JP4381838B2 - ギアポンプ - Google Patents

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Description

この発明は、吐出脈動の振幅を抑えるためにバックラッシを極めて小さくしたゼロバックラッシのギアポンプに関する。
油圧制御装置の騒音は、主に油圧ポンプの吐出脈動の振幅に原因があると一般的に考えられている。そして、ギアポンプにおいては、この吐出脈動の振幅を小さくするために、ギアの噛み合い部分のすき間であるいわゆるバックラッシを限りなくゼロに近づけたポンプが知られている。この種のギアポンプは、一般的にゼロバックラッシギアポンプと呼ばれている。
図3および図4に、従来のゼロバックラッシギアポンプを示す。図3に示すように、従来のゼロバックラッシギアポンプは、ギアケースGのボディボアb1,b2に、一対のギア1,2を組み込んでいる。このギア1,2は、図4に示すように、その歯1a,2aの歯面3,4をインボリュート曲線に沿って形成している。また、上記歯1a,2aの歯先厚さtは、歯数、工具圧力角および歯先面の直径等、ギアの設計諸元によって必然的に決まるものである。
上記のようにしたゼロバックラッシギアポンプは、慣らし運転時に、ギア1,2がギアケースGの吐出室5側から吸い込み室6側に押し付けられることで、ギア1,2の歯1a,2aが、吸い込み室6に隣接するボディボアb1,b2の内面を薄く削って、いわゆるギアトラック7,7を形成する(図3参照)。
上記のように、ボディボアb1,b2にギアトラック7,7を形成することで、ギア1,2の歯1a,2aとボディボアb1,b2の内面との歯先すき間が最小に保たれる。これにより、歯先からの内部漏れを最小にすることができ、上記ポンプは、作動油を効率よく吐出することができる。
ただし、上記のようにギアトラック7,7を形成する過程で、ギア1,2の歯1a,2aには、その回転方向R後方に位置する歯面3,4と歯先面10,11とで形成される角P1,P2に、ギアケースGの金属が凝着し、図4に示す凝着歯先8,9が形成されてしまう。
特開2001−289180号公報
上記ゼロバックラッシギアポンプでは、上述のように、ギア1,2の歯1a,2aがギアトラック7,7を形成する過程で、歯1a,2aの角P1,P2に凝着歯先8,9が形成されてしまう。
歯1a,2aの角P1,P2に凝着歯先8,9が形成されると、図5に示すように、ギア1の歯1aとギア2の歯2aとが互いに噛み合うとき、上記凝着歯先8は対向するギア2の歯2aの歯面4に強く押し付けられて潰される。同様に、上記凝着歯先9も対向する歯1aの歯面3に強く押し付けられて潰される。このとき、歯面3,4には上紺が形成されるが、この条痕は歯面3,4の歯面粗さや歯車精度を悪化させる。そのため、この条痕が形成されることによって、騒音が発生するという問題があった。
また、上記ゼロバックラッシギアポンプは、そのバックラッシが極めて小さいため、一対のギア1,2の間にはほとんど遊びがない。このため、凝着歯先8,9が歯面3,4間で潰されるときに、ギア1,2にはギアトラック7,7方向に移動する力が作用する。
上記のように、ギア1,2にギアトラック7,7方向の力が作用すると、ギア1,2の回転中心がわずかに移動し、歯1a,2aが、その移動分だけ新たにギアケースGを削って、そのギアトラック7,7をさらに深くしてしまう。これによって、ギア1,2とギアトラック7,7との間にすき間ができてしまう。
上記のように、ギア1,2とギアトラック7,7との間にすき間ができると、そのすき間から内部漏れが発生し、ポンプの吐出量が低下してしまう。また、ゼロバックラッシにすることで吐出脈動振幅を抑えるはずが、上記すき間からの漏れによって、かえって吐出脈動振幅を大きくして、騒音を悪化させてしまうという問題があった。
この発明の目的は、一対のギアの歯が互いに噛み合うとき、歯の角に形成された凝着歯先が、対向する歯面に強く押し付けられて潰されることがないギアポンプを提供することである。
この発明は、お互いに噛み合う面である歯面をインボリュート曲線に沿って形成するとともに、その歯の先端に、設計上の歯先厚さtを確保した一対のギアを、ゼロバックラッシを維持して噛み合わせてなるギアポンプにおいて、上記ギアの歯は、その回転方向後方に位置する歯面と歯先面とで形成される角をカットして、歯先厚さtを設計上の歯先厚さtよりも、0.07×t 〜0.35×t だけカットして歯先厚さt とするとともに、歯たけ方向の高さを、l=0.05×m〜0.15×m(但し、m:モジュール)だけカットしたことを特徴とする。
この発明によれば、ギアの歯のうち、その回転方向後方に位置する歯面と歯先面とで形成される角をカットして、歯先厚さtを設計上の歯先厚さtよりも薄くしたので、一対のギアの歯が互いに噛み合うとき、上記歯の角に形成された凝着歯先が、対向する歯面に強く押し付けられて潰されることがない。したがって、ポンプの吐出量低下や吐出脈動振幅の増加による騒音を抑えることができる。
図1に、この発明の第1実施形態を示すが、この発明は、ギア1,2の歯1a,2aに特徴があり、その他の構成は上記従来例と同様である。したがって、以下には、従来と同じ構成については同一の符号を付す。
図1に示すように、ギア1,2の歯1a,2aは、その回転方向Rと反対側の歯面3,4と歯先面10,11とから形成される角P1,P2をカットして、その歯先厚さtを、設計上の歯先厚さtよりも薄くしている。
具体的には、上記歯1a,2aの角P1,P2を、歯先厚さ方向に(0.07〜0.35)×tだけカットしてカット面S1,S2を形成している。つまり、上記歯先厚さtがt−(0.07〜0.35)×tとなる関係にしている。
また、歯たけ方向の高さlは、ギア1,2の円滑な噛み合いに支障がない範囲内、すなわち(0.05〜0.15)×m(m:モジュール)だけカットするようにしている。
上記のように、歯1a,2aの角P1,P2を歯先厚さ方向に(0.07〜0.35)×tだけカットしたのは、実験から、以下のことがわかったからである。
まず、上記角P1,P2を0.35×tより多くカットすると、噛み合い歯面長さが減少し、噛み合い率が低下する。
反対に、上記角P1,P2を0.07×tより少なくカットすると、歯1a,2aのカット面S1,S2に凝着歯先8,9が形成されたとき、その凝着歯先8,9が、対向する歯2a,1aの歯面3,4に強く押し付けられて潰される。つまり、従来の問題を解決することができない。
上記実験結果から、上記歯1a,2aの角P1,P2をカットして、上記歯先厚さtをt−(0.07〜0.35)×tとなる関係にすれば、歯1a,2aのカット面S1,S2に凝着歯先8,9が形成されても、これら凝着歯先8,9が対向する歯面3,4に強く押し付けられて潰されることがない。
このように、歯1a,2aのカット面S1,S2に凝着歯先8,9が形成されても、一対のギア1,2の歯1a,2aが互いに噛み合うとき、上記凝着歯先8,9が対向する歯面3,4に強く押し付けられて潰されることがないので、歯面3,4の歯面粗さや歯車精度が悪化せず、騒音を抑えることができる。
また、一対のギア1,2とギアトラック7,7が新たに削られて、歯1a,2aとボディボアb1,b2の内面との歯先すき間が増加することもない。したがって、吐出量の低下や吐出脈動振幅の増加による騒音を抑えることができる。
なお、上記第1実施形態では、ギア1,2の歯1a,2aは、その角P1,P2をカットしてカット面S1,S2を形成するようにしているが、図2に示す第2実施形態のように、上記角P1,P2と反対側の角を歯先厚さ方向に(0.07〜0.35)×tだけカットしてカット面T1,T2を形成するようにしてもよい。このように、歯1a,2aの両側にカット面S1,S2およびT1,T2を形成すれば、ギア1,2を、表裏関係なくギアケースGに組み込むことができる。
本発明の第1実施形態におけるギアの歯を示した拡大図である。 第2実施形態におけるギアの歯を示した拡大図である。 ギアポンプの断面図である。 従来のギアの歯を示した拡大図である。 図3の部分拡大図である。
符号の説明
1,2 ギア
1a,2a ギアの歯
3,4 歯面
10,11 歯先面
P1,P2 歯の回転方向後方の歯面と歯先面とで形成される角
設計上の歯先厚さ
本発明の歯先厚さ
R 回転方向
S1,S2 カット面
T1,T2 カット面

Claims (1)

  1. お互いに噛み合う面である歯面をインボリュート曲線に沿って形成するとともに、その歯の先端に、設計上の歯先厚さtを確保した一対のギアを、ゼロバックラッシを維持して噛み合わせてなるギアポンプにおいて、上記一対のギアの歯は、その回転方向後方に位置する歯面と歯先面とで形成される角を歯先厚さ方向に、上記設計上の歯先厚さtよりも0.07×t 〜0.35×t だけカットして歯先厚さt とするとともに、歯たけ方向の高さを、l=0.05×m〜0.15×m(但し、m:モジュール)だけカットしたことを特徴とするギアポンプ。
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