JP4379694B2 - ベニヤレースのプレッシャーローラーバー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ベニヤレースにより原木を切削して単板を削成する際に、原木の切削箇所近傍を加圧するプレッシャーローラーバー装置に関する。
ベニヤレースにより原木を切削して単板を削成する際に、切削時におけるベニヤ単板の裏割れの発生を抑制してベニヤ単板を高品質に切削するため、ローラーバーにより原木の切削箇所近傍(具体的には切削ナイフより原木回転方向上手側へ若干ずれた原木の外周)を加圧しながら切削している。
従来のプレッシャーローラーバー装置としては、例えば特許文献1に示すものが知られている。このプレッシャーローラーバー装置は、原木の反対側に配置されるキャップ5にボルト9が固定される支持バー8の先端部に形成された切欠部内にバッキングローラ21及びこれに接触して一部外周が原木側へ突出したプレッシャーローラー22を回転可能に支持し、バッキングローラ21を、プレッシャーローラー22が原木の回転方向と反対の方向へ回転するように回転駆動してプレッシャーローラーにより原木を加圧している。
しかし、この種のプレッシャーローラーバー装置にあっては、回転する原木に対してプレッシャーローラー22を、原木切削時に発生する裏割れを抑制するのに充分な力で圧接させる必要があるが、プレッシャーローラー22には原木からの押し戻す力が作用し、しかもこの力がプレッシャーローラー22に接触するバッキングローラ21にも作用することになる。
このような圧力を受けた状態でバッキングローラ21を回転駆動すると、プレッシャーローラー22とバッキングローラ21の間に大きな摩擦力が作用してプレッシャーローラー22を低トルクで効率的に回転させることが困難になる。また、両者間に発生する摩擦熱によりバッキングローラ21及びプレッシャーローラー22が熱膨張してプレッシャーローラー22の位置精度が悪くなって加圧力が不均一になってベニヤ単板を高品質に切削できなくなる問題を有している。
また、バッキングローラ21及びプレッシャーローラー22と、プレッシャーローラー22を軸支するバッキングバー19が短期間に摩耗し易くなるため、原木を長期にわたって安定的に加圧することが困難になり、高品質のベニヤ単板を効率的に切削できないと共にベニヤ単板を高品質に切削するには摩耗したバッキングローラ21及びプレッシャーローラー22とバッキングバー19を短期間で交換しなければならず、プレッシャーローラーバー装置の保守管理が煩雑になると共にベニヤレースの稼働率が低下してベニヤ単板の生産性が低下する問題を有している。
特に、原木を有効に加圧して切削時のベニヤ単板の裏割れ発生を最小にするには、小径のプレッシャーローラーを使用して原木に対する加圧力を集中的に作用させる必要があるが、プレッシャーバーを小径とした場合には、上記した問題点が顕著に現れている。
アメリカ特許公報第2473541号
解決しようとする問題点は、原木に圧接するローラーバーを回転させるには高トルクの駆動部材を使用して回転させる必要があり、これに伴ってローラーバーが摩耗し易くなると共に摩擦熱が発生して耐久性が悪くなる点、ローラーバーの交換頻度が高くなってベニヤレースの稼動効率が悪くなり、ベニヤ単板の生産性が低下する点にある。
本発明は、ベニヤレースにおいて、原木の芯方向に軸線を有し、原木の切削箇所近傍を加圧するローラーバーと、該ローラーバーを原木回転方向の上手側及び下手側で回転可能に支持する支持体と、ローラーバーの軸線と一致する方向に軸線を有し、原木と反対側のローラーバーに当接して回転させる支持ロールとを備え、該支持ロールはローラーバーに当接する大径部及びローラーバーと非当接の小径部を軸中心線方向に設けてなり、該支持ロールの小径部を軸受により回転可能に支持すると共にローラーバーを原木回転方向と逆方向へ回転させるように支持ロールを回転する第1駆動源を設けて構成する。
本発明は、ローラーバーに対して支持ロールの大径部を当接させて回転させることにより低トルクの駆動部材を使用することができ、これに伴ってローラーバーの摩耗及び摩擦熱の発生を抑制して耐久性を高くすることができる。また、ローラーバーとして小径のものを使用することができ、原木を有効に加圧して裏割れの少ないベニヤ単板を効率的に切削することができる。更に、ローラーバーの交換頻度を少なくしてベニヤレースの稼動効率を高めてベニヤ単板の生産性を向上することができる。
本発明は、原木の外周に圧接するローラーバーを、該ローラーバーの外周に当接する大径部及び非当接になる小径部を有して回転駆動される支持ローラにより回転させることを特徴とする。
以下に実施例を示す図に従って本発明を説明する。
図1〜図6において、ベニヤレース1は本体3において少なくとも切削する原木5の芯方向長さの間隔をおいて相対する一対の側壁7にそれぞれ回転駆動し、かつ芯方向に軸線を有した一対のスピンドル9により原木5を両木口面の略芯位置でチャッキングして図示する実線矢印方向へ回転させながら本体3に対してスピンドル9の軸線直交方向へ、切削するベニヤ単板の厚さに応じた送り量で移動する刃物台11に設けられた切削刃13を原木5の外周に芯方向にわたって当接させることによりベニヤ単板15を削成する。
該ベニヤレース1としては従来公知の構造で、上記したスピンドル9により原木5を回転させるスピンドル駆動形式、スピンドル9にチャッキングされた原木5に対して切削刃13と反対側の外周に圧接して回転させるバックアップロール(図示せず)を備えたバックアップロール駆動形式及びこれらの組合せからなる駆動形式の何れであってもよい。
刃物台11には切削刃13の刃先より原木5の回転方向上手側で原木外周面に対して芯方向全体に圧接して加圧するローラーバー31を備えたにプレッシャーローラーバー装置17が設けられている。プレッシャーローラーバー装置17の取付け台19は少なくとも原木5の芯方向長さで、その芯方向の中央部には支点の役割となる取付けボルト21が固定され、該取付けボルト21は刃物台11に設けられた芯直交方向に延出する長孔11aに対して揺動可能で、かつ原木5の芯直交方向へ移動するように支持される。取付け台19は、ローラーバー31の軸中心線方向の両端部付近で、その下面が、図2では省略したが、図5に示すように刃物台11に固定された摺動台59の上面にて摺動自在に当接されている。
取付け台19における原木5の相対面には多数の支持体23が原木5の芯方向へ互いに隣接して固定される。各支持体23は上部に取付け台19へ固定する際の固定ボルト25を挿通する貫通孔27が形成されると共に上下方向の中央部には後述するローラーバー31を抜け止め可能に軸支する軸受部材29を固定するためのネジ穴30がそれぞれ形成されている。
各支持体23における原木5への相対面下部にはローラーバー31の原木回転方向の上手側及び下手側と原木5の反対側をそれぞれ支持する全体は周面に倣う半円弧状であって、更に原木5と相対する箇所は半円弧状より若干後退してローラーバー31の周面と隙間ができる凹部33a(図3及び図8参照)を有した支持部33が形成される。各支持体23における支持部33の原木回転方向下手側には切削されたベニヤ単板が後述する支持ロール37側に巻込まれるのを防止し、上面が支持体としての機能を持つ規制部材としてのカバー35が形成されている。また、各支持体23の下部両側には後述する支持ロール37における大径部37aの一部を収容してローラーバー31の外周面に当接可能にする半円弧状の凹部39がそれぞれ形成される。
上記したローラーバー31は少なくとも原木5の芯方向とほぼ一致する軸線長さで、互いに隣接配置される各支持体23の支持部33に対して原木5側の一部外周が突出するように支持される。また、ローラーバー31の外周面には軸中心線方向へ延出する凹凸部31aが軸線回りに略等しい間隔をおいて形成されている。凹凸部31aの具体例としては、ピッチを約0.8mm、高さを約0.3mmに設定することにより該ローラーバー31が圧接する原木5に対し、凹凸部31aによる傷付きが少ない状態で回転させる力を有効に伝達し、高品質のベニヤ単板を切削可能にすることができる。
ローラーバー31を支持する各支持体23における原木5の相対面にはローラーバー31が抜出すのを規制しながら軸支する軸受部材29がネジ45をネジ穴30にネジ止めして固定される。上記した軸受部材29としては少なくとも原木5の芯方向長さに一致する長さからなる1本物または適宜個数分の支持体23に応じた長さの複数個からなり、図2は軸受部材29を複数個で分割構成した例を示す。
ローラーバー31を中心とする原木5と反対側の取付け台19には上記した支持ロール37が、その軸線高さがローラーバー31の軸線高さとほぼ一致又は若干上方にある状態で、取付け台19に固定される複数の軸支部材47を介して回転可能に支持されている。取付け台19に対する支持ロール37の軸支箇所としては、少なくとも支持ロール37の軸中心線方向両端部であればよいが、図2は取付け台19に対して支持ロール37を、軸中心線方向両端部及び軸中心線方向中間部2箇所の合計4箇所の後述する小径部37bで軸支する構成例を示す。
そして支持ロール37の両軸端部にはスプロケット等の回転体49がそれぞれ固定され、各回転体49には刃物台11に取付けられた電動モータ等の第1駆動源を構成する第1駆動部材51がチェーン等の連結部材52を介して連結され、該第1駆動部材51の駆動に伴って支持ロール37を図3及び図4に示す実線矢印方向へ回転させる。
上記した支持ロール37は各支持体23に支持されたローラーバー31における原木5と反対側の外周面に当接する複数の大径部37a及びローラーバー31に対して非当接になる複数の小径部37bを軸中心線方向へ交互に設けた構造で、各大径部37aの外周面には軸中心線方向へ延出してローラーバー31の凹凸部31aに係合し合う凹凸部37cがそれぞれ形成される。また、支持ロール37にはローラーバー31がギャボックス38内の歯車(図示せず)を介して連結され、支持ロール37の回転に同期してローラーバー31を原木回転方向と逆方向へ回転させる。
尚、支持ロール37は、小径部37bの外径からなる軸部材に対して適宜間隔をおいて複数の大径部37aを挿嵌して固定キーにより固定した構造、又は大径部37aの外径からなる軸部材を切削加工して複数の小径部37bを形成した構造のいずれであってもよい。
原木5と反対側の取付け台19には、ローラーバー31を原木5に加圧する加圧装置55が、概略を示す図5のように設けられている。
即ち、図中の符号57は螺旋状の圧縮バネで、圧縮された状態で取付け台19と刃物台11との間に当接されている。該圧縮バネ57の内側には取付け台19の図5で右方向への移動を規制するための第1ストッパー61が刃物台11に固定されている。また、図中の符号63は取付け台19に固定された係止部材で、符号65は刃物台11に固定された第2ストッパーである。これら第1ストッパー61、係止部材63及び第2ストッパー65は圧縮バネ57だけからの力により取付け台19が原木5側、即ち図5に示す左側へ移動して係止部材63が第2ストッパー65に当接した時、ローラーバー31の周面が切削刃13の刃先を通る鉛直線より原木5側へ0.5mm程、突出した状態になるように、またローラーバー31が原木5から押されて取付け台19が原木5側から遠ざかる方向、即ち図5に示す右側へ移動して圧縮バネ57が縮み、図7に示すように取付け台19が第1ストッパー61に当接した時、ローラーバー31の周面が上記鉛直線より原木5側から遠ざかる方向へ設定された距離、例えば希望するベニヤ単板厚さの約90%野距離だけ離れた位置にあるようにそれぞれ設定する。
次に、プレッシャーローラーバー装置17による原木5の加圧作用を説明する。
先ず、スピンドル9を回転駆動してチャッキングされた原木5を図7に示す実線矢印方向へ回転させると共に第1駆動部材51を回転駆動して支持ロール37を図7に示す実線矢印方向へ回転して該支持ロール37の大径部37aが当接して互いの凹凸部31a・37cが噛み合うローラーバー31を原木5の回転方向と反対の方向へ回転させる。尚、ローラーバー31は上記した当接する大径部37aと共にギャボックス38内の歯車を介して支持ロール37の回転力が付与されることにより上記した方向へ回転させられる。
この状態で刃物台11をベニヤ単板の厚さに応じた所望の送り量で原木5側へ移動しながら回転する原木5の外周に対し、先ず、ローラーバー31を切削刃13の近傍に圧接させる。
この圧接により取付け台19が図5に示す右側へ移動して係止部材63が第2ストッパー65から離れて圧縮バネ57が縮むと、圧縮バネ57からの力によりローラーバー31が原木5の周面に圧接される。
そして回転する原木5に対して刃物台11をベニヤ単板の厚さに応じた送り量で更に原木5側へ移動してローラーバー31により切削刃13近傍の原木外周面を加圧し、かつローラーバー31から原木5を回転させる力を伝達しつつ、切削刃13を原木5の外周に当接させることにより、切削されて得られるベニヤ単板の厚さが希望する厚さより薄くなる切削初期であっても問題なく切削できる。更に、切削の進展に伴って得られるベニヤ単板の厚さが希望する厚さとなると、取付け台19が更に右側へ移動して図7に示すように第1ストッパー61に当接して原木5の周面に対するローラーバー31が上記位置になり、同様に原木5を回転させる力を伝達し、かつ先割れの発生を少なくしながら切削することができる。(図6参照)
この原木5の切削時においては、原木5の外周に圧接するローラーバー31には原木5からの押し戻し力が作用するが、ローラーバー31に作用する原木5からの押し戻し力の殆どを当接する支持ロール37の大径部37aにより受承させる。これは図7に示すように支持部33の原木5に相対する箇所に凹部33aが形成されているため、ローラーバー31と凹部33aとが非接触になり、回転するローラーバー31と凹部33aとの間に摩擦力が生じず、ローラーバー31の回転抵抗が大にならないと共に周面が磨耗することがない。
それゆえ、図9に示すように原木5から押し戻し力を当接する大径部37aにより受承させることによりローラーバー31が撓むのを防止すると共に大径部37aに対する当接を強固にして支持ロール37からの回転力をローラーバー31へ確実に伝えて回転させることができる。また、ローラーバー31は軸受部材29の下部の円弧状面と支持体23のローラーバー31を下方より支持する円弧状面とにより原木5回転方向の上手側及び下手側への移動を阻止されているが、このことにより回転するローラーバー31への摩擦力が生じ、またローラーバー31の周面が摩耗するが、摩耗量を少なくすることができる。
Figure 0004379694
以上のようにして切削が行われるが、切削終了時は次のように各部材が作用する。
原木5が回転している状態で、刃物台11の原木5方向への移動を停止させると、原木5から切削刃13により切削される単板の厚さは徐々に薄くなり、やがて原木5がほぼ真円状となり切削されなくなる。即ち、例えば図9においてローラーバー31が当接されている箇所の原木5の周面が、切削刃13の刃先を通る鉛直線側に徐々に後退することになる。
しかるに、取付け台19から前記のように圧縮バネ57により原木5側に加圧されているので、取付け台19が図7の状態から図5の状態へと徐々に移動してローラーバー31は原木5の周面に追従して当接され続け、原木5に回転させる力を伝達し続けることができ、原木5がほぼ真円状となるまで切削することができる。
尚、原木5の外周面に圧接するローラーバー31の外周面には凹凸部31aが設けられて原木5の外周面に強固に噛合うことができるため、該ローラーバー31の回転力を原木5を回転するための主な動力に、または補助的な動力としてもよい。
上記した切削作用により原木5から繊維直交方向へ連続するベニヤ単板又は繊維直交方向の幅が短いベニヤ単板が刃物台11の排出通路11aを通過して排出される。その際、繊維直交方向幅が短いベニヤ単板にあっては、切削時に発生する裏割れにより上方へ湾曲した状態で排出されるため、排出通路11aを通過する際に上方に湾曲したベニヤ単板が支持ロール37側へ巻込まれてローラーバー31を回転不能にさせるおそれがある。本実施例にあっては、図9に示すように各支持体23の原木回転方向下手側に設けられたカバー35により排出されるベニヤ単板が支持ロール37側へ巻込まれるのを防止して排出させることができる。
本実施例は、以下の作用効果を有している。
1.ローラーバー31を支持ロール37の大径部37aを当接して回転させるため、原木5を加圧する際にローラーバー31に作用する原木5からの押し戻し力を大径部37aにより受けてローラーバー31の撓みを抑制することができる。これによりローラーバー31を小径化することができ、原木5に対する加圧力を集中作用させて切削されるベニヤ単板の裏割れの発生を有効に抑制することができる。
2.低トルクの第1駆動部材51を使用して支持ロール37及びローラーバー31を回転させることができ、ローラーバー31の摩耗や摩擦熱の発生を抑制することができる。
3.原木5の切削時にローラーバー31に作用する原木5からの押し戻し力のほとんどを当接する支持ロール37の大径部37aにより受承することにより上記した作用効果と相俟って支持ロール37及びローラーバー31の摩耗及び摩擦熱の発生を抑制し、長期にわたってローラーバー31を安定した状態で回転させながら原木5を加圧することができる。
4.支持ロール37及びローラーバー31の摩耗を抑制することができる結果、これら部材の交換頻度を少なくしてプレッシャーローラーバー装置17の耐久性を高めてベニヤレース1の稼動効率を良好にしてベニヤ単板の生産性を向上することができる。
5.ローラーバー31の直径を小さくすることができ、原木5の周面を有効に加圧して切削時の裏割れを少なくすることができ、しかもローラーバー31を小径化した場合であっても切削抵抗により捩れて塑性変形したり、捩れによりローラーバー31の軸中心線方向における周速差が生じるのを少なくし、ローラーバー31の全体で原木5へ回転力を安定した状態で伝達することができる。
本発明は、以下のように変更実施することができる。
1.本実施例は、1本物のローラーバー31としたが、例えば支持体23、3個分の幅に応じた軸線長さからなる複数本のローラーバーを、軸中心線方向に連続するように配置した構成であってもよい。また、本実施例は、原木5の芯方向へ隣接する複数個の支持体で構成したが、原木の芯方向へ連続する1本物の支持体としてもよい。
2.本実施例は、ローラーバー31における外周面の軸線回りに軸中心線方向へ延出する多数状の凹凸部31aを設けて支持ロール37の大径部37aの外周面に設けられた凹凸部37cに係合することによりローラーバー31の回転を確実に行う構成としたが、支持ロール37の大径部37aが当接するローラーバー31の外周面のみに凹凸部を形成し、大径部37aの外周面に設けられた凹凸部37cと係合させることにより支持ロールの回転力をローラーバー31へ確実に伝達可能にする構成(請求項2に対応する。)、図10に示すように大径部37aが当接するローラーバー31における外周面以外の外周面に凹凸部31bを設ける構成(上記した変更実施例2は請求項1に従属する請求項3に対応する。尚、実施例1は請求項2に従属する請求項3に対応する。)としてもよい。
3.上記説明は、支持ロール37に対してローラーバー31をギャボックス38内の歯車によりローラーバー31が原木5の回転方向と反対の方向へ回転するように連結する構成としたが、ローラーバー31に支持ロール37の第1駆動部材51とは別の電動モータ等の第2駆動源を構成する第2駆動部材を連結してローラーバー31を支持ロール37と独立して上記のように回転させる構成であってもよい。
4.上記説明は支持ロールを軸中心線方向へ1列に設けたが、以下のように2列に設けてもよい。
即ち、図3に対応する要部の図である図11及び図12に示すように構成する。図中の符号71は軸73及び75を回転自在に支持する軸受であり、これら軸73及び75にはローラーバー31の周面に当接する支持ロールとなる大径部77及び79を、図12に示すように軸中心線方向に間隔をおいて交互に固定して設ける。また、軸73及び75には各々駆動源と連結して大径部77及び79を矢印方向へ回転させることで、ローラーバー31を矢印方向に回転させるのである。尚、ローラーバー31及び大径部77・79の双方又はいずれか一方の周面に凹凸部を形成しても、或いは凹凸部を形成しない面であってもよい。
5.上記説明は、支持体としての軸受部材29、半円弧状の支持部33、カバー35をローラーバーの軸中心線方向に連続して支持するように設けたが、該方向に間隔をおいて設けてもよい。
6.大径部37aとローラーバー31の各周面に形成する凹凸部31a・37cは、互いに噛合わずに摩擦力により力を伝達する構成であってもよく、その場合の凹凸部としては螺旋状の溝であってもよい。
7.ローラーバー31及び支持ロール37の大径部37aの各周面には凹凸部を形成せず、共に滑らかな面であってもよい。
8.ローラーバー31の周面が擦れることをできるだけ避けるため、摩擦力を小さくするために支持部33に凹部33aを設けたが、該凹部33aを設けず、ローラーバー31の軸中心線方向で大径部37aが当接する箇所に対し、当接しない箇所の直径を若干(0.2mm程度)小さく形成して支持部33による摩擦力の発生を少なくしてもよい。
ベニヤレースの概略を示す略体斜視図である。 プレッシャーローラーバー装置の概略を示す略体斜視図である。 図2のA−A線縦断面図である。 図2のB−B線縦断面図である。 ローラーバー加圧装置の概略を示す説明図である。 原木に対するローラーバーの圧接状態を示す説明図である。 ローラーバー加圧装置の作動説明図である。 ローラーバーに作用する原木からの押し戻し力の受承状態を示す説明図である。 ローラーバー及び支持ロールに対するベニヤ単板の巻込み防止状態を示す説明図である。 ローラーバーに設けられる凹凸部の変更実施例を示す説明図である。 変更例の要部説明図である。 図11の一点鎖線X−Xより矢印方向を見た図である。
符号の説明
1−ベニヤレース、5−原木、23−支持体、31−ローラーバー、31a−凹凸部、33−支持部、37−支持ロール、37a−大径部、37b−小径部、37c−凹凸部、51−第1駆動源を構成する第1駆動部材

Claims (6)

  1. ベニヤレースにおいて、原木の芯方向に軸線を有し、原木の切削箇所近傍を加圧するローラーバーと、該ローラーバーを原木回転方向の上手側及び下手側で回転可能に支持する支持体と、ローラーバーの軸線と一致する方向に軸線を有し、原木と反対側のローラーバーに当接して回転させる支持ロールとを備え、該支持ロールはローラーバーに当接する大径部及びローラーバーと非当接の小径部を軸中心線方向に設けてなり、該支持ロールの小径部を軸受により回転可能に支持すると共にローラーバーを原木回転方向と反対方向へ回転させるように支持ロールを回転する第1駆動源を設けたベニヤレースのプレッシャーローラーバー装置。
  2. 請求項1において、支持ロールの大径部の外周と、少なくとも上記大径部の外周に相対するローラーバーの外周部分とに互いに係合し合う凹凸部を設けたベニヤレースのプレッシャーローラーバー装置。
  3. 請求項1又は2において、支持ロールの大径部の外周に相対するローラーバーの外周以外の外周部分に適宜形状の凹凸部を設けたベニヤレースのプレッシャーローラーバー装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、ローラーバーを回転させる第2駆動源を設けたベニヤレースのプレッシャーローラーバー装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、支持ロールを回転する駆動源からの駆動力をローラーバーに付与して回転させるベニヤレースのプレッシャーローラーバー装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、支持体の原木回転方向下手側には支持ロールに対する切削されたベニヤ単板の巻込みを規制する規制部材を設けたベニヤレースのプレッシャーローラーバー装置。
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