しかしながら、上記に示されるような従来の技術にあっては、共有するための情報がサーバにあらかじめ登録されていることが前提であるため、会議や打ち合わせなどのようにリアルタイムに資料やコメントなどをサーバにアップロードすることができないという問題点があった。
また、電子情報に対して電子的なコメントやURL(Uniform Resource Locator)のような付箋情報を関連付ける手段は提供されているものの、付箋情報が増えてくると、利用者から全体としてどのようなコメントが得られたかを的確に把握することができなくなるという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、サーバ・クライアント装置方式を用いた通信ネットワークにおいて、クライアント装置とサーバ間において電子情報の送出およびその付箋情報の貼り付けをリアルタイムで実現させ、かつ電子情報と付箋情報との関係を的確に知らせることにより、円滑な電子情報の共有環境を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、通信ネットワーク間にクライアント装置とサーバを接続し、前記クライアント装置から前記サーバに対して電子情報を送出し、当該電子情報に電子的な付箋情報を貼付けし、所定の処理を実行する情報共有システムであって、前記クライアント装置は、視覚情報を表示する表示手段と、前記表示手段に表示される視覚情報を入力する入力手段と、前記入力手段で入力された視覚情報からコンテンツを生成するコンテンツ生成手段と、前記コンテンツ生成手段で生成したコンテンツを前記サーバに送信する送信手段と、を備え、前記サーバは、前記クライアント装置により前記コンテンツ生成手段で生成されたコンテンツを受信する受信手段と、前記コンテンツ生成手段で生成されたコンテンツを付箋貼付け可能な形式に変換するコンテンツ変換手段と、前記付箋貼付け可能な形式に変換されたコンテンツにおける付箋情報の編集を行なう付箋編集手段と、前記コンテンツと当該コンテンツに貼り付けられた付箋情報と当該付箋情報を表示するための座標位置とを管理するテーブルを記憶する記憶手段と、前記コンテンツに関連付けられた前記付箋情報をリスト化し、前記コンテンツにおける付箋情報の表示位置を前記付箋情報の座標位置に基づいて算出し、前記付箋情報の概略の表示位置を示すアイコンを前記リスト化された付箋情報に対応付けて表示する付箋集積ページを生成する付箋集積手段と、
を備えたことを特徴とする。
この請求項1にかかる発明によれば、通信ネットワーク上にクライアント装置とサーバを接続し、クライアント装置から電子情報(コンテンツ)をサーバに送信し、サーバ側でその電子情報を付箋貼付可能な形式に変換して注釈などの付箋情報を付加したり、付箋情報の編集や集積を行なってクライアント装置にリアルタイムに表示することにより、電子情報に付加された付箋情報を的確に見ることが可能になるとともに、付箋情報が電子情報に関連付けられて集積して保存することが可能になる。特に、コンテンツ上に貼り付けた付箋の位置を算出し、概略の位置が判別可能なアイコンを表示することにより、貼付けした付箋のおおまかな位置がアイコンとして表示され、当該付箋の位置を視覚的に把握することが可能になる。
また、請求項2にかかる発明は、前記コンテンツ生成手段は、前記表示手段に表示したスクリーン上における所定の領域の画像スナップショットをコンテンツとして生成することを特徴とする。
また、この請求項2にかかる発明によれば、請求項1にかかる発明において、表示手段のスクリーン上に表示された画像のうち任意の領域を入力して画像スナップショットを取得することにより、所望のコンテンツを作成することが可能になる。
また、請求項3にかかる発明は、前記クライアント装置はさらに、コンテンツ生成用のファイルを記憶するファイル記憶手段を備え、前記コンテンツ生成手段は、前記ファイル記憶手段に記憶されているファイルをコンテンツとして生成することを特徴とする。
また、この請求項3にかかる発明によれば、請求項1にかかる発明において、あらかじめ記憶されているファイルを指定して入力することにより、所望のコンテンツを作成することが可能になる。
また、請求項4にかかる発明は、前記コンテンツ変換手段は、当該コンテンツが画像ファイルまたはテキストファイルである場合に、付箋貼付ページを生成し、付箋の新規生成、付箋の移動、付箋のリサイズを行なうスクリプト言語と前記コンテンツの情報またはリンク情報を前記付箋貼付ページに挿入することを特徴とする。
また、この請求項4にかかる発明によれば、請求項1にかかる発明において、コンテンツ生成手段で生成されたコンテンツが画像ファイルまたはテキストファイルである場合、これを付箋情報を付加することの可能なページに変換し、付箋の新規生成、付箋の移動、付箋のリサイズを行なうスクリプト言語とコンテンツの情報またはリンク情報を挿入することにより、コンテンツの表示操作や動的な視覚表示が可能になる。
また、請求項5にかかる発明は、前記付箋編集手段は、前記クライアント装置から新規に付箋を生成する指示が発生した場合、対象のコンテンツの付箋貼付ページに対し、当該コンテンツに積層する情報を表示するための少なくとも座標位置、サイズ、メッセージ情報を前記記憶手段のテーブルに記憶することを特徴とする。
また、この請求項5にかかる発明によれば、請求項1にかかる発明において、クライアント装置から新規に付箋を生成する指示が発生した場合、対象のコンテンツの付箋貼付ページに対し、当該コンテンツに積層する情報を表示するための少なくとも座標位置、サイズ、メッセージ情報を付箋として貼り付けることにより、付箋情報がどのコンテンツのどの位置にあり、これらを関連付けて知らせることが可能になる。
また、請求項6にかかる発明は、前記付箋編集手段は、少なくとも付箋の位置、幅、高さ、表示するメッセージを更新することを特徴とする。
また、この請求項6にかかる発明によれば、請求項1にかかる発明において、少なくとも付箋の位置、幅、高さ、表示するメッセージを更新することにより、必要に応じて付箋に関する情報を編集することが可能になる。
また、請求項7にかかる発明は、前記付箋集積手段は、前記付箋のメッセージのうち、あらかじめ想定したキーワードと文字列との照合を行ない、合致する文字列が含まれている場合に、合致する文字列部分を、あらかじめ指定した文字列と置き換えることを特徴とする。
また、この請求項7にかかる発明によれば、請求項1にかかる発明において、付箋のメッセージのうち、あらかじめ想定したキーワードと文字列との照合を行ない、合致する文字列が含まれている場合に、合致する文字列部分を、あらかじめ指定した文字列と置き換えることにより、たとえば当該メッセージのフォントや文字色を変更することが可能になる。
また、請求項8にかかる発明は、通信ネットワークを介してクライアント装置と接続し、前記クライアント装置との電子情報のやり取りを行なう際に、当該電子情報に電子的な付箋情報を貼付けし、所定の処理を実行する情報共有システムにおけるサーバであって、前記クライアント装置からコンテンツを受信する受信手段と、前記クライアント装置から送信されるコンテンツを付箋貼付け可能な形式に変換するコンテンツ変換手段と、前記付箋貼付け可能な形式に変換されたコンテンツにおける付箋情報の編集を行なう付箋編集手段と、前記コンテンツと当該コンテンツに貼り付けられた付箋情報と当該付箋情報を表示するための座標位置とを管理するテーブルを記憶する記憶手段と、前記コンテンツに関連付けられた前記付箋情報をリスト化し、前記コンテンツにおける付箋情報の表示位置を前記付箋情報の座標位置に基づいて算出し、前記付箋情報の概略の表示位置を示すアイコンを前記リスト化された付箋情報に対応付けて表示する付箋集積ページを生成する付箋集積手段と、を備えたことを特徴とする。
また、この請求項8にかかる発明によれば、通信ネットワークを介してサーバと接続したクライアント装置が、視覚情報を表示する表示手段と、表示手段に表示される表示情報を選択して入力する入力手段と、コンテンツを生成するコンテンツ生成手段と、生成された前記コンテンツを記憶する記憶手段と、を備えることで、サーバに対して電子情報を送出し、当該電子情報に電子的な付箋情報を貼付けし、所定の処理を実行することが可能になる。特に、コンテンツ上に貼り付けた付箋の位置を算出し、概略の位置が判別可能なアイコンを表示することにより、貼付けした付箋のおおまかな位置がアイコンとして表示され、当該付箋の位置を視覚的に把握することが可能になる。
また、請求項9にかかる発明は、前記コンテンツ変換手段は、当該コンテンツが画像ファイルまたはテキストファイルである場合に、付箋貼付ページを生成し、付箋の新規生成、付箋の移動、付箋のリサイズを行なうスクリプト言語と前記コンテンツの情報またはリンク情報を前記付箋貼付ページに挿入することを特徴とする。
また、この請求項9にかかる発明によれば、請求項8にかかる発明において、コンテンツ生成手段で生成されたコンテンツが画像ファイルまたはテキストファイルである場合、これを付箋情報を付加することの可能なページに変換し、付箋の新規生成、付箋の移動、付箋のリサイズを行なうスクリプト言語とコンテンツの情報またはリンク情報を当該ページに挿入することにより、コンテンツの表示操作や動的な視覚表示が可能になる。
また、請求項10にかかる発明は、前記付箋編集手段は、前記クライアント装置から新規に付箋を生成する指示が発生した場合、対象のコンテンツの付箋貼付ページに対して、当該コンテンツに積層する情報を表示するための少なくとも座標位置、サイズ、メッセージ情報を前記記憶手段のテーブルに記憶することを特徴とする。
また、この請求項10にかかる発明によれば、請求項8にかかる発明において、コンテンツ生成手段で生成されたコンテンツが画像ファイルまたはテキストファイルである場合、これを付箋情報を付加することの可能なページに変換し、付箋の新規生成、付箋の移動、付箋のリサイズを行なうスクリプト言語とコンテンツの情報またはリンク情報を当該ページに挿入することにより、コンテンツの表示操作や動的な視覚表示が可能になる。
また、請求項11にかかる発明は、少なくとも付箋の位置、幅、高さ、表示するメッセージを更新することを特徴とする。
また、この請求項11にかかる発明によれば、請求項8にかかる発明において、少なくとも付箋の位置、幅、高さ、表示するメッセージを更新することにより、必要に応じて付箋に関する情報を編集することが可能になる。
また、請求項12にかかる発明は、前記付箋集積手段は、前記付箋のメッセージのうち、あらかじめ想定したキーワードと文字列との照合を行ない、合致する文字列が含まれている場合に、合致する文字列部分を、あらかじめ指定した文字列と置き換えることを特徴とする。
また、この請求項12にかかる発明によれば、請求項8にかかる発明において、付箋のメッセージのうち、あらかじめ想定したキーワードと文字列との照合を行ない、合致する文字列が含まれている場合に、合致する文字列部分を、あらかじめ指定した文字列と置き換えることにより、たとえば当該メッセージのフォントや文字色を変更することが可能になる。
また、請求項13にかかる発明は、通信ネットワーク間にクライアント装置とサーバを接続し、前記クライアント装置から送出された電子情報を受信した前記サーバにて、当該電子情報に電子的な付箋情報を貼付けし、所定の処理を実行する情報共有方法であって、前記サーバは、記憶手段と制御手段とを備え、前記制御手段が、前記クライアント装置で生成され送信されたコンテンツを付箋貼付け可能な形式に変換するコンテンツ変換ステップと、前記付箋貼付け可能な形式に変換されたコンテンツにおける付箋情報の編集を行なう付箋編集ステップと、前記コンテンツと当該コンテンツに関連付けられた前記付箋情報とを関連付けて集積する付箋集積ステップとを実行し、前記記憶手段は、前記コンテンツと当該コンテンツに貼り付けられた付箋情報と当該付箋情報を表示するための座標位置とを管理するテーブルを記憶しており、前記付箋集積ステップは、前記コンテンツに関連付けられた前記付箋情報をリスト化し、前記コンテンツにおける付箋情報の表示位置を前記付箋情報の座標位置に基づいて算出し、前記付箋情報の概略の表示位置を示すアイコンを前記リスト化された付箋情報に対応付けて表示する付箋集積ページを生成することを特徴とする。
また、この請求項13にかかる発明によれば、通信ネットワーク上にクライアント装置とサーバを接続し、クライアント装置から電子情報(コンテンツ)をサーバに送信し、サーバ側でその電子情報を付箋貼付可能な形式に変換して注釈などの付箋情報を付加したり、付箋情報の編集や集積を行なってクライアント装置にリアルタイムに表示するので、電子情報に付加された付箋情報を的確に見ることができ、かつ付箋情報が電子情報に関連付けられて集積して保存することが可能になるため、会議や打ち合わせの場などにおいて円滑な情報共有方法が実現するという効果を奏する。特に、コンテンツ上に貼り付けた付箋の位置を算出し、概略の位置が判別可能なアイコンを表示することにより、貼付けした付箋のおおまかな位置がアイコンとして表示され、当該付箋の位置を視覚的に把握することができる。
また、請求項14にかかる発明は、前記コンテンツ変換ステップは、当該コンテンツが画像ファイルまたはテキストファイルである場合に、付箋貼付ページを生成し、付箋の新規生成、付箋の移動、付箋のリサイズを行なうスクリプト言語と前記コンテンツの情報またはリンク情報を前記付箋貼付ページに挿入することを特徴とする。
また、この請求項14にかかる発明によれば、請求項13にかかる発明において、コンテンツ生成手段で生成されたコンテンツが画像ファイルまたはテキストファイルである場合、これを付箋情報を付加することの可能なページに変換し、付箋の新規生成、付箋の移動、付箋のリサイズを行なうスクリプト言語とコンテンツの情報またはリンク情報を当該ページに挿入することにより、コンテンツの表示操作や動的な視覚表示が可能になる。
また、請求項15にかかる発明は、前記コンテンツ変換ステップは、当該コンテンツが画像ファイルまたはテキストファイルである場合に、付箋貼付ページを生成し、付箋の新規生成、付箋の移動、付箋のリサイズを行なうスクリプト言語と前記コンテンツの情報またはリンク情報を挿入することを特徴とする。
また、この請求項15にかかる発明によれば、請求項13にかかる発明において、コンテンツ生成手段で生成されたコンテンツが画像ファイルまたはテキストファイルである場合、これを付箋情報を付加することの可能なページに変換し、付箋の新規生成、付箋の移動、付箋のリサイズを行なうスクリプト言語とコンテンツの情報またはリンク情報を当該ページに挿入することにより、コンテンツの表示操作や動的な視覚表示が可能になる。
また、請求項15にかかる発明は、前記付箋編集ステップは、前記クライアント装置から新規に付箋を生成する指示が発生した場合、対象のコンテンツの付箋貼付ページに対し、当該コンテンツに積層する情報を表示するための少なくとも座標位置、サイズ、メッセージ情報を付箋として貼り付けることを特徴とする。
また、この請求項15にかかる発明によれば、請求項11にかかる発明において、クライアント装置から新規に付箋を生成する指示が発生した場合、対象のコンテンツの付箋貼付ページに対し、当該コンテンツに積層する情報を表示するための少なくとも座標位置、サイズ、メッセージ情報を付箋として貼り付けることにより、付箋情報をどのコンテンツのどの位置にあり、これらを関連付けて知らせることが可能になる。
また、請求項16にかかる発明は、前記付箋編集ステップは、少なくとも付箋の位置、幅、高さ、表示するメッセージを更新することを特徴とする。
また、この請求項16にかかる発明によれば、請求項13にかかる発明において、少なくとも付箋の位置、幅、高さ、表示するメッセージを更新することにより、必要に応じて付箋に関する情報を編集することが可能になる。
また、請求項17にかかる発明は、前記付箋集積ステップは、前記第2の記憶ステップで記憶したコンテンツと当該コンテンツに関連した付箋のメッセージをリスト形式の集積ページで生成することを特徴とする。
また、この請求項17にかかる発明によれば、請求項13にかかる発明において、記憶したコンテンツと当該コンテンツに関連した付箋のメッセージをリスト形式の集積ページで生成することにより、その集積ページによって内容を一覧のリストで知らせることが可能になる。
また、請求項18にかかる発明は、前記付箋集積ステップは、前記付箋のメッセージのうち、あらかじめ想定したキーワードと文字列との照合を行ない、合致する文字列が含まれている場合に、合致する文字列部分を、あらかじめ指定した文字列と置き換えることを特徴とする。
また、この請求項18にかかる発明によれば、請求項13にかかる発明において、付箋のメッセージのうち、あらかじめ想定したキーワードと文字列との照合を行ない、合致する文字列が含まれている場合に、合致する文字列部分を、あらかじめ指定した文字列と置き換えることにより、たとえば当該メッセージのフォントや文字色を変更することが可能になる。
また、請求項19にかかる発明は、請求項13〜18の何れか一つに記載の情報共有方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、この請求項19にかかる発明によれば、請求項13〜18の何れか一つに記載の情報共有方法の各ステップをコンピュータに実行させることにより、通信ネットワークを介してクライアント装置とサーバとにより会議などの共有情報に付箋を付加し、これを編集したり一覧化して視覚的に使用することが可能になる。
また、請求項20にかかる発明は、請求項13〜18の何れか一つに記載の情報共有方法の各ステップをコンピュータに実行させるプログラムを記録したことを特徴とする。
また、この請求項20にかかる発明によれば、請求項13〜18の何れか一つに記載の情報共有方法の各ステップをコンピュータに実行させるプログラムを記録したことにより、記録媒体をコンピュータにセットして読み込むことによって、通信ネットワークを介してクライアント装置とサーバとにより会議などの共有情報に付箋を付加し、これを編集したり一覧化して視覚的に使用することが可能になる。
本発明(請求項1)にかかる情報共有システムは、通信ネットワーク上にクライアント装置とサーバを接続し、クライアント装置から電子情報(コンテンツ)をサーバに送信し、サーバ側でその電子情報を付箋貼付可能な形式に変換して注釈などの付箋情報を付加したり、付箋情報の編集や集積を行なってクライアント装置にリアルタイムに表示することにより、電子情報に付加された付箋情報を的確に見ることができ、かつ付箋情報が電子情報に関連付けられて集積して保存することが可能になるため、会議や打ち合わせの場などにおいて円滑な情報共有システムが実現するという効果を奏する。特に、コンテンツ上に貼り付けた付箋の位置を算出し、概略の位置が判別可能なアイコンを表示することにより、貼付けした付箋のおおまかな位置がアイコンとして表示されるので、付箋の貼り付けた全体の様子を閲覧しなくても付箋が情報のどの部分に対応するかを視覚的に把握することができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項2)にかかる情報共有システムは、請求項1にかかる発明において、表示手段のスクリーン上に表示された画像のうち任意の領域を入力して画像スナップショットを取得するため、所望のコンテンツを簡単に作成することができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項3)にかかる情報共有システムは、請求項1にかかる発明において、あらかじめ記憶されているファイルを指定して入力するため、所望のコンテンツを簡単に作成することができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項4)にかかる情報共有システムは、請求項1にかかる発明において、コンテンツ生成手段で生成されたコンテンツが画像ファイルまたはテキストファイルである場合、これを付箋情報を付加することの可能なページに変換し、付箋の新規生成、付箋の移動、付箋のリサイズを行なうスクリプト言語とコンテンツの情報またはリンク情報を挿入するので、コンテンツの表示操作や動的な視覚表示を容易に行なうことができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項5)にかかる情報共有システムは、請求項1にかかる発明において、クライアント装置から新規に付箋を生成する指示が発生した場合、対象のコンテンツの付箋貼付ページに対し、当該コンテンツに積層する情報を表示するための少なくとも座標位置、サイズ、メッセージ情報を付箋として貼り付けるので、付箋情報がどのコンテンツのどの位置に存在しているかを的確に把握することができ、かつ、これらの付箋情報を関連付けて見ることができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項6)にかかる情報共有システムは、請求項1にかかる発明において、少なくとも付箋の位置、幅、高さ、表示するメッセージを更新するので、必要に応じて付箋に関する情報を任意にかつ容易に編集することができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項7)にかかる情報共有システムは、請求項1にかかる発明において、付箋のメッセージのうち、あらかじめ想定したキーワードと文字列との照合を行ない、合致する文字列が含まれている場合に、合致する文字列部分を、あらかじめ指定した文字列と置き換えることにより、たとえば当該メッセージのフォントや文字色を変更することができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項8)にかかる情報共有システムは、通信ネットワークを介してサーバと接続したクライアント装置が、視覚情報を表示する表示手段と、表示手段に表示される表示情報を選択して入力する入力手段と、コンテンツを生成するコンテンツ生成手段と、生成された前記コンテンツを記憶する記憶手段と、を備えることで、サーバに対して電子情報を送出し、当該電子情報に電子的な付箋情報を貼付けし、所定の処理を実行することが可能になる。特に、コンテンツ上に貼り付けた付箋の位置を算出し、概略の位置が判別可能なアイコンを表示することにより、貼付けした付箋のおおまかな位置がアイコンとして表示され、当該付箋の位置を視覚的に把握することができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項9)にかかるサーバは、請求項8にかかる発明において、コンテンツ生成手段で生成されたコンテンツが画像ファイルまたはテキストファイルである場合、これを付箋情報を付加することの可能なページに変換し、付箋の新規生成、付箋の移動、付箋のリサイズを行なうスクリプト言語とコンテンツの情報またはリンク情報を当該ページに挿入することにより、コンテンツの表示操作や動的な視覚表示ができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項10)にかかるサーバは、請求項8にかかる発明において、コンテンツ生成手段で生成されたコンテンツが画像ファイルまたはテキストファイルである場合、これを付箋情報を付加することの可能なページに変換し、付箋の新規生成、付箋の移動、付箋のリサイズを行なうスクリプト言語とコンテンツの情報またはリンク情報を当該ページに挿入することにより、コンテンツの表示操作や動的な視覚表示ができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項11)にかかるサーバは、請求項8にかかる発明において、少なくとも付箋の位置、幅、高さ、表示するメッセージを更新することにより、必要に応じて付箋に関する情報を編集することができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項12)にかかるサーバは、請求項8にかかる発明において、付箋のメッセージのうち、あらかじめ想定したキーワードと文字列との照合を行ない、合致する文字列が含まれている場合に、合致する文字列部分を、あらかじめ指定した文字列と置き換えることにより、たとえば当該メッセージのフォントや文字色を変更することができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項13)にかかる情報共有方法は、通信ネットワーク上にクライアント装置とサーバを接続し、クライアント装置から電子情報(コンテンツ)をサーバに送信し、サーバ側でその電子情報を付箋貼付可能な形式に変換して注釈などの付箋情報を付加したり、付箋情報の編集や集積を行なってクライアント装置にリアルタイムに表示するので、電子情報に付加された付箋情報を的確に見ることができ、かつ付箋情報が電子情報に関連付けられて集積して保存することが可能になるため、会議や打ち合わせの場などにおいて円滑な情報共有方法が実現するという効果を奏する。特に、コンテンツ上に貼り付けた付箋の位置を算出し、概略の位置が判別可能なアイコンを表示することにより、貼付けした付箋のおおまかな位置がアイコンとして表示され、当該付箋の位置を視覚的に把握することができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項14)にかかる情報共有方法は、請求項13にかかる発明において、コンテンツ生成手段で生成されたコンテンツが画像ファイルまたはテキストファイルである場合、これを付箋情報を付加することの可能なページに変換し、付箋の新規生成、付箋の移動、付箋のリサイズを行なうスクリプト言語とコンテンツの情報またはリンク情報を当該ページに挿入することにより、コンテンツの表示操作や動的な視覚表示ができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項15)にかかる情報共有方法は、請求項13にかかる発明において、クライアント装置から新規に付箋を生成する指示が発生した場合、対象のコンテンツの付箋貼付ページに対し、当該コンテンツに積層する情報を表示するための少なくとも座標位置、サイズ、メッセージ情報を付箋として貼り付けることにより、付箋情報をどのコンテンツのどの位置にあり、これらを関連付けて知らせることができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項16)にかかる情報共有方法は、請求項13にかかる発明において、少なくとも付箋の位置、幅、高さ、表示するメッセージを更新するので、必要に応じて付箋に関する情報を任意にかつ容易に編集することができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項19)にかかる情報共有方法は、請求項13にかかる発明において、付箋に関する情報のうち、メッセージ情報の文字列が空である場合に該当する付箋を削除するので、不必要な付箋をそのまま保存したり表示するといった無駄を回避することができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項17)にかかる情報共有方法は、請求項13にかかる発明において、記憶したコンテンツと当該コンテンツに関連した付箋のメッセージをリスト形式の集積ページで生成することにより、その集積ページによって内容を一覧のリストで知らせることが可能になるため、たとえば議論した内容をもらさず閲覧することができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項21)にかかる情報共有方法は、請求項13にかかる発明において、コンテンツ上に貼り付けた付箋の位置を算出し、概略の位置が判別可能なアイコンをリストに表示することにより、貼付けした付箋のおおまかない位置がアイコンとして表示されるので、付箋の貼り付けた全体の様子を閲覧しなくても付箋が情報のどの部分に対応するかを視覚的に把握することができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項18)にかかる情報共有方法は、請求項13にかかる発明において、付箋のメッセージのうち、あらかじめ想定したキーワードと文字列との照合を行ない、合致する文字列が含まれている場合に、合致する文字列部分を、あらかじめ指定した文字列と置き換えるので、たとえば当該メッセージのフォントや文字色を対応つけて容易に変更することができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項19)にかかる情報共有プログラムは、請求項13〜18の何れか一つに記載の情報共有方法の各ステップをコンピュータに実行させるため、通信ネットワークを介してクライアント装置とサーバとにより会議などの共有情報に付箋を付加し、これを編集したり一覧化して視覚的に使用するといったことを円滑に行なうことができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項20)にかかるコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、請求項13〜18の何れか一つに記載の情報共有方法の各ステップをコンピュータに実行させるプログラムを記録したことにより、記録媒体をコンピュータにセットして読み込むことによって、通信ネットワークを介してクライアント装置とサーバとにより会議などの共有情報に付箋を付加し、これを編集したり一覧化して視覚的に使用するといったことを円滑に行なうことができるという効果を奏する。
(実施の形態)
図1〜図3を参照し、本発明の実施の形態にかかる情報共有システムの構成について説明する。
本発明における情報共有システムは、いわゆるサーバ・クライアント装置方式の通信形態を採用し、クライアント装置100とサーバ110とを通信ネットワーク120に接続したものである。
クライアント装置100は、データ演算処理を行なう主制御部101を有するパーソナルコンピュータ上で実現し、Microsoft Windows(登録商標)などのいわゆるグラフィカルユーザインタフェース(GUI)上の視覚的なウィンドウやアイコンによって表現し、GUIを表示する表示装置103と、GUIに表示される外部アプリケーション上のテキストやイメージなどの情報を選択するマウス102aやキーボード102bなどの入力装置102と、ハードディスクなどの情報を記憶する記憶装置104と、表示装置103上の情報を入力装置102により編集して画像やテキストなどのコンテンツ生成を行なうコンテンツ生成部105と、インターネットなどのネットワークを介してコンテンツのデータを送信したり、サーバからデータを受信するネットワーク制御部106と、を備えている。
サーバ110も同様に、主制御部111をもつパーソナルコンピュータ上で実現し、ハードディスクなどの情報を記憶する記憶装置114と、クライアント装置100から受信したコンテンツを付箋貼付可能な形式に変換するコンテンツ変換部113と、コンテンツ変換部113によって付箋貼付可能な形式になったコンテンツに対する付箋編集を行なう付箋編集部115と、コンテンツに貼付された付箋を集積、解析する付箋集積部116と、クライアント装置100からコンテンツを受信したり、サーバ110内で生成した情報をクライアント装置100に送信するネットワーク制御部112と、を備えている。
通信ネットワーク120は、公衆回線や専用回線を経由して外部と接続するWAN(Wide Area Network:広域通信網)と、同一敷地内でネットークを構築するLAN(Local Area Network:構内通信網)に分類される方式、あるいは、そのいずれの方式であってもよい。また、インターネット機能を備える場合、TCP/IP(Transmission Contorol Protocol/Internet Protocol)であってもよい。さらには、無線LANによる接続であってももちろんよい。
つぎに、以上のように構成された情報共有システムの動作について説明する。図4は、クライアント装置100におけるコンテンツ生成部105におけるスナップショットの取得の第1の動作例を示すフローチャートであり、クライアント装置100の主制御部101によって実行される。この動作は、コンテンツ生成部105においてたとえば表示装置103上のスクリーンのスナップショットを取得するものである。このスナップショット取得の表示装置103の様子を図5に示す。
図4および図5において、まず、スクリーン上の始点201の位置をマウスポインタ203によって選択し(ステップS11)、さらにスクリーン上の終点202の位置を選択する(ステップS12)。続いて、上記選択したスクリーン上の始点201と終点202で構成される矩形領域のスクリーンスナップショットを取得する(ステップS13)。さらに、この取得したスナップショットの画像を記憶装置104のファイルに保存し(ステップS14)、ネットワーク制御部106により通信ネットワーク120を経由してサーバ110に送信する(ステップS15)。
なお、上記スナップショットの画像は、たとえばJPEG(Joint Photographic Experts Group)で規定されているカラー静止画像のハフマン符号化と離散コサイン変換による圧縮方式にしたがって画像圧縮して記憶装置104に記憶する。
図6は、クライアント装置100におけるコンテンツ生成部105におけるスナップショット取得の第2の動作例を示すフローチャートである。本例は、表示装置103上の全画面のスナップショットを取得するものである。まず、スクリーン上の全キャプチャを選択し(ステップS21)、スクリーン全域のスナップショットを取得する(ステップS22)。さらに、この取得したスナップショットの画像を、前述した動作例と同様に、画像圧縮して記憶装置104のファイルに保存し(ステップS23)、ネットワーク制御部106により通信ネットワーク120を経由してサーバ110に送信する(ステップS24)。
図7は、クライアント装置100におけるコンテンツ生成部105におけるスナップショット取得の第3の動作例を示すフローチャートである。この場合、コンテンツ生成部105は、記憶装置104中に記憶されているファイルなどを読み出して送信する。まず、入力装置102によって記憶装置104中に記憶されている所定のファイルを選択し(ステップS31)、この選択したファイルを記憶装置104中から読み出し(ステップS32)、ネットワーク制御部106により通信ネットワーク120を経由してサーバ110に送信する(ステップS33)。
つぎに、サーバ110のコンテンツ変換例について説明する。図8は、コンテンツ変換例を示すフローチャートであり、サーバ110の主制御部111によって実行される。サーバ110はネットワーク制御部112を介してクライアント装置100からコンテンツを受信し(ステップS41)、コンテンツ変換部113において、当該コンテンツが画像あるいはテキストであるか否かを判断する(ステップS42)。ここで画像あるいはテキストのコンテンツであると判断すると、このコンテンツに対する付箋貼付用のページを作成し(ステップS43)、付箋生成スクリプトの挿入を行ない(ステップS44)、付箋貼付用のページへのコンテンツの挿入を行なう(ステップS45)。
このように、サーバ部はネットワーク制御部112を介してクライアント装置100からコンテンツを受信すると、コンテンツ変換部113において、まずコンテンツが付箋貼付可能な形態であるかどうかを判断する。すなわち、コンテンツが画像データ、典型的にはJPEG,GIF(Graphics Interchange Format),BMP,TIFF(Tagged Image File Format)などのWebブラウザ上に表示可能な画像フォーマットの場合と、HTMLファイル(Hypertext Markup Language)やプレーンテキストファイルなどのWebブラウザ上でテキストとして表示可能なテキストフォーマットの場合に、付箋貼付用のページを作成する。
付箋貼付用のページは、技術的にはJava(登録商標)Script(米国ネットスケープ社と米国SunSoft社が開発したスクリプト言語)を用いることで実現できる。Java(登録商標)Script言語を用いることで、通常の静的なHTMLのページに対して、Webブラウザ上のコンテンツを操作したり、画面をレイヤー状に重ねて表示させるといった動的な視覚効果をもたせることができる。本発明では、Java(登録商標)Script言語によって記述したそれぞれの付箋をレイヤーとして生成する。
レイヤーは、Layer()というJava(登録商標)Scriptの関数を用いて生成し、このように生成したレイヤーはWebブラウザ上ではあたかも複数のHTMLページが積層されたかのような形で付箋ページが表示される。このように生成したスクリプトを別途作成した付箋貼付用のHTMLページに挿入する。さらに付箋貼付用のページにクライアント装置100から取得したコンテンツを挿入する。また、コンテンツがテキストの場合は、べた書きのテキストデータとして挿入し、画像ファイルの場合は、HTML記述の<IMG SRC=“ファイル名”>のようにタグを埋め込む。なお、HTMLの記述については、当業者であれば容易に推測できる技術であるためここでは説明を省略する。また、スクリプトとは、プログラムはプログラマの書いたソースコードをコンピュータの理解可能な機械語に変換されるが、そのプログラムを自動化して簡単に実行できるものをいい、特にWebページ上においてHTMLだけではできない様々な機能を利用するための簡易的なプログラムを意味する。
つぎに、付箋貼付け例について図9を参照し、説明する。図9は、クライアント装置100からサーバ110に送信したコンテンツが付箋貼付可能な場合に生成した付箋貼付用ページをクライアント装置100に送信して、ブラウザ300上に表示した場合について示している。図9に示すように、コンテンツ変換部113によって生成した付箋貼付用ページ301には付箋303を生成するための付箋生成ボタン302があり、さらにクライアント装置100から送信したコンテンツ310が表示されている。この付箋生成ボタン302をマウス102bなどの入力装置102によって押下すると、ブラウザ300上に付箋が生成される。
つぎに、付箋編集の例について図10を参照し、説明する。図10−1に示すように、付箋303はマウス102bなどの入力装置102によって、付箋303上でマウスボタンを押下したままマウスポインタ203を移動させると、付箋303のブラウザ上での表示を変えられるようになっている。これは付箋303のレイヤーのX,Y座標値を更新し、移動ごとにサーバにX,Yの更新データを送出することで行われる。
図10−2に示すように付箋303の右下端部分をマウス102bなどの入力装置102によって、マウスボタンを押下したままマウスポインタ203を移動させると、付箋303のサイズを変えられる。これは付箋のレイヤーのW,Hの値を更新し、サイズが変更されるごとに更新データをサーバ110に送出することで行われる。
図10−3に示すように、付箋303内で入力装置102によって、マウスボタンをダブルクリック操作することにより、付箋のメッセージ(この例の場合「重要ですね。」)を編集するダイアログウィンドウが表示される。ダイアログウィンドウ上にはキーボード102aなどの入力装置102によってテキストを入力するためのテキストボックス306と、サーバ110にメッセージの更新を送信する「送信」ボタン305が付加されている。テキストボックスでメッセージの文字列を編集し、「送信」ボタン305を押下することで、更新したメッセージがサーバ110に送出され、ダブルクリックした付箋303のメッセージが更新される。
メッセージ部分の文字を全て削除した状態で「送信」ボタン305を押下すると、この付箋303が削除状態となり、ブラウザ300上に表示されなくなる。
上述したように付箋303上の位置、サイズ、メッセージを更新するとCGI(Comon Gateway Interface)のプログラムを用いてサーバに更新データが送信される。CGIではPUTというオペレーションによって、Webのページのネットワーク上での場所を示すURL(Uniform Resource Locator)の引数に文字列を与えて、その文字列を解釈してデータとして取得できる仕組みがある。
たとえば、CGIプログラムのURLがhttp://test.com/hoge.cgiであるとすると、
http://test.com/hoge.cgi?action=put+fil=test1+id=1+x=570+y=289+w=150+h=40+ta=untitled
のような形の情報をサーバ110に送出することにより、コンテンツtest1、インデックス1で指定した付箋について、X座標570、Y座標289、幅150、高さ40、メッセージuntitledという情報で更新されたことがサーバ110に保存される。なお、CGIを用いたサーバ110へのデータ送信方法については、当業者であれば容易に推測することができる技術であるので、ここでは説明を省略する。
図11は付箋編集部116の内部のデータ構造を示す説明図である。付箋編集部106では、付箋に関する情報をコンテンツ310毎にテーブル310TA,310TBで管理しており、個々の付箋を識別するインデックス番号、表示装置103上の表示位置座標X,Y、縦横のサイズW,H、その他の備考情報としてのメッセージなどから構成する。
図10−1〜図10−3で示したようにクライアント装置100のブラウザ上で付箋の生成、移動、サイズ変更、メッセージ更新などの編集作業が行われると、クライアント装置100からはネットワーク制御部106、ネットワーク制御部112を介して、更新したデータがサーバ110に送信される。サーバ110では、ネットワーク制御部112を介してクライアント装置100からの更新データを受信し、図11で示した対応する付箋のテーブルが更新される。
図12では、サーバ110の付箋編集部106による付箋編集の動作を示すフローチャートである。付箋編集部106では、クライアント装置100のブラウザ上からの付箋の編集命令を受信し(ステップS51)、まず、命令が付箋の「新規作成」か否を判断する(ステップS52)。ここで新規作成であると判断した場合は、クライアント装置100で表示しているコンテンツに関するテーブル上に新たに付箋を生成する(ステップS53)。これは図11のテーブルのインデックス番号に1を加えた値を持った付箋を生成する。さらにクライアント装置100のブラウザ上の付箋の位置X,YとサイズW,H、メッセージ内容をそれぞれ対応するテーブル上に保存する。
一方、ステップS52において命令が新規作成ではないと判断した場合は、既存の付箋に対する編集処理に移行し、メッセージ情報が空であるか否かを判断する(ステップS57)。ここで、メッセージが空ではないと判断した場合には、対応する付箋の位置、サイズ、メッセージの更新処理に移行し、それぞれ対応するテーブルの値を保存する(ステップS54,S55,S56)。一方、ステップS57においてメッセージが空であると判断した場合は、その付箋をテーブルから削除し(ステップS58)、付箋を削除状態とする。
このように更新したテーブルの状態をさらにサーバ110のネットワーク制御部112を通じてクライアント装置100に送信し、クライアント装置100はブラウザ上で更新した付箋の状態を表示装置103に出力する。
図13では、付箋集積部116の動作を示すフローチャートである。た、図14は、付箋集積におけるクライアント装置100の表示画面である。付箋集積部116では、サーバ110に保存した各コンテンツ310に関する付箋をリスト化し、新たに付箋集積ページ400としてHTML記述のページを生成し、クライアント装置100に送信する。
図13および図14において、Iを0にし(ステップS61)、コンテンツ数Iがコンテンツ310の最大数以下であるか否かを判断し(ステップS62)、上記Iが最大数以下であればコンテンツ310を集積ページに表示する(ステップS63)。続いて、付箋数Jを0にし(ステップS64)、上記Jが各コンテンツの付箋数以下であるか否かを判断する(ステップS65)。ここで、付箋数以下であれば、メッセージのキーワード変換を行ない(ステップS66)、そのメッセージを付箋集積ページ400に表示する(ステップS67)。
すなわち、ここでは、まず、各コンテンツについて、コンテンツを表示、あるいは縮小表示したものを集積ページに挿入する。コンテンツが画像の場合は、「<IMG SRC="ファイル名">」のようになり、縮小表示の場合は、「<IMG SRC=“ファイル名”WIDH=“320”>」のように挿入する。コンテンツ310がテキストファイルの場合は、「<A HREF=“ファイル名”>ファイル名</A>」のようにアンカー情報を挿入する。つぎに各コンテンツに貼付された付箋情報をリストする。このとき、コンテンツ310が画像ファイルの場合、画像上のどの位置に付箋が貼られているのかを示す、おおまかな位置を示した付箋位置表示アイコン401を行頭に表示する。コンテンツ310がテキストファイルの場合は、位置はブラウザの表示状態によって異なるため、特定の位置が検出できないことから、位置を表さないような付箋位置表示アイコン401を行頭に表示する。これらの処理をサーバ110に保存されている所定のコンテンツ毎について行なう。
図15は、コンテンツ310が画像ファイルの場合において付箋集積部116の付箋のおおまかな位置を示すアイコンの決定方法の概要を示している。たとえば、画像ファイルを水平、垂直方向に各々三分割したような状態を想定して、それぞれの分割領域に(1,1)(1,2)(1,3)...(3,3)のようにラベル付けする。このとき付箋のX,Yの位置が、どの分割領域に含まれるかを検出する。
これはたとえば画像のサイズが(Wi,Hi)であったとすると、付箋のX,YがWi/3,Hi/3以下の場合は領域(1,1)に含まれる、というように検出する。
つぎに、上記のように分割領域が決定すると、そのラベルにしたがって表示するアイコンを選択する。
これはたとえばあらかじめ
(1,1) 11.jpg
(1,2) 12.jpg
...
(3,3) 33.jpg
その他 00.jpg
のようにラベル位置と対応するアイコンの画像ファイルをサーバ110の記憶装置114上に保持しておくことによりアイコンが決定される。コンテンツ310がテキストファイルの場合は、「その他」の場合のアイコン画像が選択される。
図16は、付箋集積部116のキーワード置換のテーブルを示している。図に示したテーブル410のキーワード411に相当する文字列が文字列照合の結果、付箋のメッセージ中に存在する場合、付箋メッセージのキーワードに相当する部分を対応する置換キーワード412に置き換える。たとえば、付箋のメッセージが「重要ですね。」の場合、「重要」というキーワードが合致するため、「<FONT COLOR=“#F0000”>重要</FONT>ですね。」のように付箋のメッセージが置換される。ここで、<FONT COLOR=・・・>という記述はHTML言語において、フォントの文字色を変更する記述である。
したがって、上述したこの実施の形態によれば、クライアント装置100からサーバ110に対してコンテンツを送出し、このコンテンツに電子的な付箋を貼付できるため、コンテンツに対してアノテーション(注釈)などの付加的な情報を添付して会議や打ち合わせの場における情報共有を円滑にすることができる。また、貼付した電子的な付箋情報を集計して表示することができるため、会議や打ち合わせの場において議論した内容をもらさず一覧して見ることができる。さらに、貼付した付箋のおおまかな位置がアイコンとして表示されているため、付箋の貼付された全体の様子を閲覧しなくても付箋が情報のどの部分についてのものであるかを把握することができる。
つぎに、上述した一連の情報共有方法を実行するプログラムをコンピュータにインストールして実行可能な状態とするために用いられる媒体などについて説明する。
情報共有方法10をプログラム化し、このプログラムを、たとえば図17−1に示すようにコンピュータ20に内蔵されている記録媒体としてのハードディスク30に、あらかじめインストールした状態で提供することができる。
プログラムは図17−2に示すように、記録媒体40に一時的あるいは永続的に格納し、コンピュータ20にユニットとして組み込んだり、あるいは着脱式の記録媒体として利用することで、パッケージソフトウェアとして提供できる。記録媒体40としては、図17−3に示すように、たとえばフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Maguneto optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリーなどが利用できる。
プログラムは図17−4に示すように、ダウンロードサイトから、LAN(Local Area Network)やインターネットといったネットワーク50を介して、有線または無線でコンピュータ20に転送し、そのコンピュータ20において、内蔵するハードディスクなどにダウンロードさせるようにすることができる。