JP4380663B2 - 三次元形状測定方法、装置、及びフォーカス調整方法 - Google Patents

三次元形状測定方法、装置、及びフォーカス調整方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4380663B2
JP4380663B2 JP2006160088A JP2006160088A JP4380663B2 JP 4380663 B2 JP4380663 B2 JP 4380663B2 JP 2006160088 A JP2006160088 A JP 2006160088A JP 2006160088 A JP2006160088 A JP 2006160088A JP 4380663 B2 JP4380663 B2 JP 4380663B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distance
measurement
light
focus
contrast
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006160088A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007327882A (ja
Inventor
隆晋 向井
芳久 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Opto Inc
Original Assignee
Konica Minolta Opto Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Opto Inc filed Critical Konica Minolta Opto Inc
Priority to JP2006160088A priority Critical patent/JP4380663B2/ja
Priority to US11/810,939 priority patent/US7436525B2/en
Publication of JP2007327882A publication Critical patent/JP2007327882A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4380663B2 publication Critical patent/JP4380663B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B11/00Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques
    • G01B11/24Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring contours or curvatures
    • G01B11/25Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring contours or curvatures by projecting a pattern, e.g. one or more lines, moiré fringes on the object
    • G01B11/2518Projection by scanning of the object

Description

本発明は、所定の測定光を測定対象物に対して投光し、その反射光を受光して測定対象物の三次元形状の測定を行う非接触型の三次元形状測定方法、装置、及びこれらに好適に適用することができるフォーカス調整方法に関する。
測定対象物の三次元データは、例えば光切断法とも呼ばれる光投影法が採用された、非接触型の三次元デジタイザにより求めることができる。これは、測定対象物にスリット状のパターン光を投光し、その反射光を受光して得られた撮像データに基づいて、その測定対象物の三次元データを取得するものである(例えば特許文献1参照)。
このような三次元デジタイザには、受光光学系の測定対象物に対するオートフォーカス(AF)機能が備えられている。このAF機能としては、測定対象物を撮像した二次元画像の像面コントラストから合焦位置を求めるパッシブAFと、測定対象物にレーザ光を投受光して三角測量の原理で測距して合焦位置を求めるアクティブAFとが汎用されている。一般に三次元デジタイザは、測定範囲として合焦位置の前後に所定の測定奥行をもつが、この測定奥行の測定対象物に対する位置調整は、上記のようなAF機能による合焦動作に依存するものとなっている。
また、測定対象物に対する距離情報を取得する方法として、特許文献2〜4に開示されている方法が知られている。これらは、いずれもパターン光を測定対象物に投光して距離測定を行うものであって、パターンが異なる複数の画像を用いて、距離情報を求めるものである。このようなパターン光投光距離測定法を用いて、前記測定奥行の測定対象物に対する位置調整を行うことも可能ではある。
特開2005−321278号公報 特開平5−107463号公報 特公平8−16608号公報 特開2000−287739号公報
しかし、上記パッシブAFでは、測定対象物の周囲環境光が暗い場合や、測定対象物が自動車のアウターボディのように平坦な部材である場合にはコントラストが出にくく、これらの場合には合焦位置の誤差が大きくなるという不都合がある。一方、アクティブAFでは合焦位置を正確に求めることができるが、三次元形状を有する測定対象物のどのポイントが測距点に選ばれるにより、上記測定奥行が適正に位置調整されないことがある。すなわち、測定対象物が比較的大きな凸面及び凹面を有するとき、これら凸面及び凹面の双方が前記測定奥行に含まれるよう位置調整されることが望ましいが、例えば測距点が凸面に選ばれた場合、凹面が測定奥行から外れ、当該凹面について測定が行えなくなる。このため、凹面が測定奥行に含まれるように位置調整を行って再度測定する必要が生じ、測定回数が増えることとなる。
上記パターン光投光距離測定法では、距離情報を求めるためにパターンが異なる複数の画像を用いることから、パターンを変えて複数回の撮影動作を行う必要があり、また画像処理に時間を要するという不都合がある。従って、測定対象物に対する距離情報が求められるとしても、測定奥行の位置調整に時間を要するという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、測定奥行の位置調整を迅速且つ的確に行うことができる三次元形状測定方法、装置、及びフォーカス調整方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る三次元形状測定方法は、測定範囲として合焦位置の前後に所定の測定奥行をもつ非接触型の三次元形状測定装置を用い、測定対象物に対するフォーカス調整を行った後、三次元形状の測定動作を行う三次元形状測定方法において、前記フォーカス調整として、所定のパターン光を測定対象物に投光すると共にその反射光を受光して前記測定対象物についての二次元画像を取得する動作と、取得された二次元画像について複数の領域で像面コントラストを算出する動作とを、フォーカス距離を変えて所定回数繰り返すステップと、前記像面コントラストが所定の閾値を超過する高コントラスト領域を、各フォーカス距離で取得された二次元画像毎に抽出するステップと、前記高コントラスト領域に対応する前記測定対象物上の位置と、前記投光及び受光の位置とに基づいて、三角測量により距離情報を取得するステップと、前記距離情報に基づき当該測定対象物についての前記測定範囲の合わせ込み調整を行うステップとを含むことを特徴とする。
この方法によれば、測定対象物から取得された二次元画像について像面コントラストにより高コントラスト領域が特定される。そして、その高コントラスト領域に対応する測定対象物上の位置について、三角測量により距離情報が取得される。つまり、像面コントラスト法により特定された領域のみを測距領域として三角測量が実行される。従って、効率良く三角測量処理を実行し、正確な距離情報を取得することができる。かかる動作を、フォーカス距離を変えて所定回数繰り返すことで、測定対象物が凸面及び凹面を有していても、各領域について正確な距離情報を取得できる。このようにして得られた測定対象物についての距離情報に基づき所定の測定奥行を有する測定範囲の合わせ込みを行うことで、測定対象物の形状に応じた測定範囲の調整が迅速且つ的確に行えるようになる。
本発明の請求項2に係る三次元形状測定装置は、測定範囲として合焦位置の前後に所定の測定奥行をもつ非接触型の三次元形状測定装置であって、所定の測定光を測定対象物に投光する投光手段と、前記測定光の前記測定対象物からの反射光をフォーカス距離調整が可能な光学系を介して受光することで、前記測定対象物についての二次元画像を取得する撮像手段と、前記二次元画像の複数の領域で像面コントラストを算出する第1の距離導出手段と、前記二次元画像の複数の領域で三角測量を行うことで、前記領域毎の距離情報を求めることが可能な第2の距離導出手段と、前記第1の距離導出手段の算出結果から、前記像面コントラストが所定の閾値を超過する高コントラスト領域を特定する処理を、前記撮像手段のフォーカス距離を変えて所定回数実行させると共に、該高コントラスト領域について前記第2の距離導出手段に三角測量を実行させる処理を行わせる制御演算手段と、前記三角測量により得られた距離情報に基づき当該測定対象物についての前記測定範囲の合わせ込み調整を行う測定範囲調整手段とを具備することを特徴とする。
この構成によれば、撮像手段により測定対象物から取得された二次元画像について第1の距離導出手段により高コントラスト領域が特定される。かかる特定処理が、フォーカス距離を変えて所定回数繰り返される。そして、その高コントラスト領域に対応する測定対象物上の位置について、第2の距離導出手段により三角測量によって距離情報が取得される。つまり、各フォーカス距離において、第1の距離導出手段により特定された領域のみを測距領域として第2の距離導出手段により三角測量が実行される。従って、効率良く三角測量処理を実行し、各領域について正確な距離情報を取得することができる。かかる距離情報に基づいて、測定範囲調整手段により所定の測定奥行を有する測定範囲の合わせ込みが行われる。これにより、測定対象物の形状に応じた測定範囲の調整が迅速且つ的確に行えるようになる。
上記構成において、前記投光手段は、所定のパターン光を投光するものであり、前記第2の距離導出手段は、前記パターン光の投光及び受光の角度と、投光位置と受光位置との距離とから三角測量を行うものであることが望ましい(請求項3)。この構成によれば、パターン光を投光するだけで、像面コントラストの算出及び三角測量の双方が行えるようになる。
この場合、前記投光手段が、スリット光を強度変調して発生する光源と、前記スリット光を前記測定対象物に走査投影する回転ミラーとを含む構成とすることができる(請求項4)。この構成によれば、いわゆる光切断法において用いられる投光手段をそのまま利用して、フォーカス調整(測定範囲の合わせ込み調整)を行うことができる。
かかる投光手段を用いる場合において、前記撮像手段は、スリット光の走査投影角に応じた受光エリアを有するエリアセンサを備え、前記第1の距離導出手段は、前記スリット光にて一投影エリアの走査が行われた結果、前記エリアセンサから出力される前記一投影エリアの輝度和分布に相当する出力値を取得し、前記輝度和分布の立ち上がり度合いに基づいて、像面コントラストの評価を行うことが望ましい(請求項5)。回転ミラーを用いた間欠投光を行う場合、エリアセンサ受光面における一投影エリアのヒストグラムは、合焦位置からの離間度合いによって異なるものの、エリアセンサが実際に検出する輝度の積分値には差異が生じない場合がある。しかし、ヒストグラムが異なることから、輝度信号和の分布の立ち上がり度合いには差異が表出する。従って、この立ち上がり度合いに注目することで、コントラストの評価を的確に行えるようになる。
また、上記構成において、第1の距離導出手段は、前記コントラスト算出結果から前記領域毎の概略距離情報を求めるものであり、前記第2の距離導出手段は、前記概略距離情報からスリット光の投光角を推定して三角測量を行うことが望ましい(請求項6)。この構成によれば、三角測量を行う際に必須となるスリット光の投光角が、第1の距離導出手段により求められる概略距離情報に基づき簡易に求めることが可能となる。
さらに、上記構成において、前記制御演算手段は、前記撮像手段のフォーカス距離を第1の距離として前記スリット光を前記測定対象物に走査投影させ、前記第1の距離導出手段により算出されるコントラストに基づいて測定対象物の存在領域を判定し、フォーカス距離が前記第1の距離とは異なる第2の距離として次回のスリット光の走査投影を行わせるに際し、前記測定対象物の存在領域に応じて走査投影角を設定することが望ましい(請求項7)。この構成によれば、例えば次回のスリット光の走査投影を、前回の走査投影で判明した測定対象物の存在領域に限定することが可能となる。従って、測定時間並びに演算時間を一層短縮させることができる。
上記構成において、前記測定範囲調整手段は、前記測定範囲中の合焦位置を、前記距離情報から推定される測定対象物の形状に応じて設定することで、測定範囲を調整することが望ましい(請求項8)。或いは、前記測定範囲調整手段は、前記距離情報のうち最も近い点と遠い点とが前記測定奥行に含まれるように、測定範囲を調整することが望ましい(請求項9)。これらの構成によれば、測定対象物の形状に応じた測定範囲の調整を簡単且つ的確に行えるようになる。
本発明の請求項10に係るフォーカス調整方法は、撮像範囲として合焦位置の前後に所定の撮像奥行をもつ撮像装置における、撮像対象物に対するフォーカス調整方法であって、所定のパターン光を測定対象物に投光すると共にその反射光を受光して前記測定対象物についての二次元画像を取得する動作と、取得された二次元画像について複数の領域で像面コントラストを算出する動作とを、フォーカス距離を変えて所定回数繰り返すステップと、前記像面コントラストが所定の閾値を超過する高コントラスト領域を、各フォーカス距離で取得された二次元画像毎に抽出するステップと、前記高コントラスト領域に対応する前記撮像対象物上の位置と、前記投光及び受光の位置とに基づいて、三角測量により距離情報を取得するステップと、前記距離情報に基づき当該撮像対象物についての前記撮像範囲の合わせ込み調整を行うステップとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、像面コントラストによる面的な距離測定と、三角測量によるポイント的な距離測定を組み合わせることで、測定対象物の多点について正確な距離情報を効率良く取得することができる。従って、測定奥行の位置調整を迅速且つ的確に行うことができる。すなわち、測定対象物について測定範囲の設定が不適切であると、測定範囲をシフトさせた複数回の測定が必要となるが、本発明によればそのような不具合は低減され、測定時間の短縮化を図ることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態につき詳細に説明する。
[装置構成の概略説明]
図1は、測定対象物10の三次元形状を測定するための、本発明に係る三次元形状測定装置20の外観構成を示す斜視図である。この三次元形状測定装置20は、光切断法と呼ばれる方式を用いて測定対象物10の三次元データを求める、いわゆる三次元デジタイザである。測定対象物10は、ここでは円柱体を例示しているが、実際にはプレス品、プラスチック成型品、金型などが測定対象とされる。
三次元形状測定装置20は、所定の発光手段と受光手段とを含む光学ユニットが内蔵された略直方体形状のハウジングに、投光窓を備えた投光部21(投光手段)と、受光窓を備えた受光部22(撮像手段)とが設けられてなる。投光部21と受光部22とは、基線長に応じた所定距離だけ離れた位置に設けられている。
図示するように、投光部21からは、水平方向に拡がるレーザビームであるスリット光Sが射出される。このスリット光Sは、水平方向に放射角度αで拡がり(扇型)、垂直方向に幅Wを有する平面状の光である。スリット光Sは、測定対象物10に向けて照射される。スリット光Sは測定対象物10の表面で反射され、その反射光Rの一部が受光部22に入射されるようになっている。
図2は、三次元形状測定装置20の基本的な内部構成を示す模式図、図3は、三次元形状測定装置20による三次元計測方法の原理を示す説明図である。図2に示すように、投光部21は、光源となるレーザ光を発生するレーザ光源211と、前記レーザ光を投光窓に導く投光光学系212と、面回転するガルバノミラー213とを含んでいる。また受光部22は、反射光Rが入射される受光光学系221と、該受光光学系221の光路上に配置されるCCD(Charge Coupled Device)等からなる撮像素子222とを含んでいる。この受光部22は、測定範囲として合焦位置の前後に所定の測定奥行を持っている。
投光部21からは、測定対象物10に向けて所定のガルバノ回転角でガルバノミラー213を回転させつつ、順次スリット光S(S1、S2、S3)が投光される。かかる投光は、測定対象物10の全域を走査するように行われる。このときの反射光は、受光光学系221を介して撮像素子222で受光される。撮像素子222で受光される画像222Dは、測定対象物10の立体形状に応じたスリット像10S1、10S2、10S3を含むものとなる。そして、スリット光S1、S2、S3の投光角と、撮像素子222の受光エリアにおけるスリット像10S1、10S2、10S3の位置とから、三次元形状測定装置20に内蔵されているデータ処理手段により、三次元形状測定装置20から測定対象物10までの距離が三角測量の原理で算出される。
図3に基づき測定原理を説明する。先ず、投光点からのレーザ光SLの投光角θは、ガルバノミラー213のガルバノ回転角から求められる。レーザ光SLがある測定面10A上の点P1で反射され、その反射光R1が受光部22に入射したとすると、撮像素子222の受光面で検出される反射光R1の像位置yiから、反射光R1の受光角φが算出される。そして、投光点と受光点との間の基線長Lと投光角θ、受光角φより、測定物面上の点P1までの距離Z1が求められる。これは、別の測定面10B上の点P2で反射された反射光R2でも同様であり、この場合は、距離Z2が求められる。
[フォーカス調整の概略説明]
図4は、受光部22の測定範囲20Eを説明するための模式図である。図示するように、測定範囲20Eは、受光部22が備える受光光学系221の合焦位置fを基準として、光軸方向に延びる所定長さの前方領域a1と後方領域a2とを加算した長さの測定奥行aを備えている。なお、測定範囲20Eは、光軸と直交する方向に、画角(焦点距離)に応じた測定幅も有している。合焦位置fが最もコントラスト比が高いポイントであるが、前方領域a1及び後方領域a2は、受光光学系221のいわゆる被写界深度の範囲であり、測定を可能にするコントラスト比を得ることができる領域である。
この測定範囲20E(測定奥行a)は、受光光学系221の焦点距離やレンズF値等によって定まる固定的なものである。三次元形状の測定を実際に行う場合は、可及的に測定面10Aの奥行き及び幅が測定範囲20Eに収まるようにセッティングされることが、測定回数を減らし測定時間を短縮するという観点からは望ましい。一般に、測定対象物が測定範囲20Eの測定奥行aよりも大きい凹凸を持っていたり、大きい幅を持っていたりする場合、複数回の撮像(三次元形状の測定)を行って取得された画像をつなぎ合わせる作業が行われる。
このような複数回の撮像、画像のつなぎ合わせには時間を要することから、可及的に回数を減らしたいという要望がある。さらに、派生的な要望として、測定対象物の光軸方向の凹凸が測定奥行aになんとか収まる程度のものである場合には、2回に分けて当該測定対象物の撮像を行うのではなく、測定範囲20Eをうまく合わせ込んで1回の撮像で済ませたいという要望もある。本発明は、かかる要望を満たすものである。この点を、図5〜図9に基づいて説明する。
図5及び図6は、平板部材101上に柱状突起102を有する測定対象物100Aについて三次元形状の測定を行う場合における、測定範囲20Eの位置設定(フォーカス距離設定)状況を説明するための模式図である。図5(a)、(b)は、測定対象物100Aにスリット光Sが照射され、柱状突起102の頂面がAF測距点e1として選ばれ、測定範囲20Eの位置設定が行われた状態を示している。図5(b)に示すように、かかる位置設定では、平板部材101が測定範囲20Eの領域外に位置している。この場合、当該測定対象物100A全体の三次元形状を測定するためには、図5の状態で測定を行った後、平板部材101を含むように測定範囲20Eをシフトさせて位置設定し再度の測定を行う必要がある。
また、図6(a)、(b)は、平板部材101の表面がAF測距点e2として選ばれ、測定範囲20Eの位置設定が行われた状態を示している。図6(b)に示すように、かかる位置設定では、柱状突起102の先端部分が測定範囲20Eの領域外に位置している。この場合、当該測定対象物100A全体の三次元形状を測定するためには、図6の状態で測定を行った後、柱状突起102の先端部分を含むように測定範囲20Eをシフトさせて位置設定し再度の測定を行う必要がある。
さらに、図7(a)、(b)は、平板部材103の上に4つの斜面部104及び頂面部105を備える角錐状部材を有する測定対象物100Bについて三次元形状の測定を行う場合における、測定範囲20Eの位置設定状況を説明するための模式図である。ここでは、測定対象物100Bにスリット光Sが照射され、頂面部105がAF測距点e3として選ばれ、測定範囲20Eの位置設定が行われた状態を示している。図7(b)に示すように、かかる位置設定では、斜面部104の裾野部分が測定範囲20Eの領域外に位置している。この場合、当該測定対象物100B全体の三次元形状を測定するためには、図7の状態で測定を行った後、斜面部104の裾野部分を含むように測定範囲20Eをシフトさせて位置設定し再度の測定を行う必要がある。
図8及び図9は、本発明に係る測定範囲20Eの合わせ込み調整方法(フォーカス調整方法)の概略を説明するための模式図である。図8(a)、(b)は、図5及び図6と同様な測定対象物100Aについて三次元形状の測定を行う場合における、測定範囲20Eの位置設定状況を示す図である。本発明に係る調整方法では、測定対象物100Aに照射される複数のスリット光S1、S2、S3から、図中の矢印で示す複数の点がAF測距点として選ばれ、測定対象物100Aに対する距離情報が多点的に取得される。
このような距離情報に基づき、測定範囲20E(測定奥行a)を最適化する合わせ込み調整が行われる。すなわち、図8(b)に示すように、測定範囲20Eの領域内に平板部材101の表面及び柱状突起102の頂面が収まるように、つまり距離情報から推定される測定対象物100Aの形状に応じて、換言すると距離情報のうち最も近い点と遠い点とが測定奥行内に含まれるように、フォーカス距離(合焦位置)の調整がなされる。これにより、一回の測定動作で、測定対象物100Aについての三次元形状測定を完了させることが可能となる。
また、図9(a)、(b)は、図7と同様な測定対象物100Bについて三次元形状の測定を行う場合における、測定範囲20Eの位置設定状況を示す図である。同様に、測定対象物100Bに照射される複数のスリット光S1、S2、S3から、図中の矢印で示す複数の点がAF測距点として選ばれ、測定対象物100Bに対する距離情報が多点的に取得される。このような距離情報に基づき、測定範囲20E(測定奥行a)を最適化する合わせ込み調整が行われる。すなわち、図9(b)に示すように、測定範囲20Eの領域内に斜面部104及び頂面部105の全てが収まるようにフォーカス距離の調整がなされる。これにより、一回の測定動作で、測定対象物100Bについての三次元形状測定を完了させることができる。
[電気的構成の説明]
次に、図8及び図9に示したような測定範囲20Eの合わせ込み調整方法を実現するための具体的構成について説明する。図10は、三次元形状測定装置20の電気的構成を示すブロック図である。この三次元形状測定装置20は、上述の投光部21に付属するLDドライバ214及び投光駆動部215、上述の受光部22に付属するAF駆動部223及びタイミングジェネレータ(TG)224、出力処理回路23、データメモリ24、測定範囲記憶部25、AF(オートフォーカス)制御部26、全体制御部27及びI/F28を含んで構成されている。
投光部21は、上述の通りレーザ光源211、投光光学系212及びガルバノミラー213を含んで構成され、水平方向に拡がるレーザビームであるスリット光を射出する。このスリット光は、水平方向に所定の放射角度で拡がり(扇形)、垂直方向に幅を有する平面状の光である。LDドライバ214は、スリットレーザ光を発生するレーザダイオード等からなるレーザ光源211を、全体制御部27から与えられる駆動制御信号に基づいて、ON−OFF制御若しくは明暗制御等の強度変調を行って駆動させる。投光駆動部215は、全体制御部27から与えられる制御信号に基づいて、投光光学系212を構成するレンズをフォーカス/ズーム駆動すると共に、ガルバノミラー213を回転駆動させる。これにより、投光部21は、全体制御部27の制御下において前記スリット光を、測定対象物10に対して走査投影することが可能とされている。
図12は、投光部21によるスリット光の測定面10Aへの走査投影状況を説明するための模式図である。図12(a)に示すように、投光駆動部215により回転駆動されつつあるガルバノミラー213を介して、レーザ光源211からスリット光Sが測定対象物10に対して照射される。ここで、レーザ光源211は所定の周期でON−OFFが繰り返される。図中の符号b1、b2、b3の部分が、レーザ光源211がONとされている期間であり、各々スリット光S1、S2、S3による投影エリアに対応する。一方、図中の符号c0、c1、c2、c3の部分が、レーザ光源211がOFFとされている期間である。すなわち、図中矢印Bで示す方向に、順次スリット光S1、S2、S3が測定対象物10に対して照射される。なお、レーザ光源211から発せられるスリットレーザ光自体は、撮像素子222の画素換算で5画素程度の狭幅の光であるが、ガルバノミラー213の回転により符号b1、b2、b3の時間だけ走査されることで、スリット光S1、S2、S3は所定の幅を持つようになる。
図12(b)は、スリット光S1、S2、S3を照射したときに撮像素子222により検出される画像222Dを示している。撮像素子222は、ガルバノミラー213の回転期間中(0.1秒〜数秒程度)、露光状態とされる。その結果、スリット光S1、S2、S3による各々の投影エリアに対応するスリット像10S1、10S2、10S3が検出されるようになる。
以上のような走査投影によるパターン光投影に代えて、パターンマスクを用いることにより、測定面10Aへパターン光を投影するようにしても良い。図13は、パターンマスク202が採用された三次元形状測定装置20によるパターン光投影状況を示す模式図である。この場合、ハロゲンランプのような光源が用いられ、スリット形状が備えられたパターンマスク202を介して投光を行うことで、スリット光S’の測定面10Aへの照射が行われる。パターンマスク202としては、メカ格子マスクや投光パターンが形成可能な液晶パネル等を用いることができる。かかる方法によっても、図12の場合と同様なパターン光の投影を行うことができる。なお、この場合、撮像素子222は、図12に示した走査投影の場合のようにスリット光Sが測定面10Aを走査している間、露光されているのではなく、投光パターンが投影された測定面10Aによって同時に露光されることになる。
図10に戻って、受光部22は、上述の通り受光光学系221及び撮像素子222を含んで構成され、前記スリット光が測定対象物10の表面で反射された反射光の一部が入射される。受光光学系221は、複数枚の撮影レンズ、絞り、フォーカスシングやズーミングのためのレンズ移動機構等を含んで構成されている。AF駆動部223は、ステッピングモータ等からなり、全体制御部27及びAF制御部26の制御下において受光光学系221の撮影レンズをフォーカスシングやズーミングのために駆動する。上記で説明した測定範囲20Eの調整は、このAF駆動部223による受光光学系221の駆動により実現される。或いは、撮像素子222を撮影光軸方向に移動させることによっても、実現することが可能である。
撮像素子222は、受光光学系221により結像される測定対象物10の光像を光電変換することで、測定対象物10についての二次元画像データを生成する。この撮像素子222としては、例えばフォトダイオード等で構成される複数の光電変換素子がマトリックス状に2次元配列され、各光電変換素子の受光面に、それぞれ分光特性の異なる例えばR(赤),G(緑),B(青)のカラーフィルタが1:2:1の比率で配設されてなるベイヤー配列のCCDカラーエリアセンサやC−MOSカラーエリアセンサを用いることができる。
タイミングジェネレータ224は、撮像素子222による撮影動作(露光に基づく電荷蓄積や蓄積電荷の読出し等)を制御するタイミングパルスを発生するものである。例えばタイミングジェネレータ224は、全体制御部27から与えられる撮影制御信号に基づいて垂直転送パルス、水平転送パルス、電荷掃き出しパルス等を生成して撮像素子222を駆動させる。
出力処理回路23は、撮像素子222から出力される画像信号(CCDエリアセンサの各画素で受光されたアナログ信号群)に所定の信号処理を施した後、デジタル信号に変換して出力する。この出力処理回路23には、アナログ画像信号に含まれるリセット雑音を低減するCDS回路(相関二重サンプリング回路)、アナログ画像信号のレベルを補正するAGC回路、アナログ画像信号を例えば14ビットのデジタル画像信号(画像データ)に変換するA/D変換回路等が備えられている。
データメモリ24は、RAM(Random Access Memory)等からなり、各種のデータを一時的に格納する。例えばデータメモリ24には、出力処理回路23から出力される測定対象物10についての取得されたAF用の二次元画像データ、本測定用の二次元画像データ等が一時的に格納される。
測定範囲記憶部25は、受光部22の受光光学系221がもつ測定範囲の情報を記憶する。すなわち測定範囲記憶部25は、図4に示したような測定範囲20Eについてのxyz軸方向の座標情報(測定奥行aはz軸方向)を記憶する。この座標情報は、AF制御部26により測定範囲20Eの合わせ込み調整が行われる際の基礎情報として利用される。
AF制御部26は、本測定用の撮像に先立ち、測定対象物10の形状に応じて受光光学系21のオートフォーカス処理を行い、測定範囲20Eの合わせ込み調整を行う。このAF制御部26の機能については、図11に基づき後記で詳述する。
全体制御部27は、CPU(Central Processing Unit)等からなり、三次元形状測定装置20の各部の動作を制御する。具体的には全体制御部27は、投光部21によるスリット光の投光動作、AF駆動部223による受光光学系221の駆動動作、タイミングジェネレータ224によるタイミングパルスの発生動作、出力処理回路23による信号処理動作、及びデータメモリ24に対するデータ記録動作などを制御する。
I/F28は、パーソナルコンピュータのような外部機器とのデータ通信を可能とするためのインターフェイスである。データメモリ24に一時的に格納された測定対象物10についての二次元画像データ等は、このI/F28を介してパーソナルコンピュータへ送信される。
上記投光部21と受光部22とは、メカニカルな保持具201により強固に固定されており、両者間の位置ズレが生じない構造とされている。これは、投光部21と受光部22との間の距離が、三角測量を行う際の基線長となるからである。
[AF制御部の詳細説明]
図11は、AF制御部26(制御演算手段)の機能構成を示す機能ブロック図である。このAF制御部26には、フォーカスシフト部261、コントラスト算出部262(第1の距離算出手段)、領域特定部263、距離算出部264(第2の距離算出手段)、データバッファ265、フォーカス距離設定部266(測定範囲調整手段)及び投影角調整部267が備えられている。
フォーカスシフト部261は、AFを行うに当たり、投光部21からスリット光を測定対象物10に投光して測定対象物10についての二次元画像(測距データ)を取得する動作を、フォーカス距離を変えて所定回数繰り返して行わせるために、所定のシーケンスに従いフォーカス距離をシフトさせる制御信号を生成する。かかる制御信号は、AF駆動信号として、全体制御部27を介してAF駆動部223に与えられる。
コントラスト算出部262は、撮像素子222により取得された二次元画像の複数の領域別(例えば撮像素子の受光面を等区分した領域別)に、例えば最高輝度Lmax及び最高輝度Lminを導出し、次式にてコントラスト比(像面コントラスト)を算出する。
コントラスト比=(Lmax−Lmin)/(Lmax+Lmin)
これにより、前記領域毎の概略距離が求められる。このコントラスト比は、フォーカス距離を変えて取得された二次元画像毎に求められる。
本実施形態では、投光部21においてガルバノミラー213を用いた走査投影によるパターン光投影を行っている。ここで、レーザ光源211のスリットレーザ光のON−OFFタイミングを極めて短時間で行うようにすれば、上記のように最高輝度Lmax及び最高輝度Lminから導出されるコントラスト比にて各領域の像面コントラストを評価することができる。しかし、スリットレーザ光のON−OFFタイミングがある程度長くなると、スリットレーザ光が画素上を通過する態様で露光されることから、上記の方法では評価できない場合が生ずる。
図14は、レーザ光源211から発せられるスリットレーザ光Sの合焦状態と、該スリットレーザ光Sのヒストグラムとの関係を模式的に示す図である。図14(a)に示すように、合焦位置から測定面10Aが遠い場合、ボケた状態でスリットレーザ光Sが受光されるため、そのヒストグラムd1はブロードなものとなる。つまり、スリットレーザ光Sの一単位で露光される画素幅b11は比較的広くなる。一方、図14(b)に示すように、測定面10Aが合焦位置に近い場合、ピントが合った状態でスリットレーザ光Sが受光されるため、そのヒストグラムd2は鋭利なものとなる。つまり、スリットレーザ光Sの一単位で露光される画素幅b12は比較的狭くなる。
図15は、図14に示したようなスリットレーザ光Sの走査により形成されるスリット光Sの一投影エリア(図12(a)に示したスリット光S1、S2、S3のいずれか一つ)の輝度和分布を示すグラフである。図14(a)に示したようなブロードな単位スリットレーザ光Sにて一投影エリアの走査が行われた場合、その輝度和分布d11は図15(a)に示すようになる。すなわち、ブロードな単位スリットレーザ光Sの照射による単位ヒストグラムΔd11が、走査に応じて横軸(画素配列方向)に連続的に積算されてゆく結果、輝度和分布d11は立ち上がりが緩やかな曲線を描くこととなる。
これに対し、図14(b)に示したような鋭利な単位スリットレーザ光Sにて一投影エリアの走査が行われた場合、その輝度和分布d12は図15(b)に示すようになる。すなわち、鋭利な単位スリットレーザ光Sの照射による単位ヒストグラムΔd12が、走査に応じて横軸に連続的に積算されてゆく結果、輝度和分布d12は立ち上がりが急峻な曲線を描くようになる。
輝度和分布d11と輝度和分布d12とを比較すると、単位ヒストグラムΔd11、Δd12の積分値は同等であることから、両者の最高値は略一致する。従って、輝度和の最高値や積分値では、コントラストを評価することが困難である。しかし、図15(a)、(b)から明らかな通り、輝度和分布の立ち上がり度合いにおいて、両者には顕著な相違が表出している。この点に着目し、例えば輝度和分布d11、d12を微分処理し、輝度和分布の立ち上がり度合いを算出することでコントラストを評価することが可能となる。
図11に戻って、領域特定部263は、コントラスト算出部262による像面コントラスト算出(第1の距離導出)の結果に基づいて、像面コントラストが所定の閾値を超える高コントラスト領域を特定する。コントラスト算出部262による像面コントラストの算出は、フォーカス距離を変えて複数回行われるが(但し、測定対象物が平坦な物品である場合は、1回で終える場合がある)、領域特定部263は各々で取得された二次元画像について高コントラスト領域を特定する。
距離算出部264は、領域特定部263により特定された高コントラスト領域について、三角測量により正確な距離情報を算出(第2の距離導出)する。その原理は、先に図3に基づいて説明した通りである。距離算出部264による距離算出は、一つのフォーカス距離で取得された二次元画像について高コントラスト領域が特定される毎に行っても良いし、フォーカス距離を変えて取得された二次元画像の全てについて先ず高コントラスト領域を特定した後、まとめて行うようにしても良い。
データバッファ265には、コントラスト算出部262による像面コントラスト算出結果、距離算出部264による距離算出結果等が一時的に格納される。
フォーカス距離設定部266は、距離算出部264による距離算出結果に基づいて、測定対象物に対する測定範囲20Eの合わせ込み調整を行う。すなわち、測定対象物について三角測量により得られた多点的な距離情報に基づいて推定される測定対象物の形状に応じて測定範囲20Eが最適化されるよう、例えば測定範囲に最も近い点と遠い点とが測定奥行に含まれるように受光光学系221のフォーカス距離を設定する。
投影角調整部267は、投光部21によるスリット光の測定対象物に対する走査投影角を調整する。具体的には、投光駆動部215に、ガルバノミラー213の回転角を制御する投光駆動信号を与える。この投影角調整部267の動作については、図23に基づいて後述する。以下、第1の距離導出、第2の距離導出及び測定範囲20Eの合わせ込み調整について、具体例を挙げて説明する。
図16は、像面コントラスト算出及び高コントラスト領域特定の具体例を示す模式図である。ここでは前提条件として、測定対象物10Cの特定のエリアA、B、Cが、三次元形状測定装置20の受光部22からそれぞれ590mm、620mm、610mm離間した位置に存在しているものとする。また、フォーカス距離をステップt=1〜3の三段階に変化させるものとし、イニシャル(t=1)を570mm、1回のフォーカス移動距離を30mmとする。
コントラスト値の評価は、次の通りとする。合焦位置のコントラスト値を1.00とし、合焦位置から10mmズレる毎に、相対的に10%ずつ低下するスケールを採用し、高コントラスト領域と判定する閾値を0.90とする。このコントラスト値は、例えば上述した最高輝度Lmax及び最高輝度Lminから求められるコントラスト比、或いは図15で説明した輝度和分布の微分値の比等に基づき、コントラスト算出部262により求められる。そして、ステップt=1〜3で、各エリアA、B、Cにおいてコントラスト値が0.90を超えた場合に、三角測量により詳細距離を求めるものとする。さらに、ステップt=1〜3で得られる画像において、コントラストの平均値をそれぞれ求めるものとし、その平均値が0.90を超えるフォーカス移動距離が存在した場合は当該フォーカス距離を概略合焦位置と扱い、平均値が0.90を超えるフォーカス移動距離が存在しない場合はピーク値を有するフォーカス距離を概略合焦位置と扱うものとする。
図16(a)は、フォーカス距離(合焦位置)が570mm(t=1)に設定された状態における像面コントラストの算出結果を示している。コントラスト値は、エリアA、B、Cでそれぞれ、0.81、0.59、0.66であり、その平均値は0.69となる。このt=1では、エリアA、B、Cのいずれにおいても高コントラストの閾値0.90を超えていない。この場合、領域特定部263により、いずれのエリアも三角測量の対象とされないとの判定が下される。また、平均値についても閾値0.90を超過していないので、この時点では概略合焦位置とは判定されない。
図16(b)は、フォーカス距離が600mm(t=2)に設定された状態における像面コントラストの算出結果を示している。コントラスト値は、エリアA、B、Cでそれぞれ、0.90、0.81、0.90であり、その平均値は0.87となる。このt=2では、エリアA、Cが閾値0.90の条件を満たしているので、これらのエリアは当該t=2で得られた二次元画像に基づく三角測量の対象とされる。一方、平均値については閾値0.90を超過していないので、この時点では概略合焦位置とは判定されない。
図16(c)は、フォーカス距離が630mm(t=3)に設定された状態における像面コントラストの算出結果を示している。コントラスト値は、エリアA、B、Cでそれぞれ、0.66、0.90、0.81であり、その平均値は0.79となる。このt=3では、エリアBが閾値0.90の条件を満たしているので、このエリアBは当該t=3で得られた二次元画像に基づく三角測量の対象とされる。一方、平均値については閾値0.90を超過していないので、概略合焦位置とは判定されない。ここで、ステップt=1〜3のいずれも平均値が閾値0.90を超過しないことが判明したので、平均値のピーク値に基づき概略合焦位置が求められる。この場合、t=2のフォーカス距離(600mm)が概略合焦位置と扱われる。
表1に、t=1〜3におけるエリアA、B、Cのコントラスト値、平均値の算出結果を示す。図17は、これらの結果をグラフにしたものである。
Figure 0004380663
次に、図18は、t=1〜3で求められた像面コントラストの算出結果に基づく、三角測量の実行状況を示す模式図である。図18(a)は、t=1の場合であるが、上述のようにこのフォーカス距離ではエリアA、B、Cのいずれも高コントラストの閾値0.90を満足しないので、ここでは三角測量が行われない。
図18(b)は、t=2の場合を示す。このフォーカス距離では、エリアA、Cが閾値0.90の条件を満たしているので、距離算出部264により、エリアA、Cの三次元形状測定装置20に対する距離g1、g2が三角測量にて求められる。また、図18(c)は、t=3の場合を示す。このフォーカス距離では、エリアBが閾値0.90の条件を満たしているので、このエリアBの三次元形状測定装置20に対する距離g3が三角測量にて求められる。これにより、測定対象物10CのエリアA、B、Cの全てにつき、正確な距離情報が求められる。
距離算出部264は、この三角測量を行うに際し、像面コントラストの算出により求められた概略合焦位置を参照して、どの角度のスリット光が測量対象とされるエリアに投影されているかの推定を行う。上述の例では、概略合焦位置=600mmと判定されているので、この概略合焦位置に最も近いガルバノ回転角で投影されたスリット光が選択される。
この点を図19に基づき説明する。図19は、スリット位置の推定手法を説明するための模式図である。いま、撮像素子222の受光面から受光光学系221を介して直進する1つの視線Vを考える。図19(a)に示すように、この視線Vの方向には、投光角が異なる複数のスリット光S1〜S5が投影されている可能性がある。三角測量を行うにはスリット光の投光角の特定が必須となるので、スリット光S1〜S5のいずれが測量対象エリアに投影にされているのかを特定(推定)する必要がある。このスリット光の推定処理を、前記概略合焦位置を利用して行う。
すなわち、概略合焦位置=600mmと、視線V方向の受光角φ(これは直角とすれば良い)と、既知の基線長Lとから、概略投光角θ’を算出する。この概略投光角θ’と、スリット光S1〜S5の投光角とを各々対比し、最も概略投光角θ’に近い投光角を持つスリット光を選択する。例えば、スリット光S3の投光角が最も近いものであるならば、当該測量対象エリアにはスリット光S3が投影されているものと推定する。そして、図19(b)に示すように、このスリット光S3の投光角θと、前記受光角φ及び基線長Lとから、距離Zが算出されるものである。
続いて、測定範囲20Eの合わせ込み調整について説明する。図20は、像面コントラスト算出及び高コントラスト領域特定の他の具体例を示す模式図である。ここでは前提条件として、測定対象物10Dの特定のエリアA、B、C、D、E、F、Gが、三次元形状測定装置20の受光部22からそれぞれ590mm、600mm、630mm、620mm、630mm、600mm、590mm離間した位置に存在しているものとする。そして、測定範囲20Eは、合焦位置を中心として前方領域a1に20mm、後方領域a2に20mm、合計40mmの測定奥行aを持っているものとする。他の前提条件は、先に図16に示す例の説明の際に用いたものと同様とする。
図20(a)〜(c)は、フォーカス距離を570mmから30mm間隔でステップt=1〜3の三段階に変化させたときの、像面コントラストの算出結果をそれぞれ示している。表2に、t=1〜3におけるエリアA〜Gのコントラスト値、平均値の算出結果を示す。図21は、これらの結果をグラフにしたものである。
Figure 0004380663
図20(a)に示すt=1の状態では、エリアA〜Gのコントラスト値のいずれもが閾値0.90を超えないので、このt=1では三角測量を行うべきエリアは特定されない。これに対し、図20(b)に示すt=2の状態では、エリアA、B、F、Gが閾値0.90を満足するので、これらのエリアが三角測量の対象とされ、詳細な距離が求められる。また、図20(c)に示すt=3の状態では、エリアC、D、Eが閾値0.90を満足するので、これらのエリアが三角測量の対象とされ、詳細な距離が求められる。さらに、t=1〜3のコントラスト平均値は、それぞれ0.68、0.87、0.81であるので、閾値0.90を満足するものがないことから、ピーク値であるt=2のフォーカス距離(600mm)が概略合焦位置と判定される。
図19で説明したように、この概略合焦位置を参照して、スリット光の推定が行われると共に、三角測量によりエリアA〜Gの距離情報が算出される。この場合、エリアA=590mm、B=600mm、C=630mm、D=620mm、E=630mm、F=600mm、G=590mmの距離情報が求められることとなる。フォーカス距離設定部266は、このようなエリアA〜Gの距離情報に基づいて測定対象物10Dの形状を推定し、測定範囲20Eの合わせ込み調整を行う。
この測定範囲20Eの合わせ込み調整は、可及的に1回の測定で測定対象物10Dの全領域がカバーできるようにすることを主眼とする。つまり、測定対象物10DのエリアA〜Gの全てが、測定奥行a内に含まれるように位置合わせを行う。
図22は、測定範囲20Eを測定対象物10Dに対して合わせ込んだ状態を模式的に示す図である。ここでは測定奥行aが40mmであるが、エリアA〜Gの距離情報のうち、最も近いエリア(A,G=590mm)と、最も遠いエリア(C,E=630mm)が当該測定奥行a内に包含されるようにフォーカス距離が設定される。この場合、610mmにフォーカス距離を合わせれば全てのエリアA〜Gが測定奥行a内に収まるので、フォーカス距離=610mmと設定される。この距離が、AFで導出されるフォーカス距離となり、かかるフォーカス距離にて本測定のための撮像が行われる。
ところで、投光部21によるスリット光の走査投影範囲(スリットレーザ光のスキャン範囲)は、測定対象物の形状に応じて最小限に止めることが、測定時間並びに演算時間を短縮化する観点からは望ましい。投影角調整部267は、この観点からスリット光の走査投影角を最適化する調整を行うもので、AFの際、フォーカス距離を第1の距離としてスリット光を測定対象物に走査投影した結果に基づき測定対象物の存在領域を判定し、前記第1の距離とは異なる第2の距離として次回のスリット光の走査投影を行わせるに際し、その存在領域に応じて走査投影角を設定する。
図23は、投影角調整部267の動作を説明するための模式図である。一回目のフォーカス距離(例えば570mm)における走査投影において、走査投影範囲が三次元形状測定装置20の撮像視野範囲FOVと同じ(走査投影角=j1)に設定しておく。そして、測定対象物10Eに走査投影を行う。この走査投影により得られた画像に基づき、コントラスト算出部262により複数領域のコントラストが求められるので、その結果から測定対象物10Eの存在領域を概ね把握することができる。
図23に示す例では、測定対象物10Eは、撮像視野範囲FOVに比べてかなり小さいので、画像の周辺領域に対する投光は不要である。この場合、投影角調整部267は、測定対象物10Eを必要最小限カバーできる範囲FOV’に走査投影範囲を限定し(走査投影角=j2,j1>j2)、二回目のフォーカス距離(例えば600mm)における走査投影を行わせる。これにより無用な投光、演算処理を省くことができるようになる。
[動作フローの説明]
以上の通り構成された三次元形状測定装置20の動作について説明する。図24は、三次元形状測定装置20による三次元形状測定フローを示すフローチャートである。図略の操作部から三次元形状測定装置20に操作信号が与えられ、測定モードが設定されると(ステップS1)、測定対象物に対してAF制御部26(図10参照)によりオートフォーカス(AF)処理が行われる(ステップS2)。このオートフォーカス処理のフローについては、図25に基づき後述する。
そして、AF処理により求められたフォーカス距離にて、測定対象物につき本測定用の撮像が行われる(ステップS3)。この本測定用の撮像は、上記で説明したAFの際に行われるスリット光の走査投影と同様である。かかる撮像で得られた二次元画像データは、データメモリ24に格納される。
しかる後、二次元画像データがI/F28を介して図略のパーソナルコンピュータ等に転送され、該二次元画像データに基づいて、三角測量により測定対象物の三次元データが算出される(ステップS4)。この三次元データは、座標値(x,y,z)データとして所定のメモリ部に格納される(ステップS5)。そして、測定を継続するか否かが確認され(ステップS6)、継続する場合(ステップS6でYES)はステップS2に戻り、終了する場合(ステップS6でNO)は処理を完了する。
図25は、AF制御部26によるオートフォーカス処理のフローを示すフローチャートである。AF処理が開始されると、フォーカスシフト部261(図11参照)により、受光部22の受光光学系221のフォーカス距離が所定の第1の距離に設定される(ステップS11)。図16や図20で説明した事例では、イニシャルフォーカス距離=570mmとされる例を示した。
かかるフォーカス距離で、投光部21によりパターン光が測定対象物に対して投光される(ステップS12)。具体的には、レーザ光源211を所定のタイミングでON−OFFさせつつ、ガルバノミラー213が回転されることで、スリットレーザ光が測定対象物に走査投影される。その反射光の一部が受光部22の受光光学系221を介して撮像素子222で受光され、測定対象物の二次元画像(これはスリット画像となる)データが取得される(ステップS13)。この二次元画像データは、出力処理回路23でデジタル化された後、データメモリ24へ一時的に格納される。
上記二次元画像データは、AF制御部26のコントラスト算出部262により読み出され、複数の領域毎(例えば図16に示したエリアA、B、C毎)に像面コントラストが算出される(ステップS14)。そして、領域特定部263により、所定の閾値を超える高コントラスト領域が当該二次元画像に存在しているか否かが判定される(ステップS15)。
高コントラスト領域が存在している場合(ステップS15でYES)、領域特定部263はその高コントラスト領域の位置情報がデータバッファ265に書き込まれる(ステップS16)。さらに、領域特定部263によりコントラストの平均値が算出され、該平均値もデータバッファ265に書き込まれる(ステップS17)。
続いて、フォーカス距離をシフトするか否かが判定される(ステップS18)。フォーカスシフト部261に予め設定されているシフトシーケンスが完了していない場合(ステップS18でYES)、次に投影角調整部267により測定対象物の形状に応じた投影角の調整が必要であるか否かが判定される(ステップS19)。投影角調整が必要である場合(ステップS19でYES)、投影角調整部267によりスリットレーザ光のスキャン範囲が測定対象物の形状に応じて調整された後に(ステップS20)、投影角調整が不要である場合(ステップS19でNO)はそのまま、ステップS11に戻って処理が繰り返される。このとき、ステップS11では、フォーカス距離のシフトシーケンスに従って、所定距離だけフォーカス距離が変更(例えば570mmから600mmへ変更)される。
フォーカス距離のシフトシーケンスが完了した場合(ステップS18でNO)、距離算出部264によりステップS17で求められたフォーカス距離毎のコントラスト平均値に基づいて、概略合焦距離が導出される(ステップS21)。この概略合焦距離は、上述した通り、例えばコントラスト平均値が所定の閾値を超えているフォーカス距離はどれか、或いはコントラスト平均値のピーク値はどれかを判定することで導出される。
続いて、距離算出部264により、ステップS16で各々のフォーカス距離において高コントラスト領域として特定された領域について三角測量演算が行われ、各領域の詳細な距離情報が求められる(ステップS22)。
しかる後、フォーカス距離設定部266により、上記距離情報を踏まえて、図22に基づいて説明したような手法により、測定範囲の合わせ込み調整が行われ(ステップS23)、AF処理が終了する。この調整で得られたフォーカス距離が、後の本測定の撮像におけるフォーカス距離とされるものである。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば次のような変形実施形態を取ることができる。
(1)上記実施形態では、距離算出部264により求められた距離情報のうち、最も近いエリアと最も遠いエリアとが、単純に測定範囲内へ収められるように測定範囲の合わせ込み調整を行う例を示した。これに加えて、各エリアの距離情報に重み付けを行い、測定対象物の形状に沿った測定範囲の合わせ込みを行うようにしても良い。かかる方法によれば、ある距離付近に距離情報が集中しているような場合に、その距離付近に合焦位置を合わせるようにすることで、より正確な三次元形状測定が行えるようになる。
(2)受光光学系221を構成する受光レンズ等が交換可能なものであり、受光レンズにより測定範囲が異なるものである場合、装着されている受光レンズのレンズ情報を取得して測定範囲記憶部25の情報を書き換えるレンズ情報出力部を具備するように構成することが望ましい。
(3)上記実施形態では、本発明を三次元形状測定装置20のオートフォーカス調整に適用した例を示したが、当該フォーカス調整方法は他の光学装置にも適用可能である。例えばデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、或いはその他の計測機器類にも適用することができる。
本発明に係る三次元形状測定装置の外観構成を示す斜視図である。 上記三次元形状測定装置の基本的な内部構成を示す模式図である。 上記三次元形状測定装置による三次元計測方法の原理を示す説明図である。 受光部の測定範囲を説明するための模式図である。 測定範囲の位置設定状況を説明するための模式図である。 測定範囲の位置設定状況を説明するための模式図である。 測定範囲の位置設定状況を説明するための模式図である。 測定範囲の位置設定状況を説明するための模式図である。 測定範囲の位置設定状況を説明するための模式図である。 三次元形状測定装置の電気的構成を示すブロック図である。 AF制御部(制御演算手段)の機能構成を示す機能ブロック図である。 投光部によるスリット光の測定面への走査投影状況を説明するための模式図である。 パターンマスクが採用された三次元形状測定装置によるパターン光投影状況を示す模式図である。 レーザ光源211から発せられるスリットレーザ光Sの合焦状態と、該スリットレーザ光Sのヒストグラムとの関係を模式的に示す図である。 図14に示したスリットレーザ光Sの走査により形成されるスリット光Sの一投影エリアの輝度和分布を示すグラフである。 像面コントラスト算出及び高コントラスト領域特定の具体例を示す模式図である。 エリア別のコントラスト値、平均値の算出結果を表すグラフである。 像面コントラストの算出結果に基づく、三角測量の実行状況を示す模式図である。 スリット位置の推定手法を説明するための模式図である。 像面コントラスト算出及び高コントラスト領域特定の他の具体例を示す模式図である。 エリア別のコントラスト値、平均値の算出結果を表すグラフである。 測定範囲20Eを測定対象物10Dに対して合わせ込んだ状態を模式的に示す図である。 投影角調整部の動作を説明するための模式図である。 三次元形状測定装置による三次元形状測定フローを示すフローチャートである。 AF制御部によるオートフォーカス処理のフローを示すフローチャートである。
符号の説明
10 測定対象物
20 三次元形状測定装置
21 投光部(投光手段)
211 レーザ光源
212 投光光学系
213 ガルバノミラー(回転ミラー)
214 LDドライバ
215 投光駆動部
22 受光部(撮像手段)
221 受光光学系
222 撮像素子
223 AF駆動部
23 出力処理回路
24 データメモリ
25 測定範囲記憶部
26 AF制御部(制御演算手段)
261 フォーカスシフト部
262 コントラスト算出部(第1の距離算出手段)
263 領域特定部
264 距離算出部(第2の距離算出手段)
265 データバッファ
266 フォーカス距離設定部(測定範囲調整手段)
267 投影角調整部
27 全体制御部

Claims (10)

  1. 測定範囲として合焦位置の前後に所定の測定奥行をもつ非接触型の三次元形状測定装置を用い、測定対象物に対するフォーカス調整を行った後、三次元形状の測定動作を行う三次元形状測定方法において、
    前記フォーカス調整として、
    所定のパターン光を測定対象物に投光すると共にその反射光を受光して前記測定対象物についての二次元画像を取得する動作と、取得された二次元画像について複数の領域で像面コントラストを算出する動作とを、フォーカス距離を変えて所定回数繰り返すステップと、
    前記像面コントラストが所定の閾値を超過する高コントラスト領域を、各フォーカス距離で取得された二次元画像毎に抽出するステップと、
    前記高コントラスト領域に対応する前記測定対象物上の位置と、前記投光及び受光の位置とに基づいて、三角測量により距離情報を取得するステップと、
    前記距離情報に基づき当該測定対象物についての前記測定範囲の合わせ込み調整を行うステップと
    を含むことを特徴とする三次元形状測定方法。
  2. 測定範囲として合焦位置の前後に所定の測定奥行をもつ非接触型の三次元形状測定装置であって、
    所定の測定光を測定対象物に投光する投光手段と、
    前記測定光の前記測定対象物からの反射光をフォーカス距離調整が可能な光学系を介して受光することで、前記測定対象物についての二次元画像を取得する撮像手段と、
    前記二次元画像の複数の領域で像面コントラストを算出する第1の距離導出手段と、
    前記二次元画像の複数の領域で三角測量を行うことで、前記領域毎の距離情報を求めることが可能な第2の距離導出手段と、
    前記第1の距離導出手段の算出結果から、前記像面コントラストが所定の閾値を超過する高コントラスト領域を特定する処理を、前記撮像手段のフォーカス距離を変えて所定回数実行させると共に、該高コントラスト領域について前記第2の距離導出手段に三角測量を実行させる処理を行わせる制御演算手段と、
    前記三角測量により得られた距離情報に基づき当該測定対象物についての前記測定範囲の合わせ込み調整を行う測定範囲調整手段と
    を具備することを特徴とする三次元形状測定装置。
  3. 前記投光手段は、所定のパターン光を投光するものであり、
    前記第2の距離導出手段は、前記パターン光の投光及び受光の角度と、投光位置と受光位置との距離とから三角測量を行うものであることを特徴とする請求項2に記載の三次元形状測定装置。
  4. 前記投光手段が、スリット光を強度変調して発生する光源と、前記スリット光を前記測定対象物に走査投影する回転ミラーとを含むことを特徴とする請求項3に記載の三次元形状測定装置。
  5. 前記撮像手段は、スリット光の走査投影角に応じた受光エリアを有するエリアセンサを備え、
    前記第1の距離導出手段は、前記スリット光にて一投影エリアの走査が行われた結果、前記エリアセンサから出力される前記一投影エリアの輝度和分布に相当する出力値を取得し、前記輝度和分布の立ち上がり度合いに基づいて、像面コントラストの評価を行うことを特徴とする請求項4に記載の三次元形状測定装置。
  6. 第1の距離導出手段は、前記コントラスト算出結果から前記領域毎の概略距離情報を求めるものであり、
    前記第2の距離導出手段は、前記概略距離情報からスリット光の投光角を推定して三角測量を行うことを特徴とする請求項4に記載の三次元形状測定装置。
  7. 前記制御演算手段は、前記撮像手段のフォーカス距離を第1の距離として前記スリット光を前記測定対象物に走査投影させ、前記第1の距離導出手段により算出されるコントラストに基づいて測定対象物の存在領域を判定し、
    フォーカス距離が前記第1の距離とは異なる第2の距離として次回のスリット光の走査投影を行わせるに際し、前記測定対象物の存在領域に応じて走査投影角を設定することを特徴とする請求項4に記載の三次元形状測定装置。
  8. 前記測定範囲調整手段は、前記測定範囲中の合焦位置を、前記距離情報から推定される測定対象物の形状に応じて設定することで、測定範囲を調整することを特徴とする請求項2に記載の三次元形状測定装置。
  9. 前記測定範囲調整手段は、前記距離情報のうち最も近い点と遠い点とが前記測定奥行に含まれるように、測定範囲を調整することを特徴とする請求項2に記載の三次元形状測定装置。
  10. 撮像範囲として合焦位置の前後に所定の撮像奥行をもつ撮像装置における、撮像対象物に対するフォーカス調整方法であって、
    所定のパターン光を測定対象物に投光すると共にその反射光を受光して前記測定対象物についての二次元画像を取得する動作と、取得された二次元画像について複数の領域で像面コントラストを算出する動作とを、フォーカス距離を変えて所定回数繰り返すステップと、
    前記像面コントラストが所定の閾値を超過する高コントラスト領域を、各フォーカス距離で取得された二次元画像毎に抽出するステップと、
    前記高コントラスト領域に対応する前記撮像対象物上の位置と、前記投光及び受光の位置とに基づいて、三角測量により距離情報を取得するステップと、
    前記距離情報に基づき当該撮像対象物についての前記撮像範囲の合わせ込み調整を行うステップと
    を含むことを特徴とするフォーカス調整方法。
JP2006160088A 2006-06-08 2006-06-08 三次元形状測定方法、装置、及びフォーカス調整方法 Expired - Fee Related JP4380663B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006160088A JP4380663B2 (ja) 2006-06-08 2006-06-08 三次元形状測定方法、装置、及びフォーカス調整方法
US11/810,939 US7436525B2 (en) 2006-06-08 2007-06-07 Three-dimensional shape measuring method, three-dimensional shape measuring apparatus, and focus adjusting method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006160088A JP4380663B2 (ja) 2006-06-08 2006-06-08 三次元形状測定方法、装置、及びフォーカス調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007327882A JP2007327882A (ja) 2007-12-20
JP4380663B2 true JP4380663B2 (ja) 2009-12-09

Family

ID=38821587

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006160088A Expired - Fee Related JP4380663B2 (ja) 2006-06-08 2006-06-08 三次元形状測定方法、装置、及びフォーカス調整方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7436525B2 (ja)
JP (1) JP4380663B2 (ja)

Families Citing this family (44)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007005388A1 (de) * 2007-02-02 2008-08-07 Siemens Ag Refraktive Erzeugung eines konzentrisch aufgefächerten strukturierten Lichtstrahlenbündels, optische Messvorrichtung mit refraktivem Ablenkungselement
US7764388B2 (en) * 2007-12-31 2010-07-27 Honeywell International Inc. Autofocus control voltage for indicating package dimensions
JP2009258089A (ja) * 2008-03-19 2009-11-05 Mitsubishi Electric Corp 形状計測装置
ITTO20080312A1 (it) * 2008-04-22 2009-10-23 Opm S P A Metodo e gruppo di verifica per accertare l'assenza di residui alimentari in stampi di prodotti alimentari, in particolare prodotti in cioccolato
US8896839B2 (en) * 2008-07-30 2014-11-25 Pason Systems Corp. Multiplex tunable filter spectrometer
JP5206344B2 (ja) * 2008-11-14 2013-06-12 オムロン株式会社 光学式計測装置
US9482755B2 (en) 2008-11-17 2016-11-01 Faro Technologies, Inc. Measurement system having air temperature compensation between a target and a laser tracker
CN102549377A (zh) * 2009-05-21 2012-07-04 三星重工业株式会社 平板扫描模块,平板扫描系统,用于测量平板扫描模块对准误差的夹具,和利用该夹具测量平板扫描模块对准误差的方法
US8243289B2 (en) * 2009-05-29 2012-08-14 Perceptron, Inc. System and method for dynamic windowing
US9772394B2 (en) 2010-04-21 2017-09-26 Faro Technologies, Inc. Method and apparatus for following an operator and locking onto a retroreflector with a laser tracker
US9400170B2 (en) 2010-04-21 2016-07-26 Faro Technologies, Inc. Automatic measurement of dimensional data within an acceptance region by a laser tracker
US8619265B2 (en) 2011-03-14 2013-12-31 Faro Technologies, Inc. Automatic measurement of dimensional data with a laser tracker
US9377885B2 (en) 2010-04-21 2016-06-28 Faro Technologies, Inc. Method and apparatus for locking onto a retroreflector with a laser tracker
GB2511236B (en) 2011-03-03 2015-01-28 Faro Tech Inc Target apparatus and method
US9686532B2 (en) 2011-04-15 2017-06-20 Faro Technologies, Inc. System and method of acquiring three-dimensional coordinates using multiple coordinate measurement devices
USD688577S1 (en) 2012-02-21 2013-08-27 Faro Technologies, Inc. Laser tracker
US9164173B2 (en) 2011-04-15 2015-10-20 Faro Technologies, Inc. Laser tracker that uses a fiber-optic coupler and an achromatic launch to align and collimate two wavelengths of light
US9482529B2 (en) 2011-04-15 2016-11-01 Faro Technologies, Inc. Three-dimensional coordinate scanner and method of operation
US8537376B2 (en) 2011-04-15 2013-09-17 Faro Technologies, Inc. Enhanced position detector in laser tracker
US9279677B2 (en) 2011-06-24 2016-03-08 Konica Minolta, Inc. Corresponding point search device and distance measurement device
WO2013042323A1 (ja) * 2011-09-20 2013-03-28 パナソニック株式会社 ライトフィールド撮像装置、および画像処理装置
JP5986364B2 (ja) * 2011-10-17 2016-09-06 キヤノン株式会社 三次元形状計測装置、三次元形状計測装置の制御方法、およびプログラム
US9638507B2 (en) 2012-01-27 2017-05-02 Faro Technologies, Inc. Measurement machine utilizing a barcode to identify an inspection plan for an object
JP6161253B2 (ja) * 2012-11-05 2017-07-12 株式会社キーエンス 形状測定装置、形状測定方法および形状測定プログラム
JP6092602B2 (ja) * 2012-12-04 2017-03-08 株式会社安永 欠陥検査装置及び欠陥検査方法
US9041914B2 (en) 2013-03-15 2015-05-26 Faro Technologies, Inc. Three-dimensional coordinate scanner and method of operation
KR20150010230A (ko) * 2013-07-18 2015-01-28 삼성전자주식회사 단일 필터를 이용하여 대상체의 컬러 영상 및 깊이 영상을 생성하는 방법 및 장치.
US9395174B2 (en) 2014-06-27 2016-07-19 Faro Technologies, Inc. Determining retroreflector orientation by optimizing spatial fit
US9507995B2 (en) * 2014-08-29 2016-11-29 X Development Llc Combination of stereo and structured-light processing
US9569859B2 (en) 2014-12-29 2017-02-14 Dell Products, Lp System and method for redefining depth-based edge snapping for three-dimensional point selection
US10295335B2 (en) * 2015-04-22 2019-05-21 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Shape measurement apparatus and shape measurement method
DE102015121673B4 (de) * 2015-12-11 2019-01-10 SmartRay GmbH Formermittlungsverfahren
US10587858B2 (en) * 2016-03-14 2020-03-10 Symbol Technologies, Llc Device and method of dimensioning using digital images and depth data
WO2017163537A1 (ja) * 2016-03-22 2017-09-28 三菱電機株式会社 距離計測装置及び距離計測方法
EP3315901B1 (de) * 2016-10-27 2019-06-05 Pepperl & Fuchs GmbH Messvorrichtung und verfahren zur triangulationsmessung
ES2682525B1 (es) * 2017-03-20 2019-10-21 Univ Girona Conjunto de escaneo por laser, vehiculo y procedimiento de escaneo por laser correspondientes
JP7181790B2 (ja) * 2018-12-28 2022-12-01 株式会社キーエンス レーザ加工装置
CN110332890A (zh) * 2019-07-24 2019-10-15 四川建筑职业技术学院 一种基于北斗定位的基坑边坡变形实时监测仪及方法
EP4036860A1 (en) 2019-09-27 2022-08-03 Sigma.Ai Sl Method for the unsupervised measurement of the dimensions of an object using a view obtained with a single camera
CN110796695B (zh) * 2019-10-24 2022-04-05 深圳市瑞源祥橡塑制品有限公司 食物熟化尺寸获取方法、装置、计算机设备以及存储介质
JP2021117437A (ja) * 2020-01-29 2021-08-10 セイコーエプソン株式会社 推定方法、計測方法および推定装置
US20210291435A1 (en) * 2020-03-19 2021-09-23 Ricoh Company, Ltd. Measuring apparatus, movable apparatus, robot, electronic device, fabricating apparatus, and measuring method
CN112222622A (zh) * 2020-09-30 2021-01-15 常州工学院 一种实时变焦的激光焊接方法
CN115040238B (zh) * 2022-08-15 2022-11-15 南昌大学第二附属医院 体表皮损区域激光定位设备的控制方法及激光定位设备

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0816608B2 (ja) 1991-03-15 1996-02-21 幸男 佐藤 形状計測装置
JPH05107463A (ja) 1991-10-15 1993-04-30 Nikon Corp 焦点検出装置
JP3143038B2 (ja) * 1994-11-18 2001-03-07 株式会社日立製作所 自動焦点合わせ方法及び装置並びに三次元形状検出方法及びその装置
JPH0946730A (ja) * 1995-07-28 1997-02-14 Canon Inc 立体形状抽出装置
JP3511806B2 (ja) * 1996-06-05 2004-03-29 ミノルタ株式会社 3次元計測装置
WO2000003357A1 (en) * 1998-07-08 2000-01-20 Ppt Vision, Inc. Identifying and handling device tilt in a three-dimensional machine-vision image
JP3353737B2 (ja) 1999-03-29 2002-12-03 ミノルタ株式会社 3次元情報入力カメラ
US20040041996A1 (en) * 2002-08-28 2004-03-04 Fuji Xerox Co., Ltd. Range finder and method
JP4111166B2 (ja) 2004-05-07 2008-07-02 コニカミノルタセンシング株式会社 3次元形状入力装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20070285672A1 (en) 2007-12-13
US7436525B2 (en) 2008-10-14
JP2007327882A (ja) 2007-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4380663B2 (ja) 三次元形状測定方法、装置、及びフォーカス調整方法
US7812969B2 (en) Three-dimensional shape measuring apparatus
US7405762B2 (en) Camera having AF function
JP2017207771A (ja) 焦点検出装置、焦点調節装置およびカメラ
JP2007121896A (ja) 焦点検出装置および光学システム
JP2006514739A (ja) 歯科用レーザデジタイザシステム
JP2006514739A5 (ja)
JP2013190394A (ja) パターン照明装置、及び測距装置
JP2012255910A (ja) 撮像装置
JP2008242181A (ja) 光検出装置、焦点検出装置、撮像装置および光検出装置の製造方法
JP2007322259A (ja) エッジ検出方法、装置、及びプログラム
JP2010152881A (ja) バーコード・スキャナ及びバーコード走査方法
JP7327075B2 (ja) 撮像装置
JP2016136271A (ja) 撮像装置
JP5966262B2 (ja) 撮像装置
KR102334210B1 (ko) 보조광 투광 장치 및 이를 포함하는 촬상 장치
JP2009068898A (ja) 三次元形状測定装置および該方法
JP2017040704A (ja) 撮像装置および撮影システム
JP7210170B2 (ja) 処理装置、処理システム、撮像装置、処理方法、プログラム、および、記録媒体
JP7282598B2 (ja) 制御装置、撮像装置、制御方法、および、プログラム
JP6136364B2 (ja) デフォーカス量検出装置およびカメラ
JP2017116723A (ja) 撮像装置、焦点調整装置および焦点調整プログラム
JP2018009977A (ja) パターン照射装置、撮影システムおよびハンドリングシステム
JP6493444B2 (ja) 撮像装置
JP5679718B2 (ja) 撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080509

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080916

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090901

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090914

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131002

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees