JP4381976B2 - 基材の多層コーティングの方法 - Google Patents

基材の多層コーティングの方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4381976B2
JP4381976B2 JP2004513393A JP2004513393A JP4381976B2 JP 4381976 B2 JP4381976 B2 JP 4381976B2 JP 2004513393 A JP2004513393 A JP 2004513393A JP 2004513393 A JP2004513393 A JP 2004513393A JP 4381976 B2 JP4381976 B2 JP 4381976B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
layer
binder
double bond
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004513393A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005529738A (ja
Inventor
ウイッシン クラウス
フロスバッハ カルメン
タエナート クラウス
マッテン ステファニ
リース オリバー
レコウスキー フェルカー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EIDP Inc
Original Assignee
EI Du Pont de Nemours and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EI Du Pont de Nemours and Co filed Critical EI Du Pont de Nemours and Co
Publication of JP2005529738A publication Critical patent/JP2005529738A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4381976B2 publication Critical patent/JP4381976B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D175/00Coating compositions based on polyureas or polyurethanes; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D175/04Polyurethanes
    • C09D175/14Polyurethanes having carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C09D175/16Polyurethanes having carbon-to-carbon unsaturated bonds having terminal carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J3/00Processes of treating or compounding macromolecular substances
    • C08J3/24Crosslinking, e.g. vulcanising, of macromolecules
    • C08J3/243Two or more independent types of crosslinking for one or more polymers

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

本発明は、基材、特にビヒクルおよびビヒクル部分の多層コーティングの方法であって、その多層構造の層のうちの少なくとも1つ、好ましくは外層の硬化が、高エネルギー放射線で、および湿気を用いて行われる方法に関する。
高エネルギー、特に紫外線を用いた硬化を湿気硬化と組み合わせたコーティング技術において、様々な二重硬化系が知られている。かかる系は一般に、加水分解性シラン基およびラジカル重合性オレフィン性不飽和基のどちらも含有するオルガノポリシロキサンバインダーを含む。(特許文献1)には例えば、異なるように官能化された2種類のポリシロキサンをベースとするバインダー系が記載されており、その一方のポリシロキサンは(メタ)アクリロイル基を含み、第2のポリシロキサンはエチレン性不飽和基および加水分解性シラン基を含む。このバインダー系は、ポッティング用途ならびに電子部品および電子回路のためのコーティング組成物において使用される。
(特許文献2)には、放射線および湿気硬化バインダー系が記載されており、そのバインダーは、アミノ末端基を含有するポリエーテルまたはポリブタジエン/アクリロニトリルコポリマーを、エポキシおよびアルコキシシラン基を含有する化合物と反応させ、その結果得られた反応生成物をさらに、(メタ)アクリロイル基および、例えばNCO基を含有する化合物と反応させることによって製造される。24時間後には不粘着性であり、かつ良好な引裂き強度および伸びを示す単層コーティングが得られる。
(特許文献3)には、電子回路に対して良好な電気的性質を有する紫外線硬化性コーティング系が開示されており、その系はさらに、湿気によって硬化する。アクリロイル基およびアルコキシシラン基を有する尿素オリゴマーが使用され、そのオリゴマーは例えば、尿素誘導体から、特にジイソシアネートおよびアルコキシシラン基を含有するアミンおよび(メタ)アクリロイル官能性ジオールの反応生成物から生成される。
ビヒクルコーティングにおいて紫外線によって硬化可能なコーティング組成物を使用することもまた知られている。ラジカル重合性バインダーをベースとするコーティング組成物は、かかる用途で特に使用される。これらの紫外線硬化性コーティングの欠点は、特に、三次元の対象がコーティングされる場合、唯一の不適切な硬化が、影になる領域、つまり紫外線が達しない、または紫外線の到達が不十分である領域において観察されることである。この問題を解決しようとする試みにおいて、「二重硬化」系、つまりバインダー系は、紫外線照射によるラジカル重合および例えばOH/NCO反応によるその他の架橋メカニズムのどちらによっても硬化する。かかる二重硬化系の例は、(特許文献4)および(特許文献5)に記述されている。紫外線だけでなく、さらにOH/NCO反応によっても硬化するバインダー系は2成分系であり、2成分で調製しなければならず、塗布直前に共に混合される。ビヒクルおよびその成分を多層コーティングするための、紫外線および湿気のどちらによっても硬化可能であるコーティング組成物の使用に関して、従来技術からは何も知られていない。
紫外線によって硬化可能なコーティング組成物、特に多層コーティングの外層を形成するためのコーティング組成物を用いた、多層コーティングプロセスに用いられるビヒクルおよびビヒクル部分をコーティングする場合、要求条件がある。そのプロセスでは、高い硬度および耐引掻き性および良好な耐薬品性を有するコーティングが得られ、紫外線が到達しない影になる領域でさえ、高い架橋が達成される。特に、適切な硬度、耐引掻き性および良好な耐薬品性はまた、比較的短い硬化時間内で、例えば80℃以下の低い硬化温度でさえ、達成されるはずである。
国際公開第99/67318号パンフレット 特願昭53−011082号明細書 国際公開第94/09013号パンフレット 国際公開第A−98/00456号パンフレット DE−A−197 09 560号明細書 Deutsche Forschungsgesellschaft fuer Oberflaechenbehandlung e.V.,Adersstrasse 94,40215 Duesseldorfにより出版された、ケルンでの97年4月29〜30日に開催されたセミナーのDFO会報32(59〜66ページ)、技術セミナーの会報における、Th.KlimmaschおよびTh.Engbert著,Entwicklung einer einheitlichen Laborpruefmethode fuer die Beurteilung der Waschstrassenbestaendigkeit von Automobil−Decklacken[洗車システムに対する自動車用トップコートの耐性を評価するための標準的室内試験法の開発]
本発明は、2つ以上のコーティング層を塗布し、前記塗布されたコーティングを硬化することによって、基材、特にビヒクルおよびビヒクル部分を多層コーティングする方法に関し、前記コーティング層の少なくとも1つが、ラジカル重合性オレフィン性二重結合および加水分解性アルコキシシラン基を有するバインダー系を含むコーティング組成物から製造され、前記コーティング組成物の樹脂固形分が、200〜2000、好ましくは300〜1500のC=C二重結合当量、および1〜10重量%、好ましくは1〜7重量%、特に好ましくは2〜6重量%の、アルコキシシラン基中のケイ素結合含有率を示し、かつ少なくとも1つあるコーティング層の硬化は、高エネルギー放射線の照射によるC=C二重結合のラジカル重合によって、および湿気の作用下でのシロキサン架橋の形成によって進行する。
本発明は好ましくは、2つ以上のコーティング層を塗布し、前記塗布されたコーティングを硬化することによって、基材、特にビヒクルおよびビヒクル部分を多層コーティングする方法に関し、前記多層構造の外層が、ラジカル重合性オレフィン性二重結合および加水分解性アルコキシシラン基を有するバインダー系を含むコーティング組成物から製造され、前記コーティング組成物の樹脂固形分が、200〜2000、好ましくは300〜1500のC=C二重結合当量、および1〜10重量%、好ましくは1〜7重量%、特に好ましくは2〜6重量%の、アルコキシシラン中のケイ素結合含有率を示し、かつ少なくとも1つあるコーティング層の硬化は、高エネルギー放射線の照射によるラジカル重合によって、および湿気の作用下でのシロキサン架橋の形成によって進行する。
高エネルギー放射線を用いて、および湿気を用いて硬化可能なコーティング組成物の樹脂固形分は、任意に存在するいずれかの反応性希釈剤と共に、ラジカル重合性のオレフィン性二重結合および加水分解性アルコキシシラン基を有するバインダー系を含む。
多層構造の外層は、色を付与する、かつ/または特殊効果を付与するベースコート層上に塗布されるクリアコート層または前のコーティング上に塗布される着色単層トップコート層を含み得る。特定の耐引掻き性を得るために、それは、例えば多層コーティングの外層上に、特にクリアコート層または着色単層トップコート層上に塗布される透明なシーリング層も含み得る。
驚くべきことに、本発明による方法を用いて、適切な硬度の他に、影のある領域において高い架橋および耐薬品性も示すクリアコート層または単層トップコート層およびシーリング層を製造することが可能であり、これらの特性は、比較的短い硬化時間内で、例えば80℃以下の低い硬化温度でさえ達成することができることが見出された。
本発明による方法で使用される、高エネルギー放射線および湿気によって硬化可能なコーティング組成物は、ラジカル重合性オレフィン性二重結合および加水分解性アルコキシシラン基を有するバインダーを含有する。本明細書において、そのラジカル重合性オレフィン性二重結合および加水分解性アルコキシシラン基は基本的に、同じバインダーおよび/または別々のバインダー中に存在し得る。
本発明による方法で使用されるコーティング組成物は、2種類の異なる架橋メカニズムによって硬化する。一方では、オレフィン性二重結合のラジカル重合によって架橋が起こり、他方では、アルコキシシラン基が加水分解され、続いて縮合され、シロキサン架橋が形成されることによって架橋が起こる。
考えられるラジカル重合性オレフィン性二重結合を有する適切なバインダーは例えば、ラジカル重合によって架橋することができる当業者に公知のいずれかのバインダーである。これらのバインダーは、1分子当たりに1つまたは複数の、例えば平均で1〜20個、好ましくは2〜10個、特に好ましくは2〜6個のラジカル重合性オレフィン性二重結合を含有する、ポリマーおよびオリゴマーなどのプレポリマーである。
その重合性二重結合は例えば、(メタ)アクリロイル、ビニル、アリル、マレエートおよび/またはフマレート基の形で存在する。(メタ)アクリロイル基が好ましい。
ここで、および以下のどちらでも、(メタ)アクリロイルおよび(メタ)アクリルはそれぞれ、アクリロイルおよび/またはメタクリロイルおよびアクリルおよび/またはメタクリルを指すことが意図される。
プレポリマーまたはオリゴマーの例としては、(メタ)アクリロイル官能性ポリ(メタ)アクリレート、ポリウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、不飽和ポリエステル、ポリエーテル(メタ)アクリレート、シリコーン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、アミノ(メタ)アクリレートおよびメラミン(メタ)アクリレートが挙げられる。これらの化合物の数平均モル質量Mnは例えば、500〜10000g/mol、好ましくは500〜5000g/molである。バインダーは、個々に、または混合物として使用することができる。
好ましい(メタ)アクリロイル基の形でラジカル重合性二重結合を含有する化合物は、従来の方法に従って製造することができる。これは、例えば:OH官能性樹脂、例えばOH官能性ポリエステル、ポリアクリレート、ポリウレタン、ポリエーテルまたはエポキシ樹脂を(メタ)アクリル酸のアルキルエステルとエステル交換反応させ;上述のOH官能性樹脂を(メタ)アクリル酸でエステル化し;上述のOH官能性樹脂をイソシアネート官能性(メタ)アクリレートと反応させ;酸官能性樹脂、例えばポリエステル、ポリアクリレート、ポリウレタンをエポキシ官能性(メタ)アクリレートと反応させ;エポキシ官能性樹脂、例えばポリエステル、ポリアクリレート、エポキシ樹脂を(メタ)アクリル酸と反応させることによって行われる。一例として挙げられるこれらの製造方法は、文献に記述されており、当業者には公知である。
(メタ)アクリロイル官能性プレポリマーは、反応性希釈剤、つまり500g/mol未満のモル質量を有するラジカル重合性低分子量化合物と組み合わせて使用することができる。反応性希釈剤は、一価不飽和、二価不飽和または多価不飽和であり得る。一価不飽和反応性希釈剤の例は、(メタ)アクリル酸およびそのエステル、マレイン酸およびその半エステル、酢酸ビニル、ビニルエーテル、置換ビニル尿素、スチレン、ビニルトルエンである。二価不飽和反応性希釈剤の例としては、ジ(メタ)アクリレート、例えばアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ビニル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレートが挙げられる。多価不飽和反応性希釈剤の例は、グリセロールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリトリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリトリトールテトラ(メタ)アクリレートである。反応性希釈剤は単独で、または混合物で使用される。
考えられる加水分解性アルコキシシラン基を有するバインダーは、アルコキシシラン基で官能化され得る、当業者に公知の従来のバインダーである。アルコキシシラン基は、モノアルコキシシラン、ジアルコキシシランおよび/またはトリアルコキシシラン基を含み得る。トリアルコキシシラン基が好ましい。アルコキシシラン基は例えば、アルコキシ残基において炭素原子1〜10個、好ましくは1〜3個を含む。
アルコキシシラン基を有するバインダーは、例えば:アルコキシシラン官能性(メタ)アクリレートモノマーを共重合するか、またはビニルアルコキシシランを共重合し;OH官能性樹脂、例えばOH官能性ポリエステル、ポリアクリレート、ポリウレタン、ポリエーテルまたはエポキシ樹脂をイソシアネート官能性アルコキシシランと反応させること;エポキシ官能性樹脂をアミノアルコキシシランと反応させること;酸官能性樹脂をエポキシ官能性アルコキシシランと反応させ;イソシアネート官能性樹脂(例えば、ポリウレタン、ポリエステルウレタンプレポリマー、ポリエーテルウレタンプレポリマー、遊離NCO基を有するアクリレートコポリマー)をアミノアルコキシシランと反応させること;イソシアネート官能性樹脂を、例えば環状カーボネート上にアミノアルコキシシランを付加することによってその場で生成されるOH官能性アルコキシシランと反応させることによって製造することができる。アルコキシシラン基の早すぎる加水分解を抑えるために、水を排除して、特定の反応が行われなければならない。
オレフィン性二重結合、特に(メタ)アクリロイル基および加水分解性アルコキシシラン基のどちらも有する、考慮されるバインダーは、(メタ)アクリロイル基およびアルコキシシラン基で官能化され得る、当業者に公知の従来のバインダーである。これらの樹脂は例えば以下のように製造される。
上述のような(メタ)アクリロイル基を最初に、適切な樹脂中に組み込む。次いで、残りのOH基をイソシアネート官能性アルコキシシランと反応させるか、または残りのエポキシ基をアミノアルコキシシランと反応させるか、またはアクリロイル基の一部をアミノアルコキシシランと反応させる。
バインダー系における、ラジカル重合性オレフィン性二重結合と加水分解性アルコキシシラン基(モノ、ジおよびトリアルコキシシラン基はそれぞれの場合に1当量として計算される)との当量比は、例えば1:0.1〜1:5、好ましくは1:0.2〜1:4である。
ラジカル重合性オレフィン性二重結合および/または加水分解性アルコキシシラン基を有するバインダーは、ヒドロキシル基をさらに含有し得る。ヒドロキシル基は、当業者に公知の手段を用いて得られるか、または導入される。例えば、ヒドロキシル基は、バインダー中にまだ存在するNCO基をポリオールと反応させることによって導入することができる。さらに存在するヒドロキシル基は、湿気硬化において触媒作用を有し、縮合反応下でアルコキシシラン基と反応することもできる。
存在する二重結合の早すぎる重合を防ぐために、ラジカル抑制剤をバインダーに添加してもよい。ラジカル抑制剤の例としては、ヒドロキノン、4−メトキシフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、フェノチアジン、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、2−t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3−t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、p−ベンゾキノンが挙げられる。
本発明の方法において使用できる、高エネルギー放射線および湿気によって硬化可能なコーティング組成物は、液体コーティング組成物である。その液体コーティング組成物は有機溶媒を含有し得る。
液体コーティング組成物中に任意に存在する有機溶媒は、従来のコーティング溶剤を含む。
そのコーティング組成物は、ラジカル重合を開始するための光開始剤を含有し得る。適切な光開始剤としては、例えば、波長範囲190〜600nmで吸収する光開始剤が挙げられる。ラジカル硬化系の光開始剤の例としては、ベンゾインおよびその誘導体、アセトフェノンおよびその誘導体、例えば2,2−ジアセトキシアセトフェノン、ベンゾフェノンおよびその誘導体、チオキサントンおよびその誘導体、アントラキノン、1−ベンゾイルシクロヘキサノール、有機リン化合物、例えばアシルホスフィンオキシドが挙げられる。光開始剤は、例えば、ラジカル重合性(polymerisable)プレポリマー、反応性希釈剤および光開始剤の総量に対して、0.1〜7重量%、好ましくは0.5〜5重量%の量で使用される。光開始剤は、個々にまたは組み合わせて使用することができる。それらは、適切な共開始剤(coinitiator)と、例えば第3級アミンなどのアミンと組み合わせて使用することもできる。
コーティング組成物は、湿気硬化を触媒するための触媒を含有し得る。かかる触媒の例は、ルイス塩基、例えばジアザビシクロオクタン、ジアザビシクロウンデセン、およびジアザビシクロノネンなどの脂環式アミン;トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、ジプロピルエタノールアミンおよびジメチルイソプロパノールアミンなどの脂肪族アミンである。触媒のその他の例は、ジブチルスズジラウラート、ジブチルスズジオクトエートなどの有機スズ化合物、および例えば、ギ酸、p−トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ジノニルナフタレンジまたはモノスルホン酸などの酸触媒である。触媒は、ブロックすることが可能であり、例えばブロック(blocked)p−トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ジノニルナフタレンジスルホン酸またはジノニルナフタレンモノスルホン酸である。触媒は、個々にまたは互いに組み合わせて使用することができる。
本発明による方法において使用できる、高エネルギー放射線および湿気によって硬化可能なコーティング組成物は、多層構造の所望の層を製造するための着色または未着色コーティング組成物を含み得る。しかしながら、それらは好ましくは、既に記述されているように、透明クリアコート、透明シーリングコートまたは着色単層トップコートを含む。
本発明による方法において使用される、高エネルギー放射線および湿気によって硬化可能なコーティング組成物は、透明ならびに色を付与する、かつ/または特殊効果を付与する顔料およびエクステンダーを含有し得る。適切な色を付与する顔料は、有機または無機の任意の従来のコーティング顔料である。色を付与する、無機または有機顔料の例としては、二酸化チタン、微粉状二酸化チタン、酸化鉄顔料、カーボンブラック、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、キナクリドンまたはピロロピロール顔料が挙げられる。特殊効果を付与する顔料の例としては、例えばアルミニウム、銅または他の金属から製造される金属顔料;例えば金属酸化物でコーティングされた金属顔料などの干渉顔料、例えば二酸化チタンコートまたは混合酸化物コートアルミニウム、コートマイカ、例えば二酸化チタンコートマイカおよびグラファイト効果顔料が挙げられる。可溶性染料も存在してもよい。使用可能なエクステンダーの例は、二酸化ケイ素、ケイ酸アルミニウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウムおよびタルカムである。
既に述べた開始剤、抑制剤および触媒の他に、コーティング組成物はさらに、従来のコーティング添加剤を含有し得る。従来のコーティング添加剤のその他の例は、レベリング剤、レオロジー剤(rheological agent)、例えば高分散シリカまたはポリマー尿素化合物、例えば一部架橋されたカルボキシ官能性ポリマーまたはポリウレタンをベースとする増粘剤、消泡剤、湿潤剤、クレーター防止剤(anticratering agent)、脱ガス剤、不耐熱性開始剤、酸化防止剤、およびHALS(ヒンダードアミン光安定剤)生成物をベースとする光安定剤および/または紫外線吸収剤である。添加剤は、当業者に公知の従来の量で使用される。
コーティング組成物は、ブロックまたは非ブロック触媒を湿気硬化に使用するかどうか応じて、一成分または二成分コーティング組成物として配合される。非ブロック触媒を使用する場合、高エネルギー放射線および湿気によって硬化可能なバインダー、つまり少なくとも加水分解性アルコキシシラン基を有するバインダーが1つの成分として存在し、非ブロック触媒は第2の成分として存在する。ブロック触媒を使用する場合、第2成分を調製する必要なく、一成分配合物として、コーティング組成物が提供される。
第1の好ましい実施形態に従って、本発明による方法で使用される、高エネルギー放射線および湿気によって硬化可能なバインダー系をベースとするコーティング組成物は、クリアコート層を形成するために着色ベースコート層上に塗布される、クリアコーティング組成物である。
第2の好ましい実施形態に従って、本発明による方法で使用される、高エネルギー放射線および湿気によって硬化可能なバインダー系をベースとするコーティング組成物は、着色トップコート層を形成するために、1つまたは複数のコーティング層、例えばプライマーおよび/またはサーフェーサー層でコーティングされた基材上に塗布される、単層トップコート組成物である。
第3の好ましい実施形態に従って、高エネルギー放射線および湿気によって硬化可能なバインダー系をベースとするコーティング組成物は、透明な外部シーリング層を形成するために、本発明による方法において使用される。
本発明による方法において、コーティング組成物は、公知の方法を用いて、好ましくは吹付けによって塗布することができる。
使用される基材は、ビヒクル構造において使用される種々の材料、例えば鉄、亜鉛、アルミニウム、マグネシウム、ステンレス鋼またはその合金などの金属、またはポリウレタン、ポリカーボネートもしくはポリオレフィンなどのプラスチックである。
高エネルギー放射線および湿気によって硬化可能なバインダー系をベースとするコーティング組成物を塗布する場合、例えば、相当するコーティング組成物を特定の基材上に最初に塗布するような手法で進めることが可能であり、塗布に続いて、20〜60℃にてたとえば5〜40分間以内でフラッシュオフする。任意のフラッシュオフの中間段階後、高エネルギー放射線の照射を行うことができる。紫外線または電子ビーム放射線を高エネルギー放射線として用いることができる。紫外線が好ましい。照射は連続的にまたは非連続的に(サイクルで)行われる。
例えば1つまたは複数の紫外線エミッターを備えた、または照射する対象、照射する領域、またはコーティングされる基材の前に位置付けられる1つまたは複数の紫外線エミッターを備えたベルトユニットで照射を行うことができ、かつ/または紫外線エミッター(1つまたは複数)は照射の間、互いに対して移動する。例えば、コーティングする対象は、1つまたは複数の紫外線エミッターを備えた照射トンネルを通って移動し、かつ/または1つまたは複数の紫外線エミッターを備えたロボットが、基材表面上で紫外線エミッター(1つまたは複数)を誘導する。
原則的に、照射の期間、対象からの距離および/または紫外線エミッターの照射出力は、紫外線照射の間で変動し得る。好ましい放射線源は、180〜420nm、特に200〜400nmの波長範囲で発する紫外線源を含む。かかる紫外線源の例は、任意にドープされた高圧、中圧および低圧水銀蒸気エミッターおよびガス放電管、例えば低圧キセノンランプである。しかしながら、連続的に動作する、これらの紫外線源とは別に、非連続的な紫外線源を使用することも可能である。これらは、いわゆる高エネルギーフラッシュ装置(略して、UVフラッシュランプ)であることが好ましい。UVフラッシュランプは、複数のフラッシュ管、例えばキセノンなどの不活性ガスを備えた石英管を含み得る。UVフラッシュランプは、例えば少なくとも10メガルクス、好ましくは10〜80メガルクス/フラッシュ放電の照度を有する。フラッシュ放電1回当たりのエネルギーは例えば、1〜10キロジュールである。
UVフラッシュランプを紫外線源として使用する場合の紫外線の照射時間は、選択されるフラッシュ放電の回数に応じて、例えば1ミリ秒〜400秒、好ましくは4〜160秒の範囲である。フラッシュは、例えば約4秒ごとに作動される。例えば、1〜40回の連続的なフラッシュ放電によって硬化を行うことができる。
連続的な紫外線源を使用する場合、照射時間は例えば、数秒〜約5秒、好ましくは5秒未満の範囲である。
紫外線源と、照射される基材表面との距離は、例えば5〜60cmである。
紫外線の照射は、1つまたは複数の連続的な照射工程で行うことができる。言い換えれば、照射によってかけられるエネルギーは、1つの照射工程で完全に供給されるか、または2つ以上の照射工程で分けて供給される。
湿気の反応下での硬化は、十分な湿気の条件にさらすことによって、例えば湿分にさらすことによって行われる。
影のある領域において満足のゆく硬度、耐引掻き性および耐薬品性の迅速な発達を促進するために、塗布されたコーティング層を紫外線照射前、照射中および/または照射後に熱エネルギーにさらすことは有利である。コーティング層は例えば、約60℃〜160℃、好ましくは80℃〜120℃(それぞれの場合における対象の温度)の温度にさらされる。しかしながら、影のある領域において良好な抵抗値および適切な不粘着性の乾燥(tack−free drying)および硬度を達成するために、80℃以下の温度でさえ、例えば10〜30分の短い硬化時間で硬化を行うことが特に有利である。
本発明による方法は、工業用およびビヒクルコーティングにおいて、特にビヒクルの元のコーティングにおいて、およびビヒクルの修復コーティングにおいて使用することができる。
以下の実施例は、本発明をさらに詳細に説明することを意図するものである。以下の省略形が使用されている:pbwは重量部を示し、wt%は重量パーセントを示す。
(実施例1)
(アルコキシシラン官能性ウレタンアクリレートAの製造)
ヘキサメチレンジイソシアネートビウレット(75%、ローディア(Rhodia)社からのトロネート(Tolonate)(登録商標)HDB/75)478重量部、ネオペンチルグリコール8重量部および酢酸ブチル30重量部を最初に、撹拌器、温度計およびカラムを備えた2L四つ口フラスコに導入した。反応混合物を最高60℃に加熱した。次いで、第2級アミノアルコキシシラン(シルクエスト(Silquest)(登録商標)A1170、ウィトコ(Witco)社)235重量部を、温度が80℃を超えないように配分した。酢酸ブチル40重量部ですすいだ。<5.9のNCO値が達成されたら、メチルヒドロキノン0.6重量部およびジブチルスズジラウラート溶液(10%)0.5重量部を添加した。次いで、温度が80℃を超えないように、ブタンジオールモノアクリレート149重量部を配分した。NCO値がもはや検出不可能になるまで、反応混合物を攪拌し、温度が最高80℃を超えないようにした。次いで、その混合物を酢酸ブチル60重量部で希釈した。
固形分72.3%(1h/150℃)、粘度1840mPas(Hoeppler、25℃)、725の二重結合の当量計算値、樹脂固形分に対するアルコキシシラン基中のケイ素結合の計算含有率5,1重量%を有する、無色の樹脂溶液が得られた。
(実施例2)
(アルコキシシラン官能性ウレタンアクリレートBの製造)
ヘキサメチレンジイソシアネートビウレット(75%、ローディア(Rhodia)社からのトロネート(Tolonate)(登録商標)HDB/75)529重量部、ネオペンチルグリコール9重量部および酢酸ブチル20重量部を最初に、撹拌器、温度計およびカラムを備えた2L四つ口フラスコに導入した。反応混合物を最高60℃に加熱した。次いで、第2級アミノアルコキシシラン(ダイナシラン(Dynasilan)1189、デグッサ(Degussa)社)179重量部を、温度が80℃を超えないように配分した。酢酸ブチル40重量部ですすいだ。<6.3%のNCO値が達成されたら、メチルヒドロキノン0.6重量部およびジブチルスズジラウラート溶液(10%)0.5重量部を添加した。次いで、温度が80℃を超えないように、ブタンジオールモノアクリレート165重量部を配分した。NCO値がもはや検出不可能になるまで、反応混合物を攪拌し、温度が最高80℃を超えないようにした。次いで、その混合物を酢酸ブチル57重量部で希釈した。
固形分73.2%(1h/150℃)、粘度2660mPas(Hoeppler、25℃)、655の二重結合の当量計算値、樹脂固形分に対するアルコキシシラン基中のケイ素結合の計算含有率2,8重量%を有する、無色の樹脂溶液が得られた。
(実施例3)
(アルコキシシラン官能性ウレタンアクリレートCの製造)
撹拌器、温度計およびカラムを備えた2L四つ口フラスコ中で、第1級アミノアルコキシシラン(ダイナシラン(Dynasilan)AMMO、デグッサ(Degussa)社)121重量部を酢酸ブチル35重量部中のアクリル酸ブチル86重量部と反応させた。発熱反応が弱まったら、ヘキサメチレンジイソシアネートビウレット(75%、ローディア(Rhodia)社からのトロネート(Tolonate)(登録商標)HDB/75)515重量部および酢酸ブチル35重量部を添加した。最高温度80℃にて、NCO値7.15%が達成されるまで反応を続けた。次いで、反応混合物をメチルヒドロキノン0.6重量部およびジブチルスズジラウラート0.5重量部(10%溶液として)と合わせた。次いで、温度が80℃を超えないように、ヒドロキシエチルアクリレート156重量部を配分した。NCO値がもはや検出不可能になるまで、反応混合物を攪拌し、温度が最高80℃を超えないようにした。次いで、その混合物を酢酸ブチル51重量部で希釈した。
固形分70.0%(1h/150℃)、粘度1065mPas(Hoeppler、25℃)、556の二重結合の当量計算値、樹脂固形分に対するアルコキシシラン基中のケイ素結合の計算含有量2,5重量%を有する、無色の樹脂溶液が得られた。
(実施例4)
(クリアコートの製造)
本発明による方法において使用可能なクリアコート1〜3を以下の成分から配合した:
クリアコート1(単一成分):
実施例1からのウレタンアクリレート樹脂A 70.0重量%
チヌビン(Tinuvin)(登録商標)400/85(紫外線吸収剤;チバ(CIBA)社)0.6重量%
チヌビン(Tinuvin)(登録商標)292(HALS; チバ(CIBA)社)
0.5重量%
ビック(Byk)341/52(レベリング剤;ビック(Byk)社) 0.3重量%
ダロキュア(Darocur)(登録商標)1173(光開始剤;チバ(CIBA)社)0.9重量%
イルガキュア(Irgacure)(登録商標)819(光開始剤;チバ(CIBA)社)0.3重量%
ナキュア(Nacure)(登録商標)2500(ブロックされた、p−トルエンスルホン酸ベースの触媒;キング・インダストリーズ(King Industries)社)2.0重量%
ソルベッソ(Solvesso)(登録商標)100(芳香族炭化水素の混合物)25.4重量%
クリアコート2(単一成分):
実施例2からのウレタンアクリレート樹脂B 70.0重量%
チヌビン(Tinuvin)(登録商標)400/85(紫外線吸収剤;チバ(CIBA)社)0.6重量%
チヌビン(Tinuvin)(登録商標)292(HALS;チバ(CIBA)社)0.5重量%
テゴラッド(Tego Rad)2100(レベリング剤;テゴ・ケミ・サービスGmbH(Tego Chemie Service GmbH)社)0.2重量%
ダロキュア(Darocur)(登録商標)1173(光開始剤;チバ(CIBA)社)0.9重量%
イルガキュア(Irgacure)(登録商標)819(光開始剤;チバ(CIBA)社)0.3重量%
DBTL(ジブチルスズジラウラート;触媒)0.5重量%
ソルベッソ(Solvesso)(登録商標)100(芳香族炭化水素の混合物)27.0重量%
クリアコート3(二成分)
成分1:
実施例3からのウレタンアクリレート樹脂C 70.0重量%
Sanduvor(登録商標)3058(HALS;チバ(CIBA)社)0.5重量%
Sanduvor(登録商標)3206(紫外線吸収剤;チバ(CIBA)社)0.5重量%
テゴラッド(Tego Rad)2100(レベリング剤;テゴ・ケミ・サービスGmbH(Tego Chemie Service GmbH)社)0.3重量%
ダロキュア(Darocur)(登録商標)1173(光開始剤;チバ(CIBA)社)0.9重量%
イルガキュア(Irgacure)(登録商標)819(光開始剤;チバ(CIBA)社)0.3重量%
ソルベッソ(Solvesso)(登録商標)100(芳香族炭化水素の混合物)27.6重量%
成分2(触媒)
キシレン90.0重量%
p−トルエンスルホン酸10.0重量%
塗布直前に、100重量部の成分1を5重量部の成分2と混合した。
上記で製造されたクリアコート1〜3を、ソルベッソ(Solvesso)(登録商標)100で吹付け粘度に調節した(24秒、粘度カップ4)。
(クリアコート1〜3の塗布および硬化)
従来の工業用の電気ディップコーティング(electro−dipcoating)、サーフェーサーおよびベースコート(フラッシュオフされた)でコーティングされたシート鋼上に、上記で製造されたクリアコート1〜3を乾燥フィルム厚約35μmに塗布した。室温で10分間フラッシュオフし、80℃にて20分間以内で乾燥させた(循環エアオーブン)後、従来の市販の紫外線エミッターを用いて、それぞれのコーティングに照射した(フュージョン(Fusion)社からの中圧水銀エミッター、240W/cm、出力100%、紫外線エミッター/対象距離5.5cmおよびベルト速度3m/分にて)。
およそ三次元形状の基材の影のある領域における、つまり紫外線エミッターによって到達されない基材の領域において、硬化を促すために、上述の手法と同様の手法で金属試験シートを作製し、次いで、コーティング1〜3を湿気/熱エネルギーのみで硬化させた。塗布後、それぞれの場合におけるコーティングを室温で10分間放置し(フラッシュオフ段階)、次いで80℃で20分間硬化させた(循環エアオーブン)。
以下の表は、得られたコーティングの技術的特性を示す。
Figure 0004381976
(試験法)
(DIN EN ISO 1520による、くぼみの値(ミリメートル))
(リフローした後の残留光沢度として%で示される、アムテック(Amtec)耐引掻き性)
残留光沢度は%で測定された(クリアコート表面の初期光沢度と、洗浄引掻き(wash scratching)後のその光沢度との比、それぞれの場合における光沢度測定は、照射角度20度で行われた)。洗浄引掻きは、アムテック・キスラー(Amtec Kistler)実験室用洗車システム((非特許文献1)参照)を用いて行った。
(キシレンによる試験)
簡単な説明:キシレンに浸漬したフィルター濾紙をコーティングフィルム上に10分間置く。評価:OK=目に見える変化なし
(酸による試験)
簡単な説明:65℃にて、36%硫酸の液滴50μlをコーティングフィルム上に1分間隔で30分間置く。
評価:X(0〜30)分後のフィルムの分解
(一定気候試験)
(DIN 50017に従った評価:DIN 53209によるブリスタリングの程度(m/g))
本発明に従って、影のある領域においても不粘着性であり(湿気硬化のみ、熱により補助される)、かつ適切な硬度および高い架橋を示し、後者が特にキシレンによる試験によって実証されるコーティングが得られた。

Claims (10)

  1. 少なくとも2つのコーティング層を塗布し、前記塗布されたコーティングを高エネルギー放射線および湿気で硬化させる工程を含む、基材を多層コーティングする方法であって;
    前記コーティング層の少なくとも1つが、ラジカル重合性オレフィン性二重結合および加水分解性アルコキシシラン基を有する、少なくとも1種類のバインダーを含有するバインダー系を含むコーティング組成物から形成され、前記ラジカル重合性オレフィン性二重結合および加水分解性アルコキシシラン基が同一である少なくとも1種類のバインダー中に存在し、前記コーティング組成物が200〜2000のC=C二重結合当量および1〜10重量%のケイ素含有率の樹脂固形分を有し、前記ケイ素がアルコキシシラン基中で結合され、かつ少なくとも1つのコーティング層を硬化させる工程が、ラジカル重合を介して前記C=C二重結合を重合させる高エネルギー放射線の照射、および前記アルコキシシラン基からシロキサン架橋を形成する湿気への暴露を含むことを特徴とする方法。
  2. ラジカル重合性オレフィン性二重結合および加水分解性アルコキシシラン基を有する少なくとも1種類のバインダーを含有する前記バインダー系を含む前記コーティング組成物を、着色ベースコート層上に塗布して、硬化させ、クリアコート層を形成することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. ラジカル重合性オレフィン性二重結合および加水分解性アルコキシシラン基を有する少なくとも1種類のバインダーを含有する前記バインダー系を含み、かつ着色された前記コーティング組成物を、プライマー層、サーフェーサー層およびプライマー/サーフェーサー層からなる群から選択される基材上に単層トップコート組成物として塗布して、硬化させ、着色単層トップコート層を形成することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. ラジカル重合性オレフィン性二重結合および加水分解性アルコキシシラン基を有する少なくとも1種類のバインダーを含有する前記バインダー系を含む前記コーティング組成物を、多層コーティング上に透明なシーリングコートとして塗布して、透明な外部シーリング層を形成することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. ラジカル重合性オレフィン性二重結合および加水分解性アルコキシシラン基を有する少なくとも1種類のバインダーを含有する前記バインダー系を含む前記コーティング組成物の前記樹脂固形分が、300〜1500のC=C二重結合当量、および1〜7重量%のケイ素含有率を有し、前記ケイ素がアルコキシシラン基中で結合されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記アルコキシシラン基がトリアルコキシシラン基を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. ラジカル重合性オレフィン性二重結合および加水分解性アルコキシシラン基を有する少なくとも1種類のバインダーを含有する前記バインダー系が、ヒドロキシル基をさらに含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記高エネルギー放射線が紫外線であることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. ビヒクルおよびビヒクル部分の多層コーティングのための請求項1から8のいずれか一項に記載の方法の使用。
  10. ビヒクルの元の多層コーティングおよび/またはビヒクルコーティングの修復のための請求項9に記載の方法の使用。
JP2004513393A 2002-06-13 2003-06-10 基材の多層コーティングの方法 Expired - Lifetime JP4381976B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US17120702A 2002-06-13 2002-06-13
PCT/US2003/018604 WO2003106578A1 (en) 2002-06-13 2003-06-10 Process for multi-layer coating of substrates

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005529738A JP2005529738A (ja) 2005-10-06
JP4381976B2 true JP4381976B2 (ja) 2009-12-09

Family

ID=29732715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004513393A Expired - Lifetime JP4381976B2 (ja) 2002-06-13 2003-06-10 基材の多層コーティングの方法

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP1511818A1 (ja)
JP (1) JP4381976B2 (ja)
CA (1) CA2487308A1 (ja)
WO (1) WO2003106578A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7470452B1 (en) 2002-06-13 2008-12-30 E. I. Du Pont De Nemours & Company Process for multilayer coating of substrates
US20050112286A1 (en) * 2003-11-25 2005-05-26 Nguyen Phui Q. Process for multilayer coating of substrates
JP2023525072A (ja) * 2020-05-07 2023-06-14 ビーエーエスエフ コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 二重反応性コーティング組成物、その製造及びその使用

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4504629A (en) * 1983-07-20 1985-03-12 Loctite Corporation Polymers with graft α-alkylacrylate functionality
CA2082614A1 (en) * 1992-04-24 1993-10-25 Paul J. Shustack Organic solvent and water resistant, thermally, oxidatively and hydrolytically stable radiation-curable coatings for optical fibers, optical fibers coated therewith and processes for making same
JPH0680825A (ja) * 1992-08-28 1994-03-22 Three Bond Co Ltd 紫外線硬化及び湿気硬化性樹脂組成物
JP2738235B2 (ja) * 1992-09-07 1998-04-08 信越化学工業株式会社 紫外線及び湿気硬化性オルガノポリシロキサン組成物、その硬化物及びその製造方法
JP3329007B2 (ja) * 1993-06-11 2002-09-30 株式会社スリーボンド 湿気硬化及び光硬化しうるシリコーン組成物
JPH07242798A (ja) * 1994-03-08 1995-09-19 Sekisui Chem Co Ltd 型内被覆成形用被覆組成物
JPH09110947A (ja) 1995-10-20 1997-04-28 Japan Synthetic Rubber Co Ltd 液状硬化性樹脂組成物
JP4385453B2 (ja) * 1999-10-29 2009-12-16 住友ベークライト株式会社 透明電極用基板及び液晶表示装置
CZ20033006A3 (cs) * 2001-05-07 2004-02-18 Dow Global Technologies Inc. Energií vytvrditelný adukt obsahující silanovou skupinu a povlak z něho vytvořený

Also Published As

Publication number Publication date
WO2003106578A1 (en) 2003-12-24
JP2005529738A (ja) 2005-10-06
CA2487308A1 (en) 2003-12-24
EP1511818A1 (en) 2005-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2275403C2 (ru) Фотоактивируемая кроющая композиция на водной основе
JP5354829B2 (ja) 熱および化学線により硬化可能な被覆材料およびその使用
US6903145B2 (en) Method for producing a multicomponent system which can be thermally hardened and hardened by actinic radiation and the use thereof
EP1391492B1 (en) Process for primer coating fiber-reinforced plastics substrates
MXPA02003931A (es) Metodo para la produccion de revestimientos a partir de materiales de revestimiento curables termicamente y mediante el uso de radiacion actinica.
CN106794486B (zh) 用于涂覆基材的方法和组合物
JP2008524359A (ja) 構造粘性の硬化可能な混合物、この製造方法及び使用
JP2006526688A (ja) 放射線/熱による二重硬化塗料組成物
JP2005522560A (ja) 二重硬化コーティング組成物および多層コーティングの形成方法
JP2005529735A (ja) 基材の多層コーティングの方法
US20060115601A1 (en) Powder coating agents and use thereof in powder coating processes
JP3477701B2 (ja) 塗料組成物
US7037972B2 (en) Multicomponent system which can be hardened by means of heat and actinic radiation, and use of the same
US20050112286A1 (en) Process for multilayer coating of substrates
JP4381976B2 (ja) 基材の多層コーティングの方法
JP2005042001A (ja) 塗料組成物、塗膜形成方法および塗装物品
JP2008530350A (ja) 照射硬化可能なパテ組成物およびこのような組成物を用いて基体を再仕上げするための方法
JP2012530156A (ja) 放射線硬化性コーティング組成物
EP1473343B1 (en) Process for multi-layer coating of substrates
JP3828398B2 (ja) 塗装方法
KR20060107517A (ko) 활성 방사선으로 열경화될 수 있는 분말 슬러리, 이의 제조방법 및 용도
EP2440620B1 (en) Process for multilayer coating
JP3723883B2 (ja) 複層塗膜形成法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060612

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090818

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090916

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150