によれば、衝撃印加部材201がシート材203に対して衝撃力を印加する際に、印加衝撃力を検知することができ、つまり、第1の実施の形態のような試打を不要とすることができるので、シート材203の識別に要する時間を短縮することができる。
なお、第2の実施の形態においては、衝撃印加部材201の速度を検知するものとしてフォトカプラ501a,501bを用いているが、速度センサなど被対象物の速度を検知できるものであれば何を用いてもよい。
<第3の実施の形態>
つぎに、本発明の第3の実施の形態にかかるシート材識別装置を図7を用いて説明する。図7は、第3の実施の形態にかかる衝撃印加機構部の構成を示す斜視図である。なお、第3の実施の形態にかかるシート材識別装置は、上記第1の実施の形態を一部変更したものであって、図7において図1及び図2と同一符号は、同一又は相当部分を示し、他の同一部分も含め、その説明を省略する。
図7に示すように、振動センサ(振動量検知手段)701は、図1乃至図3に示したシート材識別装置100の衝撃印加機構部101が備える衝撃印加部材201の近傍に設置されており、例えば検知する対象物が振動することによって生じる変位や速度を、電圧や電流等の電気的な出力信号として発生する非接触型のセンサ素子からなる。振動センサ701は、この性質を利用し、衝撃印加部材201に生じる振動に応じた出力信号を発生する。
つぎに、第3の実施の形態にかかるシート材識別装置100の動作を説明する。例えば、画像形成装置のセンサ等を介してシート材が搬送されてくることがシート材識別装置100に信号入力されると、振動センサ701は衝撃印加部材201の振動量の検知を開始する。
これにより、振動センサ701は、検知している衝撃印加部材201が生じる振動量に応じた信号を発生し、印加衝撃力検知部103へと信号を伝達することにより、印加衝撃力検知部103は衝撃印加部材201の振動量を検知する。これを受けて、印加衝撃力検知部103は、検知している振動量が所定量以下となった場合には、印加衝撃力検知部103の静定時印加許可手段により、衝撃印加部材201による衝撃力の印加の実行を許可する。
また、印加衝撃力検知部103は、検知している振動量が所定量以下でない場合には静定時印加許可手段によりシート材203の識別の実行を不許可とし、例えば画像形成装置の制御部等に信号を送信してシート材203の搬送を待機させる。そして、振動センサ701は搬送を待機させた後も検知を継続し、振動量が所定量以下となった際に、シート材203の搬送を再開させると共に、静定時印加許可手段によって衝撃印加部材201による衝撃力の印加の実行を許可する。
ところで、上述した振動センサ701が検知する振動は、例えば衝撃印加部材201が衝撃力を印加した直後等に、衝撃印加部材201にて生じるものである。このような振動が衝撃印加部材201に生じている際は、衝撃印加部材201により印加する印加衝撃力が不安定な状態になってしまう。一方、検知される衝撃印加部材201の振動量が所定量以下である際は、衝撃印加部材201が静定した状態であり、衝撃印加部材201が印加する衝撃力は定常的な値となる。
即ち、衝撃印加部材201の振動量が所定量以下である際に、衝撃力の印加の実行を許可することで、静定時において衝撃印加部材201は定常的な衝撃力を印加することができるので、例えばシート材識別装置100の製造時などに計測しておくことで印加衝撃力があらかじめ分かり、つまり、衝撃印加部材201が印加する衝撃力を定常的なものとすることで印加衝撃力を推定的に検知することができる。
上述のように衝撃印加部材201によりシート材203に対して衝撃力の印加の実行が許可されると、図4のS404の場合と同様に、圧電素子202によって生じた電圧信号がシート材介在衝撃力検知部104に伝達され、シート材介在衝撃力検知部104がシート材介在衝撃力を検知する。
つづいて、識別部105は、上述した推定的に検知した印加衝撃力とシート材介在衝撃力とに基づき、シート材203が吸収した衝撃力を算出し、例えばあらかじめ用意されたシート材別のテーブルデータを参照するなどして、シート材203の識別をおこなう。
このテーブルデータは、シート材別に割り当てられた衝撃力の値が記録されているものであり、例えば不図示のROMやデータベースなどにあらかじめ格納されているものである。なお、テーブルデータは、シート材別に割り当てられた電圧の値を格納したものであってもよい。この際は、印加衝撃力検知部103が検知した衝撃力を電圧に換算することになる。
以上説明したように、第3の実施の形態にかかるシート材識別装置100によれば、振動センサ701を用いて衝撃印加部材201の振動量を検知し、静定時印加許可手段が衝撃印加部材201の振動量が所定量以下である際に衝撃力の印加を許可するので、定常的な印加衝撃力を検知することができるようになる。それにより、シート材203の識別を精度良くおこなうことができるようになる。
なお、第3の実施の形態においては、振動センサ701は、上述したような画像形成装置のセンサ等を介してシート材が搬送されてくることがシート材識別装置100に信号入力された場合に検知するだけに限らず、画像形成装置が稼動状態にある間は常に振動量を検知する状態にしておいてもよい。
また、以上で説明した、第1乃至第3の実施の形態においては、シート材識別装置100は、複写機、プリンタ、あるいはFAX等の画像形成装置に設置されるとして説明したが、例えば券売機や自動販売機等、シート材の種類の識別を必要とするものであれば何に用いてもよい。
また、第1乃至第3の実施の形態においては、衝撃印加部材201を加速させるための部材をばね206であるとして説明したが、他のゴム等の弾性部材を用いてもよい。
また、第1乃至第3の実施の形態においては、圧電素子202により衝撃印加部材201が印加する衝撃力を電圧信号として発生させるとしたが、印加する衝撃力をそれに応じた、数値データとして発生させることができるものであれば何を用いてもよい。
また、第1乃至第3の実施の形態においては、衝撃印加部材201から受ける衝撃力によって圧電素子202で生じる電圧信号には、適宜、フィルタ等でノイズ成分の除去やアンプによる増幅等をおこなってもよい。
以上のように、本発明にかかるシート材識別装置は、画像形成装置にて画像を形成する際のシート材の識別をおこなう際に有用であり、特に、品質の良い画像形成をおこなうことが要求される画像形成装置に適している。
本発明にかかるシート材識別装置の機能的構成を示すブロック図。 第1の実施の形態にかかる衝撃印加機構部の構成及びシート材が介在していない状態を示す断面図。 第1の実施の形態にかかる衝撃印加機構部の構成及びシート材が介在している状態を示す断面図。 シート材識別装置のシート材識別動作を示すフローチャート。 第2の実施の形態にかかる衝撃印加機構部の構成を示す斜視図。 第2の実施の形態にかかるシート材識別装置のシート材識別動作を示すフローチャート。 第3の実施の形態にかかる衝撃印加機構部の構成を示す斜視図。
符号の説明
100 シート材識別装置
101 衝撃印加手段(衝撃印加機構部)
103 印加衝撃力検知手段(印加衝撃力検知部)
104 シート材介在衝撃力検知手段(シート材介在衝撃力検知部)
105 識別手段(識別部)
201 衝撃印加部材
203 シート材
207 搬送路(シート材搬送ガイド)
501 速度検知手段(フォトカプラ)
701 振動量検知手段(振動センサ)

Claims (2)

  1. 搬送路上に搬送されるシート材の識別をおこなうシート材識別装置において、
    シート材に衝撃力を衝撃印加部材を介して印加自在な衝撃印加手段と、
    前記搬送路を介して前記衝撃印加部材と対向して配置され、シート材を介して受ける前記衝撃印加部材からの衝撃力をシート材介在衝撃力として検知するシート材介在衝撃力検知手段と、
    前記シート材介在衝撃力検知手段が前記シート材介在衝撃力を検知する際の、前記衝撃印加部材が印加する衝撃力を印加衝撃力として検知する印加衝撃力検知手段と、
    前記シート材介在衝撃力と前記印加衝撃力とに基づきシート材の識別をおこなう識別手段と、を備え、
    前記印加衝撃力検知手段は、シート材が介在していない際に、前記衝撃印加部材による衝撃力の印加を実行する試打実行手段と、前記試打実行手段の実行によって前記衝撃印加部材から受ける衝撃力をシート材不在衝撃力として検知するシート材不在衝撃力検知手段と、を有し、前記シート材不在衝撃力を前記印加衝撃力として検知する、
    ことを特徴とするシート材識別装置。
  2. 前記印加衝撃力検知手段は、前記衝撃印加部材の振動量を検知する振動量検知手段と、前記衝撃印加部材の振動量が所定量以下である際に、前記衝撃印加部材によるシート材への衝撃力の印加を許可する静定時印加許可手段と、を有し、前記衝撃印加部材により印加する衝撃力を定常的にすることによって、前記印加衝撃力を検知する、
    ことを特徴とする請求項に記載のシート材識別装置。
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