JP4386352B2 - 内装用シート - Google Patents

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Description

本発明は、インテリア用をはじめ、自動車用のフロアカーペット等に使用される内装用シートに関する。
従来、インテリア用をはじめ、自動車用のフロアカーペット等に使用される内装用シートとしては、タフトカーペットが広く使用されている。図4に示すように、タフトカーペット11は、基材12に紡績糸をさし込み、紡績糸でループ状あるいはU字状のパイル13(図においてはU字状)を形成し、基材12裏面からバッキング剤14でパイル13を固定したものである。そして、ループパイルおよび/またはU字パイルを有するウールタフトカーペットとして、ポリアミド系または芳香族ポリエステル系の熱融着性繊維(芯鞘複合熱融着性繊維)と、ウールを主体とする短繊維とからなり、熱融着性繊維の混紡率が2〜20質量%で、かつ熱融着性繊維で熱融着している紡績糸でパイルが形成された、品位の良好なウールタフトカーペットが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ポリアミド系の熱融着性繊維は、ウールタフトカーペットの品位向上の点からは良好なものであるが、ポリアミド自体高価なものであり、経済性の面で利用が制限されるという側面がある。また、ポリエステル系の熱融着性繊維は、ウールタフトカーペットの品位の向上は図れるものの、風合いが硬めに仕上がることと淡色にしか染色できず、また染色堅牢度が劣るという側面がある。さらに、いずれの場合も廃棄された時にウールは生分解性であるものの、ポリアミド系または芳香族ポリエステル系の熱融着性繊維は分解せずいつまでも残存するといった廃棄時の問題がある。
そのため従来、前記廃棄時の問題を解決し、しかも品位が良好となるウールタフトカーペットが提案されている。このウールタフトカーペットは、生分解性を有する脂肪族ポリエステル系熱融着性繊維と、ウールを主体とする繊維とからなり、熱融着性繊維の混紡率が2〜20質量%で、かつ、熱融着性繊維で熱融着している紡績糸でパイルが形成されたものである(例えば、特許文献2参照)。
特開平8−117085号公報(請求項1、段落番号0010〜0011、0041) 特開20003−210307号公報(請求項1、0031)
しかしながら、従来のタフトカーペットにおいては、パイルの基材からの抜けを防止するために、基材裏面からのバッキング剤によるパイルの接着加工が不可欠である。そして、バッキング剤としては、例えば、ラテックス、澱粉系材料、熱可塑性樹脂等が使用される。したがって、パイルを構成する紡績糸としてウール等の難燃性繊維を使用しても、タフトカーペット自体の難燃性は、バッキング剤の使用によって低下するという問題がある。そのため、難燃性を向上させるために、ハロゲン系難燃剤、アンチモン系難燃剤等を使用する必要があるが、これらの難燃剤は微生物によって分解されないため、タフトカーペット廃棄後に土中等を汚染するという問題が残る。また、バッキング剤も微生物によって分解されないため、タフトカーペットの生分解性が十分でないという問題がある。さらに、基材が接着加工されているため、タフトカーペット自体が伸びないという問題がある。
また、タフトカーペットにおいては、タフティングによりループパイルまたはU字パイルを製造するために、原材料である短繊維から紡績糸を製造する必要があり、紡績糸を製造する分コストがかかる。そして、カーペットの品位を向上させるためには、カーペットを嵩高にする必要があり、カーペットが積層構造をとることが好ましい。しかしながら、タフティングでは積層構造を製造することが非常に困難である。
そこで、本発明では、前記した問題を解決し、外観品位、耐摩耗性が良好で、かつ、難燃性に優れ、しかも、生分解性を有するカーペットとして使用される内装用シートを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、ニードルパンチによる繊維表面を有する内装用シートにおいて、前記内装用シートは、生分解性を有する脂肪族ポリエステル系繊維と、前記脂肪族ポリエステル系繊維よりも融点が低く生分解性を有する第1熱融着性繊維とからなり、前記第1熱融着性繊維の混合率が5〜50質量%の範囲とするニードルパンチ不織布である第1層と、前記第1層の上側または下側に配置され、生分解性を有する難燃性繊維と、前記脂肪族ポリエステル系繊維よりも融点が低く生分解性を有する第2熱融着性繊維とからなり、前記第2熱融着性繊維の混合率が5〜50質量%の範囲とするニードルパンチ不織布である第2層とを備え、前記脂肪族ポリエステル系繊維間が前記第1熱融着性繊維で熱融着されると共に、前記難燃性繊維間が前記第2熱融着性繊維で熱融着され、前記第1層と前記第2層との間に、生分解性を有する高分子材料の織編物または不織布からなる基材を備える内装用シートとして構成したものである。
前記構成によれば、内装用シートの第1層と、前記第1層に接合された第2層とがニードルパンチ不織布からなることによって、内装用シートがフロアカーペット等の製品形状に熱圧成型等によって成型加工される際、内装用シートの嵩高性、外観に変化が生じにくくなると共に、特に深い成型加工においても、型形状に追従して内装用シートの形状が変化する。また、内装用シートの第1層および第2層の繊維間が、所定範囲で混合された第1および第2熱融着性繊維で熱融着されることによって、内装用シートの繊維がバラバラにならず、内装用シートに弾力性が付与されると共に、摩擦による内装用シート表面からの繊維の抜け(遊び毛)および繊維の摩耗が減少する。また、第1層および第2層を構成する全ての繊維が生分解性を有することによって、内装用シートの廃棄の際、土中埋設またはコンポスト(堆肥化)処理を行えば、微生物により簡単に残存物を残さずに内装用シートが分解する。また、第2層が難燃性繊維を含むことによって、内装用シートの燃焼速度が遅くなる。さらに、内装用シートにバッキング剤等を使用していないため、燃焼速度が速まることがない。そして、生分解性を有する高分子材料の織編物または不織布からなる基材を備えることによって、内装用シートの強度が向上し、長期間使用しても、内装用シートの外観に変化がより一層生じにくく、破損等も生じない。しかも、内装用シートの生分解性も低下しない。
また、請求項2または請求項3に記載の発明は、前記基材の前記織編物が、テープヤンクロスである内装用シート、または、前記基材の高分子材料が、生分解性を有する脂肪族ポリエステルまたは天然高分子からなる内装用シートとして構成したものである。
前記構成によれば、基材の織編物がテープヤンクロスであること、また、基材の高分子材料が、生分解性を有する脂肪族ポリエステルまたは天然高分子からなることによって、内装用シートの強度が向上し、長期間使用しても、内装用シートの外観に変化がより一層生じにくく、破損等も生じない。しかも、内装用シートの生分解性も低下しない。
また、請求項4に記載の発明は、前記第1層の脂肪族ポリエステル系繊維が、ポリ乳酸繊維を含む内装用シートとして構成したものである。
前記構成によれば、第1層の脂肪族ポリエステル系繊維がポリ乳酸繊維を含むことによって、内装用シートの生分解性がより一層向上する。また、ポリ乳酸繊維は、繊維を構成するポリ乳酸の合成には植物由来原料が使用されるため、環境に対する影響が少ない。
また、請求項5に記載の発明は、前記第1および第2熱融着性繊維が、ポリ乳酸繊維を含む内装用シートとして構成したものである。
前記構成によれば、第1および第2熱融着性繊維がポリ乳酸繊維を含むことによって、第1層の脂肪族ポリエステル系繊維間、および第2層の難燃性繊維間の熱融着がより一層しやすくなり、繊維間の接着力がより一層向上する。
また、請求項6に記載の発明は、前記難燃性繊維が、獣毛繊維である内装用シートとして構成したものである。前記構成によれば、難燃性繊維が獣毛繊維であることによって、内装用シートの燃焼速度がより一層遅くなる。
このような本発明によれば、外観品位、耐摩耗性が良好で、かつ、難燃性に優れ、しかも、生分解性を有する内装用シートを提供することができる。
また、本発明においては、脂肪族ポリエステル系繊維および熱融着性繊維の少なくとも1つが、ポリ乳酸繊維を含むことによって、生分解性がより一層優れ、かつ、経済性にも優れた内装用シートを提供することができる。
また、本発明においては、難燃性繊維が、天然繊維として広く製造されているウールを主体とした繊維であることによって、経済性にも優れた内装用シートを提供することができる。
さらに、本発明においては、積層体にニードルパンチすることによって内装用シートが製造される。したがって、短繊維から紡績糸を製造せずに、簡単に積層構造の内装用シートが製造されるため、製造コストがかからず、経済的に優れた内装用シートを提供できる。
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は内装用シートの構成を模式的に示す断面図、図2は内装用シートの他の実施形態の構成を模式的に示す断面図、図3は内装用シートの製造方法を示す工程図である。
1.内装用シート(二層)
図1に示すように、内装用シート1は、ニードルパンチによる繊維表面を有し、ニードルパンチ不織布からなる第1層2と、第1層2に接合されたニードルパンチ不織布からなる第2層3とを有する。ここで、ニードルパンチによる繊維表面とは、ニードルパンチによって形成されるU字状、ループ状および平滑な繊維表面の少なくとも1つをいう。
(1)第1層
第1層2は、生分解性を有する脂肪族ポリエステル系繊維と、脂肪族ポリエステル系繊維よりも融点が低く生分解性を有する第1熱融着性繊維とからなり、第1熱融着性繊維の混合率が5〜50質量%の範囲とするニードルパンチ不織布であって、脂肪族ポリエステル系繊維間が第1熱融着性繊維で熱融着されている。
(脂肪族ポリエステル系繊維)
脂肪族ポリエステル系繊維は、生分解性を有する脂肪族ポリエステルよりなる短繊維または長繊維である。ニードルパンチ不織布の製造のしやすさから、短繊維が好ましい。また、繊維の繊度は6〜50デシテックスの範囲であるのが好ましく、6〜30デシテックスがより好ましい。繊度が6デシテックス未満であると、繊維強度が弱くなり、内装用シートの耐摩耗性が低下する。また、繊度が50デシテックスを超えると、後記する第1熱融着性繊維で熱融着された際、繊維間の接着強度が低下し、内装用シートの強度が低くなる。この脂肪族ポリエステル系繊維の断面形状は通常の丸断面のほかに三角断面、Y型断面、十字断面、偏平断面等の異型断面であってもよい。
また、生分解性を有する脂肪族ポリエステルとしては、例えば、以下のようなものが挙げられる。
(a)ポリグリコール酸やポリ乳酸のようなポリ(α−ヒドロキシ酸)、または、これらを主たる繰り返し単位とする共重合体があげられる。
(b)ポリ(ε−カプロラクトン)、ポリ(β−プロピオラクトン)のようなポリ(ω−ヒドロキシアルカノエート)、または、ポリ−3−ヒドロキシプロピオネート、ポリ−3−ヒドロキシブチレート、ポリ−3−ヒドロキシカプロネート、ポリ−3−ヒドロキシヘプタノエート、ポリ−3−ヒドロキシオクタノエートのようなポリ(β−ヒドロキシアルカノエート)、または、これらの繰り返し単位とポリ−3−ヒドロキシバリレートやポリ−4−ヒドロキシブチレートの繰り返し単位との共重合体などがあげられる。
(c)グリコールとジカルボン酸の重縮合体からなるポリアルキレンアルカノエート、例えば、ポリエチレンオキサレート、ポリエチレンサクシネート、ポリエチレンアジペート、ポリエチレンアゼレート、ポリブチレンオキサレート、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンアジペート、ポリブチレンセバケート、ポリヘキサメチレンセバケート、ポリネオペンチルオキサレート、または、これらを主たる繰り返し単位とするポリアルキレンアルカノエート共重合体などがあげられる。
また、脂肪族ポリエステル系繊維は、その生分解性が優れていることから、ポリ乳酸をからなるポリ乳酸繊維を含むことが好ましく、ポリ乳酸繊維は単一繊維であっても、複合繊維であってもよい。そして、複合繊維の場合には、融点の異なるポリ乳酸繊維からなり、融点の高い高融点ポリ乳酸繊維と、高融点ポリ乳酸繊維よりも融点の低い低融点ポリ乳酸繊維とからなるものが好ましい。
そして、脂肪族ポリエステル系繊維は、相互に融点が20℃以上異なる2種のポリ乳酸を芯鞘型、サイドバイサイド型、海島型、割繊型に複合した繊維を好ましく使用することができる。融点の差が20℃以上であると、後記第1熱融着性繊維による脂肪族エステル系繊維間の熱融着がより一層しやすくなり、繊維間の接着力がより一層向上する。また一方が融点110℃以上のポリ乳酸、他方が融点90℃未満の非晶性の強いポリ乳酸といった組み合わせでも差し支えない。
(第1熱融着性繊維)
第1熱融着性繊維は、短繊維または長繊維のいずれであってもよく、ニードルパンチ不織布の製造のしやすさから、短繊維が好ましい。また、繊維の繊度は2〜20デシテックスの範囲であるのが好ましい。繊度が2デシテックス未満であると、前記脂肪族ポリエステル系繊維との混合がしにくくなる。また、繊度が20デシテックスを超えると、熱融着がしにくくなり、脂肪族ポリエステル系繊維間の接着強度が低下する。この第1熱融着性繊維の断面形状は通常の丸断面のほかに三角断面、Y型断面、十字断面、偏平断面等の異型断面であってもよい。
また、第1熱融着性繊維は、前記脂肪族ポリエステル系繊維よりも低い融点であって、生分解性を有する繊維からなる。繊維を構成する高分子としては、生分解性を有する天然高分子または合成高分子であって、天然高分子としては、例えば、セルロース、デンプン、アルギン酸、キチン(キトサン)、ヒアルロン酸、コラーゲン(ゼラチン)、アルブミン、微生物産出のポリ(β−ヒドロキシアルカノエート)等が挙げられ、合成高分子としては、前記脂肪族ポリエステル、ポリオール(例えば、ポリビニルアルコール)、ポリカーボネイト(例えば、ポリエステルカーボネイト)、ポリ酸無水物、ポリシアノアクリレート、ポリオルソエステル、ポリフォスファゼン等が挙げられ、前記第1層の脂肪族ポリエステル系繊維に使用される脂肪族ポリエステルより低い融点を有するものを適宜選択する。
また、第1熱融着性繊維は、その生分解性が優れていることから、ポリ乳酸からなるポリ乳酸繊維を含むことが好ましく、ポリ乳酸繊維は単一繊維であっても、複合繊維であってもよい。そして、複合繊維の場合には、融点の異なるポリ乳酸繊維からなり、融点の高い高融点ポリ乳酸繊維と、高融点ポリ乳酸繊維よりも融点の低い低融点ポリ乳酸繊維とからなるものが好ましい。融点の差は20℃以上がより好ましい。融点の差が20℃以上あると、前記脂肪族ポリエステル系繊維の熱融着がより一層しやすくなり、繊維間の接着力がより一層向上する。また、複合繊維の形態は、前記脂肪族ポリエステル系繊維の場合と同様である。
(ニードルパンチ不織布)
ニードルパンチ不織布は、前記脂肪族ポリエステル系繊維と、混合率5〜50質量%で混合される第1熱融着性繊維とからなる。混合率が5質量%未満であると、脂肪族ポリエステル系繊維間の熱融着が不足し、繊維間の接着力が低下する。その結果、内装用シートの耐摩耗性および形態保持性が低下する。また、混合率が50質量%を超えると、脂肪族ポリエステル系繊維との混合しにくくなると共に、ニードルパンチ不織布が硬くなりすぎて、加工性が低下する。また、ニードルパンチ不織布の隠蔽性がなくなり、下層(基材、第2層)が透けて見え、外観品位が低下する。
また、ニードルパンチ不織布の目付量は100〜500g/m2が好ましい。目付量が100g/m2未満であるとニードルパンチ不織布の強度、弾力性が低下し、隠蔽性がなくなりやすく、下層(基材、第2層)が透けて見えやすく、外観品位が低下する。目付量が500g/m2を超えるとニードルパンチ不織布が重くなり、コストアップして経済性が低下する。
(2)第2層
第2層3は、生分解性を有する難燃性繊維と、前記脂肪族ポリエステル系繊維よりも融点が低く生分解性を有する第2熱融着性繊維とからなり、第2熱融着性繊維の混合率が5〜50質量%の範囲とするニードルパンチ不織布であって、難燃性繊維間が第2熱融着性繊維で熱融着されている。
(難燃性繊維)
本発明において、難燃性繊維はJISL1091で規定されたLOI値(限界酸素指数)23以上を有する繊維で、獣毛繊維が好ましい。獣毛繊維は、例えば、羊、アルパカ、ラマ、らくだ、やく、うさぎ(アンゴラうさぎを含む)およびアンゴラやぎ、チベットやぎ、カシミヤやぎ、その他これらに類するやぎの毛からなる繊維で、羊毛(ウール)からなる繊維が特に好ましい。
(第2熱融着性繊維)
第2熱融着性繊維は、短繊維または長繊維のいずれであってもよく、ニードルパンチ不織布の製造のしやすさから、短繊維が好ましい。また、繊維の繊度は2〜20デシテックスの範囲であるのが好ましい。繊度が2デシテックス未満であると、前記難燃性繊維との混合がしにくくなる。また、繊度が20デシテックスを超えると、熱融着がしにくくなり、難燃性繊維間の接着強度が低下する。この第2熱融着性繊維の断面形状は通常の丸断面のほかに三角断面、Y型断面、十字断面、偏平断面等の異型断面であってもよい。
また、第2熱融着性繊維は、前記脂肪族ポリエステル系繊維よりも低い融点であって、生分解性を有する繊維からなる。繊維を構成する高分子としては、生分解性を有する天然高分子または合成高分子であって、前記第1熱融着性繊維で例示したものから適宜選択する。
また、第2熱融着性繊維は、その生分解性が優れていることから、ポリ乳酸からなるポリ乳酸繊維を含むことが好ましく、ポリ乳酸繊維は単一繊維であっても、複合繊維であってもよい。そして、複合繊維の場合には、融点の異なるポリ乳酸繊維からなり、融点の高い高融点ポリ乳酸繊維と、高融点ポリ乳酸繊維よりも融点の低い低融点ポリ乳酸繊維とからなるものが好ましい。融点の差は20℃以上がより好ましい。融点の差が20℃以上あると、前記難燃性繊維の熱融着がより一層しやすくなり、繊維間の接着力がより一層向上する。また、複合繊維の形態は、前記第1熱融着性繊維の場合と同様である。
(ニードルパンチ不織布)
ニードルパンチ不織布は、前記難燃性繊維と、混合率5〜50質量%で混合される第2熱融着性繊維とからなる。混合率が5質量%未満であると、難燃性繊維間の熱融着が不足し、繊維間の接着力が低下し、内装用シートとしての耐摩耗性、形態保持性および加工性が低下する。また、混合率が50質量%を超えると、難燃性繊維との混合しにくくなると共に、ニードルパンチ不織布が硬くなりすぎたり、難燃性が低下する。
また、ニードルパンチ不織布の目付量は300〜1000g/m2が好ましい。目付量が300g/m2未満であるとニードルパンチ不織布の強度、弾力性が低下し、難燃性が低下する。目付量が1000g/m2を超えるとニードルパンチ不織布の生産時の加工性と内装用シートの経済性が低下する。
2.内装用シート(三層、四層)
次に、本発明の内装用シートの他の実施形態について説明する。図2(a)〜(c)に示すように、内装用シート1は、第1層2および第2層3の少なくとも一層以上の下側に、生分解性を有する高分子材料からなる基材4を備えるものである。第1層2および第2層3は、前記と同様であるので説明を省略する。
(基材)
基材4は、生分解性を有する高分子材料の織編物、不織布またはフィルムからなり、高分子材料としては、前記第1熱融着性繊維で例示した合成高分子または天然高分子から適宜選択し、合成高分子としては脂肪族ポリエステルが好ましく、ポリ乳酸がより好ましい。また、基材4は、織編物または不織布である場合には目付量が50〜200g/m2であることが好ましく、フィルムの場合には膜厚が10〜300μmであることが好ましい。目付量50g/m2未満または膜厚10μm未満であると内装用シートの外観の向上が認められず、目付量200g/m2を超える、または膜厚300μmを超えると内装用シートの加工性と難燃性が低下する。
3.内装用シートの製造方法
次に、本発明の内装用シートの製造方法について図3を参照して説明する。まず、図1の二層の内装用シートは、以下の工程で製造される。
(1)原綿の準備(S1a、S1b)
第1層のニードルパンチ不織布の原料である脂肪族ポリエステル系繊維および第1熱融着性繊維の原綿を、ニードルパンチ不織布の目付量にしたがって、所定量計量する(S1a)。また、同様に第2層のニードルパンチ不織布の原料である難燃性繊維および第2熱融着性繊維の原綿を、ニードルパンチ不織布の目付量にしたがって、所定量計量する(S1b)。
(2)混綿の作製(S2a、S2b)
計量された各原綿を、所定の混合率で混合し、第1混綿および第2混綿を作製する。ここで、第1混綿における第1層の第1熱融着性繊維の原綿の混合率は5〜50質量%(S2a)、第2混綿における第2層の第2熱融着性繊維の原綿の混合率は5〜50質量%(S2b)である。
(3)カーディング(S3a、S3b)
第1および第2混綿をカード機にかけ、繊維をひきそろえ、第1繊維シートおよび第2繊維シートを作製する。
(4−1)積層(S4a、S4b)
第1および第2繊維シートを、それぞれクロスラップして、第1積層シートおよび第2積層シートを作製する。
(5)ニードルパンチ(S5)
第2積層シートの上面に第1積層シートを積層し、ニードルパンチ機にかけて、第1および第2積層シートの繊維同士を絡合して、ニードルパンチ不織布を作製する。なお、第1および第2積層シートのそれぞれをニードルパンチ機にかけて、2つのニードルパンチ不織布を作製し、2つのニードルパンチ不織布を積層して、再度、ニードルパンチ機にかけて一体化してもよい。
(6)熱処理(S6)
作製されたニードルパンチ不織布に、脂肪族ポリエステル系繊維の融点以下、かつ、第1および第2熱融着性繊維の融点以上の温度で熱処理して二層の内装用シートを作製する。
次に、図2(a)の三層の内装用シートは、以下の工程で作製される。前記(1)(S1a、S1b)〜(4−1)(S4a、S4b)と同様の工程で、第1および第2積層シートを作製する。
(4−2)基材の準備(S7)
前記(4−1)(S4a)の後に、織編物、不織布またはフィルムからなる基材を作製する。不織布の場合には、前記(1)(S1a、S1b)〜(4−1)(S4a、S4b)と同様にして積層シートを作製してニードルパンチすることによって作製する。織編物の場合には、従来公知の織編機での作製方法で作製する。フィルムの場合も、従来公知の押出機での作製方法で作製する。
(4−3)ニードルパンチ(S8)
作製された基材の上面に、前記(4−1)(S4a)で作製された第1積層シートを積層し、ニードルパンチ機にかけて、基材および第1積層シートの繊維同士を絡合して、第1ニードルパンチ不織布を作製する。
作製された第1ニードルパンチ不織布を第2積層シートに積層して、前記(5)(S5)および(6)(S6)と同様の工程で三層の内装用シートを作製する。
また、図2(b)の三層の内装用シートは、前記の(4−2)基材の準備(S7)、(4−3)ニードルパンチ(S8)を第2層の(4−1)(S4b)の後に行い、基材の上面に第2積層シートを積層して、第2ニードルパンチ不織布を作製する。そして、作製された第2ニードルパンチ不織布に第1積層シートを積層して、前記(5)(S5)および(6)(S6)と同様の工程で三層の内装用シートを作製する。
次に、図2(c)の四層の内装用シートは、前記の(4−2)基材の準備(S7)、(4−3)ニードルパンチ(S8)を、第1層の(4−1)(S4a)および第2層の(4−1)(S4b)のそれぞれの後で行い、基材の上面に第1積層シートを積層して、第1ニードルパンチ不織布を作製、および、基材の上面に第2積層シートを積層して、第2ニードルパンチ不織布を作製する。そして、作製された第1ニードルパンチ不織布を第2ニードルパンチ不織布に積層して、前記(5)(S5)および(6)(S6)と同様の工程で四層の内装用シートを作製する。
つぎに、本発明の実施例について具体的に説明する。
本発明の特許請求範囲を満足する内装用シートを実施例1〜、比較対照として本発明の特許請求範囲を満足しない内装用シートを比較例1〜6とした。なお、二層内装用シート、基材を第2層の下側に接合した三層内装用シートを参照例1〜3とした。その具体的な構成、製造は以下のとおりである。
参照例1)
図1、表1に示す二層内装用シートを作製した。まず、第1層の脂肪族ポリエステル系繊維には繊度7〜17デシテックス、融点170℃のラクトロン(登録商標)繊維(カネボウ合繊(株)製のポリ乳酸生分解性繊維)を80質量%、第1熱融着性繊維には繊度6.6デシテックス、融点130℃のラクトロン(登録商標)繊維を20質量%使用し、図3のS1a〜S4aの工程で目付量230g/m2の第1層としての不織布を作製した。
また、第2層の難燃性繊維にはLOI値24のウール反毛を70質量%、第2熱融着性繊維には繊度6.6デシテックス、融点130℃のラクトロン(登録商標)繊維を30質量%使用し、図3のS1b〜S4bの工程で目付量400g/m2の第2層としての不織布を作製した。
そして、図3のS5の工程で第1層の下側に第2層を積層し、ニードルパンチによって接合し、図3のS6の工程で140℃の熱処理を施して二層内装用シートを作製した。
(実施例
図2(a)、表1に示す三層内装用シートを作製した。まず、第1層の脂肪族ポリエステル系繊維には繊度7〜17デシテックス、融点170℃のラクトロン(登録商標)繊維を80質量%、第1熱融着性繊維には繊度6.6デシテックス、融点130℃のラクトロン(登録商標)繊維を20質量%使用し、図3のS1a〜S4aの工程で第1層としての目付量230g/m2の不織布を作製した。次に、図3のS7の工程で、基材として厚み約200μm、目付量140g/m2のPLA(生分解性ポリ乳酸製)テープヤンクロスを使用し、基材を第1層の下側に配置し、S8の工程でニードルパンチによって第1層の基材を接合した。
また、参照例1と同様にして、目付量400g/m2の第2層としての不織布を作製した。そして、参照例1と同様に、図3のS5の工程で基材が接合された第1層の下側に第2層を積層し、ニードルパンチによって接合し、図3のS6の工程で140℃の熱処理を施して三層内装用シートを作製した。
参照例2
図2(b)、表1に示す三層内装用シートを作製した。図3のS7、S8の基材の接合を第2層で行うこと(図3のS1b〜S4bの工程の後で行うこと)以外は、実施例と同様にして作製した。
(実施例
図2(c)、表1に示す四層内装用シートを作製した。図3のS7、S8の基材の接合を第1層および第2層の両者で行うこと(図3のS1a〜S4aの工程の後、およびS1b〜S4bの工程の後の両者で行うこと)以外は、実施例と同様にして作製した。
参照例3
第2層の目付量を200g/m2とすること以外は、参照例1と同様にして二層内装用シートを作製した。
(実施例
第2層の目付量を200g/m2とすること以外は、実施例と同様にして三層内装用シートを作製した。
(比較例1)
第1層として脂肪族ポリエステル系繊維を100質量%使用し、第1熱融着性繊維を0質量%とすること以外は、実施例1と同様にして二層内装用シートを作製した。
(比較例2)
第1層として脂肪族ポリエステル系繊維を40質量%、第1熱融着性繊維を60質量%使用すること以外は、実施例1と同様にして二層内装用シートを作製した。
(比較例3)
第2層として難燃性繊維を100質量%使用し、第2熱融着性繊維を0質量%とすること以外は、実施例1と同様にして二層内装用シートを作製した。
(比較例4)
第2層として難燃性繊維を40質量%、第2熱融着性繊維を60質量%使用すること以外は、実施例1と同様にして二層内装用シートを作製した。
(比較例5)
第1層として脂肪族ポリエステル系繊維を100質量%使用し、第1熱融着性繊維を0質量%とすること以外は、実施例2と同様にして三層内装用シートを作製した。
(比較例6)
図4に示すウールタフトカーペットを作製した。まず、繊度6.6デシテックス、融点130℃のラクトロン(登録商標)繊維とウールを10:90の質量割合で混合し、紡毛方式により紡績後、撚糸して番手2/4.0Nmの紡績糸を得た。得られた紡績糸を140℃、30秒間熱処理を施した。この紡績糸を使用して、1m当り305スティッチでパイル高さ10mm、1/8inゲージのタフティングを行った。さらにジュート二次裏地の積層を含むラテックスバッキングを行い、ウールタフトカーペットを作製した。
Figure 0004386352
前記の内装用シート(実施例1〜6、比較例1〜6)について、外観品位、耐摩耗性、難燃性、加工性、生分解性について評価し、その結果を表2に示した。なお、評価方法については以下のとおり行った。
(外観品位)
外観品位は、内装用シートの第1層側から下層(第2層または基材)が透けて見えないかどうかを目視にて評価した。下層が透けて見えない場合を良好(○)、下層が透けて見える場合を不良(×)とした。
(耐摩耗性)
JISL1023に準拠した耐磨耗性試験を行った。磨耗輪はH38を使用し、1kg荷重で1000回、内装用シートの第1層側をこすり、その後、外観変化を目視で評価した。変化がほとんどない場合を良好(○)、変化が激しい場合を不良(×)とした。
(難燃性)
内装用シートの第1層側にバーナーがあたるようにして、JISL1091に準拠した45度ミクロバーナー法で評価した。残炎、炭化長の両者がJIS規格内の場合を良好(○)、残炎、炭化長のどちらかが規格外の場合をやや良好(△)、残炎、炭化長の両者が規格外の場合を不良(×)とした。
(加工性)
内装用シートの製造工程での加工のしやすさを評価した。加工がしやすい場合を良好(○)、加工できるがトラブルが発生する場合をやや良好(△)、加工できない場合を不良(×)とした。
(生分解性)
内装用シートをISO14855に準拠した方法で評価した。内装用シートをコンポスト機で58±2℃の状態に6ヶ月間放置し、放置後の内装用シートの状態を目視にて評価した。内装用シートがほぼ分解された場合を良好(○)、未分解物が多数ある場合を不良(×)とした。
Figure 0004386352
表2の結果から、実施例1〜3、参照例1〜3は外観品位、耐摩耗性、難燃性、加工性、生分解性において比較例1〜6より優れていることが確認された。
本発明に係る内装用シートの構成を模式的に示す断面図である。 (a)〜(c)は、本発明に係る内装用シートの他の実施形態の構成を模式的に示す断面図である。 本発明に係る内装用シートの製造方法を示す工程図である。 従来の内装用シートであるタフトカーペットの構成を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1 内装用シート
2 第1層
3 第2層
4 基材

Claims (6)

  1. ニードルパンチによる繊維表面を有する内装用シートにおいて、前記内装用シートは、生分解性を有する脂肪族ポリエステル系繊維と、前記脂肪族ポリエステル系繊維よりも融点が低く生分解性を有する第1熱融着性繊維とからなり、前記第1熱融着性繊維の混合率が5〜50質量%の範囲とするニードルパンチ不織布である第1層と、
    前記第1層の上側または下側に配置され、生分解性を有する難燃性繊維と、前記脂肪族ポリエステル系繊維よりも融点が低く生分解性を有する第2熱融着性繊維とからなり、前記第2熱融着性繊維の混合率が5〜50質量%の範囲とするニードルパンチ不織布である第2層とを備え、
    前記脂肪族ポリエステル系繊維間が前記第1熱融着性繊維で熱融着されると共に、
    前記難燃性繊維間が前記第2熱融着性繊維で熱融着され
    前記第1層と前記第2層との間に、生分解性を有する高分子材料の織編物または不織布からなる基材を備えることを特徴とする内装用シート。
  2. 前記基材の前記織編物が、テープヤンクロスであることを特徴とする請求項1に記載の内装用シート。
  3. 前記基材の高分子材料が、脂肪族ポリエステルまたは天然高分子であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内装用シート。
  4. 前記第1層の脂肪族ポリエステル系繊維が、ポリ乳酸繊維を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の内装用シート。
  5. 前記第1および第2熱融着性繊維が、ポリ乳酸繊維を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の内装用シート。
  6. 前記難燃性繊維が、獣毛繊維であることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の内装用シート。
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