JP4385709B2 - フォーマット情報登録方法、ocrシステム及びフォーマット情報登録プログラム - Google Patents

フォーマット情報登録方法、ocrシステム及びフォーマット情報登録プログラム Download PDF

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この発明は、帳票上に記入された文字やマークなどを読み取る場合に、予め読み取り対象となる帳票のフォーマット情報を取得して登録するための、フォーマット情報登録方法、OCRシステム及びフォーマット情報登録プログラムに関する。
近年、手書きや活字、マークなどの情報が記入された文書を認識するOCRシステムの利用が盛んである。この種のOCRシステムでは、情報の記入位置を示す枠などが記入された定型のOCR用帳票が用いられるのが一般的である。そして、OCRシステムでは、このような帳票に記入された情報を読み取る際に、その情報の記入位置を特定し、文字認識するためのフォーマット情報を予め作成して登録しておく必要がある。この記入領域のことをフィールドと呼ぶ。
フォーマット情報を登録する際には、従来より以下の方法が用いられている。すなわち、まず、フォーマット登録対象の帳票をスキャナなどで読み込み、その帳票のイメージを、ツールの画面上に表示する。そして、オペレータは表示画面上でフィールド(ある情報を記入するための領域)を示すフィールド枠を指定する操作を行う。具体的には、マウスを操作し、そのドラッグ操作に連動して表示される矩形枠を、フィールド枠上に一致するように指定し、そして、登録指示操作を行うことで、そのフィールド枠に関する座標情報などのフィールド枠情報がフォーマット情報の一部として作成されて登録されるようになっている。また、フィールド枠内に文字枠がある場合には、オペレータがその文字枠に関する座標情報などの文字枠情報を、画面上に表示させたダイアログ上に入力することにより、その文字枠情報がフォーマット情報の一部として登録されるようになっていた。
しかしながら、上記従来の方法では、オペレーターのマウス操作により作成した矩形枠がそのままフィールド枠情報となるため、オペレーターは、帳票上のフィールド枠に対し、前記矩形枠を正確に指定し、各種の設定を行う必要がある。複数のフィールドがあれば、1つ1つのフィールドに対してこの操作を行う必要がある。このため、この操作においてオペレーターに負荷が掛かるとともに、オペレーターの技量により、フィールド設定が適切に行われるかどうかに差が生じる場合があるという問題があった。
このようなことから、オペレーターの技量に依存することなく適切なフォーマット情報の作成が行えるとともに、フォーマット情報の作成登録時のオペレータの作業を簡略化してオペレーターの負荷を軽減することが可能なフォーマット情報登録方法及びOCRシステムを提供する。
本発明に係るフォーマット情報登録方法は、所定の情報を記入するためのフィールド枠を有する帳票のイメージを読み取り、その帳票イメージから前記フィールド枠内に記入された情報を認識する際に用いられるフィールド認識用情報からなるフォーマット情報を作成する場合に、前記帳票イメージを表示画面に表示する工程と、帳票のイメージ画面上において、少なくとも1つのフィールド枠を囲むようにして選択エリア指定する選択エリア指定工程と、前記選択エリア内からフィールド枠および文字枠を検出する枠検出工程と、前記登録工程において、前記枠検出工程で検出されたフィールド枠の外側に第1の所定量だけ拡大したサイズの枠に関してフィールド枠情報を作成するとともに、前記文字枠が検出された場合には、前記検出された各文字枠それぞれの内側に第2の所定量だけ縮小したサイズの枠に関して文字枠情報を作成し、作成された前記フィールド枠情報と前記文字枠情報とを含むフィールド認識用情報をフォーマット情報として登録する登録工程と、を備えたものである。
また、本発明に係るOCRシステムは、所定の情報を記入するためのフィールド枠を有する帳票のイメージを読み取る画像入力部と、画像入力部で読み取った帳票のイメージを表示する画像表示部と、画像表示部に表示された帳票のイメージ画面上において、少なくとも1つのフィールド枠を囲むようにして選択された選択エリア内からフィールド枠及び文字枠を検出する枠検出部と、フォーマット情報が登録されるフォーマット情報記憶部と、前記枠検出部で検出されたフィールド枠の外側に第1の所定量だけ拡大したサイズの枠に関してフィールド枠情報を作成するとともに、文字枠が検出された場合には、各文字枠それぞれの内側に第2の所定量だけ縮小したサイズの枠に関して文字枠情報を作成し、前記フィールド枠情報と前記文字枠情報とを含むフィールド認識用情報をフォーマット情報として前記フォーマット情報記憶部に登録するフォーマット情報作成部と、前記第1の所定量及び前記第2の所定量を予め記憶する第1のプリセットデータ記憶部とを備えたものである。
本発明においては、オペレータによって選択エリアの選択があったとき、その選択エリア内からフィールド枠及び文字枠が検出され、その検出されたフィールド枠及び文字枠に関するフィールド枠情報及び文字枠情報が自動的に作成されてフォーマット情報として登録される。それにより、オペレータは、単にフィールド枠を囲むようにエリア選択するけで、フォーマット情報を登録させることができる。
また、検出されたフィールド枠よりも外側に第1の所定量だけ拡大したサイズの枠をフィールド枠情報作成対象とすることで、はみ出し記入時に対応できる。
また、文字枠よりも内側に第2の所定量だけ縮小したサイズの枠を文字枠情報作成対象とすることで、読み取りズレによる誤認識が生じない。
本発明によれば、オペレータが選択した選択エリア内から自動的にフィールド枠及び文字枠を検出し、そのフィールド枠及び文字枠のフィールド枠情報及び文字枠情報を作成してフォーマット情報として登録するようにしたので、オペレーターの負荷を軽減することが可能となる。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1のOCRシステムの要部の構成を示すブロック図である。なお、本発明は、帳票読み取りを行う際に必要なフォーマット情報の登録方法に特徴を有するものであり、OCRシステムの本来の主構成である認識処理部(フォーマット情報に基づいて認識処理を行う)などの構成やその詳細な動作説明については省略することにする。
このOCRシステム1は、画像入力部3と、画像表示部5と、入力操作部7と、枠検出部9と、表示制御部11と、フォーマット情報作成部13と、フォーマット情報記憶部15とを備えている。OCRシステム1は具体的にはパソコンなどのコンピュータで構成され、コンピュータ本体に画像入力部3、画像表示部5、入力操作部7が接続されるとともに、コンピュータ本体内のCPUが所定のプログラム(フォーマット情報登録プログラム)を実行することにより枠検出部9、表示制御部11及びフォーマット情報作成部13の機能が実現される。
画像入力部3は、帳票フォーマット登録対象の後述の図2に示すような帳票の画像を入力するための部分であり、例えばスキャナ等で構成される。また、既にイメージデータ化された帳票画像のファイルを受け付ける入力部としてもよい。
図2は、帳票の一例を示す図である。
帳票20には、連続した直線で構成された矩形のフィールド枠21と、フィールド枠21内に設けられ、1文字ずつ入力される複数の文字枠22とで構成されたフィールド23が複数設けられている。このフィールド23とは、本例では所定の情報が記入される領域を意味している。また、フィールド枠21の近傍、ここでは左上部分には、フィールドタイトル24が記載されている。このフィールドタイトル24は、フィールド枠21内に記入される情報の種別を示すもので、図2に示したように、「ご住所」、「氏名」の他、「金額」等、その帳票に応じて適宜の内容が記載される。ここで、図2には、各文字枠22が、フィールド枠21内全体に隙間無く設けられた例を示しているが、図3に示すように、フィールド枠21から離れて設けられていてもよく、また、各文字枠22が所定の間隔を空けて設けられていてもよい。また、フィールド枠21内に文字枠22が設けられていなくてもよい。この場合、フィールド枠21内には、例えばスタンプが押印される。
図1に戻る。画像表示部5は、画像入力部3によって入力された帳票イメージを表示する部分で、具体的にはディスプレイなどで構成される。入力操作部7は、画像表示部5上に表示された帳票のイメージ画面上で、フォーマット情報登録対象のフィールド枠を囲むようにしてエリア指定を行う等の各種操作を行う部分で、ポインティングデバイスとしてのマウス7aや、キーボード7bなどによって構成される。
枠検出部9は、前記画像表示部5上に表示された帳票のイメージ画面上において、マウス7aによるドラッグ操作によって、オペレーターにより少なくとも1つのフィールド枠を囲むようにして指定された選択エリア枠内からフィールド枠を検出するとともに、フィールド枠内から文字枠を検出する部分である。
表示制御部11は、画像表示部5の表示制御を行う部分で、画像入力部3により入力された帳票イメージを表示させるとともに、マウス7aによるドラッグ操作によって指定された選択エリアを示す選択エリア枠を画像表示部5に表示された帳票イメージ画面に表示させる選択エリア枠表示制御部11aと、枠検出部9でフィールド枠が検出された際、帳票イメージ画面上において、フィールド枠が検出されたことを示すフィールド枠検出済表示を行うとともに、フィールド枠内から文字枠が検出された場合には、文字枠が検出されたことを示す文字枠検出済表示を、検出された各文字枠それぞれに対して行うフィールド確定表示制御部11bとを備えている。ここで、フィールド枠検出済表示とは、本実施の形態1では、フィールド枠の外側にフィット(具体的にはフィールド枠の1ドット外側)する確定フィールド枠を表示するようにしており、また、文字枠検出済表示とは、文字枠の内側にフィット(具体的には文字枠の1ドット内側)する確定文字枠を表示するようにしている。
フォーマット情報作成部13は、枠検出部9で検出されたフィールド枠に関するフィールド枠情報を作成するとともに、フィールド枠内に文字枠が存在する場合には、その文字枠に関する文字枠情報を作成する部分である。フォーマット情報記憶部15は、フォーマット情報作成部13で作成されたフィールド枠情報及び文字枠情報を含むフィールド認識用情報をフォーマット情報として登録する部分である。このフォーマット情報作成部13によって登録されたフォーマット情報が、帳票読み取りの際に利用されることになる。
図4は、フォーマット情報記憶部内のフォーマット情報のデータ構成を示す図である。
フォーマット情報記憶部15には、帳票内に含まれるフィールド毎のフィールド認識用情報A,B,C,D・・・ からなるフォーマット情報が格納されている。各フィールド認識用情報は、フィールド枠情報と、フィールド枠内の文字枠に関する情報であるフィールド文字枠情報(以下、単に文字枠情報という)と、フィールドタイトルによって特定されるフィールド種別に応じて定めらた認識処理情報とで構成されている。
フィールド枠情報は、フィールド枠の左上隅の座標を示すフィールド座標と、フィールド枠の縦サイズを示すフィールド縦サイズと、フィールド枠の横サイズを示すフィールド横サイズで構成されている。
文字枠情報は、フィールド枠内の右端の文字枠の左隅上の座標を示す文字枠座標と、文字枠の縦サイズと、文字枠の横サイズと、文字枠の数と、文字枠のピッチとから構成されている。文字枠のピッチとは、1つの文字枠の開始位置から次の文字枠の開始位置までの距離を示す値であり、文字枠の横サイズとピッチが一致する場合、図2のような枠どうしがくっついた状態を表す。
認識処理情報は、使用認識ロジックと、認識対象字種と、知識処理情報と、データ編集情報と、データチェック情報から構成されている。いずれも、実際に認識処理を行う際に必要となる情報である。使用認識ロジックは、フィールド内の文字を認識する際に用いるロジックを示す。この使用認識ロジックとしては、例えば、文字パターンの単純な重ね合わせによるマッチングを行う方法や、文字パターンの特徴を抽出して特徴を比較することによるマッチングを行う方法などがある。
認識対象字種は、フィールド枠に記入されるべき文字の種類(例えば漢字、数字など)を示す。
知識処理情報について説明する前に、ここで、フォーマット情報に従った文字の認識処理について簡単に説明することにする。文字認識処理の結果としては、実際に記入された文字そのものだけでなく、その文字に似た文字も認識結果として出力されることが通常である。このため、フィールド枠内の文字枠が3つだった場合、その3つの文字枠それぞれに対して複数の文字が認識結果として出力されることになる。このため、この各文字枠それぞれに対する認識結果によって作成される文字の組み合わせのうち、どの組み合わせが正しいのかを判断するために、フィールド枠内に入力される情報に応じた文字列のデータベースとマッチングを行い、正しい組み合わせを選択する処理を行っている。このような処理を、ここでは知識処理と呼ぶ。具体的には、例えば、フィールド枠内に入力される情報が住所だった場合、予め地名を複数格納したデータベースと、前記文字の組み合わせとのマッチングを行う。知識処理情報は、このように、文字認識の結果に対してどのような知識処理が行われるかを示している。
データ編集は、右詰め、左詰め等の必要な編集操作を示している。データチェック情報は、認識処理時、修正時に対象のフィールドに対してどのようなエラーチェックを行うかを示している。チェックの種類としては、例えばスペースチェック、字種チェック、モジュラスチェック、範囲チェック、等値チェック等がある。
以下、実施の形態1のOCRシステム1における処理の流れを説明する。
図5は、フォーマット情報登録処理時の画面の流れを示す図で、(a)は選択開始時の画面、(b)は選択中の画面、(c)は選択終了時の画面、(d)はフィールド確定後の画面を示している。なお、図5は図2に示した帳票20のイメージ画面において「住所」のフィールドに対する部分のみを抽出して示しており、「氏名」等、後続のフィールドについては図示省略している。
まず、無記入の帳票20の画像データを画像入力部3によってOCRシステム1に入力する。そして、その帳票20のイメージ画面を画像表示部5上に表示させる。そして、オペレーターは、(a)まず、フォーマット情報作成対象のフィールド23の左上領域の適当箇所にマウスカーソル30を位置させてエリア選択の開始位置としてポイントする。このポイントの指定は、選択したいフィールドを囲むことができれば特に開始位置を意識する必要はない。
そして、(b)マウス7aによるドラッグ操作によってマウスカーソル30を移動させる。このとき、マウス7aによって現在選択されている範囲は、選択エリア枠表示制御部11aによって、先にポイントした位置とマウスカーソル30の現在位置とが対角となる矩形の点線枠(選択エリア枠)32として表示される。そして、(c)選択エリア枠32で、フィールド枠21を囲み、そして、マウス7aの押下を離して終了位置を確定する。すると、枠検出部9が起動し、選択エリア枠32内からフィールド枠21を検出するための処理を行う。具体的には、選択エリア枠32の内側を走査し、連続した直線で囲まれた部分を検出する処理を行う。この処理により、選択エリア枠32の内側に存在する複数の連続直線枠のうち、まずは最外枠であるフィールド枠21が検出される。枠検出部9は、続いてフィールド枠21の内側を走査し、文字枠22を検出する。
枠検出部9でフィールド枠21が検出されると、フィールド確定表示制御部11bは、(d)に示すように、検出されたフィールド枠21の外側にフィットする確定フィールド枠34を点線で表示し、また、各文字枠22に対しては、各文字枠22の内側にそれぞれフィットする確定文字枠35を点線で表示する。なお、(d)では、フィールド枠21及び文字枠22から多少離れて確定フィールド枠34及び確定文字枠35が表示されているが、具体的には上述したように1ドット外側又は1ドット内側に表示される。オペレーターはこの表示画面を確認することで、自身が選択した選択エリア枠32内から、フィールド23(フィールド枠21及び文字枠22)がOCRシステム1側で認識されたことを把握することができる。
このような表示が行われる一方、フォーマット情報作成部13は、枠検出部9で検出されたフィールド枠21に関するフィールド枠情報を作成するとともに、フィールド枠21内から検出された文字枠22に関する文字枠情報を作成する。なお、フィールド枠情報作成対象のフィールド枠は、枠検出部9で検出されたフィールド枠21そのものでも良いし、その1ドット外側の確定フィールド枠34でもよい。また、文字枠についても同様で、検出された文字枠22そのものでも良いし、確定文字枠35でも良いものとする。フォーマット情報作成部13は、作成したフィールド枠情報及び文字枠情報を図示しない内部メモリにフィールド認識用情報として一時的に保存する。
図5(d)の表示を確認したオペレーターは、続いて、フィールド23についてのフィールド種別の設定を行うための操作入力を行う。具体的には、まず、例えば図示しないメニューバーを操作して、図6に示すようなフィールド種別設定ダイアログ40を表示させる。
図6は、フィールド種別設定ダイアログの一例を示す図である。
フィールド種別設定ダイアログ40には、フィールド枠内の文字を認識するのに必要な認識処理情報を構成する、フィールド種別、使用認識ロジック、認識対象字種、知識処理情報、データ編集情報及びデータチェック情報を入力するための各入力欄41〜46が設けられている。オペレーターは、この各入力欄41〜46に入力を行う。ここで、これら認識処理情報を構成する各情報は、フィールド種別毎に予め決定されており、例えばマニュアルなどに記載されている。そこで、オペレータは、まず、フィールドタイトル24が「ご住所」となっていることから、フィールド種別入力欄41に「住所」と入力し、その他の入力欄42〜46については、例えば手元にあるマニュアルを参照して、フィールド種別が「住所」の場合に対応する各情報を、それぞれの入力欄に入力していく。例えば、使用認識ロジック入力欄42には「文字特徴比較マッチング」、認識対象字種入力欄43には「漢字」などと入力していく。そして、全ての入力が終了すると、OKボタン47を押下する。すると、フォーマット情報作成部13は、これらの情報を、先に一時保存した情報(フォーマット情報作成部13で作成されたフィールド枠情報及び文字枠情報)とともにフィールド認識用情報に含めて図示しない内部メモリに一時保存する。なお、ここでは入力欄に文字を入力するとしたが、あらかじめ入力すべき文字列が特定される場合は、候補を表示して選択することにしてもよい。
一方、フィールド確定表示制御部11bは、オペレータによってOKボタン47が押下されると、フィールド種別の設定が終了したことを示すための表示として、図7に示すように、フィールド枠21内に「住所」と表示する。
以上の処理が帳票20内の各フィールド23に対して行われ、そして、表示画面上の図示しないメニューバー等を利用してオペレーターにより登録指示が行われると、フォーマット情報作成部13は、各フィールド23毎にそれぞれ作成したフィールド認識用情報をフォーマット情報記憶部15に登録する。
以上のようにして作成されたフォーマット情報は、実際の情報を記入した帳票20を読み取って、帳票20の各フィールド23内に記入された文字の認識処理を行う際に利用されることになる。なお、この文字認識処理には、公知のアルゴリズムを利用できるものとする。
以上説明したように、実施の形態1によれば、オペレーターが選択した選択エリア枠32内から自動的にフィールド23(フィールド枠21及び文字枠22)を自動的に検出し、検出したフィールド23に関するフィールド認識用情報を作成して自動的に登録するようにしたので、オペレーターの負荷を軽減することができ、システムに精通していないオペレーターでも容易にフォーマット認識用情報の登録を行うことができる。また、確定フィールド枠34及び確定文字枠35を表示して、システム側でフィールド枠21及び文字枠22の検出が正常に行われたことを確認できるようにしたため、使い勝手のよいOCRシステム1を提供できる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、フィールド枠情報を作成するに際し、枠検出部9で検出されたフィールド枠21そのもの、又はフィールド枠21に極近接した確定フィールド枠34を作成対象としている。このため、認識処理の際、仮に、帳票20上において、フィールド枠21からはみ出して文字が記入されていた場合、本来認識すべき文字が正常に読み取られないなどの不都合が発生する可能性があった。これを解決するため、実施の形態2では、検出されたフィールド枠21よりも外側に第1の所定量だけ拡大したサイズの枠をフィールド枠情報作成対象とすることで、はみ出し記入時に対応できるようにしたものである。
ここで、フィールド枠21内に文字枠22が存在する場合には、このようにフィールド枠情報作成対象をフィールド枠21よりも大きいサイズとすることで、以下の利点がある。すなわち、認識処理のために、帳票20をスキャナにセットした際に、仮に、セットすべき位置から位置ずれしてセットされた場合、フィールド枠情報によって特定されるフィールド領域から文字枠がはみ出てしまい、正常読み取りができないという不都合を避けることが可能となる。
また、文字枠情報についても、上記実施の形態1のようにその作成対象を枠検出部9で検出された文字枠22そのもの、又は文字枠22に極近接した確定文字枠35とした場合、上記と同様に帳票20をスキャナにセットする際にセットすべき位置からずれてしまった場合、文字認識すべき文字が正常に読み取られないなどの不都合が発生する可能性がある。この点について次の図によって具体的に説明する。
図8は、前述のような位置ズレが生じた場合の文字認識領域の説明図である。ここでは、正常に読み取りが行われるべき位置から、右に僅かにずれて位置で読み取られた場合を例示しており、点線が文字枠情報作成時において読み取られたときの文字枠48、実線が読み取りズレが生じたときの文字枠49である。このような場合、点線で示された文字枠48に基づき文字枠情報が作成されているため、先頭文字枠48に着目すると、ハッチングで示した領域が文字認識領域として設定されていることになる。このとき、実線で示す文字枠49のように、本来の位置からずれて読み取りが行われた場合、文字枠49を構成する縦線49aが文字認識領域内に存在することから、この縦線49aを文字と認識して、例えば「1」が記入されているなどの誤認識が発生する可能性がある。
そこで、実施の形態2では、通常、文字枠22内に文字が記入される際には、文字枠22より内側に線からやや離れて記入されることを鑑み、文字枠22よりも内側に第2の所定量だけ縮小したサイズの枠を文字枠情報作成対象とすることで、読み取りズレによる誤認識が生じないようにしている。
以下、実施の形態2のOCRシステムの構成について説明する。
図9は、本発明の実施の形態2のOCRシステムの要部の構成を示すブロック図である。
実施の形態2のOCRシステム50は、図1に示した実施の形態1のOCRシステム1に更にフィールド認識用情報プリセットデータ記憶部(第1のプリセットデータ記憶部)51を新たに設けたもので、その他の構成は図1と同様である。
フィールド認識用情報プリセットデータ記憶部51には、枠検出部9で検出されたフィールド枠21に対する第1のマージン(第1の所定量)と、枠検出部9で検出された文字枠22に対する第2のマージン(第2の所定量)とが記憶されている。第1のマージン及び第2のマージンは、それぞれ上下左右別々に設定できるようになっている。
フィールド確定表示制御部11bは、フィールド枠21の外側に第1のマージンだけ拡大したサイズの枠を確定フィールド枠として表示する。また、文字枠22が検出された場合には、各文字枠22それぞれの内側に第2のマージンだけ縮小したサイズの枠を確定文字枠としてそれぞれ表示するようにしている。ここで、フィールド枠21に対する上マージンがMAu、下マージンがMAd、右マージンがMAr、左マージンがMAlとすると、図10に示すように、フィールド枠よりも上下左右それぞれについて対応のマージンだけ外側に拡大した枠61を確定フィールド枠として表示する。また、文字枠22に対する上マージンがMBu、下マージンがMBd、右マージンがMBr、左マージンがMBlとすると、図10に示すように上下左右それぞれについて対応のマージンだけ内側に縮小した枠62を確定文字枠として表示する。
フォーマット情報作成部13は、確定フィールド枠61に関するフィールド枠情報を作成するとともに、確定文字枠62に関する文字枠情報を作成し、フォーマット情報記憶部15に登録する。すなわち、実施の形態2では、フィールド枠21及び文字枠22それぞれに対してマージンを持たせた領域が、それぞれフィールド領域、文字入力領域として登録されることになる。
以下、実施の形態2のOCRシステム50における処理の流れを説明する。
図11は、フォーマット情報登録処理時の表示画面を示す図、(a)は選択開始時の画面、(b)は選択中の画面、(c)は選択終了時の画面、(d)はフィールド確定後の画面を示している。なお、図11は図2に示した帳票20のイメージ画面において「住所」のフィールドに対する部分のみを抽出して示しており、「氏名」等、後続のフィールドについては図示省略している。実施の形態2の処理の流れは、実施の形態1と基本的には同様であるので、ここでは実施の形態2が実施の形態1と相違する部分を中心に説明する。
実施の形態2は、(a)から(c)までは実施の形態1と同様である。そして、実施の形態2では、実施の形態1においてフィールド枠21及び各文字枠22にフィットする確定フィールド枠34及び確定文字枠35(図5参照)の表示に代えて、(d)に示すように、フィールド枠21の外側に第1のマージンだけ拡大したサイズの確定フィールド枠61を点線で表示するとともに、文字枠22の内側にこの第2のマージンだけ縮小したサイズの確定文字枠62を点線で表示する。すなわち、フィールド確定表示制御部11bは、フィールド認識用情報プリセットデータ記憶部51から第1のマージン及び第2のマージンを読み出し、その第1のマージン及び第2のマージンに基づいて確定フィールド枠61及び確定文字枠62の表示を行うものである。
そして、上記実施の形態1と同様にしてフィールド種別の設定が行われ、この設定が終了すると、フォーマット情報作成部13は、確定フィールド枠61及び確定文字枠62に関するフィールド認識用情報を作成し、フォーマット情報記憶部15に登録する。
以上に説明したように、実施の形態2によれば、予め設定した第1のマージン及び第2のマージンに従ってフィールド枠21及び文字枠22を拡大又は縮小した確定フィールド枠61及び確定文字枠62に基づいてフィールド認識用情報が自動的に作成される。これらのマージンをどの程度のサイズとするかは、従来、オペレータの技量(経験)に左右される部分であったが、本実施の形態2のように自動化することによりオペレータの技量による影響を排除することが可能となる。
実施の形態3.
上記実施の形態1及び実施の形態2では、認識処理情報を構成する各情報を、フィールド種別設定ダイアログ40上でオペレーターが個々に入力するようにしていたが、実施の形態3では、フィールド種別一覧を表示してオペレーターに該当のフィールド種別の選択を促し、フィールド種別が選択されると、そのフィールド種別に対応する認識処理情報を自動的に登録するようにしたものである。
図12は、本発明の実施の形態3のOCRシステムの要部の構成を示すブロック図である。
実施の形態3のOCRシステム70は、図1に示した実施の形態1のOCRシステム1に更にフィールド種別プリセットデータ記憶部(第2のプリセットデータ記憶部)71と、フィールド種別一覧表示制御部72とを設けたもので、その他の構成は図1と同様である。
フィールド種別プリセットデータ記憶部71には、予め現在作成中の帳票20に含まれるべきフィールド種別の一覧が登録され、また、各フィールド種別毎に定められた認識処理情報(認識ロジック、認識対象字種、認識結果に対して行う知識処理、データ編集、データチェック情報等)が登録されている。
フィールド種別一覧表示制御部72は、フィールド種別一覧表示制御部72のフィールド種別一覧を画面上に表示して、枠検出部9で検出されたフィールド枠21に対応するフィールド種別の選択を促す部分である。
以下、実施の形態3のOCRシステム70における処理の流れを説明する。
図13は、フォーマット登録処理時の表示画面を示す図、(a)は選択開始時の画面、(b)は選択中の画面、(c)は選択終了時の画面を示している。なお、図13は図2に示した帳票20のイメージ画面において「住所」のフィールドに対する部分のみを抽出して示しており、「氏名」等、後続のフィールドについては図示省略している。実施の形態3の処理の流れは、実施の形態1と基本的には同様であるので、ここでは実施の形態3が実施の形態1と相違する部分を中心に説明する。
実施の形態3は、(a)から(d)までは、上記実施の形態1と同様である。そして、本実施の形態3では、(d)に示すフィールド確定の後、フィールド種別一覧表示制御部72がフィールド種別プリセットデータ記憶部71内のフィールド種別一覧を参照して(e)に示すようなフィールド種別選択ダイアログ81を自動的に表示し、フィールド種別の選択を促す。オペレーターは、このフィールド種別選択ダイアログ81上で該当するフィールド種別を選択する。ここでは、フィールドタイトル24が「ご住所」であるので、「住所」が選択され、そしてOKボタン82が押下されると、フォーマット情報作成部13は、選択されたフィールド種別に対応する認識処理情報をフィールド種別プリセットデータ記憶部71から読み出し、先に一時保存した情報(フォーマット情報作成部13で作成されたフィールド枠情報及び文字枠情報)とともにフィールド認識用情報に含めて図示しない内部メモリに一時保存する。一方、フィールド確定表示制御部11bは、フィールド種別の設定が終了したことを示すための表示として、(f)に示すように、フィールド枠21内に「住所」と表示する。以降の処理の流れは、実施の形態1と同様であるため、ここではその説明を省略する。
以上説明したように、実施の形態3においては、フィールド種別を設定するためのフィールド種別一覧を自動的に表示し、オペレーターはその一覧から該当のフィールド種別を選択するだけでそのフィールド種別に対応する認識処理情報を登録することができるので、オペレーターの負荷を軽減するとともに、設定ミス等を防止することができる。
なお、実施の形態3のOCRシステム70は、図1に示した実施の形態1のOCRシステム1に更にフィールド種別プリセットデータ記憶部71と、フィールド種別一覧表示制御部72とを設けた構成として説明したが、実施の形態2のOCRシステム50に設けた構成としてもよい。
実施の形態4.
図14は、本発明の実施の形態4のOCRシステムの要部の構成を示すブロック図である。
実施の形態4のOCRシステム90は、図12に示した実施の形態3のOCRシステム1に更にフィールドタイトル検出部91を設けたもので、その他の構成は図12と同様である。
フィールドタイトル検出部91は、帳票イメージデータにおいてフィールド枠21周辺を走査し、フィールドタイトル24を検出し、文字認識を行う部分である。
図15は、フォーマット情報登録処理時の表示画面を示す図、(a)は選択開始時の画面、(b)は選択中の画面、(c)は選択終了時の画面、(d)はフィールド確定後の画面を示している。なお、図15は図2に示した帳票20のイメージ画面において「住所」のフィールドに対する部分のみを抽出して示しており、「氏名」等、後続のフィールドについては図示省略している。実施の形態4の動作は、実施の形態3と基本的には同様であるので、ここでは実施の形態4が実施の形態3と相違する部分を中心に説明する。
実施の形態4は、(a)から(d)までは実施の形態3と同様で、その後、(e)に示すように、フィールドタイトル24に対応するフィールド種別が選択状態とされたフィールド種別選択ダイアログ92が表示される点が実施の形態3と異なっている。すなわち、実施の形態4では、(d)に示すフィールド確定の後、フィールドタイトル検出部91が起動し、フィールド枠21の周囲をあらかじめ定めたサイズ分外側の範囲で走査してフィールドタイトル24を検出し、その検出部分の文字認識を行う。これにより、フィールドのタイトルが「ご住所」であることを認識する。
フィールド種別一覧表示制御部72は、フィールドタイトル検出部91で認識された「ご住所」に対応する(最も一致する)フィールド種別を、フィールド種別プリセットデータ記憶部71を参照することによって「住所」であると認識し、(e)に示すように、「住所」を選択状態としたフィールド種別選択ダイアログ81を表示させる。なお、表示画面上では、帳票20上のどのフィールドタイトル24が検出されたかを示すために、該当のフィールドタイトル24の周囲を点線で囲んだ表示92が行われるようになっている。以降の処理は実施の形態3と同様であるため、ここではその説明を省略する。
以上説明したように、実施の形態4によれば、帳票イメージからフィールドタイトル24を自動検出し、そのフィールドタイトル24に対応するフィールド種別を選択状態としたフィールド種別選択ダイアログ81を表示するようにしたため、オペレーターは、そのダイアログ81を確認して確認操作を行うだけで認識処理情報を自動的に登録することできるようになり、更にオペレーターの作業効率を向上させることができる。
なお、本例では、「住所」を選択状態としたフィールド種別選択ダイアログ81を一旦表示してオペレーターに確認させているが、確認させることなく自動決定するようにしても良い。
実施の形態5.
実施の形態5のOCRシステムの構成は、図14に示した実施の形態4の構成と同様であるため、図示省略する。
図16は、フォーマット情報登録処理時の表示画面を示す図、(a)は選択開始時の画面、(b)は選択操作中の画面、(c)は選択終了時の画面を示している。
実施の形態5は、(a)から(c)に示すように、オペレーターは、マウス7aによるドラッグ操作によって、選択エリア枠32内に、「ご住所」と「ご氏名」の2つのフィールド23(23a、23b)を囲み、両方を一度に選択している。そして、(c)においてマウス7aの押下が離され選択エリア枠32の終了位置が確定されると、枠検出部9によって、選択エリア枠32内から各フィールド23a、23b内のフィールド枠21及び文字枠22を検出するための処理を行って、選択エリア枠32内の全てのフィールド枠21及び文字枠22が検出される。
枠検出部9によってフィールド枠21及び文字枠22の検出が終了すると、フィールド確定表示制御部11bとフィールド種別一覧表示制御部72によって、表示画面は、(d)に示すように、選択エリア枠32内の全てのフィールド枠21及び文字枠22を確定状態表示(すなわち確定フィールド枠34及び確定文字枠35を表示)とされ、また、全フィールド23(23a、23b)について順次フィールド種別の選択を行わせるための表示が行われる。すなわち、(d)に示されているように、まずは上側のフィールド23aの確定フィールド枠34及び確定文字枠35が強調表示された状態となるとともに、そのフィールド23aのフィールドタイトル24に記載された「ご住所」に対応するフィールド種別「住所」が選択状態とされたフィールド種別選択ダイアログ81が表示される。このような表示によって、どのフィールド23に対するフィールド種別選択操作であるのか分かるようにしている。
そして、オペレーターによりOKボタン82が押下されると、選択状態のフィールド種別に対応する認識処理情報が先に一時保存した情報(フォーマット情報作成部13で作成されたフィールド枠情報及び文字枠情報)とともにフィールド認識用情報に含めて図示しない内部メモリに一時保存されるとともに、画面上の表示は、上側のフィールド23aに対する強調表示が解消されて通常表示になる一方、その下のフィールド23bの確定フィールド枠61及び確定文字枠62が強調表示され、そのフィールド23bのフィールドタイトル24に記載された「ご氏名」に対応するフィールド種別「氏名」が選択状態とされたフィールド種別選択ダイアログ81が表示されることになる。
以上説明したように、実施の形態5によれば、複数のフィールド23を一度に選択可能としたので、登録作業をより効率化することができ、従って、オペレーターの負荷を軽減することができる。なお、本例では、フィールド種別選択ダイアログ81を一旦表示してオペレーターに確認させているが、確認させることなく自動決定するようにし、選択エリア枠32によって範囲選択した後の全ての処理を自動化するようにしても良い。
実施の形態1のOCRシステムの要部の構成を示すブロック図である。 帳票の一例を示す図である。 フィールドの他の構成例を示す図である。 フォーマット情報のデータ構成を示す図である。 実施の形態1のフォーマット情報登録処理時の画面の流れを示す図である。 フィールド種別選択ダイアログの一例を示す図である。 フィールド種別設定後の表示例を示す図である。 帳票読み取りズレが生じた場合の文字認識領域の説明図である。 実施の形態2のOCRシステムの要部の構成を示すブロック図である。 実施の形態2の確定フィールド枠及び確定文字枠の説明図である。 実施の形態2のフォーマット情報登録処理時の画面の流れを示す図である。 実施の形態3のOCRシステムの要部の構成を示すブロック図である。 実施の形態3のフォーマット情報登録処理時の画面の流れを示す図である。 実施の形態4のOCRシステムの要部の構成を示すブロック図である。 実施の形態4のフォーマット情報登録処理時の画面の流れを示す図である。 実施の形態5のフォーマット情報登録処理時の画面の流れを示す図である。
符号の説明
1,50,70,90 OCRシステム
3 画像入力部
5 画像表示部
7 入力操作部
7a マウス
9 枠検出部
11a 選択エリア枠表示制御部
11b フィールド確定表示制御部
13 フォーマット情報作成部
15 フォーマット情報記憶部
20 帳票
21 フィールド枠
22 文字枠
23 フィールド
24 フィールドタイトル
32 選択エリア枠
34,61 確定フィールド枠
35,62 確定文字枠
51 フィールド認識用情報プリセットデータ記憶部(第1のプリセットデータ記憶部)
71 フィールド種別プリセットデータ記憶部(第2のプリセットデータ記憶部)
72 フィールド種別一覧表示制御部
91 フィールドタイトル検出部

Claims (17)

  1. 所定の情報を記入するためのフィールド枠を有する帳票のイメージを読み取り、その帳票イメージから前記フィールド枠内に記入された情報を認識する際に用いられるフィールド認識用情報からなるフォーマット情報を作成して登録する場合に、
    前記帳票イメージを表示画面に表示する工程と、
    帳票のイメージ画面上において、少なくとも1つのフィールド枠を囲むようにして選択エリア指定する選択エリア指定工程と、
    前記選択エリア内からフィールド枠および文字枠を検出する枠検出工程と、
    前記枠検出工程で検出されたフィールド枠の外側に第1の所定量だけ拡大したサイズの枠に関してフィールド枠情報を作成するとともに、前記文字枠が検出された場合には、前記検出された各文字枠それぞれの内側に第2の所定量だけ縮小したサイズの枠に関して文字枠情報を作成し、作成された前記フィールド枠情報と前記文字枠情報とを含むフィールド認識用情報をフォーマット情報として登録する登録工程と
    を備えたことを特徴とするフォーマット情報登録方法。
  2. 前記第1の所定量及び前記第2の所定量は、それぞれ上下左右それぞれ別々に設定されることを特徴とする請求項1記載のフォーマット情報登録方法。
  3. 前記枠検出工程の後、フィールド枠内に記入される情報の種別を示すフィールド種別の一覧を表示し、その一覧に示されたフィールド種別のうちの一つが選択された際、選択されたフィールド種別に属する情報の認識処理に必要な認識処理情報を、前記枠検出工程で検出されたフィールド枠に対応するフィールド認識用情報の一部として登録するフィールド種別設定工程を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のフォーマット情報登録方法。
  4. 前記枠検出工程の後、該枠検出工程で検出されたフィールド枠の周辺に記載されたフィールドタイトルを、そのフィールド枠の周辺を走査して検出し、該検出したフィールドタイトルに対応するフィールド種別が選択状態とされたフィールド種別一覧を表示して確認を促し、オペレーターによる確認操作が行われると、前記選択状態とされたフィールド種別に属する情報の認識処理に必要な認識処理情報を前記フィールド認識用情報の一部として登録するフィールド種別設定工程を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のフォーマット情報登録方法。
  5. 前記選択エリア指定工程において複数のフィールド枠を囲むようにして選択範囲が指定された場合、選択エリア内に含まれる全てのフィールド枠を検出し、検出された全フィールド枠に対して、前記登録工程による処理を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のフォーマット情報登録方法。
  6. 前記選択エリア指定工程において、複数のフィールド枠を囲むようにして選択範囲が指定された場合、選択エリア内から全てのフィールド枠を検出し、検出された全フィールド枠から一つのフィールド枠を順次選択し、選択されたフィールド枠及び文字枠については、選択されたことを意味する表示にするとともに、前記選択されたフィールド枠に対して前記フィールド種別設定工程による処理と前記登録工程による処理とを行うことを特徴とする請求項3又は請求項4記載のフォーマット情報登録方法。
  7. 前記枠検出工程において前記フィールド枠が検出された際、フィールド枠が検出されたことを示すフィールド枠検出済表示を前記帳票イメージ画面上に行うとともに、文字枠が検出された場合には、文字枠が検出されたことを示す文字枠検出済表示を、検出された各文字枠それぞれに対して行うフィールド確定表示工程を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載のフォーマット情報登録方法。
  8. 所定の情報を記入するためのフィールド枠を有する帳票のイメージを読み取る画像入力部と、
    該画像入力部で読み取った帳票のイメージを表示する画像表示部と、
    該画像表示部に表示された帳票のイメージ画面上において、少なくとも1つのフィールド枠を囲むようにして選択された選択エリア内からフィールド枠及び文字枠を検出する枠検出部と、
    フォーマット情報が登録されるフォーマット情報記憶部と、
    前記枠検出部で検出されたフィールド枠の外側に第1の所定量だけ拡大したサイズの枠に関してフィールド枠情報を作成するとともに、文字枠が検出された場合には、各文字枠それぞれの内側に第2の所定量だけ縮小したサイズの枠に関して文字枠情報を作成し、前記フィールド枠情報と前記文字枠情報とを含むフィールド認識用情報をフォーマット情報として前記フォーマット情報記憶部に登録するフォーマット情報作成部と、
    前記第1の所定量及び前記第2の所定量を予め記憶する第1のプリセットデータ記憶部と
    を備えたことを特徴とするOCRシステム。
  9. 前記第1の所定量及び前記第2の所定量は、それぞれ上下左右それぞれ別々に設定されることを特徴とする請求項8記載のOCRシステム。
  10. 前記フィールド枠内に記入される情報の種別を示すフィールド種別の一覧と、フィールド枠内の情報の認識処理の際に必要な情報としてフィールド種別毎に予め決定された認識処理情報とを予め記憶する第2のプリセットデータ記憶部と、該第2のプリセットデータ記憶部の前記フィールド種別一覧を表示して、前記枠検出部で検出されたフィールド枠に対応するフィールド種別の選択を促すフィールド種別一覧表示制御部とを備え、前記フォーマット情報作成部は、選択されたフィールド種別に対応する認識処理情報を前記作成したフィールド認識用情報に含めてフォーマット情報として前記フォーマット情報記憶部に登録することを特徴とする請求項8又は請求項9記載のOCRシステム。
  11. 前記フィールド枠内に記入される情報の種別を示すフィールド種別の一覧と、フィールド枠内の情報の認識処理の際に必要な情報としてフィールド種別毎に予め決定された認識処理情報とを予め記憶する第2のプリセットデータ記憶部と、前記枠検出部で検出されたフィールド枠の周辺に記載されたフィールドタイトルを、そのフィールド枠の周辺を走査して検出するフィールドタイトル検出部と、該フィールドタイトル検出部で検出されたフィールドタイトルに対応するフィールド種別が選択状態とされた前記フィールド種別一覧を表示して、フィールド種別の確認を促すフィールド種別一覧表示制御部とを備え、前記フォーマット情報作成部は、オペレーターにより確認操作が行われると、前記選択状態とされたフィールド種別に対応する認識処理情報を前記第2のプリセットデータ記憶部から読み出し、前記作成したフィールド認識用情報に含めてフォーマット情報として前記フォーマット情報記憶部に登録することを特徴とする請求項8又は請求項9記載のOCRシステム。
  12. 複数のフィールド枠を囲むようにして選択範囲が指定された場合、前記枠検出部は、選択エリア内に含まれる全部のフィールド枠を検出し、前記フォーマット情報作成部は、前記検出された全フィールド枠それぞれについてのフィールド認識情報をフォーマット情報として前記フォーマット情報記憶部に登録することを特徴とする請求項8又は請求項9記載のOCRシステム。
  13. 複数のフィールド枠を囲むようにして選択範囲が指定された場合、前記枠検出部は、選択エリア内に含まれる全部のフィールド枠を検出し、前記フィールド種別一覧表示制御部は、前記検出された全フィールド枠から一つのフィールド枠を順次選択し、選択されたフィールド枠及び対応の文字枠については、選択されたことを意味する表示にし、前記選択されたフィールド枠に対応するフィールド種別の選択を促すために前記フィールド種別一覧を表示することを特徴とする請求項10記載のOCRシステム。
  14. 複数のフィールド枠を囲むようにして選択範囲が指定された場合、前記枠検出部は、選択エリア内に含まれる全部のフィールド枠を検出し、前記フィールド種別一覧表示制御部は、前記検出された全フィールド枠から一つのフィールド枠を順次選択し、選択されたフィールド枠及び対応の文字枠については、選択されたことを意味する表示にし、前記フィールドタイトル検出部は、前記選択されたフィールド枠について、そのフィールド枠のフィールドタイトルを検出することを特徴とする請求項11記載のOCRシステム。
  15. 前記枠検出部で前記フィールド枠が検出された際、フィールド枠が検出されたことを示すフィールド枠検出済表示を行うとともに、該検出されたフィールド枠内から文字枠が検出された場合には、文字枠が検出されたことを示す文字枠検出済表示を、検出された各文字枠それぞれに対して行うフィールド確定表示制御部を備えたことを特徴とする請求項8乃至請求項14の何れかに記載のOCRシステム。
  16. 前記フィールド枠検出済表示とは、前記検出されたフィールド枠の外側にフィットする確定フィールド枠を表示するものであり、前記文字枠検出済表示とは、文字枠の内側にフィットする確定文字枠を表示するものであり、前記フォーマット情報作成部は、前記検出されたフィールド枠又は前記確定フィールド枠に関するフィールド枠情報を作成するとともに、前記フィールド枠内から文字枠が検出された場合には、前記検出された文字枠又は前記確定文字枠に関する文字枠情報を作成することを特徴とする請求項15記載のOCRシステム。
  17. コンピュータに、請求項1乃至請求項7の何れかに記載のフォーマット情報登録方法を実施させるためのフォーマット情報登録プログラム。
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