以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施の形態における本の製造装置1の全体構成を模式的に示した模式図である。なお、図1中の用紙10は、複数の用紙10が積層された状態を示すものである。まず、図1を参照して、第1実施の形態における本の製造装置1の全体構成について説明する。
図1に示すように、製造装置1は、本を製造するためのものであり、用紙10に画像を印刷するための印刷機2と、その印刷機2により印刷された用紙10を折りたたんで折り丁11(図2(c)参照)を作成するための折り機3と、その折り機3により作成された折り丁11を丁合して被綴じ体12(図4参照)を形成するための丁合機4と、その丁合機4により形成された被綴じ体12の綴じ目12aを切断すると共にその切断された切断面12cに糊を糊付けするためのミーリング機5と、そのミーリング機5により糊が糊付けされた被綴じ体12に表紙13(図5参照)を貼り付けるための貼付機6と、その貼付機6により表紙13が貼り付けられた被綴じ体12を断裁するための断裁機7とを主に備えて構成されている。
印刷機2は、上述したように、用紙台に載置された用紙10に画像を印刷するためのものであり、用紙台に載置された用紙10が一枚ずつ印刷機2に内設される感光体ドラムと転写器との間に挿通されて画像が印刷される。その印刷された用紙10は、用紙反転ロールにより再度感光体ドラムと転写器との間に挿通されて、用紙10の両面に画像が印刷される。
なお、本実施の形態における印刷機2は、各頁に複数の分割領域10A1〜10A4を印刷するものであり、詳細については後述する(図3参照)。
また、請求項1,3,4及び5に記載される「印刷工程」とは、印刷機2が用紙10に画像を印刷する工程を意味するものである。
折り機3は、上述したように、画像が印刷された用紙を折りたたんで折り丁11を作成するためのものであり、用紙10の天地方向及び幅方向を略等分に分割する第1及び第2折りたたみ線10a,10bに沿って切り込みをいれ、その第1及び第2折りたたみ線10a,10bに沿って折りたたむことで折り丁11を形成する。なお、詳細については後述する(図2参照)。
また、請求項3に記載される「折り丁作成工程」とは、折り機3が用紙10を折りたたんで折り丁11を作成する工程を意味するものである。
丁合機4は、上述したように、折り機3により作成された折り丁11を丁合するためのものであり、異なる頁数の各折り丁11が折り機3からそれぞれ供給され、その供給された各折り丁11が順次搬送されつつ頁順に丁合することで被綴じ体12を形成する。
なお、請求項1及び3に記載される「丁合工程」とは、丁合機4が折り丁11を丁合して被綴じ体12を形成する工程を意味するものである。
ミーリング機5は、上述したように、丁合機4により形成された被綴じ体12をミーリングして糊を糊付けするためのものであり、丁合機4から供給される被綴じ体12を挟持搬送しつつ被綴じ体12の幅方向一端側をミーリングカットにより切断し、そのミーリングカットされた切断面12cと表面に糊を有するローラとを当接させることで切断面12cに糊が糊付けされる。
なお、請求項1及び3に記載される「ミーリング工程」及び請求項3に記載される「第2ミーリング工程」とは、ミーリング機5が被綴じ体12の幅方向一端側を切断する工程を意味するものであり、請求項1及び3に記載される「糊付け工程」及び請求項3に記載される「第2糊付け工程」とは、ミーリング機5が被綴じ体12の切断面12cに糊を糊付けする工程を意味するものである。
貼付機6は、上述したように、被綴じ体12に表紙13を貼り付けるためのものであり、ミーリング機5から供給される被綴じ体12の切断面12cに表紙13の背表紙13a(図5参照)が貼り付けられ、その表紙13が貼り付けられた被綴じ体12が被綴じ体12の厚さ方向両端側から挟持されることで、表紙13が被綴じ体12を包むように折りたたまれる。
なお、請求項1及び3に記載される「貼付工程」及び請求項3に記載される「第2貼付工程」とは、貼付機6が被綴じ体12に表紙13を貼り付ける工程を意味するものである。
断裁機7は、上述したように、表紙13が貼り付けられた被綴じ体12を断裁するためのものであり、被綴じ体12を挟持固定しつつ、被綴じ体12に印刷された画像領域に沿って断裁することで本を製造する。
なお、本実施の形態における断裁機7は、各分割領域10A1〜10A4を分割し、その分割された各分割領域10A1〜10A4をその領域線に沿って断裁するものであり、詳細については後述する(図5参照)。
また、請求項1に記載される「断裁工程」及び請求項3に記載される「第2断裁工程」とは、断裁機7が各分割領域10A1〜10A4の領域線に沿って断裁する工程を意味するものであり、請求項1,3及び5に記載される「分割工程」とは、断裁機7が各分割領域10A1〜10A4同士を分割する工程を意味するものである。
次に、図2を参照して、折り丁11の作成工程について説明する。図2は、折り丁11の作成方法の工程図であり、図2(a)は、用紙10が折りたたまれる前の状態を模式的に図示する模式図であり、図2(b)は、用紙10が1回折りたたまれた状態を模式的に図示する模式図であり、図2(c)は、用紙10が2回折りたたまれた状態を模式的に図示する模式図である。
なお、図2中の用紙10に記載された数字は、本の頁番号を示すものであり、括弧を付けた数字は、用紙10の裏面の頁番号を示すものである。また、図2(a)及び図2(b)では、第1及び第2折りたたみ線10a,10bが点線で図示されると共に、用紙10の折りたたむ方向が矢印A,Bで図示されている。
図2(a)に示すように、用紙10は、その片面に天地方向(図2(a)上下方向)及び幅方向(図2(a)左右方向)において略等分に分割配置される4頁分の画像(2頁10B、3頁10C、6頁10F、7頁10G)が印刷されると共に、その裏面に天地方向及び幅方向において略等分に分割配置される4頁分の画像(1頁10A、4頁10C、5頁10E、8頁10H)が印刷されており、用紙10の天地方向略中央の第1折りたたみ線10aに沿って矢印A方向に谷折りされる。
図2(b)に示すように、第1折りたたみ線10aに沿って折りたたまれた用紙10は、その天地方向寸法(図2(b)上下方向寸法)が各頁10A〜10Hの天地方向寸法と略同等となり、用紙10の幅方向(図2(b)左右方向)略中央の第2折りたたみ線10bに沿って矢印B方向に谷折りされる。
図2(c)に示すように、用紙10を第1及び第2折りたたみ線10a,10bに沿って折りたたむことで、各頁10A〜10Hが頁順に並んだ折り丁11が形成され、その折り丁11の天地方向寸法(図2(c)上下方向寸法)及び幅方向寸法(図2(c)左右方向寸法)が各頁10A〜10Hの天地方向寸法及び幅方向寸法と略同等となる。
図3は、印刷工程において印刷された用紙10を模式的に図示する模式図である。図4は、丁合工程において丁合された被綴じ体12を模式的に図示する斜視図である。図5は、貼付工程において表紙13が貼り付けられた被綴じ体12を模式的に図示する斜視図である。
なお、図3では、第1及び第2折りたたみ線10a,10bが点線で図示されている。また、図5では、表紙13に遮蔽された各分割領域10A1〜10A4が点線で図示されている。
図3に示すように、各頁10B,10C,10F,10Gには、4つの分割領域10B1〜10B4,10C1〜10C4,10F1〜10F4,10G1〜10G4がそれぞれ印刷される。また、図3中には図示されていないが、用紙10裏面の各頁10A,10D,10E,10Hにも、4つの分割領域10A1〜10A4,10D1〜10D4,10E1〜10E4,10H1〜10H4がそれぞれ印刷される。
図3に示す用紙10の左下に配置される2頁10Bには、同じ画像の分割領域10B1〜10B4が印刷されており、その各分割領域10B1〜10B4は、2頁10Bの幅方向(図3左右方向)両端から所定の距離寸法(離間寸法L1)だけ離間した位置に配置される。
また、各分割領域10B1〜10B4は、その綴じ目10B1a〜10B4aが2頁10Bの幅方向両端側に配置されるため、分割領域10B1,10B2の天地方向が逆に印刷される。
また、分割領域10B1,10B3は、その上端が第1折りたたみ線10aから所定の距離寸法(離間寸法L3)だけ離間した位置に配置されるものである。
また、分割領域10B2,10B4は、その上端が分割領域10B1,10B3の下端から所定の距離寸法(離間寸法L2)だけ離間した位置に配置されると共に、その下端が用紙10の下端から所定の距離寸法(離間寸法L4)だけ離間した位置に配置されるものである。
同様に、2頁10B以外の各頁10C,10F,10Gにおいても、各頁10C,10F,10G内に同じ画像の分割領域10C1〜10C4,10F1〜10F4,10G1〜10G4がそれぞれ印刷されており、その各分割領域10C1〜10C4,10F1〜10F4,10G1〜10G4は、各頁10C,10F,10Gの幅方向両端から所定の距離寸法(距離寸法L1)だけ離間した位置に配置される。
また、各分割領域10C1〜10C4,10F1〜10F4,10G1〜10G4は、その綴じ目側10C1a〜10C4a,10F1a〜10F4a,10G1a〜10G4aが各頁10C,10F,10Gの幅方向両端側に配置されるため、分割領域10C3,10C4,10F1,10F2,10G1,10G2の天地方向が逆に印刷される。
また、各分割領域10C1,10C3,10F1,10F3は、その上端が用紙の上端から所定の距離寸法(離間寸法L3)だけ離間した位置に配置されると共に、各分割領域10G1,10G3は、その上端が第1折りたたみ線10aから所定の距離寸法(離間寸法L3)だけ離間した位置に配置される。
更に、各分割領域10C2,10C4,10F2,10F4,10G2,10G4は、その上端が分割領域10C1,10C3,10F1,10F3,10G1,10G3の下端から所定の距離寸法(離間寸法L2)だけ離間した位置に配置される。
また、各分割領域10C2,10C4,10F2,10F4,10G2,10G4は、その下端が用紙10の下端から所定の距離寸法(離間寸法L3)だけ離間した位置に配置される。
なお、図3中には、図示されていないが、用紙10裏面の各頁10A,10D,10E,10Hに印刷される各分割領域10A1〜10A4,10D1〜10D4,10E1〜10E4,10H1〜10H4も上述した各分割領域10B1〜10B4,10C1〜10C4,10F1〜10F4,10G1〜10G4と同様に配置されるものである。
以上のことから、各頁10A〜10Hにおいて、各分割領域10A1〜10H4が同様の位置に配置されているので、上述したように、折り丁11(図2(c)参照)を作成した状態においては、各分割領域10A1〜10H4が頁順に積層される。
なお、請求項1,3,4及び5に記載される「印刷工程」とは、上述したように、各頁10A〜10Hに複数の分割領域10A1〜10H4を印刷することを示すものであり、本実施の形態では、4つの分割領域10A1〜10H4が印刷されるものである。
次に、図4に示すように、被綴じ体12は、各分割領域10A1〜10H4が印刷された用紙10を折りたたんで形成される折り丁11(図2(c)参照)を丁合したものであり、分割領域10A1,10A2の綴じ目10A1a,10A2aが被綴じ体12の幅方向一端側(図4左側)の側面12aから離間寸法L1を隔てて配置されると共に、分割領域10A3,10A4の綴じ目10A3a,10A4aが被綴じ体12の幅方向他端側(図4右側)の側面12bから離間寸法L1を隔てて配置されている。
このように、折り丁11が丁合されることで、折り丁11の数の8倍の頁数が各分割領域10A1〜10A4に沿って積層される。
そして、被綴じ体12は、その幅方向両端側(図4左右方向)の側面12a,12bがミーリングカットされ、そのミーリングカットされた切断面12c,12d(図5参照)に糊が糊付けされる。
ここで、離間寸法L1は、被綴じ体12の両側面12a,12bをミーリングカットするミーリング幅と略同等に設定されているので、被綴じ体12の両側面12a,12bをミーリングカットする前に被綴じ体12の両側面を断裁する作業を不要として、その分、作業能率の向上を図ることができる。
即ち、離間寸法L1がミーリング幅よりも大きく設定されている場合では、各分割領域10A1〜10A4の綴じ目10A1a〜10A4aに沿ってミーリングカットするために、再度、各分割領域10A1〜10A4の綴じ目10A1a〜10A4aからミーリング幅だけ離間した位置で被綴じ体12を切断する必要がある。
しかしながら、上述したように、離間寸法L1がミーリング幅と略同等に設定されているので、新たに被綴じ体12を切断する作業を不要として、その分、本の製造能率の向上を図ることができる。
次に、図5に示すように、2枚で構成される表紙13が、糊付けされた切断面12c,12dに貼り付けられる。この際、表紙13は、第1表紙13aの背表紙13a1と切断面12cが対応し、かつ、第2表紙13bの背表紙13b1と切断面12dとが対応するように貼り付けられる。
そして、表紙13が貼り付けられた被綴じ体12は、各分割領域10A1〜10A4の小口10A1b〜10A4bに沿って断裁され、その断裁された被綴じ体12が各分割領域10A1〜10A4の天地方向側の2辺に沿って切断されることで、各分割領域10A1〜10A4同士が分割されて、4冊の本が製造される。
なお、請求項1から5に記載される「本」とは、表紙13が貼り付けられた被綴じ体12を各分割領域10A1〜10A4に沿って断裁したものを意味する。
なお、請求項1,3及び5に記載される「分割工程」とは、各分割領域10A1〜10A4をその分割領域10A1〜10A4に沿って切断することで、各分割領域10A1〜10A4同士を分割することを意味するものである。
このように、各頁10A〜10Hの余白部分に4つの分割領域10A1〜10H4を印刷することで、4冊の本を製造することができるので、各頁10A〜10Hの余白部分を有効活用して用紙10の廃棄量を減少させて、資源の有効活用を図ることができる。
また、各頁10A〜10Hから4冊の本を製造することができるので、従来の製造方法と比較して、1冊あたりの本の製造コストの低減を図ると共に、製造能率の向上を図ることができる。
また、第1実施の形態における印刷工程は、印刷領域を変化させて各分割領域10A1〜10H4を用紙10に印刷するものであるので、従来の印刷機でも印刷工程を行うことができると共に、第1実施の形態における分割工程は、刃で切断して被綴じ体12を各分割領域10A1〜10H4に沿って分割するものであるので、従来の断裁機でも分割工程を行うことができるので、印刷工程及び分割工程を行うために新たな設備を配設することを不要とすることができる。
このように、既存設備を用いて各分割領域10A1〜10H4の印刷及び分割をすることができるので、複数の本を製造するための新たな設備を不要として、設備費用の増大を抑制することができる。
また、各画像領域10A1,10A2の綴じ目10A1a,10A2aが被綴じ体12の幅方向一端側の側面12a(図4参照)に配置されると共に、各画像領域10A3,10A4の綴じ目10A3a,10A4aが被綴じ体12の幅方向他端側の側面12b(図4参照)に配置されているので、各画像領域10A1,10A2と各画像領域10A3,10A4とを分割する前に、被綴じ体12の幅方向両端側の側面12a,12bをそれぞれミーリングカットして糊を糊付けし、その糊付けされた切断面12c,12dに第1及び第2表紙13a,13bをそれぞれ貼り付けることができる。
ここで、各分割領域10A3,10A4の綴じ目10A3a,10A4aが各分割領域10A1,10A2の小口10A1b,10A2bに配置される場合では、各画像領域10A1,10A2と各画像領域10A3,10A4とを分割した後に、各分割領域10A3,10A4を有する被綴じ体12に対して、ミーリングカット、糊付け及び表紙13の貼り付け作業を行う必要がある。
これに対し、各分割領域10A3,10A4の綴じ目10A3a,10A4aが被綴じ体12の幅方向他端側の側面12bに配置される場合では、各分割領域10A1,10A2を有する被綴じ体12と各分割領域10A3,10A4を有する被綴じ体12とに対して、ミーリングカット、糊付け及び表紙13の貼り付け作業を並行して行うことができる。
その結果、各画像領域10A1,10A2と各画像領域10A3,10A4とを分割した後に、再度、各分割領域10A3,10A4に対してミーリングカット、糊付け及び表紙13の貼り付け作業を行うことを不要として、本の製造能率の向上を図ることができる。
また、各分割領域10A3,10A4の綴じ目10A3a,10A4aが各分割領域10A1,10A2の小口10A1b,10A2b側に配置される場合では、各分割領域10A1,10A2と各分割領域10A3,10A4とを分割する際に、その分割時の衝撃により各分割領域10A3,10A4を有する被綴じ体12が分離してしまうため、再度、各分割領域10A3,10A4の綴じ目10A3a,10A4aを揃える必要がある。
これに対し、各分割領域10A3,10A4の綴じ目10A3a,10A4aが被綴じ体12の幅方向他端側の側面12bに配置される場合では、各分割領域10A1,10A2を有する被綴じ体12と各分割領域10A3,10A4を有する被綴じ体12とに対して、ミーリングカット、糊付け及び表紙13の貼り付け作業を並行して行うことができる。
その結果、各分割領域10A1,10A2と各分割領域10A3,10A4とを分割した後に、各分割領域10A3,10A4の綴じ目10A3a,10A4aを揃えることを不要として、本の製造能率の向上を図ることができる。
また、表紙13が2枚の第1及び第2表紙13a,13bで構成され、第1表紙13aが被綴じ体12の幅方向一端側の切断面12cに貼り付けられると共に、第2表紙13bが被綴じ体12の幅方向他端側の切断面12dに貼り付けられるものであるので、第1表紙13aの背表紙13a1を切断面12cに貼り付ける作業と第2表紙13bの背表紙13b1を切断面12dに貼り付ける作業とをそれぞれ別に行うことができる。
ここで、表紙13が1枚で構成される場合、即ち、表紙13が背表紙を2つ有する場合では、1つの背表紙を切断面12cに貼り付けた後に、残りの背表紙を切断面12dに貼り付ける必要がある。そのため、例えば、1つの背表紙と切断面12cとの貼り付けにずれが生じた場合では、残りの背表紙と切断面12dとを貼り付ける際にずれを補正することができない。
これに対し、表紙13が2枚の第1及び第2表紙13a,13bで構成される場合では、第1表紙13aの背表紙13a1を切断面12cに貼り付ける作業と第2表紙13bの背表紙13b1を切断面12dに貼り付ける作業とをそれぞれ別に行うことができるので、第1表紙13aと切断面13cとの貼り付けにずれが生じた場合でも、そのずれに起因して第2表紙13bと切断面13dとの貼り付けにずれが生じることを防止して、本の品質の低下を抑制することができる。
また、分割領域10A1の小口10A1bと分割領域10A2の小口10A2bが天地方向(図5上下方向)に沿って揃うように配置されると共に、分割領域10A3の小口10A3bと分割領域10A4の小口10A4bが天地方向に沿って揃うように配置されているので、各分割領域10A1,10A2と各分割領域10A3,10A4とを分割する際に、各分割領域10A1,10A2の小口10A1b,10A2b及び各分割領域10A3,10A4の小口10A3b,10A4bに沿って一度に分割することができる。
その結果、各分割領域10A1,10A2と各分割領域10A3,10A4とを分割する作業の作業能率を向上させて、その分、本の製造能率の向上を図ることができる。
また、上述した離間寸法L2(図4参照)は、各分割領域10A1,10A3と各分割領域10A2,10A4とを分割する刃の刃厚寸法よりも大きくなるように設定されている。
ここで、各分割領域10A1,10A3と各分割領域10A2,10A4との分割は、被綴じ体12を押さえつつ分割を行うものであり、各分割領域10A1,10A3と各分割領域10A2,10A4とが分割されるに従い、即ち、被綴じ体12の天地方向寸法が減少するに従い、押さえ代が減少する。そして、押さえ代が少なくなると、分割時に被綴じ体12が動いてしまうため、刃が被綴じ体12に対して斜めに入る、即ち、被綴じ体12が斜めに分割される危険性が生じる。
そこで、上述したように、離間寸法L2を刃厚寸法よりも大きく設定することで、被綴じ体12が斜めに分割された場合においても、各分割領域10A1,10A3の下端又は各分割領域10A2,10A4の上端が切断されることを防止して、各分割領域10A1〜10A4が切断されることによる本の品質低下を抑制することができる。
同様に、上述した離間寸法L3,L4(図4参照)は、各分割領域10A1〜10A4に沿って断裁する刃の刃厚寸法よりも大きく設定されている。
これにより、刃が被綴じ体12に対して斜めに入る、即ち、被綴じ体12が斜めに断裁された場合においても、各分割領域10A〜10A4が断裁されることを防止して、本の品質低下を抑制することができる。
次に、図6及び図7を参照して、第2実施の形態における本の製造方法について説明する。第1実施の形態では、各分割領域10A1〜10H4の綴じ目10A1a〜10H1aが被綴じ体12の幅方向両端側の側面12a,12bに配置されていたのに対し、第2実施の形態では、各分割領域110A1〜110H4の綴じ目110A1a〜110H1aが被綴じ体112の幅方向一端側の側面112a側に配置されている。なお、上述した第1実施の形態と同一の部分には、同一の符号を付して、その説明は省略する。
図6は、本発明の第2実施の形態における被綴じ体112を模式的に示す模式図である。図7は、第2実施の形態における分割工程を示す模式図であり、図7(a)は、貼付工程において表紙113が貼り付けられた被綴じ体112を模式的に図示する斜視図であり、図7(b)は、貼付工程において表紙113が貼り付けられた第2被綴じ体114を模式的に図示する斜視図である。
なお、図7(a)では、表紙113に遮蔽された分割領域110A1,110A2が点線で図示されると共に、図7(b)では、表紙に遮蔽された分割領域110A3,110A4が点線で図示されている。
図6に示すように、被綴じ体112は、各分割領域110A1〜110H4が印刷された用紙10を折りたたんで形成される折り丁11(図2(c)参照)を丁合したものであり、分割領域110A1,110A2の綴じ目110A1a,110A2aが被綴じ体112の第2折りたたみ線10bが積層された側(図6左側)の側面112aから離間寸法L1を隔てて配置されると共に、分割領域110A3,110A4の綴じ目110A3a,110A4aが分割領域110A1,110A2の小口110A1b,110A2bから離間寸法L5を隔てて配置されている。
そして、被綴じ体112は、その側面112aがミーリングカットされ、そのミーリングカットされた切断面112c(図7(a)参照)に糊が糊付けされる。
ここで、離間寸法L1は、被綴じ体112の側面112aをミーリングカットするミーリング幅と略同等に設定されているので、第1実施の形態と同様に、本の製造能率の向上を図ることができる。
次に、図7(a)に示すように、表紙113は、その背表紙113aと切断面112cとが対応するように、切断面112cに貼り付けられる。
そして、表紙113が貼り付けられた被綴じ体112は、各分割領域110A1,110A2の小口110A1b,110A2bに沿って断裁され、その断裁された被綴じ体112が各分割領域110A1,110A2の天地方向側(図7(a)上下方向側)の2辺に沿って切断されることで、各分割領域110A1,110A2同士が分割されて、2冊の本が製造される。
そして、各分割領域110A1,110A2が分割されて各分割領域110A3,110A4を有する被綴じ体112は、その各分割領域110A3,110A4の綴じ目110A3a,110A4a側(図7(a)左側)がミーリングカットされ、そのミーリングカットされた切断面114a(図7(b)参照)に糊が糊付けされる。
次に、図7(b)に示すように、表紙113は、その背表紙113aと切断面114aとが対応するように、切断面114aに貼り付けられる。
そして、表紙113が貼り付けられた第2被綴じ体114は、各分割領域110A3,110A4の小口110A3b,110A4bに沿って断裁され、その断裁された第2被綴じ体114が各分割領域110A3,110A4の天地方向側(図7(b)上下方向側)の2辺に沿って切断されることで、各分割領域110A3,110A4同士が分割されて、2冊の本が製造される。
このように、4の分割領域110A1〜110H4を各頁110A〜110Hに印刷する、即ち、各頁110A〜110Hの余白部分についても分割領域110A1〜110H4を印刷するものであるので、第1実施の形態と同様に、資源の有効活用を図ることができる。
また、各頁110A〜110Hから4冊の本を製造することができるので、第1実施の形態と同様に、一冊あたりの本の製造コストの低減を図ると共に、製造能率の向上を図ることができる。
また、第2実施の形態における印刷工程は、印刷領域を変化させて各分割領域110A1〜110H4を用紙10に印刷するものであるので、従来の印刷機でも印刷工程を行うことができると共に、第2実施の形態における分割工程は、刃で切断して被綴じ体112を各分割領域110A1〜110H4に沿って分割するものであるので、従来の断裁機でも分割工程を行うことができるので、第1実施の形態と同様に、設備費用の増大を抑制することができる。
また、上述したように、各分割領域110A3,110A4の綴じ目110A3a,110A4aが各分割領域110A1,110A2の小口110A1b,110A2b側に配置されている。
ここで、折り丁11(図2(c)参照)を作成した場合には、用紙10の厚みにより、第2折りたたみ線10b(図2参照)側(図7(a)左側)から離間するに従い用紙10のずれが大きくなる。
そこで、各分割領域110A3,110A4の綴じ目110A3a,110A4aが各分割領域110A1,110A2の小口110A1b,110A2b側に配置することで、各分割領域110A1〜110A4の綴じ目110A1a〜110A4aを折り丁11の第2折りたたみ線10b側に配置することができる。これにより、各分割領域110A1〜110A4における用紙10のずれをそれぞれ抑制して、本の品質の低下を抑制することができる。
また、上述した離間寸法L5(図6参照)は、被綴じ体112を分割する刃の刃厚寸法とミーリング幅との和と略同等となるように設定されているので、各分割領域110A1,110A2の小口110A1b,110A2bに沿って分割することにより、各分割領域110A3,110A4を有する第2被綴じ体114は、各分割領域110A3,110A4の綴じ目110A3a,110A4a側にミーリング幅と略同等の幅寸法を有する用紙10を残すことができる。
ここで、離間寸法L5が刃厚寸法とミーリング幅との和よりも小さく設定される場合では、各分割領域110A1,110A2と各分割領域110A3,110A4とを分割し、かつ、各分割領域110A3,110A4の綴じ目110A3a,110A4a側を切断した際に、各分割領域110A3,110A4が切断されてしまうため、各分割領域110A3,110A4の減少により本の品質が低下する。
一方、離間寸法L5が刃厚寸法とミーリング幅との和よりも大きく設定されている場合では、各分割領域110A1,110A2の小口110A1b,110A2bに沿って分割した後に、各分割領域110A3,110A4の綴じ目110A3a,110A4a側を切断するために、再度、各分割領域110A3,110A4の綴じ目110A3a,110A4aからミーリング幅だけ離間した位置で被綴じ体112を切断する必要がある。その結果、被綴じ体112を切断する回数が増加するため、本の製造能率が低下する。
以上のことから、離間寸法L5を刃厚寸法とミーリング幅との和と略同等に設定することで、本の品質低下及び本の製造能率の低下を抑制することができる。
また、分割領域110A1の小口110A1bと分割領域110A2の小口110A2bが天地方向(図5上下方向)に沿って揃うように配置されると共に、分割領域110A3の小口110A3bと分割領域110A4の小口110A4bが天地方向に沿って揃うように配置されているので、第1実施の形態と同様に、本の製造能率の向上を図ることができる。
また、上述した離間寸法L2(図6参照)は、各分割領域110A1,110A3と各分割領域110A2,110A4とを分割する刃の刃厚寸法よりも大きくなるように設定されているので、第1実施の形態と同様に、本の品質低下を抑制することができる。
また、上述した離間寸法L3,L4(図6参照)は、各分割領域110A1〜110A4に沿って断裁する刃の刃厚寸法よりも大きく設定されているので、第1実施の形態と同様に、本の品質低下を抑制することができる。
なお、第2実施の形態における各分割領域110A1〜110A4は、被綴じ体112の幅方向(図7(a)左右方向)において2つ配置されて構成されているが、必ずしもこれに限られるものではなく、被綴じ体112の幅方向において3つ以上配置しても良い。
ただし、被綴じ体112の幅方向における各分割領域同士の離間寸法は、上述した離間寸法L5に設定することが望ましい。これにより、上述したように、本の品質低下及び本の製造能率の低下を抑制することができる。
次に、図8を参照して、第3及び第4実施における本の製造方法について説明する。第1実施の形態では、各頁10A〜10Hに4つの分割領域10A1〜10H4がそれぞれ印刷されていたのに対し、第3実施の形態では、各頁210A〜210Hに9つの分割領域210A1〜210H9がそれぞれ印刷されている。
また、第1実施の形態では、各頁10A〜10Hに印刷される各分割領域10A1〜10H4が同じ画像であるのに対し、第4実施の形態では、各頁310A〜310Hに印刷される各分割領域310A1〜310H4が異なる画像である。なお、上述した各実施の形態と同一の部分には、同一の符号を付して、その説明は省略する。
図8(a)は、本発明の第3実施の形態における被綴じ体212を模式的に図示する斜視図であり、図8(b)は、本発明の第4実施の形態における被綴じ体312を模式的に図示する斜視図である。
図8(a)に示すように、第3実施の形態の被綴じ体212は、各分割領域210A1〜210H9が印刷された用紙10を折りたたんで形成される折り丁11(図2(c)参照)を丁合したものであり、分割領域210A1〜210A3の綴じ目210A1a〜210A3aが被綴じ体212の第2折りたたみ線10bが積層された側(図8(a)左側)の側面212aから離間寸法L1を隔てて配置されると共に、分割領域210A4〜210A6の綴じ目210A4a〜210A6aが分割領域210A1〜210A3の小口210A1b〜210A3bから離間寸法L5を隔てて配置されている。
また、分割領域210A7〜210A9は、その綴じ目210A7a〜210A9aが被綴じ体212の側面212aと対向する側面212bから離間寸法L1を隔てて配置されるため、分割領域210A7〜210A9の天地方向が逆に印刷される。
そして、被綴じ体212は、その各側面212a,212bがミーリングカットされ、そのミーリングカットされた切断面に糊が糊付けされて、表紙がそれぞれの切断面に貼り付けられる。
その後、表紙が貼り付けられた被綴じ体212は、各分割領域210A1〜210A3,210A7〜210A9の小口210A1b〜210A3b,210A7b〜210A9bに沿って断裁され、その断裁された被綴じ体212が各分割領域210A1〜210A3,210A7〜210A9の天地方向側(図8(a)上下側)の2辺に沿って切断されることで、各分割領域210A1〜210A3,210A7〜210A9同士が分割されて、6冊の本が製造される。
更に、各分割領域210A4〜210A6を有する被綴じ体212は、その綴じ目210A4〜210A6がミーリングカットされ、そのミーリングカットされた切断面に糊が糊付けされて、表紙がその切断面に貼り付けられる。
そして、表紙が貼り付けられた被綴じ体212は、各分割領域210A4〜210A6の小口210A4b〜210A6bが断裁され、その断裁された被綴じ体212が各分割領域210A4〜210A6の天地方向側の2辺に沿って切断されることで、各分割領域210A4〜210A6同士が分割されて、3冊の本が製造される。
このように、9の分割領域210A1〜210H9を各頁210A〜210Hに印刷する、即ち、各頁210A〜210Hの余白部分についても分割領域210A1〜210H9を印刷するものであるので、第1実施の形態と同様に、資源の有効活用を図ることができる。
また、各頁210A〜210Hから9冊の本を製造することができるので、第1実施の形態と同様に、一冊あたりの本の製造コストの低減を図ると共に、製造能率の向上を図ることができる。
また、第3実施の形態における印刷工程は、印刷領域を変化させて各分割領域210A1〜210H9を用紙10に印刷するものであるので、従来の印刷機でも印刷工程を行うことができると共に、第3実施の形態における分割工程は、刃で切断して被綴じ体212を各分割領域210A1〜210H9に沿って分割するものであるので、従来の断裁機でも分割工程を行うことができるので、第1実施の形態と同様に、設備費用の増大を抑制することができる。
また、各画像領域210A1〜210A3の綴じ目210A1a〜210A3aが被綴じ体212の幅方向一端側の側面212aに配置されると共に、各画像領域210A7〜210A9の綴じ目210A7a〜210A9aが被綴じ体212の幅方向他端側の側面212bに配置されているので、第1実施の形態と同様に、本の製造能率の向上を図ることができる。
なお、離間寸法L1は、被綴じ体212の両側面212a,212bをミーリングカットするミーリング幅と略同等に設定されているので、第1実施の形態と同様に、作業能率の向上を図ることができる。
また、上述したように、各分割領域210A4〜210A6の綴じ目210A4a〜210A6aが各分割領域210A1〜210A3の小口210A1b〜210A3b側に配置されているので、第2実施の形態と同様に、本の品質の低下を抑制することができる。
また、上述した離間寸法L5は、被綴じ体212を分割する刃の刃厚寸法とミーリング幅との和と略同等となるように設定されているので、第2実施の形態と同様に、本の品質低下及び本の製造能率の低下を抑制することができる。
また、各分割領域210A1〜210A3の小口210A1b〜210A3b、各分割領域210A4〜210A6の小口210A4b〜210A6b及び各分割領域210A7〜210A9の小口210A7b〜210A9bが天地方向(図8(a)上下方向)に沿って揃うように配置されているので、第1実施の形態と同様に、本の製造能率の向上を図ることができる。
なお、各分割領域210A1,210A4,210A7の上端と被綴じ体212の上端との離間寸法及び分割領域210A3,210A6,210A9の下端と被綴じ体212の下端との離間寸法は、第1実施の形態と同様に、各分割領域210A1〜210A9を断裁する刃の刃厚寸法よりも大きく設定することが望ましい。
同様に、被綴じ体212の天地方向(図8(a)上下方向)における各分割領域210A1〜210A9同士の離間寸法を、第1実施の形態と同様に、各分割領域210A1〜210A9を断裁する刃の刃厚寸法よりも大きく設定することが望ましい。
次に、図8(b)に示すように、第4実施の形態の被綴じ体312は、各分割領域310A1〜310H4が印刷された用紙10を折りたたんで形成される折り丁11(図2(c)参照)を丁合したものであり、分割領域310A1〜310A4は、その綴じ目310A1a〜310A4aが被綴じ体312の幅方向両端側(図8(b)左右側)の側面312a,312bから離間寸法L1を隔てて配置されるため、分割領域310A2,310A4の天地方向が逆に印刷される。
そして、被綴じ体312は、その幅方向両端側の側面312a,312bがミーリングカットされ、そのミーリングカットされた切断面に糊が糊付けされて、表紙がそれぞれ切断面に貼り付けられる。
その後、表紙が貼り付けられた被綴じ体312は、分割領域310A1,310A2の下端に沿って断裁され、その断裁された被綴じ体212が分割領域310A1,310A2の上端及び小口310A1b,310A2bに沿って切断されると共に分割領域310A3,310A4の3辺に沿って切断されることで、各分割領域310A1〜310A4同士が分割されて、4冊の本が製造される。
このように、4の分割領域310A1〜310H4を各頁310A〜310Hに印刷する、即ち、各頁310A〜310Hの余白部分についても分割領域310A1〜310H4を印刷するものであるので、第1実施の形態と同様に、資源の有効活用を図ることができる。
また、各頁310A〜310Hから4冊の本を製造することができるので、第1実施の形態と同様に、一冊あたりの本の製造コストの低減を図ると共に、製造能率の向上を図ることができる。
また、第4実施の形態における印刷工程は、印刷領域を変化させて各分割領域310A1〜310H4を用紙10に印刷するものであるので、従来の印刷機でも印刷工程を行うことができると共に、第4実施の形態における分割工程は、刃で切断して被綴じ体312を各分割領域310A1〜310H4に沿って分割するものであるので、従来の断裁機でも分割工程を行うことができるので、第1実施の形態と同様に、設備費用の増大を抑制することができる。
また、各画像領域310A1,310A2と各画像領域310A3,310A4とに異なる画像を印刷することで、異なる本を同時に製造することができる。
また、各画像領域310A1,310A3の綴じ目310A1a,310A3aが被綴じ体312の幅方向一端側(図8(b)左側)の側面312aに配置されると共に、各画像領域310A2,310A4の綴じ目310A2a,310A4aが被綴じ体312の幅方向他端側(図8(b)右側)の側面312bに配置されているので、第1実施の形態と同様に、本の製造能率の向上を図ることができる。
なお、離間寸法L1は、被綴じ体312の両側面312a,312bをミーリングカットするミーリング幅と略同等に設定されているので、第1実施の形態と同様に、作業能率の向上を図ることができる。
なお、各分割領域310A1,310A2の上端と被綴じ体312の上端との離間寸法及び分割領域310A3,310A4の下端と被綴じ体312の下端との離間寸法は、第1実施の形態と同様に、各分割領域310A1〜310A4を断裁する刃の刃厚寸法よりも大きく設定することが望ましい。
同様に、被綴じ体312の天地方向(図8(b)上下方向)における各分割領域310A1〜310A4同士の離間寸法を、第1実施の形態と同様に、各分割領域310A1〜310A4を断裁する刃の刃厚寸法よりも大きく設定することが望ましい。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記一実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、本実施の形態では、用紙10を折りたたんで形成される折り丁11を丁合して被綴じ体12,112,212,312を形成したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、1枚の用紙を丁合して被綴じ体を形成しても良い。
また、本実施の形態における折り丁11は、第1及び第2折りたたみ線10a,10bを折りたたむことで形成されているが、各頁の天地方向寸法及び幅方向寸法の4倍以上の天地方向寸法及び幅方向寸法を有する用紙を天地方向及び幅方向に沿って2回ずつ折りたたんで折り丁を形成しても良い。
また、本実施の形態では、各分割領域10A1〜10H4,110A1〜110H4,210A1〜210H9,310A1〜310H4の数は、各頁10A〜10H,110A〜110H,210A〜210H,310A〜310Hに4つ又は9つに設定されているが、必ずしもこれに限られるものではなく、各頁10A〜10H,110A〜110H,210A〜210H,310A〜310H及び各分割領域10A1〜10H4,110A1〜110H4,210A1〜210H9,310A1〜310H4の大きさに応じて種々に変更されるものである。