JPH04127291U - 不織布内装材 - Google Patents

不織布内装材

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Publication number
JPH04127291U
JPH04127291U JP4240791U JP4240791U JPH04127291U JP H04127291 U JPH04127291 U JP H04127291U JP 4240791 U JP4240791 U JP 4240791U JP 4240791 U JP4240791 U JP 4240791U JP H04127291 U JPH04127291 U JP H04127291U
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JP
Japan
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fiber
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fibers
flame retardant
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Application number
JP4240791U
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English (en)
Inventor
勇 尾本
Original Assignee
呉羽テツク株式会社
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Publication date
Application filed by 呉羽テツク株式会社 filed Critical 呉羽テツク株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内装材として軽量化とリサイクルの可能化を
はかり、併せて難燃効果を一層向上する。 【構成】 レギュラータイプのポリエステル又はポリア
ミド繊維成分を芯成分とし、前記繊維成分に比し、低い
融点をもち、難燃成分を混入せしめた低融点難燃繊維成
分を鞘成分とする芯−鞘構造の複合繊維を用い、該繊維
をレギュラーの繊維に混入して繊維層を形成し、ニード
リングを施し交絡一体化すると共に、加熱により低融点
難燃繊維成分を溶融し、樹脂バインダーなどを用いるこ
となく繊維相互を融着結合せしめた不織布である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は自動車内装材,インテリア内装材などに好適な不織布内装材に関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、トランクマットなどの自動車内装材や、インテリア内装材などに用いる 不織布としてはレギュラータイプのポリエステル繊維やポリアミド繊維を原料と して、これら繊維を100%用いて繊維層を作りニードリングを施し交絡一体化 すると共に、樹脂バインダーにより結合し、のちバッキングを施し、あるいはE VAマスバックラミネート,PVCマスバックラミネートなど種々のラミネート を施したものが主として用いられている。
【0003】 そして、一部、難燃性を付与するために、樹脂バインダーに難燃剤などの難燃 成分を混入し、あるいは難燃剤を混入した樹脂によりバッキングを施して難燃効 果を付与しているものがある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記の如き不織布内装材は一般にバインダーを使用する関係上、重量 的に難があるのみならず、そのため再生利用も困難であり、しかも難燃剤を混入 するとは云え、樹脂バインダーに混入するため脱落し易く効果に乏しいという問 題を有している。
【0005】 本考案は上述の如き実状に鑑み、これに対処し、特に上記問題の解決に適切な 不織布構成用の繊維構造を見出し、内装材としての軽量化とリサイクルの可能化 を達成し併せて難燃効果のより一層の向上をはかることを目的とするものである 。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、上記目的に適合する本考案の特徴はレギュラータイプのポリエステル繊 維成分を芯成分とし、前記ポリエステル繊維成分に比し、40℃以上低い融点を もち、難燃成分を混入せしめた低融点ポリエステル難燃繊維成分を鞘成分とする 芯−鞘構造のポリエステル複合繊維を用い、該繊維をレギュラーのポリエステル 繊維に対し10〜70%混入して繊維層を形成し、ニードリングを施し交絡一体 化すると共に、加熱により低融点難燃繊維成分を溶融し、樹脂バインダーなどを 用いることなく繊維相互を融着結合せしめたことにある。 また、請求項2記載の考案は、同様な課題の下にポリエステル繊維に代え、ポ リアミド繊維を原料繊維として不織布内装材を形成せしめたものである。
【0007】
【作用】
上記の如き本考案内装材にあっては、これを用いるとき、低融点難燃繊維の溶 融,融着により耐ピリング性が良好となり、しかも樹脂バインダーが使用されて いないため軽量でリサイクルが可能となる。 また、芯−鞘構造の複合繊維における鞘成分である低融点繊維成分に難燃成分 が混入されているため、難燃成分の脱落がなく、長期にわたり難燃効果を持続す る。 なお、低融点難燃複合繊維の含有量が10%以下では難燃性に稍難がみられる が、10%以上になれば難燃試験においてFMVSS10cm/min 以下となり充 分合格点が得られる。
【0008】
【実施例】
以下、更に添付図面により本考案内装材の実施例を説明する。
【0009】 図1は本考案内装材において使用する低融点難燃複合繊維の断面を示し、図に おいて(1)は芯成分、(2)は鞘成分で、レギュラータイプのポリエステル( PET)又はポリアミド繊維成分を芯成分(1)とし前記ポリエステル又はポリ アミド繊維成分に比し融点が40℃以下低く、市販の難燃剤、例えばリン系難燃 剤の如き難燃成分を適宜量混入せしめた低融点かつ難燃性をもつポリエステル又 はポリアミド繊維成分を鞘成分(2)とすることにより複合繊維として作られて いる。
【0010】 この場合、芯成分(1)と鞘成分(2)とは同種であることが好ましく、従っ て芯成分(1)がポリエステル繊維(PET)成分であるときは低融点の鞘成分 (2)としてもポリエステル繊維成分を使用する。 また、上記複合繊維において、芯成分(1)と鞘成分(2)である低融点繊維 成分との融点差は例えばレギュラーのポリエステル又はポリアミド繊維成分の融 点が通常、170℃以上であるのに対し、低融点繊維成分のそれは通常、130 ℃以下で、少なくとも40℃以上の融点差を有しており、これは爾後の加熱処理 により低融点繊維成分を溶融し、融着させる上で好適である。
【0011】 そして上記低融点難燃複合繊維はレギュラーの同質系繊維に混入されて繊維層 に形成されるが、上記複合繊維の混入割合としては10〜70%の範囲にあるこ とが有効であり、10%以下では難燃効果が充分でなく、また70%以上では融 着が目立ち外観の面で問題がある。勿論、同複合繊維を100%原料として繊維 層を形成することも可能であるが、加熱により表面が全面にわたり融着されるの で好ましくない。従って、10〜70%の範囲、好ましくは30%前後の含有割 合が用いられる。
【0012】 図2は以上のような複合繊維をレギュラー繊維に混入して作成した不織布の具 体例であり、上記両繊維を所要目付量、例えば300〜800g/m 2 の繊維層( 3)に形成し、ニードリングを施して繊維同志を交絡一体化すると共に、フォー クニードルを用いて表面にパイル(4)を形成し、のち加熱することによって低 融点繊維成分を溶融し、構成繊維同志をバインダーを用いることなく互いに融着 結合せしめている。図中、(5)はポリプロピレン、ポリプロピレン等よりなる ラミネート又はバッキング層である。
【0013】 以下、図3に示す工程図にもとづいて上記不織布を作成する具体的過程を例示 する。 具体例1 15デニール、繊維長76mmのレギュラーポリエステル繊維(PET)(融点 250℃)70%と、上記繊維成分を芯とし、融点120℃でリン系難燃剤を含 有せしめた低融点ポリエステル繊維成分を鞘成分とする4デニール、繊維長51 mmの低融点難燃ポリエステル繊維30%をミックスして目付400g/m 2 の繊維 層(3)に形成し、先ず、下方より60本/cmのニードル密度により15mm深さ で第1のニードリングを施し、次いで上方より100本/cmのニードル密度で1 5mm深さで第2のニードリングを行ったのち、下方より再びフォークニードル( 6)を用い、送り3mm、深さ10mmの立毛パイル(4)を施した。そして引続き 140℃×5分の加熱処理を施し低融点繊維成分を溶着すると共に、下面に30 0g/m 2 のポリエレンシート(5)によるバッキングを施し図2に示す如き本考 案不織布内装材を得た。 この内装材は83℃×200Hrの耐光試験において合格し、耐ピル性もよく、 また難燃試験において5cm以下で消火され、良好な難燃性を示した。 具体例2 上記具体例1におけるポリエステル繊維の代わりにポリアミド繊維(ナイロン )を用い、同様にして不織布内装材を作成した。但しこの場合、加熱処理は20 0℃×3分の条件下で行った。 この不織布内装材も前記同様の試験結果が得られ、極めて良質の内装材であっ た。
【0014】
【考案の効果】
本考案不織布内装材は以上のように芯−鞘構造からなり、鞘部に低融点難燃繊 維成分を用いた低融点難燃複合繊維を同質のレギュラー繊維と混合してなる繊維 層を基材としてニードリングを施し、交絡一体化すると共に、加熱により低融点 繊維成分を溶融し、繊維相互を融着結合したものであり、低融点繊維成分が含ま れることから耐ピル性が良好であり、しかも該成分が溶融し繊維相互を融着結合 することから特に樹脂バッキングなどを行う必要はなく、内装材として軽量化を 図ることができ、また、低融点繊維による融着のためバインダーレスとなり、リ サイクルも可能であると共に難燃成分が複合繊維成分として繊維内に含まれるた め難燃効果のより一層の向上と共に長期にわたり難燃効果を持続させる顕著な効 果を有する。 しかも前記低融点繊維はニードリングにより繊維層内に平均して交絡され不織 布としての結合力を強め、弾力性を高める利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案内装材において用いる複合繊維の断面概
要図である。
【図2】本考案内装材の一部を示す断面図である。
【図3】本考案内装材を製造する工程例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
(1) 芯成分 (2) 鞘成分 (3) 繊維層 (4) パイル (5) ラミネート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 1/54 A 7199−3B

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レギュラーのポリエステル繊維成分を芯
    成分とし、前記ポリエステル繊維成分に比し40℃以上
    低い融点をもち、難燃成分を混入せしめた低融点ポリエ
    ステル難燃繊維成分を鞘成分とする芯−鞘構造のポリエ
    ステル複合繊維をレギュラーのポリエステル繊維に対し
    10〜70%混入して繊維層を形成し、ニードリングを
    施し交絡一体化すると共に、加熱により低融点難燃繊維
    成分を溶融し、樹脂バインダー等を用いることなく繊維
    相互を融着結合してなることを特徴する不織布内装材。
  2. 【請求項2】 レギュラーのポリアミド繊維成分を芯成
    分とし、前記ポリアミド繊維成分に比し40℃以上低い
    融点をもち、難燃成分を混入せしめた低融点ポリアミド
    難燃繊維を鞘成分とする芯−鞘構造のポリアミド複合繊
    維をレギュラーのポリアミド繊維に対し10〜70%混
    入して繊維層を形成し、ニードリングを施し交絡一体化
    すると共に、加熱により低融点難燃繊維成分を溶融し、
    樹脂バインダー等を用いることなく繊維相互を融着結合
    してなることを特徴する不織布内装材。
JP4240791U 1991-05-10 1991-05-10 不織布内装材 Pending JPH04127291U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007230284A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Unitica Fibers Ltd 自動車内装材用表面部材

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