JP4382525B2 - 二段吸収方式の吸収冷凍機 - Google Patents

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Description

本発明は、二段吸収方式の吸収冷凍機、詳しくは、二段吸収方式の液溜り量を制御する吸収冷凍機に関するものである。ここで、吸収冷凍機には、吸収冷温水機をも含むものとする。
吸収冷凍機は、運転効率を高めるために圧力差と沸騰温度の差を利用して吸収液(例えば、臭化リチウム水溶液)を加熱し、冷媒蒸気を発生させるよう工夫がなされている。吸収液は、吸収器→熱交換器→再生器…(複数の再生器)…→熱交換器→吸収器の順に循環し、冷媒は、蒸発器→吸収器→再生器…(複数の再生器)…→凝縮器の順に循環する。蒸発器で蒸発した冷媒は、吸収器で吸収液に吸収されて吸収液とともに循環し、再生器で分離され凝縮器で冷却されて液化し蒸発器へもどるサイクルが、吸収冷凍機の標準的なサイクルとして良く知られている。
また、二段吸収サイクルの吸収冷凍機は、2つの吸収器と2つの蒸発器を持ち、わずかな濃度差と飽和圧力差を利用して、吸収液の吸収能力を効率良く利用し、冷媒を吸収する能力を向上させ、熱を効率良く利用する省エネルギー運転に適した吸収冷凍機として知られている(例えば、特許文献1、2、3参照)。また、吸収器から凝縮器へ冷却水を流通せしめるようにした吸収冷凍機において、吸収器に流入する冷却水が下限設定温度以下に達すると冷却水を凝縮器から吸収器へバイパス路を流通させる切換機構を備えてなる吸収冷凍機が知られている(例えば、特許文献4参照)。
特開2000−266422号公報(第2頁、図1) 特開昭58−219369号公報(第1頁、第2図) 特開昭58−219371号公報(第1頁、第2図) 特開昭59−125364号公報(第1頁、図面)
上記のように、二段吸収サイクルの吸収冷凍機に関する発明は多くあり、公知のものとなっている。しかし、起動時、停止時、負荷変化時にも安定した運転が可能となる液面制御に関する発明は例を見ない。起動時、負荷変化時などいずれの場合においても安定した運転を継続させるために、吸収液又は冷媒を循環させる溶液ポンプは、運転に支障のないように溶液を安定して供給し、かつ、吸い込みヘッドが確保されていなければならない。 しかし、実際の運転条件においては、起動時、負荷変化時などにおいては、常に容器内の圧力が変動しているため、吐出側の圧力が変化している。そのために、吐出量も変動して計画値より多く流れてしまったりする場合が生じる。吸入側と吐出側の圧力差は、通常定格運転条件の時が最大で、起動時や負荷変化時は定格運転時よりも圧力差が小さくなる。そのために、起動時や負荷変化時は圧力差が小さい分だけ、吐出する溶液循環量が多く流れやすくなる。すなわち、吸入側の溶液が不足し、吸い込みヘッドが確保できなくなって、溶液ポンプがキャビテーションを起しやすい状況になる。
解決しようとする問題点は、従来からある吸収器が1つのサイクルや、吸収器が上下に配置されている二段吸収サイクルは構造的に循環する溶液が比較的早く循環し戻りやすく、機械の背を低くするために吸収器を左右に配置する二段吸収サイクルは、構造的に循環する溶液の戻りが遅くなったり、左右の液溜り量のアンバランスが起きやすいという点である。
本発明は、機械高さを低く押さえつつ高効率を追求する二段吸収サイクルの構造配置として、吸収器を左右に2つ配置する構造を採用し、かつ、安定した運転が継続できるように、起動時、負荷変化時を含めて左右の吸収液のアンバランスや、溶液ポンプへの溶液の供給不足が起きないようにし、溶液ポンプの損傷防止や耐久性向上、さらには省エネルギーを図ることができるようにしたことを最も主要な特徴とする。
すなわち、本発明は、吸収器、再生器(又は低温再生器及び高温再生器、又は低温再生器、中温再生器及び高温再生器など)、蒸発器、凝縮器、溶液熱交換器などを有する吸収式冷凍機で、かつ、二段吸収サイクルを採用する吸収冷凍機において、運転中の2つの吸収器の吸収液溜り量、2つの蒸発器の冷媒液溜り量を制御して、運転中に液溜り量の不足から起きる空運転による溶液ポンプのキャビテーションを防止し、溶液ポンプの損傷防止と円滑な運転を行うことにより、設計通りの運転効率と、省エネルギー運転を確実なものとするものである。
具体的には、吸収液の液量バランス制御、冷媒液の液量バランス制御をバイパス管、バイパス制御弁などを採用した構成により行う。また一重効用、二重効用、三重効用など単数又は複数の再生器を有する吸収冷凍機に共通して利用が可能である。本発明は、2つの吸収器、2つの蒸発器がそれぞれ左右に並び、蒸発器、吸収器が上下に並ぶ構造に有効となる制御方式である。なお、蒸発器、吸収器が左右に並ぶ構造の二段吸収サイクルには適用しない。また、前述のように、吸収冷凍機は、吸収冷温水機を含む吸収冷凍機の総称である。
本発明の二段吸収方式の吸収冷凍機は、第1吸収器、第2吸収器、再生器、第1蒸発器、第2蒸発器、凝縮器、溶液熱交換器、低温吸収液ポンプ、冷媒ポンプ、吸収液散布ポンプなどの機器を少なくとも有し、これらの機器を配管接続して吸収液流路、冷媒流路及び冷媒蒸気流路を形成し、第1蒸発器と第1吸収器とを上下に有する第1ブロックと、第2蒸発器と第2吸収器とを上下に有する第2ブロックとを単一胴内に並列に2つの吸収器が左右に、かつ、2つの蒸発器が左右に配置されるように設け、冷却水を第2吸収器、第1吸収器、凝縮器の順に直列に送給し、冷水を第2蒸発器、第1蒸発器の順に直列に送給し、再生器から戻る吸収液を溶液熱交換器、第1吸収器、吸収液散布ポンプ、第2吸収器、低温吸収液ポンプ、溶液熱交換器、再生器の順に直列に送給し、第1蒸発器で蒸発した冷媒は第1吸収器の吸収液に吸収され、第2蒸発器で蒸発した冷媒は第2吸収器に吸収されるサイクルフローとした二段吸収方式の吸収冷凍機において、
低温吸収液ポンプと溶液熱交換器との間の低温吸収液管と、溶液熱交換器と第1吸収器との間の散布用吸収液管とを吸収液分岐管を介して接続し、かつ、第1吸収器下部の吸収液溜り部と第2吸収器下部の吸収液溜り部とを液溜り連通管を介して接続し、起動時や負荷変化による加熱熱量制御時に、第1吸収器下部及び第2吸収器下部の吸収液溜り部の液量不足と左右の吸収液溜り部のアンバランスを解消するために、前記吸収液分岐管に、起動、停止、自動運転を操作する運転盤に内蔵する制御回路からの信号で開閉する自動の第1バイパス弁を設けるか、又は/及び前記液溜り連通管に、起動、停止、自動運転を操作する運転盤に内蔵する制御回路からの信号で開閉する自動の第2バイパス弁を設けてなることを特徴としている。
また、本発明の吸収冷凍機は、第1吸収器、第2吸収器、再生器、第1蒸発器、第2蒸発器、凝縮器、溶液熱交換器、低温吸収液ポンプ、冷媒ポンプ、吸収液散布ポンプなどの機器を少なくとも有し、これらの機器を配管接続して吸収液流路、冷媒流路及び冷媒蒸気流路を形成し、第1蒸発器と第1吸収器とを上下に有する第1ブロックと、第2蒸発器と第2吸収器とを上下に有する第2ブロックとを単一胴内に並列に2つの吸収器が左右に、かつ、2つの蒸発器が左右に配置されるように設け、冷却水を第2吸収器、第1吸収器、凝縮器の順に直列に送給し、冷水を第2蒸発器、第1蒸発器の順に直列に送給し、再生器から戻る吸収液を溶液熱交換器、第1吸収器、吸収液散布ポンプ、第2吸収器、低温吸収液ポンプ、溶液熱交換器、再生器の順に直列に送給し、第1蒸発器で蒸発した冷媒は第1吸収器の吸収液に吸収され、第2蒸発器で蒸発した冷媒は第2吸収器に吸収されるサイクルフローとした二段吸収方式の吸収冷凍機において、
第2蒸発器下部の冷媒溜り部と、第1蒸発器下部の冷媒溜り部から冷媒ポンプまでの散布用冷媒管とを冷媒抜出管を介して接続し、起動時や負荷変化による加熱熱量制御時に、第1蒸発器下部及び第2蒸発器下部の冷媒溜り部の液量不足と左右の冷媒溜り部のアンバランスを解消するために、前記冷媒抜出管に、起動、停止、自動運転を操作する運転盤に内蔵する制御回路からの信号で開閉する自動の第3バイパス弁を設けて構成されている。
また、本発明の吸収冷凍機は、第1吸収器、第2吸収器、再生器、第1蒸発器、第2蒸発器、凝縮器、溶液熱交換器、低温吸収液ポンプ、冷媒ポンプ、吸収液散布ポンプなどの機器を少なくとも有し、これらの機器を配管接続して吸収液流路、冷媒流路及び冷媒蒸気流路を形成し、第1蒸発器と第1吸収器とを上下に有する第1ブロックと、第2蒸発器と第2吸収器とを上下に有する第2ブロックとを単一胴内に並列に2つの吸収器が左右に、かつ、2つの蒸発器が左右に配置されるように設け、冷却水を第2吸収器、第1吸収器、凝縮器の順に直列に送給し、冷水を第2蒸発器、第1蒸発器の順に直列に送給し、再生器から戻る吸収液を溶液熱交換器、第1吸収器、吸収液散布ポンプ、第2吸収器、低温吸収液ポンプ、溶液熱交換器、再生器の順に直列に送給し、第1蒸発器で蒸発した冷媒は第1吸収器の吸収液に吸収され、第2蒸発器で蒸発した冷媒は第2吸収器に吸収されるサイクルフローとした二段吸収方式の吸収冷凍機において、
第2吸収器に、吸収液溜り部の液面を検出するための液面検出器を設け、第1吸収器下部の吸収液溜り部と第2吸収器下部の吸収液溜り部とを液溜り連通管を介して接続し、この液溜り連通管に液面検出器の信号で開閉する第2バイパス弁を設けて構成されている。
また、本発明の吸収冷凍機は、第1吸収器、第2吸収器、再生器、第1蒸発器、第2蒸発器、凝縮器、溶液熱交換器、低温吸収液ポンプ、冷媒ポンプ、吸収液散布ポンプなどの機器を少なくとも有し、これらの機器を配管接続して吸収液流路、冷媒流路及び冷媒蒸気流路を形成し、第1蒸発器と第1吸収器とを上下に有する第1ブロックと、第2蒸発器と第2吸収器とを上下に有する第2ブロックとを単一胴内に並列に2つの吸収器が左右に、かつ、2つの蒸発器が左右に配置されるように設け、冷却水を第2吸収器、第1吸収器、凝縮器の順に直列に送給し、冷水を第2蒸発器、第1蒸発器の順に直列に送給し、再生器から戻る吸収液を溶液熱交換器、第1吸収器、吸収液散布ポンプ、第2吸収器、低温吸収液ポンプ、溶液熱交換器、再生器の順に直列に送給し、第1蒸発器で蒸発した冷媒は第1吸収器の吸収液に吸収され、第2蒸発器で蒸発した冷媒は第2吸収器に吸収されるサイクルフローとした二段吸収方式の吸収冷凍機において、
第2吸収器に、吸収液溜り部の液面を検出するための液面検出器を設け、低温吸収液ポンプと溶液熱交換器との間の低温吸収液管と、溶液熱交換器と第1吸収器との間の散布用吸収液管とを吸収液分岐管を介して接続し、かつ、第1吸収器下部の吸収液溜り部と第2吸収器下部の吸収液溜り部とを液溜り連通管を介して接続し、起動時や負荷変化による加熱熱量制御時に、第1吸収器下部及び第2吸収器下部の吸収液溜り部の液量不足と左右の吸収液溜り部のアンバランスを解消するために、前記吸収液分岐管に、起動、停止、自動運転を操作する運転盤に内蔵する制御回路からの信号で開閉する自動の第1バイパス弁を設けるか、又は/及び前記液溜り連通管に、起動、停止、自動運転を操作する運転盤に内蔵する制御回路からの信号で開閉する自動の第2バイパス弁を設けて構成されている。
上記の液面検出器を備えた吸収冷凍機において、吸収液散布ポンプの回転数を、液面検出器で検出する液面高さにより定めた周波数で制御し、低温吸収液ポンプの回転数を外部負荷の変化により変化する冷水温度又は温水温度の変化の度合いである温度差、温度変化量、温度変化速度などの変化量により定めた周波数で制御するように構成されている。
また、これらの吸収冷凍機において、冷却水を第2吸収器、第1吸収器、凝縮器の順に直列に送給する代りに、冷却水を凝縮器、第2吸収器、第1吸収器の順に直列に送給するように構成する場合もある。
また、これらの吸収冷凍機において、第2蒸発器下部の冷媒溜り部と、第1蒸発器下部の冷媒溜り部から冷媒ポンプまでの散布用冷媒管とを冷媒抜出管を介して接続し、起動時や負荷変化による加熱熱量制御時に、第1蒸発器下部及び第2蒸発器下部の冷媒溜り部の液量不足と左右の冷媒溜り部のアンバランスを解消するために、前記冷媒抜出管に起動、停止、自動運転を操作する運転盤に内蔵する制御回路からの信号で開閉する自動の第3バイパス弁を設けた構成とすることが好ましい。
上記のように、本発明は、通常の吸収サイクルにおいて、より大きな省エネルギー効果を得る目的で、吸収器及び蒸発器をそれぞれ左右に2つ配置する二段吸収サイクルを採用し、かつ、背を低くおさえて輸送や移動をしやすくすることを目的とした構造配置を採用している。このような構成にすることにより、二段吸収方式の吸収冷凍機の起動特性、負荷変化特性を改善する制御方式とすることができる。
また、本発明の吸収冷凍機には、第1吸収器から第2吸収器に吸収液を送る吸収液散布ポンプと第2吸収器から再生器(単数又は複数)へ吸収液を送る低温吸収液ポンプ及び蒸発器冷媒溜り部の冷媒を第1蒸発器及び第2蒸発器へ同時に送る冷媒ポンプを装備している。また同時に、吸収液の溜り量を制御する第1バイパス弁、第2バイパス弁と冷媒の溜り量を制御する第3バイパス弁を装備している。
また、吸収液散布ポンプ及び低温吸収液ポンプは、ポンプの電源周波数を変え、回転数を変えることにより吸収液循環量を制御することが可能な、周波数制御対応のポンプとする。各ポンプの運転とバイパス弁の開閉動作は、表1に示すような組み合わせを基本動作とする。
Figure 0004382525
なお、表1における散布ポンプの周波数制御とは、吸収液の液面変化に応じて、予め定めた電源周波数によりポンプの回転数を変え液循環量を変えることを言う。また、低温ポンプの負荷制御とは、外部負荷の変化を冷水温度(又は温水温度)の変化で検知して、温度差、温度変化量、温度変化速度などの変化の度合いにより、予め定めた電源周波数によりポンプの回転数を変え液循環量を変えることを言う。
本発明は上記のように構成されているので、つぎのような効果を奏する。
(1) 2つの吸収器の吸収液溜り量又は/及び2つの蒸発器の冷媒液溜り量を制御して、運転中に液溜り量の不足から起きる空運転による溶液ポンプのキャビテーションを防止し、溶液ポンプの損傷防止と円滑な運転を行うことにより、設計通りの運転効率と、省エネルギー運転を確実なものとすることができる。
(2) 吸収器及び蒸発器をそれぞれ左右に2つ配置する二段吸収サイクルを採用し、かつ、背(高さ)を低くおさえて輸送や移動をしやすくすることができ、二段吸収方式の吸収冷凍機の起動特性、負荷変化特性を改善する制御方式を提供することができる。
二段吸収方式の吸収冷凍機における溶液ポンプのキャビテーションを防止し、効率運転、省エネルギー運転を行なうという目的を、吸収液の液量バランス制御、冷媒液の液量バランス制御をバイパス管、バイパス制御弁などを用いて行うように構成することにより実現した。
以下、本発明の実施の形態について説明するが、本発明は下記の実施の形態に何ら限定されるものではなく、適宜変更して実施できるものである。図1は本発明の実施の第1形態による二段吸収方式の吸収冷凍機で、一例として、一重効用(単効用)の吸収冷凍機を示している。図1に示す吸収冷凍機は、吸収器液面検出による制御はなく、起動時、停止時、低負荷時のバイパス制御を行う場合を示している。
本実施形態の吸収冷凍機は、第1吸収器1A、第2吸収器1B、再生器3、第1蒸発器4A、第2蒸発器4B、凝縮器5、溶液熱交換器(低温熱交換器)2、低温吸収液ポンプ22、冷媒ポンプ23、吸収液散布ポンプ21などの機器を有し、これらの機器を配管接続して吸収液流路、冷媒流路及び冷媒蒸気流路を形成するように構成されている。
さらに、第1蒸発器4Aと第1吸収器1Aとを上下に有する第1ブロックAと、第2蒸発器4Bと第2吸収器1Bとを上下に有する第2ブロックBとを単一胴10内に並列に2つの吸収器が左右に、かつ、2つの蒸発器が左右に配置されるように設け、冷却水を第2吸収器1B、第1吸収器1A、凝縮器5の順に直列に送給し、冷水を第2蒸発器4B、第1蒸発器4Aの順に直列に送給し、再生器3から戻る吸収液を溶液熱交換器2、第1吸収器1A、吸収液散布ポンプ21、第2吸収器1B、低温吸収液ポンプ22、溶液熱交換器2、再生器3の順に直列に送給し、第1蒸発器4Aで蒸発した冷媒は第1吸収器1Aの吸収液に吸収され、第2蒸発器4Bで蒸発した冷媒は第2吸収器1Bに吸収されるサイクルフローが構成されている。
このように、吸収液を吸収器から順に、溶液熱交換器2、再生器3、溶液熱交換器2を経て吸収器に戻るように循環させる吸収冷凍機において、単一胴10内に蒸発器と吸収器との組合せを2組配設している すなわち、図1に示すように、第1蒸発器4Aと第1吸収器1Aとを上下に有する第1ブロックAと、第2蒸発器4Bと第2吸収器1Bとを有する第2ブロックBとを、単一胴10内に仕切り壁11、12を隔てて並列させて配設してなるものである。また、第1蒸発器4Aと第1吸収器1Aとの間には第1冷媒溜り部6Aが配設され、第2蒸発器4Bと第2吸収器1Bとの間には第2冷媒溜り部6Bが配設されている。図1の例では、単一の冷媒溜り部6を前記仕切り壁11により分割することにより、第1冷媒溜り部6Aと第2冷媒溜り部6Bとが形成されている。また、この仕切り壁11の下端と冷媒溜り部6底面との間は適宜切欠き(連通孔)13が設けられていて、第1冷媒溜り部6Aと第2冷媒溜り部6Bとは連通するようになっている。
第1冷媒溜り部6Aと第2冷媒溜り部6Bは、通常の運転中においては、それぞれの冷媒溜り部には冷媒液が溜まっており、第1冷媒溜り部6Aと第2冷媒溜り部6Bの間の切欠き13は液溜りの低部で冷媒液によりシールされている。その為、運転中に第1ブロックAと第2ブロックBの間の圧力差は維持され、運転条件、負荷変化等があっても所定の圧力差での連続運転が維持できる。このように、多少液面の変動があっても、切欠き13は液溜りの下にあるように構成されている。
つぎに、このような構成とされている吸収冷凍機における吸収液等の循環について説明する。第1吸収器1Aにおいて散布された吸収液は、冷却水により冷却されながら第1蒸発器4Aで蒸発した冷媒蒸気を吸収し、その分、濃度が薄められて第1ブロックAの底部に溜る。この底部に溜った吸収液(第1稀吸収液)は、底部から吸収液散布ポンプ21により抜き出されて第2吸収器1Bに送給されて散布される。第2吸収器1Bにおいて散布された吸収液は、冷却水により冷却されながら第2蒸発器4Bで蒸発した冷媒蒸気を吸収し、その分、濃度が薄められて第2ブロックBの底部に溜る。この第2ブロックBの底部に溜った吸収液(第2稀吸収液)は、底部から低温吸収液ポンプ22により抜き出されて再生器3に送給されるが、その途中で熱交換器2において再生器3からの濃吸収液により加熱され、その加熱された状態で再生器3に導入される。
再生器3に導入された吸収液は、再生器3において加熱源(加熱蒸気や燃焼ガス)により加熱され、吸収している冷媒を冷媒蒸気として放出し、その分、濃度が高められた吸収液(濃吸収液)となって再生器3に溜る。すなわち、吸収液は再生器3において再生されて再生器3に溜る。この溜った濃吸収液は底部から抜き出されることにより、あるいはオーバーフロー等の流動により、第1吸収器1Aに戻されて散布されるが、その途中において前述したように熱交換器2において第2稀吸収液を加熱する。
再生器3において第2稀吸収液から放出された冷媒蒸気は、再生器3に併設されている凝縮器5に送給され、冷却水により冷却され液体となって凝縮器5に溜る。つまり、冷媒となって凝縮器5に溜る。この溜った冷媒は圧力差及びヘッド差により第1冷媒溜り部6Aもしくは第2冷媒溜り部6Bに送給され、又は第1冷媒溜り部6A及び第2冷媒溜り部6Bに同時に送給される。この第1冷媒溜り部6A及び第2冷媒溜り部6Bに溜った冷媒は、連通孔13を通して第1冷媒溜り部6Aと第2冷媒溜り部6Bとの間を行き交う。
このようにして、第1冷媒溜り部6A及び第2冷媒溜り部6Bに溜った冷媒は、冷媒ポンプ23により第1蒸発器4A及び第2蒸発器4Bに送給されて散布される。
第1蒸発器4A及び第2蒸発器4Bに散布された冷媒は、蒸発してそれぞれ第1吸収器1A及び第2吸収器1Bに飛散して吸収液により吸収される。冷媒はこの蒸発の際に冷水から気化熱を奪うことにより冷水を冷却する。なお、蒸発しなかった冷媒はそれぞれ第1冷媒溜り部6A及び第2冷媒溜り部6Bに落下して再び散布される。
本実施形態では、冷水は第2蒸発器4Bから第1蒸発器4Aへ直列(シリーズ)に送給されるようにされており、また、吸収器に対する冷却水は、第2吸収器1Bから第1吸収器1A直列(シリーズ)に送給されるようにされている。
本実施形態はこのような構成をとることにより、吸収液内の圧力、蒸発器内の圧力をブロックごとに段階的に変えることが可能になり、吸収液を広い濃度範囲で利用できるようになるので、稀薄な濃度領域まで利用できる範囲が広がり、吸収液循環量の低減、低温熱源の有効利用という効果が得られる。
上記のように構成された二段吸収方式の吸収冷凍機において、低温吸収液ポンプ22と溶液熱交換器2との間の低温吸収液管30と、溶液熱交換器2と第1吸収器1Aとの間の散布用吸収液管31とを吸収液分岐管(吸収液バイパス管)32を介して接続し、かつ、第1吸収器下部の吸収液溜り部33Aと第2吸収器下部の吸収液溜り部33Bとを液溜り連通管(液溜りバイパス管)34を介して接続し、起動時や負荷変化による加熱熱量制御時に、第1吸収器下部及び第2吸収器下部の吸収液溜り部の液量不足と左右の吸収液溜り部のアンバランスを解消するために、前記吸収液分岐管32に、起動、停止、自動運転を操作する運転盤(図示略)に内蔵する制御回路からの信号で開閉する自動の第1バイパス弁41を設けるか、又は/及び前記液溜り連通管34に、起動、停止、自動運転を操作する運転盤に内蔵する制御回路からの信号で開閉する自動の第2バイパス弁42を設けている。この場合、第1バイパス弁41と第2バイパス弁42の両方を設けることが好ましい。
また、第2蒸発器下部の冷媒溜り部6Bと、第1蒸発器下部の冷媒溜り部6Aから冷媒ポンプ23までの散布用冷媒管35とを冷媒抜出管(冷媒バイパス管)36を介して接続し、起動時や負荷変化による加熱熱量制御時に、第1蒸発器下部及び第2蒸発器下部の冷媒溜り部の液量不足と左右の冷媒溜り部のアンバランスを解消するために、前記冷媒抜出管36に、起動、停止、自動運転を操作する運転盤に内蔵する制御回路からの信号で開閉する自動の第3バイパス弁43を設けている。この場合、第1バイパス弁41、第2バイパス弁42、第3バイパス弁43のすべてを設けることが好ましい。
図2は本発明の実施の第2形態による二段吸収方式の吸収冷凍機を示している。図2に示す吸収冷凍機は、吸収器の液面検出器による吸収液散布ポンプの周波数制御を図1に示す構成に加えた場合を示している。本実施形態は、第2吸収器1Bに、吸収液溜り部33Bの液面を検出するための液面検出器44を接続して設け、第1吸収器下部の吸収液溜り部33Aと第2吸収器下部の吸収液溜り部33Bとを液溜り連通管34を介して接続し、この液溜り連通管34に液面検出器44の信号で開閉する第2バイパス弁52を設けたものである。45は検出器連通管である。
そして、吸収液散布ポンプ21の回転数を、液面検出器44で検出する液面高さにより定めた周波数で制御し、低温吸収液ポンプ22の回転数を外部負荷の変化により変化する冷水温度又は温水温度の変化の度合いである温度差、温度変化量、温度変化速度などの変化量により定めた周波数で制御する。他の構成及び作用は実施の第1形態(図1)の場合と同様である。
図3は本発明の実施の第3形態による二段吸収方式の吸収冷凍機を示している。前述の実施の第1形態では、冷却水を第2吸収器、第1吸収器、凝縮器の順に直列に送給するように構成しているが、本実施形態は、冷却水を凝縮器5、第2吸収器1B、第1吸収器1Aの順に直列に送給するように構成したものである。このようにすることにより、凝縮器5へ温度の低い冷却水を先に流し凝縮器内の飽和圧力を低くして、再生器3で加熱され沸騰する吸収液の沸騰をより活発にさせる効果がある。他の構成及び作用は実施の第1形態(図1)の場合と同様である。
図4は本発明の実施の第4形態による二段吸収方式の吸収冷凍機を示している。前述の実施の第2形態では、冷却水を第2吸収器、第1吸収器、凝縮器の順に直列に送給するように構成しているが、本実施形態は、冷却水を凝縮器5、第2吸収器1B、第1吸収器1Aの順に直列に送給するように構成したものである。このようにすることにより、凝縮器5へ温度の低い冷却水を先に流し凝縮器内の飽和圧力を低くして、再生器3で加熱され沸騰する吸収液の沸騰をより活発にさせる効果がある。他の構成及び作用は実施の第2形態(図2)の場合と同様である。
図1〜図4においては、一例として一重効用(単効用)の吸収冷凍機の場合について説明しているが、二重効用、三重効用などの吸収冷凍機にも、勿論適用することができる。また、吸収冷凍機の代りに吸収冷温水機とすることもできる。また、第1吸収器と第2吸収器とを逆に配置し、第1蒸発器と第2蒸発器とを逆に配置しても差し支えない。
本発明の実施の第1形態による二段吸収方式の吸収冷凍機の概略構成図である。 本発明の実施の第2形態による二段吸収方式の吸収冷凍機の概略構成図である。 本発明の実施の第3形態による二段吸収方式の吸収冷凍機の概略構成図である。 本発明の実施の第4形態による二段吸収方式の吸収冷凍機の概略構成図である。
符号の説明
A 第1ブロック
B 第2ブロック
1A 第1吸収器
1B 第2吸収器
2 溶液熱交換器(低温熱交換器)
3 再生器
4A 第1蒸発器
4B 第2蒸発器
5 凝縮器
6 冷媒溜り部
6A 第1冷媒溜り部
6B 第2冷媒溜り部
10 単一胴
11、12 仕切り壁
13 切欠き(連通孔)
21 吸収液散布ポンプ
22 低温吸収液ポンプ
23 冷媒ポンプ
30 低温吸収液管
31 散布用吸収液管
32 吸収液分岐管(吸収液バイパス管)
33A、33B 吸収液溜り部
34 液溜り連通管(液溜りバイパス管)
35 散布用冷媒管
36 冷媒抜出管(冷媒バイパス管)
41 第1バイパス弁
42、52 第2バイパス弁
43 第3バイパス弁
44 液面検出器
45 検出器連通管

Claims (7)

  1. 第1吸収器、第2吸収器、再生器、第1蒸発器、第2蒸発器、凝縮器、溶液熱交換器、低温吸収液ポンプ、冷媒ポンプ、吸収液散布ポンプなどの機器を少なくとも有し、これらの機器を配管接続して吸収液流路、冷媒流路及び冷媒蒸気流路を形成し、第1蒸発器と第1吸収器とを上下に有する第1ブロックと、第2蒸発器と第2吸収器とを上下に有する第2ブロックとを単一胴内に並列に2つの吸収器が左右に、かつ、2つの蒸発器が左右に配置されるように設け、冷却水を第2吸収器、第1吸収器、凝縮器の順に直列に送給し、冷水を第2蒸発器、第1蒸発器の順に直列に送給し、再生器から戻る吸収液を溶液熱交換器、第1吸収器、吸収液散布ポンプ、第2吸収器、低温吸収液ポンプ、溶液熱交換器、再生器の順に直列に送給し、第1蒸発器で蒸発した冷媒は第1吸収器の吸収液に吸収され、第2蒸発器で蒸発した冷媒は第2吸収器に吸収されるサイクルフローとした二段吸収方式の吸収冷凍機において、
    低温吸収液ポンプと溶液熱交換器との間の低温吸収液管と、溶液熱交換器と第1吸収器との間の散布用吸収液管とを吸収液分岐管を介して接続し、かつ、第1吸収器下部の吸収液溜り部と第2吸収器下部の吸収液溜り部とを液溜り連通管を介して接続し、起動時や負荷変化による加熱熱量制御時に、第1吸収器下部及び第2吸収器下部の吸収液溜り部の液量不足と左右の吸収液溜り部のアンバランスを解消するために、前記吸収液分岐管に、起動、停止、自動運転を操作する運転盤に内蔵する制御回路からの信号で開閉する自動の第1バイパス弁を設けるか、又は/及び前記液溜り連通管に、起動、停止、自動運転を操作する運転盤に内蔵する制御回路からの信号で開閉する自動の第2バイパス弁を設けてなることを特徴とする二段吸収方式の吸収冷凍機。
  2. 第1吸収器、第2吸収器、再生器、第1蒸発器、第2蒸発器、凝縮器、溶液熱交換器、低温吸収液ポンプ、冷媒ポンプ、吸収液散布ポンプなどの機器を少なくとも有し、これらの機器を配管接続して吸収液流路、冷媒流路及び冷媒蒸気流路を形成し、第1蒸発器と第1吸収器とを上下に有する第1ブロックと、第2蒸発器と第2吸収器とを上下に有する第2ブロックとを単一胴内に並列に2つの吸収器が左右に、かつ、2つの蒸発器が左右に配置されるように設け、冷却水を第2吸収器、第1吸収器、凝縮器の順に直列に送給し、冷水を第2蒸発器、第1蒸発器の順に直列に送給し、再生器から戻る吸収液を溶液熱交換器、第1吸収器、吸収液散布ポンプ、第2吸収器、低温吸収液ポンプ、溶液熱交換器、再生器の順に直列に送給し、第1蒸発器で蒸発した冷媒は第1吸収器の吸収液に吸収され、第2蒸発器で蒸発した冷媒は第2吸収器に吸収されるサイクルフローとした二段吸収方式の吸収冷凍機において、
    第2蒸発器下部の冷媒溜り部と、第1蒸発器下部の冷媒溜り部から冷媒ポンプまでの散布用冷媒管とを冷媒抜出管を介して接続し、起動時や負荷変化による加熱熱量制御時に、第1蒸発器下部及び第2蒸発器下部の冷媒溜り部の液量不足と左右の冷媒溜り部のアンバランスを解消するために、前記冷媒抜出管に、起動、停止、自動運転を操作する運転盤に内蔵する制御回路からの信号で開閉する自動の第3バイパス弁を設けてなることを特徴とする二段吸収方式の吸収冷凍機。
  3. 第1吸収器、第2吸収器、再生器、第1蒸発器、第2蒸発器、凝縮器、溶液熱交換器、低温吸収液ポンプ、冷媒ポンプ、吸収液散布ポンプなどの機器を少なくとも有し、これらの機器を配管接続して吸収液流路、冷媒流路及び冷媒蒸気流路を形成し、第1蒸発器と第1吸収器とを上下に有する第1ブロックと、第2蒸発器と第2吸収器とを上下に有する第2ブロックとを単一胴内に並列に2つの吸収器が左右に、かつ、2つの蒸発器が左右に配置されるように設け、冷却水を第2吸収器、第1吸収器、凝縮器の順に直列に送給し、冷水を第2蒸発器、第1蒸発器の順に直列に送給し、再生器から戻る吸収液を溶液熱交換器、第1吸収器、吸収液散布ポンプ、第2吸収器、低温吸収液ポンプ、溶液熱交換器、再生器の順に直列に送給し、第1蒸発器で蒸発した冷媒は第1吸収器の吸収液に吸収され、第2蒸発器で蒸発した冷媒は第2吸収器に吸収されるサイクルフローとした二段吸収方式の吸収冷凍機において、
    第2吸収器に、吸収液溜り部の液面を検出するための液面検出器を設け、第1吸収器下部の吸収液溜り部と第2吸収器下部の吸収液溜り部とを液溜り連通管を介して接続し、この液溜り連通管に液面検出器の信号で開閉する第2バイパス弁を設けたことを特徴とする二段吸収方式の吸収冷凍機。
  4. 第1吸収器、第2吸収器、再生器、第1蒸発器、第2蒸発器、凝縮器、溶液熱交換器、低温吸収液ポンプ、冷媒ポンプ、吸収液散布ポンプなどの機器を少なくとも有し、これらの機器を配管接続して吸収液流路、冷媒流路及び冷媒蒸気流路を形成し、第1蒸発器と第1吸収器とを上下に有する第1ブロックと、第2蒸発器と第2吸収器とを上下に有する第2ブロックとを単一胴内に並列に2つの吸収器が左右に、かつ、2つの蒸発器が左右に配置されるように設け、冷却水を第2吸収器、第1吸収器、凝縮器の順に直列に送給し、冷水を第2蒸発器、第1蒸発器の順に直列に送給し、再生器から戻る吸収液を溶液熱交換器、第1吸収器、吸収液散布ポンプ、第2吸収器、低温吸収液ポンプ、溶液熱交換器、再生器の順に直列に送給し、第1蒸発器で蒸発した冷媒は第1吸収器の吸収液に吸収され、第2蒸発器で蒸発した冷媒は第2吸収器に吸収されるサイクルフローとした二段吸収方式の吸収冷凍機において、
    第2吸収器に、吸収液溜り部の液面を検出するための液面検出器を設け、低温吸収液ポンプと溶液熱交換器との間の低温吸収液管と、溶液熱交換器と第1吸収器との間の散布用吸収液管とを吸収液分岐管を介して接続し、かつ、第1吸収器下部の吸収液溜り部と第2吸収器下部の吸収液溜り部とを液溜り連通管を介して接続し、起動時や負荷変化による加熱熱量制御時に、第1吸収器下部及び第2吸収器下部の吸収液溜り部の液量不足と左右の吸収液溜り部のアンバランスを解消するために、前記吸収液分岐管に、起動、停止、自動運転を操作する運転盤に内蔵する制御回路からの信号で開閉する自動の第1バイパス弁を設けるか、又は/及び前記液溜り連通管に、起動、停止、自動運転を操作する運転盤に内蔵する制御回路からの信号で開閉する自動の第2バイパス弁を設けてなることを特徴とする二段吸収方式の吸収冷凍機。
  5. 吸収液散布ポンプの回転数を、液面検出器で検出する液面高さにより定めた周波数で制御し、低温吸収液ポンプの回転数を外部負荷の変化により変化する冷水温度又は温水温度の変化の度合いである温度差、温度変化量、温度変化速度などの変化量により定めた周波数で制御するようにした請求項3又は4記載の二段吸収方式の吸収冷凍機。
  6. 冷却水を第2吸収器、第1吸収器、凝縮器の順に直列に送給する代りに、冷却水を凝縮器、第2吸収器、第1吸収器の順に直列に送給するようにした請求項1〜5のいずれかに記載の二段吸収方式の吸収冷凍機。
  7. 第2蒸発器下部の冷媒溜り部と、第1蒸発器下部の冷媒溜り部から冷媒ポンプまでの散布用冷媒管とを冷媒抜出管を介して接続し、起動時や負荷変化による加熱熱量制御時に、第1蒸発器下部及び第2蒸発器下部の冷媒溜り部の液量不足と左右の冷媒溜り部のアンバランスを解消するために、前記冷媒抜出管に、起動、停止、自動運転を操作する運転盤に内蔵する制御回路からの信号で開閉する自動の第3バイパス弁を設けてなる請求項1、3〜6のいずれかに記載の二段吸収方式の吸収冷凍機。
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