JP4381022B2 - 中空糸型血液浄化膜 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、血液透析、血液濾過、血液透析濾過などの血液浄化に用いられる血液浄化膜に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、慢性腎不全患者に対する維持療法として血液透析が行われてきている。また、近年、急性腎不全や敗血症などの重篤な病態の患者に対して、急性血液浄化療法として、持続血液濾過、持続血液濾過透析、持続血液透析などの療法の実施例が増大しつつある。これらの療法に使用される血液浄化膜の素材としては、セルロース、セルロース誘導体などの天然由来の素材と、ポリスルホン系樹脂、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリロニトリル、エチレンビニルアルコール共重合体などの合成高分子素材が利用されている。中でも、ポリスルホン系樹脂からなる膜は、良好な機械的特性、耐熱性、生体適合性などの長所を持つことから、近年特に注目されている。
【0003】
ポリスルホン系樹脂は比較的疎水性が強いため、血液と接触した際に、血漿タンパク質を吸着しやすい傾向がある。このためポリスルホン系樹脂で血液浄化膜を製造する場合には、親水性を付与して血液適合性を向上させるため、親水性高分子を添加するのが一般的である。
【0004】
また、前述のとおり疎水性の強い材料は血漿タンパクを吸着しやすいので、長時間にわたって血液と接触して使用した場合には、表面に吸着した血漿タンパクの影響で膜性能が経時的に低下してしまう。親水性の付与によって血漿タンパクの吸着が低減されるので、親水性高分子添加は血液適合性向上のほか、膜として安定した溶質除去性能を発揮するためにも有効である。
【0005】
こういった目的で使用される親水性高分子としては、ポリビニルピロリドン(PVP)が最も一般的である。しかしながら、PVPは膜の使用時、血液との接触によって溶出する可能性があり、場合によってはこの溶出したPVPによって患者にアナフィラキシー様の症状を呈する可能性も否定できない。膜の高性能化には有効なPVPであるが、このような副作用を招く可能性から、その溶出量は最小限に抑制するのが好ましい。
【0006】
PVPの溶出を抑制するために、これまで多くの方法が提案されている。PVPの溶出を低減させる方法としては、化学的な処理によってPVPを固定化する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。このような方法ではPVPを強固に固定化しているので溶出を抑制するのには有効であると考えられるが、操作が煩雑であり実施が容易とは言えない。また、反応性の強い試薬を使用する必要があるので、処理によって膜の特性が変化してしまう可能性がある。
【0007】
また、PVPを含むポリスルホン系材料を熱および/または放射線照射することによってPVPを架橋し、不溶化することで溶出を抑える技術も開示されている(例えば、特許文献2、3、4、5、6、7参照)。しかしながら、これらの方法では操作が煩雑である上、加熱部位や放射線照射部位が局在化してしまう可能性があり、処理の不十分な部位でのPVP架橋が十分に進行せず、溶出してしまうことが考えられる。
【0008】
さらに、これらの方法で水あるいは熱水への溶出が抑制されたとしても、抽出力の高い血液または血漿との接触によって溶出してくる可能性は否定できない。事実、PVP溶出量を抑制したと言われている透析膜でも、未だアナフィラキシーショックを招いたとの報告がある(例えば、非特許文献1参照)。
【0009】
本発明者らは、化学改質、架橋による改質を施さなくても親水性高分子の溶出が見られない膜についても既に特許出願を行っている(例えば、特許文献8参照)。この技術においては、膜構造を均一微細構造とすることで親水性高分子の溶出を抑制しているが、水よりも抽出力の高い血液と接触した場合の親水性高分子溶出についての考慮が十分とは言えなかった。
【0010】
本発明者らは、血液または血漿との接触時にもPVP溶出量が少ない膜について既に特許出願を行っている(例えば、特許文献9参照)。この技術においては、擬似血漿として水よりも抽出力高い40%エタノール水溶液を使用して抽出した場合のPVP溶出量が血液接触側膜面積1m2あたり10mg以下である選択分離膜が開示されており、具体的には、特定の処置を施したPVPを使用することが目的を達成するのに好適な手段として開示されている。しかしながら、このようにPVP溶出量に注力した場合には、安全性は向上するものの、血液を処理した際の膜性能の保持が困難であった。
【0011】
【特許文献1】
特開平7−3034号公報(3頁)
【特許文献2】
特開平6−339620号公報(1頁〜2頁)
【特許文献3】
特開平9−24261号公報(1頁〜4頁)
【特許文献4】
特開平9−103664号公報(1頁〜4頁)
【特許文献5】
特開平10−66846号公報(1頁〜3頁)
【特許文献6】
特開平10−230148号公報(1頁〜3頁)
【特許文献7】
特開2000−350926号公報(1頁〜5頁)
【特許文献8】
特開2000−42383号公報
【特許文献9】
特開2000−300663号公報
【非特許文献1】
中山ら、第43回日本透析医学会予稿集、p620、1998年
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記課題を解決することを目的とし、親水性付与に不可欠の成分でありながら溶出による安全性に問題のある親水性高分子が溶出しにくく、かつ、血液と接触して使用した際の性能保持性に優れた中空糸型血液浄化膜、すなわち、血液適合性、安全性、性能保持性を同時に満足した中空糸型血液浄化膜を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、本発明に到達した。すなわち、本発明の中空糸型血液浄化膜は、
1.紡糸原液、内液をニ重管状スリット口金より吐出し、空走部分を経て凝固浴に導き凝固させ、洗浄して中空糸型血液浄化膜を得る際、ポリスルホン系高分子35〜45重量%とポリビニルピロリドン5〜7重量%を含んでなる紡糸原液および内液として流動パラフィンを用いて製造された中空糸型血液浄化膜であって、該中空糸型血液浄化膜における該親水性高分子の含有量が7.2〜8.8重量%以上、該中空糸型血液浄化膜を40%エタノール水溶液で抽出した際に抽出される該親水性高分子の量が、該中空糸型血液浄化膜の血液接触側表面積1m2あたり10mg以下であり、牛血を使用し、血液流量200mL/min、濾過流量20mL/minで灌流を行った際、灌流開始15分時点での透水性を(A)mL/(m2・hr・mmHg)、灌流開始120分時点での透水性を(B)mL/(m2・hr・mmHg)とした時、100%×(B)/(A)の値が90%以上であることを特徴とする。
2.ポリスルホン系高分子の還元粘度が0.2〜0.6であることを特徴とする。
3.膜内部が実質的に均一構造、膜表面が平滑構造であることを特徴とする。
4.該ポリスルホン系高分子がポリエーテルスルホンであることを特徴とする。
【0014】
疎水性高分子と親水性高分子からなる中空糸型血液浄化膜において、該親水性高分子の溶出を皆無にするのは実質的に不可能なので、安全性の観点から上限値を設定する必要がある。また、親水性高分子の溶出量を徹底して低減することは、膜表面の親水性高分子を減少させることとなり、血液接触使用時の性能保持性を低下させる結果となることも考えられる。本件出願人らは鋭意検討の結果、中空糸型血液浄化膜における親水性高分子の含有量が5重量%以上、該中空糸型血液浄化膜を40%エタノールで抽出した際に抽出される親水性高分子の量が、該中空糸型血液浄化膜の血液接触側表面積1m2あたり20mg以下、C特性値が65%以上である膜が血液浄化性能、血液接触使用時の性能保持性、安全性を高レベルで両立できること見出し、本発明に到った。
【0015】
血液適合性、血液接触使用時の性能保持性の観点からは膜に含有される親水性高分子の量は多い方が好ましいが、一方で、親水性高分子含量を多くするとその溶出量も増加する傾向にあり、安全性の観点から見た場合には好ましくない。前者の観点から、中空糸型血液浄化膜における親水性高分子の含量は5重量%以上であることが好ましく、さらに、6重量%以上であることがより好ましい。後者の観点から、中空糸型血液浄化膜を40%エタノール水溶液で抽出した際の親水性高分子抽出量は20mg/(m2−中空糸型血液浄化膜血液接触表面積)であることが好ましく、15mg/(m2−中空糸型血液浄化膜血液接触表面積)であることがより好ましい。10mg/(m2−中空糸型血液浄化膜血液接触表面積)であることがさらに好ましい。また、血液接触使用時、時間経過に伴って透水性が低下することは、膜への血液成分の吸着により膜の目詰まりが進行することを意味する。C特性値が高いことはこのような好ましくない血液成分吸着が抑制されていることを示唆しており、血液接触使用時の性能保持性の観点から、C特性値は65%以上であることが好ましく、より好ましくは75%以上、さらに好ましくは80%以上、最も好ましくは85%以上である。
【0016】
これらの値は、どれかひとつが上記の範囲から外れても、膜のトータル性能を低下させることとなる。全てが同時に満たされることにより、本発明の意図する血液適合性、安全性、性能保持性を同時に満足した中空糸型血液浄化膜が得られる。
【0017】
架橋などの処理によって構造の一部を改変した親水性高分子は、本来その親水性高分子が持つ特性と微妙に異なる挙動を示すことが考えられる。血液接触使用時の性能保持性を確保するために、本発明の中空糸型血液浄化膜に含まれる親水性高分子は実質的に不溶化されていないことが好ましく、具体的には不溶成分の含有率が膜全体に対して2重量%未満であることが好ましい。より好ましくは1.5重量%未満、さらに好ましくは1重量%未満である。
【0018】
本発明の中空糸型血液浄化膜は、血液浄化性能、血液接触使用時の性能保持性、安全性を高レベルで両立するための構造的な特徴として、膜内部が実質的に均一構造、膜表面が平滑構造であることが好ましい。このような膜構造となった場合、膜全体としての親水性高分子含有量は高いながら、表面からの溶出は比較的低く抑えられる。詳細な機構は不明であるが、内外面いずれにも粗い構造の散漫層が存在せず、含有された親水性高分子が逃げにくい構造であるためであると推定される。ここで言う「実質的に均一構造」とは、膜断面を電子顕微鏡で観察した際、膜表面から膜中心にかけての構造的な不均一性が目視で認められないことを意味する。
【0019】
このような中空糸型血液浄化膜を得る具体的な手段としては、例えば、中空糸製造の際に使用される内腔形成剤(内液)として、疎水性高分子溶液を凝固させにくいものを使用する方法がある。
【0020】
中空糸膜を製造する際には、素材となる高分子の溶液(ドープ)と、内腔の形成剤を二重管型のノズルから吐出し、空走部分を経て凝固浴に導き凝固させ、洗浄の工程を経て巻取る乾湿式紡糸法をとるのが一般的である。従来、ポリスルホン系の疎水性高分子とPVPを主構成成分として成る中空糸型血液浄化膜では、内腔形成剤(内液)として疎水性高分子を凝固させる水系の液体を使用するのが一般的である。このような技術によって製造された中空糸膜は、まず内腔側の表面でドープが凝固し、その状態で凝固浴に浸漬して成形されているので、必然的に内腔側表面が緻密で、外表面が粗い不均質構造となる。このような構造では洗浄工程で外表面の散漫層から親水性高分子が溶出しやすいため、ドープ中の親水性高分子濃度を高くしても、得られる中空糸膜中の親水性高分子含量は低下してしまう可能性が高い。
【0021】
これに対し、内液としてドープ低凝固性の液体を使用した場合には、空走部分での凝固が穏やかであり、内腔側表面でのドープ凝固が急速には進行せず、均質の構造となりやすい。このため、外表面が凝固系内液を使用した場合ほどには粗くならないので、洗浄工程での親水性高分子脱離が軽微である。すなわち、このような方法で調製した場合、中空糸膜中の親水性高分子含量は相対的に高くなる。
【0022】
しかしながら、このように内液をドープ低凝固性の液体とした場合には、逆に外表面の構造が相対的に緻密になる可能性もある。そこで、均一の膜構造を得るには、凝固浴での凝固を制御し、外表面の緻密構造形成をある程度抑制することが好ましい。具体的には、凝固液をドープ凝固性液体と、ドープ非凝固性あるいはドープ低凝固性の混合液とすること、凝固液の温度を比較的低温にすることが好ましい。より好ましくは、凝固液をドープ溶媒と水との混合液とし、溶媒濃度が5〜70重量%、さらには、溶媒濃度が7〜65重量%であることが好ましい。凝固液の温度は、より好ましくは0〜35℃、さらに好ましくは0〜30℃、さらに好ましくは5〜25℃であるのが好適である。
【0023】
本発明における疎水性高分子とは、例えば、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリアミド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリメチルメタクリレートなどの合成高分子やセルローストリアセテート、セルロースナイトレートなどのセルロース系高分子が例示される。中でも、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン等のポリスルホン系高分子は、生体適合性に優れ、尿毒症関連物質の高い除去性能が得られるので、好ましい。ここで言うポリスルホン系高分子は、官能基やアルキル基などの置換基を含んでいてもよく、炭化水素骨格の水素原子はハロゲンなど他の原子や置換基で置換されていてもよい。また、これらは単独で使用しても、2種以上を混合して使用してもよい。
【0024】
本発明における親水性高分子とは、例えば、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、デンプンおよびその誘導体、酢酸セルロースなどの高分子が例示される。中でも、ポリスルホン系高分子との相溶性、血液浄化膜素材としての使用実績から、ポリビニルピロリドンが好ましい。これらは単独で使用しても、2種以上を混合して使用してもよい。
【0025】
本発明の中空糸型血液浄化膜は血液適合性、安全性、性能保持性を同時に満足するという観点から、膜厚が10〜40μm、内径が100〜300μmであることが好ましい。膜厚が上記の範囲よりも小さい場合には、十分な強度を確保するのが困難となり、上記の範囲よりも大きい場合には物質透過性能が低下してしまう。膜厚のより好ましい範囲は10〜35μm、さらに好ましい範囲は10〜30μmである。内径が上記の範囲から外れると、血液灌流時の血液流速が過小または過大となり、膜表面との相互作用による血液成分の吸着などによる血液適合性低下や性能保持性低下を招く可能性がある。また、本発明の中空糸型血液浄化膜は37℃での水の透水性が1〜30mL/(m2・hr・mmHg)、ミオグロビンのふるい係数が0〜0.4であることが好ましい。この範囲を下回る場合は血液浄化膜としての性能が不十分であり、この範囲を上回る場合、性能保持性が低下してしまう可能性がある。
【0026】
また、前述のような中空糸型血液浄化膜を得る他の具体的な手段としては、例えば、中空糸製造の際に調製するドープ中の疎水性高分子濃度を高めに設定する方法がある。詳細な機構は不明であるが、疎水性高分子濃度を高めにすることで、親水性高分子を強固に包接した状態でドープの凝固が進行しやすく、結果として親水性高分子の溶出が抑制可能になるものと推定される。さらに、使用する疎水性高分子の還元粘度は好ましくは0.2〜0.6であることが好ましい。詳細な機構は不明であるが、このような還元粘度の疎水性高分子を使用することで凝固浴内での凝固が適度に制御され、前述のような中空糸型血液浄化膜を得るのに好適となると考えられる。
【0027】
疎水性高分子および親水性高分子を溶解する溶媒としては、例えば、ジメチルアセトアミド(DMAc)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)などが例示される。中でも、DMAcまたはNMPが好ましい。中空糸製造に使用するドープに添加する非溶媒としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、水などが例示される。
【0028】
紡糸用ドープにおける疎水性高分子の濃度は好ましくは、20重量%〜50重量%、より好ましくは25重量%〜45重量%、さらに好ましくは30重量%〜45重量%、最も好ましくは35〜45重量%である。これよりも濃度が低いと膜の強度を確保するのが困難になり、また、本発明が意図する親水性高分子の含量、40%エタノールで抽出される親水性高分子の量を実現するのが困難となる可能性が高くなり、これよりも濃度が高いと操業性が悪化する恐れがある。
【0029】
紡糸用ドープにおける親水性高分子の濃度は好ましくは、1〜15重量%、さらに好ましくは1〜10重量%である。これよりも濃度が低いと本発明が意図する親水性高分子の含量を実現するのが困難となる可能性が高くなり、これよりも濃度が高いと本発明が意図する、40%エタノールで抽出される親水性高分子の量を実現するのが困難となる可能性が高くなる。また、親水性高分子の分子量は大きすぎると紡糸用ドープの溶解性に問題が生じ、小さすぎると膜から溶出しやすくなるため、重量平均分子量で好ましくは2〜120万、さらに好ましくは4万〜110万であることが好ましい。
【0030】
中空糸膜を製造する際に使用されるのが好ましいドープ低凝固性の内液としては、例えば、流動パラフィン、ミリスチン酸イソプロピルなどが例示される。
【0031】
また、前述のような中空糸型血液浄化膜を得る他の具体的な手段としては、例えば、中空糸膜製造の際に凝固浴中で延伸を加える方法がある。詳細な機構は不明であるが、中空糸膜の凝固途中に延伸をかけることによって膜孔の微細構造が最適化され、好ましい特性が発揮されるものと考えられる。延伸は好ましくは3〜30%、より好ましくは3〜25%、さらに好ましくは3〜20%である。ここで言う延伸とは凝固浴入口ローラー速度と凝固浴出口ローラー速度との比である。ポリスルホンおよびポリエーテルスルホンのような結晶化しにくいポリマーを非凝固性の内液を用いて紡糸する場合は、凝固速度が緩やかであるため、凝固浴中において適度な延伸をかけることにより、血液接触部である内表面の状態は、細孔形状の変形が大きくなりすぎず、孔の整列性が高く、均一で平滑性のある状態となる。このような特徴をもつことにより、血小板の粘着が抑制され、また血中タンパクの吸着が単分子層に抑制されるため、本発明の特徴であるろ過をかけながら血液灌流を行った際にも透水性の経時的低下が少ない中空糸膜が得られると考えられる。また、延伸をすることにより膜表面の緻密化を抑制し、過剰な親水性高分子が除去され易く、使用時の溶出量を低減する効果もある。
【0032】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0033】
[不溶成分含有量の測定・算出方法]
完成品としての中空糸型血液浄化膜10gを製造の際に使用した溶媒100mLで溶解した。この液を遠心分離により1500rpm、10分で不溶成分を分離し、上清を除去した。この操作を3回繰返し、残った不溶成分を蒸発乾固して重量を測定し、不溶成分の含有量を算出した。
【0034】
[親水性高分子含有量の測定・算出方法]
中空糸型血液浄化膜を適当な溶媒に溶解し、1H-NMRの測定を行って、疎水性高分子に含まれる水素原子(H1とする)由来のピークと、親水性高分子に含まれる水素原子(H2とする)由来のピークの面積比を求めた(この面積比をa1:a2とする)。疎水性高分子の繰返し単位の分子量をM1、繰返し単位中に含まれる上記a1の個数をn1、親水性高分子の繰返し単位の分子量をM2、繰返し単位中に含まれる上記a2の個数をn2として、次の式により親水性高分子の含有量を算出した。
親水性高分子の含有量(%)=
((a2/n2)×M2×100)/((a1/n1)×M1+(a2/n2)×M2)
【0035】
[中空糸膜のPVP含有量の測定方法]
中空糸膜を重DMSOで溶解し、1H-NMRの測定を行い、疎水性高分子由来のピークと、親水性高分子由来のピークの面積比から中空糸膜における親水性高分子の含有率を計算した。
【0036】
[40%エタノール水溶液での抽出方法]
40%エタノール水溶液での抽出試験は以下の手順で行った。中空糸膜モジュールの中空糸内側に400mLの純水を流してフラッシングを行った後、モジュール内の純水を40容量%のエタノール水溶液で置換した。中空糸外側のモジュールケース内部にも40溶量%のエタノール水溶液で満たして封止した。続いて40℃の条件下、200mLの40容量%エタノールを150mL/minで1時間にわたって中空糸内側を循環させた後、循環した40容量%エタノール水溶液を回収し、そのPVP濃度を測定した。モジュールの中空糸内側容積とモジュール出入り口のヘッダー部分の体積、すなわちプライミングボリュームに200mLを加えた、抽出液総体積と抽出液中のPVP濃度から、抽出されたPVP総重量を算出し、さらに、中空糸膜モジュールの膜面積(中空糸内径基準)から、被処理液接触側膜面積1m2あたりのPVP抽出量を求めた。
【0037】
[PVP濃度の測定方法]
PVPの濃度測定は、K.Muellerの方法(K.Mueller,Pharm.Acta.Helv.,43,107(1968))によって行った。すなわち、検体にクエン酸とヨウ素溶液を加え、吸光度を測定し、濃度既知のPVPから求めた検量線により濃度を求めた。ここで、濃度測定の際には、エタノールによる発色の阻害を避けるため2倍以上に希釈する必要がある。具体的には、例えば2倍希釈で濃度測定を行う場合、検体を1.25mL、水1.25mL、0.2mol/Lクエン酸水溶液1.25mL、0.006規定ヨウ素水溶液0.5mLをよく混合し、10分間静置した後、470nmの吸光度を測定し、その測定値からPVP濃度を算出すればよい。
【0038】
[中空糸膜の透水性の測定方法]
中空糸膜モジュールを使用し、膜の内外両側に純水を満たした。膜の内側に通じるモジュール入り口から純水によって圧力をかけて、膜の内側と外側の圧力差、すなわち膜間圧力差を生じせしめ、1分間に膜を通じて膜外側に出てくる純水の量を測定した。4点の異なった膜間圧力差において、1分間の透水量を測定し、膜間圧力差と透水量の2次元座標にプロットして、それらの近似直線の傾きを数値として求めた。この数値に60をかけ、中空糸膜モジュールの膜面積で割って中空糸膜の透水性を求めた(以下UFRと略記する。単位はmL/(m2・hr・mmHg))。
【0039】
[中空糸膜のC特性値の測定方法]
中空糸膜モジュールを使用し、ヘマトクリット35%の牛血液を200mL/minの流量で中空糸の内側に灌流した。同時に、中空糸外側から20mL/minの流量で濾過を行った。灌流・濾過開始15分後の膜間圧力と濾過液量から、牛血液系での透水性(以下MFRと略記する。)を算出した。この値を(A)とし、灌流・濾過開始120分後、同様の操作により求めたMFRの値(B)とから、100(%)×(B)/(A)の計算によりC特性値を算出した。
【0040】
[クリアランスの測定方法]
ビタミンB12が20ppm、尿素が1000ppm、塩化ナトリウムが180ppm、リン酸一ナトリウム(無水)が40ppm、リン酸二ナトリウム(12水和物)が480ppmになるよう調製したキンダリー希釈液(35倍希釈)を使い、膜面積1.5m2のモジュールで測定した。血液側の流速は200±1ml/min、透析液側の流速は500±10ml/minとし、37℃で上記キンダリー溶液を流した。流し始めてから1分後に3分間にわたって透析液側の液をサンプリングし、その間血液側(out)の液のサンプリングを1分間にわたって行った。それぞれの液について尿素の濃度を和光純薬工業株式会社製尿素窒素B−テストワコーを使用したウレアーゼ・インドフェノール法により測定した。また、ビタミンB12の濃度を360nmの吸光度から測定した。これらの測定値から中空糸膜の尿素クリアランス(CLun)、ビタミンB12クリアランス(CLvb)を算出した。
【0041】
(実施例1)
DMF中での還元粘度が0.48であるポリエーテルスルホン(以下PESと略記する。)およびBASF社製PVP(K−90)をNMPとトリエチレングリコール(以下TEGと略記する。)の混合液(重量比でNMP:TEG=8:2)にそれぞれ35重量%、7重量%になるよう混合・溶解し、均一な溶液とした。この溶液を紡糸原液として、二重環状スリット口金から吐出すると同時に、紡糸原液に対して非凝固性である流動パラフィンを内液として吐出した。口金から凝固層までの乾式部分を経て凝固層内に紡糸原液/内液を落とし込み、7%の延伸をかけながら凝固させて中空糸膜として成形して75m/minの速度で巻取った。この際に使用した凝固液の組成は10重量%のNMP水溶液で温度は25℃であった。中空糸膜巻き取りの過程において、水洗浴、30重量%のグリセリン水溶液浴を経ることで洗浄、表面へのグリセリン塗布を行い、さらに乾燥を行った。この際、内液となる流動パラフィンの流量を調節することで中空糸の内径を200μmに制御した。
【0042】
上記の方法でこの中空糸膜のPVP含量、中空糸膜の血液接触側表面積1m2あたりの40%エタノール水溶液によるPVP抽出量、C特性値を測定した。結果は表1に示した。
【0043】
【表1】
【0044】
また、上記の方法でこの中空糸膜のUFR、さらに、C特性値測定前後でのCLun、CLvbを測定した。結果は表2に示した。なお、C特性値測定前後とは、すなわち120分間の血液接触前後ということを意味する。C特性値測定後のモジュールは水洗により内部の血液を十分に除去してクリアランス測定を行った。
【0045】
【表2】
【0046】
(実施例2)
PESの濃度が42重量%、PVPの濃度が5重量%、紡糸の際の延伸が15%である以外は実施例1と同様の条件、手法で中空糸膜を得た。実施例1と同様の方法で、この中空糸膜のPVP含量、中空糸膜の血液接触側表面積1m2あたりの40%エタノール水溶液によるPVP抽出量、C特性値、UFR、さらに、C特性値測定前後でのCLun、CLvbを測定した。結果は表1または表2に示した。
【0047】
(比較例1)
DMF中での還元粘度が0.75であるPESが25重量%、PVPが3重量%、凝固浴中で実質的に延伸がかからないようにした以外は実施例1と同様の条件、手法で中空糸膜を得た。実施例1と同様の方法で、この中空糸膜のPVP含量、中空糸膜の血液接触側表面積1m2あたりの40%エタノール水溶液によるPVP抽出量、C特性値、UFR、さらに、C特性値測定前後でのCLun、CLvbを測定した。結果は表1または表2に示した。
【0048】
(比較例2)
DMF中での還元粘度が0.75であるPESが25重量%、PVPが3重量%、凝固浴中での延伸を35%にした以外は実施例1と同様の条件、手法で中空糸膜を得た。実施例1と同様の方法で、この中空糸膜のPVP含量、中空糸膜の血液接触側表面積1m2あたりの40%エタノール水溶液によるPVP抽出量、C特性値、UFR、さらに、C特性値測定前後でのCLun、CLvbを測定した。結果は表1または表2に示した。
【0049】
(比較例3)
DMF中での還元粘度が0.75であるPESが28重量%、PVPが3重量%、凝固浴を40重量%NMP水溶液で温度5℃、凝固浴中での延伸を5%にした以外は実施例1と同様の条件、手法で中空糸膜を得た。実施例1と同様の方法で、この中空糸膜のPVP含量、中空糸膜の血液接触側表面積1m2あたりの40%エタノール水溶液によるPVP抽出量、C特性値、UFR、さらに、C特性値測定前後でのCLun、CLvbを測定した。結果は表1または表2に示した。
【0050】
(比較例4)
DMF中での還元粘度が0.48であるPESおよびBASF社製PVP(K−90)をDMAcと水の混合液(重量比でDMAc:水=15:1)にそれぞれ20重量%、5重量%になるよう混合・溶解し、均一な溶液とした。この溶液を紡糸原液として、二重環状スリット口金から吐出すると同時に、紡糸原液に対して凝固性である50重量%DMAc水溶液を内液として吐出した。口金から凝固層までの乾式部分を経て凝固層内に紡糸原液/内液を落とし込み、凝固浴内で2%の延伸をかけながら凝固させて中空糸膜として成形して50m/minの速度で巻取った。中空糸膜巻き取りの過程において、水洗浴を経ることで洗浄を行った。この際、内液の流量を調節することで中空糸の内径を200μmに制御した。
【0051】
実施例1と同様の方法で、この中空糸膜のPVP含量、中空糸膜の血液接触側表面積1m2あたりの40%エタノール水溶液によるPVP抽出量、C特性値、UFR、さらに、C特性値測定前後でのCLun、CLvbを測定した。結果は表1または表2に示した。
【0052】
(安全性試験例)
実施例1で得た中空糸膜モジュールを、上記[40%エタノール水溶液での抽出方法]に示した方法で抽出し、中空糸膜モジュール5本分の抽出液をあわせて濃縮して40%エタノール水溶液を完全に留去した。この濃縮残渣を生理食塩水で再溶解し、全量で10mLになるように調製した。この液を濾過滅菌し、体重約10kgのイヌの静脈に投与し、アナフィラキシー様症状の観察という観点から状態の変化を観察した。結果は表3に示した。
【0053】
比較例1で得た中空糸膜モジュールを使用し、上記と同様の方法で濃縮抽出液のイヌへの投与試験を行った。結果は表3に示した。
【0054】
【表3】
表3におけるアナフィラキシー・グレードとは以下の基準で判断した。
−:症状発現なし
±:軽度な色調変化(耳介、眼周囲、腹部から鼠脣部にかけての部位など)
軽度な口唇腫脹
体こすり
頭部の振り
+:色調変化
口唇腫脹
頻繁な体こすり
頻繁な頭部の振り
++:振戦
丘疹
呼吸頻回
チアノーゼ
粗大呼吸
脱力
【0055】
【発明の効果】
本発明の中空糸型血液浄化膜は、血液接触前後での溶質クリアランスの測定値の差異が小さく、血液接触使用時の性能保持性に優れていることが示された。また、安全性試験例の結果から、本発明の中空糸型血液浄化膜は、抽出物投与によっても実験動物の状態変化が見られず、安全性にも優れていることが示された。すなわち、本発明の中空糸型血液浄化膜は、疎水性高分子と親水性高分子を含んでなり、中空糸型血液浄化膜中における親水性高分子の含量、中空糸型血液浄化膜を40%エタノール水溶液で抽出した際に抽出される親水性高分子の量が所定範囲にあり、C特性値が所定範囲の数値をとることによって血液接触使用時の性能保持性、安全性が高レベルで実現されていることがわかる。
Claims (4)
- 紡糸原液、内液をニ重管状スリット口金より吐出し、空走部分を経て凝固浴に導き凝固させ、洗浄して中空糸型血液浄化膜を得る際、ポリスルホン系高分子35〜45重量%とポリビニルピロリドン5〜7重量%を含んでなる紡糸原液および内液として流動パラフィンを用いて製造された中空糸型血液浄化膜であって、該中空糸型血液浄化膜における該親水性高分子の含有量が7.2〜8.8重量%以上、該中空糸型血液浄化膜を40%エタノール水溶液で抽出した際に抽出される該親水性高分子の量が、該中空糸型血液浄化膜の血液接触側表面積1m2あたり10mg以下であり、牛血を使用し、血液流量200mL/min、濾過流量20mL/minで灌流を行った際、灌流開始15分時点での透水性を(A)mL/(m2・hr・mmHg)、灌流開始120分時点での透水性を(B)mL/(m2・hr・mmHg)とした時、100%×(B)/(A)の値が90%以上であることを特徴とする中空糸型血液浄化膜。
- ポリスルホン系高分子の還元粘度が0.2〜0.6であることを特徴とする請求項1に記載の中空糸型血液浄化膜。
- 膜内部が実質的に均一構造、膜表面が平滑構造であることを特徴とする請求項1または2に記載の中空糸型血液浄化膜。
- 該ポリスルホン系高分子がポリエーテルスルホンであることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の中空糸型血液浄化膜。
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