JP4385709B2 - フォーマット情報登録方法、ocrシステム及びフォーマット情報登録プログラム - Google Patents
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また、検出されたフィールド枠よりも外側に第1の所定量だけ拡大したサイズの枠をフィールド枠情報作成対象とすることで、はみ出し記入時に対応できる。
また、文字枠よりも内側に第2の所定量だけ縮小したサイズの枠を文字枠情報作成対象とすることで、読み取りズレによる誤認識が生じない。
図1は、実施の形態1のOCRシステムの要部の構成を示すブロック図である。なお、本発明は、帳票読み取りを行う際に必要なフォーマット情報の登録方法に特徴を有するものであり、OCRシステムの本来の主構成である認識処理部(フォーマット情報に基づいて認識処理を行う)などの構成やその詳細な動作説明については省略することにする。
このOCRシステム1は、画像入力部3と、画像表示部5と、入力操作部7と、枠検出部9と、表示制御部11と、フォーマット情報作成部13と、フォーマット情報記憶部15とを備えている。OCRシステム1は具体的にはパソコンなどのコンピュータで構成され、コンピュータ本体に画像入力部3、画像表示部5、入力操作部7が接続されるとともに、コンピュータ本体内のCPUが所定のプログラム(フォーマット情報登録プログラム)を実行することにより枠検出部9、表示制御部11及びフォーマット情報作成部13の機能が実現される。
帳票20には、連続した直線で構成された矩形のフィールド枠21と、フィールド枠21内に設けられ、1文字ずつ入力される複数の文字枠22とで構成されたフィールド23が複数設けられている。このフィールド23とは、本例では所定の情報が記入される領域を意味している。また、フィールド枠21の近傍、ここでは左上部分には、フィールドタイトル24が記載されている。このフィールドタイトル24は、フィールド枠21内に記入される情報の種別を示すもので、図2に示したように、「ご住所」、「氏名」の他、「金額」等、その帳票に応じて適宜の内容が記載される。ここで、図2には、各文字枠22が、フィールド枠21内全体に隙間無く設けられた例を示しているが、図3に示すように、フィールド枠21から離れて設けられていてもよく、また、各文字枠22が所定の間隔を空けて設けられていてもよい。また、フィールド枠21内に文字枠22が設けられていなくてもよい。この場合、フィールド枠21内には、例えばスタンプが押印される。
フォーマット情報記憶部15には、帳票内に含まれるフィールド毎のフィールド認識用情報A,B,C,D・・・ からなるフォーマット情報が格納されている。各フィールド認識用情報は、フィールド枠情報と、フィールド枠内の文字枠に関する情報であるフィールド文字枠情報(以下、単に文字枠情報という)と、フィールドタイトルによって特定されるフィールド種別に応じて定めらた認識処理情報とで構成されている。
図5は、フォーマット情報登録処理時の画面の流れを示す図で、(a)は選択開始時の画面、(b)は選択中の画面、(c)は選択終了時の画面、(d)はフィールド確定後の画面を示している。なお、図5は図2に示した帳票20のイメージ画面において「住所」のフィールドに対する部分のみを抽出して示しており、「氏名」等、後続のフィールドについては図示省略している。
フィールド種別設定ダイアログ40には、フィールド枠内の文字を認識するのに必要な認識処理情報を構成する、フィールド種別、使用認識ロジック、認識対象字種、知識処理情報、データ編集情報及びデータチェック情報を入力するための各入力欄41〜46が設けられている。オペレーターは、この各入力欄41〜46に入力を行う。ここで、これら認識処理情報を構成する各情報は、フィールド種別毎に予め決定されており、例えばマニュアルなどに記載されている。そこで、オペレータは、まず、フィールドタイトル24が「ご住所」となっていることから、フィールド種別入力欄41に「住所」と入力し、その他の入力欄42〜46については、例えば手元にあるマニュアルを参照して、フィールド種別が「住所」の場合に対応する各情報を、それぞれの入力欄に入力していく。例えば、使用認識ロジック入力欄42には「文字特徴比較マッチング」、認識対象字種入力欄43には「漢字」などと入力していく。そして、全ての入力が終了すると、OKボタン47を押下する。すると、フォーマット情報作成部13は、これらの情報を、先に一時保存した情報(フォーマット情報作成部13で作成されたフィールド枠情報及び文字枠情報)とともにフィールド認識用情報に含めて図示しない内部メモリに一時保存する。なお、ここでは入力欄に文字を入力するとしたが、あらかじめ入力すべき文字列が特定される場合は、候補を表示して選択することにしてもよい。
上記実施の形態1では、フィールド枠情報を作成するに際し、枠検出部9で検出されたフィールド枠21そのもの、又はフィールド枠21に極近接した確定フィールド枠34を作成対象としている。このため、認識処理の際、仮に、帳票20上において、フィールド枠21からはみ出して文字が記入されていた場合、本来認識すべき文字が正常に読み取られないなどの不都合が発生する可能性があった。これを解決するため、実施の形態2では、検出されたフィールド枠21よりも外側に第1の所定量だけ拡大したサイズの枠をフィールド枠情報作成対象とすることで、はみ出し記入時に対応できるようにしたものである。
図9は、本発明の実施の形態2のOCRシステムの要部の構成を示すブロック図である。
実施の形態2のOCRシステム50は、図1に示した実施の形態1のOCRシステム1に更にフィールド認識用情報プリセットデータ記憶部(第1のプリセットデータ記憶部)51を新たに設けたもので、その他の構成は図1と同様である。
図11は、フォーマット情報登録処理時の表示画面を示す図、(a)は選択開始時の画面、(b)は選択中の画面、(c)は選択終了時の画面、(d)はフィールド確定後の画面を示している。なお、図11は図2に示した帳票20のイメージ画面において「住所」のフィールドに対する部分のみを抽出して示しており、「氏名」等、後続のフィールドについては図示省略している。実施の形態2の処理の流れは、実施の形態1と基本的には同様であるので、ここでは実施の形態2が実施の形態1と相違する部分を中心に説明する。
上記実施の形態1及び実施の形態2では、認識処理情報を構成する各情報を、フィールド種別設定ダイアログ40上でオペレーターが個々に入力するようにしていたが、実施の形態3では、フィールド種別一覧を表示してオペレーターに該当のフィールド種別の選択を促し、フィールド種別が選択されると、そのフィールド種別に対応する認識処理情報を自動的に登録するようにしたものである。
実施の形態3のOCRシステム70は、図1に示した実施の形態1のOCRシステム1に更にフィールド種別プリセットデータ記憶部(第2のプリセットデータ記憶部)71と、フィールド種別一覧表示制御部72とを設けたもので、その他の構成は図1と同様である。
フィールド種別プリセットデータ記憶部71には、予め現在作成中の帳票20に含まれるべきフィールド種別の一覧が登録され、また、各フィールド種別毎に定められた認識処理情報(認識ロジック、認識対象字種、認識結果に対して行う知識処理、データ編集、データチェック情報等)が登録されている。
図13は、フォーマット登録処理時の表示画面を示す図、(a)は選択開始時の画面、(b)は選択中の画面、(c)は選択終了時の画面を示している。なお、図13は図2に示した帳票20のイメージ画面において「住所」のフィールドに対する部分のみを抽出して示しており、「氏名」等、後続のフィールドについては図示省略している。実施の形態3の処理の流れは、実施の形態1と基本的には同様であるので、ここでは実施の形態3が実施の形態1と相違する部分を中心に説明する。
図14は、本発明の実施の形態4のOCRシステムの要部の構成を示すブロック図である。
実施の形態4のOCRシステム90は、図12に示した実施の形態3のOCRシステム1に更にフィールドタイトル検出部91を設けたもので、その他の構成は図12と同様である。
フィールドタイトル検出部91は、帳票イメージデータにおいてフィールド枠21周辺を走査し、フィールドタイトル24を検出し、文字認識を行う部分である。
実施の形態5のOCRシステムの構成は、図14に示した実施の形態4の構成と同様であるため、図示省略する。
実施の形態5は、(a)から(c)に示すように、オペレーターは、マウス7aによるドラッグ操作によって、選択エリア枠32内に、「ご住所」と「ご氏名」の2つのフィールド23(23a、23b)を囲み、両方を一度に選択している。そして、(c)においてマウス7aの押下が離され選択エリア枠32の終了位置が確定されると、枠検出部9によって、選択エリア枠32内から各フィールド23a、23b内のフィールド枠21及び文字枠22を検出するための処理を行って、選択エリア枠32内の全てのフィールド枠21及び文字枠22が検出される。
3 画像入力部
5 画像表示部
7 入力操作部
7a マウス
9 枠検出部
11a 選択エリア枠表示制御部
11b フィールド確定表示制御部
13 フォーマット情報作成部
15 フォーマット情報記憶部
20 帳票
21 フィールド枠
22 文字枠
23 フィールド
24 フィールドタイトル
32 選択エリア枠
34,61 確定フィールド枠
35,62 確定文字枠
51 フィールド認識用情報プリセットデータ記憶部(第1のプリセットデータ記憶部)
71 フィールド種別プリセットデータ記憶部(第2のプリセットデータ記憶部)
72 フィールド種別一覧表示制御部
91 フィールドタイトル検出部
Claims (17)
- 所定の情報を記入するためのフィールド枠を有する帳票のイメージを読み取り、その帳票イメージから前記フィールド枠内に記入された情報を認識する際に用いられるフィールド認識用情報からなるフォーマット情報を作成して登録する場合に、
前記帳票イメージを表示画面に表示する工程と、
帳票のイメージ画面上において、少なくとも1つのフィールド枠を囲むようにして選択エリア指定する選択エリア指定工程と、
前記選択エリア内からフィールド枠および文字枠を検出する枠検出工程と、
前記枠検出工程で検出されたフィールド枠の外側に第1の所定量だけ拡大したサイズの枠に関してフィールド枠情報を作成するとともに、前記文字枠が検出された場合には、前記検出された各文字枠それぞれの内側に第2の所定量だけ縮小したサイズの枠に関して文字枠情報を作成し、作成された前記フィールド枠情報と前記文字枠情報とを含むフィールド認識用情報をフォーマット情報として登録する登録工程と
を備えたことを特徴とするフォーマット情報登録方法。 - 前記第1の所定量及び前記第2の所定量は、それぞれ上下左右それぞれ別々に設定されることを特徴とする請求項1記載のフォーマット情報登録方法。
- 前記枠検出工程の後、フィールド枠内に記入される情報の種別を示すフィールド種別の一覧を表示し、その一覧に示されたフィールド種別のうちの一つが選択された際、選択されたフィールド種別に属する情報の認識処理に必要な認識処理情報を、前記枠検出工程で検出されたフィールド枠に対応するフィールド認識用情報の一部として登録するフィールド種別設定工程を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のフォーマット情報登録方法。
- 前記枠検出工程の後、該枠検出工程で検出されたフィールド枠の周辺に記載されたフィールドタイトルを、そのフィールド枠の周辺を走査して検出し、該検出したフィールドタイトルに対応するフィールド種別が選択状態とされたフィールド種別一覧を表示して確認を促し、オペレーターによる確認操作が行われると、前記選択状態とされたフィールド種別に属する情報の認識処理に必要な認識処理情報を前記フィールド認識用情報の一部として登録するフィールド種別設定工程を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のフォーマット情報登録方法。
- 前記選択エリア指定工程において複数のフィールド枠を囲むようにして選択範囲が指定された場合、選択エリア内に含まれる全てのフィールド枠を検出し、検出された全フィールド枠に対して、前記登録工程による処理を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のフォーマット情報登録方法。
- 前記選択エリア指定工程において、複数のフィールド枠を囲むようにして選択範囲が指定された場合、選択エリア内から全てのフィールド枠を検出し、検出された全フィールド枠から一つのフィールド枠を順次選択し、選択されたフィールド枠及び文字枠については、選択されたことを意味する表示にするとともに、前記選択されたフィールド枠に対して前記フィールド種別設定工程による処理と前記登録工程による処理とを行うことを特徴とする請求項3又は請求項4記載のフォーマット情報登録方法。
- 前記枠検出工程において前記フィールド枠が検出された際、フィールド枠が検出されたことを示すフィールド枠検出済表示を前記帳票イメージ画面上に行うとともに、文字枠が検出された場合には、文字枠が検出されたことを示す文字枠検出済表示を、検出された各文字枠それぞれに対して行うフィールド確定表示工程を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載のフォーマット情報登録方法。
- 所定の情報を記入するためのフィールド枠を有する帳票のイメージを読み取る画像入力部と、
該画像入力部で読み取った帳票のイメージを表示する画像表示部と、
該画像表示部に表示された帳票のイメージ画面上において、少なくとも1つのフィールド枠を囲むようにして選択された選択エリア内からフィールド枠及び文字枠を検出する枠検出部と、
フォーマット情報が登録されるフォーマット情報記憶部と、
前記枠検出部で検出されたフィールド枠の外側に第1の所定量だけ拡大したサイズの枠に関してフィールド枠情報を作成するとともに、文字枠が検出された場合には、各文字枠それぞれの内側に第2の所定量だけ縮小したサイズの枠に関して文字枠情報を作成し、前記フィールド枠情報と前記文字枠情報とを含むフィールド認識用情報をフォーマット情報として前記フォーマット情報記憶部に登録するフォーマット情報作成部と、
前記第1の所定量及び前記第2の所定量を予め記憶する第1のプリセットデータ記憶部と
を備えたことを特徴とするOCRシステム。 - 前記第1の所定量及び前記第2の所定量は、それぞれ上下左右それぞれ別々に設定されることを特徴とする請求項8記載のOCRシステム。
- 前記フィールド枠内に記入される情報の種別を示すフィールド種別の一覧と、フィールド枠内の情報の認識処理の際に必要な情報としてフィールド種別毎に予め決定された認識処理情報とを予め記憶する第2のプリセットデータ記憶部と、該第2のプリセットデータ記憶部の前記フィールド種別一覧を表示して、前記枠検出部で検出されたフィールド枠に対応するフィールド種別の選択を促すフィールド種別一覧表示制御部とを備え、前記フォーマット情報作成部は、選択されたフィールド種別に対応する認識処理情報を前記作成したフィールド認識用情報に含めてフォーマット情報として前記フォーマット情報記憶部に登録することを特徴とする請求項8又は請求項9記載のOCRシステム。
- 前記フィールド枠内に記入される情報の種別を示すフィールド種別の一覧と、フィールド枠内の情報の認識処理の際に必要な情報としてフィールド種別毎に予め決定された認識処理情報とを予め記憶する第2のプリセットデータ記憶部と、前記枠検出部で検出されたフィールド枠の周辺に記載されたフィールドタイトルを、そのフィールド枠の周辺を走査して検出するフィールドタイトル検出部と、該フィールドタイトル検出部で検出されたフィールドタイトルに対応するフィールド種別が選択状態とされた前記フィールド種別一覧を表示して、フィールド種別の確認を促すフィールド種別一覧表示制御部とを備え、前記フォーマット情報作成部は、オペレーターにより確認操作が行われると、前記選択状態とされたフィールド種別に対応する認識処理情報を前記第2のプリセットデータ記憶部から読み出し、前記作成したフィールド認識用情報に含めてフォーマット情報として前記フォーマット情報記憶部に登録することを特徴とする請求項8又は請求項9記載のOCRシステム。
- 複数のフィールド枠を囲むようにして選択範囲が指定された場合、前記枠検出部は、選択エリア内に含まれる全部のフィールド枠を検出し、前記フォーマット情報作成部は、前記検出された全フィールド枠それぞれについてのフィールド認識情報をフォーマット情報として前記フォーマット情報記憶部に登録することを特徴とする請求項8又は請求項9記載のOCRシステム。
- 複数のフィールド枠を囲むようにして選択範囲が指定された場合、前記枠検出部は、選択エリア内に含まれる全部のフィールド枠を検出し、前記フィールド種別一覧表示制御部は、前記検出された全フィールド枠から一つのフィールド枠を順次選択し、選択されたフィールド枠及び対応の文字枠については、選択されたことを意味する表示にし、前記選択されたフィールド枠に対応するフィールド種別の選択を促すために前記フィールド種別一覧を表示することを特徴とする請求項10記載のOCRシステム。
- 複数のフィールド枠を囲むようにして選択範囲が指定された場合、前記枠検出部は、選択エリア内に含まれる全部のフィールド枠を検出し、前記フィールド種別一覧表示制御部は、前記検出された全フィールド枠から一つのフィールド枠を順次選択し、選択されたフィールド枠及び対応の文字枠については、選択されたことを意味する表示にし、前記フィールドタイトル検出部は、前記選択されたフィールド枠について、そのフィールド枠のフィールドタイトルを検出することを特徴とする請求項11記載のOCRシステム。
- 前記枠検出部で前記フィールド枠が検出された際、フィールド枠が検出されたことを示すフィールド枠検出済表示を行うとともに、該検出されたフィールド枠内から文字枠が検出された場合には、文字枠が検出されたことを示す文字枠検出済表示を、検出された各文字枠それぞれに対して行うフィールド確定表示制御部を備えたことを特徴とする請求項8乃至請求項14の何れかに記載のOCRシステム。
- 前記フィールド枠検出済表示とは、前記検出されたフィールド枠の外側にフィットする確定フィールド枠を表示するものであり、前記文字枠検出済表示とは、文字枠の内側にフィットする確定文字枠を表示するものであり、前記フォーマット情報作成部は、前記検出されたフィールド枠又は前記確定フィールド枠に関するフィールド枠情報を作成するとともに、前記フィールド枠内から文字枠が検出された場合には、前記検出された文字枠又は前記確定文字枠に関する文字枠情報を作成することを特徴とする請求項15記載のOCRシステム。
- コンピュータに、請求項1乃至請求項7の何れかに記載のフォーマット情報登録方法を実施させるためのフォーマット情報登録プログラム。
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