JP4380180B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3102Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM] using two-dimensional electronic spatial light modulators
    • H04N9/3105Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM] using two-dimensional electronic spatial light modulators for displaying all colours simultaneously, e.g. by using two or more electronic spatial light modulators

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  • Projection Apparatus (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、反射型空間光変調素子を用いた画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、反射型空間光変調素子を用いた画像表示装置が提案されている。
【0003】
図7は、従来の画像表示装置の構成を示す平面図である。
【0004】
この画像表示装置においては、白色光源101から発せられた光束は、凹面反射鏡102により略々平行光束となされて、偏光選択手段103に入射される。この偏光選択手段103は、いわゆる偏光板やPS変換素子であって、白色光源101からの光束を直線偏光にして透過させる。白色光源101から発せられた光束の赤色成分光、緑色成分光及び青色成分光は、それぞれ直線偏光となっており、互いに偏波面を同一方向としている。
【0005】
そして、白色光源101からの光束は、第1の積層位相差フィルタ104に入射される。この積層位相差フィルタは、位相差板が積層されて構成された光学素子であって、特定の波長帯域のみの偏波面の方向を90°回転させるフィルタである。この第1の積層位相差フィルタ104を透過した光束においては、緑色成分光(G)及び青色成分光(B)の偏波面は、赤色成分光(R)の偏波面に対して直交している。
【0006】
第1の積層位相差フィルタ104を透過した光束は、第1の偏光ビームスプリッタ105に入射される。この第1の偏光ビームスプリッタ105においては、反射面105aに対して、赤色成分光(R)がS偏光、緑色成分光(G)及び青色成分光(B)がP偏光となっている。したがって、この第1の偏光ビームスプリッタ105においては、赤色成分光(R)が反射面105aにより反射され、緑色成分光(G)及び青色成分光(B)が反射面105aを透過する。
【0007】
第1の偏光ビームスプリッタ105から出射された緑色成分光(G)及び青色成分光(B)は、第1の積層位相差フィルタ109に入射される。この第1の積層位相差フィルタ109は、緑色成分光(G)の偏波面が青色成分光(B)の偏波面に対して直交する状態として、これら緑色成分光(G)及び青色成分光(B)を透過させる。
【0008】
第1の積層板位相差フィルタ109から出射された緑色成分光(G)及び青色成分光(B)は、第2の偏光ビームスプリッタ106に入射される。この第2の偏光ビームスプリッタ106においては、反射面106aに対して、緑色成分光(G)がS偏光、青色成分光(B)はP偏光となっている。
【0009】
緑色成分光(G)は、反射面106aにより反射されてこの第2の偏光ビームスプリッタ106より出射され、緑色用反射型空間光変調素子112に入射する。この緑色用反射型空間光変調素子112は、いわゆる液晶表示デバイスであって、入射光を表示画像の緑色成分に応じて偏光変調して反射する。
【0010】
緑色用反射型空間光変調素子112により変調されて反射された第1の変調光は、第2の偏光ビームスプリッタ106に再入射する。この第1の変調光は、反射面106aに対してP偏光となっているので、この反射面106aを透過して、この第2の偏光ビームスプリッタ106から、第1の偏光ビームスプリッタ105に戻る方向と異なる方向に出射する。
【0011】
青色成分光(B)は、反射面106aを透過してこの第2の偏光ビームスプリッタ106より出射され、青色用反射型空間光変調素子107に入射する。この青色用反射型空間光変調素子107は、いわゆる液晶表示デバイスであって、入射光を表示画像の緑色成分に応じて偏光変調して反射する。
【0012】
青色用反射型空間光変調素子107により変調されて反射された第2の変調光は、第2の偏光ビームスプリッタ106に再入射する。この第2の変調光は、反射面106aに対してS偏光となっているので、この反射面106aで反射されて、この第2の偏光ビームスプリッタ106から、第1の偏光ビームスプリッタ105に戻る方向と異なる方向に出射する。
【0013】
第2の偏光ビームスプリッタ106から出射された第1及び第2の変調光は、第2の積層位相差フィルタ110に入射される。この第2の積層位相差フィルタ110は、第1の変調光の偏波面のみを90°回転させ、第1及び第2の変調光を、第4の偏光ビームスプリッタ116に入射させる。
【0014】
一方、第1の偏光ビームスプリッタ105から出射された赤色成分光は、第3の偏光ビームスプリッタ110に入射される。この第3の偏光ビームスプリッタ110においては、反射面110aに対して、赤色成分光(R)はS偏光となっている。赤色成分光(R)は、反射面110aで反射されてこの第3の偏光ビームスプリッタ10より出射され、赤色用反射型空間光変調素子111に入射する。
【0015】
赤色用反射型空間光変調素子111は、いわゆる液晶表示デバイスであって、それぞれ、入射光を表示画像の赤色成分に応じて偏光変調して反射する。
【0016】
赤色用反射型空間光変調素子111により変調されて反射された第3の変調光は、第3の偏光ビームスプリッタ10に再入射する。この第3の変調光は、反射面110aに対してP偏光となっているので、この反射面110aを透過し、この第3の偏光ビームスプリッタ110から、第4の偏光ビームスプリッタ116に入射させる。
【0017】
第4の偏光ビームスプリッタ116においては、反射面116aに対して、第1及び第2の変調光がS偏光、第3の変調光がP偏光となっている。第1及び第2の変調光は反射面116aにより反射され、この第4の偏光ビームスプリッタ116より出射される。第3の変調光は、反射面116aを透過して、この第4の偏光ビームスプリッタ116より出射される。このようにして、第1乃至第3の変調光が合成される。
【0018】
第4の偏光ビームスプリッタ116からの出射光は、投射光学系118に入射する。この投射光学系118は、入射光を図示しないスクリーン上に投影し、画像表示を行う。
【0019】
【特許文献1】
特開2002−122810号公報
【特許文献2】
特開2002−287094号公報
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
前述のような画像表示装置においては、第4の偏光ビームスプリッタ116からの出射光は、第1及び第2の変調光が第4の偏光ビームスプリッタ116の反射面116aに対するS偏光、第3の変調光が反射面116aに対するP偏光の状態で、投射光学系118に入射される。
【0021】
投射光学系118は、複数のレンズ群により構成されている。これらレンズ群には、光の透過率を向上させるために、反射防止膜が形成されている。理想的な反射防止膜においては完全無反射が実現されるはずであるが、実際の反射防止膜においては、数%の反射が生ずる。
【0022】
そのため、投射光学系118に入射した光束の一部は、偏光方向が維持されたまま、この投射光学系118のレンズ群により反射され、第4の偏光ビームスプリッタ116に再入射することとなる。
【0023】
このようにして投射光学系118から第4の偏光ビームスプリッタ116に再入射した光は、それぞれの反射型空間光変調素子107,111,112まで戻る。このように反射型空間光変調素子107,111,112に戻った光は、再び反射され、投射光学系118に入射する。
【0024】
このようにして投射光学系118に再入射した光は、本来の画像情報に応じた光に重畳されて、スクリーン上に投射されてしまう。すると、表示された画像は、不要な像が重畳された著しく品位の劣化した画像となってしまう。すなわち、この画像は、コントラストが低下したり、ゴースト像を伴う画像となってしまう。
【0025】
そこで、本発明は、反射型空間光変調素子を用いた画像表示装置において、不要な像が取り除かれ、コントラストが高く、ゴースト像の発生のない高品位の画像の表示が行える画像表示装置を提供しようとするものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明に係る投射型表示装置は、白色光源と、この白色光源から発せられた光を赤色成分光、緑色成分光及び青色成分光がそれぞれ直線偏光であって第1の色成分光の偏波面が第2及び第3の色成分光の偏波面に対して直交している状態とする第1の波長選択性偏光変換手段と、この波長選択性偏光変換手段を経た光が入射され第1の色成分光と第2及び第3の色成分光との光路を偏波面方向に応じて分岐させる第1の偏光分離素子と、この第1の偏光分離素子から前記第1の色成分光が入射されこの第1の色成分光を第1の反射型空間光変調素子に入射させるとともにこの第1の反射型空間光変調素子によって表示画像の第1の色成分に応じて偏光変調されて反射された第1の変調光が再入射されこの第1の変調光を前記第1の偏光分離素子に戻る方向と異なる方向に出射させる第2の偏光分離素子と、第1の偏光分離素子から第2及び第3の色成分光が入射され第2の色成分光の偏波面が第3の色成分光の偏波面に対して直交している状態とする第2の波長選択性偏光変換手段と、この第2の波長選択性偏光変換手段から第2及び第3の色成分光が入射され第2の色成分光を第2の反射型空間光変調素子に入射させ第3の色成分光を第3の反射型空間光変調素子に入射させるとともに第2の反射型空間光変調素子によって表示画像の第2の色成分に応じて偏光変調されて反射された第2の変調光が再入射され第3の反射型空間光変調素子によって表示画像の第3の色成分に応じて偏光変調されて反射された第3の変調光が再入射されこれら第2及び第3の変調光を第2の波長選択性偏光変換手段に戻る方向と異なる方向に出射させる第3の偏光分離素子と、第2の偏光分離素子から出射された第1の変調光と第3の偏光分離素子から出射された第2及び第3の変調光とが入射されこれら各変調光を合成して出射する第4の偏光分離素子である偏光合成素子と、前記第2の偏光分離素子と前記偏光合成素子との間に配置され、青色成分光の偏波面を90度回転させる第3の波長選択性偏光変換手段と、この偏光合成素子からの出射光が入射され少なくとも第2及び第3の変調光を円偏光として投射光学系に入射させる位相変換手段とを備え、前記第1の色成分光が青色成分光であり、前記第1の反射型空間光変調素子には、前記第2の偏光分離素子に入射した前記青色成分光が、前記第2の偏光分離素子の偏光分離面により反射された後に入射することを特徴とするものである。
【0027】
この画像表示装置においては、偏光合成素子において合成された第1の変調光と第2及び第3の変調光とは、位相変換手段により、少なくとも第2及び第3の変調光が円偏光とされて投射光学系に入射されるので、投射光学系における反射光は、位相変換手段に再入射することにより、この位相変換手段への初めの入射光に対して偏波面が直交する状態となされる。
【0028】
また、本発明に係る投射型表示装置においては、第1の偏光分離素子と前記第2の偏光分離素子との間に、青色成分光の偏波面を90度回転させる第1の色成分光の偏光変換手段を配置することが望ましい。
【0029】
この場合においては、投射光学系で反射されて偏光合成素子に再入射した反射光が各色用の反射型空間光変調素子まで戻ることを確実に防止することができる。
【0032】
さらにまた、本発明に係る投射型表示装置においては、第1の色成分光を青色成分光とし、第2及び第3の色成分光を赤色成分光及び緑色成分光とすることが望ましい。
【0033】
この場合においては、投射光学系において反射された青色成分光が、反射型空間光変調素子まで戻り、再び投射光学系に入射しても、青色光に対する人間の目の感度が低いので、実用上の問題は発生しない。
【0034】
前記第2の偏光分離素子と前記偏光合成素子との間に配置され、青色成分光のみを透過させる青色成分光選択手段を有することが望ましい。第1の色成分光が青色成分光の場合、このような青色成分光選択手段を設けることにより、コントラストを向上させることができる。
【0035】
前記位相変換手段は、前記偏光合成素子から入射される前記第2及び第3の色成分光の偏波面と、前記偏光合成素子から前記投射光学系に入射して、前記投射光学系で反射して前記偏光合成素子に再入射する前記第2及び第3の色成分光の偏波面とが直交している状態に変換することが望ましい。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0037】
図1は、本発明に係る画像表示装置の第1の実施の形態を示す平面図である。
【0038】
この画像表示装置においては、白色光源1から発せられた光束は、凹面反射鏡2により略々平行光束となされて、偏光選択手段3に入射される。白色光源1としては、超高圧水銀ランプ(UHPランプ)などの放電ランプが用いられる。また、凹面反射鏡2としては、放物面鏡を使用することができる。
【0039】
偏光選択手段3は、いわゆる偏光板やPS変換素子であって、白色光源1からの光束を直線偏光にして透過させる。白色光源1から発せられ偏光選択手段3を透過した光束の赤色成分光、緑色成分光及び青色成分光は、それぞれ直線偏光となっており、互いに偏波面を同一方向としている。
【0040】
そして、白色光源1からの光束は、第1の波長選択性偏光変換手段となる第1の積層位相差フィルタ4に入射される。この積層位相差フィルタは、位相差板が積層されて構成された光学素子であって、特定の波長帯域のみの偏波面の方向を90°回転させるフィルタである。このような積層位相差フィルタとしては、例えば、カラーリンク(Color Link)社製の「カラーセレクト(Color Select)」を使用することができる。
【0041】
この第1の積層位相差フィルタ4を透過した光束においては、赤色成分光(R)、緑色成分光(G)及び青色成分光(B)がそれぞれ直線偏光であって、第1の色成分光のみの偏波面の方向が90°回転されて、第1の色成分光の偏波面が第2及び第3の色成分光の偏波面に対して直交している状態となる。この実施の形態においては、第1の色成分光は青色成分光(B)であり、第2及び第3の色成分光は赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)となっている。すなわち、青色成分光(B)の偏波面は、赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)の偏波面に対して直交している。
【0042】
第1の積層位相差フィルタ4を透過した光束は、第1の偏光分離素子となる第1の偏光ビームスプリッタ5に入射される。この第1の偏光ビームスプリッタ5においては、入射光の光路に対して45°の傾斜となされた反射面5aに対して、青色成分光(B)がS偏光、赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)がP偏光となっている。したがって、この第1の偏光ビームスプリッタ5においては、青色成分光(B)が反射面5aにより反射され、赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)が反射面5aを透過し、これら青色成分光(B)の光路と、赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)の光路とが、偏波面方向に応じて分岐される。
【0043】
第1の偏光ビームスプリッタ5から出射された青色成分光(B)は、第2の偏光分離素子となる第2の偏光ビームスプリッタ6に入射される。この第2の偏光ビームスプリッタ6においては、入射光の光路に対して45°の傾斜となされた反射面6aに対して、青色成分光(B)がS偏光となっている。この青色成分光(B)は、反射面6aにより反射されてこの第2の偏光ビームスプリッタ6より出射され、第1の反射型空間光変調素子である青色用反射型空間光変調素子7に入射する。この青色用反射型空間光変調素子7は、いわゆる液晶表示デバイスであって、入射光を表示画像の青色成分に応じて偏光変調して反射する。表示画像の情報は、外部より、この青色用反射型空間光変調素子7に供給される。
【0044】
青色用反射型空間光変調素子7により変調されて反射された第1の変調光8は、第2の偏光ビームスプリッタ6に再入射する。この第1の変調光8は、反射面6aに対してP偏光となっているので、この反射面6aを透過して、この第2の偏光ビームスプリッタ6から、第1の偏光ビームスプリッタ5に戻る方向と異なる方向に出射する。
【0045】
一方、第1の偏光ビームスプリッタ5から出射された赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)は、第2の波長選択性偏光変換手段となる第2の積層位相差フィルタ9に入射される。この第2の積層位相差フィルタ9は、赤色成分光(R)の偏波面が緑色成分光(G)の偏波面に対して直交する状態として、これら赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)を透過させる。
【0046】
第2の積層位相差フィルタ9を透過した光束は、第3の偏光分離素子となる第3の偏光ビームスプリッタ10に入射される。この第3の偏光ビームスプリッタ10においては、入射光の光路に対して45°の傾斜となされた反射面10aに対して、赤色成分光(R)がP偏光、緑色成分光(G)がS偏光となっている。赤色成分光(R)は、反射面10aを透過してこの第3の偏光ビームスプリッタ10より出射され、第2の反射型空間光変調素子である赤色用反射型空間光変調素子11に入射する。また、緑色成分光(G)は、反射面10aにより反射されてこの第3の偏光ビームスプリッタ10より出射され、第3の反射型空間光変調素子である緑色用反射型空間光変調素子12に入射する。
【0047】
赤色用反射型空間光変調素子11及び緑色用反射型空間光変調素子12は、いわゆる液晶表示デバイスであって、それぞれ、入射光を表示画像の赤色成分及び緑色成分に応じて偏光変調して反射する。表示画像の情報は、外部より、これら赤色用反射型空間光変調素子11及び緑色用反射型空間光変調素子12に供給される。
【0048】
赤色用反射型空間光変調素子11により変調されて反射された第2の変調光13は、第3の偏光ビームスプリッタ10に再入射する。この第2の変調光13は、反射面10aに対してS偏光となっているので、この反射面10aにより反射され、この第3の偏光ビームスプリッタ10から、第1の偏光ビームスプリッタ5に戻る方向と異なる方向に出射する。
【0049】
緑色用反射型空間光変調素子12により変調されて反射された第3の変調光14は、第3の偏光ビームスプリッタ10に再入射する。この第3の変調光14は、反射面10aに対してP偏光となっているので、この反射面10aを透過して、この第3の偏光ビームスプリッタ10から、第1の偏光ビームスプリッタ5に戻る方向と異なる方向に出射する。
【0050】
第2の偏光ビームスプリッタ6から出射された第1の変調光8は、第3の積層位相差フィルタ15に入射される。この第3の積層位相差フィルタ15は、第1の変調光8の偏波面を90°回転させてこの第1の変調光8を透過させ、偏光合成素子となる第4の偏光ビームスプリッタ16に入射させる。
【0051】
第3の積層位相差フィルタ15は、第1の変調光8である青色光成分のみの偏波面を90°回転させて透過させる特性を有している。このような特性を有する第3の積層位相差フィルタ15は、コントラストの向上に寄与する。なお、以下の実施の形態においても、第3の積層位相差フィルタ15は、このような特性を有するものとする。
【0052】
また、第3の偏光ビームスプリッタ10から出射された第1及び第2の変調光13,14は、第4の積層位相差フィルタ17に入射される。この第4の積層位相差フィルタ17は、第2の変調光13の偏波面を90°回転させて第2及び第3の変調光13,14を透過させ、第4の偏光ビームスプリッタ16に入射させる。このとき、第2及び第3の変調光13,14の偏波面は同一の方向となっている。
【0053】
第4の偏光ビームスプリッタ16においては、入射光の光路に対して45°の傾斜となされた反射面16aに対して、第1の変調光8がS偏光、第2及び第3の変調光13,14がP偏光となっている。第1の変調光8は、反射面16aにより反射されて、この第4の偏光ビームスプリッタ16より出射される。第2及び第3の変調光13,14は、反射面16aを透過して、この第4の偏光ビームスプリッタ16より出射される。このようにして、第1の変調光8と、第2及び第3の変調光13,14とが合成される。
【0054】
第4の偏光ビームスプリッタ16からの出射光は、位相変換手段となる四分の一波長板(λ/4板)18に入射される。この四分の一波長板18は、第1乃至第3の変調光8,13,14を円偏光として、投射光学系19に入射させる。なお、四分の一波長板18は、第2及び第3の変調光13,14のみを円偏光とするものであってもよい。
【0055】
投射光学系19は、入射光を図示しないスクリーン上に投影し、画像表示を行う。この投射光学系19は、複数のレンズ群により構成され、これらレンズ群には、光の透過率を向上させるために、反射防止膜が形成されている。
【0056】
この画像表示装置において、投射光学系19をなす複数のレンズ群において数%の反射が生じた場合、この反射光は、投射光学系19への入射光と反対方向の円偏光となって、四分の一波長板18に再入射する。この四分の一波長板18に再入射した反射光は、円偏光から直線偏光に変換される。このときの偏波面の方向は、この四分の一波長板18に初めに入射した各変調光の偏波面の方向に直交する方向となっている。したがって、このようにして投射光学系19から第4の偏光ビームスプリッタ16に再入射した反射光は、それぞれの反射型空間光変調素子7,11,12まで戻ることがない。そのため、この画像表示装置においては、投射光学系19からの反射光が本来の画像情報に応じた光に重畳されてスクリーン上に投射されてしまうことがなく、コントラストの高いゴースト像の発生のない画像表示を行うことができる。
【0057】
なお、この画像表示装置においては、投射光学系19において反射された青色成分光(B)は、第4及び第3の偏光ビームスプリッタ16,10を透過して緑色用反射型空間光変調素子12まで戻り、この緑色用反射型空間光変調素子12によって反射されて再び投射光学系19に入射する可能性がある。しかし、青色光に対する人間の目の感度は低いので、実用上は問題ないといえる。
【0058】
また、この画像表示装置において、第1の色成分光を赤色成分光(R)とし、第2及び第3の色成分光を緑色成分光(G)及び青色成分光(B)としても、人間の目において最も感度が高い緑色光の投射光学系19における不用反射光が取り除かれるため、目視上、充分な効果が得られる。
【0059】
さらに、この画像表示装置において、投射光学系19における不用反射光の除去について、赤色成分光(R)及び青色成分光(B)に重点を置くならば、第1の色成分光を緑色成分光(G)とし、第2及び第3の色成分光を赤色成分光(R)及び青色成分光(B)としてもよい。
【0060】
図2は、本発明に係る画像表示装置の第2の実施の形態を示す平面図である。
【0061】
この画像表示装置は、図2に示すように構成することもできる。すなわち、この画像表示装置においては、白色光源1から発せられた光束は、凹面反射鏡2により略々平行光束となされて、偏光選択手段3に入射される。
【0062】
偏光選択手段3は、白色光源1からの光束を直線偏光にして透過させる。白色光源1から発せられ偏光選択手段3を透過した光束の赤色成分光、緑色成分光及び青色成分光は、それぞれ直線偏光となっており、互いに偏波面を同一方向としている。
【0063】
そして、白色光源1からの光束は、第1の波長選択性偏光変換手段となる第1の積層位相差フィルタ4に入射される。この積層位相差フィルタは、特定の波長帯域のみの偏波面の方向を90°回転させる。
【0064】
この第1の積層位相差フィルタ4を透過した光束においては、赤色成分光(R)、緑色成分光(G)及び青色成分光(B)がそれぞれ直線偏光であって、第2及び第3の色成分光のみの偏波面の方向が90°回転されて、第1の色成分光の偏波面が第2及び第3の色成分光の偏波面に対して直交している状態となる。この実施の形態においては、第1の色成分光は青色成分光(B)であり、第2及び第3の色成分光は赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)となっている。すなわち、青色成分光(B)の偏波面は、赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)の偏波面に対して直交している。
【0065】
第1の積層位相差フィルタ4を透過した光束は、第1の偏光分離素子となる第1の偏光ビームスプリッタ5に入射される。この第1の偏光ビームスプリッタ5においては、入射光の光路に対して45°の傾斜となされた反射面5aに対して、青色成分光(B)がS偏光、赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)がP偏光となっている。したがって、この第1の偏光ビームスプリッタ5においては、青色成分光(B)が反射面5aにより反射され、赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)が反射面5aを透過し、これら青色成分光(B)の光路と、赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)の光路とが、偏波面方向に応じて分岐される。
【0066】
第1の偏光ビームスプリッタ5から出射された青色成分光(B)は、第2の偏光分離素子となる第2の偏光ビームスプリッタ6に入射される。この第2の偏光ビームスプリッタ6においては、入射光の光路に対して45°の傾斜となされた反射面6aに対して、青色成分光(B)がS偏光となっている。この青色成分光(B)は、反射面6aにより反射されてこの第2の偏光ビームスプリッタ6より出射され、第1の反射型空間光変調素子である青色用反射型空間光変調素子7に入射する。この青色用反射型空間光変調素子7は、いわゆる液晶表示デバイスであって、入射光を表示画像の青色成分に応じて偏光変調して反射する。表示画像の情報は、外部より、この青色用反射型空間光変調素子7に供給される。
【0067】
青色用反射型空間光変調素子7により変調されて反射された第1の変調光8は、第2の偏光ビームスプリッタ6に再入射する。この第1の変調光8は、反射面6aに対してP偏光となっているので、この反射面6aを透過して、この第2の偏光ビームスプリッタ6から、第1の偏光ビームスプリッタ5に戻る方向と異なる方向に出射する。
【0068】
一方、第1の偏光ビームスプリッタ5から出射された赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)は、第2の波長選択性偏光変換手段となる第2の積層位相差フィルタ9に入射される。この第2の積層位相差フィルタ9は、赤色成分光(R)の偏波面が緑色成分光(G)の偏波面に対して直交する状態として、これら赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)を透過させる。
【0069】
第2の積層位相差フィルタ9を透過した光束は、第3の偏光分離素子となる第3の偏光ビームスプリッタ10に入射される。この第3の偏光ビームスプリッタ10においては、入射光の光路に対して45°の傾斜となされた反射面10aに対して、赤色成分光(R)がP偏光、緑色成分光(G)がS偏光となっている。赤色成分光(R)は、反射面10aを透過してこの第3の偏光ビームスプリッタ10より出射され、第2の反射型空間光変調素子である赤色用反射型空間光変調素子11に入射する。また、緑色成分光(G)は、反射面10aにより反射されてこの第3の偏光ビームスプリッタ10より出射され、第3の反射型空間光変調素子である緑色用反射型空間光変調素子12に入射する。
【0070】
赤色用反射型空間光変調素子11及び緑色用反射型空間光変調素子12は、いわゆる液晶表示デバイスであって、それぞれ、入射光を表示画像の赤色成分及び緑色成分に応じて偏光変調して反射する。表示画像の情報は、外部より、これら赤色用反射型空間光変調素子11及び緑色用反射型空間光変調素子12に供給される。
【0071】
赤色用反射型空間光変調素子11により変調されて反射された第2の変調光13は、第3の偏光ビームスプリッタ10に再入射する。この第2の変調光13は、反射面10aに対してS偏光となっているので、この反射面10aにより反射され、この第3の偏光ビームスプリッタ10から、第1の偏光ビームスプリッタ5に戻る方向と異なる方向に出射する。
【0072】
緑色用反射型空間光変調素子12により変調されて反射された第3の変調光14は、第3の偏光ビームスプリッタ10に再入射する。この第3の変調光14は、反射面10aに対してP偏光となっているので、この反射面10aを透過して、この第3の偏光ビームスプリッタ10から、第1の偏光ビームスプリッタ5に戻る方向と異なる方向に出射する。
【0073】
第2の偏光ビームスプリッタ6から出射された第1の変調光8は、第3の積層位相差フィルタ15に入射される。この第3の積層位相差フィルタ15は、第1の変調光8の偏波面を90°回転させてこの第1の変調光8を透過させ、偏光合成素子となる第4の偏光ビームスプリッタ16に入射させる。
【0074】
また、第3の偏光ビームスプリッタ10から出射された第1及び第2の変調光13,14は、第4の積層位相差フィルタ17に入射される。この第4の積層位相差フィルタ17は、第2の変調光13の偏波面を90°回転させて第2及び第3の変調光13,14を透過させ、第4の偏光ビームスプリッタ16に入射させる。このとき、第2及び第3の変調光13,14の偏波面は同一の方向となっている。
【0075】
第4の偏光ビームスプリッタ16においては、入射光の光路に対して45°の傾斜となされた反射面16aに対して、第1の変調光8がS偏光、第2及び第3の変調光13,14がP偏光となっている。第1の変調光8は、反射面16aにより反射されて、この第4の偏光ビームスプリッタ16より出射される。第2及び第3の変調光13,14は、反射面16aを透過して、この第4の偏光ビームスプリッタ16より出射される。このようにして、第1の変調光8と、第2及び第3の変調光13,14とが合成される。
【0076】
第4の偏光ビームスプリッタ16からの出射光は、位相変換手段となる四分の一波長板(λ/4板)18に入射される。この四分の一波長板18は、第1乃至第3の変調光8,13,14を円偏光として、投射光学系19に入射させる。なお、四分の一波長板18は、第2及び第3の変調光13,14のみを円偏光とするものであってもよい。
【0077】
投射光学系19は、入射光を図示しないスクリーン上に投影し、画像表示を行う。この投射光学系19は、複数のレンズ群により構成され、これらレンズ群には、光の透過率を向上させるために、反射防止膜が形成されている。
【0078】
この画像表示装置において、投射光学系19をなす複数のレンズ群において数%の反射が生じた場合、この反射光は、投射光学系19への入射光と反対方向の円偏光となって、四分の一波長板18に再入射する。この四分の一波長板18に再入射した反射光は、円偏光から直線偏光に変換される。このときの偏波面の方向は、この四分の一波長板18に初めに入射した各変調光の偏波面の方向に直交する方向となっている。したがって、このようにして投射光学系19から第4の偏光ビームスプリッタ16に再入射した反射光は、それぞれの反射型空間光変調素子7,11,12まで戻ることがない。そのため、この画像表示装置においては、投射光学系19からの反射光が本来の画像情報に応じた光に重畳されてスクリーン上に投射されてしまうことがなく、コントラストの高いゴースト像の発生のない画像表示を行うことができる。
【0079】
なお、この画像表示装置においては、投射光学系19において反射された青色成分光(B)は、第4及び第3の偏光ビームスプリッタ16,10を透過して緑色用反射型空間光変調素子12まで戻り、この緑色用反射型空間光変調素子12によって反射されて再び投射光学系19に入射する可能性がある。しかし、青色光に対する人間の目の感度は低いので、実用上は問題ない。
【0080】
また、この画像表示装置において、第1の色成分光を赤色成分光(R)とし、第2及び第3の色成分光を緑色成分光(G)及び青色成分光(B)としても、人間の目において最も感度が高い緑色光の投射光学系19における不用反射光が取り除かれるため、目視上、充分な効果が得られる。
【0081】
さらに、この画像表示装置において、投射光学系19における不用反射光の除去について、赤色成分光(R)及び青色成分光(B)に重点を置くならば、第1の色成分光を緑色成分光(G)とし、第2及び第3の色成分光を赤色成分光(R)及び青色成分光(B)としてもよい。
【0082】
図3は、本発明に係る画像表示装置の第3の実施の形態を示す平面図である。
【0083】
この画像表示装置は、図3に示すように構成することもできる。すなわち、この画像表示装置においては、白色光源1から発せられた光束は、凹面反射鏡2により略々平行光束となされて、偏光選択手段3に入射される。
【0084】
偏光選択手段3は、白色光源1からの光束を直線偏光にして透過させる。白色光源1から発せられ偏光選択手段3を透過した光束の赤色成分光、緑色成分光及び青色成分光は、それぞれ直線偏光となっており、互いに偏波面を同一方向としている。
【0085】
そして、白色光源1からの光束は、第1の波長選択性偏光変換手段となる第1の積層位相差フィルタ4に入射される。この積層位相差フィルタは、特定の波長帯域のみの偏波面の方向を90°回転させる。
【0086】
この第1の積層位相差フィルタ4を透過した光束においては、赤色成分光(R)、緑色成分光(G)及び青色成分光(B)がそれぞれ直線偏光であって、第2及び第3の色成分光のみの偏波面の方向が90°回転されて、第1の色成分光の偏波面が第2及び第3の色成分光の偏波面に対して直交している状態となる。この実施の形態においては、第1の色成分光は青色成分光(B)であり、第2及び第3の色成分光は赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)となっている。すなわち、青色成分光(B)の偏波面は、赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)の偏波面に対して直交している。
【0087】
第1の積層位相差フィルタ4を透過した光束は、第1の偏光分離素子となる第1の偏光ビームスプリッタ5に入射される。この第1の偏光ビームスプリッタ5においては、入射光の光路に対して45°の傾斜となされた反射面5aに対して、青色成分光(B)がP偏光、赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)がS偏光となっている。したがって、この第1の偏光ビームスプリッタ5においては、青色成分光(B)が反射面5aを透過し、赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)が反射面5aにより反射され、これら青色成分光(B)の光路と、赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)の光路とが、偏波面方向に応じて分岐される。
【0088】
第1の偏光ビームスプリッタ5から出射された青色成分光(B)は、青色用の積層位相差フィルタ20を透過して偏波面の方向を90°回転され、第2の偏光分離素子となる第2の偏光ビームスプリッタ6に入射される。この第2の偏光ビームスプリッタ6においては、入射光の光路に対して45°の傾斜となされた反射面6aに対して、青色成分光(B)がS偏光となっている。この青色成分光(B)は、反射面6aにより反射されてこの第2の偏光ビームスプリッタ6より出射され、第1の反射型空間光変調素子である青色用反射型空間光変調素子7に入射する。この青色用反射型空間光変調素子7は、いわゆる液晶表示デバイスであって、入射光を表示画像の青色成分に応じて偏光変調して反射する。表示画像の情報は、外部より、この青色用反射型空間光変調素子7に供給される。
【0089】
青色用反射型空間光変調素子7により変調されて反射された第1の変調光8は、第2の偏光ビームスプリッタ6に再入射する。この第1の変調光8は、反射面6aに対してP偏光となっているので、この反射面6aを透過して、この第2の偏光ビームスプリッタ6から、第1の偏光ビームスプリッタ5に戻る方向と異なる方向に出射する。
【0090】
一方、第1の偏光ビームスプリッタ5から出射された赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)は、第2の波長選択性偏光変換手段となる第2の積層位相差フィルタ9に入射される。この第2の積層位相差フィルタ9は、赤色成分光(R)の偏波面が緑色成分光(G)の偏波面に対して直交する状態として、これら赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)を透過させる。
【0091】
第2の積層位相差フィルタ9を透過した光束は、第3の偏光分離素子となる第3の偏光ビームスプリッタ10に入射される。この第3の偏光ビームスプリッタ10においては、入射光の光路に対して45°の傾斜となされた反射面10aに対して、赤色成分光(R)がP偏光、緑色成分光(G)がS偏光となっている。赤色成分光(R)は、反射面10aを透過してこの第3の偏光ビームスプリッタ10より出射され、第2の反射型空間光変調素子である赤色用反射型空間光変調素子11に入射する。また、緑色成分光(G)は、反射面10aにより反射されてこの第3の偏光ビームスプリッタ10より出射され、第3の反射型空間光変調素子である緑色用反射型空間光変調素子12に入射する。
【0092】
赤色用反射型空間光変調素子11及び緑色用反射型空間光変調素子12は、いわゆる液晶表示デバイスであって、それぞれ、入射光を表示画像の赤色成分及び緑色成分に応じて偏光変調して反射する。表示画像の情報は、外部より、これら赤色用反射型空間光変調素子11及び緑色用反射型空間光変調素子12に供給される。
【0093】
赤色用反射型空間光変調素子11により変調されて反射された第2の変調光13は、第3の偏光ビームスプリッタ10に再入射する。この第2の変調光13は、反射面10aに対してS偏光となっているので、この反射面10aにより反射され、この第3の偏光ビームスプリッタ10から、第1の偏光ビームスプリッタ5に戻る方向と異なる方向に出射する。
【0094】
緑色用反射型空間光変調素子12により変調されて反射された第3の変調光14は、第3の偏光ビームスプリッタ10に再入射する。この第3の変調光14は、反射面10aに対してP偏光となっているので、この反射面10aを透過して、この第3の偏光ビームスプリッタ10から、第1の偏光ビームスプリッタ5に戻る方向と異なる方向に出射する。
【0095】
第2の偏光ビームスプリッタ6から出射された第1の変調光8は、第3の積層位相差フィルタ15に入射される。この第3の積層位相差フィルタ15は、第1の変調光8の偏波面を90°回転させてこの第1の変調光8を透過させ、偏光合成素子となる第4の偏光ビームスプリッタ16に入射させる。
【0096】
また、第3の偏光ビームスプリッタ10から出射された第1及び第2の変調光13,14は、第4の積層位相差フィルタ17に入射される。この第4の積層位相差フィルタ17は、第2の変調光13の偏波面を90°回転させて第2及び第3の変調光13,14を透過させ、第4の偏光ビームスプリッタ16に入射させる。このとき、第2及び第3の変調光13,14の偏波面は同一の方向となっている。
【0097】
第4の偏光ビームスプリッタ16においては、入射光の光路に対して45°の傾斜となされた反射面16aに対して、第1の変調光8がS偏光、第2及び第3の変調光13,14がP偏光となっている。第1の変調光8は、反射面16aにより反射されて、この第4の偏光ビームスプリッタ16より出射される。第2及び第3の変調光13,14は、反射面16aを透過して、この第4の偏光ビームスプリッタ16より出射される。このようにして、第1の変調光8と、第2及び第3の変調光13,14とが合成される。
【0098】
第4の偏光ビームスプリッタ16からの出射光は、位相変換手段となる四分の一波長板(λ/4板)18に入射される。この四分の一波長板18は、第1乃至第3の変調光8,13,14を円偏光として、投射光学系19に入射させる。なお、四分の一波長板18は、第2及び第3の変調光13,14のみを円偏光とするものであってもよい。
【0099】
投射光学系19は、入射光を図示しないスクリーン上に投影し、画像表示を行う。この投射光学系19は、複数のレンズ群により構成され、これらレンズ群には、光の透過率を向上させるために、反射防止膜が形成されている。
【0100】
この画像表示装置において、投射光学系19をなす複数のレンズ群において数%の反射が生じた場合、この反射光は、投射光学系19への入射光と反対方向の円偏光となって、四分の一波長板18に再入射する。この四分の一波長板18に再入射した反射光は、円偏光から直線偏光に変換される。このときの偏波面の方向は、この四分の一波長板18に初めに入射した各変調光の偏波面の方向に直交する方向となっている。したがって、このようにして投射光学系19から第4の偏光ビームスプリッタ16に再入射した反射光は、それぞれの反射型空間光変調素子7,11,12まで戻ることがない。そのため、この画像表示装置においては、投射光学系19からの反射光が本来の画像情報に応じた光に重畳されてスクリーン上に投射されてしまうことがなく、コントラストの高いゴースト像の発生のない画像表示を行うことができる。
【0101】
なお、この画像表示装置においては、投射光学系19において反射された青色成分光(B)は、第4及び第3の偏光ビームスプリッタ16,10を透過して緑色用反射型空間光変調素子12まで戻り、この緑色用反射型空間光変調素子12によって反射されて再び投射光学系19に入射する可能性がある。しかし、青色光に対する人間の目の感度は低いので、実用上は問題ない。
【0102】
また、この画像表示装置において、第1の色成分光を赤色成分光(R)とし、第2及び第3の色成分光を緑色成分光(G)及び青色成分光(B)としても、人間の目において最も感度が高い緑色光の投射光学系19における不用反射光が取り除かれるため、目視上、充分な効果が得られる。
【0103】
さらに、この画像表示装置において、投射光学系19における不用反射光の除去について、赤色成分光(R)及び青色成分光(B)に重点を置くならば、第1の色成分光を緑色成分光(G)とし、第2及び第3の色成分光を赤色成分光(R)及び青色成分光(B)としてもよい。
【0104】
図4は、本発明に係る画像表示装置の第4の実施の形態を示す平面図である。
【0105】
この画像表示装置は、図4に示すように構成することもできる。すなわち、この画像表示装置においては、白色光源1から発せられた光束は、凹面反射鏡2により略々平行光束となされて、偏光選択手段3に入射される。
【0106】
偏光選択手段3は、白色光源1からの光束を直線偏光にして透過させる。白色光源1から発せられ偏光選択手段3を透過した光束の赤色成分光、緑色成分光及び青色成分光は、それぞれ直線偏光となっており、互いに偏波面を同一方向としている。
【0107】
そして、白色光源1からの光束は、第1の波長選択性偏光変換手段となる第1の積層位相差フィルタ4に入射される。この積層位相差フィルタは、特定の波長帯域のみの偏波面の方向を90°回転させる。
【0108】
この第1の積層位相差フィルタ4を透過した光束においては、赤色成分光(R)、緑色成分光(G)及び青色成分光(B)がそれぞれ直線偏光であって、第1の色成分光のみの偏波面の方向が90°回転されて、第1の色成分光の偏波面が第2及び第3の色成分光の偏波面に対して直交している状態となる。この実施の形態においては、第1の色成分光は青色成分光(B)であり、第2及び第3の色成分光は赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)となっている。すなわち、青色成分光(B)の偏波面は、赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)の偏波面に対して直交している。
【0109】
第1の積層位相差フィルタ4を透過した光束は、第1の偏光分離素子となる第1の偏光ビームスプリッタ5に入射される。この第1の偏光ビームスプリッタ5においては、入射光の光路に対して45°の傾斜となされた反射面5aに対して、青色成分光(B)がP偏光、赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)がS偏光となっている。したがって、この第1の偏光ビームスプリッタ5においては、青色成分光(B)が反射面5aを透過し、赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)が反射面5aにより反射され、これら青色成分光(B)の光路と、赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)の光路とが、偏波面方向に応じて分岐される。
【0110】
第1の偏光ビームスプリッタ5から出射された青色成分光(B)は、青色用の積層位相差フィルタ20を透過して偏波面の方向を90°回転され、第2の偏光分離素子となる第2の偏光ビームスプリッタ6に入射される。この第2の偏光ビームスプリッタ6においては、入射光の光路に対して45°の傾斜となされた反射面6aに対して、青色成分光(B)がS偏光となっている。この青色成分光(B)は、反射面6aにより反射されてこの第2の偏光ビームスプリッタ6より出射され、第1の反射型空間光変調素子である青色用反射型空間光変調素子7に入射する。この青色用反射型空間光変調素子7は、いわゆる液晶表示デバイスであって、入射光を表示画像の青色成分に応じて偏光変調して反射する。表示画像の情報は、外部より、この青色用反射型空間光変調素子7に供給される。
【0111】
青色用反射型空間光変調素子7により変調されて反射された第1の変調光8は、第2の偏光ビームスプリッタ6に再入射する。この第1の変調光8は、反射面6aに対してP偏光となっているので、この反射面6aを透過して、この第2の偏光ビームスプリッタ6から、第1の偏光ビームスプリッタ5に戻る方向と異なる方向に出射する。
【0112】
一方、第1の偏光ビームスプリッタ5から出射された赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)は、第2の波長選択性偏光変換手段となる第2の積層位相差フィルタ9に入射される。この第2の積層位相差フィルタ9は、赤色成分光(R)の偏波面が緑色成分光(G)の偏波面に対して直交する状態として、これら赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)を透過させる。
【0113】
第2の積層位相差フィルタ9を透過した光束は、第3の偏光分離素子となる第3の偏光ビームスプリッタ10に入射される。この第3の偏光ビームスプリッタ10においては、入射光の光路に対して45°の傾斜となされた反射面10aに対して、赤色成分光(R)がP偏光、緑色成分光(G)がS偏光となっている。赤色成分光(R)は、反射面10aを透過してこの第3の偏光ビームスプリッタ10より出射され、第2の反射型空間光変調素子である赤色用反射型空間光変調素子11に入射する。また、緑色成分光(G)は、反射面10aにより反射されてこの第3の偏光ビームスプリッタ10より出射され、第3の反射型空間光変調素子である緑色用反射型空間光変調素子12に入射する。
【0114】
赤色用反射型空間光変調素子11及び緑色用反射型空間光変調素子12は、いわゆる液晶表示デバイスであって、それぞれ、入射光を表示画像の赤色成分及び緑色成分に応じて偏光変調して反射する。表示画像の情報は、外部より、これら赤色用反射型空間光変調素子11及び緑色用反射型空間光変調素子12に供給される。
【0115】
赤色用反射型空間光変調素子11により変調されて反射された第2の変調光13は、第3の偏光ビームスプリッタ10に再入射する。この第2の変調光13は、反射面10aに対してS偏光となっているので、この反射面10aにより反射され、この第3の偏光ビームスプリッタ10から、第1の偏光ビームスプリッタ5に戻る方向と異なる方向に出射する。
【0116】
緑色用反射型空間光変調素子12により変調されて反射された第3の変調光14は、第3の偏光ビームスプリッタ10に再入射する。この第3の変調光14は、反射面10aに対してP偏光となっているので、この反射面10aを透過して、この第3の偏光ビームスプリッタ10から、第1の偏光ビームスプリッタ5に戻る方向と異なる方向に出射する。
【0117】
第2の偏光ビームスプリッタ6から出射された第1の変調光8は、第3の積層位相差フィルタ15に入射される。この第3の積層位相差フィルタ15は、第1の変調光8の偏波面を90°回転させてこの第1の変調光8を透過させ、偏光合成素子となる第4の偏光ビームスプリッタ16に入射させる。
【0118】
また、第3の偏光ビームスプリッタ10から出射された第1及び第2の変調光13,14は、第4の積層位相差フィルタ17に入射される。この第4の積層位相差フィルタ17は、第2の変調光13の偏波面を90°回転させて第2及び第3の変調光13,14を透過させ、第4の偏光ビームスプリッタ16に入射させる。このとき、第2及び第3の変調光13,14の偏波面は同一の方向となっている。
【0119】
第4の偏光ビームスプリッタ16においては、入射光の光路に対して45°の傾斜となされた反射面16aに対して、第1の変調光8がS偏光、第2及び第3の変調光13,14がP偏光となっている。第1の変調光8は、反射面16aにより反射されて、この第4の偏光ビームスプリッタ16より出射される。第2及び第3の変調光13,14は、反射面16aを透過して、この第4の偏光ビームスプリッタ16より出射される。このようにして、第1の変調光8と、第2及び第3の変調光13,14とが合成される。
【0120】
第4の偏光ビームスプリッタ16からの出射光は、位相変換手段となる四分の一波長板(λ/4板)18に入射される。この四分の一波長板18は、第1乃至第3の変調光8,13,14を円偏光として、投射光学系19に入射させる。なお、四分の一波長板18は、第2及び第3の変調光13,14のみを円偏光とするものであってもよい。
【0121】
投射光学系19は、入射光を図示しないスクリーン上に投影し、画像表示を行う。この投射光学系19は、複数のレンズ群により構成され、これらレンズ群には、光の透過率を向上させるために、反射防止膜が形成されている。
【0122】
この画像表示装置において、投射光学系19をなす複数のレンズ群において数%の反射が生じた場合、この反射光は、投射光学系19への入射光と反対方向の円偏光となって、四分の一波長板18に再入射する。この四分の一波長板18に再入射した反射光は、円偏光から直線偏光に変換される。このときの偏波面の方向は、この四分の一波長板18に初めに入射した各変調光の偏波面の方向に直交する方向となっている。したがって、このようにして投射光学系19から第4の偏光ビームスプリッタ16に再入射した反射光は、それぞれの反射型空間光変調素子7,11,12まで戻ることがない。そのため、この画像表示装置においては、投射光学系19からの反射光が本来の画像情報に応じた光に重畳されてスクリーン上に投射されてしまうことがなく、コントラストの高いゴースト像の発生のない画像表示を行うことができる。
【0123】
なお、この画像表示装置においては、投射光学系19において反射された青色成分光(B)は、第4及び第3の偏光ビームスプリッタ16,10を透過して緑色用反射型空間光変調素子12まで戻り、この緑色用反射型空間光変調素子12によって反射されて再び投射光学系19に入射する可能性がある。しかし、青色光に対する人間の目の感度は低いので、実用上は問題ない。
【0124】
また、この画像表示装置において、第1の色成分光を赤色成分光(R)とし、第2及び第3の色成分光を緑色成分光(G)及び青色成分光(B)としても、人間の目において最も感度が高い緑色光の投射光学系19における不用反射光が取り除かれるため、目視上、充分な効果が得られる。
【0125】
さらに、この画像表示装置において、投射光学系19における不用反射光の除去について、赤色成分光(R)及び青色成分光(B)に重点を置くならば、第1の色成分光を緑色成分光(G)とし、第2及び第3の色成分光を赤色成分光(R)及び青色成分光(B)としてもよい。
【0126】
図5は、本発明に係る画像表示装置の第5の実施の形態を示す平面図である。
【0127】
この画像表示装置は、図5に示すように構成することもできる。すなわち、この画像表示装置においては、白色光源1から発せられた光束は、凹面反射鏡2により略々平行光束となされて、偏光選択手段3に入射される。
【0128】
偏光選択手段3は、白色光源1からの光束を直線偏光にして透過させる。白色光源1から発せられ偏光選択手段3を透過した光束の赤色成分光、緑色成分光及び青色成分光は、それぞれ直線偏光となっており、互いに偏波面を同一方向としている。
【0129】
そして、白色光源1からの光束は、第1の波長選択性偏光変換手段となる第1の積層位相差フィルタ4に入射される。この積層位相差フィルタは、特定の波長帯域のみの偏波面の方向を90°回転させる。
【0130】
この第1の積層位相差フィルタ4を透過した光束においては、赤色成分光(R)、緑色成分光(G)及び青色成分光(B)がそれぞれ直線偏光であって、第1の色成分光のみの偏波面の方向が90°回転されて、第1の色成分光の偏波面が第2及び第3の色成分光の偏波面に対して直交している状態となる。この実施の形態においては、第1の色成分光は緑色成分光(G)であり、第2及び第3の色成分光は赤色成分光(R)及び青色成分光(B)となっている。すなわち、緑色成分光(G)の偏波面は、赤色成分光(R)及び青色成分光(B)の偏波面に対して直交している。
【0131】
第1の積層位相差フィルタ4を透過した光束は、第1の偏光分離素子となる第1の偏光ビームスプリッタ5に入射される。この第1の偏光ビームスプリッタ5においては、入射光の光路に対して45°の傾斜となされた反射面5aに対して、緑色成分光(G)がP偏光、赤色成分光(R)及び青色成分光(B)がS偏光となっている。したがって、この第1の偏光ビームスプリッタ5においては、緑色成分光(G)が反射面5aを透過し、赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)が反射面5aにより反射され、これら緑色成分光(G)の光路と、赤色成分光(R)及び青色成分光(B)の光路とが、偏波面方向に応じて分岐される。
【0132】
第1の偏光ビームスプリッタ5から出射された緑色成分光(G)は、第2の偏光分離素子となる第2の偏光ビームスプリッタ6に入射される。この第2の偏光ビームスプリッタ6においては、入射光の光路に対して45°の傾斜となされた反射面6aに対して、緑色成分光(G)がP偏光となっている。この緑色成分光(G)は、反射面6aを透過してこの第2の偏光ビームスプリッタ6より出射され、第1の反射型空間光変調素子である緑色用反射型空間光変調素子12に入射する。この緑色用反射型空間光変調素子12は、いわゆる液晶表示デバイスであって、入射光を表示画像の緑色成分に応じて偏光変調して反射する。表示画像の情報は、外部より、この緑色用反射型空間光変調素子12に供給される。
【0133】
緑色用反射型空間光変調素子12により変調されて反射された第1の変調光8は、第2の偏光ビームスプリッタ6に再入射する。この第1の変調光8は、反射面6aに対してS偏光となっているので、この反射面6aにより反射されて、この第2の偏光ビームスプリッタ6から、第1の偏光ビームスプリッタ5に戻る方向と異なる方向に出射する。
【0134】
一方、第1の偏光ビームスプリッタ5から出射された赤色成分光(R)及び青色成分光(B)は、第2の波長選択性偏光変換手段となる第2の積層位相差フィルタ9に入射される。この第2の積層位相差フィルタ9は、赤色成分光(R)の偏波面が青色成分光(B)の偏波面に対して直交する状態として、これら赤色成分光(R)及び青色成分光(B)を透過させる。
【0135】
第2の積層位相差フィルタ9を透過した光束は、第3の偏光分離素子となる第3の偏光ビームスプリッタ10に入射される。この第3の偏光ビームスプリッタ10においては、入射光の光路に対して45°の傾斜となされた反射面10aに対して、赤色成分光(R)がP偏光、青色成分光(B)がS偏光となっている。赤色成分光(R)は、反射面10aを透過してこの第3の偏光ビームスプリッタ10より出射され、第2の反射型空間光変調素子である赤色用反射型空間光変調素子11に入射する。また、青色成分光(B)は、反射面10aにより反射されてこの第3の偏光ビームスプリッタ10より出射され、第3の反射型空間光変調素子である青色用反射型空間光変調素子7に入射する。
【0136】
赤色用反射型空間光変調素子11及び青色用反射型空間光変調素子7は、いわゆる液晶表示デバイスであって、それぞれ、入射光を表示画像の赤色成分及び青色成分に応じて偏光変調して反射する。表示画像の情報は、外部より、これら赤色用反射型空間光変調素子11及び青色用反射型空間光変調素子7に供給される。
【0137】
赤色用反射型空間光変調素子11により変調されて反射された第2の変調光13は、第3の偏光ビームスプリッタ10に再入射する。この第2の変調光13は、反射面10aに対してS偏光となっているので、この反射面10aにより反射され、この第3の偏光ビームスプリッタ10から、第1の偏光ビームスプリッタ5に戻る方向と異なる方向に出射する。
【0138】
青色用反射型空間光変調素子7により変調されて反射された第3の変調光14は、第3の偏光ビームスプリッタ10に再入射する。この第3の変調光14は、反射面10aに対してP偏光となっているので、この反射面10aを透過して、この第3の偏光ビームスプリッタ10から、第1の偏光ビームスプリッタ5に戻る方向と異なる方向に出射する。
【0139】
第2の偏光ビームスプリッタ6から出射された第1の変調光8は、偏光合成素子となる第4の偏光ビームスプリッタ16に入射する。また、第3の偏光ビームスプリッタ10から出射された第1及び第2の変調光13,14は、第3の積層位相差フィルタ17に入射される。この第3の積層位相差フィルタ17は、第2の変調光13の偏波面を90°回転させて第2及び第3の変調光13,14を透過させ、第4の偏光ビームスプリッタ16に入射させる。このとき、第2及び第3の変調光13,14の偏波面は同一の方向となっている。
【0140】
第4の偏光ビームスプリッタ16においては、入射光の光路に対して45°の傾斜となされた反射面16aに対して、第1の変調光8がS偏光、第2及び第3の変調光13,14がP偏光となっている。第1の変調光8は、反射面16aにより反射されて、この第4の偏光ビームスプリッタ16より出射される。第2及び第3の変調光13,14は、反射面16aを透過して、この第4の偏光ビームスプリッタ16より出射される。このようにして、第1の変調光8と、第2及び第3の変調光13,14とが合成される。
【0141】
第4の偏光ビームスプリッタ16からの出射光は、第4の積層位相差フィルタ21に入射される。この第4の積層位相差フィルタ21は、第1の変調光8のみの偏波面を90°回転させて、第1乃至第3の変調光8,13,14を透過させる。このとき、第1乃至第3の変調光8,13,14の偏波面は同一の方向となっている。
【0142】
第4の偏光ビームスプリッタ16を経た各変調光8,13,14は、位相変換手段となる四分の一波長板(λ/4板)18に入射される。この四分の一波長板18は、第1乃至第3の変調光8,13,14を同一方向の円偏光として、投射光学系19に入射させる。
【0143】
投射光学系19は、入射光を図示しないスクリーン上に投影し、画像表示を行う。この投射光学系19は、複数のレンズ群により構成され、これらレンズ群には、光の透過率を向上させるために、反射防止膜が形成されている。
【0144】
この画像表示装置において、投射光学系19をなす複数のレンズ群において数%の反射が生じた場合、この反射光は、投射光学系19への入射光と反対方向の円偏光となって、四分の一波長板18に再入射する。この四分の一波長板18に再入射した反射光は、円偏光から直線偏光に変換される。このときの偏波面の方向は、この四分の一波長板18に初めに入射した各変調光の偏波面の方向に直交する方向となっている。したがって、このようにして投射光学系19から第4の偏光ビームスプリッタ16に再入射した反射光は、それぞれの反射型空間光変調素子7,11,12まで戻ることがない。そのため、この画像表示装置においては、投射光学系19からの反射光が本来の画像情報に応じた光に重畳されてスクリーン上に投射されてしまうことがなく、コントラストの高いゴースト像の発生のない画像表示を行うことができる。
【0145】
なお、この画像表示装置において、第1の色成分光を赤色成分光(R)、または、青色成分光(B)とし、第2及び第3の色成分光を緑色成分光(G)及び青色成分光(B)、または、赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)としてもよい。いずれの場合も、各色光の投射光学系19における不用反射光が取り除かれるため、充分な効果が得られる。
【0146】
図6は、本発明に係る画像表示装置の第6の実施の形態を示す平面図である。
【0147】
この画像表示装置は、図6に示すように構成することもできる。すなわち、この画像表示装置においては、白色光源1から発せられた光束は、凹面反射鏡2により略々平行光束となされて、偏光選択手段3に入射される。
【0148】
偏光選択手段3は、白色光源1からの光束を直線偏光にして透過させる。白色光源1から発せられ偏光選択手段3を透過した光束の赤色成分光、緑色成分光及び青色成分光は、それぞれ直線偏光となっており、互いに偏波面を同一方向としている。
【0149】
そして、白色光源1からの光束は、第1の波長選択性偏光変換手段となる第1の積層位相差フィルタ4に入射される。この積層位相差フィルタは、特定の波長帯域のみの偏波面の方向を90°回転させる。
【0150】
この第1の積層位相差フィルタ4を透過した光束においては、赤色成分光(R)、緑色成分光(G)及び青色成分光(B)がそれぞれ直線偏光であって、第1の色成分光のみの偏波面の方向が90°回転されて、第1の色成分光の偏波面が第2及び第3の色成分光の偏波面に対して直交している状態となる。この実施の形態においては、第1の色成分光は緑色成分光(G)であり、第2及び第3の色成分光は赤色成分光(R)及び青色成分光(B)となっている。すなわち、緑色成分光(G)の偏波面は、赤色成分光(R)及び青色成分光(B)の偏波面に対して直交している。
【0151】
第1の積層位相差フィルタ4を透過した光束は、第1の偏光分離素子となる第1の偏光ビームスプリッタ5に入射される。この第1の偏光ビームスプリッタ5においては、入射光の光路に対して45°の傾斜となされた反射面5aに対して、緑色成分光(G)がP偏光、赤色成分光(R)及び青色成分光(B)がS偏光となっている。したがって、この第1の偏光ビームスプリッタ5においては、緑色成分光(G)が反射面5aを透過し、赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)が反射面5aにより反射され、これら緑色成分光(G)の光路と、赤色成分光(R)及び青色成分光(B)の光路とが、偏波面方向に応じて分岐される。
【0152】
第1の偏光ビームスプリッタ5から出射された緑色成分光(G)は、第2の偏光分離素子となる第2の偏光ビームスプリッタ6に入射される。この第2の偏光ビームスプリッタ6においては、入射光の光路に対して45°の傾斜となされた反射面6aに対して、緑色成分光(G)がP偏光となっている。この緑色成分光(G)は、反射面6aを透過してこの第2の偏光ビームスプリッタ6より出射され、第1の反射型空間光変調素子である緑色用反射型空間光変調素子12に入射する。この緑色用反射型空間光変調素子12は、いわゆる液晶表示デバイスであって、入射光を表示画像の緑色成分に応じて偏光変調して反射する。表示画像の情報は、外部より、この緑色用反射型空間光変調素子12に供給される。
【0153】
緑色用反射型空間光変調素子12により変調されて反射された第1の変調光8は、第2の偏光ビームスプリッタ6に再入射する。この第1の変調光8は、反射面6aに対してS偏光となっているので、この反射面6aにより反射されて、この第2の偏光ビームスプリッタ6から、第1の偏光ビームスプリッタ5に戻る方向と異なる方向に出射する。
【0154】
一方、第1の偏光ビームスプリッタ5から出射された赤色成分光(R)及び青色成分光(B)は、第2の波長選択性偏光変換手段となる第2の積層位相差フィルタ9に入射される。この第2の積層位相差フィルタ9は、赤色成分光(R)の偏波面が青色成分光(B)の偏波面に対して直交する状態として、これら赤色成分光(R)及び青色成分光(B)を透過させる。
【0155】
第2の積層位相差フィルタ9を透過した光束は、第3の偏光分離素子となる第3の偏光ビームスプリッタ10に入射される。この第3の偏光ビームスプリッタ10においては、入射光の光路に対して45°の傾斜となされた反射面10aに対して、赤色成分光(R)がP偏光、青色成分光(B)がS偏光となっている。赤色成分光(R)は、反射面10aを透過してこの第3の偏光ビームスプリッタ10より出射され、第2の反射型空間光変調素子である赤色用反射型空間光変調素子11に入射する。また、青色成分光(B)は、反射面10aにより反射されてこの第3の偏光ビームスプリッタ10より出射され、第3の反射型空間光変調素子である青色用反射型空間光変調素子7に入射する。
【0156】
赤色用反射型空間光変調素子11及び青色用反射型空間光変調素子7は、いわゆる液晶表示デバイスであって、それぞれ、入射光を表示画像の赤色成分及び青色成分に応じて偏光変調して反射する。表示画像の情報は、外部より、これら赤色用反射型空間光変調素子11及び青色用反射型空間光変調素子7に供給される。
【0157】
赤色用反射型空間光変調素子11により変調されて反射された第2の変調光13は、第3の偏光ビームスプリッタ10に再入射する。この第2の変調光13は、反射面10aに対してS偏光となっているので、この反射面10aにより反射され、この第3の偏光ビームスプリッタ10から、第1の偏光ビームスプリッタ5に戻る方向と異なる方向に出射する。
【0158】
青色用反射型空間光変調素子7により変調されて反射された第3の変調光14は、第3の偏光ビームスプリッタ10に再入射する。この第3の変調光14は、反射面10aに対してP偏光となっているので、この反射面10aを透過して、この第3の偏光ビームスプリッタ10から、第1の偏光ビームスプリッタ5に戻る方向と異なる方向に出射する。
【0159】
第2の偏光ビームスプリッタ6から出射された第1の変調光8は、偏光合成素子となる第4の偏光ビームスプリッタ16に入射する。また、第3の偏光ビームスプリッタ10から出射された第1及び第2の変調光13,14は、第3の積層位相差フィルタ17に入射される。この第3の積層位相差フィルタ17は、第2の変調光13の偏波面を90°回転させて第2及び第3の変調光13,14を透過させ、第4の偏光ビームスプリッタ16に入射させる。このとき、第2及び第3の変調光13,14の偏波面は同一の方向となっている。
【0160】
第4の偏光ビームスプリッタ16においては、入射光の光路に対して45°の傾斜となされた反射面16aに対して、第1の変調光8がS偏光、第2及び第3の変調光13,14がP偏光となっている。第1の変調光8は、反射面16aにより反射されて、この第4の偏光ビームスプリッタ16より出射される。第2及び第3の変調光13,14は、反射面16aを透過して、この第4の偏光ビームスプリッタ16より出射される。このようにして、第1の変調光8と、第2及び第3の変調光13,14とが合成される。
【0161】
第4の偏光ビームスプリッタ16からの出射光は、第4の積層位相差フィルタ21に入射される。この第4の積層位相差フィルタ21は、第1の変調光8のみの偏波面を90°回転させて、第1乃至第3の変調光8,13,14を透過させる。このとき、第1乃至第3の変調光8,13,14の偏波面は同一の方向となっている。
【0162】
第4の偏光ビームスプリッタ16を経た各変調光8,13,14は、さらに、いわゆる偏光フィルタ等の偏光選択手段22を経て、位相変換手段となる四分の一波長板(λ/4板)18に入射される。この四分の一波長板18は、第1乃至第3の変調光8,13,14を同一方向の円偏光として、投射光学系19に入射させる。
【0163】
投射光学系19は、入射光を図示しないスクリーン上に投影し、画像表示を行う。この投射光学系19は、複数のレンズ群により構成され、これらレンズ群には、光の透過率を向上させるために、反射防止膜が形成されている。
【0164】
この画像表示装置において、投射光学系19をなす複数のレンズ群において数%の反射が生じた場合、この反射光は、投射光学系19への入射光と反対方向の円偏光となって、四分の一波長板18に再入射する。この四分の一波長板18に再入射した反射光は、円偏光から直線偏光に変換される。このときの偏波面の方向は、この四分の一波長板18に初めに入射した各変調光の偏波面の方向に直交する方向となっている。したがって、このようにして投射光学系19において反射された反射光は、偏光選択手段22により遮断され、第4の偏光ビームスプリッタ16に再入射することがない。そのため、この画像表示装置においては、投射光学系19からの反射光が本来の画像情報に応じた光に重畳されてスクリーン上に投射されてしまうことがなく、コントラストの高いゴースト像の発生のない画像表示を行うことができる。
【0165】
なお、この画像表示装置において、第1の色成分光を赤色成分光(R)、または、青色成分光(B)とし、第2及び第3の色成分光を緑色成分光(G)及び青色成分光(B)、または、赤色成分光(R)及び緑色成分光(G)としてもよい。いずれの場合も、各色光の投射光学系19における不用反射光が取り除かれるため、充分な効果が得られる。
【0166】
前述のように、本実施の形態の画像表示装置においては、偏光合成素子において合成された第1の変調光と第2及び第3の変調光とは、位相変換手段により、少なくとも第2及び第3の変調光が円偏光とされて投射光学系に入射されるので、投射光学系における反射光は、位相変換手段に再入射することにより、この位相変換手段への初めの入射光に対して偏波面が直交する状態となされる。
【0167】
したがって、投射光学系から偏光合成素子に再入射した反射光は、各色用の反射型空間光変調素子まで戻ることがない。そのため、この画像表示装置においては、投射光学系からの反射光が本来の画像情報に応じた光に重畳されてスクリーン上に投射されてしまうことがなく、コントラストの高いゴースト像の発生のない画像表示を行うことができる。
【0168】
なお、この画像表示装置においては、第1の色成分光を青色成分光とし、第2及び第3の色成分光を赤色成分光及び緑色成分光とした場合においては、投射光学系において反射された青色成分光が、反射型空間光変調素子まで戻り、再び投射光学系に入射する可能性がある。しかし、青色光に対する人間の目の感度は低いので、実用上は問題ない。
【0169】
また、この画像表示装置において、偏光合成素子と位相変換手段との間に第3の波長選択性偏光変換手段を配置し、偏光合成素子から出射された第1乃至第3の変調光の偏波面を同一の方向として位相変換手段に入射させることにより、投射光学系で反射されて偏光合成素子に再入射した反射光が各色用の反射型空間光変調素子まで戻ることを確実に防止することができる。
【0170】
さらに、この画像装置において、第3の波長選択性偏光変換手段と位相変換手段の間に偏光選択手段を配置し、所定方向の偏波面を有する光のみを選択して透過させることにより、投射光学系で反射されて偏光合成素子に再入射した反射光を阻止することができる。
【0171】
【発明の効果】
すなわち、本発明は、反射型空間光変調素子を用いた画像表示装置において、不要な像が取り除かれ、コントラストが高く、ゴースト像の発生のない高品位の画像の表示が行える画像表示装置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像表示装置の第1の実施の形態を示す平面図である。
【図2】本発明に係る画像表示装置の第2の実施の形態を示す平面図である。
【図3】本発明に係る画像表示装置の第3の実施の形態を示す平面図である。
【図4】本発明に係る画像表示装置の第4の実施の形態を示す平面図である。
【図5】本発明に係る画像表示装置の第5の実施の形態を示す平面図である。
【図6】本発明に係る画像表示装置の第6の実施の形態を示す平面図である。
【図7】従来の画像表示装置の構成を示す平面図である。
【符号の説明】
1 白色光源
3 偏光選択手段
4 第1の積層位相差フィルタ
5 第1の偏光ビームスプリッタ
6 第2の偏光ビームスプリッタ
7 青色用空間光変調素子
10 第3の偏光ビームスプリッタ
11 赤色用空間光変調素子
12 緑色用空間光変調素子
16 第4の偏光ビームスプリッタ
18 四分の一波長板
19 投射光学系

Claims (2)

  1. 白色光源と、
    前記白色光源から発せられた光を、赤色成分光、緑色成分光及び青色成分光がそれぞれ直線偏光であって第1の色成分光の偏波面が第2及び第3の色成分光の偏波面に対して直交している状態とする第1の波長選択性偏光変換手段と、
    前記波長選択性偏光変換手段を経た光が入射され、前記第1の色成分光と前記第2及び第3の色成分光との光路を偏波面方向に応じて分岐させる第1の偏光分離素子と、
    前記第1の偏光分離素子から前記第1の色成分光が入射され、この第1の色成分光を第1の反射型空間光変調素子に入射させるとともに、この第1の反射型空間光変調素子によって表示画像の第1の色成分に応じて偏光変調されて反射された第1の変調光が再入射され、この第1の変調光を前記第1の偏光分離素子に戻る方向と異なる方向に出射させる第2の偏光分離素子と、
    前記第1の偏光分離素子から前記第2及び第3の色成分光が入射され、第2の色成分光の偏波面が第3の色成分光の偏波面に対して直交している状態とする第2の波長選択性偏光変換手段と、
    前記第2の波長選択性偏光変換手段から前記第2及び第3の色成分光が入射され、第2の色成分光を第2の反射型空間光変調素子に入射させ、第3の色成分光を第3の反射型空間光変調素子に入射させるとともに、前記第2の反射型空間光変調素子によって表示画像の第2の色成分に応じて偏光変調されて反射された第2の変調光が再入射され、前記第3の反射型空間光変調素子によって表示画像の第3の色成分に応じて偏光変調されて反射された第3の変調光が再入射され、これら第2及び第3の変調光を前記第2の波長選択性偏光変換手段に戻る方向と異なる方向に出射させる第3の偏光分離素子と、
    前記第2の偏光分離素子から出射された第1の変調光と前記第3の偏光分離素子から出射された第2及び第3の変調光とが入射され、これら各変調光を合成して出射する第4の偏光分離素子である偏光合成素子と、
    前記第2の偏光分離素子と前記偏光合成素子の間に配置され、青色成分光の偏波面を90度回転させる第3の波長選択性偏光変換手段と、
    前記偏光合成素子からの出射光が入射され、少なくとも前記第2及び第3の変調光を円偏光として、投射光学系に入射させる位相変換手段と
    を備え
    前記第1の色成分光が青色成分光であり、前記第1の反射型空間光変調素子には、前記第2の偏光分離素子に入射した前記青色成分光が、前記第2の偏光分離素子の偏光分離面により反射された後に入射する
    ことを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記第1の偏光分離素子と前記第2の偏光分離素子との間に配置され青色成分光の偏波面を90度回転させる第1の色成分光の偏光変換手段を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
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