JP4385959B2 - 情報収集システム - Google Patents

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Description

この発明は、通信ネットワークを通じて、複数のセンサの検出情報を収集する情報収集システムに関する。
従来、電線を支持するコン柱(電柱)に傾斜検出器を設置して、電柱の倒壊を監視する傾斜異常検出装置が知られている。この傾斜異常検出装置は、傾斜検知部に設けられた通信手段を通じて、傾斜の異常有無を保守管理者の表示部100に無線で送信し、各電柱の傾斜異常の有無を通報する。また、各電柱の傾斜異常が正常範囲内であるか否かと電柱の識別情報を、電線を通じて中央制御装置に送信し、送信情報を中央の制御装置に表示或いは記憶する(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−147374
従来の傾斜異常検出装置は、土台となる構造物としての電柱に装置を取付けて固定していた。
しかるに、電柱の倒壊とともに検出信号を送る電線が断線するので、中央制御装置に対し異常発生を通報することが出来ないという問題があった。
なお、保守管理者が、電柱直下で表示部110の付いた端末をかざすことによって異常検出を行うこともできるが、全ての電柱を巡回して異常検出を行うことは、容易ではなかった。
また、電柱の倒壊監視は全ての電柱について行わないと無意味であるので、全ての電柱に対して傾斜検出器付きの無線通信部を設置するには費用を要する。電柱は住居区域の至る所に設置されるので、電柱に他の何らかのセンサを設けて情報収集することによって、電柱の有効活用を図り、費用対効果を高めることができる。
しかしながら、従来の傾斜異常検出装置は、傾斜検出部以外のセンサが設置されていないので、電柱の倒壊を監視できる他には何ら有用性がなかった。
この発明は、係る課題を解決するために成されたものであり、センサを固定する構造物が倒壊しても、より高い確度で異常発生を通報することのできる、情報収集システムを得ることを目的とする。
また、コン柱に各種センサを設置して、各種センサによって得られる情報を有効利用することのできる、情報収集システムを得ることを目的とする。
この発明による情報収集システムは、
センサと、センサの検出情報及び自己の識別情報を送信する無線通信部とを有し、コン柱に付設されたセンサノードと、上記センサノードから送信される伝送情報を収集し、収集した情報を、無線アドホックネットワークとは通信プロトコルの異なる他の通信ネットワークに伝送するゲートウェイサーバと、を備えて、
通信可能距離内に存在する他のコン柱に搭載されたセンサノードとの間で、互いに無線アドホックネットワークを構成することを特徴とする。
上記センサとしては、コン柱の傾斜に応じた状態変化を検出する傾斜検出センサを用いて、無線通信部が当該傾斜検出センサの検出情報を送信すると良い。
また、この発明による情報収集システムは、無線通信部に対し間欠的に検出情報を送る第1のセンサと、イベントの発生を検出したときに検出情報を送る第2のセンサと、を備え、上記無線通信部は、各センサから受信した検出情報のうち、第2のセンサから受信した検出情報を優先させて、無線アドホックネットワークに伝送しても良い。
この発明によれば、周囲に存在する他のコン柱に設けられたセンサノードを利用して、アドホック・マルチホップ通信によってセンサの収集情報を伝送できるので、隣接するコン柱が倒壊しても、より高い確度で、他の通信ネットワークに異常発生を通報することができる。
また、センサノードに各種センサを搭載することにより、各種センサによって複数種類の検出情報を得ることができるので、コン柱に設置したセンサノードを、より有効に活用することができる。
実施の形態1.
図1は、この発明に係る実施の形態1による情報収集システムの構成を示す図である。
図において、コン柱1は電線2や通信ケーブル等を支持する電柱であり、50m〜200mの間隔で設置される。センサノード3は、住居地域、工業地域、および商業地域等、情報収集を行う所望の地域に配置された複数のコン柱1にそれぞれ設置される。センサノード3は倒壊の監視を行う必要のある、全てのコン柱1に設置される。センサノード3はコン柱1の上部に取付けられる。
センサノード3は、アドホック・マルチホップ通信技術を利用してネットワーク通信を行う。アドホック・マルチホップ通信では、お互いに隣あったセンサノード3同士が相互に無線通信を行いながら、隣同士で連携して自律的にマルチホップ転送ルートを構築し、ネットワーク(無線アドホックネットワーク)を構築する。これによって、各センサノード3が無線アドホックネットワークを通じて、子局(センサノード)から親局(ゲートウェイサーバ)へデータを中継通信することができる。
センサノード3の通信プロトコルとしては、特定小電力無線やZigBee(IEEE802.15.4)等の低送信電力無線を利用する。なお、特定小電力無線は、通信周波数429MHz帯、伝送速度2.4Kbps、伝送距離50m〜300m程度、通信時消費電力が50mW以下(待機電力0.3mW以下)の通信特性を有しており、通信電力が低いことを特徴とする。
ゲートウェイサーバ5は、特定のコン柱1に設置される。ゲートウェイサーバ5は、光通信ケーブルやISDNやADSL等の電話回線、ケーブルテレビ用の同軸ケーブル等の通信ケーブル6を通じて、通信ネットワーク7に接続される。ゲートウェイサーバ5は、無線アドホックネットワーク120を経て周囲のセンサノード3から収集した情報を、上位の通信ネットワーク7に伝送する。ゲートウェイサーバ5は、無線アドホックネットワーク120と通信ネットワーク7との間のプロトコル変換を行う、ゲートウェイとして機能する。
ゲートウェイサーバ5を設置するコン柱1には、比較的構造強度が高く倒壊の可能性が低いものを用いると良い。勿論、鉄柱や建物の屋根等のコン柱以外の構造物に設置されても良いことは言うまでもない。
センサノード3は傾斜検出センサ(後述する)を備えており、コン柱1の倒壊有無を検出する。センサノード3は傾斜検出センサ以外の複数のセンサを備えていても良い(後述する)。
末端のセンサノード3(図1の例ではコン柱1cに設置されたセンサノード3)と、ゲートウェイサーバ5に接続された根元のセンサノード3(図1の例ではコン柱1aに設置されたセンサノード3)と、の間に介在する複数のセンサノード3は、無線アドホックネットワーク120を構成する。
なお、この実施の形態の無線アドホックネットワークは、センサノード3がセンサを有していて、各センサが自律的にネットワークを構築するので、センサネットワークとも呼ばれる。
任意のセンサノード3の各センサで検出されたデータ(検出情報)は、無線アドホックネットワーク120を構成する他のセンサノード3で順次中継され(ホッピングされ)、末端のセンサノード3(上流側)からゲートウェイサーバ5に接続された根元のセンサノード3(下流側)に向かって、順次リレー式に伝送される。
無線アドホックネットワーク120を構成する各センサノード3は、上流側から下流側に向かって各センサが収集した検出情報をデータ中継する際、例えば、最初に末端のセンサノード3がデータ送信を開始してからゲートウェイサーバ5までデータ伝送した後、次に1つ下流のセンサノード3がデータ送信を開始してゲートウェイサーバ5までデータ伝送を行う。そして、上流から下流側に向かって、順次各センサノード3がデータ送信とゲートウェイサーバ5へのデータ転送を行って、最後に根元のセンサノード3がゲートウェイサーバ5に対してデータ送信を行う。
なお、無線アドホックネットワーク120を構成する、末端から根元までの全てのセンサノード3が、各センサの収集した全ての検出情報の送信を完了するには、所定の通信時間を要するので、無線アドホックネットワーク120を構成するセンサノード3の数は、データの伝送速度と伝送量に応じて自ずと制約される。
ゲートウェイサーバ5には、所定数のセンサノード3によって1グループを構成する無線アドホックネットワーク120が接続される。
また、1つのゲートウェイサーバ5に対して、互いに独立にネットワークを構成する、複数のグループの無線アドホックネットワークが接続されても良い。すなわち、ゲートウェイサーバ5はマルチチャネルを構成し、複数の根元のセンサノード3がゲートウェイサーバ5の各チャネルにそれぞれ接続されるように構成されても良い。
ゲートウェイサーバ5は、通信ネットワーク7を通じてデータベース8に接続される。データベース8には、ゲートウェイサーバ5で収集した各センサノード3の検出情報が格納され蓄積される。また、データベース8は、ゲートウェイサーバ5から送信され格納した検出情報を、情報センタ9に伝送する。
情報センタ9は、データベース8に格納されたセンサノード3の検出情報を加工処理し、表示部100に倒壊の発生を警報表示する。また、検出情報のデータマイニング処理を行って、何らかの有用な処理情報を取得する。
ユーザ端末11は、他の通信ネットワーク7又は通信ネットワーク10を通じて情報センタ9に接続される。情報センタ9のデータマイニング処理によって得られた処理情報は、ユーザ端末11に伝送される。
図2は、センサノード3の構成を示す図である。
図において、センサノード3は、無線通信部30と、無線通信部30に接続されるセンサ部31とで構成される。
無線通信部30は、アンテナ部23、無線変調部24、制御部25、電源部27、電池28、外部電源ポート29、インタフェ−ス部32、及びメモリ33を備える。
センサ部31は、傾斜検出センサ34、他のセンサ35(第1のセンサ)、外部のセンサ37(第2のセンサ)、及び外部センサ接続ポート36を備える。
なお、センサ部31は、信号線を通じて無線通信部30に接続されても良いし、赤外線や無線LANなどで無線接続されても良い。勿論、センサ部31が内部に無線通信部を備えて、無線通信部30とは別体のセンサノードを構成しても良い。
アンテナ部23は、送信電力と通信距離に問題がなければ、コン柱1が倒壊しても通信ができるように、無指向性のアンテナを用いるのが好ましい。
勿論、通信量や通信速度をより向上させる場合は、水平方向から斜め下方向にビーム指向性を有した送受信アンテナを用いても良い。この場合、アンテナ部23は、周囲に配置されたコン柱の上部が指向角度内に入るように、適宜アンテナのビームパターン成形が成される。
無線変調部24は、アンテナ部23で受信したRF(Radio Frequency)信号を復調し、受信信号をディジタル信号に変換して、伝送情報を再生する。再生した情報は制御部25に送出する。また、制御部25で生成される送信信号をRF信号に変調し、アンテナ部23から空間に放射する。これによって、アンテナ部23を介して他のセンサノード3と相互に交信することができる。
制御部25は、マイコンや各種メモリを備えて構成される。
制御部25は、特定小電力無線の通信プロトコルを有しており、無線変調部24の通信制御を行う通信制御部240を備える。
また、通信制御部240は、アクセス制御、チャネル割当、経路制御(通信ルート決定)、誤り制御等の、各種データアクセス処理、アドホック通信処理やマルチホップ処理を行うネットワークプロトコルを備える。
また、制御部25は、センサ部31からの検出情報をデータ処理するためのデータ処理部26を備えている。
データ処理部26は、インタフェース部32を通じて、センサ部31の動作を制御する。これによって、制御部25はセンサ部31の検出情報を収集する。また、収集したセンサ部31の検出情報を適宜データ処理した後、パケットデータに変換する。パケットデータは、通信制御部240で通信制御されて無線変調部24に伝送される。
また、制御部25は、電源部27からの供給電力を制御する電力制御部260を備える。電力制御部260は、センサ部31からのデータ採取と無線通信の動作に注目した動的な電力制御を行う。例えば、端末の動作状態を定期的に把握し、把握結果に基づいて、各機能部位の電源オン/オフ制御、プロセッサーのクロック周波数の切替えを動的に行って、きめ細かく電力を制御することによって、消費電力を低減させる。
電源部27は、電池28の電力もしくは外部電源29の電力を、制御部25に供給する。すなわち、電池28と外部電源29の接続切替えを行う。通常は、外部電源29の電源を利用するが、外部電源29が遮断して外部電源29の電力が低下したことを電圧計などを用いて検出すると、自動的に電源を電池28に切替える。すなわち、電源部27は無停電電源として機能する。
電池28は、ボタン電池や、放電状態に応じて自動的に充電を行う蓄電池が利用される。また、太陽電池のような環境エネルギを利用しても良い。
外部電源29は、電線2の送電電力を引き出し、変圧処理を施して電源を取り出す。
なお、電池28として太陽電池を利用する場合は、外部電源29を用いなくても良い。この場合、夜間使用に備えて電力を蓄積するための、蓄電池が併用される。
インタフェース部32は、メモリ33、傾斜検出センサ34と他のセンサ35が接続される。また、外部のセンサ37を接続するための外部センサ接続ポート36を備えている。
インタフェース部32は、各センサから出力される検出情報を、一時的にメモリ33に格納する。メモリ33はバッファとして機能し、メモリ33に格納された検出情報は所定のタイミングで制御部25に転送される。
データ転送のタイミングや転送するデータの優先度は、制御部25によって制御される。
インタフェース部32は、各センサから取得した検出情報を、ディジタル信号に変換してデータ転送を行う。
メモリ33は各センサ毎に異なるメモリ領域を有し、例えばSDRAMを備えて構成される。傾斜検出センサ34の検出情報は、メモリ33の特定のメモリ領域に随時蓄積される。
メモリ33は、バッファとしての機能のほか、制御部25の管理する外部メモリとして利用される。メモリ33には、各種初期データが格納されている。例えば、センサノード3の識別符号(ノードID)や、インタフェース部32の接続ポートに接続される各センサの識別符号(センサID)と、各センサの種別情報(センサ種別情報)が格納されている。
センサ種別情報は、接続されるセンサの種類を示すもので、例えば、傾斜検出センサ34に対してはコード1が割当てられる等、適宜設定される。
センサIDは、インタフェース部32の各接続ポートにおける、センサの接続状況を、制御部25が把握するのに用いられる。
また、メモリ33には、センサノード3の確立された通信経路に従って順次データリンクを行うための、相手方のセンサノード3のノードIDが格納されている。
例えば、末端のセンサノード3とゲートウェイサーバ5の間の通信経路に、3つのセンサノードが介在して無線無線アドホックネットワーク120が構成されると、メモリ33にはその3つ分のノードIDが格納される。また、通信経路に沿った各センサノードの並び順も同時に記憶される。これらの情報は、無線無線アドホックネットワーク120を構成するための初期接続段階において、他のセンサノード3との交信によって、取得される。
各センサノードの通信順位は、例えば、末端のセンサノード3からゲートウェイ側のセンサノード3に向かって、間に介在するセンサノード3を媒介として、順次リレー式にデータ転送が行われるように設定される。各センサノード3は、ノードIDの並び順などによって、互いに共通の通信順位を管理している。この通信順位は、メモリ33に格納される。
この他、メモリ33は、制御部35の各種制御に必要な各種情報を読み書き可能となっている。
インタフェース部32は、内部クロックに同期した所定の周期で、傾斜検出センサ34の検出情報を制御部25に転送する。
また、制御部25は、内部クロックに同期して、所定の間隔で繰り返し間欠的に起動信号(トリガ信号)を発生し、インタフェース部32に送出する。
インタフェース部32は、起動信号を受信すると、センサ35の検出情報を、制御部25に転送する。すなわち、センサ35の検出情報は、繰り返し間欠的に制御部25に出力される。なお、センサ35による検出情報の出力周期は、傾斜検出センサ34による検出情報の出力周期よりも長い方が望ましいが、必要な情報の送信優先度によって適宜出力周期を設定すると良い。
また、センサ37は、観測状況の変化や、熱線を検知する、発信器の送信信号を受信する等のイベントの発生を検出したときに、制御部25に対して検出情報を出力する。
図3は、コン柱1の上端部に取付けられるセンサノード3の設置例を示す図である。以下、図を用いてセンサノード3の構成、および動作について説明する。
図3(a)は、無線通信部30の周囲に、傾斜センサとして、加速度センサ41、42を取付けた例を示す。加速度センサ41、42は無線通信部30に接続される。
加速度センサ41、42や無線通信部30は、コン柱1に結束して固定する金属性の結束バンドや、コン柱1にネジ固定するための金属プレート等の、取付け部600で固定される。
最も好ましい例では、加速度センサ41、42は、2軸(X軸、Y軸)の加速度を検出できるMEMS(micro electro mechanical systems)加速度センサを用いると良い。この際、各加速度センサの1軸(Y軸)が鉛直方向となるように取り付ける。また、加速度センサ41、42のZ軸が互いに垂直になるように配置する。
加速度センサ41、42は、コン柱1の円筒軸が鉛直となるときに、Y軸方向の加速度が重力に一致して最大値(重力加速度1g)を検出し、X軸方向の加速度が最小値(0g)を検出する。コン柱1が傾斜したときは、傾斜に応じてX軸方向の加速度が次第に増加するとともに、Y軸方向の加速度が次第に減少する。また、加速度センサ41のX軸が角度当たりの出力で最大変化を出力しているときに、加速度センサ42のX軸が角度当たりの出力で最小を出力する。
これによって、加速度センサ41、42は、それぞれコン柱1の鉛直軸に対するピッチ方向、ロール方向の、各傾斜角度を計測することができる。なお、加速度センサ41、42は、予めキャリブレーションを行って計測精度を上げても良い。
インタフェース部32は、加速度センサ41、42の検出情報として、計測したコン柱1の傾斜角度θを、無線通信部30の制御部25に送信する。これと同時に、インタフェース部32は、メモリ33に格納されたセンサ種別情報を、制御部25に送信する。
制御部25のデータ処理部26は、加速度センサ41、42の各X軸方向の検出加速度ax1[g]、ax2[g](検出情報)に基づいて、コン柱1の傾斜角度θを求める。
例えば、加速度センサ41で検出されるピッチ方向の傾斜角度θp(=ASIN(ax1))と、加速度センサ42で検出されるロール方向の傾斜角度θr(=ASIN(ax2))とを計測する。この傾斜角度θpとθrの平方和を求め、その平方和の平方根を演算することによって、コン柱1の傾斜角度θを近似的に求めれば良い。
また、他の態様として、加速度センサとして、2軸チルト・センサ43を用いても良い。この場合は、図3(b)に示すように、加速度を検出するX軸、Y軸が水平面となるようにコン柱1の上面に設置されて、接着固定される。
また、インタフェース部32は、加速度センサ43の検出情報として、計測したコン柱1の傾斜角度θを、無線通信部30の制御部25に送信する。これと同時に、インタフェース部32は、メモリ33に格納されたセンサ種別情報を、制御部25に送信する。
制御部25のデータ処理部26は、加速度センサ43のX軸、Y軸方向の検出加速度ax[g]、ay[g](検出情報)に基づいて、コン柱1の傾斜角度θを求める。
例えば、加速度センサ43で検出されるピッチ方向の傾斜角度θp(=ASIN(ax))と、加速度センサ43で検出されるロール方向の傾斜角度θr(=ASIN(ay))とを計測する。この傾斜角度θpとθrの平方和を求め、その平方和の平方根を演算することによって、コン柱1の傾斜角度θを近似的に求めれば良い。
更に、他の態様として、加速度センサ41、42として、水平面内の一方向(検出方向)について加速度を検出する1軸加速度センサを用いても良い。
加速度センサ42は水平面内の他の一方向(検出方向)について加速度を検出する。加速度センサ41、42は、加速度の検出方向が水平面内で互いに直交するように設置することが望ましい。
この場合、制御部25のデータ処理部26は、加速度センサ41、42の検出情報として、計測したコン柱1上端部の加速度ax、ayを受信する。データ処理部26は、この加速度ax、ayに基づいて、コン柱1上部の水平方向の加速度aを求める。例えば、加速度センサ41の検出した加速度axと加速度センサ42の検出した加速度ayの平方和を求め、その平方和の平方根を演算して加速度aを求める。
データ処理部26は、各サンプリング時刻で得られた加速度aとサンプリング時間間隔Δtを用いて、1階の積分演算を行うことで変位差ΔXを求め、2階の積分演算を行うことにより、変位Xを求める。例えば、次式(1)、(2)のようにして演算を行う。サンプリング時間間隔は、演算精度や電力消費量の関係によって適切な時間を設定すれば良い。
ΔXn=ΔXn−1+a×Δt ・・・式(1)
Xn=Xn−1+ΔXn×Δt ・・・式(2)
ΔXn:現在のサンプリング時刻における変位差(初期値ΔX=0)
ΔXn−1:1回前のサンプリング時刻における変位差
Xn:現在のサンプリング時刻における変位(初期値X=0)
Xn−1:1回前のサンプリング時刻における変位
ここで、加速度センサ41、42を使って求められた変位は、センサのバイアス誤差を含んでいるので、積分時間が長くなるに連れて誤差が累積される。このため、サンプリングの累積時間(T=n×Δt)が所定値Tに達したときに、変位差ΔXnが所定値ΔX以下である場合に限って、変位Xn−1を0(初期値)にリセットし、その後の積分演算を続ける。
また、サンプリングの累積時間(T=n×Δt)が所定値Tに達したときに、変位差ΔXが所定値ΔXより大きくなった場合は、コン柱1の上端が変位した可能性があるので、変位Xn−1の値をリセットせずにそのまま積分演算を続けて、変位Xnを求める。
この所定値T及びΔXは、コン柱1の自励振動や、下方の道路を車両が通過することで生じる強制振動によって、誤計測を生じないようにし、なおかつ地震の振動周期や初動加速度を考慮して、適切な値が設定される。
更に、他の態様として図3(b)に示すように、無線通信部30の周囲に設置される傾斜検出センサとして、コン柱1の上面に、接着やネジ固定等でGPS受信機44を取付けても良い。
GPS受信機44は、GPS衛星から送信された測位信号に基づいて擬似距離や搬送波位相擬似距離を観測し、この観測データに基づいて測位演算することによって、コン柱1の上面の変位を求めることができる。
GPS受信機44は、単独測位によって測位しても良い。この場合、位置精度を1m程度とするために、長い時間(例えば1日)に渡って観測データを取得し、取得された観測データのサンプリング結果をスムージング処理することによって、精度の高い位置データを取得することができる。
また、DGPS(Differential GPS)やRTK−GPS(Real Time Kinematic)を用いて測位演算することによって、位置精度を10cm〜1m程度の誤差範囲内に納めることもできる。
DGPSでは、座標が既知の電子基準点で算出された観測値補正情報が送信されるので、送信されてくる観測値補正情報と自局の観測情報を用いて測位を行う。
RTK−GPSでは、座標が既知の電子基準点からその地点の観測値補正情報が算出され送信されるので、送信されてくる観測値補正情報と自局の観測情報を用いて測位を行う。
GPS受信機44を用いて変位Xを求める際、コン柱1への取付け時に、GPS受信機44で計測される自己位置座標(初期座標)を、データ処理部26の内部メモリに記憶しておく。
データ処理部26は、所定のサンプリング周期でGPS受信機44が計測する自己位置座標と、この初期座標とから、その距離差を変位Xとして求める。
GPS受信機44を用いた測位によって、変位を求める場合、GPS受信機44自体の誤差や周囲の構造物や道路からのマルチパスの影響を受けるので、加速度センサ41、42を用いるよりも瞬時的に得られる変位の検出精度は悪い。しかし、センサのバイアス誤差が僅少で、測位結果の経時劣化は小さいので、長期的な変位の検出精度が高い。
データ処理部26は、前述のように求められた、コン柱1の傾斜角度θまたはコン柱1上端部の変位Xに基づいて、傾斜の発生有無を判定する。
例えば、傾斜角度θが、所定の閾値(例えば5度)以上となったときに、コン柱1が傾斜した(異常有り)と判定する。
または、変位Xが、所定の閾値以上となったときに、コン柱1が傾斜していると判定する。コン柱先端部の変位1mは5度の傾斜に相当するので、例えば変位Xが1m以上となったときに、コン柱が傾斜した(異常有り)と判定する。
また、求められた傾斜角度θまたは変位Xが所定の閾値よりも小さい場合は、コン柱は傾斜しておらず、異常無しと判定する。
閾値は、監視したい異常の度合いに応じて適宜設定すれば良い。
なお、異常有りの場合には、傾斜検出センサ34の送信優先度を他のセンサよりも最も高くし、この場合のセンサノード3の送信優先度を他のセンサノードの優先度よりも最も高くすると良い。
データ処理部26は、現在時刻(センサの計測時刻)と、コン柱の傾斜有無の判定結果と、メモリ33に格納されたノードIDと、センサ部の検出情報と共に受信するセンサ種別情報とから、パケットデータを生成する。このパケットデータは、ノードIDをヘッダ情報とする所定のデータ長で構成される。生成されたパケットデータは、データ処理部26の内部バッファの所定の記憶領域に一時記憶される。
また、データ処理部26は、隣接するセンサノード3から送信される伝送情報(パケットデータ)を受信すると、即座に、内部バッファにおける自己の生成したパケットデータの記憶領域とは異なる記憶領域に、受信情報を一時記憶する。
周囲のセンサノードとの間で通信経路が確立されて無線アドホックネットワーク120が構成される際に、データ処理部26は各センサノード間で取り決めされる通信順位に従って、バッファの各記憶領域に記憶された、自己の生成したパケットデータか、もしくは他センサノードから伝送されたパケットデータを、無線変調部24に送信する。
データ処理部26は、自己のセンサノードを出発点として通信を開始する順番になると、予め決められた通信開始時刻に、自己の生成したパケットデータの送信を開始する。
または、データ処理部26は、自己のセンサノード3が、上流側の他のセンサノード3から転送されるパケットデータを、下流側の他のセンサノード3に転送する順番になると、予め決められた通信開始時刻に、上流側のセンサノード3の生成したパケットデータの送信を開始する。
これらの送信開始と同時に、データ送信が全て完了するまでの間、内部バッファは書き込み禁止の状態となる。
データ処理部26が異常有りを検出した場合には、自己のセンサノード3の通信順位を、他のセンサノード3よりも送信優先度が高くなるように設定すると良い。各センサノード3のデータ処理部26は優先フラグを有しており、異常有りのときには自己のセンサノード3の優先フラグを有効とする。優先フラグが有効となると、自己のセンサノード3はそれまでの通信順位を無視し、自己のセンサノード3を出発点として下流側のセンサノード3に優先フラグと検出情報を含むパケットデータとを送信する。
下流側のセンサノード3は、優先フラグを受信すると、受信した検出情報を含むパケットデータを、優先的に更に下流側のセンサノード3に送信する。このとき、先に他の情報の送信処理が実行されていても、実行中の送信処理を強制的に停止して、受信した検出情報を含むパケットデータを、優先して送信する(ホッピングする)処理を実行する。これによって、自己のセンサノード3を出発点として、ゲートウェイ側のセンサノード3に向かって、自己のセンサの検出情報を含むパケットデータが、順次優先的にデータ転送される。
また、データ処理部26は、自己のセンサノードが送信を開始する前迄の待機時間中に、インタフェース部32を通じて他のセンサ(センサ35、37)の検出情報を受信すると、新たなパケットデータの生成可否を判断する。
この際、他のセンサのセンサ種別情報と、内部バッファに格納されたセンサ種別情報とを比較して、他のセンサ種別情報の方が、送信優先度が高い場合に、新たにパケットデータを生成する。生成された新たなパケットデータは、内部バッファの所定の記憶領域に上書きされる。
一方、他のセンサのセンサ種別情報と、内部バッファに格納されたセンサ種別情報とを比較して、他のセンサ種別情報の優先度が低い場合には、新たなパケットデータは生成されず、他のセンサの検出情報は廃棄される。
なお、送信優先度は、傾斜検出センサ34、センサ37、センサ35の順に高くすると良い。
無線変調部24は、データ処理部26から送出されるパケットデータを、アンテナ部23を介して送信する。アンテナ部23から送信されたパケットデータは、無線アドホックネットワーク120を通じて、ゲートウェイサーバ5にセンサノード3の検出情報として伝送される。
なお、センサノード3は、無線アドホックネットワーク120に自律的に加入することができるとともに、100m以上の通信距離を確保できるので、災害でコン柱が地面に倒壊しても、センサノードの通信機能が破壊しない限り、隣接する他のセンサノード3との交信が可能である。
また、センサノード3が倒壊を検知した場合、上述したように自己の通信の優先度を上げて、即座に他のセンサノード3に対してデータ送信を行っても良い。
また、データ通信ができずにリトライが起こると、消費電力が多くなるので、リトライ制御を行っても良い。
リトライ制御は、他のセンサノードの通信をモニタして、ホッピング先のセンサノードからデータ送信が完了したことを確認するためのリプライ信号を得ることによって、通信頻度を抑えることができる。
次に、センサノード3から送信された検出情報の、データ収集処理動作について説明する。
図1において、ゲートウェイサーバ5は、センサノード3から伝送される検出情報を含むパケットデータを収集し、収集した情報を内部のバッファに蓄積する。ゲートウェイサーバ5は、バッファに蓄積された収集情報と、ゲートウェイサーバ5を識別するサーバIDとを、データベース8に伝送する。
データベース8に伝送された収集情報は、一旦所定のデータ格納領域に格納された後、情報センタ9に送信される。データベース8は、収集情報に含まれるセンサ種別情報に従って、データを種別して記憶管理する。
また、データベース8は、収集情報に含まれるノードID毎に、センサの計測時刻で仕分けして時系列的にデータを記憶管理し、特定のセンサからの収集情報を履歴管理することができる。
情報センタ9は、データベース8に格納された各センサノード3の傾斜検出センサ34が観測した検出情報を含むパケットデータを、データ分析処理する。
例えば、センサノード3の設置位置座標と、センサノード毎の倒壊有無とから、倒壊したコン柱1の分布図データを生成する。分布図データは、地図データと、地図データの縮尺に合わせて縮小したセンサノードの設置位置座標と、センサノードの設置位置座標に対応した倒壊有無の状況を示すフラグ(有:1、無:0)とから成る。
センサノード3のノードIDに基づいてセンサノード3の設置されたコン柱1を特定できるので、予めコン柱1の設置位置をデータベース8に格納しておくことによって、情報センタ9はセンサノード3の設置位置座標を特定することができる。
勿論、センサノード3がGPS受信機44を有している場合に、センサノード3は、検出情報として自己位置座標を送信しても良い。この際、センサノード3の位置座標は、通信ネットワーク7を通じて情報センタ9に伝送される。
情報センタ9は、表示部100に対して、コン柱1の設置された地域の地図を表示するとともに、地図上で倒壊のあったコン柱の位置座標に○印を表示する。
また、情報センタ9は、分布図データの分布する領域を内含するような閉曲線を作成しても良い。この閉曲線は、コン柱1の倒壊が発生した領域(倒壊領域)を表す。
また、情報センタ9は、分布図データと倒壊領域を、公衆電話回線や携帯電話回線等の通信ネットワーク7又は通信ネットワーク10を通じて、ユーザ端末11に配信する。
ユーザ端末11は、分布図データと倒壊領域を受信すると、受信情報に基づいて、表示部110にコン柱1の設置された地域の地図を表示するとともに、地図上で倒壊のあったコン柱の位置座標に○印を表示する。また、倒壊が発生した領域を閉曲線で図示する。
次に、コン柱1の倒壊があった場合の、迂回通信の動作について説明する。
図4は、通信経路上の特定のセンサノードの通信が絶たれた場合の迂回通信の動作を説明するための図である。
図4は、コン柱1bに設置されたセンサノード3bが壊れて、通信不能となった状態を示している。例えば、コン柱1bが倒壊してセンサノード3bが破壊した場合や、電線2からの供給電力が無くセンサノード3bの電池が消耗して、電源電圧が所定値以下となった場合に、このような通信不能の状態が発生する。
センサノード3bが通信不能となる前は、センサノード3aはセンサノード3bと交信し、センサノード3bはセンサノード3cと交信する。センサノード3cはセンサノード3dと交信して、センサノード3dはゲートウェイサーバ5に対して検出情報を送信する。
センサノード3bが通信不能となって、その通信経路が遮断されると、センサノード3aは別の通信ルートを検索する。
この通信経路の遮断は、例えばセンサノード3同士が、定期的に互いの通信状況をモニタして、自己のセンサノード3からの呼びかけに対して、相手のセンサノード3からリプライ(応答)がない場合に、通信が遮断していると判断する。同時に、どのノードIDからのリプライがないのかを検出することによって、通信経路の遮断したセンサノードを検知することができる。
また、各センサノード3は、通信経路を設定した際に、自己の通信経路上の全ての他のセンサノード3のノードIDと通信順序を格納している。この格納情報に基づいて、通信の遮断したノードIDに対し次の通信順序となるノードIDを検索する。次いで、検索されたノードIDのセンサノード3との、交信を試みる。
この交信が成功したら、センサノード3は、この検索されたセンサノード3を通信経路に含み、かつゲートウェイサーバ5に接続されている新たな通信経路を設定する。
このようにして、通信経路の検索の結果、センサノード3aがセンサノード3cと通信可能であることが判明すると、センサノード3aはセンサノード3cに対して、検出情報を送信する。
センサノード3cは、センサノード3aから送信された検出情報と、自己の検出した検出情報とを、センサノード3cに送信する。センサノード3cはセンサノード3dと交信して、センサノード3dはゲートウェイサーバ5に対して検出情報を送信する。
従来の傾斜異常検出装置では、電線を通じて検出情報を伝送していたので、コン柱の倒壊によって電線が切断した場合、コン柱1aからコン柱1cに情報を伝送することができなかった。
しかしながら、この実施の形態1の情報収集システムでは、センサノード3aの検出情報を、迂回通信によってセンサノード3cに送信することができるので、検出情報を確実にゲートウェイサーバ5に送信することができる。
次に、ゲートウェイサーバ5に対しツリー状に接続された各センサノード3において、特定のセンサノード3bに通信断絶があった場合の、他の迂回通信の動作を、図5について説明する。
図5(a)は通信断絶が起きる前の、各センサノード3の通信接続の状態を示す。また、図5(b)は、コン柱1bが倒壊してセンサノード3dが通信不能となり、それに接続されたゲートウェイ5aにデータ伝送が出来なくなった後、迂回通信が行われる例を示している。
図5(a)において、通常は、末端のセンサノード3aはセンサノード3bと交信し、センサノード3bはセンサノード3cと交信して、センサノード3cはセンサノード3dと交信する。
また、他の末端のセンサノード3gはセンサノード3bと交信し、センサノード3bはセンサノード3c、3dと交信する。
更に、他の末端のセンサノード3hはセンサノード3eと交信し、センサノード3eはセンサノード3fと交信し、センサノード3fはセンサノード3dと交信する。
センサノード3dはゲートウェイサーバ5aに接続される。
ここで、初期段階で通信経路を設定する際に、センサノード3eはセンサノード3gと通信可能であり、センサノード3gはセンサノード3aと通信可能であったが、偶然、図5(a)に示すように接続が確立されたものとする。
図5(b)に示すように、センサノード3bが壊れるなどして通信不能となったとき、末端のセンサノード3aとセンサノード3gは、孤立してしまい、ゲートウェイサーバ5aと通信できなくなる。
この場合、センサノード3gは通信経路を検索して、センサノード3eの存在を検出し、センサノード3eとの通信経路を新たに確立する。
この通信経路の確立に応じて、センサノード3gがセンサノード3eとの交信を開始する。
また、センサノード3bとの接続が絶たれたセンサノード3aは、通信ルートを検索して、センサノード3gの存在を検出し、センサノード3gとの接続を新たに確立して、交信を開始する。
これによって、センサノード3aは、センサノード3g、センサノード3e、センサノード3f、センサノード3dと順次接続され、ゲートウェイサーバ5aに接続される。
このようにして、センサノード3bが壊れて、センサノード3a、3gが孤立しても、他のセンサノード3に通信経路を切り換ることによって、ゲートウェイサーバ5aに接続することができる。
次に、ゲートウェイサーバとの接続が絶たれた場合の迂回通信の動作を、図6について説明する。
図6(a)は、ゲートウェイ5a、ゲートウェイ5bに対して各センサノード3が接続されて通常に通信を行っている場合を示す図である。
図6(b)は、コン柱1bが倒壊してセンサノード3dが通信不能となり、それに接続されたゲートウェイ5aに、データ伝送が出来なくなった後、迂回通信が行われる例を示す図である。
図6(a)において、通常は、末端のセンサノード3aはセンサノード3bと交信し、センサノード3bはセンサノード3cと交信して、センサノード3cはセンサノード3dと交信する。
また、他の末端のセンサノード3eはセンサノード3fと交信し、センサノード3fはセンサノード3dと交信する。
更に、末端のセンサノード3hはセンサノード3jと交信し、末端のセンサノード3kはセンサノード3jとする。
センサノード3d、3jは、それぞれゲートウェイサーバ5a、5bに接続される。
なお、通信の初期段階で通信経路を設定する際に、端末のセンサノード3eは、センサノード3fとセンサノード3hの両方と接続することが可能であったが、センサノード3eは、偶然、センサノード3fに接続したとする。
或いは、センサノード3eは受信信号の電力レベルが高い方のセンサノード3fと交信し、電力レベルが低いセンサノード3hと交信を行わなかったと仮定しても良い。
ここで、図6(b)に示すように、センサノード3dが通信不能となったとき、ゲートウェイサーバ5aとは通信できなくなる。
しかしながら、それ以外の他のセンサノード3は、通信経路を切替えることによって、通信断絶を修復することができる。
この場合、末端のセンサノード3eは通信経路を検索して、交信を行っていない他のセンサノード3hの存在を検出し、センサノード3hとの通信経路を新たに確立する。
この通信経路の確立に応じて、センサノード3eがセンサノード3hとの交信を開始すると、センサノード3eは、センサノード3h、センサノード3jと順次接続され、ゲートウェイサーバ5bに接続される。
このゲートウェイサーバ5bへの接続を確認すると、各センサノードがそれぞれ通信ルートを検索して、順次通信接続が成される。
かくして、センサノード3fはセンサノード3e〜3jに接続される。
また、センサノード3dとの接続が絶たれたセンサノード3cは、通信ルートを検索して、交信を行っていないセンサノード3fの存在を検出し、センサノード3fとの接続を新たに確立して、交信を開始する。
以後、センサノード3bはセンサノード3cと交信を開始し、センサノード3aはセンサノード3bと交信を開始する。かくして、センサノード3aはセンサノード3b、3c、3f、3e、3jと順次接続して、ゲートウェイサーバ5bに接続する。
このようにして、センサノード3c、3fはゲートウェイサーバ5aとの通信断絶が生じても、他のゲートウェイサーバ5bに通信経路を切り換ることができる。
なお、通信断絶に対処するための他の態様として、センサノード3(例えばセンサノード3f)の通信可能距離を、2段階に設定するようにしても良い。
例えば、図6(c)に示すように、センサノード(例えばセンサノード3f)は、アンテナの通信可能距離(R2)内に存在する他の全てのセンサノード(例えばセンサノード3e、3h)と交信することができるものとする。
通信経路を設定する初期の段階では、通信可能距離を短い距離R1に設定する(これによって、例えばセンサノード3fはセンサノード3eとのみ通信する)。
図6(b)のようにセンサノード3dが壊れて、通信経路の途上で切断が生じると、末端のセンサノード3eの通信可能距離を、距離R1より長い距離R2に設定するように動作する。
このように通信可能距離を切替えることによって、センサノード3fがセンサノード3dと通信できなくなっても、末端のセンサノード3eの通信電力を上げて通信可能距離を伸ばし、センサノード3eを隣接するセンサノード3hに接続することができる。
これによって、センサノード3fは、センサノード3e、センサノード3hを介して、ゲートウェイサーバ5bに接続することができる。
以上説明した通り、この実施の形態1による情報収集システムは、センサノードは配線が不要であるので、新規にコン柱1を設置する場合であっても、コン柱1にセンサノード3を取付けて、無線アドホックネットワーク120を構成する領域内や周辺に新たなセンサノード3を置くだけで、既存の無線アドホックネットワーク120に接続することができる。
また、1つのコン柱1に対して複数のセンサノード3を設置することもできるので、コン柱1に新たにセンサノード3を追加設置するだけで、センシング機能を強化でき、より有用な情報を取得することができる。
また、あるセンサノード3が通信不能となっても、迂回通信によって通信途絶を回避することができる。
また、災害でコン柱1が地面に倒壊しても、センサノード3の通信機能が破壊したり、土砂に埋もれて通信不能とならない限りは、継続して通信が可能である。
かくして、コン柱1が倒壊したり、電線が切断するような災害時であっても、より確実にセンサノード間の通信を行うことができる。
また、コン柱1の倒壊をより確実に検出することができる。
実施の形態2.
この実施の形態2に係る情報収集システムは、コン柱1に取付けた気象を観測する観測センサを用いて、局所的な地域の気象情報を収集し、情報センタ9において収集された観測データを分析して、ユーザ端末11に分析結果を情報提供することを特徴とする。
各種メディア(TV、ラジオ等)を通じて放送される天気予報のような通常の広域気象情報とは異なり、この実施の形態では、局所地域(ローカルな町、丁目、単位)の気象情報を提供する。
以下、実施の形態1で説明した図1、2において、コン柱1に取付けられるセンサ35として、気象観測センサを用いた例について説明する。
図2において、センサ35は、温度センサ、湿度センサ、気圧センサ、照度センサ、風力センサ、降雨センサ、カメラ等の気象を観測する各種センサを用いて気象の観測データを取得する。センサ35は、コン柱1の上端部に取付けられるのが良いが、体感温度を測定する場合には、一部のセンサ(例えば温度センサ)を、コン柱1の根元の地面付近に取付けても良い。
センサ35は、次のような観測データを収集する。
(1)基本的気象情報(温度、湿度、気圧)
(2)その他気象情報(照度、風力、降雨量)
(3)付加気象情報(雲量を計測するための雲の撮影画像)
(4)電力情報(地域内の電力供給情報)
制御部25は、内部クロックに同期して、間欠的に(クロック時間間隔よりも長い所定の時間間隔で)起動信号(トリガ信号)を発生し、インタフェース部32に送出する。インタフェース部32は、起動信号を受信すると、センサ35の観測情報を、制御部25に転送する。
制御部25は、受信した観測情報と、この観測情報の受信時刻と、メモリ33に格納されたノードIDと、センサ種別情報とから、パケットデータを生成する。
自己のセンサノード3の通信開始時刻が来ると、制御部25は、生成されたパケットデータの送信を開始する。
通信経路途上に介在する他のセンサノード3との間で無線アドホックネットワーク120が確立された段階で、相互に通信順位と通信タイミングが規定されている。この通信開始時刻は、この通信順位と通信タイミングに応じて適宜設定される。例えば、通信順位が自己のセンサノード3よりも1つ前の他のセンサノードから、通信完了の通知を受けると、センサノード3は通信完了から所定時間後に通信を開始するように設定される。
無線変調部24は、制御部25から送出されるパケットデータを、アンテナ部23から他のセンサノード3に送信する。
センサノード3は、他のセンサノード3との間で無線アドホックネットワーク120を構成している。
無線アドホックネットワーク120を通じて、センサノード3から伝送される伝送情報は、上流から下流に向かって、順次他のセンサノード3を通じてリレー式に転送されて、ゲートウェイサーバ5にて収集される。
ゲートウェイサーバ5は、収集した伝送情報を、無線アドホックネットワーク120とは通信プロトコルが異なる他の通信ネットワーク7に伝送する。
ゲートウェイサーバ5から伝送される伝送情報は、通信ネットワーク7を介してデータベース8で受信される。データベース8は、受信情報を予め決められた所定の記憶領域に記録する。
また、データベース8は、伝送情報に含まれるセンサ種別情報に従って、データを種別して記憶管理する。
また、データベース8は、伝送情報に含まれるノードID毎に、観測センサの計測時刻で仕分けして、時系列的にデータを記憶管理し、特定のセンサからの観測情報を履歴管理することができる。
情報センタ9は、データベース8に格納された、各センサノード3のセンサ35が観測した観測情報を用いて、データマイニング処理を行う。
例えば、センサノード3の設置位置座標(観測地点)と、センサノード毎の観測情報とから、観測情報の分布図データを生成する。分布図データは、地図データと、地図データの縮尺に合わせて縮小したセンサノードの設置位置座標と、センサノードの設置位置座標に対応した観測情報の観測量とから成る。
センサノード3の設置位置座標は、センサノード3のノードIDに基づいてセンサノード3の設置されたコン柱1の設置位置から特定できる。予めコン柱1の設置位置を観測地点情報としてデータベース8に格納しておくことによって、情報センタ9はセンサノード3の観測地点の位置座標を特定することができる。
勿論、センサノード3が他のセンサ37としてGPS受信機44を有している場合には、センサノード3は観測情報とともに自己位置座標を送信しても良い。この際、センサノード3の位置座標は、通信ネットワーク7を通じて、観測地点情報として情報センタ9に伝送される。
情報センタ9は、表示部100に対して、センサノード3の設置された観測地域の地図を表示するとともに、地図上に観測地域の観測データに基づく気象の各種観測量や気象情報を表示する。
具体的には、コン柱1の設置された観測地域を、複数の小区間(局所地域)に分割する。各局所地域内の観測データを集めて、局所地域内でセンサ35の観測した観測地点毎の観測データから、観測地域の気象状況を示す各種情報の分布データを得る。
また、情報センサ9の管理者は、データベースに記録された記録情報の有する観測データを分析することによって、局所地域内での気象変化を即座に検知したり、天気予報図を生成することができる。
このように、情報センタ9は、センサ35で観測された、観測地点毎の温度、湿度、気圧分布、降雨量及び雲の分布等の分布データに基づいて、観測地域内の気象情報や天気予報図を、提供することができる。
例えば、局所地域内でセンサ35の観測した観測地点毎の温度の観測データから、観測地域の気温分布データを得る。
情報センタ9に設置される計算機(図示せず)は、各種統計処理の手法を用いて、この気温分布データから局所地域毎の気温の等高線を求める。
得られた気温の等高線は、地図と重ねて合わせて、各局所地域毎に表示部100に表示される。例えば、市内の平均気温は何度、市内でも特に或る地域では気温が何度である等、特定地域の気温を表示部100に表示することができる。
また、気温の分布の時系列データを用いて気温の変化を予測することによって、例えば、市内の或る地域は、朝霜が降り水溜りが氷結する可能性があるので、朝の通行時には氷で滑らないように注意せよ、などの情報を提供することができる。
情報センタ9は、通信ネットワーク7又は通信ネットワーク10を通じて、ユーザ端末11に気象情報を配信する。
ユーザ端末11は、気象情報を受信すると、受信した気象情報に基づいて、表示部110に、特定のコン柱1の設置された地域の気象状況を地図表示するとともに、地図上に天気予報図を表示することができる。
この実施の形態2による情報収集システムでは、コン柱に設置したセンサノードに気象情報を観測する観測センサを取付けることによって、CATV網や、インターネット網等の各種通信ネットワーク(媒体)を通じて、ユーザ端末11に対し、局所(ローカル)地域に対応した気象情報を提供することができる。
この気象情報として、地域住民に密着した情報を提供することができるので、必要とする地域に個別に対応した、必要な気象情報を提供することができる。
実施の形態3.
図7は、実施の形態3に係る情報収集システムの構成を示す図である。
この実施の形態では、センサノード3の設置されたコン柱1に対して、カメラ200(200a、200b、200c)と、人感センサ300(300a、300b、300c)とを取付けて、コン柱1の側方を通過する人物500の撮影画像を、センサノード3を介して収集することを特徴とする。
カメラ200と人感センサ300の設置対象となる場所は、閑静な住宅街や繁華街等、強盗や痴漢等の犯罪が発生しやすい場所、敷地内の監視を行うべき対象エリア(監視エリア)、或いは通学路等に設置される。
なお、人感センサ300とカメラ200は、コン柱1以外の、鉄柱や、建物の壁面等の他の構造物に設置しても良い。
カメラ200と人感センサ300はセンサノード3のセンサ37を構成して、外部センサ接続ポート36を通じて無線通信部30に接続される。
なお、同図中で、図1と同じ符号のものは同一相当のものを示す。
図7において、カメラ200はコン柱1の側方を通過する人物500を高所から撮影できるように、コン柱1(1a、1b、1c)の上部に設置される。カメラ200は、コン柱1の周囲を広角に撮影できるように、広角レンズを用いるのが望ましい。なお、必要に応じて自動的にレンズをズーミングできるようなズーム機能や、自動的にカメラの視野方向を移動させる(チルティングやパンニングを行う)機能を有しても良い。
カメラ200は、コン柱1が支持する電線2から適宜電源供給を受けて動作する。
人感センサ300は、コン柱1の支持する電線2から電源供給を受けて動作する。
人感センサ300は、赤外線感知器を用いて、コン柱1の側方を通過する撮影すべき人物500の存在を、赤外線量(熱線)の変化が所定値以上となった状態を捉えて検出する。
また、人感センサ300は、画像検出センサを用いて、コン柱1の側方を通過する撮影すべき人物500の存在を、画像変化(差分画像の画素数の変化)が人物の大きさに相当する所定範囲内となった状態を捉えて検出する。
人感センサ300は、夜間人通りが少なくなる時間になると、タイマー動作によって自動的に起動する。また、照度センサを別個に設けて、照度が基準値以下となり周囲が薄暗くなったことを検出することによって、自動起動しても良い。
また、人感センサ300を集音マイクと音波計測器で構成しても良い。この場合、音波計測器は集音マイクで採取された音波の波形を周波数分析し、予め設定された特定の音波データ(声紋データ等)の発生を検出すると、撮影すべき人物500の存在を検出する。例えば、人感センサ300は携帯型の防犯警報機(防犯ブザー)からのブザー音や、「助けて」のような特定の叫び声の発生を検知すれば良い。
また、人感センサ300を無線信号の受信器で構成し、携帯型の防犯センサからの発信信号を受信することによって、撮影すべき人物500の存在を検出する。防犯センサは、人物500が自己の身に危害が及ぼされることを認知したときに、防犯センサのスイッチを押すことによって特定の無線信号を発信する。
図8は、センサ37の構成を示す図である。
図において、センサ37は、制御部350とカメラ200と人感センサ300を備える。カメラ200と人感センサ300は、制御部350にケーブルや無線で接続されている。
人感センサ300は撮影すべき人物500の存在を検出すると、イベント信号を発生し、制御部350に対してイベント信号を送信する。
制御部350は、イベント信号を受信すると、人感センサ300が何らかのイベントの発生を検出したことを認知する。
制御部350は、イベント信号の受信に応じて、カメラ200に対して撮影動作の開始を指示する撮影開始信号を送信する。
また、制御部350は、イベント信号の受信に応じて、インタフェース部32を通じて、制御部25に対してイベントの発生を通報する。
カメラ200は、制御部350から撮影開始信号を受信すると、自動的にカメラの撮影条件設定を行って、撮影を開始する。カメラの撮影条件設定は、例えば、自動焦点合わせや、照明(フラッシュ)の光量調整等を行う。
カメラ200の撮影画像は、撮影開始とともに制御部350に送信される。
制御部350は、カメラの撮影画像の画像データを、インタフェース部32を通じて、制御部25に送信する。この撮影画像の画像データは、圧縮画像として送信されても良い。
また、タイマ動作によって、イベント信号の受信から一定時間の間、撮影動作を続行する。
制御部25は、インタフェース部32を通じて、センサ37からのイベントの発生を受けると、イベントの発生時刻と、画像データと、メモリ33に格納されたノードIDと、センサ種別情報とから、パケットデータを生成する。
制御部25は、自己のセンサノード3の通信開始時刻が来ると、生成されたパケットデータの送信を開始する。この通信開始時刻は、通信経路途上に介在する他のセンサノード3との間の無線アドホックネットワーク120が確立された段階で設定される通信順位や、通信タイミングに応じて、適宜相互に設定される。
無線変調部24は、制御部25から送出されるパケットデータを、アンテナ部23から他のセンサノード3に送信する。
センサノード3は、他のセンサノード3との間で無線アドホックネットワーク120を構成している。
無線アドホックネットワーク120を通じて、センサノード3から伝送される伝送情報は、上流から下流に向かって、順次他のセンサノード3を通じてリレー式に転送されて、ゲートウェイサーバ5にて収集される。
ゲートウェイサーバ5は、収集した伝送情報を、無線アドホックネットワーク120とは通信プロトコルが異なる他の通信ネットワーク7に伝送する。
ゲートウェイサーバ5から伝送される伝送情報は、通信ネットワーク7を介してデータベース8で受信される。データベース8は、受信情報を予め決められた所定の記憶領域に記録する。
また、データベース8は、伝送情報に含まれるセンサ種別情報に従って、データを種別して記憶管理する。
また、データベース8は、伝送情報に含まれるノードID毎に、イベントの発生時刻に基づいてデータを仕分けして、時系列的にデータを記憶管理し、特定のセンサノードからの伝送情報を履歴管理することができる。
情報センタ9は、データベース8に格納された、各センサノード3に接続されたカメラ200が撮影した画像データについて、データの整理を行う。
例えば、ある時刻のノードIDに対応した画像データについて、その画像データを取得したセンサノード3の設置位置座標から、画像データの撮影地点を判別し、センサノード3毎に判別された撮影地点に対応付けて、画像データの仕分けを行う。
仕分けされた画像データは、イベント発生時刻(撮影時刻)、撮影地点、画像データから成る、一塊のデータとして、データベース8の別の記憶領域に再格納される。
センサノード3のノードIDに基づいて、センサノード3の設置されたコン柱1を特定できるので、予めコン柱1の設置位置座標をデータベース8に格納しておくことによって、情報センタ9はセンサノード3の撮影地点の位置座標を特定することができる。
勿論、センサノード3に接続されたセンサ37がGPS受信機44を所有している場合は、センサノード3は画像データとともに自己位置座標を設置位置座標として送信しても良い。センサノード3の設置位置座標は、通信ネットワーク7を通じて情報センタ9に伝送され、データベース8に格納される。
情報センタ9は、データベース8の検索を行って、表示部100に対してセンサノード3の設置された地域の地図を表示するとともに、地図上で撮影地点に対応する場所に、撮影地点を示す表示マークと撮影時刻を表示する。
表示部100は、マウスやライトペン等の入力手段を有している。
情報センサ9の管理者が、表示部100の入力手段を通じて地図上の表示マークをクリックすると、表示部100はクリックした表示マークに対応する撮影地点の、撮影画像を画面表示する。
これによって、情報センタ9は、人感センサ300が人物500を撮影した撮影場所と、そこでの撮影画像を得ることができる。
また、情報センタ9は、通信ネットワーク7又は通信ネットワーク10を通じて、ユーザ端末11に対しカメラ200の撮影した画像データと撮影場所と撮影時刻を、情報配信する。
ユーザ端末11は、受信情報に基づいて、表示部110に、特定のコン柱1の設置された地域を地図表示するとともに、地図上に撮影場所を表示することができる。また、ユーザ端末11の入力手段を用いて、撮影場所をクリックすることによって、地図上でクリックした場所に対応する画像データを、画面表示することができる。
この実施の形態では、人感センサ300をセンサノード3に接続して、人物500の検出に応じてカメラ200の撮影を開始することによって、不審人物や犯罪者を撮影することができる。
また、通信ネットワーク6を通じて、カメラ200の撮影画像を情報センタ9に提供することによって、情報センタ9での監視業務を、より確実に効率的に行うことができる。
また、通信ネットワーク7又は通信ネットワーク10を通じて、カメラ200の撮影画像をユーザ端末11に配信することによって、親族の安全を気遣うユーザに対し、親族のセキュリティを管理する(身の安全を守る)ための画像情報を、配信することができる。
なお、無線アドホックネットワーク120を構成するセンサノード3を利用することによって、カメラ200の撮影画像を情報センタ9に伝送する通信インフラの、設置に要する工事費用が削減できる。
また、カメラ200の接続されたセンサノード3を、無線アドホックネットワーク120の構成されたエリア内に置くだけで、自律的に無線アドホックネットワーク120に接続して、カメラ200の画像情報を伝送することができる。
これによって、無線アドホックネットワーク120の接続されたゲートウェイ5を介して、情報センタ9の加入している通信ネットワーク7への接続が容易になり、カメラ200の接続されたセンサノード3を置くだけで、カメラ200の画像情報を情報センタ9に送信することができる。
また、センサノード3は無線アドホックネットワーク120に加入しているので、一部のセンサノード3が故障しても他のセンサノード3へ迂回通信が可能となる。
従って、カメラ200の監視エリアの変更や、配置の工夫が容易となり、一部のセンサノード3が故障しても、監視対象エリアの減少を最小限に抑えることができる。
実施の形態4.
この実施の形態4に係る情報収集システムは、管理する対象人物が所持する移動体用センサノード390とコン柱1に設置された固定センサノードとしてのセンサノード3との交信によって、センサノード3を介して対象人物の位置情報を収集することを特徴とする。
図9は、実施の形態4に係る情報収集システムの構成を示す図である。
対象人物500は、鞄、靴、または衣服に、移動体用センサノード390を取付けて、移動体用センサノード390を携行して、移動する。移動体用センサノード390を携行すべき対象人物は、児童、学童や、老人等である。
なお、同図中で、図1と同じ符号のものは同一相当のものを示す。
移動体用センサノード390の存在位置が管理される場所は、住宅街や通学路等、対象人物500の現在位置や歩行軌跡を追跡すべき管理地域であって、同管理地域のコン柱1には、実施の形態1と同様、センサノード3が設置される。
なお、センサノード3は、コン柱1以外の、鉄柱や、建物の壁面等に設置しても良い。
また、コン柱1の下部(地上高さ1m程度)に、移動体用センサノード390と交信する他のセンサノードを取付けても良い。この場合、この他のセンサノードを、有線の通信ケーブルを通じてコン柱1上部のセンサノード3の外部接続ポート36に接続し、他のセンサノードをセンサ37として機能させても良い。
この実施の形態の以下の説明では、移動体用センサノード390が、コン柱1上部に取り付けたセンサノード3と交信する例について説明する。
移動体用センサノード390は、自己を識別する識別符号(識別ID)が格納されている。
移動体用センサノード390は、センサノード3と同じ通信プロトコルを有して、センサノード3との間で無線アドホックネットワークを構成する。
移動体用センサノード390は、図2に示したような無線通信部30を備えている。また、通常は外部電源を接続せずに、内蔵する電池28のみによって電源供給される。
電力制御部260は、通常は、無線変調部24の受信機能のみを動作させ、待機電力で動作する(スリープモード動作)。
なお、センサ部31は不要であるが、無線通信部30のインタフェース部32を通じて接続される、何らかのセンサを内蔵していても良い。
移動体用センサノード390を所持した対象人物500が、センサノード3の側方を通過し、センサノード3の通信領域内に移動体用センサノード390が入ると、移動体用センサノード390のアンテナ部23は、周囲のセンサノード3から出力された送信信号を受信する。
移動体用センサノード390は、無線変調部24がアンテナ部23からの受信電力を得ると、スリープモード動作から送信制御動作(送信モード)に移行する。
送信モードに移行すると、移動体用センサノード390の電力制御部260は、データ処理部26を駆動する。
移動体用センサノード390のデータ処理部26は、メモリ33に格納された自己を識別する移動体識別IDを取り出す。
データ処理部26は、自己の移動体用センサノード390の通信順位を、他のセンサノード3よりも送信優先度が高くなるように設定する。
例えば、移動体用センサノード390のデータ処理部26は、移動体優先フラグをセンサノード3に送信することによって、各センサノード3の優先処理が開始される。
移動体用センサノード390は、周囲のセンサノード3に対して、移動体優先フラグとともに移動体識別IDを送信する。
移動体識別IDの送信信号を受信可能な距離にある、周囲の複数のセンサノード3は、移動体用センサノード390から送信される移動体優先フラグを受信すると、イベントが発生したことを通知するイベント信号を発生する。同時に、センサノード3の制御部25は、イベント信号の発生に応じて、移動体識別IDを受信した際の無線変調部24での受信電力レベルを計測する。
また、センサノード3の制御部25は、イベント信号の発生に応じて、イベントの発生時刻(移動体識別IDの受信時刻)と、移動体識別IDと、受信電力レベルと、メモリ33に格納されたノードIDと、センサ種別情報とから、パケットデータを生成する。
制御部25は、自己のセンサノード3の通信開始時刻が来ると、生成したパケットデータの送信を開始する。無線変調部24は、制御部25から送出されるパケットデータを、アンテナ部23から他のセンサノード3に送信する。
この通信開始時刻は、通信経路途上に介在する他のセンサノード3との間で無線アドホックネットワーク120が確立された後、他のセンサノード3との通信順位の相互関係や通信タイミングに応じて、適宜設定される。この通信順位はメモリ33に格納されている。
センサノード3は、移動体識別IDを含むパケットデータの送信を開始すると、生成したパケットデータを優先的に、下流側のセンサノード3に転送する。このとき、先に他の送信処理が実行されていても、実行中の送信処理を強制的に停止して、受信した移動体識別IDを含むパケットデータを、優先的に送信する処理を実行する。これによって、移動体用センサノード390を出発点として、ゲートウェイ5側のセンサノード3に向かって、移動体識別IDを含むパケットデータが、順次優先的にデータ転送される(ホッピングされる)。
センサノード3は、他のセンサノード3との間で無線アドホックネットワーク120を構成している。
無線アドホックネットワーク120を通じて、上流から下流に向かって順次他のセンサノード3を通じてリレー式に転送された伝送情報は、ゲートウェイサーバ5にて収集される。
ゲートウェイサーバ5は、収集した伝送情報を、無線アドホックネットワーク120とは通信プロトコルが異なる他の通信ネットワーク7に伝送する。
ゲートウェイサーバ5から伝送される伝送情報は、通信ネットワーク7を介してデータベース8で受信される。データベース8は、受信情報を予め決められた所定の記憶領域に記録する。
また、データベース8は、伝送情報に含まれるセンサ種別情報に従って、データを種別して記憶管理する。
また、データベース8は、伝送情報に含まれるノードID毎に、イベントの発生時刻に基づいてデータを仕分けして、時系列的にデータを記憶管理し、特定のセンサノード3からの伝送情報を履歴管理することができる。
情報センタ9は、データベース8に格納された、各センサノード3からの伝送情報について、ノードIDを基にして、対応付けされたデータの整理を行う。
例えば、移動体識別IDを送信したセンサノード3のノードIDの対応する設置位置座標から、移動体用センサノード390と交信を行ったセンサノード3の位置座標を、ノードID毎(センサノード3毎)に判別する。
この判別結果に従って、センサノード3毎(ノードID毎)に判別されたセンサノード3の位置座標と移動体識別IDを対応付けて、センサノード3からの伝送情報の仕分けを行う。
仕分けされた伝送情報は、移動体識別IDをヘッダ情報として、イベント発生時刻、移動体識別ID、受信電力レベル、センサノード3の位置座標とから成る、一塊のデータとして、データベース8の別の記憶領域に再格納される。
センサノード3のノードIDに基づいて、センサノード3(或いはカードリーダ400)の設置されたコン柱1を特定できるので、予めコン柱1の設置位置座標をデータベース8に格納しておくことによって、情報センタ9は、各センサノード3に接続された移動体用センサノード390の位置座標を特定することができる。
勿論、センサノード3に接続されたセンサ37がGPS受信機44を所有している場合は、センサノード3は移動体識別IDや受信電力レベル等とともに、自己位置座標を設置位置座標として送信しても良い。センサノード3の設置位置座標は、通信ネットワーク7を通じて情報センタ9に伝送され、データベース8に格納される。
情報センタ9は、データベース8の格納情報から、ほぼ同一時刻に、同一の移動体識別IDを読み取ったセンサノード3に対応した、受信電力レベルと位置座標を検索する。
情報センタ9は、検索された受信電力レベルから、受信電力レベルに応じた通信距離を推定する。受信電力レベルは通信距離の自乗に反比例するので、予め受信電力レベルに応じた通信距離の値の関数や関係表(テーブル)を求めておくことによって、受信電力に応じた通信距離を推定することができる。
そして、情報センタ9は、通信距離の推定値と移動体用センサノード390の位置座標を用いて、移動体用センサノード390の存在位置を求める。
図10は、移動体用センサノード390と交信中の各センサノード(3a、3b、3c、3d)について、受信電力レベルから推定された、各センサノード3と移動体用センサノード390との通信距離の関係を示す図である。
図に示すように、受信電力レベルに基づいて、移動体用センサノード390から各センサノードまでの通信距離の推定値R1、R2、R3、R4、...が得られる。次いで、この中から、距離差の少ない幾つかの通信距離の推定値R1、R2、R3、...を有するカードリーダ400a、400b、400c、...、を選択する。
ここで、受信電力レベルから通信距離の値が正確に推定できる場合は、少なくとも3つの各センサノード3a、3b、3cまでの通信距離の推定値R1、R2、R3が得られれば良い。
また、通信距離の推定値が正確に得られない場合は、4つ以上の各センサノード3a、3b、3c、3dまでの通信距離の推定値R1、R2、R3、R4を選択する。この場合は、各通信距離の推定値R1、R2、R3、R4として、受信電力レベルの平方根に反比例した値(不確実な値としての未定乗数を、受信電力レベルの平方根で除算した値)を用いても良い。
この選択された各センサノード3の位置座標と、各通信距離の推定値R1、R2、R3、...を用いて、移動体用センサノード390の存在位置を特定することができる。
例えば、受信電力レベルから通信距離の値が正確に推定できる場合は、各センサノード3a、3b、3cの位置座標(既知の値)を中心とする、それぞれ通信距離の推定値R1、R2、R3(既知の値)の、3つの円の方程式を用いることによって、この方程式の交点700を、移動体用センサノード390の存在位置として求めることができる。
情報センタ9は、各センサノード3a、3b、3cの位置座標と、通信距離の推定値R1、R2、R3を用いて、円の方程式に基づく数値演算処理によって、移動体用センサノード390の存在位置を算出する。
また、通信距離の推定値が正確に得られない場合は、各センサノードの受信電力(既知の値)及び未定乗数を用いて得られる4つ以上の通信距離の推定値と、各センサノードの受信信号に対する増幅度の違い(既知の値)とを用いて、求めたい交点700に対応する移動体用センサノード390の存在位置を推定することもできる。
情報センタ9は、データベース8の検索を行って、表示部100に対してセンサノード3の設置された地域の地図を表示するとともに、地図上で位置の特定された移動体用センサノード390の存在位置に対応する場所に、移動体用センサノード390が存在することを示す表示マークと読み取り時刻(イベント発生時刻)を表示する。
表示部100は、マウスやライトペン等の入力手段を有している。
情報センサ9の管理者が、表示部100の入力手段を通じて地図上の表示マークをクリックすると、表示部100はクリックした表示マークに対応する移動体用センサノード390の存在位置での、センサノード3が受信した移動体識別IDを画面表示する。
これによって、情報センタ9は、移動体用センサノード390の移動体識別IDを受信した位置(移動体用センサノード390の存在位置)と、その存在位置に存在していた時刻と、その移動体識別IDとを把握することができる。
移動体識別IDと移動体識別IDに対応した移動体用センサノード390の所持者(人物500)との関係は、予めデータベース8に格納してある。
従って、情報センタ9の管理者は、移動体識別IDを把握することによって、特定の対象人物500が、どの辺りにいるのか(現在位置)を把握することができる。
また、情報センタ9は、移動体識別IDに対応した移動体用センサノード390の位置の時刻歴を管理し、データベース8に格納することができる。
これによって、情報センタ9の管理者は、移動体識別ID毎に、移動体用センサノード390の所持者の歩行軌跡や、特定エリアでの滞在時間等の、対象人物500の行動情報のデータを把握し、管理することができる。
また、ユーザ端末11を所持するユーザは、予め取り決めされた、情報公開申請書に、情報公開申請を行っておくことによって、情報センタ9の管理する、対象人物500の行動情報を、閲覧することができる。
ユーザ端末11のユーザは、情報公開申請書の提出によって、情報公開申請が正式に許可されると、特定のパスワードと接続アドレスを与えられる。
これによって、ユーザ端末11と情報センタ9との交信によって、対象人物500の行動情報を閲覧することが可能となる。
ユーザ端末11は、通信ネットワーク7又は通信ネットワーク10を通じて、正当なパスワードを入力して情報センタ9の接続アドレスに接続する。
接続したユーザ端末11は、情報センタ9に対して、特定の移動体識別IDに対する情報配信を要求するリクエスト信号を送信する。
情報センタ9は、このリクエスト信号に応じて、通信ネットワーク7又は通信ネットワーク10を通じてユーザ端末11に対して、移動体識別IDに対応した移動体用センサノード390の存在位置と、その位置に存在していた時刻(存在時刻)とを、情報配信する。
ユーザ端末11は、配信された受信情報に基づいて、表示部110に、特定の移動体識別IDを有する移動体用センサノード390と交信したコン柱1の、設置位置の周辺地域を地図表示するとともに、地図上に移動体用センサノード390の存在時刻と存在位置を表示する。
また、ユーザ端末11の入力手段を用いて、移動体用センサノード390の存在位置をクリックすることによって、地図上でクリックした場所に対応する地名や周辺の詳細地図を、画面表示する。
この実施の形態では、移動体用センサノード390を、無線アドホックネットワークを構成するセンサノード3に接続し、移動体用センサノード390とセンサノード3の交信で得られた移動体識別IDの情報を利用する。
これによって、児童、老人の行動範囲内において、現在位置または歩行軌跡等の、対象人物の行動情報を、地域の情報センタ9にて把握することができ、把握した情報を、犯罪や事故の予防に利用することができる。
また、家族の求めに応じて、情報センタ9の把握する対象人物の行動情報を、ユーザ端末11を通じて、情報公開することができる。
実施の形態5.
この実施の形態5に係る情報収集システムは、センサノード3の設置されたコン柱1にカードリーダを取付けて、管理する対象人物が所持するRF−IDと交信することによって、センサノード3を介して、RF−IDの存在領域の情報を収集することを特徴とする。
図11は、実施の形態5に係る情報収集システムの構成を示す図である。
対象人物500は、鞄、靴、または衣服に、RF−ID450を取付けて、RF−ID450を携行して、移動する。RF−ID450を携行すべき対象人物は、児童、学童や、老人等である。
なお、同図中で、図1と同じ符号のものは同一相当のものを示す。
カードリーダ400(400a、400b、400c)の設置対象となる場所は、住宅街や通学路等、対象人物500の現在位置や、歩行軌跡を追跡すべき管理地域の、コン柱1に設置される。
なお、カードリーダ400は、コン柱1以外の、鉄柱や、建物の壁面等に設置しても良い。
カードリーダ400は、センサノード3の設置されたコン柱1の下部(地上高さ1m程度)に取付けられ、センサノード3の外部接続ポート36を通じて、ケーブルや無線回線で接続している。すなわち、カードリーダ400は図2に示すセンサ37として機能する。
カードリーダ400の設置高さは、全てのコン柱1において概ね共通となる。
また、カードリーダ400は、コン柱1の支持する電線から電源供給を受けて動作する。
勿論、カードリーダ400とセンサノードを一体化して、コン柱1の既設のセンサノード3との交信によって、カードリーダ400をセンサノード3に接続するような構成を取っても良い。
RF−ID450は、自己を識別する識別符号(識別ID)が格納されている。
RF−ID450は、耐環境性に優れた数cm程度の大きさのタグにデータを記憶し、電波や電磁波でカードリーダと交信する。アンテナ側からの非接触な電力伝送技術によって電力を得る電池を持たないタイプと、電池を持つタイプがある。
RF−ID450として長距離RF−IDを用いれば、通信距離は10m程度に達する。
カードリーダ400の通信領域内にRF−ID450が入ると、RF−ID450はカードリーダ400からの送信信号をアンテナで受信し、この受信電力に励起されて送信電力を得ることにより、識別IDをカードリーダに送信する。RF−ID450に電池を設ければ、より増幅した送信電力を得ることができる。
カードリーダ400は、コン柱1の側方を通過するRF−ID450との交信を行うことによって、識別IDに対応するRF−ID450がカードリーダ400の通信領域内に存在することを認知する。
カードリーダ400は、CPUや、RF−IDリーダライタや、メモリを備えており、RF−IDとの交信を制御するとともに、RF−IDから受信したRF−IDの読み取り情報を、出力制御する機能を有する。
カードリーダ400は、外部センサ接続ポート36を通じて、センサノード3の有する無線通信部30の、インタフェース部32に接続されている。
カードリーダ400は、RF−ID450の存在を検出すると、イベントが発生したことを通知するイベント信号を発生する。
カードリーダ400は、発生したイベント信号とともに、RF−ID450から受信したRF−IDの読み取り情報としての識別IDを、インタフェース部32に送信する。
また、インタフェース部32はイベント信号の受信に応じて、制御部25に対して識別IDを転送する。
制御部25は、カードリーダ400からのイベントの発生を受けると、イベントの発生時刻(カードリーダ400の読み取り時刻)と、識別IDと、メモリ33に格納されたノードIDと、センサ種別情報とから、パケットデータを生成する。
制御部25は、自己のセンサノード3の通信開始時刻が来ると、生成したパケットデータの送信を開始する。この通信開始時刻は、通信経路途上に介在する他のセンサノード3との間で無線アドホックネットワーク120が確立された後、通信順位や通信タイミングに応じて適宜相互に設定される。
無線変調部24は、制御部25から送出されるパケットデータを、アンテナ部23から他のセンサノード3に送信する。
センサノード3は、他のセンサノード3との間で無線アドホックネットワーク120を構成している。
センサノード3から伝送される伝送情報は、無線アドホックネットワーク120を通じ上流から下流に向かって、順次他のセンサノード3を通じてリレー式に転送され、ゲートウェイサーバ5にて収集される。
ゲートウェイサーバ5は、収集した伝送情報を、無線アドホックネットワーク120とは通信プロトコルが異なる他の通信ネットワーク7に伝送する。
ゲートウェイサーバ5から伝送される伝送情報は、通信ネットワーク7を介してデータベース8で受信される。データベース8は、受信情報を予め決められた所定の記憶領域に記録する。
また、データベース8は、伝送情報に含まれるセンサ種別情報に従って、データを種別して記憶管理する。
また、データベース8は、伝送情報に含まれるノードID毎に、イベントの発生時刻に基づいてデータを仕分けして、時系列的にデータを記憶管理し、特定のセンサノード3からの伝送情報を履歴管理することができる。
情報センタ9は、データベース8に格納された、各センサノード3からの伝送情報について、ノードIDを基にして、対応付けされたデータの整理を行う。
例えば、識別IDを送信したセンサノード3のノードIDの対応する設置位置座標から、RF−ID450と交信を行ったカードリーダ400の位置座標を、ノードID毎(センサノード3毎)に判別する。
この判別結果に従って、センサノード3毎(ノードID毎)に判別されたカードリーダ400の交信位置(位置座標)と識別IDを対応付けて、センサノード3からの伝送情報の仕分けを行う。
仕分けされた伝送情報は、識別IDをヘッダ情報として、イベント発生時刻、識別ID、カードリーダ位置座標とから成る、一塊のデータとして、データベース8の別の記憶領域に再格納される。
なお、センサノード3のノードIDに基づいて、センサノード3(或いはカードリーダ400)の設置されたコン柱1を特定できるので、予めコン柱1の設置位置座標をデータベース8に格納しておくことによって、情報センタ9は、各センサノード3に接続されたカードリーダ400の位置座標を特定することができる。
勿論、センサノード3に接続されたセンサ37がGPS受信機44を所有している場合は、センサノード3は識別IDや受信電力レベル等とともに、自己位置座標を設置位置座標として送信しても良い。センサノード3の設置位置座標は、通信ネットワーク7を通じて情報センタ9に伝送され、データベース8に格納される。
情報センタ9は、データベース8の格納情報から、ほぼ同一時刻に、同一の識別IDを読み取ったカードリーダ400に対応した、位置座標を検索する。
情報センタ9は、検索されたカードリーダ400の位置座標を用いて、RF−ID450が存在している可能性のある存在領域を求める。
この存在領域は、例えば、カードリーダ400の設置される位置座標を中心とする、通信可能な距離以内(例えば半径10m以内)の領域として与えられる。
情報センタ9は、データベース8の検索を行って、表示部100に対してセンサノード3の設置された地域の地図を表示するとともに、地図上で位置の特定されたRF−IDの存在領域に対応する場所に、RF−IDが存在することを示す表示マークと読み取り時刻(イベント発生時刻)を表示する。
表示部100は、マウスやライトペン等の入力手段を有している。
情報センサ9の管理者が、表示部100の入力手段を通じて地図上の表示マークをクリックすると、表示部100はクリックした表示マークに対応するRF−IDの存在位置での、読み取った識別IDを画面表示する。
これによって、情報センタ9は、カードリーダ400がRF−ID450の識別IDを読み取った位置周辺の、RF−ID450の存在領域と、その存在領域に存在していた時刻と、その識別IDとを把握することができる。
識別IDと識別IDに対応したRF−IDの所持者(人物500)との関係は、予めデータベース8に格納してある。
従って、情報センタ9の管理者は、識別IDを把握することによって、特定の対象人物500が、どの辺りにいるのか(現在の存在領域)を把握することができる。
また、情報センタ9は、識別IDに対応したRF−IDの存在領域の時刻歴を管理し、データベース8に格納することができる。
これによって、情報センタ9の管理者は、識別ID毎に、RF−IDの所持者の歩行軌跡や、特定エリアでの滞在時間等の、対象人物500の行動情報のデータを把握し、管理することができる。
また、ユーザ端末11を所持するユーザは、予め取り決めされた、情報公開申請書に、情報公開申請を行っておくことによって、情報センタ9の管理する、対象人物500の行動情報を、閲覧することができる。
ユーザ端末11のユーザは、情報公開申請書の提出によって、情報公開申請が正式に許可されると、特定のパスワードと接続アドレスを与えられる。
これによって、ユーザ端末11と情報センタ9との交信によって、対象人物500の行動情報を閲覧することが可能となる。
ユーザ端末11は、通信ネットワーク7又は通信ネットワーク10を通じて、正当なパスワードを入力して情報センタ9の接続アドレスに接続する。
接続したユーザ端末11は、情報センタ9に対して、特定の識別IDに対する情報配信を要求するリクエスト信号を送信する。
情報センタ9は、このリクエスト信号に応じて、通信ネットワーク7又は通信ネットワーク10を通じてユーザ端末11に対して、識別IDに対応したRF−IDの存在領域と、その存在領域に存在していた時刻(存在時刻)とを、情報配信する。
ユーザ端末11は、配信された受信情報に基づいて、表示部110に、特定の識別IDを有するRF−IDと交信したコン柱1の、設置位置の周辺地域を地図表示するとともに、地図上にRF−IDの存在時刻と存在領域を表示する。
また、ユーザ端末11の入力手段を用いて、RF−IDの存在領域をクリックすることによって、地図上でクリックした場所に対応する地名や周辺の詳細地図を、画面表示する。
この実施の形態5では、カードリーダ400をセンサノード3に接続し、RF−ID450とカードリーダ400の交信で得られた、RF−IDの読み取り情報を利用する。
これによって、児童、老人の行動範囲内において、現在の存在領域または歩行軌跡等の、対象人物の行動情報を、地域の情報センタ9にて把握することができ、把握した情報を、犯罪や事故の予防に利用することができる。
また、家族の求めに応じて、情報センタ9の把握する対象人物の行動情報を、ユーザ端末11を通じて、情報公開することができる。
この発明の実施の形態1、2に係る情報収集システムの構成図である。 この発明の実施の形態1〜4に係るセンサノードの構成図である。 この発明の実施の形態1に係るセンサノードの設置例を示すである。 この発明の実施の形態1に係るセンサノードの迂回通信を説明するための図である。 この発明の実施の形態1に係るセンサノードの他の迂回通信を説明するための図である。 この発明の実施の形態1に係るセンサノードとゲートウェイサーバとの迂回通信を説明するための図である。 この発明の実施の形態3に係る情報収集システムの構成図である。 この発明の実施の形態3のセンサの構成を示す図である。 この発明の実施の形態4に係る情報収集システムの構成図である。 この発明の実施の形態4に係る移動体用センサノードの存在位置を計測する例を説明する図である。 この発明の実施の形態5に係る情報収集システムの構成図である。
符号の説明
1 コン柱、2 電線、3 センサノード、5 ゲートウェイサーバ、7 通信ネットワーク、8 データベース、9 情報センタ、11 ユーザ端末、30 無線通信部、31 センサ部、34 傾斜検出センサ、120 無線アドホックネットワーク、200 カメラ、300 人感センサ、390 移動体用センサノード、400 カードリーダ、450 RF−ID。

Claims (3)

  1. コン柱の傾斜に応じた状態変化を検出する傾斜検出センサと、イベントの発生を検出したときに検出情報を送出する他のセンサと、上記傾斜検出センサの検出情報及び自己の識別情報を所定の優先順位に従って周期的に送信するとともに、上記他のセンサによるイベントの検出に応じて所定の優先順位に従って検出情報を送信する無線通信部とを有し、複数のコン柱にそれぞれ付設されたセンサノードと、
    上記複数のセンサノードから送信されるデータを収集し、収集したデータを、当該センサノードとは通信プロトコルの異なる他の通信ネットワークに伝送するゲートウェイサーバと、
    を備えて、
    上記センサノードは、通信可能距離内に存在する複数の他のコン柱に搭載されたセンサノードとの間で、上記所定の優先順位に従って互いに通信を行う無線アドホックネットワークを構成し、
    上記センサノードは、上記傾斜検出センサの検出した状態変化の情報に基づいてコン柱の倒壊を検知すると、上記他のセンサノードよりも高い優先順位で他の通信ネットワークにデータの伝送を行うことを特徴とする情報収集システム。
  2. 上記他のセンサは、コン柱の側方を通過する物体の存在を検知する検知センサと、当該物体の存在検知に応じて当該コン柱の周囲画像を取得するカメラであることを特徴とする請求項1記載の情報収集システム。
  3. コン柱の傾斜に応じた状態変化を検出する傾斜検出センサと、移動体の所持するRF−IDタグとの間で無線通信するカードリーダと、上記傾斜検出センサの検出情報及び自己の識別情報を所定の優先順位に従って周期的に送信するとともに、上記カードリーダが取得したRF−IDタグの格納情報及びカードリーダの識別情報を所定の優先順位に従って送信する無線通信部とを有し、複数のコン柱にそれぞれ付設されたセンサノードと、
    上記複数のセンサノードから送信されるデータを収集し、収集したデータを、当該センサノードとは通信プロトコルの異なる他の通信ネットワークに伝送するゲートウェイサーバと、
    上記ゲートウェイサーバから送信されるデータを、他の通信ネットワークを介して受信し、受信したデータの有するセンサの検出情報及びセンサノードの識別情報に基づいて、倒壊の発生したコン柱を特定するための情報を出力するとともに、受信したデータの有するRF−IDタグの格納情報及びカードリーダの識別情報に基づいて、RF−IDタグの存在領域を検出する管理センタと、
    を備えて、
    上記センサノードは、通信可能距離内に存在する複数の他のコン柱に搭載されたセンサノードとの間で、上記所定の優先順位に従って互いに通信を行う無線アドホックネットワークを構成し、
    上記センサノードは、上記傾斜検出センサの検出した状態変化の情報に基づいてコン柱の倒壊を検知すると、上記他のセンサノードよりも高い優先度で他の通信ネットワークにデータの伝送を行うことを特徴とする情報収集システム。
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