JPWO2006046664A1 - 時間共有管理装置、文書作成装置、文書閲覧装置、時間共有管理方法、文書作成方法および文書閲覧方法 - Google Patents

時間共有管理装置、文書作成装置、文書閲覧装置、時間共有管理方法、文書作成方法および文書閲覧方法 Download PDF

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Abstract

文書ファイルに含まれる時刻情報を複数者間で効率的に共有する。 時刻情報通信部260は、文書ファイルの内容として含まれる時刻情報を受信する。ID設定部254は、時刻情報に時刻IDを設定する。時刻情報記憶部258は、時刻IDと時刻情報を対応づけて記憶する。時刻情報通信部260は、時刻IDを送信する。変更要求通信部262は、時刻IDに対応づけられた時刻情報を変更するための時刻変更情報を受信する。時刻情報通信部260は、時刻情報を問い合わせるための時刻要求情報を受信する。検索部256は、時刻要求情報に対応して時刻情報を時刻情報記憶部258から検出する。時刻情報通信部260は、検出された時刻情報を時刻要求情報の送信元に送信する。

Description

この発明は、時間管理技術に関し、とくに、ネットワークを介して時間情報を管理するための技術に関する。
近年、コンピュータの普及とネットワーク技術の進展に伴い、ネットワークを介した電子情報の交換が盛んになっている。これにより、従来においては紙ベースで行われていた事務処理の多くが、ネットワークベースの処理に置き換えられつつある。
企業においても、個人の知識や情報を組織全体で活用する、いわゆるナレッジマネジメントが、重要な経営手法となってきている。多くの企業においては、社内にデータベースシステムを有し、従業員からの情報を電子ファイル化して蓄積する。その一方で、従業員も、この社内データベースに蓄積されたファイルにネットワークを介してアクセスする。これによって、組織全体としての業務効率の向上が図られる。
一例として、複数の従業員が協働して一つの仕事(以下、このような仕事のことを「協調タスク」とよぶ)をする場合、プロジェクトリーダなどの管理者がスケジュールを立てる。管理者により作成されたスケジュールファイルは社内データベースに格納される。関係者は、このスケジュールファイルを参照した上で、自己のスケジュールをスケジューラソフトなどにより管理する。
特開2001−290804号公報
ところで、協調タスクのスケジュールは、通常その進行具合や外部要因によってしばしば変更される。このような場合、スケジュール変更者はスケジュールファイルを更新した旨を関係者に対して電子メールなどの通知手段により通知するのが一般的である。関係者は、変更後のスケジュールファイルを参照して自己のスケジュールを再調整する。スケジュールファイルの変更内容によっては、各関係者が担当する仕事の優先度も影響され得る。
しかし、以上に示したような協調タスクの運用方法には、主として以下の課題がある。
(1)管理者がスケジュール変更を通知すべき関係者の選択を間違えたり、関係者が変更通知を受けても忘れてしまうといった問題がしばしば起こり得る。
(2)協調タスクの関係者は、スケジュールファイルが変更されるごとに、自己のスケジューラソフトなどにその変更を反映させるための入力を行わなければならない。そのため、スケジュールファイルの変更は関係者に作業負荷を発生させる。
(3)時差や時計のずれなどの要因により関係者間には時刻に対する認識のずれが生じ得る。そのためスケジュールファイルの作成や変更がいつなされたかについて関係者間で誤解が生じないように処置する必要がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、複数者間において時間情報を協調的に管理するための技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の時間共有管理装置は、文書ファイルを閲覧するための文書閲覧装置において閲覧対象となる文書ファイルを記憶する文書記憶部と、文書ファイルの内容として含まれるデータのうち、所定の表現形式にて時刻を示す文字列を表現形式を検出することにより特定する時刻情報特定部と、特定された文字列が示す時刻を時刻情報として抽出する時刻情報抽出部と、時刻情報を一意に識別するために時刻IDを設定するための規則を定めた規則情報を記憶する規則記憶部と、規則情報を参照して、抽出された時刻情報に時刻IDを設定するID設定部と、設定された時刻IDと時刻情報を対応づけて記憶する時刻情報記憶部と、文書ファイルに時刻IDを追記するID追記部と、時刻IDを追記された文書ファイルを文書閲覧装置に対して送信する文書送信部と、文書作成者から文書ファイルの内容として含まれる時刻情報を変更するための入力を受け付ける変更入力部と、時刻情報を変更するための入力が受け付けられたとき、時刻IDに対して変更された時刻情報を新たに対応づけしなおして記憶するよう時刻情報記憶部に指示する変更指示部と、時刻IDを含む情報であって、その時刻IDに対応する時刻情報を問い合わせるための時刻要求情報を文書閲覧装置から受信する時刻要求受信部と、時刻要求情報が受信されたときに時刻要求情報に含まれる時刻IDに対応づけられている時刻情報を時刻情報記憶部から検出する時刻情報検出部と、検出された時刻情報を文書閲覧装置に送信する時刻情報送信部と、を備える。
「文書ファイル」とは、例えば文字列、画像、音声などを含むデジタルデータであってよい。文書ファイルは、HTML(Hyper Text Markup Language)やXML(eXtensible Markup Language)、SGML(Standard Generalized Mark−up Language)などのマークアップ言語によって記述されたファイルであってもよい。とくに、近年においては、XMLは、ネットワークを介して他者とデータを共有するのに適した形式として注目されており、XML文書を作成、表示、編集するために多くのアプリケーションが開発されている。
時刻を示す文字列は、文書作成者により指定されてもよい。時刻情報は、たとえば、「2004年6月7日」や「2004/6/7」のようなフォーマットにて表される文字列であってもよいが、時刻を特定するための情報であればよい。時刻IDは、たとえば、XMLタグなどのタグ情報として文書ファイルに追記されてもよい。あるいは、ID追記部は、文書ファイルに含まれる時刻を示す文字列を時刻IDを示す文字列に置換してもよい。
この態様によれば、文書ファイルに含まれる時刻情報は時刻IDによって管理される。そのため、時刻情報が変更されたとしても、文書閲覧者は時刻IDを手がかりとして、最新の時刻情報を簡易に取得できる。
本発明の別の態様もまた、時間共有管理装置である。この装置は、文書ファイルの内容として含まれるデータのうち、所定の表現形式で示される時刻情報を受信する時刻情報受信部と、時刻情報を一意に識別するために時刻IDを設定するための規則を定めた規則情報を記憶する規則記憶部と、規則情報を参照して、受信された時刻情報に時刻IDを設定するID設定部と、設定された時刻IDと時刻情報を対応づけて記憶する時刻情報記憶部と、時刻IDを時刻情報の送信元に対し送信するID送信部と、時刻IDに対応づけられた時刻情報を変更するための時刻変更情報を受信する変更情報受信部と、時刻変更情報が受信されたとき、時刻IDに対して変更された時刻情報を新たに対応づけしなおして記憶するよう時刻情報記憶部に指示する変更指示部と、時刻IDを含む情報であって、その時刻IDに対応する時刻情報を問い合わせるための時刻要求情報を受信する時刻要求受信部と、時刻要求情報が受信されたときに時刻要求情報に含まれる時刻IDに対応づけられている時刻情報を時刻情報記憶部から検出する時刻情報検出部と、検出された時刻情報を時刻要求情報の送信元に送信する時刻情報送信部と、を備える。
この態様においても、文書ファイルに含まれる時刻情報は時刻IDによって管理される。そのため、外部装置にて文書ファイルの時刻情報が変更されたとしても、文書閲覧者は時間共有管理装置において管理される時刻IDを手がかりとして、最新の時刻情報を時刻共有管理装置から簡易に取得できる。
本発明のさらに別の態様もまた、時間共有管理装置である。この装置は、時刻情報を一意に識別するための時刻IDを発行要求するためのID要求情報を受信するID要求受信部と、ID要求情報が受信されたとき、時刻を計測して時刻情報を生成する時刻情報生成部と、時刻IDを設定するための規則を定めた規則情報を記憶する規則記憶部と、規則情報を参照して、生成された時刻情報に時刻IDを設定するID設定部と、設定された時刻IDと時刻情報を対応づけて記憶する時刻情報記憶部と、時刻IDをID要求情報の送信元に対して送信するID送信部と、時刻IDを含む情報であって、その時刻IDに対応する時刻情報を問い合わせるための時刻要求情報を受信する時刻要求受信部と、時刻要求情報に含まれる時刻IDに対応づけられた時刻情報を時刻情報記憶部から検出する時刻情報検出部と、検出された時刻情報を時刻要求情報の送信元に送信する時刻情報送信部と、を備える。
この態様によると、時間共有管理装置は外部からの要求に応じて時刻情報と時刻IDを生成する。時間共有管理装置が基準となる時刻情報を生成するため、たとえば、文書ファイルの発信時刻を証明する上で有効である。
本発明のさらに別の態様は、文書作成装置である。この装置は、所定の表現形式にて時刻を示す文字列をその内容として含む文書ファイルを記憶する文書記憶部と、文書ファイルから表現形式を検出することにより文字列を抽出する時刻抽出部と、抽出された文字列が示す時刻情報に対して時刻情報を一意に識別するための時刻IDの発行を要求するためのID要求情報を、時刻IDを管理する時間共有管理装置に対して送信するID要求部と、時間共有管理装置により時刻情報に対応づけられた時刻IDを受信するID受信部と、文書ファイルに受信された時刻IDを追記するID追記部と、文書ファイルを閲覧するための文書閲覧装置に時刻IDを追記された文書ファイルを送信する文書送信部と、文書作成者から文書ファイルの内容として含まれる時刻情報を変更するための入力を受け付ける変更入力部と、時刻情報を変更するための入力が受け付けられたとき、時刻IDに対して変更された時刻情報を新たに対応づけしなおすよう要求するための時刻変更情報を時間共有管理装置に送信する時刻変更送信部と、を備える。
本発明のさらに別の態様は、文書閲覧装置である。この装置は、時刻情報を一意に識別するための時刻IDをその内容データとして含んだ文書ファイルを記憶する文書記憶部と、文書ファイルから時刻IDを抽出するID抽出部と、時刻IDと時刻情報を対応づけて管理する時間共有管理装置に対し、抽出された時刻IDに対応づけられている時刻情報を問い合わせるための時刻要求情報を送信する時刻情報要求部と、時刻IDに対応する時刻情報を時間共有管理装置から受信する時刻情報受信部と、受信された時刻情報を所定の表現形式にて時刻を示すための文字列に変換する文字列変換部と、文書ファイルに含まれる時刻IDに対応して、変換された文字列を文書ファイルに追記する時刻追記部と、文字列を追記された文書ファイルを画面表示させる文書表示部と、を備える。
これらの態様によると、文書ファイルに含まれる時刻情報には時刻IDが割り当てられる。文書ファイルの時刻情報が変更されると、時刻IDに変更後の時刻情報が対応付けられる。そのため、時刻情報が変更されても文書閲覧者は時刻IDを手がかりとして最新の時刻情報を取得できる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体、データ構造などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、時間情報を複数者間で協調的に管理する上で効果がある。
前提技術に係る文書処理装置の構成を示す図である。 処理対象となるXML文書の例を示す図である。 図2に示したXML文書をHTMLで記述された表にマッピングする例を示す図である。 図2に示したXML文書を図3に示した表にマッピングするための定義ファイルの例を示す図である。 図2に示したXML文書を図3に示した表にマッピングするための定義ファイルの例を示す図である。 図2に示した成績管理ボキャブラリで記述されたXML文書を、図3に示した対応によりHTMLにマッピングして表示した画面の例を示す図である。 ユーザが定義ファイルを生成するために、定義ファイル生成部がユーザに提示するグラフィカルユーザインターフェースの例を示す図である。 定義ファイル生成部により生成された画面レイアウトの他の例を示す図である。 文書処理装置によるXML文書の編集画面の一例を示す図である。 文書処理装置により編集されるXML文書の他の例を示す図である。 図9に示した文書を表示した画面の例を示す図である。 文書管理システムのハードウェア構成図である。 時間共有管理装置の機能ブロック図である。 文書作成装置の機能ブロック図である。 文書閲覧装置の機能ブロック図である。 文書作成装置における文書作成画面を示す図である。 文書閲覧装置における文書閲覧画面を示す図である。 文書閲覧装置において表示されるスケジュール管理ソフトウェアのカレンダー画面を示す図である。 指定時刻IDを取得する過程を示すフローチャートである。 認証時刻IDを取得する過程を示すフローチャートである。 時刻情報を取得する過程を示すフローチャートである。
符号の説明
20 文書処理装置、22 主制御ユニット、24 編集ユニット、30 DOMユニット、32 DOM提供部、34 DOM生成部、36 出力部、40 CSSユニット、42 CSS解析部、44 CSS提供部、46 レンダリング部、50 HTMLユニット、52,62 制御部、54,64 編集部、56,66 表示部、60 SVGユニット、72 文書取得部、74 名前空間URI取得部、76 定義ファイル名生成部、80 VCユニット、82 マッピング部、84 定義ファイル取得部、86 定義ファイル生成部、192 文書管理システム、250 時間共有管理装置、252 通信部、254 ID設定部、256 検索部、258 時刻情報記憶部、260 時刻情報通信部、262 変更要求通信部、264 時間計測部、266 時刻情報変更指示部、300 文書作成装置、302 ユーザインタフェース処理部、304 通信部、306 時刻抽出部、308 ID追記部、310 原文書ファイル記憶部、312 ID付文書ファイル記憶部、314 文書通信部、316時刻情報通信部、318 変更要求送信部、400 文書閲覧装置、402 ユーザインタフェース処理部、404 通信部、406 復元処理部、408 ID抽出部、410 復元文書ファイル記憶部、412 ID付文書ファイル記憶部、414 文書通信部、416 時刻情報通信部、418 変更通知受信部、420 ID変換部、422 演算部。
以下、本発明の前提となる技術の説明を行った上で、本実施例の詳細を説明する。
(前提技術)
図1は、前提技術に係る文書処理装置20の構成を示す。文書処理装置20は、文書内のデータが階層構造を有する複数の構成要素に分類された構造化文書を処理するが、本前提技術では構造化文書の一例としてXML文書を処理する例について説明する。文書処理装置20は、主制御ユニット22、編集ユニット24、DOMユニット30、CSSユニット40、HTMLユニット50、SVGユニット60、及び変換部の一例であるVCユニット80を備える。これらの構成は、ハードウエアコンポーネントでいえば、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
主制御ユニット22は、プラグインのロードや、コマンド実行のフレームワークを提供する。編集ユニット24は、XML文書を編集するためのフレームワークを提供する。文書処理装置20における文書の表示及び編集機能は、プラグインにより実現されており、文書の種別に応じて必要なプラグインが主制御ユニット22又は編集ユニット24によりロードされる。主制御ユニット22又は編集ユニット24は、処理対象となるXML文書の名前空間を参照して、XML文書がいずれのボキャブラリにより記述されているかを判別し、そのボキャブラリに対応した表示又は編集用のプラグインをロードして表示や編集を実行させる。例えば、文書処理装置20には、HTML文書の表示及び編集を行うHTMLユニット50、SVG文書の表示及び編集を行うSVGユニット60など、ボキャブラリ(タグセット)ごとに表示系及び編集系がプラグインとして実装されており、HTML文書を編集するときはHTMLユニット50が、SVG文書を編集するときはSVGユニット60が、それぞれロードされる。後述するように、HTMLとSVGの双方の構成要素を含む複合文書が処理対象となっている場合は、HTMLユニット50とSVGユニット60の双方がロードされる。
このような構成によれば、ユーザは、必要な機能のみを選択してインストールし、後から適宜機能を追加又は削除することができるので、プログラムを格納するハードディスクなどの記録媒体の記憶領域を有効に活用することができ、また、プログラム実行時にも、メモリの浪費を防ぐことができる。また、機能拡張性に優れており、開発主体としても、プラグインの形で新たなボキャブラリに対応することが可能なので開発が容易となり、ユーザとしても、プラグインの追加により容易かつ低コストにて機能を追加することができる。
編集ユニット24は、ユーザインターフェースを介してユーザから編集指示のイベントを受け付け、そのイベントを適切なプラグインなどに通知するともに、イベントの再実行(リドゥ)又は実行の取消(アンドゥ)などの処理を制御する。
DOMユニット30は、DOM提供部32、DOM生成部34、及び出力部36を含み、XML文書をデータとして扱うときのアクセス方法を提供するために定められた文書オブジェクトモデル(Document Object Model:DOM)に準拠した機能を実現する。DOM提供部32は、編集ユニット24に定義されているインタフェースを満たすDOMの実装である。DOM生成部34は、XML文書からDOMツリーを生成する。後述するように、処理対象となるXML文書が、VCユニット80により他のボキャブラリにマッピングされる場合は、マッピング元のXML文書に対応するソースツリーと、マッピング先のXML文書に対応するデスティネーションツリーが生成される。出力部36は、例えば編集終了時に、DOMツリーをXML文書として出力する。
CSSユニット40は、CSS解析部42、CSS提供部44、及びレンダリング部46を含み、CSSに準拠した表示機能を提供する。CSS解析部42は、CSSの構文を解析するパーサの機能を有する。CSS提供部44は、CSSオブジェクトの実装であり、DOMツリーに対してCSSのカスケード処理を行う。レンダリング部46は、CSSのレンダリングエンジンであり、CSSを用いてレイアウトされるHTMLなどのボキャブラリで記述された文書の表示に用いられる。
HTMLユニット50は、HTMLにより記述された文書を表示又は編集する。SVGユニット60は、SVGにより記述された文書を表示又は編集する。これらの表示/編集系は、プラグインの形で実現されており、それぞれ、文書を表示する表示部(Canvas)56、66、編集指示を含むイベントを送受信する制御部(Editlet)52、62、編集コマンドを受けてDOMに対して編集を行う編集部(Zone)54、64を備える。制御部52又は62が外部からDOMツリーの編集コマンドを受け付けると、編集部54又は64がDOMツリーを変更し、表示部56又は66が表示を更新する。これらは、MVC(Model−View−Controller)と呼ばれるフレームワークに類似する構成をとっており、概ね、表示部56及び66が「View」に、制御部52及び62が「Controller」に、編集部54及び64とDOMの実体が「Model」に、それぞれ対応する。本前提技術の文書処理装置20では、XML文書をツリー表示形式で編集するだけでなく、それぞれのボキャブラリに応じた編集を可能とする。例えば、HTMLユニット50は、HTML文書をワードプロセッサに類似した方式で編集するためのユーザインターフェースを提供し、SVGユニット60は、SVG文書を画像描画ツールに類似した方式で編集するためのユーザインターフェースを提供する。
VCユニット80は、マッピング部82、定義ファイル取得部84、及び定義ファイル生成部86を含み、あるボキャブラリにより記述された文書を、他のボキャブラリにマッピングすることにより、マッピング先のボキャブラリに対応した表示編集用プラグインで文書を表示又は編集するためのフレームワークを提供する。本前提技術では、この機能を、ボキャブラリコネクション(Vocabulary Connection:VC)と呼ぶ。定義ファイル取得部84は、マッピングの定義を記述したスクリプトファイルを取得する。この定義ファイルは、ノードごとに、ノード間の対応(コネクション)を記述する。このとき、各ノードの要素値や属性値の編集の可否を指定してもよい。また、ノードの要素値や属性値を用いた演算式を記述してもよい。これらの機能については、後で詳述する。マッピング部82は、定義ファイル取得部84が取得したスクリプトファイルを参照して、DOM生成部34にデスティネーションツリーを生成させ、ソースツリーとデスティネーションツリーの対応関係を管理する。定義ファイル生成部86は、ユーザが定義ファイルを生成するためのグラフィカルユーザインターフェースを提供する。
VCユニット80は、ソースツリーとデスティネーションツリーの間のコネクションを監視し、表示を担当するプラグインにより提供されるユーザインタフェースを介してユーザから編集指示を受け付けると、まずソースツリーの該当するノードを変更する。DOMユニット30が、ソースツリーが変更された旨のミューテーションイベントを発行すると、VCユニット80は、そのミューテーションイベントを受けて、ソースツリーの変更にデスティネーションツリーを同期させるべく、変更されたノードに対応するデスティネーションツリーのノードを変更する。デスティネーションツリーを表示/編集するプラグイン、例えばHTMLユニット50は、デスティネーションツリーが変更された旨のミューテーションイベントを受けて、変更されたデスティネーションツリーを参照して表示を更新する。このような構成により、少数のユーザにより利用されるローカルなボキャブラリにより記述された文書であっても、他のメジャーなボキャブラリに変換することで、文書を表示することができるとともに、編集環境が提供される。
文書処理装置20により文書を表示又は編集する動作について説明する。文書処理装置20が処理対象となる文書を読み込むと、DOM生成部34が、そのXML文書からDOMツリーを生成する。また、主制御ユニット22又は編集ユニット24は、名前空間を参照して文書を記述しているボキャブラリを判別する。そのボキャブラリに対応したプラグインが文書処理装置20にインストールされている場合は、そのプラグインをロードして、文書を表示/編集させる。プラグインがインストールされていない場合は、マッピングの定義ファイルが存在するか否かを確認する。定義ファイルが存在する場合、定義ファイル取得部84が定義ファイルを取得し、その定義に従って、デスティネーションツリーが生成され、マッピング先のボキャブラリに対応するプラグインにより文書が表示/編集される。複数のボキャブラリを含む複合文書である場合は、後述するように、それぞれのボキャブラリに対応したプラグインにより、文書の該当箇所がそれぞれ表示/編集される。定義ファイルが存在しない場合は、文書のソース又はツリー構造を表示し、その表示画面において編集が行われる。
図2は、処理対象となるXML文書の例を示す。このXML文書は、生徒の成績データを管理するために用いられる。XML文書のトップノードである構成要素「成績」は、配下に、生徒ごとに設けられた構成要素「生徒」を複数有する。構成要素「生徒」は、属性値「名前」と、子要素「国語」、「数学」、「理科」、「社会」を有する。属性値「名前」は、生徒の名前を格納する。構成要素「国語」、「数学」、「理科」、「社会」は、それぞれ、国語、数学、理科、社会の成績を格納する。例えば、名前が「A」である生徒の国語の成績は「90」、数学の成績は「50」、理科の成績は「75」、社会の成績は「60」である。以下、この文書で使用されているボキャブラリ(タグセット)を、「成績管理ボキャブラリ」と呼ぶ。
本前提技術の文書処理装置20は、成績管理ボキャブラリの表示/編集に対応したプラグインを有しないので、この文書をソース表示、ツリー表示以外の方法で表示するためには、前述したVC機能が用いられる。すなわち、成績管理ボキャブラリを、プラグインが用意された別のボキャブラリ、例えば、HTMLやSVGなどにマッピングするための定義ファイルを用意する必要がある。ユーザ自身が定義ファイルを作成するためのユーザインターフェースについては後述することにして、ここでは、既に定義ファイルが用意されているとして説明を進める。
図3は、図2に示したXML文書をHTMLで記述された表にマッピングする例を示す。図3の例では、成績管理ボキャブラリの「生徒」ノードを、HTMLにおける表(「TABLE」ノード)の行(「TR」ノード)に対応づけ、各行の第1列には属性値「名前」を、第2列には「国語」ノードの要素値を、第3列には「数学」ノードの要素値を、第4列には「理科」ノードの要素値を、第5列には「社会」ノードの要素値を、それぞれ対応付ける。これにより、図2に示したXML文書を、HTMLの表形式で表示することができる。また、これらの属性値及び要素値は、編集可能であることが指定されており、ユーザがHTMLによる表示画面上で、HTMLユニット50の編集機能により、これらの値を編集することができる。第6列には、国語、数学、理科、社会の成績の加重平均を算出する演算式が指定されており、生徒の成績の平均点が表示される。このように、定義ファイルに演算式を指定可能とすることにより、より柔軟な表示が可能となり、編集時のユーザの利便性を向上させることができる。なお、第6列は、編集不可であることが指定されており、平均点のみを個別に編集することができないようにしている。このように、マッピング定義において、編集の可否を指定可能とすることにより、ユーザの誤操作を防ぐことができる。
図4(a)及び図4(b)は、図2に示したXML文書を図3に示した表にマッピングするための定義ファイルの例を示す。この定義ファイルは、定義ファイル用に定義されたスクリプト言語により記述される。定義ファイルには、コマンドの定義と、表示のテンプレートが記述されている。図4(a)(b)の例では、コマンドとして、「生徒の追加」と「生徒の削除」が定義されており、それぞれ、ソースツリーにノード「生徒」を挿入する操作と、ソースツリーからノード「生徒」を削除する操作が対応付けられている。また、テンプレートとして、表の第1行に「名前」、「国語」などの見出しが表示され、第2行以降に、ノード「生徒」の内容が表示されることが記述されている。ノード「生徒」の内容を表示するテンプレート中、「text−of」と記述された項は「編集可能」であることを意味し、「value−of」と記述された項は「編集不可能」であることを意味する。また、ノード「生徒」の内容を表示する行のうち、第6列には、「(src:国語+src:数学+src:理科+src:社会)div4」という計算式が記述されており、生徒の成績の平均が表示されることを意味する。
図5は、図2に示した成績管理ボキャブラリで記述されたXML文書を、図3に示した対応によりHTMLにマッピングして表示した画面の例を示す。表90の各行には、左から、各生徒の名前、国語の成績、数学の成績、理科の成績、社会の成績、及び平均点が表示されている。ユーザは、この画面上で、XML文書を編集することができる。たとえば、第2行第3列の値を「70」に変更すると、このノードに対応するソースツリーの要素値、すなわち、生徒「B」の数学の成績が「70」に変更される。このとき、VCユニット80は、デスティネーションツリーをソースツリーに追従させるべく、デスティネーションツリーの該当箇所を変更し、HTMLユニット50が、変更されたデスティネーションツリーに基づいて表示を更新する。したがって、画面上の表においても、生徒「B」の数学の成績が「70」に変更され、更に、平均点が「55」に変更される。
図5に示した画面には、図4(a)(b)に示した定義ファイルに定義されたように、「生徒の追加」及び「生徒の削除」のコマンドがメニューに表示される。ユーザがこれらのコマンドを選択すると、ソースツリーにおいて、ノード「生徒」が追加又は削除される。このように、本前提技術の文書処理装置20では、階層構造の末端の構成要素の要素値を編集するのみではなく、階層構造を編集することも可能である。このようなツリー構造の編集機能は、コマンドの形でユーザに提供されてもよい。また、例えば、表の行を追加又は削除するコマンドが、ノード「生徒」を追加又は削除する操作に対応づけられてもよい。また、他のボキャブラリを埋め込むコマンドがユーザに提供されてもよい。この表を入力用テンプレートとして、穴埋め形式で新たな生徒の成績データを追加することもできる。以上のように、VC機能により、HTMLユニット50の表示/編集機能を利用しつつ、成績管理ボキャブラリで記述された文書を編集することが可能となる。
図6は、ユーザが定義ファイルを生成するために、定義ファイル生成部86がユーザに提示するグラフィカルユーザインタフェースの例を示す。画面左側の領域91には、マッピング元のXML文書がツリー表示されている。画面右側の領域92には、マッピング先のXML文書の画面レイアウトが示されている。この画面レイアウトは、HTMLユニット50により編集可能となっており、ユーザは、画面右側の領域92において、文書を表示するための画面レイアウトを作成する。そして、例えば、マウスなどのポインティングデバイスにより、画面左側の領域91に表示されたマッピング元のXML文書のノードを、画面右側の領域92に表示されたHTMLによる画面レイアウト中へドラッグ&ドロップ操作を行うことにより、マッピング元のノードと、マッピング先のノードとのコネクションが指定される。例えば、要素「生徒」の子要素である「数学」を、HTML画面の表90の第1行第3列にドロップすると、「数学」ノードと、3列目の「TD」ノードの間にコネクションが張られる。各ノードには、編集の可否が指定できるようになっている。また、表示画面中には、演算式を埋め込むこともできる。画面の編集が終わると、定義ファイル生成部86は、画面レイアウトとノード間のコネクションを記述した定義ファイルを生成する。
XHTML、MathML、SVGなどの主要なボキャブラリに対応したビューワやエディタは既に開発されているが、図2に示した文書のようなオリジナルなボキャブラリで記述された文書に対応したビューワやエディタを開発するのは現実的でない。しかし、上記のように、他のボキャブラリにマッピングするための定義ファイルを作成すれば、ビューワやエディタを開発しなくても、VC機能を利用して、オリジナルなボキャブラリで記述された文書を表示・編集することができる。
図7は、定義ファイル生成部86により生成された画面レイアウトの他の例を示す。図7の例では、成績管理ボキャブラリで記述されたXML文書を表示するための画面に、表90と、円グラフ93が作成されている。この円グラフ93は、SVGにより記述される。後述するように、本前提技術の文書処理装置20は、一つのXML文書内に複数のボキャブラリを含む複合文書を処理することができるので、この例のように、HTMLで記述された表90と、SVGで記述された円グラフ93とを、一つの画面上に表示することができる。
図8は、文書処理装置20によるXML文書の編集画面の一例を示す。図8の例では、一つの画面が複数に分割されており、それぞれの領域において、処理対象となるXML文書を異なる複数の表示形式により表示している。領域94には、文書のソースが表示されており、領域95には、文書のツリー構造が表示されており、領域96には、図5に示したHTMLにより記述された表が表示されている。これらのいずれの画面上においても、文書の編集が可能であり、いずれかの画面上でユーザが編集を行うと、ソースツリーが変更され、それぞれの画面の表示を担当するプラグインが、ソースツリーの変更を反映すべく画面を更新する。具体的には、ソースツリーの変更を通知するミューテーションイベントのリスナーとして、それぞれの編集画面の表示を担当するプラグインの表示部を登録しておき、いずれかのプラグイン又はVCユニット80によりソースツリーが変更されたときに、編集画面を表示中の全ての表示部が、発行されたミューテーションイベントを受け取って画面を更新する。このとき、プラグインがVC機能により表示を行っている場合は、VCユニット80がソースツリーの変更に追従してデスティネーションツリーを変更した後、変更されたデスティネーションツリーを参照してプラグインの表示部が画面を更新する。
例えば、ソース表示及びツリー表示を、専用のプラグインにより実現している場合は、ソース表示用プラグインとツリー表示用プラグインは、デスティネーションツリーを用いず、直接ソースツリーを参照して表示を行う。この場合、いずれかの画面において編集が行われると、ソース表示用プラグインとツリー表示用プラグインは、変更されたソースツリーを参照して画面を更新し、領域96の画面を担当しているHTMLユニット50は、ソースツリーの変更に追従して変更されたデスティネーションツリーを参照して画面を更新する。
ソース表示及びツリー表示は、VC機能を利用して実現することもできる。すなわち、ソース、ツリー構造をHTMLによりレイアウトし、そのHTMLにXML文書をマッピングして、HTMLユニット50により表示してもよい。この場合、ソース形式、ツリー形式、表形式の3つのデスティネーションツリーが生成されることになる。いずれかの画面において編集が行われると、VCユニット80は、ソースツリーを変更した後、ソース形式、ツリー形式、表形式の3つのデスティネーションツリーをそれぞれ変更し、HTMLユニット50は、それらのデスティネーションツリーを参照して、3つの画面を更新する。
このように、一つの画面上に複数の表示形式で文書を表示することにより、ユーザの利便性を向上させることができる。例えば、ユーザは、ソース表示又はツリー表示により文書の階層構造を把握しつつ、表90などを用いて視覚的に分かりやすい形式で文書を表示し、編集することができる。上記の例では、一つの画面を分割して複数の表示形式による画面を同時に表示したが、一つの画面に一つの表示形式による画面を表示し、表示形式をユーザの指示により切り替え可能としてもよい。この場合、主制御ユニット22が、ユーザから表示形式の切り替え要求を受け付け、各プラグインに指示して表示を切り替える。
図9は、文書処理装置20により編集されるXML文書の他の例を示す。図9に示したXML文書では、SVG文書の「foreignObject」タグの中にXHTML文書が埋め込まれており、さらに、XHTML文書の中にMathMLで記述された数式が入っている。このような場合、編集ユニット24が、名前空間を参照して、適切な表示系に描画作業を振り分ける。図9の例では、編集ユニット24は、まず、SVGユニット60に四角形を描画させ、つづいて、HTMLユニット50にXHTML文書を描画させる。さらに、図示しないMathMLユニットに、数式を描画させる。こうして、複数のボキャブラリを包含する複合文書が適切に表示される。表示結果を図10に示す。
文書編集中、カーソル(キャリッジ)の位置に応じて、表示されるメニューを切り替えてもよい。すなわち、カーソルが、SVG文書が表示された領域内に存在するときは、SVGユニット60が提供するメニュー、又はSVG文書をマッピングするための定義ファイルに定義されたコマンドを表示し、カーソルが、XHTML文書が表示された領域内に存在するときは、HTMLユニット50が提供するメニュー、又はXHTML文書をマッピングするための定義ファイルに定義されたコマンドを表示する。これにより、編集位置に応じて適切なユーザインターフェースを提供することができる。
複合文書において、あるボキャブラリに対応する適切なプラグイン又はマッピング定義ファイルがなかった場合は、そのボキャブラリにより記述された部分は、ソース表示又はツリー表示されてもよい。従来、ある文書に他の文書を埋め込んだ複合文書を開くとき、埋め込まれた文書を表示するアプリケーションがインストールされていないと、その内容を表示することができなかったが、本前提技術では、表示用のアプリケーションが存在しなくても、テキストデータにより構成されたXML文書をソース表示又はツリー表示することにより内容を把握することができる。これは、テキストベースであるXMLなどの文書ならではの特徴といえる。
データがテキストベースで記述されることの他の利点として、例えば、複合文書中の、あるボキャブラリにより記述される部分において、同一文書内の他のボキャブラリで記述された部分のデータを参照してもよい。また、文書内で検索を実行する時に、SVGなどの図に埋め込まれた文字列も検索対象とすることができる。
あるボキャブラリにより記述された文書内に、他のボキャブラリのタグを用いてもよい。このXML文書は、妥当(valid)ではないが、整形式(well−formed)であれば、有効なXML文書として処理可能である。この場合、挿入された他のボキャブラリのタグは、定義ファイルによりマッピングされてもよい。例えば、XHTML文書中に、「重要」、「最重要」などのタグを使用し、これらのタグで囲まれた部分を強調表示してもよいし、重要度の順にソートして表示してもよい。
図10に示した編集画面において、ユーザにより文書が編集されると、編集された部分を担当するプラグイン又はVCユニット80がソースツリーを変更する。ソースツリーには、ノードごとにミューテーションイベントのリスナーを登録できるようになっており、通常は、各ノードが属するボキャブラリに対応したプラグインの表示部又はVCユニット80がリスナーとして登録される。DOM提供部32は、ソースツリーが変更されると、変更されたノードから上位の階層へたどって、登録されたリスナーがあれば、そのリスナーへミューテーションイベントを発行する。例えば、図9に示した文書において、<html>ノードの下位のノードが変更された場合、<html>ノードにリスナーとして登録されたHTMLユニット50にミューテーションイベントが通知されるとともに、その上位の<svg>ノードにリスナーとして登録されたSVGユニット60にもミューテーションイベントが通知される。このとき、HTMLユニット50は、変更されたソースツリーを参照して表示を更新する。SVGユニット60は、自身のボキャブラリに属するノードが変更されていないので、ミューテーションイベントを無視してもよい。
編集の内容によっては、HTMLユニット50による表示の更新に伴って、全体のレイアウトが変わる可能性がある。この場合は、画面のレイアウトを管理する構成、例えば最上位のノードの表示を担当するプラグインにより、プラグインごとの表示領域のレイアウトが更新される。例えば、HTMLユニット50による表示領域が以前より大きくなった場合、HTMLユニット50は、まず自身の担当する部分を描画して、表示領域の大きさを決定する。そして、画面のレイアウトを管理する構成に、変更後の表示領域の大きさを通知し、レイアウトの更新を依頼する。画面のレイアウトを管理する構成は、通知を受けて、プラグインごとの表示領域を再レイアウトする。こうして、編集された部分の表示が適切に更新されるとともに、画面全体のレイアウトが更新される。
以上の前提技術をもとに、以下実施の形態の詳細について説明する。
(実施例)
本実施例における文書作成装置および文書閲覧装置は、上述の前提技術を基礎として構成されており、前提技術における文書処理装置20は基本的に本実例の文書作成装置および文書閲覧装置の一部に含まれるものとする。また本実施例では主に、構造化文書の一例としてXMLで構造化された文書ファイルを処理する例について説明する。
図11は、文書管理システム192のハードウェア構成図である。LAN(Local Area Network)190には、時間共有管理装置250、文書作成装置300および文書閲覧装置400が接続される。
文書作成者は、文書作成装置300により文書ファイルを作成する。文書閲覧者は、作成された文書ファイルを文書閲覧装置400にて閲覧する。文書作成者が作成した文書ファイルは、時間共有管理装置250やLAN190に接続される図示しないデータベースに格納されてもよい。本実施例においては、文書作成者が作成した文書ファイルは、文書作成装置300から文書閲覧装置400に送信される場合を示す。
この文書ファイルには時刻情報が含まれる。たとえば、文書作成者は、「6月7日まで」を期限としてアンケートの回答を求める旨の文書ファイルを文書閲覧装置400に送信してもよい。このとき、文字列「6月7日」に示される時刻に関する情報を「時刻情報」とよぶ。時間共有管理装置250は、文書作成装置300と文書閲覧装置400間においてこの時刻情報を一元的に管理する。
文書管理システム192の処理の概要を述べる。
文書作成者が文書ファイルの内容として指定した時刻情報は、文書作成装置300から時間共有管理装置250に送信される。時間共有管理装置250は、文書作成装置300から受信した時刻情報に対して時刻IDを設定する。時刻IDは、文書管理システム192において時刻情報を識別するためのIDである。先の例では、文書ファイルの時刻情報「6月7日」に対して、たとえば、時刻ID「0014」が設定される。以下、このように設定される時刻IDを後述の時刻を認証するために設定される時刻IDと区別するため、前者を「指定時刻ID」、後者を「認証時刻ID」とよぶ。また、指定時刻IDと認証時刻IDをまとめていうときには、単に「時刻ID」とよぶ。
指定時刻IDは、時刻そのものを識別するIDではない。指定時刻IDは、特定の文書ファイルにおける特定の位置において指定された時刻情報ごとに設定されるIDである。たとえば、別の文書ファイルにたまたま「6月7日」という同日の時刻情報が記載されていたとしても、この時刻情報に対しては「0014」とは異なる指定時刻IDが割り当てられる。また、指定時刻ID「0014」が割り当てられた時刻情報が「6月7日」から別の日付に変更されたとしても、指定時刻ID自体は変更されない。
時刻IDは、日、時、分、秒といった時間単位に応じてフォーマットが変更されてもよい。たとえば、日単位の時刻IDの場合「D0014」、時間単位の時刻IDの場合「H0014」、分単位の時刻IDの場合「M0014」のように、時間単位に応じて時刻IDのプレフィックスを変更してもよい。
文書作成装置300は、時間共有管理装置250から指定時刻IDを受信すると文書ファイルにその指定時刻IDを追記する。たとえば、<SPECTIME ID=”0014”>のような予め定義されたフォーマットのXMLタグを時刻情報に対して追記してもよい。あるいは、文書作成装置300は、文書ファイルに含まれる時刻情報そのものを指定時刻IDを示す文字列に置換してもよい。文書作成装置300は、指定時刻IDを追記した文書ファイルを文書閲覧装置400に送信する。以下、時刻IDを追記された文書ファイルのことを「ID付文書ファイル」とよぶ。
文書閲覧装置400は、ID付文書ファイルに追記されている指定時刻IDを検出する。文書閲覧装置400は、この指定時刻IDに対応づけられている時刻情報を時間共有管理装置250に問い合わせる。時間共有管理装置250は、文書閲覧装置400に対して対応する時刻情報を送信する。この場合、文書閲覧装置400は指定時刻ID「0014」を時間共有管理装置250に送信することにより、「6月7日」という時刻情報を取得する。文書閲覧装置400は、ID付文書ファイルの指定時刻IDが追記されている位置に時刻情報を示す文字列を挿入して画面表示する。このように、文書閲覧装置400がID付文書ファイルに時間共有管理装置250から受信した時刻情報を挿入した文書ファイルのことを、「復元文書ファイル」とよぶ。
文書作成者が文書作成装置300にて、時刻情報を変更すると時間共有管理装置250も時刻情報を更新する。たとえば、文書作成者が「6月7日」として時刻情報を設定し、時間共有管理装置250が指定時刻IDとして「0014」を設定したとする。この場合において、文書作成者が当該ファイルの時刻情報である「6月7日」を「6月10日」に変更したとする。このとき、文書作成装置300は、変更の旨を時間共有管理装置250に通知する。時間共有管理装置250は指定時刻ID「0014」に対応する時刻情報を「6月7日」から「6月10日」に変更する。文書閲覧者が、先に文書作成装置300から受信して文書閲覧装置400に保存していた文書ファイルを開くとき、文書閲覧装置400はこの文書ファイルに含まれる指定時刻IDに対応する時刻情報を時間共有管理装置250に要求する。このため、文書閲覧者が文書ファイルを開くごとに文書ファイルの時刻情報が最新の時刻情報に更新されることになる。
したがって、課題(1)に示したような、文書作成者による変更通知のし忘れなどにより、文書閲覧者に対して時刻情報の変更通知が徹底されないという問題が生じにくくなる。文書閲覧装置400は、一旦文書ファイルを受信すればその時刻情報は適宜最新の時刻情報に更新されるからである。
文書閲覧者は、文書作成装置300から送信された文書ファイルの指定時刻IDを、他の文書ファイルに転記することができる。転記先の文書ファイルがXML文書であれば、転記先の文書ファイルに対して先述した<SPECTIME ID=”0014”>のようなXMLタグを追記してもよい。指定時刻IDが転記された文書ファイルが開かれるときには、文書閲覧装置400はその指定時刻IDに対応する時刻情報を時間共有管理装置250から取得する。したがって、文書作成者が文書ファイルの時刻情報を変更すると、結果的に文書閲覧者が有する各種ファイルの時刻情報も更新される。このため、課題(2)で示したような、文書ファイル変更時において、文書閲覧者がその変更を自己のファイルに反映させるための入力負荷をまったくなくすことも可能である。
さらに別の態様として、文書作成装置300は時間共有管理装置250に対して現在時刻とその現在時刻に対応する認証時刻IDの発行を要求することができる。このとき、時間共有管理装置250は現在時刻を計測し、対応する認証時刻IDを生成して文書作成装置300に送信する。文書作成装置300は、この認証時刻IDを文書ファイルに追記して文書閲覧装置400に送信する。この場合にも、たとえば、<CERTTIME ID=”6016”>のような予め定義されたフォーマットのXMLタグを対象とする時刻情報に対して追記してもよい。
文書閲覧装置400は、受信した文書ファイルに含まれる認証時刻IDを検出する。そして、対応する時刻情報を時間共有管理装置250に問い合わせる。文書閲覧者と文書作成者の間では、時差や時計のずれなどの要因により、時刻に対する認識が一致するとは限らない。このような態様によれば、文書ファイルの作成時刻が時間共有管理装置250にて一元管理される。結果として、文書閲覧装置400は文書ファイルの作成時刻を正確に把握できるため、課題(3)が解決される。以下、文書作成装置300が時間を認証するために認証IDの発行を時間共有管理装置250に要求するときに、時間共有管理装置250が計測する時刻のことを「認証時刻」とよぶ。
なお、時間共有管理装置250は文書作成装置300の機能を兼ねてもよい。この場合、文書作成者は時間共有管理装置250にて文書ファイルを作成し、文書閲覧装置400に送信する。また、文書作成装置300と文書閲覧装置400は、適宜その機能を入れ替えてもよい。すなわち、文書作成装置300と文書閲覧装置400はそれぞれの機能を発揮する専用装置でなくてもよい。ユーザは文書処理装置20をプラットフォームとした装置において、文書作成装置300として文書ファイルを作成したり、文書閲覧装置400として文書ファイルを閲覧してもよい。本実施例においては、時間共有管理装置250、文書作成装置300および文書閲覧装置400は別個の装置であるとして説明する。
図12は、時間共有管理装置250の機能ブロック図である。
時間共有管理装置250および図13に関連して説明する文書作成装置300や図14に関連して説明する文書閲覧装置400は、ハードウェア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子で実現でき、ソフトウェア的にはさまざまなプログラムモジュールによって実現されるが、以下に説明する図12から図14ではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できる。
時間共有管理装置250は、通信部252、ID設定部254、検索部256、時刻情報記憶部258、時間計測部264および時刻情報変更指示部266を含む。
通信部252は、文書作成装置300や文書閲覧装置400との通信全般を担当する。通信部252は、時刻情報通信部260と変更要求通信部262を含む。
時刻情報通信部260は、時刻情報と時刻IDを文書作成装置300や文書閲覧装置400と送受信する。
具体的には、時刻情報通信部260は、文書作成装置300から指定時刻IDの発行を求める旨の情報(以下、「指定時刻ID要求情報」とよぶ)を受信する。このとき、ID設定部254は指定時刻ID情報に含まれる時刻情報に対応する指定時刻IDを設定する。時刻情報通信部260は、指定時刻ID要求情報を送信した文書作成装置300に対して、ID設定部254が設定した指定時刻IDを送信する。ID設定部254は、時刻情報とそれに対応して設定した指定時刻IDを対応づけて時刻情報記憶部258に記録する。
また、時刻情報通信部260は、文書作成装置300から認証時刻とそれに対応する認証時刻IDの発行を求める旨の情報(以下、「認証時刻ID要求情報」とよぶ)を受信する。時間計測部264は、現在時刻を計測して認証時刻に対応する時刻情報を生成する。ID設定部254は、時間計測部264が生成した時刻情報に対して認証時刻IDを生成する。時刻情報通信部260は、認証時刻ID要求情報を送信した文書作成装置300に対して、ID設定部254が設定した認証時刻IDを送信する。ID設定部254は、時刻情報とそれに対応して設定した認証時刻IDを対応づけて時刻情報記憶部258に記録する。
時刻IDの設定に際しては、ID設定部254は、時刻IDがユニークに時刻情報を識別できるように、既に使用されているID番号と使用されていないID番号を格納し、未使用のID番号の中から時刻IDを割り当てる。あるいは、ID設定部254は充分に大きな自然数の集合から、アットランダムに時刻IDとしての自然数を選択してもよい。
さらに、時刻情報通信部260は、時刻情報を問い合わせるための情報(以下、「時刻要求情報」とよぶ)を文書閲覧装置400から受信する。時刻要求情報は問い合わせの対象となる時刻IDを含む。時刻情報通信部260が時刻要求情報を受信すると、検索部256は時刻情報記憶部258からその時刻IDに対応する時刻情報を検出する。時刻情報通信部260は、時刻要求情報を送信した文書閲覧装置400に対して検索部256が検出した時刻情報を送信する。
変更要求通信部262は、文書作成装置300から時刻情報を変更する旨の通知(以下、「時刻変更情報」とよぶ)を受信する。文書作成装置300は、時間共有管理装置250から指定時刻IDの発行を受けた時刻情報であっても、適宜変更することができる。このとき、文書作成装置300は時間共有管理装置250に対して時刻変更情報を送信する。時刻変更情報には、指定時刻IDと変更後の時刻情報が含まれる。変更要求通信部262が時刻変更情報を受信すると、時刻情報変更指示部266は時刻情報記憶部258において当該指定時刻IDと変更後の時刻情報を対応付けし直して時刻情報記憶部258に記録する。変更要求通信部262は、時刻情報が変更された旨を文書閲覧装置400に通知する。
図13は、文書作成装置300の機能ブロック図である。
文書作成装置300は、ユーザインタフェース処理部302、通信部304、時刻抽出部306、ID追記部308、原文書ファイル記憶部310およびID付文書ファイル記憶部312を含む。
ユーザインタフェース処理部302は、文書作成者に対するユーザインタフェース処理を担当する。具体的には、ユーザインタフェース処理部302は文書作成者からのデータの入力を受け付けるとともに、文書ファイルを画面表示させる。通信部304は、時間共有管理装置250や文書閲覧装置400との通信処理全般を担当する。原文書ファイル記憶部310は、文書作成者が作成した時刻情報を含む文書ファイルを格納する。以下、文書作成者により作成された文書ファイルを、時刻IDが追記されたID付文書ファイルと区別して「原文書ファイル」とよぶ。原文書ファイルとID付文書ファイルをまとめていうときには、単に「文書ファイル」とよぶ。
時刻抽出部306は、原文書ファイルから時刻情報を抽出する。時刻情報は、たとえば、「2004年6月7日」や「2004/6/7」のような所定の表現形式にて時刻や日時を表現する文字列として表される。時刻抽出部306は、このような表現形式を文書ファイルから検出することにより時刻情報を特定して抽出する。なお、文書作成者が時刻情報を示す文字列を指定してもよい。ID追記部308は、原文書ファイルに対して時間共有管理装置250により設定された時刻IDを追記する。ID付文書ファイル記憶部312は、時刻IDを追記されたID付文書ファイルを格納する。
通信部304は、文書通信部314、時刻情報通信部316および変更要求送信部318を含む。
文書通信部314は、ID付文書ファイルを文書閲覧装置400に送信する。時刻情報通信部316は、指定時刻ID要求情報を時間共有管理装置250に送信する。時刻情報通信部316は、時間共有管理装置250から指定時刻IDを受信する。また、時刻情報通信部316は、時間共有管理装置250に認証時刻ID要求情報を送信する。時刻情報通信部316は、時間共有管理装置250から認証時刻IDと認証時刻を示す時刻情報を受信する。ID追記部308は、認証時刻IDや指定時刻IDを原文書ファイルの対応箇所に追記してID付文書ファイルを生成する。文書作成者がユーザインタフェース処理部302を介してID付文書ファイル記憶部312に格納されるID付文書ファイルの時刻情報を変更すると、変更要求送信部318は時間共有管理装置250に時刻変更情報を送信する。
図14は、文書閲覧装置400の機能ブロック図である。
文書閲覧装置400は、ユーザインタフェース処理部402、通信部404、復元処理部406、ID抽出部408、復元文書ファイル記憶部410およびID付文書ファイル記憶部412を含む。
ユーザインタフェース処理部402は、文書閲覧者に対するユーザインタフェース処理を担当する。具体的には、ユーザインタフェース処理部402は、文書ファイルを画面表示させるとともに、文書閲覧者からの入力を受け付ける。通信部404は、時間共有管理装置250や文書作成装置300との通信処理全般を担当する。
通信部404は、文書通信部414、時刻情報通信部416および変更通知受信部418を含む。文書通信部414は、文書作成装置300からID付文書ファイルを受信する。受信されたID付文書ファイルはID付文書ファイル記憶部412に格納される。時刻情報通信部416は、時刻要求情報を時間共有管理装置250に送信し、時間共有管理装置250から時刻情報を受信する。時刻情報通信部416は、時刻情報を時間共有管理装置250から受信すると復元処理部406に通知する。変更通知受信部418は、時間共有管理装置250の変更要求通信部262から、ID付文書ファイルの時刻情報が変更された旨の通知を受信する。
ID抽出部408は、ID付文書ファイル記憶部412が格納するID付文書ファイルから時刻IDを抽出する。時刻情報通信部416は、この抽出された時刻IDに基づいて時刻要求情報を送信する。復元処理部406は、時刻情報通信部416により受信された時刻情報を示す文字列をID付文書ファイル記憶部412のID付文書ファイルに追記する。これにより、ID付文書ファイルは時刻情報を含む文書ファイル(以下、「復元文書ファイル」とよぶ)に変換される。復元文書ファイル記憶部410は、復元文書ファイルを格納する。結果として、復元文書ファイルは原文書ファイル記憶部310が格納する原文書ファイルとその内容が一致することになる。
復元処理部406は、更にID変換部420と演算部422を含む。ID変換部420は、ID付文書ファイルに含まれる時刻IDを時刻情報通信部416が受信した時刻情報を示す文字列に置換する。また、ID付文書ファイルには時刻情報に対する演算式が記載される場合がある。詳しくは次の図15にて説明する。演算部422は時刻情報に対して指定の演算を実行する。このとき、ID変換部420はその演算結果である時刻について時刻情報を生成する。この場合には、ID変換部420は、ID付文書ファイルに含まれる時刻IDと演算式に対応して、演算結果としての時刻情報を示す文字列をID付文書ファイルに追記する。
図15は、文書作成装置300における文書作成画面500を示す図である。同図において、文書作成者は文書閲覧者に対しアンケートの回答を求めるための文書ファイルを作成している。
期限指定領域502はアンケートの期限を示す。同図においては、時刻情報に演算式を付与した形態で「6月7日+3」と指定されている。「6月7日」が時刻情報であり、「+3」が演算式である。演算式は、四則演算の組み合わせであってもよい。文書作成者がユーザインタフェース処理部302を介して指定時刻IDの取得を指示すると、時刻情報通信部316は指定時刻ID要求情報を時間共有管理装置250に送信する。時間共有管理装置250の時刻情報通信部260がこの指定時刻ID要求情報を受信すると、ID設定部254は指定された時刻情報である「6月7日」に対して指定時刻IDを設定する。
このときの指定時刻IDが「0014」であるとすると、時間共有管理装置250の時刻情報記憶部258は、指定時刻ID「0014」と時刻情報「6月7日」を対応づけて記憶する。時刻情報通信部260は、指定時刻ID「0014」と演算式「+3」を「演算付時刻ID」として文書作成装置300に送信する。以下、演算付時刻IDは、時刻IDの概念を拡張した時刻IDの特殊な一形態であるとして説明する。文書作成装置300のID追記部308は、期限指定領域502の位置に対応して指定時刻IDと演算式を追記する。
指定時刻IDが追記された状態で、文書作成者が時刻情報を示す文字列にマウスカーソルを合わせると、指定時刻IDと演算式がツールチップ504により表示される。同図においては、「6月7日」に対して設定された指定時刻ID「0014」が表示されている。この時刻情報には「+3」という演算式が付加されているので、時刻ID「0014」に加えて「+3」が表示されている。
以上の処理によって、原文書ファイルに対して時刻IDが付与されたID付文書ファイルが生成される。
認証時刻指定領域506は文書ファイルの発信時刻を示す。文書作成者は認証時刻指定領域506の位置に認証時刻IDを取得する旨を入力する。文書作成者が文書ファイルの送信をユーザインタフェース処理部302に指示したとき、それに先だって時刻情報通信部316は時間共有管理装置250に対して認証時刻ID要求情報を送信する。時刻情報通信部260がこの認証時刻ID要求情報を受信すると、時間計測部264は現在時刻を計測して認証時刻についての時刻情報を生成する。ID設定部254は認証時刻IDを設定し、時刻情報と対応づけて時刻情報記憶部258に格納する。時刻情報通信部260は、認証時刻についての時刻情報と認証時刻IDを文書作成装置300に送信する。
文書作成装置300のID追記部308は、認証時刻指定領域506に受信された認証時刻IDを文書ファイルに追記する。認証時刻を示す文字列が文書ファイルに追記されてもよい。認証時刻IDの追記が完了すると、文書通信部314はID付文書ファイルを文書閲覧装置400に送信する。
図16は、文書閲覧装置400における文書閲覧画面600を示す図である。同図において認証時刻表示領域606は、図15の認証時刻指定領域506に対応する。文書通信部414は、文書作成装置300から図15において作成されたID付文書ファイルを受信する。このとき、ID抽出部408は、ID付文書ファイルの認証時刻指定領域506に追記されている認証時刻IDを検出する。時刻情報通信部416は、この検出された認証時刻IDに対応する時刻情報を要求するために時刻要求情報を時間共有管理装置250に送信する。
時間共有管理装置250の時刻情報通信部260がこの時刻要求情報を受信すると、検索部256は時刻情報記憶部258を検索して認証時刻IDに対応する時刻情報を検出する。時刻情報通信部260は文書閲覧装置400に対して、検出された時刻情報を送信する。文書閲覧装置400の時刻情報通信部416が時刻情報を受信すると、復元処理部406は受信された時刻情報を所定の表現形式による認証時刻を示す文字列に変換する。そして、文書ファイルにおける認証時刻IDの位置に対応して時刻情報を追記する。これにより、認証時刻表示領域606には、文書ファイルの送信時刻として時間共有管理装置250により特定された認証時刻が表示される。
期限表示領域602は期限指定領域502に対応する。ID抽出部408は、ID付文書ファイルの期限指定領域502に追記されていた指定時刻IDと演算式、すなわち演算付時刻IDを検出する。時刻情報通信部416は、検出された指定時刻ID「0014」に対応する時刻情報を要求するために時刻要求情報を時間共有管理装置250に送信する。
時間共有管理装置250の時刻情報通信部260がこの時刻要求情報を受信すると、検索部256は時刻情報記憶部258を検索して指定時刻IDに対応する時刻情報を検出する。時刻情報通信部260は文書閲覧装置400に対して、検出された時刻情報を送信する。ここでの時刻情報は「6月7日」である。演算部422は、演算式「+3」に従い、「6月10日」を算出する。時刻情報通信部416は、「6月10日」として特定された文字列を演算付時刻IDの位置に対応して文書ファイルに追記する。
以上の処理によって、ID付文書ファイルに対して時刻情報が取得された復元文書ファイルが生成される。
文書閲覧者は、ID付文書ファイルの認証時刻表示領域606や期限表示領域602に追記されている時刻IDを抽出することもできる。たとえば、文書閲覧者がマウスカーソルを時刻IDが追記されている期限表示領域602に合わせると、プルダウンメニュー604が表示される。ユーザはこのとき認証時刻表示領域606から「IDをコピー」を選択すると、追記されている時刻IDがメモリに抽出される。ここでいう時刻IDは演算付時刻IDなので、「時刻ID「0014」+3」が抽出される。この抽出された時刻IDは他の文書ファイルに貼り付けることができる。次の図17において、このように抽出された時刻IDの使用態様を説明する。
図17は、文書閲覧装置400において表示されるスケジュール管理ソフトウェアのカレンダー画面700を示す。カレンダー画面700は、2004年6月のカレンダーを示す文書ファイルを表示させたものである。このカレンダーを示す文書ファイルもXML文書であるとして説明する。このソフトウェアは、予定日時と予定内容を入力すると、該当する日時にその予定の内容を表示する。
文書閲覧者は、このスケジュール管理ソフトウェアにおいて予定日時の代わりにプルダウンメニュー604において取得した時刻IDを入力する。このとき、このスケジュール管理ソフトウェアの文書ファイルの所定位置に、時刻ID「0014」がXMLタグとして追記される。たとえば、「アンケートのしめきり」を予定内容として期限表示領域602から抽出した演算付時刻IDを指定すると、該当する「6月10日」に対応する予定表示領域704にこの予定内容が表示される。また、演算付時刻IDから「−2」を指定した日時を予定日時として「アンケートの草稿作成」というスケジュールを入力すると、該当する「6月8日」の予定表示領域702にこの予定内容が表示される。
同図に示すスケジュール管理ソフトウェアが画面表示をするとき、ID抽出部408はこの文書ファイルから時刻IDを抽出する。復元処理部406は抽出された時刻IDに基づいて、指定されている予定日時を特定する。文書作成者が文書作成画面500に示したアンケートの期限指定領域502において、新たな期限を設定すると、時刻ID「0014」に対応して設定された文書閲覧者のファイルにおける時刻情報も更新される。このときには、予定表示領域702や予定表示領域704の位置も自動的に変更されることになる。
図18は、文書作成装置300において指定時刻IDを取得する過程を示すフローチャートである。まず、文書作成者はユーザインタフェース処理部302を介してユーザインタフェース処理部302から処理対象となる文書ファイルを選択する(S10)。時刻抽出部306は、選択された文書ファイルから時刻情報を抽出する(S12)。抽出後、文書作成者は、時刻情報に対応して指定時刻IDを追記するよう指示する(S14)。
時刻情報通信部316は、時刻情報を含む指定時刻ID要求情報を時間共有管理装置250に送信する(S16)。ID設定部254は、指定時刻IDを設定する(S18)。時刻情報通信部260は、指定時刻IDを文書作成装置300に送信する(S20)。ID追記部308は、受信された指定時刻IDを文書ファイルに追記する(S22)。このようにして指定時刻IDを含むID付文書ファイルが生成される。
図19は、文書作成装置300において認証時刻IDを取得する過程を示すフローチャートである。文書作成者の指示により、時刻情報通信部316は時間共有管理装置250に対して認証時刻ID要求情報を送信する(S30)。時刻情報通信部260がこの認証時刻ID要求情報を受信すると、時間計測部264は現在時刻を計測して時刻情報を生成する(S32)。この時刻情報に対応してID設定部254は認証時刻IDを設定する(S34)。時刻情報通信部260は、認証時刻IDと時刻情報を文書作成装置300に送信する(S36)。文書作成者は処理対象となる文書ファイルに対して、受信された認証時刻IDを付加する(S38)。
図20は、文書閲覧装置400において時刻情報を取得する過程を示すフローチャートである。文書閲覧者は、ID付文書ファイル記憶部312に格納されているID付文書ファイルから処理対象となるID付文書ファイルを選択する(S50)。ID抽出部408は、ID付文書ファイルから時刻IDを抽出する(S52)。時刻情報通信部416は、抽出された時刻IDを含む時刻要求情報を時間共有管理装置250に送信する(S54)。検索部256は時刻情報記憶部258からその時刻IDに対応する時刻情報を検出する(S56)。時刻情報通信部260は、検出された時刻情報を文書閲覧装置400に送信する(S58)。時刻情報通信部416により受信された時刻情報に基づいて、復元処理部406は時刻IDの追記されている部分に時刻情報を示す文字列を追記する(S60)。ユーザインタフェース処理部402は、時刻文字列に変換した文書ファイルを画面表示する(S62)。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施例においては、時刻情報の共有化を目的とする文書管理システム192を説明した。しかし、本発明の実施態様としては、時刻情報以外のさまざまな情報を共有することも可能である。たとえば、会議の開催を通知するための文書ファイルには、議題、参加者、場所などさまざまな内容が含まれる。このような文書ファイルの内容に関する様々な情報を複数者間で同期的に管理することができる。
本発明によれば、時間情報を複数者間で協調的に管理する上で効果がある。

Claims (17)

  1. 文書ファイルを閲覧するための文書閲覧装置において閲覧対象となる文書ファイルを記憶する文書記憶部と、
    前記文書ファイルの内容として含まれるデータのうち、所定の表現形式にて時刻を示す文字列を前記表現形式を検出することにより特定する時刻情報特定部と、
    前記特定された文字列が示す時刻を時刻情報として抽出する時刻情報抽出部と、
    時刻情報を一意に識別するために時刻IDを設定するための規則を定めた規則情報を記憶する規則記憶部と、
    前記規則情報を参照して、前記抽出された時刻情報に時刻IDを設定するID設定部と、
    前記設定された時刻IDと前記時刻情報を対応づけて記憶する時刻情報記憶部と、
    前記文書ファイルに前記時刻IDを追記するID追記部と、
    前記時刻IDを追記された文書ファイルを前記文書閲覧装置に対して送信する文書送信部と、
    文書作成者から前記文書ファイルの内容として含まれる前記時刻情報を変更するための入力を受け付ける変更入力部と、
    前記時刻情報を変更するための入力が受け付けられたとき、前記時刻IDに対して前記変更された時刻情報を新たに対応づけしなおして記憶するよう前記時刻情報記憶部に指示する変更指示部と、
    時刻IDを含む情報であって、その時刻IDに対応する時刻情報を問い合わせるための時刻要求情報を前記文書閲覧装置から受信する時刻要求受信部と、
    前記時刻要求情報が受信されたときに前記時刻要求情報に含まれる時刻IDに対応づけられている時刻情報を前記時刻情報記憶部から検出する時刻情報検出部と、
    前記検出された時刻情報を前記文書閲覧装置に送信する時刻情報送信部と、
    を備えることを特徴とする時間共有管理装置。
  2. 文書ファイルの内容として含まれるデータのうち、所定の表現形式で示される時刻情報を受信する時刻情報受信部と、
    時刻情報を一意に識別するために時刻IDを設定するための規則を定めた規則情報を記憶する規則記憶部と、
    前記規則情報を参照して、前記受信された時刻情報に時刻IDを設定するID設定部と、
    前記設定された時刻IDと前記時刻情報を対応づけて記憶する時刻情報記憶部と、
    前記時刻IDを前記時刻情報の送信元に対し送信するID送信部と、
    前記時刻IDに対応づけられた時刻情報を変更するための時刻変更情報を受信する変更情報受信部と、
    前記時刻変更情報が受信されたとき、前記時刻IDに対して変更された時刻情報を新たに対応づけしなおして記憶するよう前記時刻情報記憶部に指示する変更指示部と、
    時刻IDを含む情報であって、その時刻IDに対応する時刻情報を問い合わせるための時刻要求情報を受信する時刻要求受信部と、
    前記時刻要求情報が受信されたときに前記時刻要求情報に含まれる時刻IDに対応づけられている時刻情報を前記時刻情報記憶部から検出する時刻情報検出部と、
    前記検出された時刻情報を前記時刻要求情報の送信元に送信する時刻情報送信部と、
    を備えることを特徴とする時間共有管理装置。
  3. 時刻情報を一意に識別するための時刻IDを発行要求するためのID要求情報を受信するID要求受信部と、
    前記ID要求情報が受信されたとき、時刻を計測して時刻情報を生成する時刻情報生成部と、
    時刻IDを設定するための規則を定めた規則情報を記憶する規則記憶部と、
    前記規則情報を参照して、前記生成された時刻情報に時刻IDを設定するID設定部と、
    前記設定された時刻IDと前記時刻情報を対応づけて記憶する時刻情報記憶部と、
    前記時刻IDを前記ID要求情報の送信元に対して送信するID送信部と、
    時刻IDを含む情報であって、その時刻IDに対応する時刻情報を問い合わせるための時刻要求情報を受信する時刻要求受信部と、
    前記時刻要求情報に含まれる時刻IDに対応づけられた時刻情報を前記時刻情報記憶部から検出する時刻情報検出部と、
    前記検出された時刻情報を前記時刻要求情報の送信元に送信する時刻情報送信部と、
    を備えることを特徴とする時間共有管理装置。
  4. 所定の表現形式にて時刻を示す文字列をその内容として含む文書ファイルを記憶する文書記憶部と、
    前記文書ファイルから前記表現形式を検出することにより前記文字列を抽出する時刻抽出部と、
    前記抽出された文字列が示す時刻情報に対して時刻情報を一意に識別するための時刻IDの発行を要求するためのID要求情報を、時刻IDを管理する時間共有管理装置に対して送信するID要求部と、
    前記時間共有管理装置により前記時刻情報に対応づけられた時刻IDを受信するID受信部と、
    前記文書ファイルに前記受信された時刻IDを追記するID追記部と、
    文書ファイルを閲覧するための文書閲覧装置に前記時刻IDを追記された文書ファイルを送信する文書送信部と、
    文書作成者から前記文書ファイルの内容として含まれる前記時刻情報を変更するための入力を受け付ける変更入力部と、
    前記時刻情報を変更するための入力が受け付けられたとき、前記時刻IDに対して前記変更された時刻情報を新たに対応づけしなおすよう要求するための時刻変更情報を前記時間共有管理装置に送信する時刻変更送信部と、
    を備えることを特徴とする文書作成装置。
  5. 時刻情報を一意に識別するための時刻IDをその内容データとして含んだ文書ファイルを記憶する文書記憶部と、
    前記文書ファイルから前記時刻IDを抽出するID抽出部と、
    時刻IDと時刻情報を対応づけて管理する時間共有管理装置に対し、前記抽出された時刻IDに対応づけられている時刻情報を問い合わせるための時刻要求情報を送信する時刻情報要求部と、
    前記時刻IDに対応する時刻情報を前記時間共有管理装置から受信する時刻情報受信部と、
    前記受信された時刻情報を所定の表現形式にて時刻を示すための文字列に変換する文字列変換部と、
    前記文書ファイルに含まれる時刻IDに対応して、前記変換された文字列を前記文書ファイルに追記する時刻追記部と、
    前記文字列を追記された文書ファイルを画面表示させる文書表示部と、
    を備えることを特徴とする文書閲覧装置。
  6. 前記文書ファイルが前記時刻IDに加えて前記時刻IDに対する所定の時間演算式を示す文字列を含むとき、前記時刻IDに対応する時刻情報に対して前記時間演算式に基づく演算を実行する時間演算部を更に備え、
    前記文字列変換部は、前記演算により算出された時刻を前記表現形式の文字列に変換し、
    前記時刻追記部は、前記時刻IDと前記時間演算式を示す文字列に対応して、前記変換された文字列を前記文書ファイルに追記することを特徴とする請求項5に記載の文書閲覧装置。
  7. 前記文書ファイルに含まれる時刻IDを抽出するための文書閲覧者による入力を受け付けるID抽出指示部と、
    前記抽出された時刻IDを記憶するID記憶部と、
    前記抽出された時刻IDを転記すべき第2の文書ファイルを選択するための文書閲覧者による入力を受け付ける転記先入力部と、
    前記第2の文書ファイルに前記抽出された時刻IDを追記するID追記部と、を更に備え、
    前記時刻情報要求部は、前記時間共有管理装置に対し前記転記された時刻IDに対応づけられている時刻情報を問い合わせるための時刻要求情報を送信し、
    前記時刻追記部は、前記転記された時刻IDに対応して、前記文字列変換部により変換された文字列を前記第2の文書ファイルに追記することを特徴とする請求項5または6に記載の文書閲覧装置。
  8. 文書ファイルを閲覧するための文書閲覧装置において閲覧対象となる文書ファイルの内容として含まれるデータのうち、所定の表現形式にて時刻を示す文字列を前記表現形式を検出することにより特定するステップと、
    前記特定された文字列が示す時刻を時刻情報として抽出するステップと、
    時刻情報を一意に識別するために時刻IDを設定するための規則を定めた規則情報を参照して、前記抽出された時刻情報に時刻IDを設定するステップと、
    前記設定された時刻IDと前記時刻情報を時刻IDテーブルとして対応づけるステップと、
    前記文書ファイルに前記時刻IDを追記するステップと、
    前記時刻IDを追記された文書ファイルを前記文書閲覧装置に対して送信するステップと、
    文書作成者から前記文書ファイルの内容として含まれる前記時刻情報を変更するための入力を受け付けるステップと、
    前記時刻情報を変更するための入力が受け付けられたとき、前記時刻IDに対して前記変更された時刻情報を前記時刻IDテーブルにおいて新たに対応づけしなおすステップと、
    時刻IDを含む情報であって、その時刻IDに対応する時刻情報を問い合わせるための時刻要求情報を前記文書閲覧装置から受信するステップと、
    前記時刻要求情報が受信されたときに前記時刻要求情報に含まれる時刻IDに対応づけられている時刻情報を前記時刻IDテーブルから検出するステップと、
    前記検出された時刻情報を前記文書閲覧装置に送信するステップと、
    を備えることを特徴とする時間共有管理方法。
  9. 文書ファイルの内容として含まれるデータのうち、所定の表現形式で示される時刻情報を受信するステップと、
    時刻情報を一意に識別するために時刻IDを設定するための規則を定めた規則情報を参照して、前記受信された時刻情報に時刻IDを設定するステップと、
    前記設定された時刻IDと前記時刻情報を時刻IDテーブルとして対応づけるステップと、
    前記時刻IDを前記時刻情報の送信元に対し送信するステップと、
    前記時刻IDに対応づけられた時刻情報を変更するための時刻変更情報を受信するステップと、
    前記時刻変更情報が受信されたとき、前記時刻IDに対して変更された時刻情報を前記時刻IDテーブルにおいて新たに対応づけしなおすステップと、
    時刻IDを含む情報であって、その時刻IDに対応する時刻情報を問い合わせるための時刻要求情報を受信するステップと、
    前記時刻要求情報が受信されたときに前記時刻要求情報に含まれる時刻IDに対応づけられている時刻情報を前記時刻IDテーブルから検出するステップと、
    前記検出された時刻情報を前記時刻要求情報の送信元に送信するステップと、
    を備えることを特徴とする時間共有管理方法。
  10. 時刻情報を一意に識別するための時刻IDを発行要求するためのID要求情報を受信するステップと、
    前記ID要求情報が受信されたとき、時刻を計測して時刻情報を生成するステップと、
    時刻IDを設定するための規則を定めた規則情報を参照して、前記生成された時刻情報に時刻IDを設定するステップと、
    前記設定された時刻IDと前記時刻情報を時刻IDテーブルとして対応づけるステップと、
    前記時刻IDを前記ID要求情報の送信元に対して送信するステップと、
    時刻IDを含む情報であって、その時刻IDに対応する時刻情報を問い合わせるための時刻要求情報を受信するステップと、
    前記時刻要求情報に含まれる時刻IDに対応づけられた時刻情報を前記時刻IDテーブルから検出するステップと、
    前記検出された時刻情報を前記時刻要求情報の送信元に送信するステップと、
    を備えることを特徴とする時間共有管理方法。
  11. 所定の表現形式にて時刻を示す文字列をその内容として含む文書ファイルから前記表現形式を検出することにより前記文字列を抽出するステップと、
    前記抽出された文字列が示す時刻情報に対して時刻情報を一意に識別するための時刻IDの発行を要求するためのID要求情報を、時刻IDを管理する時間共有管理装置に対して送信するステップと、
    前記時間共有管理装置により前記時刻情報に対応づけられた時刻IDを受信するステップと、
    前記文書ファイルに前記受信された時刻IDを追記するステップと、
    文書ファイルを閲覧するための文書閲覧装置に前記時刻IDを追記された文書ファイルを送信するステップと、
    文書作成者から前記文書ファイルの内容として含まれる前記時刻情報を変更するための入力を受け付けるステップと、
    前記時刻情報を変更するための入力が受け付けられたとき、前記時刻IDに対して前記変更された時刻情報を新たに対応づけしなおすよう要求するための時刻変更情報を前記時間共有管理装置に送信するステップと、
    を備えることを特徴とする文書作成方法。
  12. 時刻情報を一意に識別するための時刻IDをその内容データとして含んだ文書ファイルから前記時刻IDを抽出するステップと、
    時刻IDと時刻情報を対応づけて管理する時間共有管理装置に対し、前記抽出された時刻IDに対応づけられている時刻情報を問い合わせるための時刻要求情報を送信するステップと、
    前記時刻IDに対応する時刻情報を前記時間共有管理装置から受信するステップと、
    前記受信された時刻情報を所定の表現形式にて時刻を示すための文字列に変換するステップと、
    前記文書ファイルに含まれる時刻IDに対応して、前記変換された文字列を前記文書ファイルに追記するステップと、
    前記文字列を追記された文書ファイルを画面表示させるステップと、
    を備えることを特徴とする文書閲覧方法。
  13. 文書ファイルを閲覧するための文書閲覧装置において閲覧対象となる文書ファイルを記憶する機能と、
    前記文書ファイルの内容として含まれるデータのうち、所定の表現形式にて時刻を示す文字列を前記表現形式を検出することにより特定する機能と、
    前記特定された文字列が示す時刻を時刻情報として抽出する機能と、
    時刻情報を一意に識別するために時刻IDを設定するための規則を定めた規則情報を記憶する機能と、
    前記規則情報を参照して、前記抽出された時刻情報に時刻IDを設定する機能と、
    前記設定された時刻IDと前記時刻情報を対応づけた時刻IDテーブルを記憶する機能と、
    前記文書ファイルに前記時刻IDを追記する機能と、
    前記時刻IDを追記された文書ファイルを前記文書閲覧装置に対して送信する機能と、
    文書作成者から前記文書ファイルの内容として含まれる前記時刻情報を変更するための入力を受け付ける機能と、
    前記時刻情報を変更するための入力が受け付けられたとき、前記時刻IDに対して前記変更された時刻情報を前記時刻IDテーブルにおいて新たに対応づけしなおす機能と、
    時刻IDを含む情報であって、その時刻IDに対応する時刻情報を問い合わせるための時刻要求情報を前記文書閲覧装置から受信する機能と、
    前記時刻要求情報が受信されたときに前記時刻要求情報に含まれる時刻IDに対応づけられている時刻情報を前記時刻IDテーブルから検出する機能と、
    前記検出された時刻情報を前記文書閲覧装置に送信する機能と、
    をコンピュータに発揮させることを特徴とする時間共有管理プログラム。
  14. 文書ファイルの内容として含まれるデータのうち、所定の表現形式で示される時刻情報を受信する機能と、
    時刻情報を一意に識別するために時刻IDを設定するための規則を定めた規則情報を記憶する機能と、
    前記規則情報を参照して、前記受信された時刻情報に時刻IDを設定する機能と、
    前記設定された時刻IDと前記時刻情報を対応づけた時刻IDテーブルを記憶する機能と、
    前記時刻IDを前記時刻情報の送信元に対し送信する機能と、
    前記時刻IDに対応づけられた時刻情報を変更するための時刻変更情報を受信する機能と、
    前記時刻変更情報が受信されたとき、前記時刻IDに対して変更された時刻情報を前記時刻IDテーブルにおいて新たに対応づけしなおす機能と、
    時刻IDを含む情報であって、その時刻IDに対応する時刻情報を問い合わせるための時刻要求情報を受信する機能と、
    前記時刻要求情報が受信されたときに前記時刻要求情報に含まれる時刻IDに対応づけられている時刻情報を前記時刻IDテーブルから検出する機能と、
    前記検出された時刻情報を前記時刻要求情報の送信元に送信する機能と、
    をコンピュータに発揮させることを特徴とする時間共有管理プログラム。
  15. 時刻情報を一意に識別するための時刻IDを発行要求するためのID要求情報を受信する機能と、
    前記ID要求情報が受信されたとき、時刻を計測して時刻情報を生成する機能と、
    時刻IDを設定するための規則を定めた規則情報を記憶する機能と、
    前記規則情報を参照して、前記生成された時刻情報に時刻IDを設定する機能と、
    前記設定された時刻IDと前記時刻情報を対応づけた時刻IDテーブルを記憶する機能と、
    前記時刻IDを前記ID要求情報の送信元に対して送信する機能と、
    時刻IDを含む情報であって、その時刻IDに対応する時刻情報を問い合わせるための時刻要求情報を受信する機能と、
    前記時刻要求情報に含まれる時刻IDに対応づけられた時刻情報を前記時刻IDテーブルから検出する機能と、
    前記検出された時刻情報を前記時刻要求情報の送信元に送信する機能と、
    をコンピュータに発揮させることを特徴とする時間共有管理プログラム。
  16. 所定の表現形式にて時刻を示す文字列をその内容として含む文書ファイルを記憶する機能と、
    前記文書ファイルから前記表現形式を検出することにより前記文字列を抽出する機能と、
    前記抽出された文字列が示す時刻情報に対して時刻情報を一意に識別するための時刻IDの発行を要求するためのID要求情報を、時刻IDを管理する時間共有管理装置に対して送信する機能と、
    前記時間共有管理装置により前記時刻情報に対応づけられた時刻IDを受信する機能と、
    前記文書ファイルに前記受信された時刻IDを追記する機能と、
    文書ファイルを閲覧するための文書閲覧装置に前記時刻IDを追記された文書ファイルを送信する機能と、
    文書作成者から前記文書ファイルの内容として含まれる前記時刻情報を変更するための入力を受け付ける機能と、
    前記時刻情報を変更するための入力が受け付けられたとき、前記時刻IDに対して前記変更された時刻情報を新たに対応づけしなおすよう要求するための時刻変更情報を前記時間共有管理装置に送信する機能と、
    をコンピュータに発揮させることを特徴とする文書作成プログラム。
  17. 時刻情報を一意に識別するための時刻IDをその内容データとして含んだ文書ファイルを記憶する機能と、
    前記文書ファイルから前記時刻IDを抽出する機能と、
    時刻IDと時刻情報を対応づけて管理する時間共有管理装置に対し、前記抽出された時刻IDに対応づけられている時刻情報を問い合わせるための時刻要求情報を送信する機能と、
    前記時刻IDに対応する時刻情報を前記時間共有管理装置から受信する機能と、
    前記受信された時刻情報を所定の表現形式にて時刻を示すための文字列に変換する機能と、
    前記文書ファイルに含まれる時刻IDに対応して、前記変換された文字列を前記文書ファイルに追記する機能と、
    前記文字列を追記された文書ファイルを画面表示させる機能と、
    をコンピュータに発揮させることを特徴とする文書閲覧プログラム。
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