JP4387840B2 - 車体後部構造 - Google Patents

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Description

この発明は、自動二輪車に適用される車体後部構造に関する。
従来から、自動二輪車の車体後部構造として、シート上に積載した荷物をロープ等を用いて固定するために、該シート周辺を覆うリアカウルの下方等から荷掛けフックを出没可能に構成したものがある(例えば、特許文献1参照。)。このような荷掛けフックは、未使用時には車体内側に格納されて外側からは見えないので、棒や管材、あるいは切削材を組み合わせて溶接結合することで簡易に製作されることが多い。
特開平7−246969号公報
しかしながら、上述のような構成では、車体後部に荷掛けフックを設けるための溶接作業やこれに用いる治具等が必要となり、簡易な構造である割に十分なコストダウンを図ることができなかった。
そこでこの発明は、荷掛けフックの設置を容易にしてコストダウンを図ることができる車体後部構造を提供する。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、自動二輪車(例えば実施例の自動二輪車1)の車体後部に配置されるグラブレール(例えば実施例のグラブレール51)と、荷紐が掛けられる荷掛けフック部材(例えば実施例の荷掛けフック部材64)とを備える車体後部構造において、前記グラブレールと荷掛けフック部材とを共締めすると共に、前記荷掛けフック部材は、フック部(例えば実施例のフック部66)と筒部(例えば実施例の筒部65)とを備え、当該筒部に前記グラブレールと当接する回り止め部材(例えば実施例の回り止め部71)を設けたことを特徴とする。
この構成によれば、荷掛けフック部材がグラブレールとの共締めにより車体に取り付けられることで、荷掛けフック部材を車体に取り付けるための溶接作業及びこれに用いる治具等が不要となる。また、グラブレールを車体に取り付けるためのボルト等の締結部品の変更のみで、荷掛けフック部材の有無に対応することが可能となる。また、前記回り止め部材を設けることで、荷掛けフック部材を車体に取り付ける際には、筒部の回転が防止されてフック部の位置決めがなされる。
さらに、請求項2に記載した発明のように、前記グラブレールの前記荷掛けフック部材との共締め部分には、該グラブレールと前記回り止め部材とが少なくとも一箇所で当接するように前記荷掛けフック部材の座面(例えば実施例の座面62a)が設けられる構成とすることで、グラブレールがその前後左右等に複数の共締め部分を有する場合でも、荷掛けフック部材をその回り止め機能を損ねることなく共用できると共に、異なるグラブレール間においても同様に荷掛けフック部材を共用することが可能となる。
しかも、請求項3に記載した発明のように、前記自動二輪車のシート(例えば実施例のシート26)下部に設けられるリアカウル(例えば実施例のリアカウル41)も共締めされる構成とすることで、グラブレール、荷掛けフック部材、及びリアカウルを同時に車体に取り付けることが可能となると共に、これらを車体に取り付けるためのボルト等の締結部品が共用される。
ここで、請求項4に記載した発明のように、前記グラブレールは、前記荷掛けフック部材との共締め部分に凹部(例えば実施例の座面形成部62)を備えると共に、当該凹部内にて前記荷掛けフック部材をボルト(例えば実施例の延長ボルト54A)により共締めした構成とすることで、荷掛けフック部材を目立たなくすることが可能となる。
さらにまた、請求項5に記載した発明のように、前記リアカウルの下側に近接してマフラー(例えば実施例のマフラー47)が配設される構成であれば、リアカウルとマフラーとの間に荷掛けフックを配置することが困難であることから、上述の如く荷掛けフック部材とグラブレールとの共締めにより荷掛けフックを設定することの効果が高まる。
請求項1に記載した発明によれば、荷掛けフック部材を車体に取り付けるための組み立て工数等を削減してコストダウンを図ることができる。また、荷掛けフック部材をオプション設定とする等、該荷掛けフック部材の設定自由度を向上させることができる。さらに、ボルト等の変更のみで荷掛けフック部材を既存の車体に簡単に取り付けることができ、荷掛けフック部材を設定する際の部品交換点数を削減できる。また、荷掛けフック部材の車体への取り付けを容易にすることができる。また、回り止め部材と荷掛けフック部材との一体化によりコストダウンを図ることもできる。
請求項2に記載した発明によれば、荷掛けフック部材の量産効果によるコストダウンを図ることができる。
請求項3に記載した発明によれば、車体後部に配される部品の組み立て工数の削減、及びボルト等の共用による部品点数の削減によりコストダウンを図ることができる。
請求項4に記載した発明によれば、荷掛けフック部材を目立たなくして車体後部の外観を良好に保つことができる。
請求項5に記載した発明によれば、リアカウルの下側に近接してマフラーが配設される場合でも荷掛けフックを設定することが可能となり、自動二輪車の利便性を向上させることができる。
以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図4から図8に記す矢印LHは車両左側を示すものとする。
図1に示すように、自動二輪車1の前輪2を軸支する左右一対のフロントフォーク3はステアリングステム4を介して車体フレーム5のヘッドパイプ6に操舵可能に枢支される。車体フレーム5は、ヘッドパイプ6の上部から車体中心面に沿って後方へ延びた後に下方に湾曲して延びる一本のメインフレーム7と、該メインフレーム7の湾曲部から後方に延びる同じく一本のシートレール8とを主構成とする所謂モノバックボーン型とされる。
メインフレーム7の下端部には左右一対のピボットブラケット9がボルト等により結合される。ピボットブラケット9の上端部とシートレール8の略中間部とは、前下がりの姿勢で配される左右一対の後部フレーム11により連結される。また、ヘッドパイプ6の下部とメインフレーム7の略中間部とは一本のサブパイプ12により連結される。このサブパイプ12の前部からは、左右一対のエンジンハンガ13が下方に向かって延びる。
各ピボットブラケット9にはピボット軸14を介してスイングアーム15の基端部が揺動可能に枢支され、このスイングアーム15の先端部には後輪16が軸支される。スイングアーム15の基端部近傍には、上端部がメインフレーム7に、下端部がスイングアーム15に各々連結されるリアクッション17が配設される。
車体略中央部分には、車幅方向に沿うクランク軸を有する並列四気筒エンジン(以下、単にエンジンという)18が配設される。また、エンジン18の上方には、メインフレーム7に支持される燃料タンク19が配設される。エンジン18において、クランクケース21の斜め前上方にシリンダ部22が立設される。シリンダ部22の後部にはスロットルバルブを含む吸気通路23が気筒毎に接続され、これら各吸気通路23の後部にはエアクリーナケース24が接続される。また、シリンダ部22の前部には、各気筒に対応する排気管25が接続される。
シートレール8には、燃料タンク19の後方に位置するシート26が支持される。該シート26は、その前半部が運転者用とされ、後半部が後部搭乗者用とされるものである。ピボットブラケット9の後部には、運転者用のステップ27、及び後部搭乗者用のステップ28を支持するステップブラケット29の前端部が結合される。
ステアリングステム4には、その上部にバーハンドル31が取り付けられると共に、ライトステー32を介してヘッドランプ33、メータ装置34、及び左右のフロントウインカ35等が取り付けられる。フロントフォーク3の下半部であるアウタチューブには、前輪2の上部を覆うフロントフェンダ36及びブレーキキャリパ37が取り付けられる。一方、前輪2のハブ部にはブレーキキャリパ37に対応するブレーキディスク38が取り付けられ、これら主として自動二輪車1のフロントディスクブレーキが構成される。
シート26前半の下部には、エアクリーナケース24を両側方から覆う左右一対のサイドカバー39が設けられる。また、シート26後半の下部には、シートレール8の後部周辺を覆うリアカウル41が設けられる。リアカウル41の後端部にはテールランプ42が取り付けられると共に、その下部にはリアフェンダ43が取り付けられる。また、リアフェンダ43の両側部には、左右一対のリアウインカ44が取り付けられる。
後輪16の左側にはリアスプロケット45が取り付けられ、このリアスプロケット45とエンジン18の後部左側に配設された不図示のドライブスプロケットとにドライブチェーン46が掛け回されることで、エンジン18の駆動力を後輪16に伝達可能とされる。なお、後輪16の右側には、フロントディスクブレーキと同様の構成を有する不図示のリアディスクブレーキが設けられる。
エンジン18は、その前部が前記エンジンハンガ13に、後部がピボットブラケット9の上部及び下部にそれぞれ固定された状態で車体フレーム5に支持される。エンジン18の各排気管25は、該エンジン18前方で湾曲してクランクケース21下方に取り回され、適宜合流した後にシート26下方に取り回されて、リアカウル41の下部両側に近接配置された左右一対のマフラー(サイレンサー)47に接続される。シリンダ部22の前方にはエンジン用のラジエータ48が配設される。また、クランクケース21前部にはエンジンオイル用の水冷式オイルクーラ49が配設される。
そして、自動二輪車1における車体後部、具体的にはシート26の後端部近傍には、主に後部搭乗者が掴まるためのグラブレール51が設けられる。
図2に示すように、グラブレール51は、シートレール8の後端部に設けられたエンドパイプ52及び左右一対のブラケット53に、左右でそれぞれ一組ずつ配された計四本のボルト54により固定されるものである。
また、図3を併せて参照して説明すると、グラブレール51は、リアカウル41の両側部に跨るように設けられるもので、該リアカウル41の上面から所定量離間して設けられるグリップ部55と、該グリップ部55の両側部から斜め下前方に末広がりに延びる左右一対の脚部56とを有する。このようなグラブレール51は例えばアルミ鋳造品であり、グリップ部55及び両脚部56が滑らかに連なるように一体形成される。
エンドパイプ52は、車幅方向に延設される例えば角型の鋼管であり、シートレール8の後端部に溶接等により一体的に結合される。エンドパイプ52の両端部には、例えば略三角形状に切断された鋼板製のブラケット53がそれぞれ配設され、エンドパイプ52の上面に各ブラケット53の下面を当接させるようにしてこれらが溶接等により一体的に結合される。各ブラケット53とシートレール8の後端部とは、側面視で略平行となるように設けられる。具体的には、各ブラケット53は、シートレール8の後端部と同様、やや後上がりとなるように配される。
各ブラケット53の車幅方向外側の部位には、それぞれ前記各ボルト54に対応する一組のボルト挿通孔57が設けられる。各ボルト54及びボルト挿通孔57は、車両前後方向に沿うように並設される。なお、前側のボルト挿通孔57は、エンドパイプ52の上壁を貫通するように設けられる。各ボルト挿通孔57のブラケット53の下面側(前側のボルト挿通孔57においてはエンドパイプ52の内側)にはそれぞれナット58がセットされ、これら各ナット58にそれぞれボルト54が螺着され締め込まれる。
図4を併せて参照して説明すると、グラブレール51の両脚部56の車幅方向内側(図4においては右側)には、概ね鉛直方向に沿う内側面59が形成される一方、両脚部56の車幅方向外側(図4においては左側)には、上方に位置するほど車幅方向内側に位置するように設けられる外側面61が形成される。この外側面61は、車体後部の造形面の一部を構成するべく、リアカウル41の外表面と概ね連続するように形成される。
各ボルト54は、各ブラケット53と直行するようにやや前傾した姿勢で配される。これら各ボルト54が、グラブレール51の外側面61を斜めに貫通し、ブラケット53下面側に配される各ナット58に締め込まれる。グラブレール51の両脚部56には、各ボルト54の座面62aを形成するための座面形成部(凹部)62が設けられる。各ボルト54は、その頭部の下面を座面62aに当接させた状態では、該頭部がグラブレール51の外側面61から突出しないようになっている。
各座面形成部62の下方には、ボルト54の首下部を挿通可能なカラー部63が連設される。各カラー部63はリアカウル41を貫通し、その下端がリアカウル41の内側に配されたブラケット53の上面に当接するようになっている。この状態で各ボルト54を締め込むことで、各ブラケット53とグラブレール51とが締結されると共に、リアカウル41も各ブラケット53に固定される。このとき、グラブレール51に入力された荷重は、ブラケット53及びエンドパイプ52を介してシートレール8に支持されることとなる。
ここで、両脚部56における後側に位置するボルト54は、前側に位置する通常のボルト54に対して首下部が長い延長ボルト54Aとされる。このように、後側のボルト54を延長ボルト54Aとしたことで、グラブレール51と共に荷掛けフック部材64が共締め可能とされる。すなわち、荷掛けフック部材64の有無は、単にボルト54の長さを変更するのみで対応可能であり、他の部品の交換や追加は不要である。
荷掛けフック部材64は例えばアルミ鋳造品であり、延長ボルト54Aの首下部を挿通させるカラー状の筒部65と、該筒部65の外周部に一体形成されるフック部66とを備えてなるものである。フック部66は、筒部65の車幅方向外側の外周部から径方向外側に向かって突出した後に湾曲し、側面視で筒部65の軸方向と平行となるように下方に向かって延びる。このとき、フック部66は、正面視(筒部65の軸方向と直行する矢視)では下方に向かうほど径方向外側に開くように斜めに延びることで、ロープ等を掛け回し易くなっている。
荷掛けフック部材64は、その筒部65が後側の座面形成部62内にほぼ収容されるように配置される。このとき、筒部65の下面が座面62aに当接すると共に、筒部65の一部及びフック部66、並びに延長ボルト54Aの頭部が座面形成部62の外側に位置するようになっている。ここで、座面62aは、グラブレール51の荷掛けフック部材64との共締め部分における荷掛けフック部材64の座面でもある。この状態で、フック部66にロープ等を掛け回してシート26上に積載された荷物等を固定することが可能とされている。
このとき、フック部66はシート26近傍に位置しており、リアカウル41の下方に位置する荷掛けフックを用いるような場合と比べてロープ等を掛け回し易く、かつ荷物を固定するためのロープ長が短くてすむようになっている。また、フック部66はリアカウル41よりも上方に位置しており、該フック部66に掛け回されたロープがリアカウル41に接触しこれを傷付けるようなこともない。
しかも、この自動二輪車1のように、リアカウル41の下部両側に前記マフラー47が近接配置されるような場合、リアカウル41とマフラー47との間に荷掛けフックを配置することはスペース的に困難であるが、上述の如く荷掛けフック部材64とグラブレール51との共締めによりリアカウル41よりも上方に荷掛けフック(フック部66)を設けることは、荷物の固定のし易さという点でもその効果が高い。
リアカウル41におけるグラブレール51が取り付けられる部位には、各脚部56の下端部に整合する整合部67が形成されると共に、該整合部67には各カラー部63用の貫通孔68が形成される(図4参照)。そして、グラブレール51を車体に取り付けた状態では、各脚部56の下端面が整合部67の上面に当接し、かつ各カラー部63が貫通孔68を貫通することとなり、この状態で、リアカウル41がグラブレール51と共にシートレール8に固定されるようになっている。
ここで、荷掛けフック部材64における筒部65の前部及び後部には、前記側面視で勝手違い対称をなす一対の回り止め部(回り止め部材)71が設けられる。これら各回り止め部71は筒部65と一体形成されるもので、図5に示すように、筒部65における若干フック部66寄り(左寄り)の外周部から、それぞれ筒部65の軸方向と直交する方向に沿うように前方又は後方に向かって延出される。これら各回り止め部71が、グラブレール51の外側面61における座面形成部62の周辺に当接することで、荷掛けフック部材64のボルト54を中心とした回転方向での位置決めがなされる。
図6,7に示すように、各回り止め部71は、上方かつ車幅方向外側(図6,7においては左側)に向かって凸状の断面略半月形とされる。このような各回り止め部71が、その断面形状の両端部72,73の少なくとも一方をグラブレール51の外側面61に当接させるようになっている。
ここで、図6は、筒部65の前側に位置する回り止め部71とグラブレール51の外側面61との当接部位における断面を示すもので、本図に示す部位においては、回り止め部71の上側の端部72が、グラブレール51の外側面61の断面線である曲線K1の当接ポイントP1に当接している。
一方、図7は、筒部65の後側に位置する回り止め部71とグラブレール51の外側面61との当接部位における断面を示すもので、本図に示す部位においては、回り止め部71の上側の端部72が、グラブレール51の外側面61の断面線である曲線K2の当接ポイントP2に当接している。
上記各当接ポイントP1,P2は、図6,7に示す矢視(前記正面視)でほぼ一致している(図7参照)。つまり、各当接ポイントP1,P2は各曲線K1,K2の交点近傍に位置している。このように、各曲線K1,K2の交点近傍を各回り止め部71の当接ポイントとするべく座面62aを設定することで、荷掛けフック部材64を、その回り止め機能を損ねることなく、車体左右で共用することが可能となっている。
またここで、図6に符号K3で示す曲線は、荷掛けフック部材64を前側の座面形成部62に取り付けた場合に、前側の回り止め部71とグラブレール51の外側面61とが当接する部位における外側面61の断面線である。本図に示す部位においては、回り止め部71の下側に位置する端部73が前記曲線K3の当接ポイントP3に当接している。
一方、図7に符号K4で示す曲線は、荷掛けフック部材64を前側の座面形成部62に取り付ける場合に、後側の回り止め部71とグラブレール51の外側面61とが当接する部位における外側面61の断面線である。本図に示す部位においては、回り止め部71の下側に位置する端部73が前記曲線K4の当接ポイントP4に当接している。
上記各当接ポイントP3,P4は、図6,7に示す矢視でほぼ一致している(図7参照)。つまり、各当接ポイントP3,P4は各曲線K3,K4の交点近傍に位置している。このように、各曲線K3,K4の交点近傍を各回り止め部71の当接ポイントとするべく座面62aを設定することで、荷掛けフック部材64を、前側の座面形成部62にも取り付けることが可能となると共に、その回り止め機能を損ねることなく、車体左右で共用することが可能となっている。このとき、各曲線K3,K4が、他のグラブレール51の外側面61の断面線であれば、荷掛けフック部材64を、異なるグラブレール51間で共用することが可能であるといえる。
なお、上記各回り止め部71の先端部は、その延出方向で先細りとなるテーパ部74とされる(図5参照)。これは、座面形成部62と比べて大径の座面形成部62を有するグラブレール51にも荷掛けフック部材64を適用可能とした上で、各回り止め部71の先端部がグラブレール51の外側面61に先当たりすることを防止するためである。
以上説明してきたように、上記実施例における車体後部構造は、自動二輪車1の車体後部に配置されるグラブレール51と、荷紐が掛けられる荷掛けフック部材64とを備えるものであって、前記グラブレール51と荷掛けフック部材64とを共締めしたものである。
この構成によれば、荷掛けフック部材64がグラブレール51との共締めにより車体に取り付けられることで、荷掛けフック部材64を車体に取り付けるための溶接作業及びこれに用いる治具等が不要となる。また、グラブレール51を車体に取り付けるためのボルト54の変更のみで、荷掛けフック部材64の有無に対応することが可能となる。
このため、荷掛けフック部材64を車体に取り付けるための組み立て工数等を削減してコストダウンを図ることができるという効果がある。また、荷掛けフック部材64をオプション設定とする等、該荷掛けフック部材64の設定自由度を向上させることができるという効果がある。
さらに、荷掛けフック部材64が一体形成されることで、従来の荷掛けフックのような溶接箇所がなくなって良好な外観を得られると共に、該荷掛けフックの形状自由度も高まるため、車両の商品性を向上させることができるという効果がある。
しかも、自動二輪車1のシート26下部に設けられるリアカウル41も共締めされる構成とすることで、グラブレール51、荷掛けフック部材64、及びリアカウル41を同時に車体に取り付けることが可能となると共に、これらを車体に取り付けるためのボルト54等の締結部品が共用されるため、車体後部に配される部品の組み立て工数等を削減してコストダウンを図ることができるという効果がある。
ここで、グラブレール51は、荷掛けフック部材64との共締め部分に座面形成部62を備えると共に、当該座面形成部62内にて荷掛けフック部材64をボルト54により共締めした構成とすることで、荷掛けフック部材64を目立たなくすることが可能となるため、車体後部の外観を良好に保つことができるという効果がある。
また、荷掛けフック部材64は、フック部66と筒部65とを備え、当該筒部65にグラブレール51と当接する回り止め部71を設けた構成とすることで、荷掛けフック部材64を車体に取り付ける際には、筒部65の回転が防止されてフック部66の位置決めがなされるため、荷掛けフック部材64の車体への取り付けを容易にすることができるという効果がある。
さらに、グラブレール51の荷掛けフック部材64との共締め部分には、該グラブレール51と回り止め部材71とが少なくとも一箇所で当接するように荷掛けフック部材64の座面62aが設けられることで、グラブレール51の前後左右に複数の荷掛けフック部材64を配設する場合でも、該荷掛けフック部材64をその回り止め機能を損ねることなく共用できると共に、異なるグラブレール間においても同様に荷掛けフック部材64を共用することが可能となる。すなわち、荷掛けフック部材64の量産効果によるコストダウンを図ることができるという効果がある。
さらにまた、リアカウル41の下側に近接してマフラー47が配設される構成であれば、リアカウル41とマフラー47との間に荷掛けフックを配置することが困難であることから、上述の如く荷掛けフック部材64とグラブレール61との共締めにより荷掛けフックを設定することの効果が高まる。すなわち、リアカウル41の下側に近接してマフラー47が配設される場合でも荷掛けフックを設定することが可能となり、自動二輪車1の利便性を向上させることができるという効果がある。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば、筒部65と別体の回り止め部71材を該筒部65に接着等により結合するような構成であってもよい。
また、図8に示す荷掛けフック部材164のように、フック部166と筒部165とが樹脂(例えばポリアセタール等)により一体形成されると共に、筒部165の内周部を構成するフランジ付きの金属製のカラー165aがインサートされてなるものを採用してもよい。この場合、荷掛けフックの形状自由度が高まると共に、これを材料原着により着色することも可能である。
さらに、荷掛けフック部材64または164を、グラブレール51における全てのボルト54に対応して設けるようにしてもよい。
そして、上記実施例における構成は一例であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
この発明の実施例における自動二輪車1の側面図である。 上記自動二輪車1の要部を拡大した側面図である。 シートレール、グラブレール、及び荷掛けフック部材等の分解斜視図である。 図2におけるA−A線に沿う断面図である。 図4における矢印B方向から見た矢視図である。 図5におけるD−D線に沿う断面図である。 図5におけるE−E線に沿う断面図である。 荷掛けフック部材の変形例を示す図4に相当する断面図である。
符号の説明
1 自動二輪車
26 シート
41 リアカウル
47 マフラー
51 グラブレール
54A 延長ボルト
62 座面形成部(凹部)
62a 座面
64 荷掛けフック部材
65 筒部
66 フック部
71 回り止め部(回り止め部材)

Claims (5)

  1. 自動二輪車の車体後部に配置されるグラブレールと、荷紐が掛けられる荷掛けフック部材とを備える車体後部構造において、
    前記グラブレールと荷掛けフック部材とを共締めすると共に、
    前記荷掛けフック部材は、フック部と筒部とを備え、当該筒部に前記グラブレールと当接する回り止め部材を設けたことを特徴とする車体後部構造。
  2. 前記グラブレールの前記荷掛けフック部材との共締め部分には、該グラブレールと前記回り止め部材とが少なくとも一箇所で当接するように前記荷掛けフック部材の座面が設けられることを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。
  3. 前記自動二輪車のシート下部に設けられるリアカウルも共締めされることを特徴とする請求項1又は2に記載の車体後部構造。
  4. 前記グラブレールは、前記荷掛けフック部材との共締め部分に凹部を備えると共に、当該凹部内にて前記荷掛けフック部材をボルトにより共締めしたことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の車体後部構造。
  5. 前記リアカウルの下側に近接してマフラーが配設されることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の車体後部構造。
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