JP4378437B2 - リチウム二次電池用負極材料およびリチウム二次電池 - Google Patents
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Description
しかし、リチウム電池を二次電池に適用すると、充放電の繰り返しに伴って、負極にLiがデンドライド状(樹枝状)に成長し、絶縁体であるセパレータを貫通し、正極と短絡するようになるため、充放電のサイクル寿命が短く、実用的な二次電池としては使用できない。
リチウムイオン二次電池の負極材料となる炭素質材料には、結晶性の高い黒鉛(グラファイト)が用いられることが多い。充電中には、負極材料の黒鉛結晶の層間にLiイオンが挿入されることによりLiイオンの吸蔵が起こり、LiC6という化合物を生成する。
そこで、ホスト構造は分子量(式量)が小さく多くのリチウムイオンを受容できるサイトを有し、構造内でリチウムイオンが容易に拡散でき、活物質はできるだけ化学的に安定で安価であり、活物質の合成ができるだけ容易であり、サイクル特性に優れたリチウム二次電池用負極材料およびリチウム二次電池を提供することを目的とする。
本発明のリチウム二次電池用負極材料は、組成式がMg1−xRxAl2C2(組成比を示すxは0≦x≦0.1の範囲であり、元素Rは、Mgよりイオン半径の大きいCa、Sr、Baの一種以上の元素である)で表されることを特徴とする。
また、アルカリ金属の一部をより分子量の大きいアルカリ金属に置換することにより、サイクル特性がさらに向上する。
図1には、本発明の実施形態であるリチウム二次電池の一例を示す。
このリチウム二次電池1は、いわゆる角型と呼ばれるもので、複数の負極電極11と、複数の正極電極21と、負極電極11と正極電極21との間にそれぞれ配置されたセパレータ2と、非水電解液(非水電解質)とを主体として構成されている。
セパレータ2には、ポリエチレン、ポリプロピレン等の多孔性高分子材料膜、ガラス繊維、各種高分子繊維からなる不織布等が用いられる。
同様に、正極電極21の一端には正極タブ25が形成され、正極タブ25の上部には該正極タブ25を連結する正極リード26が取り付けられている。この正極リード26には、封口板4を貫通する正極端子24が取り付けられている。
負極電極膜13は、例えば、負極活物質粉末と、導電剤としてのアセチレンブラック或いはカーボンブラック等と、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン等が混合、塗布されて形成されている。
正極電極膜23は、固形分と結着材とが混合されて膜状に成形されたもので、固形分には少なくとも正極活物質粉末(電極活物質)及び導電助材粉末が含まれている。
なお、図2においては説明を簡略にするために、各集電体12、22の片面に各電極膜13、23を成膜した形態を示しているが、各電極膜13、23を各集電体12、22の両面に成膜してもよいのはもちろんである。
負極活性物質は、分子量の小さいアルカリ金属(マグネシウム、カルシウム等)と、アルミニウムと、炭素またはケイ素とを組成物とする結晶体の粉末であり、結晶構造の空間群が立方晶P−3m1に属するものである。
なお、置換率yを0.1以上とすると、負極活性物質の分子量が大きくなり重量当たりの充放電容量が目減りするためあまり好ましくない。
なお、置換率xを0.1以上とすると、負極活性物質の分子量が大きくなり重量当たりの充放電容量が目減りするためあまりこのましくない。
そして、これらの負極活性物質は、空間群P−3m1に属し層状の結晶構造を有しているので、多くのリチウムイオンを受容できるサイトを有し、構造内でリチウムイオンが容易に拡散できるものとなっている。化学的にも安定しており、安価なものとなっている。
まず、組成式がCaAl2Si2 で表される負極活性物質の製造法は、CaSi2粉末とAl粉末とを1:2のモル比になるように所定量秤量、混合成形後、真空ガラスに封入し、温度1100℃で1時間保持の熱処理を施すことによって目的とする負極活性物質CaAl2Si2を得た。
その後不活性雰囲気中450℃で12時間の熱処理により目的とする組成式がMg1−xRxAl2C2 で表される負極活性物質を得た。なお、熱処理時の雰囲気は不活性雰囲気に限定するものではなく、真空であってもよい。
比較例として、負極に黒鉛を用い上記実施例と同様にして評価用リチウム二次電池電池を構成した。
表1に初期放電容量及びサイクル特性を示す。
さらに、負極活物質(組成式がCaAl2Si2 で表されるもの)の密度が2.36g/ccであることから、体積当たりの容量は825mAh/ccであった。
また、試料No.2,3のSrまたはBaを含有するものは、No.1の無添加のものに比べ若干重量当たりの放電容量は減少するが、サイクル特性が向上している。これは原子量の大きいSrやBaを置換したために分子量が大きくなったためである。
また、100サイクル目の充電後の電極表面を観察したが、負極電極11にはデンドライト状のリチウム析出物は確認されなかった。
このように、No.1〜3のいずれも、初期放電容量、サイクル特性、および充放電のサイクル寿命が向上している。
また、No.4,6,7のCa、SrまたはBaを含有するものは、No.4の無添加のものに比べ若干重量当たりの容量は減少するが、サイクル特性が向上している。これは原子量の大きいCa、SrまたはBaを置換したためである。
また、100サイクル目の充電後の電極表面を観察したが、負極電極11にはデンドライト状のリチウム析出物は確認されなかった。
2 セパレータ
3 電池ケース
4 封口板
5 安全弁
11 負極電極
12 負極集電体
13 負極電極膜
14 負極端子
15 負極タブ
16 負極リード
21 正極電極
22 正極集電体
23 正極電極膜
24 正極端子
25 正極タブ
26 正極リード
Claims (5)
- リチウム二次電池用負極材料において、組成式がMg1−xRxAl2C2(組成比を示すxは0≦x≦0.1の範囲であり、元素Rは、Mgよりイオン半径の大きいCa、Sr、Baの一種以上の元素である)で表されることを特徴とするリチウム二次電池用負極材料。
- リチウム二次電池用負極材料において、組成式がCa1−yMyAl2Si2(組成比を示すyは0≦y≦0.1の範囲であり、元素Mは、Caよりイオン半径の大きいSr、Baの一種以上の元素である)で表されることを特徴とするリチウム二次電池用負極材料。
- 正極活物質を含む正極電極と負極活物質を含む負極電極と非水電解質とを具え、前記負極活物質が、組成式Mg1−xRxAl2C2(組成比を示すxは0≦x≦0.1の範囲であり、元素Rは、Mgよりイオン半径の大きいCa、Sr、Baの一種以上の元素である)で表される結晶であることを特徴とするリチウム二次電池。
- 正極活物質を含む正極電極と負極活物質を含む負極電極と非水電解質とを具え、前記負極活物質が、組成式Ca1−yMyAl2Si2(組成比を示すyは0≦y≦0.1の範囲であり、元素Mは、Caよりイオン半径の大きいSr、Baの一種以上の元素である)で表される結晶であることを特徴とするリチウム二次電池。
- 正極活物質を含む正極電極と負極活物質を含む負極電極と非水電解質とを具え、前記負極活物質が、組成式Mg1−xRxAl2C2(組成比を示すxは0≦x≦0.1の範囲であり、元素Rは、Mgよりイオン半径の大きいCa、Sr、Baの一種以上の元素である)で表される結晶と、組成式Ca1−yMyAl2Si2(組成比を示すyは0≦y≦0.1の範囲であり、元素Mは、Caよりイオン半径の大きいSr、Baの一種以上の元素である)で表される結晶とを混合したものであることを特徴とするリチウム二次電池。
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