JP7488551B2 - 本質安全防爆型検知システム - Google Patents

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Description

本発明は本質安全防爆型検知器及び本質安全防爆型検知システムに関する。
プラントや工場においては、運転操業に重要な設備を中心に、異常状態を検知するセンサや環境情報を収集するセンサが設けられ、当該センサに対応した情報伝送ネットワークが構築されている。
一方で、重要でない箇所については、当該センサが設けられていないもの、若しくはセンサ計測値が現場表示のみで上位へ伝送されないもの(例えば、ブルドン管圧力計など)が大半であり、人による巡回点検にて異常や環境確認を実施している。
ここで、1つのプラントには当該箇所が数万~十数万箇所存在するため、この確認作業が多大なコストとなっている。例えば石油製油所等のプラントでは、数万箇所を1日あたり6~7回、毎日実施している。特に近年では、設備の老朽化によって当該箇所での異常が増加しており、また目視点検のみでは異常の規模が拡大するまで発見できない等の問題が発生している。
上記背景から、当該箇所についても異常状態や環境情報をセンサで収集し、上位ネットワークへ蓄積する監視システムを要望する声は多く、各プラント企業で監視システムの研究がなされていたり、無線伝送機能が設けられた防爆センサが上市されている。
また、工場電気設備防爆指針で規定される危険箇所(ZONE 0)に設置されるセンサおよび監視機器類については、上位とデジタル信号の授受をおこなう方法が種々規定されている。
例えば有線で信号伝送をおこなう場合、Fieldbusの標準規格であるPROFIBUSやFOUNDATION Fieldbusのなかに、危険箇所向け(PA向け)に物理層やデータリンク層の仕様が定められている(PROFIBUS-PA等)。また、Local Area Networkの通信規格であるイーサネットについても、Advanced Physical Layerという名称で当該層の仕様が検討されており、2020年末にはIEEE 802へ加えられる見込みである。
一方、危険箇所における無線信号伝送については主に特定小電力無線が用いられており、LPWA(Low Power Wide Area)の総称で各種規格が定められている(SigFox、LoRaWAN、Wi-SUN等)。
例えば、横河電気株式会社製の本質安全防爆型無線センサではLoRaWANが用いられており、1種類のセンサ(振動・温度・圧力のうち一つ)に無線モジュールと電池パックがセットされた、「Sushi Sensor(登録商標)」が商品化されている。
また、新コスモス電機株式会社やアズビル金門株式会社より、危険箇所において無線伝送できるセンサ機器が提案されている。
また、上記横河電気株式会社製「Sushi Sensor(登録商標)」については、環境情報の取得及び上位へのデータ伝送を任意時間間隔(分~日単位)で実施する。本センサは内臓の塩化チオニルリチウム電池のみで上記動作をおこなうため、省電力通信を採用するなどの省電力化を図っている。
特開1993-227569号公報 特開1997-64796号公報 特開1997-65441号公報 特開2006-11642号公報 特開2010-182174号公報 特開2013-211829号公報 特開2016-71460号公報 特開2018-10346号公報 特開2018-41125号公報 特開2018-10346号公報 特開2018-128911号公報 特開2019-193362号公報
しかしながら、現在上市されているセンサ機器は価格が高く、上記点検箇所すべてに導入する場合、初期費用がかさむ問題があった。また、上記機器は主に電池がセンサに内蔵される前提で小型の電池が選定されていることから寿命が短く(数年~最大でも10年程度)、設置台数が多くなるほど交換に係るランニングコストが無視できない問題があった。
本発明は上記問題点を解消するためになされたもので、電源部の管理コストを低減することができる本質安全防爆型検知器及び本質安全防爆型検知システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の発明に係る本質安全防爆型検知器は、センサによって検出されたセンサ情報に基づいて、環境情報の監視、又は所定の異常を検知したか否かの判定を行う検知部と、前記検知部による監視結果又は判定結果を、デジタル信号に変換し、無線通信により上位装置へ前記デジタル信号を送信する無線送受信部と、電力を供給する電源部と、前記環境情報又は前記所定の異常の種類に対して予め定められた監視周期又は検知周期に応じて、前記電源部からの電力の供給を制御する電源制御部と、を含んで構成されている。
第2の発明に係る本質安全防爆型検知器は、センサと接続するための接続端子と、前記接続端子に接続された前記センサによって検出されたセンサ情報に基づいて、環境情報の監視、又は所定の異常を検知したか否かの判定を行う検知部と、前記環境情報又は前記所定の異常の種類毎に、予め定められた監視周期又は検知周期を記憶した周期記憶部と、前記検知部による監視結果又は判定結果を、デジタル信号に変換し、上位装置へ前記デジタル信号を送信する送受信部と、電力を供給する電源部と、前記環境情報又は前記所定の異常の種類に対応する前記監視周期又は前記検知周期に応じて、前記電源部からの電力の供給を制御する電源制御部と、を含んで構成されている。
第3の発明に係る本質安全防爆型検知システムは、センサによって検出されたセンサ情報に基づいて、環境情報の監視、又は所定の異常を検知したか否かの判定を行う検知部、及び前記検知部による監視結果又は判定結果をデジタル信号として信号送受信器へ出力するとともに、前記信号送受信器とデジタル信号を授受する入出力部を含む複数台の検知器と、無線通信により、前記検知器と上位装置との間における信号の授受の中継を行う信号送受信器と、前記複数台の検知器の各々へ電力を供給する電源部と、前記信号送受信器と前記入出力部との間を接続するように設けられた、前記デジタル信号を伝送するための信号伝送線を含むと共に、前記検知器に対して前記電源部からの電力供給を行う伝送ケーブル部と、前記複数台の検知器の各々に対して、前記検知器における前記環境情報又は前記所定の異常の種類に対して予め定められた監視周期又は検知周期に応じて、前記電源部からの電力の供給を制御する電源制御部と、を含んで構成されている。
本発明の一態様である本質安全防爆型検知器及び本質安全防爆型検知システムによれば、電源部の管理コストを低減することができる、という効果が得られる。
また、本発明の一態様である本質安全防爆型検知器によれば、監視する環境情報の様々な種類、又は検知する異常の様々な種類に対応し、かつ、電源部の管理コストを低減することができる
本発明の第1の実施の形態に係る本質安全防爆型検知システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るケーブル部の構成を示す概略図である。 本発明の第1の実施の形態に係る検知器の構成を示す概略図である。 本発明の第1の実施の形態に係る検知器の動作を示すタイムチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る検知器の演算処理部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る信号送受信器の構成を示すブロック図である。 各検知器の動作タイミングを示すシーケンス図である。 順送り回路の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る検知器の他の例の構成を示す概略図である。 検知器の動作タイミングを示すシーケンス図である。 マンチェスタ符号化バス給電を用いた伝送方式における電圧の変化を示すグラフである。 マンチェスタ符号化バス給電を用いた伝送方式における電流の変化を示すグラフである。 平衡型差動信号伝送を用いた伝送方式を説明するための図である。 平衡型差動信号伝送を用いた伝送方式における電圧の変化を示すグラフである。 検知器をツリー接続した場合のイメージ図である。 マンチェスタ符号化バス給電を用いた伝送方式における電圧の変化を示すグラフである。 無線伝送におけるLPWAの位置付けを説明するための図である。 ポーリング時の本質安全防爆型検知システムの上位システムと信号送受信器と検知器との間の信号のやりとりを示すシーケンス図である。 検知器単体が周期制御を行う時の本質安全防爆型検知システムの上位システムと信号送受信器と検知器との間の信号のやりとりを示すシーケンス図である。 伝送データが混信した場合における本質安全防爆型検知システムの上位システムと信号送受信器と検知器との間の信号のやりとりを示すシーケンス図である。 ケーブル部の断線又は短絡が発生した場合のイメージ図である。 本発明の第2の実施の形態に係る本質安全防爆型検知システムの構成を示すブロック図である。 ケーブル部の断線又は短絡が発生した場合のイメージ図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
<本発明の実施の形態の概要>
本発明の実施の形態は、工場電気設備防爆指針で規定される危険箇所にて、検知器により、環境情報の監視(温度、振動、圧力、ガス濃度、音、衝撃、回転速度等)、ならびに各種異常状態の検知(火災、温度異常、危険物の漏洩、ガス漏れ等)をおこない、同危険箇所にて当該信号を上位へ無線伝送する本質安全防爆型検知システムに係るものである。
本システムは、以下に列挙される性質を有する。
(1)1本のバスラインに複数個(数個から100個程度)の検知器が接続され、環境情報/異常状態を上位へ伝送する。
(2)上記検知器を1台の信号送受信器、電源部(電池ユニット)ならびに下位無線送受信器にて束ねることにより、検知器単体のコストを抑えると共に、無線機器に係る通信量や使用料の低減を図る。
(3)1台の電源部(電池ユニット)に対して、各種センサ部を接続した検知器、信号送受信器、ならびに下位無線送受信器の動作を、工場電気設備防爆指針で規定される本質安全防爆仕様であって、さらに極低消費電流(μAオーダー)で実行することにより、電源部を含めた系全体が危険箇所に設置される。
(4)上記低消費電流によって電池寿命を15~20年程度まで伸ばし、電池交換に係るランニングコストも低減させる。
(5)無線と有線を併せ持つことにより、プラント内の無線が届きにくい場所においても信頼性の高い有線伝送を実施できる。
[第1の実施の形態]
<システム構成>
以下、本発明の第1の実施の形態に係る本質安全防爆型検知システムについて説明する。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る本質安全防爆型検知システム100は、複数台の検知器10と、バリア70と、信号送受信器72と、下位無線送受信器73と、電源部74と、複数の無線子機76と、上位無線送受信器78と、上位システム80とを備えている。また、複数台の検知器10と、バリア70と、信号送受信器72と、下位無線送受信器73と、電源部74と、からなるバスライン88が、複数設けられている。
信号送受信器72と、複数台の検知器10とはケーブル部90で接続されている。
上位システム80は、ホストコンピュータ82と、DCS/PLC84と、リレー盤86との何れか一つ又は複数を備えている。上位システム80は、上位無線送受信器78に接続されており、上位無線送受信器78は、無線子機76を介して、無線通信で、下位無線送受信器73と接続されている。検知器10と、バリア70と、信号送受信器72と、下位無線送受信器73と、電源部74とは、危険箇所に設置され、無線子機76と、上位無線送受信器78と、上位システム80とは、非危険箇所に設置されている。
信号送受信器72は、検知器10と上位システム80との間におけるデジタル信号の授受の中継を行う。電源部74は、ケーブル部90を介して各検知器10へ電力を供給する。
また、図1に示すように、危険箇所に複数台設置された検知器10は、一本のケーブル部90にT分岐コネクタ90Cを介して接続されており、同じく危険箇所に設けられたバリア70、信号送受信器72、下位無線送受信器73を介して上位システム80へ信号伝送をおこなう。また、検知器10は、同じく危険箇所に設けられた電源部74(電池ユニット)からケーブル部90を介して給電を受ける。
ここでバリア70は、検知器10へ供給されるエネルギーを制限し、断線又は短絡時に生じる過電圧や過電流を、着火に至る火花が発生しないレベルに抑える役割を担う。また信号送受信器72は、各検知器10と下位無線送受信器73間の伝送信号を変換する役割を担うとともに、ネットワーク状態の監視(ケーブル部90の断線及び短絡監視等)をおこなう。また下位無線送受信器73は、非危険箇所に設けられた無線子機76と後述する無線伝送にて信号の授受をおこなう。
また、複数のバスライン88から無線子機76に集められた情報は、最終的に、上記と異なるバスライン88に無線接続される複数の無線子機76にて集められた情報と併せて上位無線送受信器78へ伝送され、イーサネット等を経由してホストコンピュータ82やクラウド上へ集約される。なお、下位無線送受信器73が、無線子機76を介さずに上位無線送受信器78と直接データの授受をおこなってもよい。
なお、バスライン88のケーブル部90には様々な検知器10が複数個(数個~100個程度)接続され、検知する内容の種類に応じて、環境情報(温度、振動、圧力、ガス濃度、音、衝撃、回転速度、液面高さ等)、ならびに各種異常状態(火災、温度異常、危険物の漏洩、ガス漏れ等)を上位システム80へ伝送する。
なお、図1は一本のケーブル部90を中心としたバス接続となっているが、ツリー構造も可能である。
ケーブル部90は、図2に示すように、信号送受信器72と検知器10の後述する入出力部との間を接続するように設けられた、デジタル信号を伝送するための信号伝送線90A、及びデジタル信号を伝送すると共に検知器10に対して電源部74からの電力供給を行うための信号伝送線90Bを備えている。
検知器10は、信号伝送線90A、90Bを介して、信号(固有アドレス/火災信号/異常温度信号/状態情報等)を、電圧の変調若しくは電圧の振幅、電流の変調、差動平衡型、又は2種類の異なる伝送方式にてそれぞれ信号送受信器72へ伝送する。
無線子機76は、下位無線送受信器62と、信号変換器64と、上位無線送受信器66とを備えている。下位無線送受信器62は、下位無線送受信器73との無線通信を行う。信号変換器64は、検知器10と上位システム80との間におけるデジタル信号の授受の中継を行う。上位無線送受信器66は、上位無線送受信器78との無線通信を行う。
<検知器の構成>
各検知器10には、消費電力を制御する機能を有するCPUである演算処理部12、入出力部14、操作部16、センサ部20と接続するための接続端子18と、が含まれる(図3参照)。入出力部14には、アドレス識別部24及びバリア22が含まれる。各検知器10は、大半をスリープモード(消費電流:数百nA)又はCPU停止、電源断状態で過ごし、環境情報の取得時にのみランニングモード(消費電流:数μA~数100μA)へ移行する。また、上記環境情報の取得サイクルは検知器10によって異なるものの、ランニングモードとなるのは1回あたり約60~90[s]程度であり、1日の大半を待機モードにて過ごす(図4参照)。また同図の通り、各検知器10は上記の周期ごとに検知器10自体の診断をおこない、取得情報と共に機能情報(診断情報)を信号送受信器72に出力するようにしてもよい。なお、上記消費電力を制御する機能を有するCPUとしてルネサスエレクトロニクス株式会社製のREマイコン(SOTB)がある。
<検知器の演算処理部の構成>
検知器10の演算処理部12は、CPUで構成されている。演算処理部12を、機能実現手段毎に分割した機能ブロックで説明すると、図5に示すように、演算処理部12は、信号取得部26、検知部群28、検知内容種設定部30、入出力制御部32、及びセンサ情報記憶部34を備えている。
信号取得部26は、センサ部20からの信号を取得する。
検知部群28は、温度用異常検知部28A、炎用異常検知部28B、ガス漏れ用異常検知部28C、液漏れ用異常検知部28D、振動衝撃用異常検知部28E、及び温度用検知部28Fを備えている。
温度用異常検知部28Aは、接続されたセンサ部20が、各々波長域が異なる赤外線を検出する複数の検出素子である場合に、信号取得部26によって取得されたセンサ情報に基づいて、温度を監視する。例えば、各々波長域が異なる赤外線を検出する2つの検出素子の信号量を結んで得られる直線の傾きを求め、求められた傾きから、当該傾きと温度との関係を用いて、温度を監視する。そして、温度用異常検知部28Aは、監視された温度が閾値以上である場合に、異常温度を検知したと判定する。なお、センサ部20が、熱電対センサであってもよい。
炎用異常検知部28Bは、接続されたセンサ部20が、各々波長域が異なる赤外線を検出する複数の検出素子である場合に、信号取得部26によって取得されたセンサ情報に基づいて、炎を検知したか否かを判定する。なお、判定方法については特許文献(国際公開第2018/198504号)に記載の手法と同様であるため、説明を省略する。
ガス漏れ用異常検知部28Cは、接続されたセンサ部20が、所定のガスを検知するガスセンサである場合に、信号取得部26によって取得されたセンサ情報に基づいて、所定のガスの濃度を監視する。そして、ガス漏れ用異常検知部28Cは、監視されたガス濃度が閾値以上である場合に、ガス漏れを検知したと判定する。
液漏れ用異常検知部28Dは、例えば接続されたセンサ部20が漏れた液体に触れることにより抵抗値が変化する等の場合に、信号取得部26によって取得されたセンサ情報に基づいて、抵抗値の変化を監視する。そして、液漏れ用異常検知部28Dは、抵抗値が閾値以下である場合に、液漏れを検知したと判定する。
振動衝撃用異常検知部28Eは、接続されたセンサ部20が、加速度センサである場合に、信号取得部26によって取得されたセンサ情報に基づいて、加速度を監視する。そして、振動衝撃用異常検知部28Eは、監視された加速度が閾値以上である場合に、衝撃を検知したと判定する。
温度用検知部28Fは、接続されたセンサ部20が、熱電対等の検出素子である場合に、信号取得部26によって取得されたセンサ情報に基づいて、温度用異常検知部28Aと同様に、温度を監視する。
検知内容種設定部30は、操作部16の操作に応じて、温度用異常検知部28A、炎用異常検知部28B、ガス漏れ用異常検知部28C、液漏れ用異常検知部28D、振動衝撃用異常検知部28E、及び温度用検知部28Fの何れかを、作動対象として設定する。
入出力制御部32は、検知部群28による検知内容をデジタル信号として信号送受信器72へ出力するとともに、信号送受信器72とデジタル信号を授受する。
センサ情報記憶部34は、温度用異常検知部28A、炎用異常検知部28B、ガス漏れ用異常検知部28C、液漏れ用異常検知部28D、及び振動衝撃用異常検知部28Eの各々で用いられる、検知内容の種類に応じた閾値を記憶している。
<信号送受信器の構成>
信号送受信器72は、図6に示すように、信号送受信部52、周期記憶部54と、検知内容種設定部56と、周期管理部58と、を備えている。なお、周期管理部58が、電源制御部の一例である。
信号送受信部52は、各検知器10と上位システム80との間におけるデジタル信号の授受の中継を行う。
周期記憶部54は、検知器10による検知内容の種類毎に、監視周期又は検知周期を記憶している。
検知内容種設定部56は、信号送受信器72に設けられた操作部(図示省略)の操作を受け付けて、各検知器10による検知内容の種類を設定する。
ここで、検知内容の種類毎の監視周期又は検知周期の一例を、以下に列挙する。下記の通り、収集する情報によってはプレアラームの判定にて検知器の種類に応じた検知周期を短くしたり、反対に長期間正常状態が継続する場合は、更に長い検知周期へ移行できるようにする等の対応をおこなう。したがって図7のように、最も検知周期の長い検知器10によってネットワーク周期が決定される。
検知内容の種類が、炎検知である場合には、高速検出型では、検知周期が50msである。この場合、3sで炎の判定を行い、30sで復旧する。標準型では、検知周期が500msである。この場合、1~2周期連続で炎が検知された場合にプレアラームへ移行し、その後、上記高速検出型と同じ検知周期に移行する。
また、検知器10が、炎の位置も検出する場合には、上記の炎判定の後、10sで位置判定を行う。
また、検知内容の種類が炎用異常検知の場合で、異常温度検知(高温度型)であり、200~480℃の範囲の温度を監視する場合には、検知周期が60sである。監視された温度が設定値以上の場合、高温物体であると判断し、1~2周期連続で高温物体であると判断されるとプレアラームへ移行し、例えば10min連続で高温物体であると判断されると、異常温度であると判定する。
検知内容の種類が炎用異常検知の場合で、異常温度検知(低温度型)であり、80~200℃の範囲の温度を監視する場合には、検知周期が1hである。監視された温度が設定値以上の場合、異常温度物体であると判断し、1~2周期連続で異常温度物体であると判断されるとプレアラームへ移行し、例えば3h連続で異常温度物体であると判断されると、異常温度であると判定する。
また、検知内容の種類が温度用検知の場合で、温度監視(高温度型)であり、200~480℃の範囲の温度を監視する場合には、監視周期が60sである。また、検知内容の種類が、温度監視(低温度型)であり、80~200℃の範囲の温度を監視する場合には、監視周期が1hである。
また、検知内容の種類が、ガス漏れ検知である場合には、炎の高速検出型と同様に、検知周期が50msであるか、標準型と同様に、検知周期が500msである。
また、検知内容の種類が、液漏れ検知である場合には、検知周期が1hである。監視された抵抗値が5h連続して閾値以下の場合、プレアラームへ移行し、10h~24h連続で監視された抵抗値が閾値以下であると判断されると、液漏れを検知したと判定する。
また、検知内容の種類が、振動衝撃検知である場合には、検知周期が1msである。監視された加速度が5ms連続して閾値以上の場合、プレアラームへ移行し、10ms~24ms連続で監視された加速度が閾値以上であると判断されると、振動衝撃を検知したと判定する。
周期管理部58は、複数台の検知器10の各々に対して、検知器10の検知内容の種類に対して予め定められた監視周期又は検知周期に応じて、電源部74からの電力の供給を制御する。
なお、上記では監視結果又は判定結果の情報を一定周期毎に信号送受信器72へ伝送することとしているが、緊急性の高い情報(火災情報等)を即座に伝送することも可能である。
ここで、各検知器10について、図4では信号送受信器72からの指令によりランニングモードへ移行するとしているが、各検知器10に順送り回路等を設けておき、信号送受信器72からその動作開始を制御する手法も有効である(図8参照)。この場合、見かけ上、ケーブル部90上に接続される検知器10は1個となり、当該検知器10の動作電流のみが消費電流となるため、システム全体の消費電流をより低減できる。
また、種々の検知器10について、消費電流が大きい場合や、1個の検知器のみをケーブル部90から離れた位置に設置したい場合等もあり、この場合は、当該1個の検知器を、図9に示す検知器210として構成すればよい。
<検知器の他の例に係る構成>
検知器210には、演算処理部12、入出力部214、周期管理部216、操作部16、接続端子18と、バリア22、222と、電源部226と、周期記憶部254とが含まれる(図9参照)。入出力部214には、無線受信部228と、無線送信部230と、アンテナ232とが含まれる。なお、周期管理部216が、電源制御部の一例である。また、消費電流を制御する機能を有するCPUが、演算処理部12として機能する。当該CPUとしてルネサスエレクトロニクス株式会社製のREマイコン(SOTB)がある。
周期管理部216は、内部にクロック発生部、リアルタイムクロック、又はカウンタを有し、検知内容の種類に応じて定められた監視周期又は検知周期の間隔で演算処理部12を起動して上位システム80へ各種情報を伝送し、その後、演算処理部12を停止させる。検知器210の待機時は、周期管理部216のクロック発生部、リアルタイムクロック、又はカウンタのみが動作する。
電源部226は、バリア22及び周期管理部216を介して、検知器210の各部に電力を供給する。また、電源部226は、バリア22を介して、無線受信部228に電力を供給する。
無線受信部228は、アンテナ232により上位システム80から無線通信で受信した信号を取得し、演算処理部12へ出力する。
無線送信部230は、演算処理部12から出力された信号を、アンテナ232により上位システム80へ無線通信で送信する。
周期記憶部254は、検知器10による検知内容の種類毎に、監視周期又は検知周期を記憶している。
なお、異常状態を検知する検知器のように、異常判定のために装置にセンサ情報(ライブ情報)の蓄積が必要な場合もある。この場合、図4のようにCPUの停止又は電源断に併せて当該マイコン内のRAM情報が削除されるため、ROM内への書き込みプロセスが追加される(図10)。
<バスラインの構成>
本発明の実施の形態に係る本質安全防爆型検知システム100では、各検知器10と信号送受信器72間の信号(固有アドレス/環境情報/異常情報等)の授受を、異なる2種類の伝送方式にておこなう。
ここで第1の伝送方式は、電源ライン上にマンチェスタ符号化した伝送信号を載せる、マンチェスタ符号化バス給電(Manchester-coded Bus Powered:MBP)を用いる。MBPでは、各検知器10へ基本消費電流/電圧を供給するとともに、当該電流/電圧を変調させて、マンチェスタ符号のデジタル信号を形成する。例として、非伝送時に検知器10へ印加される電圧が3.0[V]の場合、伝送時は2.0Vまで電圧を降下させ、電圧変調(±0.5[V])にてデジタル信号を形成する(図11)。電流を変調する場合も同様であり、通信用電流(例えば6[mA])を供給し、当該検知器での電流変調(例えば±6[mA])にてデジタル信号を形成する(図12)。上記変調については、検知器10から信号送受信器72への伝送を電流変調にて、反対に信号送受信器72から検知器10への伝送を電圧変調にて実施する等、使い分けても良い。
第2の伝送方式は平衡型差動伝送(LVDS)であり、対をなす2本の信号伝送線90Aにてそれぞれ逆位相の電圧信号を伝送する(図13、図14)。両伝送方式は危険箇所への伝送手法として確立された技術であり、信頼性が非常に高い伝送方式となる。本ネットワークでは、伝送方式の異なる両方式をそれぞれ用いて信号伝送することにより、高い冗長性を有するネットワークを実現できる。
更に上記両データ伝送は、最大でも30kbps程度の低い伝送速度で実施する。上記速度であれば、インピーダンス整合を考慮する必要がなく(伝送ラインの分岐による信号反射を考慮する必要が無く)、検知器10をツリー状に配置することもできる(図15)。なお、本ネットワークを往復するデータ伝送量は数10bit程度であり、上記伝送速度でも充分に実用に足る仕様である。
このように、2種類の異なる伝送方式にて信号伝送を冗長化することにより、本ネットワークの信頼性を向上させることができる。
なお上記伝送手法は一例であり、例えばその他の手法として、2.0~3.0[V]の高周波電圧変調にて信号形成する伝送手法等も可能である(図16)。
<ケーブル部の構成>
本実施の形態においては、上記で説明した2種類の伝送ライン(MBP、差動信号伝送)が、1本のケーブル部90に収められることを特徴とする(図2参照)。こうすることにより、省配線化による施工コスト低減や、ケーブル誤接続のリスク低減を図れる。加えて上記ケーブル部90と検知器10とをT分岐コネクタ90Cを介して接続できるものとすれば、より一層の施工コスト低減につながり、誤接続や検知器10の筐体内への異物混入リスクも低減できる。
<下位無線送受信器の構成>
本実施の形態においては、下位無線送受信器62、73が、信号送受信器72と無線子機76間の信号(固有アドレス/環境情報/異常情報等)の授受を、無線伝送にておこなう。
伝送手法としては、特定小電力無線であるLPWA(Low Power Wide Area)を使用する。LPWAは、数km~10km程度の近距離を極低消費電流(20mA程度)で無線伝送する通信手法の総称であり、主にサブGHz帯(920MHz等)を使用する(図17参照)。
<低消費電流>
本発明の実施の形態においては、検知器10、210の省電力制御や、省電力化された各種通信を用いる。これにより、各検知器10、210だけでなく、電源部74や信号送受信器72、ならびに下位無線送受信器73についても、工場電気設備防爆指針で規定される本質安全防爆仕様を満たすことができ、本質安全防爆型検知システム100全体が当該箇所へ設置される。
ここで、以下に、100台の検知器10を1本のケーブル部90に接続した場合の、1日あたりに本質安全防爆型検知システム100で要する全消費電流の計算例を示す。
まず、計算条件は、以下の通りとする。
有線通信はLVDS(350mV、3.5mA、30kbps)であり、無線通信はLPWA(20mW、4.4kbps)である。検知器の動作消費電力は2V、0.5mAであり、検知器のスリープ時電力は2V、3.5[μA]である。検知器の通信容量は大凡100bitであり、接続台数は約100台である。また、通信は1日8回(3時間に1回)であり、電池容量を5Ahとする。
電池容量については、電池電力量が5[Ah]×3[V]=15[Wh]である。
1日あたり有線通信(LVDS)の消費電力量は、以下のように計算される。
1伝送に要する時間は、100[bit]÷30[kbps]=3.33[ms]である。100台全て往復通信を行うと、要する時間は、3.33[ms]×100台×2=0.67[s]である。なお、1回のポーリングを想定し「×2」をしている。
上記を1日8回実施すると、0.67[s]×8[回]=5.36[s]≒5.5[s]である。消費電力量は、5.0[s]÷3600[s/h]×3.5[mA]×350[mA]×350[mV]=1.9×10-6[Wh]である。
そして、1日当たりの検知器の消費電力量は以下のように計算される。
1台あたりの1日消費電力量は、動作時電力量+待機時電力量=[0.5[mA]×2[V]×90s/86400s×8回)]+[3.5[μA]×2[V]×24h]=8.33×10-6[Wh]+1.68×10-4[Wh]=1.77×10-4[Wh]である。
従って、100台あたりの1日消費電力量は、1.77×10-4[Wh]×100≒1.8×10-2[Wh]である。
1日あたりの無線通信(LPWA)の消費電流は以下のように計算される。
まず、伝送量は、100[bit]×100[台]=10000[bit]である。伝送に要する時間は、10000[bit]÷4.4[kbps]×2.5=4.5[s]である。なお、1回のポーリングを想定し「×2」をしている。
上記を1日8回実施すると、4.5[s]×8[回=36[s]である。消費電力量は、31.5[s]÷3600[s/h]×20「mW]=2.0×10-4[Wh]である。
待機電力を考慮すると、2.0×10-4[Wh]×1.01=2.02×10-4[Wh]である。つまり、常時、通信電力の1/100程度の待機電力が必要となる。
1日あたり消費電力は、LVDS消費電流+検知器消費電力+LPWA消費電流=1.9×10-6[Wh]+1.8×10-2[Wh]+2.02×10-4[Wh]=18.2×10-3[Wh]となる。
従って、上記の計算条件での動作時間は、15[Wh]÷(18.2×10-3[Wh])÷365=2.2年となる。
上記の計算例において、各動作別(有線通信/検知器動作/検知器待機/無線通信)での消費電流を比較すると、検知器待機時の消費電流が支配的であり、当該電流を如何に低減できるかが、本質安全防爆型検知システム100の動作年数となる。
上記の計算例の通り、例えば待機電力が3.5[μA]の場合、市販の電池(フッ化黒煙リチウム電池、電池容量[5Ah]、単2)を1本使用することで、約2年間、電池交換不要で本質安全防爆型検知システム100を動作させることができる。一方、上記待機電力を400[nA]まで低減させた場合(ルネサスエレクトロニクス REマイコンを使用し、ディープソフトウェアスタンバイモードにてクロックのみ動作させた場合)、同環境にて約14年間、電池交換不要で本質安全防爆型検知システム100を動作させることができる。
上記本質安全防爆の仕様では、本質安全性を損なわない対処を施すことで電池の並列接続が認められており、電池2本を並列接続すれば、約20年間、電池交換不要で本質安全防爆型検知システム100を動作させることができる。
<本質安全防爆型検知システムの作用>
次に、本発明の第1の実施の形態に係る本質安全防爆型検知システム100の作用について説明する。
まず、本質安全防爆型検知システム100に設置される検知器10に対しては、それぞれに個別のアドレスが付与される。これにより、検知器10と信号送受信器72との間のデータ伝送では、アドレスと各種情報を併せた信号の授受がなされる。例として、ケーブル部90上に100台の検知器10が接続される場合、アドレス部は7bitで表現され、その後ろに数bitの環境情報が付け加えられる。
また、各検知器10、210に、各種のセンサ部20が接続されると共に、操作部16によって、検知内容の種類が設定される。
また、信号送受信器72においても、信号送受信器72に設けられた操作部の操作を受け付けて、各検知器10による検知内容の種類を設定する。
また、検知器10、210によって、環境情報の監視又は所定の異常を検知したか否かの判定を行う処理が、検知内容の種類に応じた監視周期又は検知周期毎に繰り返し実行される。
具体的には、信号送受信器72の周期管理部58は、複数台の検知器10の各々に対して、検知器10の検知内容の種類に対して予め定められた監視周期又は検知周期に応じて、電源部74からの電力の供給を制御する。電力が供給された検知器10は、図4に示すように、まず、演算処理部12を起動し(S41)、受信した信号に含まれるアドレスを収納し(S42)、センサ部20からのセンサ情報を取り込む(S43)。センサ情報に基づいて、センサ部20の状態を点検すると共に、演算を行い(S44)、検知内容の種類が、所定の異常の検知である場合には、演算値を、検知内容の種類に対して予め定められた閾値と比較して、当該所定の異常であるか否かを判定する(S45)。そして、検知内容の種類に応じた、環境情報の監視結果、又は所定の異常が検知されたか否かの判定結果を、ケーブル部90を介して、信号送受信器72に対して送信する(S46)。そして、演算処理部12を停止させる(S47)。そして、信号送受信器72の周期管理部58は、当該検知器10に対する電力の供給を停止させ、次の監視周期又は検知周期になると、再び、電源部74からの電力を当該検知器10に供給する。
また、検知器210では、図10に示すように、周期管理部216が有するクロック発生部を用いて、検知内容の種類に応じて定められた監視周期又は検知周期に到達したと判断すると、電源部226からの電力を供給して、演算処理部12を起動する(S51、S52)。そして、受信した信号に含まれるアドレスが、ほのアドレスと一致した場合、受信した信号に含まれるアドレスを収納する(S53)。センサ部20からのセンサ情報を取り込み、センサ情報に基づいて、センサ部20の状態を点検すると共に、演算を行い、検知内容の種類が、所定の異常の検知である場合には、演算値を、検知内容の種類に対して予め定められた閾値と比較して、当該所定の異常であるか否かを判定する。そして、検知内容の種類に応じた、環境情報の監視結果、又は所定の異常が検知されたか否かの判定結果を、無線送信部230により、無線子機76に対して送信する(S54)。そして、環境情報の監視結果、又は所定の異常が検知されたか否かの判定結果を、ROMに書き込み(S55)、周期管理部216が有するクロック発生部をリセットし、タイマ設定を行う(S56)。そして、周期管理部216は、電源部226からの電力の供給を停止し、演算処理部12を停止させる(S57)。そして、周期管理部216は、クロック発生部を用いて、次の監視周期又は検知周期になったと判断すると、再び、電源部226からの電力を供給して、演算処理部12を起動する。
<データの授受(ポーリング)>
伝送の方法については、監視周期又は検知周期の制御方法によって異なる。例えば信号送受信器72で周期制御をおこなう場合は、当該信号送受信器72からのポーリング(問いかけ)にてデータ伝送をおこなう(図18)。
具体的には、信号送受信器72から各検知器10(各アドレス)に対して順に情報取得要求信号を出力し(S181)、指定された検知器10が当該情報(アドレス及び環境情報/異常なし/異常あり等)を出力する(S182)。これをアドレス順に各検知器10に対して実施し、1サイクルが完了した時点で収集した情報を上位システム80へ出力する。これを一定時間サイクルで繰り返す。
なお本情報取得により、後述する断線箇所の特定が可能である。信号送受信器72からの情報取得要求信号に対して返答がない検知器10の数やアドレスにより、断線箇所の特定が可能となる。
上記のように、検知器10およびネットワークの機能を定期的に診断し上位システム80へ伝送することにより、本質安全防爆型検知システム100の信頼性を向上できるだけでなく、メンテナンスコスト等を低減できる。
<データの授受(データ受信失敗時)>
一方、検知器210単体ごとに周期制御をおこなう場合、各検知器210から信号送受信器72へ任意周期毎にデータを伝送する(図19)。ただし本手法では各検知器210が単独でデータ伝送をおこなうため、伝送データの混信や消失等のリスクが生じる。したがって、信号送受信器72にてデータ受信を正常にできなかった場合、当該信号送受信器72からのポーリングにてデータの再伝送を検知器210へ指令する。
具体的には、図20に示すように、信号送受信器72側で複数台の検知器10から出力があったと判定された場合、全ての検知器10に対して順にアドレスおよび情報取得要求信号を出力し(S201)、指定された各検知器10が当該情報(アドレス及び監視情報/異常なし/異常あり等)を出力する(S202)。これをアドレス順に各検知器10に対して実施し、当該情報を上位システム80へ出力する。
なお、本情報取得要求信号を全ての検知器210へ伝送する必要なく、重要度の高いものや、各検知器210の周期を基に衝突しやすいと判断したものに対してのみ実施してもよい。例えば、図20では、信号送受信器72から検知器10(1)、10(3)、10(4)に対してポーリングを実施している。
<断線/短絡対策>
ケーブル部90において断線又は短絡時が発生した場合、任意の検知器10で監視不可状態(電源供給がなされない状態、信号伝送がなされない状態等)が発生する可能性がある(図21)。本質安全防爆型検知システム100では、以下の手法にて断線及び短絡の監視を行い、上位システム80へ断線/短絡警報を出力する。
(断線監視)
本質安全防爆型検知システム100では、上述したように、検知器10の情報取得要求が一定周期でなされる。従って、信号送受信器72からの情報取得要求信号に対して応答がない場合、断線の発生を疑う。ここで、検知器10に対しては固有のアドレスが付与されるため、図21(A)に示すように、ケーブル部90上で断線が発生した場合や、図21(B)に示すように、ケーブル部90の支線上で断線が発生した場合には、1サイクルの情報取得要求を経て応答がないアドレスを基に、信号送受信器72にて断線箇所の特定が可能である。
(短絡監視)
本質安全防爆型検知システム100では、図21(C)に示すように、ケーブル部90上で短絡が発生した場合や、図21(D)に示すように、ケーブル部90の支線上で短絡が発生した場合には、短絡箇所の特定は行えないものの、信号送受信器72ないし電源部74にて短絡電流を監視することで、短絡を検知することが可能である。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る本質安全防爆型検知システム100によれば、複数台の検知器10の各々に対して、検知器10において監視する環境情報又は検知する異常の種類に対して予め定められた監視周期又は検知周期に応じて、電源部74からの電力の供給を制御することにより、長期間、電池交換不要で本質安全防爆型検知システム100を動作させることができ、電源部の管理コストを低減することができる。
また、自身の周期管理を行う検知器210によれば、監視する環境情報又は検知する異常の種類に対して予め定められた監視周期又は検知周期に応じて、電源部からの電力の供給を制御することにより、長期間、電池交換不要で本質安全防爆型検知システム100を動作させることができ、電源部の管理コストを低減することができる。
また、検知器の入出力部及び信号送受信器の各々は、複数の信号伝送線で、それぞれ異なる信号伝送手法を用いてデジタル信号の授受を行うことにより、簡易な構成で、信頼性の高い本質安全防爆型検知システムを提供することができる。
また、複数の信号伝送線を含むケーブル部により、検知器で検知した火災又は異常温度を、ケーブル部の不具合(断線や短絡)が発生した場合でも確実に上位システムへ伝送させ、安全度水準の高い本質安全防爆型検知システムを実現できる。
また、最も技術要求の厳しい危険箇所(ZONE0)での火災/異常温度監視環境を、低コストで実現できる。
また、危険箇所に複数台設置された検知器は、一本のケーブル部にT分岐で接続されており、非危険箇所に設けられたバリアおよび信号送受信器を介して上位システムと半二重通信を行う。具体的には、検知器から信号送受信器へ伝送される信号(固有アドレス/火災信号/異常温度信号/状態情報等)は、マンチェスタ符号化バス給電による電流信号と、平衡型差動信号伝送による電圧信号の2種類の信号として、冗長化されて伝えられる。また、信号送受信器から検知器へ伝送される信号(アドレス/状態確認信号等)は、検知器へ印加する電圧の変調によって生成される電圧伝送と、差動信号伝送による電圧信号の2種類の信号として、冗長化されて伝えられる。これにより、火災信号又は異常温度を確実に上位システムへ伝達することができる。
また、上記電圧変調による電圧伝送を用いることにより、危険箇所へ供給される電流を抑えることが可能であり、危険箇所へ設置される検知器の数を増やすことができる。
また、2種の信号伝送をそれぞれ数10kbps程度の低い伝送速度で実施することで、ツリー分岐も可能なネットワークとすることができる。
また、上記2種類の信号伝送線を1本のケーブル部に収められることで施工コストを低減させる。
また、信号送受信器からのポーリングにより、検知器およびネットワークの機能を定期的に診断し上位システムへ伝送することにより、本質安全防爆型検知システムの信頼性を向上させ、かつメンテナンスコスト等を低減する。
また、複数台の検知器から火災信号等が同時出力された場合に、信号送受信器からのポーリングを行うことで火災信号の通信失敗を防ぎ、データの授受に対する信頼性を向上させる。
[第2の実施の形態]
<システム構成>
以下、本発明の第2の実施の形態に係る本質安全防爆型検知システムについて説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成となる部分については、同一符号を付して説明を省略する。
図22に示すように、本発明の第2の実施の形態に係る本質安全防爆型検知システム200は、複数台の検知器10と、バリア70A、70Bと、信号送受信器72A、72Bと、電源部74A、74Bと、上位システム80とを備えている。
信号送受信器72Aと、複数台の検知器10とはケーブル部290Aで接続され、信号送受信器72Bと、複数台の検知器10とはケーブル部290Bで接続されている。
このように、本実施の形態では、ケーブル部290A、電源部74A、信号送受信器72A、及びバリア70Aを含む第1中位構成と、ケーブル部290B、電源部74B、信号送受信器72B、及びバリア70Bを含む第2中位構成と、が設けられている。これに合わせて、各検知器10は、入出力部14を2つ備え、一方の入出力部14は、第1中位構成と接続され、ケーブル部290Aを介して、演算処理部12による監視結果又は判定結果をデジタル信号として信号送受信器72Aへ出力するとともに、信号送受信器72Aとデジタル信号を授受する。また、他方の入出力部14は、第2中位構成と接続され、ケーブル部290Bを介して、演算処理部12による監視結果又は判定結果をデジタル信号として信号送受信器72Bへ出力するとともに、信号送受信器72Bとデジタル信号を授受する。
ケーブル部290A、290Bは、上記第1の実施の形態のケーブル部90と同様に、信号伝送線90A、及び信号伝送線90Bを備えている。
本質安全防爆型検知システム200では、ケーブル部290A、290Bから電源部74A、74Bまでのラインを2重化する。このように、ネットワーク二重化を行うことで、断線又は短絡時に監視不可となる状態を回避できる(図23)。具体的には、第1の実施の形態と同様の手法で一方のネットワークでの断線/短絡を信号送受信器72A又は72Bにて検知した場合、上位システム80へ短絡警報を出力すると共に、伝送ラインを自動的にもう一方のネットワークへ切替える。これにより、断線又は短絡による火災/異常温度監視不可となる状態を回避でき、信頼性の高い火災監視環境を構築できる。
なお、検知器10に対しては固有のアドレスが付与されるため、図23(A)に示すように、ケーブル部290B上で断線が発生した場合や、図23(B)に示すように、ケーブル部290Bの支線上で断線が発生した場合には、1サイクルの情報取得を経て応答がないアドレスを基に、信号送受信器72Bにて断線箇所の特定が可能である。また、図23(C)に示すように、ケーブル部290B上で短絡が発生した場合や、図23(D)に示すように、ケーブル部290Bの支線上で短絡が発生した場合には、短絡箇所の特定は行えないものの、信号送受信器72Bないし電源部74Bにて短絡電流を監視することで、短絡を検知することが可能である。
以上説明したように、第2の実施の形態に係る本質安全防爆型検知システムによれば、ケーブル部から電源部までのラインを2重化することにより更なる冗長化が図れ、火災又は異常温度監視のための、信頼性の高いネットワークを低コストで実現する。この場合、信号伝送という点では4重系統となる。二重化により、断線や短絡が発生した場合でも、火災又は異常温度の監視環境を継続できる。なお実際の運用においては、ケーブル接続用コネクタを2個設けた検知器を標準品とし、顧客の要求する安全度水準(SIL)やコストに応じて二重化の有無を選択可能とすることも可能である。
<変形例>
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
例えば、検知器において、検知内容の種類毎に検知部を設けておく場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、はじめから検知器における検知内容の種類が分かっている場合には、当該検知内容の種類に対応した検知部のみを備えるように検知器を構成してもよい。
また、検知器10、210による検知内容の種類を、操作部の操作により設定する場合を例に説明したが、検知器10、210が、接続されたセンサ部による監視内容の種類、検知内容の種類を自動で認識するようにしてもよい。
また、第1の伝送方式として、MBPを用いる場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、電圧変調によるマンチェスタ符号や、イーサネット(登録商標)を使用してもよい。第1の伝送方式として、イーサネット(登録商標)を使用する場合には、PoE(Power over Ethernet)という技術で通信線にて給電が可能である。
検知器10、210は、環境情報として、湿度、圧力、振動、衝撃、ガス濃度、音、又は回転を監視するようにしてもよい。また、検知器10、210は、所定の異常として、湿度、圧力、振動、音、又は回転に関する異常を検知したか否かを判定するようにしてもよい。
10、210 検知器
12 演算処理部
14 入出力部
16 操作部
18 接続端子
20 センサ部
22、70、70A、70B バリア
28 検知部群
30 検知内容種設定部
34 センサ情報記憶部
54、254 周期記憶部
58、216 周期管理部
62 下位無線送受信器
64 信号変換器
66 上位無線送受信器
72、72A、72B 信号送受信器
74、74A、74B、226 電源部
76 無線子機
80 上位システム
90、290A、290B ケーブル部
90A、90B 信号伝送線
100、200 本質安全防爆型検知システム
228 無線受信部
230 無線送信部

Claims (18)

  1. センサによって検出されたセンサ情報に基づいて、環境情報の監視、又は所定の異常を検知したか否かの判定を行う検知部、及び
    前記検知部による監視結果又は判定結果をデジタル信号として信号送受信器へ出力するとともに、前記信号送受信器とデジタル信号を授受する入出力部
    を含む複数台の検知器と、
    無線通信により、前記検知器と上位装置との間における信号の授受の中継を行う信号送受信器と、
    前記複数台の検知器の各々へ電力を供給する電源部と、
    前記信号送受信器と前記入出力部との間を接続するように設けられた、前記デジタル信号を伝送するための信号伝送線を含むと共に、前記検知器に対して前記電源部からの電力供給を行う伝送ケーブル部と、
    前記複数台の検知器の各々に対して、前記検知器における前記環境情報又は前記所定の異常の種類に対して予め定められた監視周期又は検知周期に応じて、前記電源部からの電力の供給を制御する電源制御部と、
    を含む本質安全防爆型検知システム。
  2. 前記伝送ケーブル部は、複数の信号伝送線を含み、
    前記入出力部及び前記信号送受信器の各々は、前記複数の信号伝送線で、それぞれ異なる信号伝送手法を用いて前記デジタル信号の授受を行う請求項記載の本質安全防爆型検知システム。
  3. 前記入出力部及び前記信号送受信器の各々は、前記信号伝送手法の一つとして、前記入出力部へ印加される電圧の変調又は電圧の振幅により生成される前記デジタル信号を用いて、前記デジタル信号の授受を行う請求項記載の本質安全防爆型検知システム。
  4. 前記入出力部及び前記信号送受信器の各々は、前記信号伝送手法の一つとして、前記入出力部から前記信号送受信器へ流れる電流を変調して生成される前記デジタル信号を用いて、前記デジタル信号の授受を行う請求項又は記載の本質安全防爆型検知システム。
  5. 前記入出力部及び前記信号送受信器の各々は、前記信号伝送手法の一つとして、イーサネット(登録商標)を用いて、前記デジタル信号の授受を行うと共に、前記電力供給を行う請求項~請求項の何れか1項記載の本質安全防爆型検知システム。
  6. 前記伝送ケーブル部は、前記複数の信号伝送線を収めた1本の伝送ケーブルで構成される請求項~請求項の何れか1項記載の本質安全防爆型検知システム。
  7. 前記電源部は、一次電池又は二次電池で構成される請求項~請求項の何れか1項記載の本質安全防爆型検知システム。
  8. 前記入出力部と前記信号送受信器との間に設けられた、前記電源部から供給される電流及び電圧を制限するためのバリアを更に含む請求項~請求項の何れか1項記載の本質安全防爆型検知システム。
  9. 前記複数台の検知器の各々は、前記伝送ケーブル部に接続され、
    前記複数台の検知器の各々が、前記信号送受信器と双方向通信を行う請求項~請求項の何れか1項記載の本質安全防爆型検知システム。
  10. 前記複数台の検知器の各々に対して固有のアドレスが予め付与されており、
    前記検知器と前記信号送受信器との間で授受される前記デジタル信号は、前記検知器のアドレスを含む、請求項~請求項の何れか1項記載の本質安全防爆型検知システム。
  11. 前記信号送受信器は、一定時間毎にポーリングにて各検知器の状態、前記伝送ケーブル部の状態、及び判定結果を順に監視し、前記検知器の状態又は前記伝送ケーブル部の状態が異常状態である場合、若しくは前記判定結果が前記所定の異常を検知したことを示す場合、又は
    前記検知器から前記所定の異常を検知したことを示す前記判定結果のデジタル信号の出力があった場合には、上位装置へ所定のメッセージを伝送する請求項~請求項10の何れか1項記載の本質安全防爆型検知システム。
  12. 前記信号送受信器は、2台以上の検知器から、前記検知器の状態が異常状態であることを示す前記デジタル信号、又は前記判定結果が前記所定の異常を検知したことを示す前記デジタル信号の出力があった場合に、各検知器の状態及び判定結果を順に監視し、監視結果を上位装置へ伝送する請求項~請求項11の何れか1項記載の本質安全防爆型検知システム。
  13. 前記伝送ケーブル部の前記異常状態は、前記信号伝送線又は電源ケーブルの断線又は短絡である請求項11又は12記載の本質安全防爆型検知システム。
  14. 前記検知器は、複数の入出力部を備え、
    前記伝送ケーブル部、前記電源部、及び前記信号送受信器を含む中位構成が複数設けられ、
    前記複数の入出力部の何れか一つ及び前記複数の中位構成の何れか一つを用いて、前記デジタル信号の授受が行われる請求項~請求項1の何れか1項記載の本質安全防爆型検知システム。
  15. 前記検知部は、前記環境情報として、湿度、圧力、振動、衝撃、ガス濃度、音、又は回転を監視し、あるいは、前記所定の異常として、温度、湿度、圧力、振動、衝撃、ガス濃度、音、若しくは回転に関する異常、火災、又は液漏れを検知したか否かを判定する請求項~請求項1の何れか1項記載の本質安全防爆型検知システム。
  16. 前記検知器、前記電源部、前記信号送受信器、前記伝送ケーブル部、及び前記電源制御部のいずれか又は全部が、工場電気設備防爆指針で規定される危険箇所(ZONE 0)に設置される請求項~請求項15の何れか1項記載の本質安全防爆型検知システム。
  17. 前記上位装置を更に含み、
    前記上位装置は、一定時間毎に前記検知器の状態、及び判定結果を順に監視し、前記検知器の状態が異常状態である場合、若しくは前記判定結果が前記所定の異常を検知したことを示す場合、又は
    前記検知器から前記所定の異常を検知したことを示す前記判定結果のデジタル信号の出力があった場合には、前記上位装置より上位の装置へ所定のメッセージを伝送する請求項1~請求項16の何れか1項記載の本質安全防爆型検知システム。
  18. 前記電源制御部は、クロック発生部、リアルタイムクロック、又はカウンタを有し、
    前記検知器の待機時は、前記電源制御部の前記クロック発生部、前記リアルタイムクロック、又は前記カウンタのみが動作する請求項1~請求項17の何れか1項記載の本質安全防爆型検知システム。
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