JP4383283B2 - 車両の衝撃低減構造 - Google Patents

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Description

本発明は、軌道上を走行する車両が脱線したときに、車両が受ける衝撃を低減させる車両の衝撃低減構造に関する。
軌道上を走行する車両としては、例えば鉄道車両があげられる。鉄道車両は、車輪付きの台車を備え、平行な2本のレールからなる軌道上を走行するものである。
ここで、この種の鉄道車両には、他の鉄道車両との衝突を防止する手段が設けられている。例えば、先頭車両の先端に突出部を有する鉄道車両では、突出部に流体バックを装備させたものがある(例えば、特許文献1参照)。この場合、衝突時には、流体バックによって衝撃エネルギが吸収される。また、軌道の起点からの鉄道車両の絶対位置を、鉄道車両ごとに検知できるように構成したものがある(例えば、特許文献2参照)。この場合には、各鉄道車両の絶対位置から他の鉄道車両との相対距離を算出することで衝突が防止される。
特開2003‐285739号公報 特開平7‐267090号公報
しかしながら、地震や脱線を検出してから実際に鉄道車両が停止するまでの間には所定の時間が必要であり、この時間をゼロにすることはできない。そして、この間、新幹線等の高速車両であれば、例えば10秒経過しても20km/h程度しか減速できず、300km/hで走行中であれば280km/h程度にしか減速できない。在来線であっても100km/h未満に減速させることはできない。そして、このような高速度で走行する鉄道車両が脱線等した場合には、車両同士が衝突したり、通過駅などの構造物に車体が衝突したりすることも考えられるが、このような場合には、先頭車両の突出部に設けられた流体バックのみでは、衝突による衝撃を低減させることはできない。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高速走行する鉄道車両などにおいて前後する車体同士が衝突したり、他の構造物に衝突したりした場合であっても、その衝撃を低減させることである。
上記の課題を解決する本発明の請求項1に係る発明は、軌道上を走行する車両が前記軌道から逸脱した際に、前記車両が衝突によって受ける衝撃を低減させる車両の衝撃低減構造であって、前記車両に、前記車両の進行方向に対して、前記車両又は前記軌道に沿って設けられた構造物を受け入れる方向に、徐々に開いた案内部を設け、前記案内部は、前記車両の端部の両側のコーナー部分を面取してなり前後に連結される2つの前記車両において、対向配置される2つの案内部に、ダンパーを回動自在に渡設し、前記車両が脱線した場合に、前記ダンパーが最初に前記軌道に沿って設けられた構造物に衝突するように構成したことを特徴とする車両の衝撃低減構造とした。
この車両の衝撃低減構造は、案内部が、車両に設けられている。例えば、軌道を逸脱した、脱線車両の先端部と、他の車両が、脱線車両を受け入れるような形状になっているので、突出した部分が衝突することが防止される。さらに、脱線車両の走行方向が、軌道に沿う方向に修正されるようにガイドされる。
また、車両を構成する車体のコーナー部分が面取りされることで、車両又は構造物を徐々に受け入れるような開いた形状が形成されている。
さらに、この車両の衝撃低減構造は、車両が脱線した際に、最初にダンパーを他の車両や構造物に衝突させることで衝撃を低減させる。
請求項に係る発明は、面取りされた前記コーナー部分を補完するように平面視で略三角形状を有するとともに、前記ダンパーを回動自在に挿通させるためのダンパ取出用開口部が形成された、衝撃を吸収する緩衝材を取り付けたことを特徴とする。
この車両の衝撃低減構造は、緩衝材が潰れることで衝突時の衝撃を低減させる。なお、緩衝材とダンパーとを併用する場合には、緩衝材及びダンパーで衝撃が低減される
本発明によれば、車両に、車両又は構造物を受け入れる方向に徐々に開いた案内部を設けたので、車両が脱線して、他の車両や構造物に衝突する際に、突出した部分で衝突しないようになるので、車両が受ける衝撃を低減させることができる。また、衝突時に車両の運動方向が修正されるようにガイドされるので、衝突後に車両が走行を続ける場合であっても衝撃を低減でき、さらに車両の転倒なども防止できる。
発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1及び図2に第1の実施の形態における鉄道車両の概略構成を示す。
図1及び図2は、本実施形態における衝撃低減構造を鉄道車両に適用したものである。
鉄道車両1は、2本の平行なレール2aからなる軌道2上を走行するもので、レール2上に配置される一対の車輪3を有し、車輪3は台車4に回転自在に支持されている。台車4は鉄道車両の長さ方向に沿って複数設けられており、台車4上には、車体5が載置されている。
車体5は、中空構造を有し、その内部に座席等(不図示)が設けられ、乗員を搭乗させられるようになっている。具体的には、車体5は、底部を形成する台枠6を有し、台枠6の側縁のそれぞれに側構体8が取り付けられ、一対の側構体8の上端部に屋根構体が架設され、先端部及び後端部のそれぞれに形成される開口部が妻構体で閉塞されている。このような車体5の台枠6の先端部と後端部のそれぞれの下面には、連結器7が取り付けられており、他の車体5と回動自在に連結されるようになっている。
ここで、図2に示すように、台枠6の前後方向の端部の両側のコーナー部10は、所定の後退角θをもって面取りされている。面取りによって形成される案内面11(案内部)は、台枠6のそれぞれの側部を基端とし、台枠6の端面に向かって、台枠6の幅を減少させるように形成されている。面取りされたコーナー部10の長さは、台枠6の全長に比べて十分に短く設定されており、台枠6の端部は、平面視で台形になっている。そして、このよう台枠6に合わせて車体5の端部全体が、平面視で幅を減少させるように構成されており、このように車体5の両コーナー部10によって衝撃低減構造が形成されている。すなわち、車体5の先端側に設けられた衝撃低減構造は、鉄道車両1の進行方向前側から、進行方向後側に向かって、後退角θで直線的に開くように傾斜した案内面11を有している。一方、車体5の後端側に設けられた衝撃低減構造は、鉄道車両1の進行方向前側から、進行方向後側に向かって、後退角θで直線的に閉じるように傾斜した案内面11を有している。
さらに、コーナー部10によって台枠6に形成される案内面11には、車体間ヨーダンパ12が取り付けられている。車体間ヨーダンパ12は、シリンダボディに、ピストンロッドを摺動自在に挿入した油圧式シリンダからなり、一端部と他端部とがジョイント部13によって前後に対抗して配置される2つの車体5の、それぞれの案内面11に回動自在に取り付けられている。
この鉄道車両1の脱線時における衝撃低減構造の作用について説明する。なお、理解を容易にするために、電車は、2両編成、すなわち、図1に符号1aで示す車両を先頭車両とし、符号1bで示す車両を先頭車両1aに連結された後続車両1bとする。また、脱線時には、後続車両1bのみが軌道2から逸脱するものとする。
通常走行時には、2つの車両1a,1bは、軌道に沿って走行し、軌道2が直線的であれば、各車両1a,1bの運動方向、及び各車両1a,1bの長さ方向に沿う軸線は、略一致する。これに対して、地震などによって後続車両1bが脱線した場合には、図3に示すように、後続車両1bが軌道2から逸脱し、後続車両1bの軸線が先頭車両1aに対してずれる。このとき、先頭車両1aの後端部と、後続車両1bの先端部とには、それぞれ衝撃低減構造が設けられているので、後続車両1bの軸線のずれが、後退角θ未満であれば、2つの車両1a,1bの車体5同士は衝突しない。したがって、この範囲内で両車両1a,1bが停止すれば、脱線したとしても車両1a,1b同士の衝突は防止される。これに対して、後続車両1bの軸線のずれが、後退角θ以上になると、車両1a,1b同士が衝突することがある。この場合には、例えば、後続車両1bの案内面11が先頭車両1aの案内面11、又は先頭車両1aの車体5の後端面に衝突する。このとき、両車両1a,1bは、面と面とで衝突するので、従来のように略長方体の車体の角部が衝突する場合に比べて、衝突時の衝撃が低減される。
次に、図4に示すように、駅20のプラットホーム21の近傍で、後続車両1bがプラットホーム21側に脱線した場合には、プラットホーム21側に位置する車体間ヨーダンパ12が両車体5間に斜めに張り出しているので、この車体間ヨーダンパ12が最初にプラットホーム21のホーム端部21aに衝突する。
さらに、後続車両1bが走行し続けると、後続車両1bの車体5に形成された案内面11がホーム端部21aに衝突する。案内面11は、車両1a,1bの進行方向に対して傾斜して状態で衝突する。
そして、案内面11がホーム端部21aに衝突した後は、ホーム端部21aに対する案内面11の接触位置をスライドさせつつ、後続車両1bが走行する。ホーム端部21aから車体5が受ける力のうち、案内面11に垂直な方向の分力が、車両1の運動方向を修正する方向に作用するので、結果的に案内面11によって車体5が運動方向を修正する方向にガイドされる。
この実施の形態によれば、鉄道車両1の車体5の隅部に、所定の後退角θを有する案内面11を有する衝撃低減構造を設けたので、鉄道車両1が脱線した場合に、車体5の傾斜が後退角θ以下であれば、鉄道車両1同士の衝突を防止することができる。また、鉄道車両1同士が衝突したときであっても、主に面で衝突するようになるので荷重の集中が抑制され、鉄道車両1の隅部同士でオフセット衝突した時に比べて、衝撃を低減させることができる。一方、駅20のプラットホーム21や、電柱など、地上に固定された構造物に鉄道車両1が衝突する際には、衝撃低減構造の、走行方向に対して傾斜した案内面11によって、走行する鉄道車両1がガイドされつつ、衝突するので、構造物から受ける力を分散させることができ、鉄道車両1が構造物にオフセット衝突する場合であっても衝撃を低減させることができる。
なお、案内面11は、車体5の先端側に設けられている場合には、他の車体5又は構造物を受け入れるように作用し、車体5の後端側に設けられている場合には、主に他の車体5を受け入れるように作用するが、衝撃低減構造は、車体5の先端側及び後端側の両方に設けても良いし、先端側又は後端側の一方のみに設けても良い。
次に、図5を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構成要素、及び重複する説明は省略する。
図5に示すように、鉄道車両1は台枠6を有し、台枠6には、所定の後退角θをもつように案内面11が設けられている。衝撃低減構造は、案内面11に車体間ヨーダンパ12が回動自在に取り付け、さらに、車体間ヨーダンパ12を覆うように緩衝部25を取り付けた構成になっている。
ここで、緩衝部25は、台枠6のコーナー部10を補完するように、平面視で略三角形状を有している。そして、緩衝部25の外縁部には、車体間ヨーダンパ12を回動自在に挿通させるためのダンパ取出用開口部26が形成されている。このような緩衝部25は、変形可能な材料、例えば、ゴムなどから製造されており、通常走行時における車体間ヨーダンパ12の機能を実質的に妨げないようになっている。
この鉄道車両1において、鉄道車両1同士が衝突する際には、脱線した鉄道車両1の衝撃低減構造の緩衝部25が、脱線していない鉄道車両1の後端部に衝突する。そして、緩衝部25が潰れることで衝撃が吸収された後に、車体5同士が、主に案内面11で衝突する。
また、脱線した鉄道車両1が、図4に示すような駅20のプラットホーム21のホーム端部21aに衝突する際には、車体5間に斜めに張り出している車体間ヨーダンパ12がホーム端部21aに衝突して、衝撃を吸収しつつ、脱線した鉄道車両1の向きを修正するようにガイドされる。さらに、衝撃低減構造の緩衝部25がホーム端部21aに押し潰されるようにして変形しつつ、衝撃を吸収し、さらに案内面11で車体5がホーム端部21aに衝突する。
この実施の形態では、衝撃低減構造として、第1の実施の形態の構造に加えて変形可能な緩衝部25を設け、車両同士のオフセット衝突時に緩衝部25が潰れることで衝撃を吸収するようにしたので、さらに衝突時の衝撃を低減させることができる。また、駅20のプラットホーム21などの構造物と衝突する際であっても、緩衝部25を潰しながら案内面11を衝突させることで、衝撃をさらに低減させることができる。
さらに、衝撃低減構造に緩衝部25を設け、緩衝部25内に車体間ヨーダンパ12を挿通させるようにしたので、構造物などに衝突した際に車体間ヨーダンパ12が変形又は破損しても、車体間ヨーダンパ12が車体5から落下することを防止できる。
次に、図6を参照して本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、前記各実施の形態と同じ構成要素、及び重複する説明は省略する。
本実施の形態の車両の衝撃低減構造は、駅などの構造物側に適用したことを特徴とする。
図6に示すように、駅20のプラットホーム21は、地面に定着されたベースの上面から略水平に、鉄道車両に向かって張り出している。この張り出している部分30の下側には、例えば、軌道2上に落ちた人が逃げ込む退避帯などになっている。
ここで、プラットホーム21において鉄道車両が進入している方向のホーム端部21aには、衝撃低減部31(衝撃低減構造)が設けられている。衝撃低減部31は、高さがプラットホーム21の高さに略等しく、軌道2に臨む案内面32(案内部)が設けられている。案内面32は、プラットホーム21側の基端がプラットホーム21の張り出した部分30の先端面30aに面一に連なり、そこから、退避角θで軌道2から遠ざかるように、つまり駅20に進入してくる鉄道車両を受け入れるように開いた形状になっている。そして、この衝撃低減部31は、プラットホーム21に強固に結合されている。
この衝撃低減部31の作用について説明する。脱線した鉄道車両が駅20に進入してきたときには、脱線によってプラットホーム21側にはみ出しつつ走行する鉄道車両の車体が、最初に衝撃低減部31の案内面32に衝突する。このとき、鉄道車両側の衝突位置は、特定されないが、少なくとも衝撃低減部31は平面(案内面32)で衝突する。そして、この案内面32は、後退角θをもって傾斜しているので、鉄道車両は案内面32によって、その走行方向が軌道2に沿う方向に修整されるようにガイドされる。
この実施の形態では、プラットホーム21に、衝撃低減部31を設けたので、鉄道車両が脱線した状態で駅20に侵入してきたときであっても、鉄道車両をガイドしつつ、駅20と鉄道車両の衝突による衝撃を低減させることができる。この衝撃低減部31を有しない場合には、プラットホーム21の突出する部分30に車体の側面が直接に衝突するために、車体が受けるダメージが大きいが、この衝撃低減部31によれば、このような大きなダメージの発生を防止できる。ここで、衝撃低減部31は、重量物が充填されているので、鉄道車両の衝突時の衝撃を受けつつ、鉄道車両を確実にガイドすることができる。
なお、衝撃低減部31の案内面32は、平面に限定されずに、曲面形状であっても良い。この場合の案内面32は、プラットホーム21の先端面30aに連なる基端における接線と、先端面30aとのなす角度が、後退角θとなるように設定され、プラットホーム21から遠ざかるにつれて軌道2から徐々に離れるように、かつ鉄道車両を受け入れるように曲線的に開いた形状とする。さらに、平面視で、円の四分の一に相当するような扇型形状でも良い。
次に、図7を参照して本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、前記各実施の形態と同じ構成要素、及び重複する説明は省略する。
本実施の形態は、他の構造物として、トンネルに衝撃低減構造を適用したものである。
図7に示すように、トンネル40は、鉄道車両が通過可能なアーチ状の貫通部41を有し、ここに軌道2が敷設されている。このトンネル40の入口の両側には、衝撃低減部42(衝撃低減構造)がそれぞれ一つずつ設けられている。
衝撃低減部42は、軌道2に面する案内面43(案内部)を有し、案内面43においてトンネル40に連なる基端は、トンネル40の貫通部41の内側壁41aと面一に設けられており、この基端から鉄道車両の進行方向手前側に向かって開くように、後退角θで傾斜している。すなわち、この衝撃低減部42は、トンネル40の入口から遠ざかるにつれて直線的に軌道2から離れ、トンネル40に進入する鉄道車両を受け入れるように開いた形状になっている。なお、衝撃低減部42の高さは、トンネル入口の高さに略等しく、衝撃低減部42はトンネル坑口に強固に結合されている。
この衝撃低減部42は、断線した状態で鉄道車両がトンネル40に進入する際に、前記実施の形態と同様の作用及び効果を発揮する。
ここで、新幹線等のトンネルでは、微気圧波対策として、人工緩衝工が設置されることがあるが、このような人工緩衝工付きのトンネルの場合には、側壁を、コンクリート製の衝撃低減部42を有する壁に置き換えて構成しても良い。また、新規にトンネルを建設する場合には、衝撃低減部42を有する壁を新設しても良いが、図8及び図9に示すような後退角付坑口50を構築しても良い。この後退角付坑口50は、衝撃低減部51が一体的に設けられている。衝撃低減部51は、開口部の上下方向は変化させずに、左右方向だけ円弧状に曲面的な形状を有している。この衝撃低減部51は、トンネル40の内側面50aの延長線に対して、後退角θで車両を受け入れるように開いている。このような衝撃低減部51は、新規にトンネル40を製造する際に製造されるもので、トンネル40と一体的に製造されるので、強度を高くすることができる。
なお、本発明は、前記各実施の形態に限定されずに広く応用することができる。
例えば、鉄道車両側と、構造物側とのそれぞれに衝撃低減構造を設けても良い。具体例をあげると、第1又は第2の実施の形態における鉄道車両1を、第3又は第4の実施の形態における駅20やトンネル40が設けられた軌道2上に走行させても良い。
駅20のプラットホーム21と、衝撃低減部31とは別体として構成されているが、一体的に構成されても良い。同様に、トンネル40と衝撃低減部42とは、一体的に構成されても良い。
本発明の実施の形態における鉄道車両の概略構成を示す側面図である。 図1のII‐II線に沿った断面図である。 2両編成の後続車両が脱線し、車両同士が衝突する際の衝撃低減構造の作用を説明する図である。 2両編成の後続車両が脱線した状態で駅に進入する際の衝撃低減構造の作用を説明する図である。 衝撃低減構造を示す斜視図である。 駅に設けた衝撃低減構造を示す斜視図である。 トンネルに設けた衝撃低減構造を示す斜視図である。 トンネルに一体的に設けた衝撃低減構造を示す斜視図である。 図8の断面図である。
符号の説明
1 鉄道車両
2 軌道
10 コーナー部
11,32,43 案内面(案内部)
12 ダンパー
21 プラットホーム(構造物)
25 緩衝部(緩衝材)
40 トンネル(構造物)
θ 後退角

Claims (2)

  1. 軌道上を走行する車両が前記軌道から逸脱した際に、前記車両が衝突によって受ける衝撃を低減させる車両の衝撃低減構造であって、前記車両に、前記車両の進行方向に対して、前記車両又は前記軌道に沿って設けられた構造物を受け入れる方向に、徐々に開いた案内部を設け
    前記案内部は、前記車両の端部の両側のコーナー部分を面取してなり、
    前後に連結される2つの前記車両において、対向配置される2つの案内部に、ダンパーを回動自在に渡設し、
    前記車両が脱線した場合に、前記ダンパーが最初に前記軌道に沿って設けられた構造物に衝突するように構成したことを特徴とする車両の衝撃低減構造。
  2. 面取りされた前記コーナー部分を補完するように平面視で略三角形状を有するとともに、前記ダンパーを回動自在に挿通させるためのダンパ取出用開口部が形成された、衝撃を吸収する緩衝材を取り付けたことを特徴とする請求項に記載の車両の衝撃低減構造
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