JP4379012B2 - 映像表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶パネルなどのライトバルブ素子を使用して、スクリーン上に映像を投影する映像表示装置に係わり、特に、液晶プロジェクタ装置、背面投射型ディスプレイ装置等の映像表示装置の冷却吸気フィルタの目詰まり検出に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電球などの光源からの光を、液晶パネルなどのライトバルブ素子で画素毎の濃淡に変えて調節し、スクリーンなどに画像を拡大投射する液晶プロジェクタ等の投射型の表示装置が知られている。
【0003】
この種の表示装置は、光源からの光をライトバルブ素子で画素毎の濃淡に変えて調節し、スクリーンなどに投射するものである。光源から出た光は、最終的に投射される分以外は、ライトバルブ素子およびその周辺の光学素子等に吸収されて熱となる。このため、ライトバルブ素子及びその付近が加熱されることになる。
【0004】
ライトバルブ素子は、一般には半導体の駆動素子と液晶等の光学機能材料とにより構成されており、いずれも長期にわたって正常に動作させるためには、所定の温度(例えば60℃など)以下に保つ必要がある。このため、従来より、ライトバルブ素子の冷却には種々の方式が適用されてきた。
【0005】
ライトバルブ手段の冷却手段としては熱交換手段を設けて構成するのが一般的である。すなわち、装置外部から外気を吸気して熱交換手段へ供給してライトバルブ手段を冷却した後に排気手段により装置外部へと排出するというものである。
【0006】
また、投射する光学系は、ライトバルブ素子の画像面に焦点を結ぶことになるため、ライトバルブ素子付近に付着する塵埃などの異物はそのまま拡大投射されて影として映し出されることになるため、ライトバルブ素子付近の塵埃付着防止のために、吸気口にエアフィルタ手段を設けて塵埃を漉し取る方式が従来より種々適用されてきた。
【0007】
一方、装置の運転に従ってエアフィルタ手段に塵埃が蓄積していわゆる目詰まり状態になると、外部から供給される風量が減り、ライトバルブ手段の冷却能力が低下して、ライトバルブ手段の温度が上昇することがある。蓄積した塵埃の量を検出して、所定以上の塵埃の場合には、エアフィルタの目詰まりである旨の警告を発して、エアフィルタの清掃を促したり、あるいは装置の運転を自動停止するといったことにより、ライトバルブ手段の温度が所定の温度(例えば60℃など)以下に保つようにする、装置の安全を保つための従来技術がある。たとえば下記特許文献1には、冷却ファンの回転数を検出して、間接的にエアフィルタの目詰まり量を検出して警告を発する構成が開示されている。下記特許文献2には、光の発光部と受光部を対向させて、間にエアフィルタを置き、エアフィルタに蓄積する塵埃の量を、光の透過量または、反射量の変化として検出するものであり、装置の外部環境によらず、安定した動作を得る構成が開示されている。下記特許文献3には、光透過式の塵埃検出方式であり、発光部からの光とをエアフィルタを一度透過してミラーにより反射させ、再度エアフィルタを透過して受光部へと送る検出方式が開示されている。この方式では、光の発光部及び受光部がエアフィルタの内側にあり、エアフィルタの検出部分に蓄積した塵埃を安定して検出する構成が開示されている。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−62589号公報
【特許文献2】
特開平5−137929号公報
【特許文献3】
特開平7−260231号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に開示されている従来技術においては、冷却ファンの回転数を、外気温度の変化に伴って変更するような場合や、気圧の変化など、装置の外部環境の変化により、十分に機能しないことがあるような点、従来十分に認識されていない。
【0010】
特許文献2に開示されている透過式の場合には光の発光部もしくは受光部をエアフィルタの風の通過部分に配置する構成となっており、風の上流側にある光の発光部もしくは受光部が、エアフィルタの検出部分を遮ることになり、エアフィルタの検出部分に塵埃が付着しにくく、結果として塵埃量の検出精度が安定しないことがある点、従来十分に認識されていない。また、特許文献2に開示されている、反射式の場合には、フィルタの塵埃付着面の裏面側を検出しているため、塵埃量の検出精度が安定しないことがある点、従来十分に認識されていない。
【0011】
特許文献3に開示されている方式の場合には、反射ミラー手段が、エアフィルタの外側、すなわち塵埃の蓄積する側にあり、塵埃の量や種類によっては、反射ミラー手段に塵埃が蓄積して、安定した動作が得られないことがある点、反射ミラー手段に一旦塵埃が付着すると、光学手段であるため清掃が困難となることがある点、また、エアフィルタ自体が装着されていないような場合でも、動作してしまうことがある点、従来十分に認識されていない。
【0012】
上記した従来技術における課題事項をまとめると、つぎのようになる。
1.エアフィルタの塵埃検出手段においては、安定した動作を行うことができる方式とする必要がある。
2.エアフィルタの塵埃検出手段においては、検出手段周囲に付着した塵埃を容易に清掃できる方式とする必要がある。
3.エアフィルタ自体が装着されていないような場合の検出を行うことができる方式とする必要がある。
【0013】
本発明は、上記した従来技術における課題事項を鑑みて成されたもので、その目的は、上記課題を解決し、信頼性に優れた映像表示装置を提供することにある。特に、エアフィルタの塵埃検出に関して、安定した検出が可能でかつ高信頼を実現することをその目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
課題を解決するための手段としては、本発明においては、エアフィルタに対して、所定の立体角度を設けた光軸配置とした発光・受光手段により構成される塵埃検出手段として構成した。そして、発光・受光手段は、映像表示装置の固定側に配置した構成とし、安定した動作を行うようにした。更には、発光・受光手段の間の塵埃検出部の空間には、保護カバー手段を設け、発光・受光手段には直接塵埃が付着しない手段として構成した。また、塵埃検出手段において、検出する出力信号により、エアフィルタ手段の有無を検出する手段を設けた。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、全図において、共通な機能を有する構成要素には同一符号を付して示し、また、煩雑さを避けるために、一度述べたものについてはその繰り返した説明を省略する。
【0016】
図1から図8は、本発明による、第1の一実施形態の説明図である。図1から順に説明する。
【0017】
図1は、本発明による第1の一実施形態である映像表示装置の概観を示す斜視図で、図1(a)は映像表示装置1の正面側、図1(b)は映像表示装置の背面側を示す。
【0018】
図1において、本発明による映像表示装置1は、図1(a)のように、吸排気口2が投射レンズ10と同じ方向すなわち正面側に面しており、図1(b)に示すように、吸排気口3は背面側に設けてある。その他、操作ボタン5、パネル吸気口400などが装置1外部に面して配置されている。
【0019】
映像表示装置1は、操作ボタン5により装置外部から操作して、動作させる。動作時には、投射レンズ10より図示していないスクリーンなどに映像を投射して表示する。
【0020】
図2は、本発明による第1の一実施形態の映像表示装置1の内部構成を示す斜視図である。
【0021】
図2において、映像表示装置1の内部には、光学エンジン部300が設けてある。光学エンジン部300には、照明手段100が設けてある。光学エンジン部300では、この照明手段100からの光を光分離手段(図示せず)で3色に分光し、ライトバルブ手段である液晶パネル(図示せず)で変調し、変調後の光をプリズム(図示せず)で合成している。そして、最終的に投射手段である投射レンズ10で装置外部のスクリーン(図示せず)などに投射して映像として表示する。光学エンジン部300に設けられたプリズムユニット310は、プリズムの3面に各色光に対応する液晶パネルを装着したもので、投射レンズ10はプリズムユニット310に取付けられている。
【0022】
図3は、本発明による第1の一実施形態の映像表示装置の光学エンジン部300の説明図である。
【0023】
図3において、プリズムユニット310回りに装着した液晶パネルを冷却する冷却風は、パネル吸気口400から取り入れ、吸気ダクト450を経由してプリズムユニット310周りへと送られる。
【0024】
吸気ダクト450には、塵埃検出手段を構成する受光部のためのセンサー穴610が設けてあり、後述のようにして受光部が取付けられる。
【0025】
図4は、本発明による第1の一実施形態の映像表示装置のパネル吸気口の塵埃検出手段付近の説明図である。この図4では、吸気フィルタ部と塵埃検出手段の配置関係を説明する。図4(a)が吸気フィルタの外側にフィルターカバー410を取り付けた状態、図4(b)がフィルターカバー410を外した状態、図4(c)がフィルターカバー410と吸気フィルタ420を取り外した状態、図4(d)がフィルターカバー410と吸気フィルタ420及び受光ガード460を取り外した状態を示している。
【0026】
図4(a)のように、通常の使用状態では、フィルターカバー410を装着してパネル吸気口400から外気を取り込み、液晶パネル部付近を冷却している。
【0027】
図4(b)に示すように、フィルターカバー410を取り外した状態では、映像表示装置1の、パネル吸気口400内部には、吸気フィルタ420が装着されている。塵埃検出手段の一部を構成する発光部440がパネル吸気口400の内側からのぞいており、塵埃検出用の赤外光を光軸510のように吸気フィルタ420のエアフィルタ430部分に向かって送り出している。後述のように、吸気フィルタ420の内側にある受光部で光量の変化を検出して、吸気フィルタ420に蓄積する塵埃の量を判定している。なお、吸気フィルタ420は、吸気フィルタ枠421及びエアフィルタ430とにより構成されている。
【0028】
図4(c)図に示すように、さらに吸気フィルタ420を取り外した状態では、吸気口400内部の吸気ダクト450部分がある。そして、吸気ダクト450の一部には、塵埃検出手段の一部を構成する受光部の受光ガード460がある。発光部440から送り出された赤外光は、光軸510のように進み、受光部の受光ガード460へと進んでいる
図4(d)図は、図4(c)図の受光ガード460を取り外した状態である。受光ガード460の内側には、受光部470があり、発光部440から送り出された赤外光は、光軸510のように最終的に受光部470へと進む。受光部470は、吸気ダクト450の一部にあけたセンサー穴610より突き出した配置となっている。
【0029】
図5は、図1に示した本発明による第1の一実施形態の映像表示装置の塵埃検出手段に関連する説明図である。図5(a)では、吸気フィルタ部を除いた図を示し、図5(b)では、吸気フィルタ部を含む図である。
【0030】
図5(a)に示すように、発光部440から出た赤外光は光軸510のように進み、最終的に受光部470へと送られる。また、光路途中には、発光ガード480及び受光ガード460が設けられている。発光ガード480は、赤外光を透過する材料でできており、フィルターカバー部に取り付けられて支持されている。また、受光ガード460も、赤外光を透過する材料でできており、ダクト部に取付けられて支持されている。冷却風は発光ガード480及び受光ガード460の間を進み、直接発光部440や受光部470に触れることが無く、発光部440と受光部470には装置外部からの塵埃が積もることはない。
【0031】
受光部470は、回路基板600に取り付けられている。発光部440は、発光部基板441に取付けられている。発光部440と受光部470はともに映像表示装置1側に取付けられており、吸気フィルタ420の取り外しなどによっても、その相互の位置関係は変わらない。
【0032】
受光部470より検出した信号は、回路基板600内で、後述のようにして処理される。
【0033】
図5(b)に示すように、光軸510の途中に吸気フィルタ420があり、吸気フィルタ部420のエアフィルタ430部分を光が通っている。
【0034】
図6は、図1に示した本発明による第1の一実施形態の映像表示装置の塵埃検出手段部分を構成する発光ガード480及びフィルターカバー410の説明図である。
【0035】
フィルターカバー410に取付けられた発光ガード480は、図5にて説明したように、発光部440からの赤外光を通して、吸気フィルタ部へと進む。装置外部からの冷却風はフィルターカバー410より取り込まれて、吸気フィルタ部へと進む。このとき、発光ガード480があり、発光部側へは冷却風が進まない。装置外部から取り込まれた冷却風には、塵埃が含まれていることが有り、吸気フィルタ部で取り除くことになるが、塵埃が蓄積するに従って、吸気フィルタ部の近傍にも塵埃が溜まる。ここで、発光ガード480部の内側、すなわち吸気側の冷却風の通る側には塵埃が溜まることがあるが、発光ガード480の外側、すなわち、発光部側には塵埃は溜まらない。また、発光ガード480の内側に溜まる塵埃に関しては、フィルターカバー410自体を装置から取り外して、清掃することが可能であり、容易にメンテナンスできる。
【0036】
図7は、図1に示した本発明による第1の一実施形態の映像表示装置の塵埃検出部分の断面図である。パネル吸気口400部は、吸気ダクト450と吸気フィルタ420部分により構成されている。吸気ダクト450は、下側ダクト451と上側ダクト452により構成され、さらに上側ダクト452の一部にはセンサー取付け穴610があり、この部分に受光ガード460が取付けられており、ダクトの隔壁部分を形成している。吸気フィルタ420は、吸気フィルタ枠421とエアフィルタ430とにより構成されている。エアフィルタ430は、スポンジ状の細かい目を冷却風が通り、このときに冷却風に含まれる塵埃を細かい目の中に落として、塵埃を除去する動作を行う。エアフィルタ430は、吸気フィルタ枠421により支持されており、一定の形態で保持されている。
【0037】
吸気ダクト450内部は図示しないファンにより吸気されて負圧になっており、吸気フィルタ420のエアフィルタ430を介して矢印520のように外気がダクト450内部へと取り込まれる。そして、取り込まれた外気は、矢印530のように進み、図示していない液晶パネル部の冷却に使用される。
【0038】
外気に含まれる塵埃は、エアフィルタ430の外気側表面431に蓄積されてゆく。塵埃検出手段では、発光部440から出た光が光軸510のようにエアフィルタ430を通り受光部470へと進む。光路の途中には、発光ガード480及び受光ガード460があり、発光部440と受光部470は、吸気した風の流れからは分離されている。吸気フィルタ420のエアフィルタ430は、前述のように所定の形態で保持されており、光軸510と所定の角度700、例えばこの図の場合には60度の角度の関係が保たれている。このようにエアフィルタ430に対する光軸510の角度を、20度乃至70度の所定の角度に配置することにより、塵埃が蓄積する検出部分が発光部の影になることなく、安定して塵埃を検出することが可能となる。
【0039】
上記したように映像表示装置を使用するに従って、吸気フィルタ420付近には塵埃が蓄積してゆく。塵埃検出手段により塵埃が所定の値以上蓄積すると、後述のようにして塵埃検出処理が行われ、装置の運転停止や、警告表示が行われる。このような場合には、装置の使用者は塵埃の清掃を行うことにより、正常な運転に戻すことができる。すなわち、吸気フィルタ420を取り外して、エアフィルタ430に蓄積した塵埃を水洗するなどし、さらに発光ガード480及び受光ガード460を布などで拭うなどの清掃処理を行うことにより、映像表示装置1の動作を正常状態に戻すことができる。
【0040】
図8は、図1に示した本発明による第1の一実施形態の塵埃検出信号と塵埃量との関係を示すグラフである。横軸が塵埃の量を示すエアフィルタの透過率を示し、縦軸が検出出力電圧の関係を示しており、グラフ750のような特性をもっている。ここで、新品の吸気フィルタを装着した状態におけるエアフィルタの透過率を100%とし、記号761に示す。この透過率100%に対応する出力電圧は対応する0.7Vであり、記号766に示す。エアフィルタに塵埃が蓄積されて、例えば透過率が50%になり、記号762に示すようになったときに、出力電圧は0.35Vが、記号767のように出力される。そして、塵埃の蓄積が進み例えば、透過率が25%、記号763となり、出力電圧が0.17V、記号768になった時点で、後述のようにして塵埃警告処理を行う。
【0041】
また、吸気フィルタが装着されていない場合には、透過率が120%相当の、記号760で出力電圧が、例えば0.9V、記号765となり、装着されている場合の出力電圧0.7Vとの差で後述のようにして、吸気フィルタが装着されていないと判別できる。
【0042】
図9は、図1に示した本発明による第1の一実施形態の塵埃検出動作を示すフローチャートである。
【0043】
順番に塵埃検出動作を説明する。検出開始800より、塵埃検出回路から出力信号を取り込む信号検出の受光信号検出処理810を行い、検出された電圧を判定するレベル判定処理820を行う。レベル判定処理820において、所定の電圧以下、例えば透過率40%を示す0.28V以下である場合には、信号のL判定821に従って目詰まり判定処理830へと進む。
【0044】
一方、レベル判定処理820において、所定の電圧以上、例えば透過率100%以上を示す電圧0.9Vであるような場合には、信号のH判定823に従ってフィルタ無し警告処理860へと進み、図示していないフィルタ無し警告ランプを点灯させる。
【0045】
また、レベル判定処理820において、正常範囲を示す電圧、例えば透過率90%を示す出力電圧0.63Vであるような場合には、信号のM判定822に従って、運転処理880へと進む。
【0046】
目詰まり判定処理830では、再度検出電圧を判定し、その検出電圧が所定の例えば透過率25%を示す0.17V未満であるような場合には、装置の停止処理850へと進んで、装置全体を停止させる。
【0047】
また、検出電圧が所定の例えば透過率25%を示す0.17V以上であるような場合には、目詰まり警告表示処理840へと進み、図示していない装置外部に設けた目詰まり警告ランプを点灯させ、さらに運転動作880へと進む。
【0048】
フィルタ無し警告処理860へと処理が進んだ場合には、このままでは運転することができないため、停止処理870へと進み、装置の運転を停止させる。
【0049】
通常の運転処理880へと進んだ場合には、そのまま塵埃検出処理の終了890へと処理を進める。
【0050】
この、塵埃検出処理は、装置の運転に合わせて、適宜例えば、5分ごとに動作するようにするか、あるいは装置の起動時に動作させるなど、適宜行うことにより、塵埃の蓄積量を判定して、正常な運転を行うことが可能となる。
【0051】
このようにして、塵埃の検出処理を行うことができ、液晶パネルを正常な温度範囲での使用を可能として、高品位な映像表示装置を提供することが可能となる。
【0052】
図10は、本発明による第2の一実施形態の回路ブロック図である。
【0053】
塵埃検出手段900からの出力が、光源であるランプ駆動回路920へ接続線910により接続されており、さらにはランプ駆動回路920を経由してランプ接続線930により、光源であるランプ手段940をコントロールしている。
【0054】
塵埃の蓄積が進み、塵埃検出回路900の出力電圧が変化すると、ランプ駆動回路910の動作が制御されて、ランプへ供給する電力を変える。例えば、塵埃検出手段900からの出力が、エアフィルタの透過率50%を示す0.35Vであるような場合には、ランプの駆動電力を、例えば当初の100Wの約半分の50Wに制限する。また、例えば、塵埃検出手段900からの出力が、エアフィルタの透過率30%を示す0.21Vであるような場合には、ランプの駆動電力を、例えば当初の100Wの30%の30Wに制限する。
【0055】
このように、フィルタの目詰まりに対応して、発光させるエネルギを制限することにより、液晶パネルに与える熱エネルギを制限し、液晶パネルから発生する熱エネルギを減らすことにより、最終的に液晶パネルの温度上昇を抑制して、長期にわたって正常な温度範囲での動作を実現することができる。
【0056】
図11は、本発明による第3の一実施形態の回路ブロック図である。
【0057】
塵埃検出手段900からの出力が、冷却手段であるファン駆動回路960へと接続線950により接続されており、さらには、ファン接続線970を経由して冷却手段であるファン手段980をコントロールしている。塵埃の蓄積が進み、塵埃検出手段900の出力電圧が変化すると、ファン駆動回路960の出力電圧が変更され、最終的にファン980の回転数が変更される。例えば、塵埃検出手段900からの出力が、エアフィルタの透過率50%を示す0.35Vに変化したような場合には、ファン駆動回路860の出力電圧が当初の12Vから例えば13Vに変更され、最終的にファン970の回転数が当初の3000回転/分から3500回転/分へと変更される。このように、フィルタの目詰まりに対応して、冷却する能力を増大させることにより、最終的に液晶パネルの温度上昇を制御して、正常な温度範囲での動作を実現することができる。
【0058】
なお、以上の説明では、塵埃検出手段に発光手段と受光手段とによる光線の透過率変化で検出する構成で説明したが、光線の種類は赤外光、可視光など、波長を問わないことは言うまでも無い。また、発光手段は、LEDやレーザーダイオード、豆電球などによる発光手段であれば実現可能であることも明らかである。さらに、受光手段としては、フォトトランジスタ、太陽電池、光電管など、光の量を検出する手段であればいずれでも実現可能であることは言うまでも無い。
【0059】
以上の説明では、エアフィルタ手段としてはスポンジを使用した例で説明したが、他のフィルタ手段、例えばフェルトや和紙などであっても同様の効果があることは言うまでもない。
【0060】
また、映像表示装置は液晶プロジェクタとして、装置正面と正対するスクリーンに向かって光束を投射するものを例として使用したが、スクリーンの背面側から光束を投射するいわゆる背面投射型の映像表示装置とした場合でも、同様の効果がある。
【0061】
さらに、説明に使用したライトバルブ手段は、透過型ライトバルブ手段であったが、反射型あるいは反射と透過を組み合わせたライトバルブ手段であっても同様の効果が得られる。
【0062】
以上のように、本発明によれば、映像表示装置において、エアフィルタ手段に蓄積した塵埃の量を安定して検出することができる。また、検出手段である発光・受光手段は映像表示装置本体側に取付けてあり、位置関係が移動することなく、安定した動作を実現できる。塵埃検出手段である発光・受光手段の間には、保護カバーが設けてあり、直接塵埃検出手段の発光・受光手段に塵埃が付着することがなく、また、保護カバーが汚れた場合には保護カバー側を清掃することにより、安定して手入れをすることが可能となる。塵埃検出手段は、エアフィルタ検出手段をその検出出力により判定することができ、エアフィルタの付け忘れなどの状況にも対応可能となる。
【0063】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、高信頼性を確保した映像表示装置が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施形態に係る映像表示装置の概観を示す斜視図である。
【図2】本発明による第1実施形態に係る映像表示装置の内部構成を示す斜視図である。
【図3】本発明による第1実施形態に係る映像表示装置の吸気フィルタ周辺の塵埃検出手段の説明図である。
【図4】本発明による第1実施形態の映像表示装置の吸気フィルタ周辺の塵埃検出手段付近の説明図である。
【図5】本発明による第1実施形態の映像表示装置の塵埃検出手段に関連する全部品の説明図である。
【図6】本発明による第1実施形態の映像表示装置のフィルターカバー部の説明図である。
【図7】本発明による第1実施形態の映像表示装置の塵埃検出手段部分の光軸から見た断面図である。
【図8】本発明による第1実施形態の映像表示装置の塵埃検出と検出信号との関係を示すグラフである。
【図9】本発明による第1実施形態の塵埃検出動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明による第2実施形態の回路ブロック図である。
【図11】本発明による第3実施形態の回路ブロック図である。
【符号の説明】
1…映像表示装置、2、3…吸排気口、5…操作ボタン、10…投射レンズ、100…照明手段、400…吸気口、410…フィルターカバー、420…吸気フィルタ、430…エアフィルタ、440…発光部、450…吸気ダクト、460…受光ガード、470…受光部、480…発光ガード、510…光軸、600…回路基板。
Claims (3)
- 吸気口を介して外気を吸気し、装置内部を冷却する冷却手段と、
前記吸気口に配置され、着脱可能なエアフィルタ手段と、
前記エアフィルタ手段を挟んで対峙する発光部と受光部を含み、前記発光部から前記エアフィルタ手段に対して20度乃至70度の角度を有する光が照射され、前記受光部により、前記エアフィルタ手段を透過する光の透過光量を検出する光検出手段とを有し、
前記光検出手段からの検出した透過光量に基づいて、前記エアフィルタ手段の有無を検出するように構成した
ことを特徴とする映像表示装置。 - 前記光検出手段からの検出結果に基づいて、映像表示装置の停止制御を行なうように構成したことを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
- 前記光検出手段からの検出した透過光量に基づいて、前記エアフィルタ手段での塵埃検出を行うように構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項2の何れか一項に記載の映像表示装置。
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